JP5669643B2 - ピラノシドチオカルボニルエステル化合物の製造方法 - Google Patents
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下記一般式(I)、(II)、(III)、又は(IV)
で示されるピラノシド化合物と、
下記一般式(V)
aは、0〜5の整数であり、
R2が複数存在する場合には、R2は、同一あっても異なる基であってもよい。)
で示されるクロロチオノ蟻酸アリール化合物とを、
ジアルキル錫化合物、及び有機塩基の存在下で反応させることにより、前記ピラノシド化合物の3位の水酸基と前記クロロチオノ蟻酸アリール化合物とを反応させることを特徴とするピラノシドチオカルボニルエステル化合物の製造方法である。
本発明で使用するピラノシド化合物は、下記一般式(I)、(II)、(III)、又は(IV)で示される。このような構造を有するピラノシド化合物を使用することにより、3位の水酸基を選択して保護することができる。つまり、3位の水酸基のみを保護するためには、原料の構造も重要となる。なお、反応に使用するピラノシド化合物は、下記一般式(I)、(II)、(III)、又は(IV)で示されるピラノシド化合物から選ばれる1種類の化合物である。
本発明において、前記一般式(I)で示されるピラノシド化合物(マンノピラノシド化合物)を原料とした場合、従来の方法よりも極めて高い選択率で3位の水酸基を保護することができる。このマンノピラノシド化合物は、α−D−マンノピラノシド化合物、およびβ−D−マンノピラノシド化合物が存在する。
メチル α−D−マンノピラノシド、エチル α−D−マンノピラノシド、プロピル α−D−マンノピラノシド、イソプロピル α−D−マンノピラノシド、ブチル α−D−マンノピラノシド、ペンチル α−D−マンノピラノシド、シクロペンチル α−D−マンノピラノシド、ヘキシル α−D−マンノピラノシド、シクロヘキシル α−D−マンノピラノシド、オクチル α−D−マンノピラノシド、
フェニル α−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル α−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル α−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル α−D−マンノピラノシド、
メチル β−D−マンノピラノシド、エチル β−D−マンノピラノシド、プロピル β−D−マンノピラノシド、イソプロピル β−D−マンノピラノシド、ブチル β−D−マンノピラノシド、ペンチル β−D−マンノピラノシド、シクロペンチル β−D−マンノピラノシド、ヘキシル β−D−マンノピラノシド、シクロヘキシル β−D−マンノピラノシド、オクチル β−D−マンノピラノシド、
フェニル β−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル β−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル β−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル β−D−マンノピラノシド
等を挙げることができる。
本発明において、前記一般式(II)で示されるピラノシド化合物(ガラクトピラノシド化合物)を原料とした場合、従来の方法よりも極めて高い選択率で3位の水酸基を保護することができる。このガラクトピラノシド化合物は、α−D−ガラクトピラノシド化合物、およびβ−D−ガラクトピラノシド化合物が存在する。
メチル α−D−ガラクトピラノシド、エチル α−D−ガラクトピラノシド、プロピル α−D−ガラクトピラノシド、イソプロピル α−D−ガラクトピラノシド、ブチル α−D−ガラクトピラノシド、ペンチル α−D−ガラクトピラノシド、シクロペンチル α−D−ガラクトピラノシド、ヘキシル α−D−ガラクトピラノシド、シクロヘキシル α−D−ガラクトピラノシド、オクチル α−D−ガラクトピラノシド、
フェニル α−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル α−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル α−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル α−D−ガラクトピラノシド、
メチル β−D−ガラクトピラノシド、エチル β−D−ガラクトピラノシド、プロピル β−D−ガラクトピラノシド、イソプロピル β−D−ガラクトピラノシド、ブチル β−D−ガラクトピラノシド、ペンチル β−D−ガラクトピラノシド、シクロペンチル β−D−ガラクトピラノシド、ヘキシル β−D−ガラクトピラノシド、シクロヘキシル β−D−ガラクトピラノシド、オクチル β−D−ガラクトピラノシド、
フェニル β−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル β−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル β−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル β−D−ガラクトピラノシド
等を挙げることができる。
本発明において、前記一般式(III)で示されるピラノシド化合物(ラムノピラノシド化合物)を原料とした場合、従来の方法よりも極めて高い選択率で3位の水酸基を保護することができる。このラムノピラノシド化合物は、α−L−ラムノピラノシド化合物、およびβ−L−ラムノピラノシド化合物が存在する。
メチル α−L−ラムノピラノシド、エチル α−L−ラムノピラノシド、プロピル α−L−ラムノピラノシド、イソプロピル α−L−ラムノピラノシド、ブチル α−L−ラムノピラノシド、ペンチル α−L−ラムノピラノシド、シクロペンチル α−L−ラムノピラノシド、ヘキシル α−L−ラムノピラノシド、シクロヘキシル α−L−ラムノピラノシド、オクチル α−L−ラムノピラノシド、
フェニル α−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル α−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル α−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル α−L−ラムノピラノシド、
メチル β−L−ラムノピラノシド、エチル β−L−ラムノピラノシド、プロピル β−L−ラムノピラノシド、イソプロピル β−L−ラムノピラノシド、ブチル β−L−ラムノピラノシド、ペンチル β−L−ラムノピラノシド、シクロペンチル β−L−ラムノピラノシド、ヘキシル β−L−ラムノピラノシド、シクロヘキシル β−L−ラムノピラノシド、オクチル β−L−ラムノピラノシド、
フェニル β−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル β−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル β−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル β−L−ラムノピラノシド
等を挙げることができる。
本発明において、前記一般式(IV)で示されるピラノシド化合物(フコピラノシド化合物)を原料とした場合、従来の方法よりも極めて高い選択率で3位の水酸基を保護することができる。このフコピラノシド化合物は、α−L−フコピラノシド化合物、およびβ−L−フコピラノシド化合物が存在する。
メチル α−L−フコピラノシド、エチル α−L−フコピラノシド、プロピル α−L−フコピラノシド、イソプロピル α−L−フコピラノシド、ブチル α−L−フコピラノシド、ペンチル α−L−フコピラノシド、シクロペンチル α−L−フコピラノシド、ヘキシル α−L−フコピラノシド、シクロヘキシル α−L−フコピラノシド、オクチル α−L−フコピラノシド、
フェニル α−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル α−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル α−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル α−L−フコピラノシド、
メチル β−L−フコピラノシド、エチル β−L−フコピラノシド、プロピル β−L−フコピラノシド、イソプロピル β−L−フコピラノシド、ブチル β−L−フコピラノシド、ペンチル β−L−フコピラノシド、シクロペンチル β−L−フコピラノシド、ヘキシル β−L−フコピラノシド、シクロヘキシル β−L−フコピラノシド、オクチル β−L−フコピラノシド、
フェニル β−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル β−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル β−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル β−L−フコピラノシド等を挙げることができる。
本発明において、クロロチオノ蟻酸アリール化合物は、下記式(V)で示される化合物である。
R2は、アルキル基、ニトロ基、ハロゲン原子であり、
aは、0〜5の整数であり、
R2が複数存在する場合には、R2は、同一の基であっても、異なる基であってもよい。)。
本発明において、前記一般式(I)、前記一般式(II)、前記一般式(III)又は前記一般式(IV)で示されるピラノシド化合物(以下、一般式(I)、一般式(II)、一般式(III)又は一般式(IV)で示されるピラノシド化合物を、単に、ピラノシド化合物とする場合もある)と前記一般式(V)で示されるクロロチオノ蟻酸アリール化合物とは化学量論的に反応する。そのため、該クロロチオノ蟻酸アリール化合物の使用量は、あまり量が少ないと未反応物が多く残り収率の低下を招き、あまり量が多いと反応の選択率が低下する傾向にある。そのため、通常、クロロチオノ蟻酸アリール化合物の使用量は、ピラノシド化合物1モルに対して、好ましくは0.8〜2モル、より好ましくは0.9〜1.5モルである。
本発明において、上記ジアルキル錫化合物は、二つのアルキル基が直接錫と結合している化合物であれば、特に限定されないが、選択性の観点から、該二つのアルキル基は炭素数1〜10のアルキル基であるのが好適である。その中でも、ハロゲン化物、酸化物、アルコキシ基を有するもの、カルボキシ化物、スルホニルオキシ化物であることが好ましい。これらのジアルキル錫化合物を具体的に例示すると、ジメチルジクロロ錫、ジメチルジブロモ錫、ジエチルジクロロ錫、ジエチルジブロモ錫、ジブチルジクロロ錫、ジブチルジブロモ錫、ジオクチルジクロロ錫、ジオクチルジブロモ錫、ジノニルジクロロ錫、ジデシルジクロロ錫、ジメチル錫オキサイド、ジメチル錫チオキサイド、ジエチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫チオキサイド、ジオクチル錫オキサイド、ジブチルジメトキシ錫、ジブチルジ酢酸錫、ジブチルビストリフルオロメタンスルホン酸錫、ジブチルジラウリン酸錫等を挙げることができる。
本発明の方法において、最大の特徴は、有機塩基を使用することである。有機塩基を使用することにより、優れた効果が発揮される理由は明らかではないが、クロロチオノ蟻酸アリール化合物が反応した際に発生する塩素イオンを捕捉する効果があるため、反応が効率よく進み、高い選択率で目的とするピラノシドチオカルボニルエステル化合物を製造できるものと考えられる。
本発明においては、反応の進行を容易にし、収率を高めるためには、ハロゲン化四級アンモニウム塩を反応系に予め存在させることもできる。このハロゲン化四級アンモニウムとしては、脂肪族四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩等が挙げられる。中でも、ハロゲン原子が臭素原子、又は沃素原子であるものが好ましく、特に、ハロゲン原子が沃素原子であって、脂肪族四級アンモニウム塩であることが好ましい。
本発明の製造方法では、ジアルキル錫化合物、及び有機塩基の存在下において、前記ピラノシド化合物と前記一般式(V)で示されるクロロチオノ蟻酸アリール化合物とを反応させる。この時の反応は、特に限定されず、例えば有機溶媒中でこれら化合物を混合・攪拌することにより好適に実施することができる。
原料である前記α−ピラノシド化合物と前記クロロチオノ蟻酸アリール化合物とを前記条件で反応させることにより、該ピラノシド化合物の3位の水酸基が保護されたピラノシドチオカルボニルエステル化合物を製造することができる。
R1は、前記一般式(I)、(II)、(III)、又は(IV)におけるものと同義であり、
R2、及びaは、前記一般式(V)におけるものと同義である。
前記一般式(VI)で示される好適なピラノシドチオカルボニルエステル化合物としては、前記一般式(I)で示される好適なピラノシド化合物と、前記一般式(V)で示される好適なクロロチオノ蟻酸アリール化合物とから得られる化合物である。このピラノシドチオカルボニルエステル化合物には、前記一般式(I)で示されるα−D−マンノピラノシド化合物、および前記一般式(I)で示されるβ−D−マンノピラノシド化合物から得られる化合物が存在する。
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド
メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル β−D−マンノピラノシド
メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド
メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド
メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシド、
メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、
フェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシド等を挙げることができる。
前記一般式(VII)で示される好適なピラノシドチオカルボニルエステル化合物としては、前記一般式(II)で示される好適なピラノシド化合物と、前記一般式(V)で示される好適なクロロチオノ蟻酸アリール化合物とから得られる化合物である。このピラノシドチオカルボニルエステル化合物には、前記一般式(II)で示されるα−D−ガラクトピラノシド化合物、および前記一般式(II)で示されるβ−D−ガラクトピラノシド化合物から得られる化合物が存在する。
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド
メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド
メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド
メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
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メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、
フェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド
メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシド、
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メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシド、
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等を挙げることができる。
前記一般式(VIII)で示される好適なピラノシドチオカルボニルエステル化合物としては、前記一般式(III)で示される好適なピラノシド化合物と、前記一般式(V)で示される好適なクロロチオノ蟻酸アリール化合物とから得られる化合物である。このピラノシドチオカルボニルエステル化合物には、前記一般式(III)で示されるα−L−ラムノピラノシド化合物、および前記一般式(I)で示されるβ−L−ラムノピラノシド化合物から得られる化合物が存在する。
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、
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メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
フェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、
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メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
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フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド
メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
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メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、
フェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド
メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
フェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシド、
メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、
フェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−ラムノピラノシド
等を挙げることができる。
前記一般式(IX)で示される好適なピラノシドチオカルボニルエステル化合物としては、前記一般式(IV)で示される好適なピラノシド化合物と、前記一般式(V)で示される好適なクロロチオノ蟻酸アリール化合物とから得られる化合物である。このピラノシドチオカルボニルエステル化合物には、前記一般式(IV)で示されるα−L−フコピラノシド化合物、および前記一般式(IV)で示されるβ−L−フコピラノシド化合物から得られる化合物が存在する。
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、エチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド
メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
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メチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−メチルフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド
メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
メチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−クロロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド
メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
メチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−フルオロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド
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フェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシド、
メチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、エチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、プロピル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、オクチル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、
フェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−クロロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−フルオロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド、4−ニトロフェニル 3−O−4−ニトロフェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシド等を挙げることができる。
前記反応条件により製造したピラノシドチオカルボニルエステル化合物は、以下の方法に従って単離精製できる。具体的には、反応終了後、例えば、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、触媒であるジアルキル錫化合物を失活させた後、酢酸エチル等の水に相溶しない有機溶媒で抽出した後、有機溶媒を留去、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー等によって分離精製することができる。
30mlの茄子型フラスコに、メチル α−D−マンノピラノシド194.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、アセトン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、次いで、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドを295.0mg(収率89%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたメチル α−D−マンノピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドの選択率は100%であった。
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンに代えて表1に示した有機塩基を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。その結果を表1に示した。
ジオクチルジクロロ錫に代えて表2に示したジアルキル錫化合物を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。その結果を表2に示した。
アセトンに代えてテトラハイドロフランを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。その結果、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドを274.4mg(収率83%)を取得し、選択率は100%であった。
30mlの茄子型フラスコに、メチルα−D−マンノピラノシド194.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム36.9mg(0.10mmol)、アセトン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドを304.9mg(収率92%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたα−D−マンノピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドの選択率は100%であった。
沃化テトラブチルアンモニウムに代えて、表3に示したハロゲン化四級アンモニウム塩を用いた以外は実施例12と同様の操作を行った。その結果を表3に示した。
メチル α−D−マンノピラノシドに代えて、表4に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例12と同様の操作を行った。その結果を表4に示した。
30mlの茄子型フラスコに、メチル β−D−マンノピラノシド194.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム110.7mg(0.30mmol)、アセトン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、−20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシドを264.4mg(収率80%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたβ−D−マンノピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−マンノピラノシドの選択率は100%であった。
メチル β−D−マンノピラノシドに代えて、表5に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例20と同様の操作を行った。その結果を表5に示した。
30mlの茄子型フラスコに、メチル α−D−ガラクトピラノシド194.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム110.7mg(0.30mmol)、テトラハイドロフラン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシドを252.2mg(収率68%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたα−D−ガラクトピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−ガラクトピラノシドの選択率は100%であった。
メチル α−D−ガラクトピラノシドに代えて、表6に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例23と同様の操作を行った。その結果を表6に示した。
30mlの茄子型フラスコに、メチル β−D−ガラクトピラノシド194.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム110.7mg(0.30mmol)、テトラハイドロフラン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシドを176.5mg(収率53%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたβ−D−ガラクトピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−D−ガラクトピラノシドの選択率は100%であった。
メチル β−D−ガラクトピラノシドに代えて、表7に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例27と同様の操作を行った。その結果を表7に示した。
30mlの茄子型フラスコに、メチル α−L−ラムノピラノシド178.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム36.9mg(0.10mmol)、テトラハイドロフラン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシドを299.2mg(収率95%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたα−L−ラムノピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−ラムノピラノシドの選択率は100%であった。
メチル α−L−ラムノピラノシドに代えて、表8に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例31と同様の操作を行った。その結果を表8に示した。
30mlの茄子型フラスコに、メチル α−L−フコピラノシド178.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム110.7mg(0.30mmol)、テトラハイドロフラン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−フコピラノシドを283.8mg(収率90%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたα−L−フコピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−α−L−D−フコピラノシドの選択率は100%であった。
実施例36〜38
メチル α−L−フコピラノシドに代えて、表9に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例35と同様の操作を行った。その結果を表9に示した。
30mlの茄子型フラスコに、メチル β−L−フコピラノシド178.2mg(1.0mmol)、ジオクチルジクロロ錫41.6mg(0.10mmol)、沃化テトラブチルアンモニウム110.7mg(0.30mmol)、テトラハイドロフラン10mlを加え、攪拌した。この混合溶液にクロロチオノ蟻酸フェニル0.175ml(1.3mmol)を加え、次いで、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン0.271ml(1.5mmol)を加えて、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで三回抽出操作を行った。有機相(酢酸エチル相)を水20ml、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、溶媒(酢酸エチル)を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)したところ、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−フコピラノシドを305.9mg(収率97%)で取得した。3位以外の水酸基がモノフェノキシチオカルボニル化されたα−L−フコピラノシドは取得できなかったため、メチル 3−O−フェノキシチオカルボニル−β−L−D−フコピラノシドの選択率は100%であった。
メチル β−L−フコピラノシドに代えて、表10に示したピラノシド化合物を用いた以外は実施例39と同様の操作を行った。その結果を表10に示した。
クロロチオノ蟻酸フェニルに代えて、表11に示したクロロチオノ蟻酸アリール化合物を用いた以外は、実施例12と同様の操作を行った。その結果を表11に示した。
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンを用いなかった以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、メチル 2−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドを取得することはできなかった。
ジオクチルジクロロ錫を用いなかった以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、メチル 2−O−フェノキシチオカルボニル−α−D−マンノピラノシドを取得することはできなかった。
Claims (3)
- 下記一般式(I)、(II)、(III)、又は(IV)
(前記一般式(I)、(II)、(III)、又は(IV)において、R1は、アルキル基、又はアリール基である。)
で示されるピラノシド化合物と、
下記一般式(V)
(式中、R2は、アルキル基、ニトロ基、又はハロゲン原子であり、
aは、0〜5の整数であり、
R2が複数存在する場合には、R2は、同一あっても異なる基であってもよい。)
で示されるクロロチオノ蟻酸アリール化合物とを、
ジアルキル錫化合物、及び有機塩基の存在下で反応させることにより、前記ピラノシド化合物の3位の水酸基と前記クロロチオノ蟻酸アリール化合物とを反応させることを特徴とするピラノシドチオカルボニルエステル化合物の製造方法。 - 前記有機塩基として、三級アミンを使用することを特徴とする請求項1に記載のピラノシドチオカルボニルエステル化合物の製造方法。
- ハロゲン化四級アンモニウム塩の存在下で反応を行うことを特徴とする請求項1に記載のピラノシドチオカルボニルエステル化合物の製造方法。
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