JP5669591B2 - 蒸気タービン - Google Patents
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Description
特許文献1には、内車室を構成するスチール要素をロータ軸直交方向に対して傾斜させて、蒸気入口部の断面積を増大させた蒸気タービンが記載されている。なお、静翼(ステータブレード)を固定するためのブレードキャリアは、スチール要素によって支持されている。
この蒸気タービンでは、蒸気入口部の内壁面の一部を構成するスチール要素がロータ軸直交方向に対して傾斜しているため、蒸気入口部の幅がロータから離れるにつれて大きくなり、蒸気入口部の断面積は比較的大きい。
特許文献2には、最終段静翼を固定するための翼根リングと、最終段前静翼を固定するための翼根リングとが記載されている。これらの翼根リングには、湿り蒸気からドレンを除去するための連通穴が設けられている。
また、一段目の静翼が固定されるブレードリング及びこれを支持する支持板とによって形成される蒸気入口部の内壁面は、ロータから離れるにつれて蒸気入口部の幅が広くなるようにロータ軸直交方向に対して傾斜しているから、蒸気入口部の断面積(流路面積)は比較的大きい。よって、蒸気が蒸気入口部内を周方向に流れる際の圧力損失を低減できる。
これにより、内車室の重量をほとんど増加させることなく、内車室の剛性を向上させることができる。
一方、同角度を20度以下にすることで、蒸気入口部の断面積(流路面積)が半径方向内方に進むにつれて急激に縮小することに起因して圧力損失が増大してしまうことを防止できる。
よって、蒸気入口部に導入された蒸気が半径方向内方に流れる際の圧力損失を低減できる。
また、一段目の静翼が固定されるブレードリング及びこれを支持する支持板とによって形成される蒸気入口部の内壁面は、ロータから離れるにつれて蒸気入口部の幅が広くなるようにロータ軸直交方向に対して傾斜しているから、蒸気入口部の断面積(流路面積)は比較的大きい。よって、蒸気が蒸気入口部内を周方向に流れる際の圧力損失を低減できる。
なお、支持板18へのブレードリング22の固定は、支持板18に形成した凸部(又は凹部)と、ブレードリング22に形成した凹部(又は凸部)との嵌合によって行ってもよい。
そして、蒸気入口部6の内壁面6Aは、ロータ8から離れるにつれて蒸気入口部6の幅Wが広くなるように、ロータ軸直交方向に対して傾斜している。
また、一段目の静翼20が固定されるブレードリング22A及びこれを支持する支持板18Aとによって形成される蒸気入口部6の内壁面6Aは、ロータ8から離れるにつれて蒸気入口部6の幅Wが広くなるようにロータ軸直交方向に対して傾斜している。そのため、蒸気入口部の内壁面がロータ軸に直交して設けられた場合に比べて、蒸気入口部6の断面積(流路面積)を大きく確保できる。よって、蒸気が蒸気入口部6内を周方向に流れる際の圧力損失を低減できる。
一方、同角度θを20度以下にすることで、蒸気入口部6の断面積(流路面積)が半径方向内方に進むにつれて急激に縮小することに起因して圧力損失が増大してしまうことを防止できる。
ブレードリング22を支持する支持板18には、蒸気入口部6から下流側に向かって流れる蒸気の曲げ力が作用する。そこで、隣接する支持板18間に補強パイプ24を設けることで、蒸気の曲げ力に起因する支持板18の変形が抑制される。これにより、内車室4の重量をほとんど増加させることなく、内車室6の剛性を向上させることができる。
なお、補強パイプ24に替えて補強ロッドを用いてもよい。
このように、最終段の静翼20を支持するブレードリングと、その前段の静翼20を支持するブレードリングとを一体化することで、ブレードリング22Dの断面係数が向上し、ブレードリング22Dの剛性を維持しながら軽量化を図ることができる。例えば、図2に示すように、比較的薄い板状部材によりブレードリング22Dを形成することができる。
この点、上述のように、ブレードリング22Dの断面係数の向上によって、内車室4の剛性を維持しながら、ブレードリング22Dの軽量化を図ることで、ロータと内車室4とのロータ軸方向の伸び差を低減するとともに、ブレードリング22Dの材料コストを削減できる。
なお、ドレン孔44により除去されたドレンは、ドレン溜めカバー40とブレードリング22Dとで囲まれたドレン溜め42に導かれた後、連通孔43A,43Bを順に通ってフローガイド28の下流側の排気室46に排出される。
2 外車室
4 内車室
6 蒸気入口部
6A 内壁面
8 ロータ
10 動翼
12 ロータ軸受
14 グランド
16 外板
18 支持板
20 静翼
22 ブレードリング
24 補強パイプ
26 抽気室
28 フローガイド
30 金物
32 断面略T字状部
34 断面略L字状部
36 フランジ部
38 ボルト
40 ドレン溜めカバー
42 ドレン溜め
43A 連通孔
43B 連通孔
44 ドレン孔
46 排気室
Claims (9)
- 車室中央寄りに位置する蒸気入口部に流入した蒸気が左右に分流するダブルフローの蒸気タービンであって、
ロータと、
外車室および該外車室に収納される内車室と、
前記内車室に支持され、静翼を固定するためのブレードリングとを備え、
前記内車室は、略円筒状の外板および該外板の内周面に固定されて前記ブレードリングを支持する支持板
を有し、
前記蒸気入口部は、環状の蒸気入口通路を前記ロータの周りに形成しており、
一段目の静翼が固定されるブレードリング及びこれを支持する支持板が、前記環状の蒸気入口通路を形成する前記蒸気入口部の内壁面を平坦に形成し、該内壁面は、前記ロータから離れるにつれて前記蒸気入口通路の幅が広くなるように、ロータ軸直交方向に対して傾斜していることを特徴とする蒸気タービン。 - 最終段の静翼を支持するブレードリングと、その前段の静翼を支持するブレードリングとが一体化された請求項1に記載の蒸気タービン。
- 最終段の静翼とその前段の静翼とを支持する前記ブレードリングは、さらに、最終段の静翼の下流側のフローガイドを固定するための金物と一体化された請求項2に記載の蒸気タービン。
- 最終段の静翼とその前段の静翼とを支持する前記ブレードリングは、断面略T字状部および断面略L字状部の少なくとも一方を有する請求項2又は3に記載の蒸気タービン。
- 前記内車室は、前記外板の内周面に固定される支持板を複数有し、
前記支持板が、隣接する支持板の間に設けられた補強ロッド又は補強パイプによって補強される請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蒸気タービン。 - 前記蒸気入口部の内壁面がロータ軸直交方向に対してなす角度は、10度以上20度以下である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
- 前記内車室は、前記外板の内周面に固定される支持板を複数有し、
一段目の静翼が固定されるブレードリングよりも下流側のブレードリングを支持する支持板は、前記蒸気入口部の内壁面と同じ側に傾斜している請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蒸気タービン。 - 一段目の静翼が固定されるブレードリングよりも下流側のブレードリングを支持する支持板がロータ軸直交方向に対してなす角度は、10度以上20度以下である請求項7に記載の蒸気タービン。
- 前記環状の蒸気入口通路に面する前記ブレードリングの壁面が、前記ロータの軸方向に沿った断面において、前記支持板の壁面に沿って、前記ブレードリングの外周端から内周端まで直線的に延在していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の蒸気タービン。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2011010694A JP5669591B2 (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | 蒸気タービン |
Publications (2)
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JP2012149623A JP2012149623A (ja) | 2012-08-09 |
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Family Applications (1)
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JP2011010694A Active JP5669591B2 (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | 蒸気タービン |
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-
2011
- 2011-01-21 JP JP2011010694A patent/JP5669591B2/ja active Active
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