JP5668432B2 - 起伏観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、起伏観察装置に関する。
肌や体型のたるみ、ゆがみ、しわ等を観察するための体型観察装置として、モアレ式体型観察装置が知られている。モアレ式体型観察装置は、人体の表面に格子像を投影することにより干渉模様(等高線)を発生させて読み取ることにより、肌や体型のたるみ、ゆがみ、しわ等を観察することができる装置である。このモアレ式体型観察装置は、X線のように人体に有害な放射線を照射するのではなく、人体に無害な光線により発現するモアレ画像を用いて体表の起伏を観察するため、整体、整骨、東洋医学、美容、スポーツなど、様々な分野で広く利用されている。
モアレ像を発現させるための装置には、モアレ格子照射型のものと、格子投影型のものがある。モアレ格子照射型の装置は、点光源により平行直線格子を照明し、観察対象物の表面に格子の明暗影を形成する。そして、観察点を格子から点光源と同等の距離に置き、格子を通して明暗の格子縞を観察することにより、観察対象物の表面の凹凸形状等を観察することができるようになっている。また、モアレ投影型の装置は、観察対象物の表面上に形成された変形格子像を、結像レンズ系を用いて観察用規準格子(撮影格子)上に結像させ、この結像により形成される等高線モアレ縞を観察することにより、観察対象物の表面の凹凸形状等を観察することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−214807号公報
ところで、美容を目的とした場合は言うに及ばず、医療を目的とした場合であっても、自らの体型を他人に知られることを好まない人は多い。このため、肌や体型のたるみ、ゆがみ、しわ等を観察する際に、他人の手を借りずに、自宅等で簡単にセルフチェックすることができる装置の開発が望まれていた。
しかしながら、従来のモアレ格子照射型の装置は、黒色の細線を張ったモアレ格子と、このモアレ格子を保持するための架台とを必要とするため、広い設置場所が必要であるばかりでなく、装置が高価なものとなってしまう。また、従来のモアレ投影型の装置は、被測定体の表面に形成された変形格子像と、規準格子像とを同時に観察するために、モアレ格子照射型の装置と同様に、装置が大がかりなものとなってしまうという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、簡単な装置構成でありながら、自宅等で簡単に顔のたるみや体型等をセルフチェックすることが可能な起伏観察装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る起伏観察装置は、複数の投影用パターンデータを記憶するパターンデータ記憶部と、この投影用パターンデータを用いて観察対象物にパターン画像を投影する画像投影部と、観察対象物を撮像する撮像部と、パターンデータ記憶部に記憶された投影用パターンデータと撮像部により撮像された撮像データとを重ね合わせることにより、観察対象物の起伏状態を強調した画像を生成する画像処理部と、を有し、画像投影部は、観察対象物の種類に応じてパターンデータ記憶部から観察対象物に適した投影用パターンデータを選択して投影することを特徴とする。
このような起伏観察装置は、複数の投影用パターンデータに基づくパターン画像またはこのパターン画像のピッチを選択する選択部をさらに有することが好ましい。
また、このような起伏観察装置は、撮像部から観察対象物までの距離を測定する測距部と、この測距部により測定された距離データまたは撮像倍率に基づいて、投影用パターンデータのピッチを制御するパターンピッチ制御部と、を有することが好ましい。
また、このような起伏観察装置において、投影用パターンデータは、モアレ発生用のパターンデータからなり、画像処理部は、パターンデータ記憶部に記憶された投影用パターンデータと撮像部により撮像された前記撮像データとを重ね合わせることによりモアレを発生させて、観察対象物の起伏状態を強調した画像を生成することが好ましい。
また、このような起伏観察装置において、画像処理部は、投影用パターンデータにおける線部分以外は透明データとし、線部分のデータは撮像データの色属性に同調させて、投影用パターンデータと撮像データとを重ね合わせることが好ましい。
また、このような起伏観察装置は、観察対象物の位置決めを行うための位置決めデータを記憶する位置決めデータ記憶部を有し、画像投影部は、位置決めデータを用いて観察対象物に位置決め画像を投影することが好ましい。
また、このような起伏観察装置において、位置決めデータは、ユーザーの指示に基づいて作成可能であることが好ましい。
また、このような起伏観察装置において、画像投影部は、撮像部により撮像を行う際に、画像の投影を中止することが好ましい。
また、このような起伏観察装置において、画像投影部は、近赤外線を用いて画像を投影することが好ましい。
また、このような起伏観察装置は、観察対象物の撮像データ及び画像処理後の画像データの少なくとも一方を記憶する画像データ記憶部と、画像データ記憶部に記憶された撮像データ及び画像データの少なくとも一方を撮影した順番で連続して表示させる制御を行う表示制御部と、を有することが好ましい。
本発明に係る起伏観察装置によれば、従来のデジタルカメラ等を応用した簡単な装置構成とすることができるので、複雑かつ大がかりな装置を用いることなく、自宅等で簡単に顔のたるみや体型等をセルフチェックすることが可能となる。
起伏観察機能付きカメラの構成を表すブロック図である。 起伏観察機能付きカメラの外観を示す斜視図である。 観察対象物に位置決め画像を投影した状態を示す模式図である。 画像データのサムネイル表示を示す模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る起伏観察装置の一例である起伏観察機能付きカメラの概要について説明する。本実施形態に係る起伏観察機能付きカメラ200は、図2に示すように、画像の投影機能を有するデジタルカメラに適用したもので、筐体210の前面部に、投影光学系21及び撮像光学系31を配置した構成となっている。また、図示しないが、本実施形態では、一般的なデジタルカメラとして必要な、その他の機能を備えている。
この起伏観察機能付きカメラ200は、図1に示すように、制御部(CPU)10、画像投影部20、撮像部30、測距部40、画像処理部50、画像データ記憶部60、表示/入力部70、表示制御部80、パターンデータ記憶部90、及び、位置決めデータ記憶部100を有しており、各部は制御部(CPU)10の制御により、その機能を発揮するように動作する。
画像投影部20は、投影光学系21及びライトバルブ22を備えており、パターンデータ記憶部90に記憶された投影用パターンデータを用いて、観察対象物にパターン画像を投影する。すなわち、図示しない光源からの照明光をライトバルブ22に照射し、投影用パターンデータによりライトバルブ22で空間光変調した後、投影光学系21により観察対象物の表面にパターン画像を結像させる。パターンデータ記憶部90に記憶された投影用パターンデータは、例えば、縞模様や格子線からなる。この投影用パターンデータは、観察対象物の表面に投影した画像と重ね合わせることにより、モアレを発生させる構成となっている。また、本実施形態の画像投影部20は、位置決めデータ記憶部100に記憶された位置決めデータを用いて、観察対象物に位置決め画像を投影する機能を備えている。なお、投影用パターンデータのピッチは、後述するパターンピッチ制御部91によりパターンピッチを任意に制御できるよう構成されている。
撮像部30は、撮像光学系31及び撮像素子32を備えており、観察対象物を撮像する。すなわち、観察対象物からの光を撮像光学系31により撮像素子32上に結像させて検出することにより撮像データを取得する。撮像部30により撮像された撮像データは、表示/入力部70(例えば、タッチパネルを備えた液晶表示装置)により表示される。また、撮像データは、ユーザーからの指示を受けて、あるいは自動的に、画像データ記憶部60に記憶される。この際、必要に応じて、画像処理部50により画像データが画像処理され、画像処理後の画像データが画像データ記憶部60に記憶される。
測距部40は、撮像素子32から観察対象物までの距離を測定するもので、アクティブ方式、パッシブ方式等、一般的なデジタルカメラに搭載されている測距機能を用いることができる。この測距部40により測定された撮像素子32から観察対象物までの距離に基づいて決まる投影倍率により、パターン画像のパターンピッチを適正に調整することができる。または、投影光学系21を構成する投影レンズのフォーカスリング等で、撮影者が適切にフォーカスを合わせた場合、そのフォーカス位置情報からわかる投影倍率により、パターン画像のパターンピッチを適正に調節することもできる。なお、パターン画像の投影倍率の調整は、画像投影部20において行われる。
画像処理部50は、投影用パターンデータと、パターン画像が投影された観察対象物の撮像データとを重ね合わせることにより、観察対象物の起伏状態を強調した画像を生成する。特に、本実施形態では、投影用パターンデータが縞模様や格子線のようにモアレ発生用のパターンデータを採用しているため、投影用パターンデータと、パターン画像が投影された観察対象物の撮像データとを重ね合わせるとモアレが発生し、観察対象物の起伏状態を強調した等高線画像を生成することができる。
パターンデータ記憶部90には、パターンの異なる複数の投影用パターンデータが記憶され、利用者は、表示/入力部70に対する操作により観察対象物の種類に応じて任意のパターンを選択することができる。また、制御部10はパターンピッチ制御部91を備える。パターンピッチ制御部91は、観察対象物までの距離が変化して投影光学系21で投影されるパターン画像のピッチが同じになるよう、測距部40で計測された観察対象物までの距離に応じて、パターンデータ記憶部90に記憶される投影用パターンデータのパターンピッチ幅を変更する。
画像データ記憶部60は、撮像部30により撮像された観察対象物の撮像データや、画像処理部50で画像処理が施された画像データを記憶するためのもので、例えば、起伏観察機能付きカメラ200に内蔵されたメモリや、起伏観察機能付きカメラ200に着脱可能な可搬型のメモリカード等、どのような装置を用いてもよい。また、画像データ記憶部60に記憶される画像データには、撮影日時、ファイル形式、解像度、撮影画像とパターン画像とが重ね合わされていることを示すフラグ等のデータが含まれている。
表示/入力部70は、タッチパネル機能を備えた液晶表示装置により構成されており、撮影中の画像や画像データ記憶部60に記憶された画像を表示するモニタ機能と、ストロボ発光や逆光補正のような撮影条件の表示選択機能を備えている。また、本実施形態では、観察対象物の位置決めデータを作成するための機能を備えている。
表示制御部80は、画像データ記憶部60に記憶された画像データを、撮影した順番で連続して表示させる制御を行うものである。上述したように、画像データ記憶部60に記憶された画像データには、撮影日時データを含ませることができるため、表示制御部80では、この撮影日時データに基づいて、画像データを撮影日時順に表示させることができる。すなわち、本実施形態では、図4に示すように、表示/入力部70の一画面に複数の画像70aをサムネイル表示することができる。また、図示しないが、複数の画像をスライドショー表示してもよい。これにより、観察対象物の経時変化(例えば、体型の経時変化)を把握することができる。特に、スライドショーの表示間隔を短く設定することにより、観察対象物の経時変化を動画的に表現することができる。
次に、本実施形態に係る画像投影部20における具体的な画像投影について説明する。上述したように、本実施形態に係る画像投影部20では、パターンデータ記憶部90に記憶された投影用パターンデータを用いて、観察対象物にパターン画像を投影する。このとき、表示/入力部70には、パターンピッチを調整または選択するための操作画面が表示され、使用者は、例えば表示/入力部70に対する操作により、観察対象物の種類に応じて最適なパターンピッチになるようパターンピッチを調整または選択した後、カメラ200に登録する。登録されたパターンピッチデータはパターンデータ記憶部90に記憶される。使用者が日付を変えて再び観察対象物の撮影を行う際に、制御部10内のパターンピッチ制御部91は、パターンデータ記憶部90に記憶されたパターンピッチデータと測距部40により測定された撮像素子32から観察対象物(被写体)までの距離とに基づいて、画像投影部20で投影されるパターン画像の観察対象物上でのパターンのピッチが初回に投影されたピッチと同じになるよう調整する。すなわち、撮像素子32から観察対象物までの距離が異なる場合であっても、観察対象物の表面に投影されるパターン画像の大きさがほぼ一定となるようにパターンデータ記憶部90に記憶された投影用パターンデータのパターンのピッチを調整することにより、常に同様の条件で観察対象物の起伏を観察することができる。なお、パターン画像を投影した状態で、利用者は、例えば表示/入力部70に対する操作により、投影パターンデータのピッチを変更できる。パターンデータ記憶部90は複数のパターンピッチデータを記憶可能であり、使用者はさらに、変更したパターンピッチデータを登録することができる。使用者は例えば、観察対象の変更の都度、記憶された所望のパターンピッチを選択して投影することができる。例えば、観察対象物を体の歪み撮影から顔の歪み撮影に変えた場合には、線幅を細かく変えたほうが好ましい。パターン画像(例えば格子の線間隔)が細かいほど、画像を重ねた際に干渉パターンが細かく出現するため、細かな起伏であっても良好に観察することができる。具体的には、予想される起伏の大きさの1/5以下の線幅になるようにすると好ましい。なお、デジタルカメラでは画素が縦横方向に規則的に配列されているため、画素ピッチの1/2を超えるピッチの明暗模様を撮影すると偽解像が生じてしまい、良好な画像が得られないことに留意すべきである。また、複数のパターンピッチデータを、観察対象物の代表画像に関連付けて記憶すれば、使用者は、表示/入力部70に表示された観察対象物の代表画像を選択することにより、所望のパターンピッチを設定することが可能になる。
また、上述したように、本実施形態に係る画像投影部20は、位置決めデータ記憶部100に記憶された位置決めデータを用いて、観察対象物に位置決め画像を投影することができるようになっている。位置決めデータ記憶部100に記憶された位置決めデータは、例えば、図3に示すように、観察対象物(被写体である撮影対象人物)120の顔位置を囲む丸印等の位置決め画像110を作成するためのデータからなる。
この位置決めデータは、ユーザーの指示に基づいて作成することができる。例えば、画像データ記憶部60に記憶された画像を呼び出して表示/入力部70に表示させ、タッチパネル機能を用いて、人物の顔部分を囲む位置決め画像110を作成し、この位置決め画像110を位置決めデータとして位置決めデータ記憶部100に記憶させる。そして、ユーザーが撮影を行う際に、位置決めデータ記憶部100から位置決めデータを呼び出し、図3に示すように、画像投影部20により、観察対象物(撮影対象人物)120に位置決め画像110を投影する。これにより、例えば、体型の変化等を経時的に観察する場合に、画像中のほぼ同一の位置に観察対象物を位置させて、撮影を行うことができる。なお、位置決め画像110は丸印に限られず、十字線、点滅するカーソル等、どのような形状及び態様であってもよい。
また、本実施形態に係る画像投影部20は、撮像部30により撮像を行う際に、画像の投影を中止することができる。すなわち、撮像部30により撮像を行う際に、位置決め画像の投影を中止することにより、撮像データに余分なデータ(位置決め画像)が混在することがない。また、ユーザーがシャッターを押すと、2回連続して撮影を行う機能を有する場合には、1回目の撮影では、パターン画像や位置決め画像の投影を行って撮像し、2回目の撮影では、パターン画像や位置決め画像の投影を行わずに、観察対象物の画像のみを撮像する。これにより、例えば人物の顔画像を撮影した場合に、1回の撮影動作を行うだけで、一般的な顔画像と、モアレ観察用の顔画像の双方を撮影することができる。
また、本実施形態に係る撮像部30が広角端から望遠端にわたって撮像画角を変更可能なズーム機能(変倍機能)を備えている場合には、制御部10は、パターンデータ記憶部90に記憶されたパターンピッチデータと、測距部40により測定された撮像素子32から観察対象物(被写体)までの距離による撮像部30の撮像倍率と、に応じて、画像投影部20で投影されるパターン画像の観察対象物上でのパターン画像のパターンピッチが初回に投影されたパターンピッチと同じになるよう調整したのち、ズーム機能により広角端から望遠端へ画角が変更されるに従い、画像投影部20により投影される観察対象物上でのパターン画像のピッチを相対的に狭くして投影するように構成することもできる。すなわち、本実施形態に係る制御部10では、広角側では相対的に広い線間隔を有するパターン画像を投影し、望遠側へ移行するに従って相対的に狭い線間隔を有するパターン画像を投影するように構成することもできる。これにより、利用者が観察対象物を大きく変えた場合、例えば、体全体を観察していたが、顔が気になりそのままズーミングを行い、顔を大きく観察する場合などに、パターン画像の設定をやり直すことなくそのまま観察を続けることができる。
また、本実施形態に係る画像投影部20は、近赤外線のように、人間が感知できない波長域、あるいは人間が感知できたとしても眩しさを覚えない波長域(長波長域)の光線を用いて画像を投影することが好ましい。このような波長域の光線により画像を投影することにより、顔部分にパターン画像を投影された人間が不快感を覚えることがない。
次に、本実施形態に係る画像処理部50における具体的な画像処理について説明する。上述したように、本実施形態に係る画像処理部50における画像処理では、投影用パターンデータと、パターン画像が投影された観察対象物の撮像画像とを重ね合わせることにより、観察対象物の起伏状態を強調した画像を生成する。この際、画像処理部50は、パターンデータ記憶部90に記憶された投影用パターンデータのパターンピッチと、パターン画像が投影された観察対象物の撮影画像のパターンピッチ(ここでいうところの撮影画像のパターンピッチとは、観察対象物の位置に仮想平面を置いたときに形成されるパターンのピッチを意味する)とが同じになるよう、投影用パターンデータと撮影画像との倍率を調整する。このとき、投影用パターンデータのピッチと同じになるように撮影画像の倍率を変化させてもよいし、その逆、あるいは双方の倍率を変化させてもよい。また、投影光学系の投影倍率と撮像光学系の撮像倍率とから、パターンデータ記憶部90に記憶された投影パターンデータのピッチと撮影画像のパターンのピッチの比率を算出することが可能である。従って、測距部40により測定された撮像素子32から観察対象物(被写体)までの距離と投影光学系の投影倍率データと撮像光学系の撮像倍率データとを撮影画像ごとに記録しておき、これらのデータから算出された投影パターンと撮影画像の比率に基づいて重ね合わせのための倍率を調整する構成としてもよい。このように、両者でほぼ同程度の線幅となるように、投影用パターンデータの倍率(大きさ)を調整した後に、撮影画像に投影パターンデータを重ねると、良好なモアレ像を得ることができる。
また、投影用パターンデータにおける線部分以外は透明データとし、線部分のデータは撮像データの色属性(色相、彩度、明度)に同調させて、パターン画像と撮像データとを重ね合わせることが好ましい。また、パターン画像の不透明度を50〜80%として、撮像データと重ね合わせることが好ましい。このようにパターン画像の調整を行うのは、観察対象物上に投影したパターン画像と、投影用パターンデータの濃さや明るさが著しく異なると、目立つ方の画像の影響が大きくなり、モアレの確認が困難となってしまうためである。また、撮像部30により撮像した画像の状態によっては、画像全体の彩度を下げて、白黒写真に近い状態としたほうがよい場合もある。
また、表示/入力部70に表示する画像において、パターン画像の線幅及び隣合う線の間隔は5mmよりも細いことが好ましい。これは、パターン画像(例えば格子の線間隔)が大きすぎると、干渉縞が確認し難くなるためである。なお、干渉縞が確認し難い場合には、画像処理部50における画像処理により、干渉縞部分を強調処理してもよい。
次に、本実施形態に係る起伏観察機能付きカメラ200による観察対象物の撮影について説明する。本実施形態に係る起伏観察機能付きカメラ200は、肌や体型のたるみ、ゆがみ、しわ等を観察する際に、他人の手を借りずに、自宅等で簡単にセルフチェックすることができるようになっている。
撮影に先立ち、例えば、白色の壁を背景として、この壁にパターン画像である格子線を投影する。そして、起伏観察機能付きカメラ200と壁との距離に応じて、投影された格子線の大きさを調整する。本実施形態では、画像投影部20において、測距部40で測定した距離データに基づいて、観察対象物の表面に投影されるパターン画像の大きさがほぼ一定となるように投影倍率を調整することができる。そして、肌や体型等のセルフチェックを望むユーザーが、格子線の大きさが調整された壁の前面に位置し、セルフタイマー機構等を用いて撮影を行うことにより、格子線を投影した撮像データを得ることができる。なお、パターン画像となる格子線の大きさを調整する工程を省略して、撮影と同時に、上記処理により格子線の大きさを調整してもよい。
また、撮影を行う際に、背景である壁に位置決め画像を投影し、ユーザーは、この位置決め画像を目印として立ち位置を決めることができる。これにより、毎回、画像のほぼ同じ位置に顔等の測定部分を位置させて撮影を行うことができる。なお、上述したように、撮影を行う際に位置決め画像の投影を中止することにより、位置決め画像が含まれない撮像データを得ることができる。また、1回の撮影動作により2回連続して撮影を行うことにより、パターン画像を投影した状態の撮像データと、パターン画像を投影しない状態の撮像データとを取得することができる。
撮像データは、画像処理部50により投影用パターンデータと重ね合わされ、ユーザーの肌や体型の起伏状態を強調した画像(モアレ画像)が生成され、表示/入力部70に表示されると共に、ユーザーの指示に基づいて、あるいは自動的に画像データ記憶部60に記憶される。
ユーザーは、表示/入力部70に表示される画像を見ることにより、自らの肌や体型をチェックすることができる。また、表示/入力部70に複数の画像データをサムネイル表示したり、あるいはスライドショー表示したりすることにより、自らの肌や体型の経時変化を確認することができる。
このように、本実施形態に係る起伏観察機能付きカメラ200によれば、他人の手を借りずに、肌や体型のたるみ、ゆがみ、しわ等を簡単にセルフチェックすることができる。例えば、ユーザーの顔を撮影した場合、頬の高いところから等高線模様が現れるため、顔のどの位置に頬の高いところが存在するのかを容易に認識することができる。そして、美容マッサージや美容体操等を行った後に、頬の高いところが顔の上部にできていることが確認できると、美容マッサージや美容体操を継続することへの励みとなる。また、干渉縞の状態により、顔が左右不対象となっていることを容易に確認することができるため、食事をする際に左右の歯の噛み合わせに気を配ることができる等、自らの健康状態に留意して生活改善を行うことができる。
20 画像投影部 30 撮像部 40 測距部
50 画像処理部 60 画像データ記憶部 80 表示制御部
90 パターンデータ記憶部 91 パターンピッチ制御部
100 位置決めデータ記憶部 110 位置決め画像
120 観察対象物(撮影対象人物)
200 起伏観察機能付きカメラ(起伏観察装置)

Claims (10)

  1. 複数の投影用パターンデータを記憶するパターンデータ記憶部と、
    前記投影用パターンデータを用いて観察対象物にパターン画像を投影する画像投影部と、
    前記観察対象物を撮像する撮像部と、
    前記パターンデータ記憶部に記憶された前記投影用パターンデータと前記撮像部により撮像された撮像データとを重ね合わせることにより、前記観察対象物の起伏状態を強調した画像を生成する画像処理部と、
    を有し、
    前記画像投影部は、前記観察対象物の種類に応じて前記パターンデータ記憶部から前記観察対象物に適した前記投影用パターンデータを選択して投影することを特徴とする起伏観察装置。
  2. 前記複数の投影用パターンデータに基づくパターン画像または前記パターン画像のピッチを選択する選択部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の起伏観察装置。
  3. 前記撮像部から前記観察対象物までの距離を測定する測距部と、
    前記測距部により測定された距離データまたは撮像倍率に基づいて、前記投影用パターンデータのピッチを決定するパターンピッチ制御部と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の起伏観察装置。
  4. 前記投影用パターンデータは、モアレ発生用のパターンデータからなり、
    前記画像処理部は、前記パターンデータ記憶部に記憶された前記投影用パターンデータと前記撮像部により撮像された前記撮像データとを重ね合わせることによりモアレを発生させて、前記観察対象物の起伏状態を強調した画像を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の起伏観察装置。
  5. 前記画像処理部は、前記投影用パターンデータにおける線部分以外は透明データとし、前記線部分のデータは前記撮像データの色属性に同調させて、前記投影用パターンデータと前記撮像データとを重ね合わせることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の起伏観察装置。
  6. 前記観察対象物の位置決めを行うための位置決めデータを記憶する位置決めデータ記憶部を有し、
    前記画像投影部は、前記位置決めデータを用いて観察対象物に位置決め画像を投影することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の起伏観察装置。
  7. 前記位置決めデータは、ユーザーの指示に基づいて作成可能であることを特徴とする請求項に記載の起伏観察装置。
  8. 前記画像投影部は、前記撮像部により撮像を行う際に、前記画像の投影を中止することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の起伏観察装置。
  9. 前記画像投影部は、近赤外線を用いて前記画像を投影することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の起伏観察装置。
  10. 前記観察対象物の撮像データ及び画像処理後の画像データの少なくとも一方を記憶する画像データ記憶部と、
    前記画像データ記憶部に記憶された撮像データ及び画像データの少なくとも一方を撮影した順番で連続して表示させる制御を行う表示制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の起伏観察装置。
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