JP2002148029A - 円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法 - Google Patents

円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法

Info

Publication number
JP2002148029A
JP2002148029A JP2000340552A JP2000340552A JP2002148029A JP 2002148029 A JP2002148029 A JP 2002148029A JP 2000340552 A JP2000340552 A JP 2000340552A JP 2000340552 A JP2000340552 A JP 2000340552A JP 2002148029 A JP2002148029 A JP 2002148029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test object
cylindrical test
cylindrical
optical system
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000340552A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Sakida
隆二 崎田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000340552A priority Critical patent/JP2002148029A/ja
Publication of JP2002148029A publication Critical patent/JP2002148029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムのような円筒状被検物の凹凸欠
陥を感度よく検出できるようにする。 【解決手段】 検査光学系7内には、格子パターン3を
円筒状被検物4に投影する格子投影光学系2と、この円
筒状被検物4の形状により変形した格子パターン3を撮
像するラインセンサカメラ5が設けられている。ある位
置で、円筒状被検物4をモータ8で回転させながらカメ
ラ5で変形格子パターン3を撮像し、撮像した変形格子
パターン3から周波数解析等により円筒状被検物4上の
うねりやへこみ欠陥を検出する。この欠陥は高低差が非
常に小さく検出が困難であり、これを検出するには撮像
系を高倍率にすればよいが、高倍率にすると撮像視野が
狭くなり一度に検査できる範囲が狭くなる。そこで、被
検査面を領域分割し、1つの領域の撮像終了後、自動ス
テージ6により検査光学系7全体を移動させ、次の領域
の撮像を行う。これを繰り返して円筒状被検物4の全面
を撮像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状被検物の表
面欠陥の検出装置及び方法に関し、より詳細には、円筒
軸の方向に略平行な稜線の膨らみや凹凸欠陥の検出等の
円筒状被検物の3次元測定に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等における感光体ドラムな
どの円筒状被検物の従来の欠陥検査方法として、特開平
2−201142号公報あるいは特開平4−16984
0号公報が例示される。図21は、特開平2−2011
42号公報の方法を示す図である。同図において、光源
31からのレーザ光ビーム32を、回転多面鏡36を介
して感光体ドラム33の軸方向に走査するように照射さ
せ、走査光は、ドラム30の感光層表面にて反射され、
正常な表面からの反射光は、ほぼ受光器35に進入し、
反射光の強度が検出され、出力は、所定の演算処理部等
に入力される。ここでの処理は、検出値が異常に低下し
た時に、表面状態の異常として検出する。
【0003】一方、図22は、特開平4−169840
号公報の方法を示す図である。同図において、ハロゲン
光源等を備えた投光器41から感光体ドラム43へ向け
てスリット光42が投射される。感光体ドラム43の表
面欠陥によって散乱された散乱光は、レンズ44によっ
て集光され、ラインセンサ45で受光される。ラインセ
ンサ45は、画素列を有し、その受光範囲は、感光体ド
ラム43表面上の43aで示される範囲である。ここで
は、欠陥による散乱光の異常を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】感光体にはピンホー
ル、打痕、擦り傷、気泡の巻き込み、クラック、ゴミ等
の付着による欠陥ならびに感光層の膜厚のムラ、液ダレ
や支持体の傷等、多種多様な欠陥の生ずる可能性があ
る。上記のような光学式検査装置による場合では、ピン
ホール、打痕、擦り傷、ゴミ等の付着による欠陥の如く
表面凹凸の変化率の大きな欠陥に対しては高い検出力を
発揮することができるが、感光層の膜厚ムラ等の如く凹
凸の変化率の小さい欠陥あるいは支持体の傷のように感
光体表面に凹凸の変化のない欠陥に対しては検出精度に
問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記した従来における円
筒状被検物の欠陥検査における問題点に鑑み、感光体ド
ラムで例示されるようなこれら円筒状被検物の凹凸欠陥
を感度よく検出できる装置及び方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明において、 (1)請求項1から4は、検査装置の構成を示したもの
である。 (2)請求項5は、分割検査した画像の位置合わせを行
う方法を示したものである。 (3)請求項6から8は、得られた画像から欠陥部分を
抽出するための信号処理方法を示したものである。 (4)請求項9から11は、得られた画像から、ワーク
の三次元形状を測定する方法を示したものである。
【0007】請求項1記載の検査装置は、格子パターン
を投影するための光学系及び円筒状被検物による変形像
を撮像するためのラインセンサカメラとからなる検査光
学系と、上記検査光学系全体を円筒状被検物の軸方向に
移動可能な駆動系と、上記円筒状被検物を回転させる機
構とを設け、上記円筒状被検物の軸方向に検査領域を分
割しながら全面を検査するようにしたものである。
【0008】請求項3記載の検査装置は、格子パターン
を投影するための光学系及び円筒状被検物による変形像
を撮像するためのエリアセンサカメラとからなる検査光
学系と、上記検査光学系全体を円筒状被検物の軸方向に
移動可能な駆動系と、上記円筒状被検物を回転させる機
構とを設け、上記円筒状被検物の軸方向に検査領域を分
割しながら全面を検査するようにしたものである。
【0009】請求項6記載の検査方法は、円筒状被検物
の表面形状によって変形した各分割領域毎の格子パター
ン画像を用いて、格子パターンの明暗方向と垂直な方向
にフーリエ変換を行い、振幅が最大である空間周波数の
位相成分を算出し、さらにその位相の変化量から凹凸欠
陥を検出するようにしたものである。
【0010】請求項7記載の検査方法は、円筒状被検物
の表面形状によって変形した各分割領域毎の格子パター
ン画像を用いて、格子パターンの明暗方向と垂直な方向
にフーリエ変換を行い、振幅が最大である空間周波数の
変化量から凹凸欠陥を検出することを特徴とするように
したものである。
【0011】請求項8記載の検査方法は、円筒状被検物
の表面形状によって変形した各分割領域毎の格子パター
ン画像を用いて、格子パターンの明暗方向と垂直方向の
輝度プロファイルからパターンの間隔を算出し、その間
隔の変化量から凹凸欠陥を検出するようにしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、本発明に関する第1の実施
の形態を図1を用いて説明する。検査光学系7内には格
子パターン3を円筒状被検物4に投影するための格子投
影光学系2と、円筒状被検物4の形状によって変形した
格子パターン3を撮像するためのラインセンサカメラ5
が内蔵されている。
【0013】ある位置において、円筒状被検物4を回転
モータ8で回転させながらラインセンサカメラ5で格子
パターン3を撮像する。この撮像された格子パターン3
から周波数解析等の手法を用いて、円筒状被検物4上に
発生するうねりやへこみ欠陥を検出する。ところで、こ
の円筒状被検物4上に発生するうねりやへこみ欠陥は高
低差が数μmレベルであり、目視でも検出が困難であ
る。このような欠陥を検出するためには、撮像系の倍率
をかなり高倍率にする必要があるが、高倍率にすると撮
像視野は狭くなり、一度に検査できる範囲が狭くなる。
【0014】そこで本実施の形態では、図1のように領
域を分割して検査するようにしている。ある領域での撮
像が終わると、自動ステージ6により検査光学系7全体
を移動させ、次の領域の撮像を行う。このような撮像と
移動を繰り返すことにより円筒状被検物4全面の撮像が
可能となる。なお、検査光学系7を移動させる代わりに
円筒状被検物4を移動させてもよい。
【0015】次に、本発明による第2の実施形態につい
て図2を用いて説明する。検査光学系8、9を複数台設
置することにより、検査時間を短縮させることが可能で
ある。
【0016】次に、本発明による第3の実施形態につい
て図1を用いて説明する。図1において、ラインセンサ
カメラ5の代わりにエリアセンサカメラを用いた構成に
する。エリアセンサカメラを用いた場合、円筒状被検物
4の周方向において、ある一定幅を一括撮像できる。よ
って、ラインセンサカメラで撮像するときのように、円
筒状被検物4を回転させながら撮像するのではなく、撮
像の度毎に回転を静止させて撮像する必要がある。ある
いはストロボ撮像できるような構成にすれば、静止して
撮像する必要はない。
【0017】次に、本発明による第4の実施形態につい
て説明する。本発明の第2の実施形態と同様に、エリア
センサカメラを搭載した検査光学系8、9を複数台設置
した構成にする。これにより検査時間を短縮させること
が可能である。
【0018】次に、本発明による第5の実施形態につい
て説明する。円筒状被検物4の回転角度を検出するため
に、例えば図1及び2の回転モータ8にロータリーエン
コーダ(図示していない)を取りつける。請求項1から
4のように領域分割して撮像を行った場合、円筒状被検
物4の軸方向のつながりが途切れる。回転モータ8に取
りつけたロータリーエンコーダによって、各領域での周
方向の撮像開始地点を記憶しておく。各分割領域での撮
像開始点の位置をつなぎ合わせることにより、軸方向に
長く生じた欠陥の長さを正確に求めることができる。
【0019】例えば図20(a)のように軸方向に長い
欠陥は、分割領域の長さを超えているため、各領域では
横方向のつながりが捕らえきれない。そこで、ロータリ
ーエンコーダにより各領域での撮像開始点s1〜s4 を
記憶しておき、その値から、画像をつなぎ合わせて図2
0(b)のような画像を作ることにより、軸方向になが
い欠陥の長さを正確に捉えることができる。
【0020】次に、本発明による第6の実施形態につい
て説明する。上述の各実施形態のような装置により、各
分割領域において得られる画像は、円筒状被検物4上に
凹凸欠陥がなければ図3のように規則的なパターン画像
になる。しかし、円筒状被検物4上に凹凸欠陥がある
と、図4のように規則的なパターンが欠陥部分で変形す
る。この変形個所を画像処理により検出する方法につい
て述べる。
【0021】図5の(1)〜(18)のようにパターン
と直交する方向に、所定長さ分の直線状データ領域を設
定する。各直線状データ領域(1)〜(18)におい
て、1次元のフーリエ変換を行うと、図6及び7のよう
に横軸を空間周波数として振幅成分と位相成分が求めら
れる。ここでまず図6の振幅成分から、振幅が最大とな
る空間周波数を求め、次に図7からその振幅最大の空間
周波数の位相を求める。
【0022】図5の直線状データ領域(1)〜(9)で
考えると、振幅最大の空間周波数は図8のようにどの領
域でも一定であるが、振幅最大の空間周波数の位相を比
べると図9のように、直線状データ領域(2)〜(4)
では円筒状被検物4の凹凸により位相がずれることにな
る。直線状データ領域(5)〜(9)を凹凸のない正常
面だとすると、その範囲では位相も一定になるため、あ
る閾値を設定すれば欠陥部分である直線状データ領域
(2)〜(4)の領域を検出することができる。
【0023】次に、本発明による第7の実施形態につい
て説明する。図5の直線状データ領域(10)〜(1
8)で考える。直線状データ領域(10)〜(15)で
は、振幅最大の空間周波数は一定であるが、(11)〜
(13)では請求項6で述べたように位相ずれが生じる
(図10及び11)。次に(16)〜(18)の範囲で
は、円筒状被検物4上に凹凸による、振幅が最大となる
空間周波数自体が変化する。その様子を示したのが図1
0である。
【0024】このように、振幅最大の周波数が変化する
のは本発明の第6の実施形態のように位相が変化するだ
けの欠陥よりも高低差の大きな欠陥である。よって、あ
る閾値を設定すれば欠陥部分を検出できる(図10)。
なお、この様に振幅最大の周波数が変化した場合、図1
1の(16)、(17)の位相は、変化した空間周波数
に対する値である。よって、正常部がたまたま一致する
こともあり得る。図10で振幅最大の周波数が変化した
段階でその部分を欠陥と判定し、位相の算出を行わない
ようにしてもよい。
【0025】次に、本発明による第8の実施形態につい
て説明する。図12の直線状データ領域(19)を例に
して述べる。この領域の輝度プロファイルをプロットす
ると図13のようになる。ここで暗部の頂点を検出し
て、その頂点の間隔を算出し、プロットすると図14の
ようになる。円筒状被検物4に凹凸がなければその間隔
は一定であるが、凹凸差があると間隔に変化が生じる。
そこで、ある所定の閾値を設定することにより欠陥部分
を抽出できる。
【0026】次に、本発明による第9の実施形態につい
て説明する。物体に正弦波状の格子パターンを投影した
場合、点xにおける変形格子像の強度分布I(x)は次
の式で与えられる。 I(x)=A(x)+ B(x)cos{φ(x)+ α}・・・・(1) ここで、A(x)は強度分布のバイアス成分、B(x)
は縞のコントラスト成分、αは初期位相であり、φ
(x)が物体形状の凹凸によって与えられる位相であ
る。このφ(x)がわかりさえすれば表面形状を光学系
の配置から知ることが可能となる。
【0027】そこで例えば4画面方式にあっては、格子
を1/4ピッチずづ移動させてαを0、π/2、π、3
π/2と変化させ、これに対応する強度分布I0、I
1、I2、I3をもつ画像を取り込む。すると(1)式
により位相分布φ(x)は次式(2)で与えられること
になる。 φ(x)=tan-1{(I3−I1)/(I0−I2)}・・・・(2)
【0028】図1のような光学系の配置から、位相2π
に相当する物体の高さを求める方法を図15を用いて説
明する。物体面W状のP1で見えた格子パターンの暗部
は、物体面Wが図の矢印方向に移動するにつれて暗→明
→暗となり、P2点で1周期し暗部になる。この1周期
分の明暗変化を起こす、物体面Wの移動量dが(1)、
(2)式のφ(x)の2π分に相当する高さとなる。つ
まり(2)式から求めたφ(x)から物体面Wの高さh
(x)は次式で表せる。 h(x)=d×φ(x)/2π・・・・(3)
【0029】また、図15からわかるようにdは、 d=P/sinθ・・・・(4) で表せる。Pは物体面W上での格子パターンピッチ、θ
は物体面Wと格子の角度である。ただし、φ(x)は縞
の1周期毎に折り返される(いわゆるラップされた)結
果となっているため、結果を順に位相の接続を行いなが
らつないでいく作業(アンラップすること)が必要であ
る。
【0030】以上のような位相シフト法を図16に示す
ような構成で円筒状被検物4の検査に用いる。構成は本
発明による第1から4の実施形態とほぼ同じである。た
だ、検査光学系7内の格子10が図16の矢印方向に移
動可能となっている。検査光学系7がある所定の位置に
あるとき、投影する格子パターンがπ/4ずつ移動する
ように、格子を移動させて4回の撮像を行う。よって、
本発明の第1から8の実施形態の方式よりも4倍画像が
増えることになる。撮像後は(2)及び(3)式を用い
て円筒状被検物4の形状を計算させる。この手法を用い
ることにより、円筒状被検物4の表面形状が定量的に求
められるため、所定の閾値を設定することにより不良品
を検出することができる。
【0031】次に、本発明による第10の実施の形態に
ついて説明する。本発明の第9の実施形態の位相シフト
法を行うための別の構成を述べる。全体の装置構成は請
求項1から5までと同じでよい。まず1回目の撮像を図
17(a)のような配置で行う。つまり、円筒状被検物
のN1〜N9の地点に正弦波状の輝度分布を持ったパタ
ーン光を、図17(a)のような位置関係で投影し、カ
メラでの画素1でN1地点を、画素2でN2地点という
ように撮像する。
【0032】よって1回目の撮像においてN7地点は画
素7で撮像している。次に検査光学系7全体をずらすこ
とにより、格子パターンをπ/2ずらし、2回目の撮像
を図17(b)のように行う。ここでは、画素1で円筒
状被検物のN3地点を、画素2でN4地点というように
1回目の撮像とは異なった地点を撮像することになる。
よって、2回目の撮像においてN7地点は画素5で撮像
することになる。さらに格子パターンをπ/2ずらし、
3回目の撮像を図17(c)のように行う。ここでは、
画素1で円筒状被検物のN5地点を、画素2でN6地点
というようになる。よって、3回目の撮像においてN7
地点は画素3で撮像することになる。最後に、格子パタ
ーンをもうπ/2ずらし、4回目の撮像を図17(d)
のように行う。その結果、N7地点は画素1で撮像する
ことになる。
【0033】このように例えばN7地点の画像は、1回
目は画素7で、2回目は画素5、3回目は画素3、4回
目は画素1というように一定の間隔でずれていることが
わかる。そこで各地点N1〜N9地点の位相を求めるた
めに、図18のように2回目の撮像で得られた画像を2
画素横ずらした画像を、同じように3回目の撮像で得ら
れた画像を4画素横ずらした画像を、4回目の撮像で得
られた画像を6画素横ずらした画像を用いることによ
り、(2)式から位相を計算することができる。このよ
うな処理方法にすると、請求項9のように格子パターン
をずらすために別途駆動系を用意する必要がなくなる。
【0034】次に本発明による第11の実施形態につい
て説明する。電子モアレ位相シフト法について簡単に説
明しておく。対称面の形状により変形した格子パターン
を、 I(x)=A(x)+B(x)cos{(2π/Pc)+φ(x)} ・・・・(5) Pc:格子パターンのピッチφ(x):物体形状の凹凸
によって与えられる位相と表す。
【0035】これに格子パターンのピッチと同じピッチ
の3つの参照縞、 Ri=cos{(2πx/Pc)−(πi/2)} (i=0、1、2) ・・・・(6) を乗算し、ローパスフィルターにより格子パターン周波
数以上をカットするとπ/2ずつ位相の異なる3つの縞
画像、 I1=G(x)+Q(x)cosφ(x)・・・・(7) I2=G(x)−Q(x)sinφ(x)・・・・(8) I3=G(x)−Q(x)cosφ(x)・・・・(9) G:バイアス、Q:振幅 を生成できる(図19)。
【0036】この3つの縞画像を位相シフト法で処理す
れば次式(10)より位相を算出できる。 φ(x)=tan-1{(I3−I2}/(I1−I2)}+π/4 ・・・・(10)
【0037】この電子モアレ位相シフト法を円筒状被検
物4の検査に応用する。本発明による第1から5の実施
形態で得られた図4のような検査画像から上述の電子モ
アレ位相シフト法で求めた位相と、(3)式から円筒状
被検物4の表面形状を算出し、その凹凸状態から良否判
定を行う。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、検査光学
系と円筒状被検物を相対的に移動できる機構を用いるこ
とにより、円筒状被検物全面の凹凸検査を高精細かつ高
精度に行うことができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
おいて検査光学系を複数台設置することにより、検査時
間を短縮できる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、周方向のあ
る一定幅の範囲を一括入力することにより、入力時間を
短縮できる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、請求項3に
おいて検査光学系を複数台設置することにより、検査時
間を短縮できる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、円筒状被検
物の回転角度を検出する装置を用いて、各領域での周方
向の撮像開始地点を記憶しておき、その各分割領域での
撮像開始点の位置をつなぎ合わせることにより、軸方向
に長く生じた欠陥の長さを正確に求めることができる。
【0043】請求項6記載の発明によれば、投影した格
子パターンの1次元フーリエ変換を行い、位相ずれを検
出することにより、円筒状被検物の凹凸欠陥を高精度に
検出できる。
【0044】請求項7記載の発明によれば、投影した格
子パターンの1次元フーリエ変換を行い、振幅が最大に
なる空間周波数のずれを検出することにより、円筒状被
検物の凹凸欠陥を高精度に検出できる。
【0045】請求項8記載の発明によれば、投影した格
子パターンの間隔の変化を検出することにより、円筒状
被検物の凹凸欠陥を高精度に検出できる。
【0046】請求項9記載の発明によれば、格子パター
ンの位相を変化させる機構を設け、位相シフト法による
形状測定を行うことにより、円筒状被検物の凹凸欠陥を
高精度に検出できる。
【0047】請求項10記載の発明によれば、位相シフ
ト法による形状測定を行う場合、検査光学系全体の移動
により位相をシフトさせ、得られた画像をずらして位相
の算出を行うことにより、位相シフトさせるための新た
な駆動系を必要としない。
【0048】請求項11記載の発明によれば、各分割領
域において得られた画像から、電子モアレ位相シフト法
を用いて形状測定を行うことにより、円筒状被検物の凹
凸欠陥を高精度に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による円筒状被検物の
表面凹凸検査装置を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による円筒状被検物の
表面凹凸検査装置を示す構成図である。
【図3】本発明の第6の実施形態による円筒状被検物の
表面凹凸検査装置により得られる凹凸欠陥がない場合の
画像を示す構成図である。
【図4】本発明の第6の実施形態による凹凸欠陥が有る
場合の画像を示す構成図である。
【図5】本発明の第6の実施形態による変形箇所を画像
処理により検出する方法を説明する構成図である。
【図6】本発明の第6の実施形態による変形箇所を画像
処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図7】本発明の第6の実施形態による変形箇所を画像
処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図8】本発明の第6の実施形態による変形箇所を画像
処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図9】本発明の第6の実施形態による変形箇所を画像
処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図10】本発明の第7の実施形態による円筒状被検物
の表面凹凸検査装置により変形箇所を画像処理により検
出する方法を説明する特性図である。
【図11】本発明の第7の実施形態による変形箇所を画
像処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図12】本発明の第8の実施形態による円筒状被検物
の表面凹凸検査装置により変形箇所を画像処理により検
出する方法を説明する構成図である。
【図13】本発明の第9の実施形態による円筒状被検物
の表面凹凸検査装置により変形箇所を画像処理により検
出する方法を説明する特性図である。
【図14】本発明の第9の実施形態による変形箇所を画
像処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図15】本発明の第9の実施形態による変形箇所を画
像処理により検出する方法を説明する構成図である。
【図16】本発明の第9の実施形態による円筒状被検物
の表面凹凸検査装置を示す構成図である。
【図17】本発明の第10の実施形態による変形箇所を
画像処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図18】本発明の第10の実施形態による変形箇所を
画像処理により検出する方法を説明する構成図である。
【図19】本発明の第9の実施形態による円筒状被検物
の表面凹凸検査装置を示すブロック図である。
【図20】本発明の第1の実施形態による変形箇所を画
像処理により検出する方法を説明する特性図である。
【図21】従来の円筒状被検物の欠陥検査装置を示す構
成図である。
【図22】従来の他の円筒状被検物の欠陥検査装置を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 チャック 2 格子投影光学系 3 格子パターン 4 円筒状被検物 5 ラインセンサカメラ 6 自動ステージ 7、8、9 検査光学系 10 格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB06 DD03 DD06 FF00 FF01 FF06 FF07 HH07 HH13 JJ02 JJ03 JJ05 JJ09 JJ25 JJ26 LL30 MM04 PP13 QQ04 QQ16 QQ44 SS04 UU04 UU05 UU08 2G051 AA90 AB07 AB20 BB20 CA03 CA04 CB06 DA08 EA11 EA12 EB01 EC04 EC05 2H134 QA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子パターンを投影するための光学系及
    び円筒状被検物による変形像を撮像するためのラインセ
    ンサカメラとからなる検査光学系と、 前記検査光学系全体を円筒状被検物の軸方向に移動可能
    な駆動系と、 前記円筒状被検物を回転させる機構とを設け、 前記円筒状被検物の軸方向に検査領域を分割しながら全
    面を検査することを特徴とする円筒状被検物の表面凹凸
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査光学系を複数台用いたことを特
    徴とする請求項1記載の円筒状被検物の表面凹凸検査装
    置。
  3. 【請求項3】 格子パターンを投影するための光学系及
    び円筒状被検物による変形像を撮像するためのエリアセ
    ンサカメラとからなる検査光学系と、 前記検査光学系全体を円筒状被検物の軸方向に移動可能
    な駆動系と、 前記円筒状被検物を回転させる機構とを設け、 前記円筒状被検物の軸方向に検査領域を分割しながら全
    面を検査することを特徴とする円筒状被検物の表面凹凸
    検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査光学系を複数台用いたことを特
    徴とする請求項3記載の円筒状被検物の表面凹凸検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記円筒状被検物の回転角度を検知する
    ための装置を具備したことを特徴とする請求項1から4
    の何れか1項に記載の円筒状被検物の表面凹凸検査装
    置。
  6. 【請求項6】 円筒状被検物の表面形状によって変形し
    た各分割領域毎の格子パターン画像を用いて、格子パタ
    ーンの明暗方向と垂直な方向にフーリエ変換を行い、振
    幅が最大である空間周波数の位相成分を算出し、さらに
    その位相の変化量から凹凸欠陥を検出することを特徴と
    する円筒状被検物の表面凹凸検査方法。
  7. 【請求項7】 円筒状被検物の表面形状によって変形し
    た各分割領域毎の格子パターン画像を用いて、格子パタ
    ーンの明暗方向と垂直な方向にフーリエ変換を行い、振
    幅が最大である空間周波数の変化量から凹凸欠陥を検出
    することを特徴とする円筒状被検物の表面凹凸検査方
    法。
  8. 【請求項8】 円筒状被検物の表面形状によって変形し
    た各分割領域毎の格子パターン画像を用いて、格子パタ
    ーンの明暗方向と垂直方向の輝度プロファイルからパタ
    ーンの間隔を算出し、その間隔の変化量から凹凸欠陥を
    検出することを特徴とする円筒状被検物の表面凹凸検査
    方法。
  9. 【請求項9】 前記検査光学系内に、投影格子パターン
    をシフトさせるための駆動系を設け、各分割検査領域毎
    に位相シフトさせた画像を入力し、位相シフト法による
    円筒状被検物全面の形状測定を行い、その結果から表面
    状態を検査することを特徴とする請求項1から5の何れ
    か1項に記載の円筒状被検物の表面凹凸検査装置。
  10. 【請求項10】 前記検査光学系全体を円筒状被検物の
    軸方向に移動可能な駆動系を用いて各分割検査領域毎に
    位相シフトさせた画像を入力し、ある被検物上計測点の
    位相を算出する際、位相シフトさせた複数の各画像から
    計測点に対応する画素を抽出しその輝度値から位相シフ
    ト法による円筒状被検物全面の形状測定を行い、その結
    果から表面状態を検査することを特徴とする請求項1か
    ら5の何れか1項に記載の円筒状被検物の表面凹凸検査
    装置。
  11. 【請求項11】 前記円筒状被検物の表面形状によって
    変形した各分割領域毎の格子パターン画像を用いて、電
    子モアレ位相シフト法により円筒状被検物全面の形状測
    定を行い、その結果から表面状態を検査することを特徴
    とする請求項1から5の何れか1項に記載の円筒状被検
    物の表面凹凸検査装置。
JP2000340552A 2000-11-08 2000-11-08 円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法 Pending JP2002148029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000340552A JP2002148029A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000340552A JP2002148029A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002148029A true JP2002148029A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18815451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000340552A Pending JP2002148029A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002148029A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201160A (ja) * 2004-12-24 2006-08-03 Showa Denko Kk 円筒体検査装置および同装置の設備状態評価方法
JP2010540955A (ja) * 2007-10-02 2010-12-24 インテクプラス カンパニー、リミテッド 光学式検査方法
JP2012112856A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Nikon Corp 起伏観察装置
CN103175847A (zh) * 2013-03-19 2013-06-26 哈尔滨理工大学 光栅表面缺陷检测装置
CN106352813A (zh) * 2016-10-10 2017-01-25 江苏理工学院 一种基于传感技术的轴类工件测量装置及其测量方法
CN115165920A (zh) * 2022-09-06 2022-10-11 南昌昂坤半导体设备有限公司 一种三维缺陷检测方法及检测设备

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201160A (ja) * 2004-12-24 2006-08-03 Showa Denko Kk 円筒体検査装置および同装置の設備状態評価方法
JP2010540955A (ja) * 2007-10-02 2010-12-24 インテクプラス カンパニー、リミテッド 光学式検査方法
JP2012112856A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Nikon Corp 起伏観察装置
CN103175847A (zh) * 2013-03-19 2013-06-26 哈尔滨理工大学 光栅表面缺陷检测装置
CN106352813A (zh) * 2016-10-10 2017-01-25 江苏理工学院 一种基于传感技术的轴类工件测量装置及其测量方法
CN115165920A (zh) * 2022-09-06 2022-10-11 南昌昂坤半导体设备有限公司 一种三维缺陷检测方法及检测设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106052591B (zh) 测量设备、测量方法、系统和物品生产方法
JP3937024B2 (ja) モアレ縞を用いたずれ、パタ−ンの回転、ゆがみ、位置ずれ検出方法
EP1777488B1 (en) Method and apparatus for inspecting an object
JP2004109106A (ja) 表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置
US10921118B2 (en) Hybrid 3D optical scanning system
JPH0610694B2 (ja) 自動焦点合せ方法及び装置
US9886764B2 (en) Image acquisition system, image acquisition method, and inspection system
JP2011064482A (ja) 高速三次元計測装置及び高速三次元計測方法
JPH1038533A (ja) タイヤの形状測定装置とその方法
TWI512278B (zh) Shape inspection device
JP3914500B2 (ja) 欠陥検査装置
JP2006258582A (ja) 画像入力装置および画像入力方法
JP2002148029A (ja) 円筒状被検物の表面凹凸検査装置及び方法
JP5251617B2 (ja) ねじ形状測定装置およびねじ形状測定方法
JP4087146B2 (ja) 形状測定方法及び形状測定装置
JP4859127B2 (ja) 円筒体自動検査方法
JP4675011B2 (ja) 形状測定方法および形状測定装置
KR20050031328A (ko) 스테레오비전과 모아레를 이용한 3차원 검사 방법 및 장치
Marokkey et al. Time delay and integration imaging for inspection and profilometry of moving objects
JP3921432B2 (ja) モアレ光学系を用いた形状測定装置及び形状測定方法
Morimoto et al. Theory and application of sampling moire method
JP4402849B2 (ja) 表面形状測定方法及び表面形状測定装置
JP3845286B2 (ja) 形状測定装置及び形状測定方法
JP4062581B2 (ja) 縞解析用領域抽出方法
JP3848586B2 (ja) 表面検査装置