JP5667890B2 - 磁気共鳴イメージング装置および医用画像診断装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および医用画像診断装置 Download PDF

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本発明は、生体同期撮影を行う医用画像診断装置におけるパラメータ設定支援技術に関する。
生体をモニタして得られた波形の生体信号(心電波、脈波、呼吸波など)に同期した撮像を行う医用画像診断装置がある。このような撮像を行う医用画像診断装置には、例えば、被検体中の水素や燐等からの核磁気共鳴(以下、「NMR」という)信号を測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴イメージング(MRI)装置がある。MRI装置では、拍動や呼吸動のような周期的な体動に撮像タイミングを同期させることにより、体動に起因するアーチファクトを抑制し、尚且つ、目的とする心時相における画像を取得できる。
例えば、心電波や脈波をトリガに用い、拍動に同期させる心電同期撮像には、1)トリガから画像データ取得(A/D)までの時間(遅延時間;delay time)を一定に管理することで、特定心時相の画像データのみを収集する方法(トリガモード)、2)トリガ後に短い一定のA/Dを連続して実行し、各A/D期間の画像データを個々に再構成することで複数心時相の画像(マルチフェーズ画像)を得る方法(ゲートモード)、などがある。1)の方法は、主に冠動脈撮像などに用いられ、2)の方法は、シネ撮像などに用いられる。各画像データは同一の心時相にて取得されるため、拍動によるアーチファクトが抑制される。
同期撮像において問題となるのが、撮像パラメータ設定の煩雑さである。心電同期撮像の上記1)の方法は、拍動の安定している拡張期タイミングに冠動脈を撮像する場合などに用いる。ところが、一般に被検体毎に心拍数は異なり、心周期の間隔(心電波トリガ間隔)も異なる。従って、拡張期を撮像する場合に設定すべき遅延時間も被検体毎に異なる。また、心拍数が異なると、拍動の安定している期間も異なるため、A/D期間も被検体毎に調整が必要となる。呼吸波形を用いた同期撮像の場合も同様であり、被検体毎に遅延時間やA/D期間の調整が必要である。また、2)の方法を用いる場合、各心時相(フェーズ)のA/D期間が一定であれば、心拍数が異なる被検体毎に撮像可能なマルチフェーズ数も異なる。
このように、同期撮像においては、生体信号に応じて被検体毎に調整が必要な撮像パラメータ(同期パラメータ)が複数あり、煩雑である。特に、同期パラメータの設定が数値入力だけである場合、設定した同期パラメータと生体信号との関係が把握しづらい。
現状では、被検体毎に調整が必要な同期パラメータを決定するためのテスト撮像(例えば、マルチフェーズのシネ撮像)を、検査画像取得用の撮像(本撮像)前に実施し、これらの同期パラメータを設定している(例えば、非特許文献1参照。)。本文献に記載の技術では、テスト撮像にて得られた画像から、拍動の安定している期間などを視覚的に確認し、同期パラメータを調整する。
田渕:心血管領域のMRイメージング,日本放射線技術学会雑誌,61,349−358,(2005)、3−1−2節
上述のように、同期撮像では、生体信号に応じた同期パラメータの調整が必須である。しかし、例えば、心拍数といった生体信号は、被検体毎だけでなく、被検体の状態によっても変化する。非特許文献1に開示の技術では、本撮像時の生体信号に対し、設定したパラメータが適正であるか否かは把握できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、同期撮像において、本撮像時の被検体の状態に応じて、直感的かつ容易な同期パラメータ設定を支援する技術を提供することを目的とする。
本発明は、撮像対象の被検体の生体信号をモニタし、生体信号から生成した生体信号の波形と、操作者が数値入力領域を介して設定した同期パラメータとを画像として重畳表示する。同期パラメータの調整は、画像上でも数値入力領域でも可能とし、両者が整合するよう制御する。また、所定の同期パラメータについては、生体信号の解析結果に基づき自動的に決定してもよい。
具体的には、静磁場に置かれた被検体を核磁気共鳴により撮像する核磁気共鳴イメージング装置であって、表示手段と、前記被検体の生体信号を取得する生体信号取得手段と、生体同期撮像に係る撮像パラメータである同期パラメータの設定を支援する同期パラメータ設定支援手段と、を備え、前記同期パラメータ設定支援手段は、同期パラメータ設定支援画面を生成して前記表示手段に表示し、前記同期パラメータ設定支援画面は、前記同期パラメータを数値で表示するとともに入力を受け付ける数値表示入力領域と、前記生体信号から生成した生体信号波形を表示するグラフィック表示入力領域と、を備え、前記同期パラメータ設定支援手段は、前記数値表示入力領域を介して操作者から受け付けた同期パラメータを、当該同期パラメータを表すグラフィック表示として、前記生体信号波形と共に、前記グラフィック表示入力領域にグラフィック画像として表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置を提供する。
また、本発明の他の態様によれば、表示手段と、前記被検体の生体信号を取得する生体信号取得手段と、生体同期撮像に係る撮像パラメータである同期パラメータの設定を支援する同期パラメータ設定支援手段と、を備え、前記同期パラメータ設定支援手段は、同期パラメータ設定支援画面を生成して前記表示手段に表示し、前記同期パラメータ設定支援画面は、前記同期パラメータを数値で表示するとともに入力を受け付ける数値表示入力領域と、前記生体信号から生成した生体信号波形を表示するグラフィック表示入力領域と、を備え、前記同期パラメータ設定支援手段は、前記数値表示入力領域を介して操作者から受け付けた同期パラメータを、当該同期パラメータを表すグラフィック表示として、前記生体信号波形と共に、前記グラフィック表示入力領域にグラフィック画像として表示することを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
本発明によれば、操作者が同期撮像において、本撮像時の被検体の状態に応じて、直感的かつ容易に同期パラメータを設定することを支援できる。
第一の実施形態のMRI装置の機能ブロック図である。 (a)および(b)は、心電同期撮像のトリガモードを説明するための説明図である。 (a)および(b)は、心電同期撮像のゲートモードを説明するための説明図である。 第一の実施形態の制御部および記憶部の機能ブロック図である。 第一の実施形態のパラメータ設定画面を説明するための説明図である。 第一の実施形態の心電同期撮像のトリガモード時の同期パラメータ設定画面を説明するための説明図である。 第一の実施形態の心電同期撮像のゲートモード時の同期パラメータ設定画面を説明するための説明図である。 第一の実施形態の呼吸同期撮像の同期パラメータ設定画面を説明するための説明図である。 第一の実施形態の心電同期撮像のトリガモード時の同期パラメータ設定画面の他の例を説明するための説明図である。 第一の実施形態の心電同期撮像のトリガモード時の同期パラメータ設定画面の他の例を説明するための説明図である。 第一の実施形態の心電同期撮像のトリガモード時の同期パラメータ設定画面の他の例を説明するための説明図である。 (a)は第二の実施形態の、(b)は第三の実施形態の、それぞれ、制御部および記憶部の機能ブロック図である。 第二の実施形態の生体信号から生体情報を抽出する手法を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、第二の実施形態の同期パラメータ決定部による同期パラメータ決定手法を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、第三の実施形態のトリガ波決定部によるトリガ波決定手法を説明するための説明図である。 第三の実施形態のトリガ波決定部によるトリガ波決定手法の他の例を説明するための説明図である。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用する第一の実施形態について説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
最初に、本発明の実施形態で用いるMRI装置100の構成を図1用いて説明する。本実施形態のMRI装置100は、磁石102と、傾斜磁場コイル103と、RFコイル104と、RFプローブ105と、傾斜磁場電源106と、信号検出部107と、RF送信部108と、生体信号取得部109と、制御部110と、入力部111と、記憶部112と、表示部113と、ベッド114と、を備える。
磁石102は、被検体101の周囲に静磁場を発生し、静磁場空間を形成する。
傾斜磁場コイル103は、X、Y、Zの3方向の傾斜磁場コイルで構成され、傾斜磁場電源106からの信号に応じて、それぞれ、静磁場空間に傾斜磁場を発生する。
RFコイル104は、RF送信部108の信号に応じて、静磁場空間に高周波磁場を発生する。
RFプローブ105は、被検体101が発生するNMR信号(エコー信号)を検出する。RFプローブ105が検出したエコー信号、信号検出部107で検出され、制御部110で信号処理され、また、計算により画像信号に変換される。画像は表示部113に表示される。
生体信号取得部109は、被検体101の生体信号を取得する。取得する生体信号は、例えば、心電波、脈波、呼吸波などの波形信号である。生体信号取得部109が取得した生体信号は、制御部110に入力される。
制御部110は、傾斜磁場電源106、RF送信部108、信号検出部107を制御し、撮像を実行する。制御のタイムチャートは一般にパルスシーケンスと呼ばれる。また、制御部110は、MRI装置100全体の動作を制御するとともに、各種の演算処理を行う。例えば、上述のように、画像を再構成する。
本実施形態の制御部110は、さらに、撮像を実行するにあたり、必要な撮像パラメータの設定を支援する。このため、本実施形態の制御部110は、操作者による同期パラメータ設定を支援する画面を生成し、表示部113を介して操作者に提示する。また、表示部113および入力部111を介して操作者による設定を受け付ける。設定を支援する画面の生成に必要なデータは記憶部112に格納される。本処理の詳細は後述する。
ベッド114は、被検体101が横たわるためのものである。
現在MRIの撮像対象は、臨床で普及しているものとしては、被検体101の主たる構成物質、プロトンである。MRI装置100では、プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和現象の空間分布を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、機能を2元もしくは3元的に撮像する。
次に、上記MRI装置100を用いた撮像方法を説明する。制御部110は、傾斜磁場により異なる位相エンコードを与え、それぞれの位相エンコードで得られるエコー信号を検出する。位相エンコードの数は通常1枚の画像あたり128、256、512等の値が選ばれる。各エコー信号は通常128、256、512、1024個のサンプリングデータからなる時系列信号として得られる。これらのデータを2次元フーリエ変換して1の画像(MR画像)を再構成する。
本実施形態の制御部110は、上述のように撮像パラメータの設定を支援する。特に、本実施形態では、生体信号と同期する同期撮像において、同期撮像に関係する撮像パラメータ(同期パラメータ)の設定を支援する。以下、本実施形態による同期パラメータ設定支援処理の詳細を、心電同期撮像を例にあげて説明する。
同期パラメータ設定支援処理の説明に先立ち、心電同期撮像について説明する。上述のように、心電同期撮像には、トリガモードとゲートモードとの2つの手法(モード)がある。
図2は、心電同期撮像のトリガモードを説明するための図である。トリガモードでは、本図に示すように、トリガとなる心電波の後、画像データ取得(A/D)までの時間(遅延時間;delay time)を一定に管理し、特定心時相の画像データのみを収集する。心拍数に応じて定まる心周期(心電波と心電波との間の間隔)は、被検体毎に異なるため、心拍数の少ない被検体の場合、心周期が長くなり、遅延時間(delay time)も、図2(a)に示すように、長く設定される。一方、心拍数の多い被検体の場合、心周期が短くなり、遅延時間(delay time)は、図2(b)に示すように短く設定される。
図3は、心電同期撮像のゲートモードを説明するための図である。ゲートモードでは、本図に示すように、トリガとなる心電波の後に、一定の長さの短時間のデータ画像データ取得(A/D)を連続して繰り返す。このとき、A/Dは、拍動の安定している期間内に設定され、設定可能なA/D数が取得可能なマルチフェーズ数となる。図3(a)に示すように、心拍数の多い被検体の場合、心周期が短くなり、設定可能なマルチフェーズ数が少なく、図3(b)に示すように、心拍数の少ない被検体の場合、心周期が長くなり、設定可能なマルチフェーズ数が多くなる。
このように、同期パラメータの設定は複雑である。本実施形態の制御部110は、これを支援するため、図4に示すように、生体信号を解析して生体情報を得る生体信号解析部210と、同期パラメータ設定支援部220と、を備える。また、記憶部112に同期パラメータ設定支援部220が同期パラメータの設定を支援するために用いる各種のデータを保持する設定支援データベース(設定支援DB)230を保持する。
生体信号解析部210は、生体信号取得部109が取得した生体信号を解析し、同期パラメータ設定支援部220が設定を支援するために必要な情報を生体情報として抽出、算出する。ここでは、R波のタイミングを抽出し、R波間隔(R−R)および心拍数(beat rate)を算出する。生体信号解析部210は、生体信号取得部109から生体信号を継続的に所定の時間間隔で受信し、受信毎に、R波間隔および心拍数を算出し、同期パラメータ設定支援部220に受け渡す。
同期パラメータ設定支援部220は、操作者からの指示に従って、同期パラメータ設定画面400を生成し、同期パラメータ設定画面400を介して、操作者からの同期パラメータの設定を受け付ける。同期パラメータ設定画面400は、心電同期撮像のモード毎に生成される。同期パラメータ設定画面400を生成するために必要なデータは、設定支援DB230に保持される。
なお、制御部110は、操作者から撮像パラメータ設定の指示を受け付けると、まず、パラメータ設定画面300を生成し、表示部113に表示する。
このとき表示されるパラメータ設定画面300を図5に示す。本図に示すように、本実施形態のパラメータ設定画面300は、画像表示領域310と、選択可能な撮像タスクを表示し、選択を受け付けるタスク設定領域320と、撮像パラメータの入力を受け付けるとともに受け付けた撮像パラメータを表示する撮像パラメータ設定領域330と、を備える。
撮像パラメータ設定領域330は、同期撮像に関連する同期パラメータを設定する同期パラメータ設定領域332と、その他の撮像パラメータを設定する基本パラメータ設定領域331と、を備える。
画像表示領域310には、例えば、位置決め画像等が表示される。位置決め画像は、予め取得され、記憶部112に保持される。
タスク設定領域320には、操作者が選択可能な撮像タスクが表示される。操作者が選択可能な撮像タスクは、予め記憶部112に保持される。制御部110は、操作者がタスク設定領域320を介して選択したタスクを、実行タスクとして受け付け、記憶部112に保持する。
撮像パラメータ設定領域330には、操作者が設定すべき撮像パラメータの項目および入力欄が表示される。操作者が設定すべき撮像パラメータの項目は、予め、同期パラメータと基本パラメータとに分類され、記憶部112に保持される。また、このとき、各撮像パラメータの初期値を記憶部112に保持し、各入力欄に表示するよう構成してもよい。
基本パラメータ設定領域331には、当該領域を介して操作者により入力され、設定される基本パラメータの項目と、それぞれの入力欄が表示される。制御部110は、基本パラメータ設定領域331を介して操作者が入力した基本パラメータを受け付け、記憶部112に保持する。
同期パラメータ設定領域332には、操作者により入力され、設定される同期パラメータの項目と、それぞれの入力欄が表示される。本実施形態では、操作者が同期パラメータ設定領域332を介して所定の同期パラメータを入力することを契機に、同期パラメータ設定支援部220が同期パラメータ設定画面400を生成し、表示する。そして、操作者は、同期パラメータ設定画面400を介して同期パラメータを設定する。
同期パラメータ設定支援部220は、例えば、同期パラメータ設定領域332において、モードが選択されたことを契機に、選択されたモードに対応する同期パラメータ設定画面400を表示する。表示は、新たな画面として表示してもよいし、パラメータ設定画面300上にポップアップ画面として表示してもよい。
心電同期撮像で、トリガモードが選択された場合に同期パラメータ設定画面400として表示される画面例を図6に示す。同期パラメータ設定画面400は、本図に示すように、グラフィック表示入力領域410と、数値表示入力領域420と、決定の意思を受け付ける決定ボタン430と、を備える。
グラフィック表示入力領域410には、同期パラメータ413を表すグラフィック表示が、生体信号波形(ここでは、心電波形)412と共に、グラフィック画像として表示される。さらに、グラフィック表示入力領域410には、生体信号解析部210が得た生体情報411も表示される。ここでは、生体情報411として、心拍数(beat rate)およびR波間隔(R−R)が表示され、また、同期パラメータ413として、データ取得(A/D)期間と、トリガとなる心電波(R波)からA/D開始までの遅延時間(delay time)と、が表示される場合を例示する。
数値表示入力領域420には、同期パラメータとして設定すべき項目を表示する項目表示欄421と、項目毎のパラメータ値の入力欄422とが表示される。ここでは、遅延時間(delay time)、データ取得(A/D)期間(A/D duration)、繰り返し時間(TR)、取得エコー数(セグメント数:segment)が表示される場合を例示する。
同期パラメータ設定支援部220は、入力部111を介して、操作者から数値表示入力領域420に表示される各項目の入力欄422への入力を受け付ける。このとき、同期パラメータ設定支援部220は、相互に関連する同期パラメータについては、1の同期パラメータが変更されると、それに伴い、関連する同期パラメータ値を更新する。
例えば、心電同期では、A/D期間(A/D duration)と、繰り返し時間(TR)と、取得エコー数(segment)との間に、以下の式(1)に示す関係がある。
A/D duration=TR×segment (1)
従って、例えば、繰り返し時間(TR)が固定の場合、操作者により取得エコー数(segment)が変更されると、それに伴い、同期パラメータ設定支援部220は、A/D期間(A/D duration)の値を式(1)に従って、変更し、表示する。
グラフィック表示入力領域410に表示される心電波形412は、生体信号解析部210による解析結果のR波間隔に基づき、同期パラメータ設定支援部220が予め定めた表示態様で形成し、表示する。また、同期パラメータ設定支援部220は、生体信号解析部210が生体情報を算出する毎に、生体情報411の表示および心電波形412を更新する。
グラフィック表示入力領域410に表示されるA/D期間および遅延時間は、数値表示入力領域420の対応する項目の入力欄に入力された値に基づき、同期パラメータ設定支援部220が表示情報を生成し、表示する。
遅延時間の表示情報は、R波とR波間隔と数値表示入力領域420に入力された値とに基づき生成する。図6では、R波を始点とし、A/D開始時刻を終点とする矢印で表示される。A/D期間の表示情報は、遅延時間の表示情報とR波間隔と数値表示入力領域420に入力された値とに基づき生成する。図6では、R波間隔から換算した幅を有する長方形で表示される。
なお、グラフィック表示入力領域410に表示する同期パラメータ種およびその表示態様は、予め定められ、設定支援DB230に予め保持される。
同期パラメータ設定支援部220は、数値表示入力領域420の入力欄422の値が更新される毎に、グラフィック表示入力領域410の対応する同期パラメータ413の表示も更新する。
さらに、本実施形態の同期パラメータ設定支援部220は、グラフィック表示入力領域410を介して、同期パラメータ413の変更(調整)を受け付ける。すなわち、操作者は、グラフィック表示入力領域410に表示される同期パラメータ413の表示情報を、入力部111を介して操作することにより、同期パラメータの値を変更することができる。
同期パラメータ設定支援部220は、操作者による表示情報の変更に応じて、表示情報により特定される同期パラメータ413の値を算出し、数値表示入力領域420の該当する同期パラメータの値を更新する。変更後の同期パラメータ413の値は、変更後の表示情報と生体情報とを用いて数値に換算することにより算出する。
例えば、遅延時間の終点が変更された場合、同期パラメータ設定支援部220は、R波とR波間隔とから遅延時間を算出する。A/D期間の間隔(幅)が変更された場合、同様に、R波間隔に基づき、A/D期間を算出する。
決定ボタン430は決定の意思を受け付けるボタンで、操作者の押下により、同期パラメータ設定支援部220は、その時点で同期パラメータ設定画面400上に表示される同期パラメータを、操作者が設定した同期パラメータとして制御部110に通知する。
制御部110は、通知された同期パラメータを、同期パラメータとして設定する。また、制御部110は、同期パラメータ設定画面400を終了し、パラメータ設定画面300を表示させる。このとき、同期パラメータ設定領域332の各項目に、設定された同期パラメータの値を表示する。
なお、数値表示入力領域420に表示される項目は、予め設定支援DB230に保持される。このとき、各項目の初期値を設定支援DB230に保持し、表示するよう構成してもよい。
図7に、パラメータ設定画面300の同期パラメータ設定領域332においてゲートモードが選択された場合に、同期パラメータ設定支援部220が生成し、表示部113に表示する同期パラメータ設定画面400例を示す。本図に示すように、ゲートモードであっても、同期パラメータ設定画面400は、トリガモード時に表示される同期パラメータ設定画面と基本的に同一の構成を備える。すなわち、グラフィック表示入力領域410と、数値表示入力領域420と、決定ボタン430とを備える。
グラフィック表示入力領域410には、生体信号解析部210が得た生体情報411と、当該生体情報411に基づき生成した心電波形412と、予め定めた同期パラメータ413と、が表示される。ここでは、生体情報411として、心拍数(beat rate)、R波間隔(R−R)が表示され、また、同期パラメータ413として、データ取得(A/D)期間と、1心周期内に取得する心時相の画像数(マルチフェーズ数)が表示される場合を例示する。この場合のA/D期間は、1フェーズ毎のA/D期間を、画像数(マルチフェーズ数)、並べて表示する。
数値表示入力領域420には、同期パラメータとして設定すべき項目を表示する項目表示欄421と、項目毎のパラメータ値の入力欄422と、が表示される。ここでは、画像数(マルチフェーズ数:multi phase)、データ取得(A/D)期間(A/D duration)、繰り返し時間(TR)、取得エコー数(セグメント数:segment)が表示される場合を例示する。
この場合も、同期パラメータ設定支援部220は、数値表示入力領域420およびグラフィック表示入力領域410のいずれにおいても、操作者から入力された同期パラメータの変更を受け付け、他方の対応する表示を更新する。また、決定ボタン430の押下を受け付け、その時点で同期パラメータ設定画面400上に表示される同期パラメータを制御部110に通知する。
なお、生体信号解析部210および同期パラメータ設定支援部220は、制御部110が備えるCPUが、記憶部112に予め保持するプログラムを実行することにより実現される。また、設定支援DB230は、記憶部112に構築される。
以上説明したように、本実施形態によれば、生体信号(心電波、脈波、呼吸波など)の波形と共に、生体信号の波形とタイミングを合わせて、同期パラメータが表示されるため、所望の時相に撮像タイミングが合っているか、といった生体信号と同期パラメータとの関連を、操作者は視覚的に把握可能である。また、グラフィック表示入力領域において画像として表示される同期パラメータを操作することによって同期パラメータの調整ができるため、数値入力のみの従来法に比べ、直感的に把握しやすい環境で設定できる。
このように、本実施形態によれば、数値入力のみの従来法に比べ、より、ユーザフレンドリな同期パラメータ設定インタフェースを提供できる。従って、実際の被検体の状態を反映した同期パラメータの設定を簡便に行うことができ、それに伴い、同期パラメータの設定精度も向上し、得られる画像の質も向上する。
上述の心電同期撮像の場合、操作者は、心電波と、遅延時間と、A/D間との関係を、視覚的に捉えることができる。例えば、トリガモードの場合、式(1)からもわかるように、取得エコー数(セグメント数)を増やすと、撮像時間は短縮されるが、A/D期間が長くなり、拍動の影響を受けやすい。このような状況を、操作者が視覚的に把握することができ、不適切な数値で設定してしまうことを防ぐことができる。
また、ゲートモードの場合、操作者が、1心周期を何分割したシネ撮像となっているか、設定したマルチフェーズ数で心周期内網羅できているか、等を、直感的に把握でき、効率の良い設定を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態では、生体信号として心電波を用いる心電同期撮像を例にあげて説明したが、これに限られない。生体信号として呼吸波を用いる呼吸同期撮像であってもよい。呼吸同期撮像は、例えば、呼吸動アーチファクト抑制が必要とされるMRCP(Cholangio−Pancreatography)撮像などに用いられる。
呼吸同期撮像の場合の、同期パラメータ設定画面400の例を図8に示す。呼吸同期撮像の場合も、同期パラメータ設定領域332を介して同期パラメータ設定の指示を受け付けると、同期パラメータ設定支援部220が同期パラメータ設定画面400を生成し、表示部113に表示する。
本図に示すように、呼吸同期撮像時の同期パラメータ設定画面400も、上記同様、グラフィック表示入力領域410と、数値表示入力領域420と、決定ボタン430と、を備える。
グラフィック表示入力領域410には、生体信号解析部210が生体信号を解析した結果得た生体情報411と、生体情報411から生成した呼吸波形414と、予め定めた同期パラメータ413と、が表示される。ここでは、生体情報411として、呼吸数(breath rate)と、呼吸波間隔(cycle)と、が表示され、また、同期パラメータ413として、データ取得(A/D)期間と、トリガとなる呼吸波からA/D開始までの遅延時間(delay time)と、が表示される場合を例示する。
数値表示入力領域420には、上記同様、同期パラメータとして設定すべき項目を表示する項目表示欄421と、項目毎のパラメータ値の入力欄422と、が表示される。ここでは、遅延時間(delay time)と、データ取得(A/D)期間(A/D duration)と、エコー間隔(IET;Inter Echo Time)と、励起1回あたりの取得エコー数(ETL;Echo Train Length)と、が表示される場合を例示する。
この場合も、上記実施形態同様、同期パラメータ設定支援部220は、数値表示入力領域420およびグラフィック表示入力領域410のいずれにおいても、操作者から入力された同期パラメータの変更を受け付け、他方の対応する表示を更新する。また、決定ボタン430の押下を受け付け、その時点で同期パラメータ設定画面400上に表示される同期パラメータを制御部110に通知する。
なお、呼吸同期撮像では、A/D期間(A/D duration)と、エコー間隔(IET;Inter Echo Time)と、励起1回あたりの取得エコー数(ETL;Echo Train Length)との間には、以下の式(2)に示す関係がある。
A/D duration=IET×ETL (2)
従って、例えば、IETが固定の場合、操作者により取得エコー数(ETL)が変更されると、それに伴い、同期パラメータ設定支援部220は、A/D期間(A/D duration)の値を式(2)に従って、変更し、表示する。
また、上記実施形態では、心電同期撮像のトリガモードにおいて、1心拍毎に1回データ取得を行う場合を例示しているが、これに限られない。例えば、複数心拍毎に1回データ取得を行う場合であってもよい。すなわち、繰り返し時間(TR)がR波間隔(R−R)より大きくてもよい。
このような場合の、同期パラメータ設定画面400の表示例を図9に示す。図9に示す同期パラメータ設定画面400は、パラメータ設定画面300において、ゲートカウント(gate count)が2以上に設定された場合、表示される。本図に示すように、グラフィック表示入力領域410に、必要な数のR波を有する波形が表示される。
表示するR波の数は、自動で計算、もしくは、ユーザが任意に選択する。
また、上記実施形態では、心電同期撮像のトリガモードにおいて、1心拍間に、1の心時相でデータを取得する場合を例にあげて説明したが、データ取得タイミングはこれに限られない。複数の心時相でデータを取得してもよい。
この場合の同期パラメータ設定画面400の表示例を図10に示す。図10に示す同期パラメータ設定画面400は、心電同期撮像でトリガモードが選択され、かつ、マルチフェーズ(Multi Phase)が2以上に設定された場合、表示される。本図に示すように、1心拍間で取得するデータ数(設定するデータ取得(A/D)期間数)だけ、数値表示入力領域420が用意され、表示される。
同期パラメータ設定支援部220は、各数値表示入力領域420で設定された同期パラメータ毎に、同一のグラフィック表示入力領域410に、上記実施形態同様、同期パラメータ413を表示情報として表示する。そして、数値表示入力領域420で同期パラメータが変更される毎に、対応する表示情報を更新する。また、グラフィック表示入力領域410で同期パラメータ413に関する表示情報が変更される毎に、対応する数値表示入力領域420の値を更新する。
また、上記実施形態では、心電同期撮像において、トリガとする波をR波とする場合を例にあげて説明しているが、これに限られない。他の波(P、Q、R、T波)等を用い、心電波を表示してもよい。
この場合、生体信号解析部210は、生体信号取得部109が取得した生体信号を解析し、P波、Q波、R波、S波、T波のタイミングを抽出する。そして、同期パラメータ設定支援部220は、予め定められた表示態様で各波のタイミングを反映した心電波形を形成し、表示する。この場合の同期パラメータ設定画面400を図11に示す。例えば、数値表示領域には、トリガとする波形を入力する領域を設ける。図11に示す同期パラメータ設定画面400は、図6に示す画面例同様、心電同期撮像でトリガモードが選択された場合に表示される例である。本図に示すように、R波以外の各波形も表示可能である。
<<第二の実施形態>>
本発明を適用する第二の実施形態について説明する。本実施形態では、生体情報に基づき、所定の同期パラメータを自動的に設定する。本実施形態のMRI装置は基本的に第一の実施形態と同様の構成を備える。以下、本実施形態について、心電同期撮像のトリガモードにおいて、遅延時間(delay time)を自動的に決定する場合を例に、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
遅延時間(delay time)を自動的に決定するため、本実施形態の制御部110は、図12(a)に示すように、第一の実施形態の構成に加え、同期パラメータ決定部240を備える。また、本実施形態の生体信号解析部210は、生体信号取得部109が取得した生体信号を解析し、収縮期および拡張期をさらに、生体情報として決定する。
具体的には、本実施形態の生体信号解析部210は、以下の手順で、収縮期および拡張期を決定する。まず、心電波を1心周期以上モニタし、各心周期内において、それぞれ、P波、Q波、R波、S波、T波を特定し、図13に示すように、それぞれの中心時刻(n番目の心周期の中心時刻をそれぞれ、TPn、TQn、TRn、TSn、TTnとする。)を記憶する。これらの特定は従来の技術を用いる。
そして、生体信号解析部210は、前の心周期のP波からT波までの間隔(TTn−TP(n−1))を収縮期、T波からP波までの間隔(TPn−TPn)を拡張期と決定する。
本実施形態の同期パラメータ決定部240は、操作者から数値表示入力領域420にA/D期間の入力を受け付けると、まず、生体信号解析部210が決定した収縮期および拡張期のそれぞれの安定期間(例えば、収縮期であれば、S波からT波の間、拡張期であれば、T波からP波の間)の長さを比較し、長い方を推奨撮像心時相と決定する。そして、図14に示すように、推奨撮像心時相に、A/Dを配置する。そして、直前のR波から、A/D期間の開始時間までの時間を、遅延時間(deay time)と決定する。
なお、A/Dは、推奨撮像心時相が、拡張期の場合、図14(a)に示すように、T波の直後に配置する。一方、推奨撮像心時相が、収縮期の場合、図14(b)に示すように、S波の直後に配置する。配置後、当該心周期のR波の時間から、A/Dの開始時間までの間を、遅延時間(delay time)と決定する。
一般に、図14(b)に示すように、心拍数が高く(一般に90/min以上)、収縮期が推奨撮像心時相と決定される。
同期パラメータ設定支援部220による機能は、第一の実施形態と同様である。従って、操作者は、第一の実施形態同様、同期パラメータ設定画面400において、グラフィック表示入力領域410で同期パラメータ413を調整することができる。同期パラメータ設定支援部220は、操作者による調整の指示を受け、数値表示入力領域420に表示される対応する同期パラメータの数値を更新する。また、操作者は、数値表示入力領域420で同期パラメータの値を調整(変更)できる。同期パラメータ設定支援部220は操作者による数値の変更の指示を受け、グラフィック表示入力領域410の対応する同期パラメータ413の表示を更新する。また、決定ボタン430の押下を受け付けると、同期パラメータ設定支援部220は、その時点で同期パラメータ設定画面400上に表示される同期パラメータを制御部110に通知する。
本実施形態においても、生体信号解析部210、同期パラメータ設定支援部220および同期パラメータ決定部240は、制御部110が備えるCPUが、記憶部112に予め保持されるプログラムを実行することにより実現される。また、設定支援DB230は、記憶部112に構築される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第一の実施形態同様、操作者は、同期パラメータを生体情報の画像表示上で設定、調整することができる。このため、同期パラメータを、容易に高い精度で設定できる。従って、得られる画像の質も向上する。
さらに、本実施形態によれば、操作者が入力する同期パラメータの数が少なくて済む。その分、複雑な同期パラメータの入力の手間を低減することができる。また、操作者が入力しなくて済む同期パラメータは、予め定められたアルゴリズムに従って決定されるため、高い精度で設定される。従って、全体的に同期パラメータの設定の精度が向上し、得られる画像の質もさらに向上する。
本実施形態では、心電同期撮像で、遅延時間(delay time)を自動的に決定する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。生体信号を解析することにより、決定可能な他のパラメータ(例えば、TI)を自動的に算出するよう構成してもよい。また、同期パラメータの設定を支援する同期撮像種も、心電同期撮像に限られず、他の生体信号同期撮像であってもよい。
<<第三の実施形態>>
本発明を適用する第三の実施形態について説明する。本実施形態では、撮影条件に応じて最適なトリガ信号を決定する。本実施形態のMRI装置は、基本的に第一の実施形態と同様の構成を備える。
以下、本実施形態について、印加タイミングの管理が必要なプリパルスが併用される心電同期撮像のトリガモードを例に説明する。ここでは、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。また、プリパルスとして、脂肪や水信号を抑制するIRパルスを用いる場合を例にあげて説明する。
データ取得(A/D)期間(A/D duration)は、特定時相において取得する必要がある。その取得タイミングは、生体波形のいずれかの波をトリガとして、遅延時間(delay time)により管理される。一方、プリパルス(IRパルス)は、印加する時相は問わない。ただし、IRパルスの印加からA/Dまでの時間(反転時間TI)は正確に設定する必要がある。すなわち、A/D開始の反転時間TI前にIRパルスが印加されるよう制御する必要がある。
従って、同期撮像において、この反転時間TIを正確に設定するため、同期パラメータとして、IRパルス印加の、いずれかの生体波形からの遅延時間(IR用遅延時間;IR delay time)を設定する。
ここで、図15(a)に示すように、遅延時間(delay time)より反転時間TIが短い場合は、操作者が設定した遅延時間(delay time)から反転時間TIを減算することにより、IR用遅延時間(IR delay time)は決定できる。しかし、図15(b)に示すように、反転時間TIが遅延時間(delay time)以上の場合は、遅延時間(delay time)設定時にトリガとした波をトリガとすることができない。
このため、本実施形態の制御部110は、図12(b)に示すように、第一の実施形態の構成に加え、トリガとすべき波(トリガ波)を決定するトリガ波決定部250を備える。本実施形態のトリガ波決定部250は、反転時間TIと遅延時間(delay time)と、生体信号解析部210による解析結果とに基づき、トリガ波を決定する。
また、本実施形態の生体信号解析部210は、心電波から、生体信号取得部109が取得した生体信号を解析し、P波、Q波、R波、S波、T波のタイミングを抽出する。
また、本実施形態では、同期パラメータとして、反転時間TIおよびトリガ波をさらに備える。従って、図15に示すように、本実施形態の同期パラメータ設定画面400の数値表示入力領域420は、これらのパラメータの項目表示欄および入力欄を備える。
トリガ波決定部250は、操作者から遅延時間(delay time;DTとする。)、反転時間TIおよびトリガ波の入力を受け付けると、入力された遅延時間(delay time)DTと、入力された反転時間TIと、を比較する。そして、遅延時間DTの方が大きい場合(DT>TI)、入力されたトリガ波をそのままトリガ波と決定する。
一方、それ以外の場合(DT≦TI)、トリガ波決定部250は、生体情報411に基づき、A/D開始時間からTI時間前の時刻の直前に中心時刻がくる波をトリガ波と決定する。例えば、図16の例の場合は、1つ前の心周期のP波がトリガ波と決定される。
同期パラメータ設定支援部220は、トリガ波決定部250による決定を受け、同期パラメータ設定画面400を更新する。ここでは、グラフィック表示入力領域410の遅延時間(delay time)の表示を、決定したトリガ波を始点とする表示に更新する。また、数値表示入力領域420の、トリガ波の表示を、決定したトリガ波に変更し、遅延時間(delay time)の数値を、決定したトリガ波の中心時刻からA/D開始時刻までの値に変更する。
なお、図15に示す本実施形態の数値表示入力領域420において、IR用遅延時間(IR delay time)は、操作者には必要性の低い情報であるため、表示を割愛する場合を例示する。もちろん、表示させるよう構成してもよい。
その他の同期パラメータ設定支援部220による機能は、第一の実施形態と同様である。従って、操作者は、第一の実施形態同様、同期パラメータ設定画面400において、グラフィック表示入力領域410で同期パラメータ413を調整することができる。同期パラメータ設定支援部220は、操作者による調整の指示を受け、数値表示入力領域420に表示される対応する同期パラメータの数値を更新する。また、操作者は、数値表示入力領域420で同期パラメータの値を調整(変更)できる。同期パラメータ設定支援部220は操作者による数値の変更の指示を受け、グラフィック表示入力領域410の対応する同期パラメータ413の表示を更新する。また、決定ボタン430の押下を受け付けると、同期パラメータ設定支援部220は、その時点で同期パラメータ設定画面400上に表示される同期パラメータを制御部110に通知する。
本実施形態においても、生体信号解析部210、同期パラメータ設定支援部220およびトリガ波決定部250は、制御部110が備えるCPUが、記憶部112に予め保持されるプログラムを実行することにより実現される。また、設定支援DB230は、記憶部112に構築される。
以上説明したように、本実施形態によれば、プリパルスを併用するシーケンスを実行する場合であっても、容易に精度よく同期パラメータを設定できる。従って、本実施形態によれば、高精度に設定された同期パラメータに従って撮像が実行されるため、得られる画像の質も向上する。
なお、ここでは、A/DとIRパルスの印加とを同じトリガ波を用いて、遅延時間を最初は直前のR波を仮のトリガとする場合を例にあげて説明したが、これに限られない。いずれも、直前の波をトリガ波とするよう構成してもよい。例えば、図16に示すように、トリガ波決定部250は、A/Dについては、直前のT波を、IRパルスについては、直前のP波をそれぞれトリガ波と決定するよう構成してもよい。この場合、同期パラメータ設定支援部220は、それぞれのトリガ波から開始時間までを、遅延時間およびIR用遅延時間として算出する。
例えば、拡張期において冠動脈のブラックブロッド(Black Blood)撮像を行う場合、撮像時相の管理により正確さが要求され、IR(double IRパルス)からA/DまでのTI(血液信号が0となるタイミング)には100ms程度の誤差が許容される。このような場合、A/Dを拍動の安定した拡張期に正確に合わせることを優先するため、上記直前のT波をA/Dのトリガ波とし、タイミングを管理する。
また、本実施形態は、第二の実施形態と組み合わせてもよい。すなわち、生体信号解析部210が収縮期および拡張期を特定し、自動的にA/Dを配置後、遅延時間を決定し、上記処理を行うよう構成してもよい。
なお、上記各実施形態では、基本的に心電同期撮像を例にあげて説明したが、同期パラメータの設定支援を行う同期撮像は、これに限られない。他の生体信号に同期する撮像であってもよい。同期撮像種毎に制御部110の同期パラメータ設定支援に関連する各機能の処理アルゴリズムおよび必要なデータを設定支援DB230に保持し、選択された同期撮像種に応じてこれらの機能が処理を行うよう構成してもよい。
また、上記各実施形態では、同期パラメータ設定支援に関連する各機能および必要なデータを、それぞれ、MRI装置100の制御部110および記憶部112が備えるよう構成しているが、これに限られない。MRI装置100とデータの送受信可能な、独立した情報処理装置上に構成されていてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明をMRI装置に適用する場合を例にあげて説明しているが、本発明は、MRI装置のみならず、超音波診断装置、X線CT装置等、心電同期撮影を行う他の医用画像診断装置にも適用可能である。
100:MRI装置、101:被検体、102:磁石、103:傾斜磁場コイル、104:RFコイル、105:RFプローブ、106:傾斜磁場電源、107:信号検出部、108:RF送信部、109:生体信号取得部、110:制御部、111:入力部、112:記憶部、113:表示部、114:ベッド、210:生体信号解析部、220:同期パラメータ設定支援部、230:設定支援DB、240:同期パラメータ決定部、250:トリガ波決定部、300:パラメータ設定画面、310:画像表示領域、320:タスク設定領域、330:撮像パラメータ設定領域、331:基本パラメータ設定領域、332:同期パラメータ設定領域、400:同期パラメータ設定画面、410:グラフィック表示入力領域、411:生体情報、412:心電波形、413:同期パラメータ、414:呼吸波形、420:数値表示入力領域、421:項目表示欄、422:入力欄、430:決定ボタン

Claims (10)

  1. 静磁場に置かれた被検体を核磁気共鳴により撮像する核磁気共鳴イメージング装置であって、
    表示手段と、
    前記被検体の生体信号として波形信号を取得する生体信号取得手段と、
    生体信号取得手段が取得した生体信号を解析して生体情報を生成する生体信号解析手段と、
    生体同期撮像に係る撮像パラメータである同期パラメータの設定を支援する同期パラメータ設定支援手段と、
    前記生体信号解析手段が生成した生体情報に基づき、前記同期パラメータの設定に用いるトリガ波を前記波形信号の中から決定するトリガ波決定手段と、を備え、
    前記撮像は、プリパルスを伴うものであり、
    前記同期パラメータは、前記トリガ波からデータ取得開始までのAD遅延時間および前記トリガ波から前記プリパルスの印加までのプリパルス遅延時間を含み、
    前記トリガ波決定手段は、前記プリパルス遅延時間の設定に用いるプリパルス用トリガ波を、前記AD遅延時間と前記プリパルスの印加タイミングとを比較し、比較結果に基づいて決定し、
    前記同期パラメータ設定支援手段は、同期パラメータ設定支援画面を生成して前記表示手段に表示し、
    前記同期パラメータ設定支援画面は、
    前記同期パラメータを数値で表示するとともに入力を受け付ける数値表示入力領域と、
    前記波形信号を表示するグラフィック表示入力領域と、を備え、
    前記同期パラメータ設定支援手段は、前記数値表示入力領域を介して操作者から受け付けた同期パラメータを、当該同期パラメータを表すグラフィック表示として、前記波形信号および前記生体情報と共に、前記グラフィック表示入力領域にグラフィック画像として表示すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記プリパルスは、IR(Inversion Recovery)パルスであり、
    前記プリパルスの印加タイミングは、反転時間であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記トリガ波決定手段は、前記AD遅延時間が前記反転時間以下の場合、データ取得開始時刻から前記反転時間前の時刻の直前に中心時刻がくる前記波形信号の波を、前記プリパルス用トリガ波と決定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  4. 請求項2または3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記トリガ波決定手段は、前記AD遅延時間が前記反転時間より大きい場合、前記AD遅延時間の設定に用いるトリガ波を前記プリパルス用トリガ波と決定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  5. 請求項1から4いずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記生体信号は、心電波であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  6. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記トリガ波決定手段は、前記AD遅延時間の設定に用いるトリガ波および前記プリパルス用トリガ波を、ともに、前記心電波の同種の波の中から決定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  7. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記生体信号は、心電波であり、
    前記トリガ波決定手段は、前記AD遅延時間の設定に用いるトリガ波と、前記プリパルス用トリガ波とを、前記心電波の異なる種類の波の中からそれぞれ決定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  8. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記生体信号解析手段による解析結果に基づき、前記AD遅延時間を決定する同期パラメータ決定手段をさらに備え、
    前記同期パラメータ決定手段は、前記解析結果に基づき、収縮期および拡張期の期間を比較し、長い方に前記データ取得期間を配置することにより前記AD遅延時間を決定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  9. 請求項1から7いずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記グラフィック表示入力領域は、当該領域に表示される前記同期パラメータの調整の入力を受け付け、
    前記同期パラメータ設定支援手段は、前記グラフィック表示入力領域で受け付けた調整に応じて、前記数値表示入力領域の対応する前記同期パラメータの数値を更新すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置
  10. 表示手段と、
    前記被検体の生体信号として波形信号を取得する生体信号取得手段と、
    生体信号取得手段が取得した生体信号を解析して生体情報を生成する生体信号解析手段と、
    生体同期撮像に係る撮像パラメータである同期パラメータの設定を支援する同期パラメータ設定支援手段と、
    前記生体信号解析手段が生成した生体情報に基づき、前記同期パラメータの設定に用いるトリガ波を前記波形信号の中から決定するトリガ波決定手段と、を備え、
    前記撮像は、プリパルスを伴うものであり、
    前記同期パラメータは、前記トリガ波からデータ取得開始までのAD遅延時間および前記トリガ波から前記プリパルスの印加までのプリパルス遅延時間を含み、
    前記トリガ波決定手段は、前記プリパルス遅延時間の設定に用いるプリパルス用トリガ波を、前記AD遅延時間と前記プリパルスの印加タイミングとを比較し、比較結果に基づいて決定し、
    前記同期パラメータ設定支援手段は、同期パラメータ設定支援画面を生成して前記表示手段に表示し、
    前記同期パラメータ設定支援画面は、
    前記同期パラメータを数値で表示するとともに入力を受け付ける数値表示入力領域と、
    前記波形信号を表示するグラフィック表示入力領域と、を備え、
    前記同期パラメータ設定支援手段は、前記数値表示入力領域を介して操作者から受け付けた同期パラメータを、当該同期パラメータを表すグラフィック表示として、前記波形信号および前記生体情報と共に、前記グラフィック表示入力領域にグラフィック画像として表示すること
    を特徴とする医用画像診断装置。
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