JP5666820B2 - フリーアクセスフロア - Google Patents

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Description

本発明は、例えば床吹出し空調方式に用いられる、フリーアクセスフロアに関するものである。
従来から、部屋の床下に空間を設け、その空間に各種電子機器のコード等を通すことができる構造になっているフリーアクセスフロアにおいて、例えばそのフロアパネルにあけた孔を通って床下から床上に空気が吹き出して、部屋の暖房や冷房等の空調を行うことができる構造になっている、床吹出し空調方式のフリーアクセスフロアがあった。
また、このような床吹出し空調方式のフリーアクセスフロアにおいて、フロアパネルの下方に蓄熱材を設置して、床下から床上に吹き出す空気を、蓄熱材から放熱される高温度や低温度の熱により、暖めたり冷やしたりすることができる方式のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
このような床吹出し空調方式のフリーアクセスフロアによれば、安価な夜間電力を利用して蓄熱材に高温度や低温度の熱を蓄熱し、昼間にこの高温度や低温度の熱を放熱して、床下から吹き出す空気を暖めたり冷やしたりすることができる。このため、蓄熱材を用いない場合に比べて、昼間の部屋の空調を行うときに空調機が消費するエネルギーを軽減することができる。
特開2009−121735号公報
しかしながら、上記従来の床吹出し空調方式のフリーアクセスフロアにおいては、特許文献1の図1に示すように、フロアパネルの下方に、支柱部17の上端部間にわたされた吊り下げシャフト18に、板状蓄熱部材10が吊り下げられて配置された蓄熱部材支持体15が設けられている。
このため、フロアパネルの下方空間に、各種電子機器のコード等を通したいときは、フロアパネルを外すだけではできず、上記のような、支柱部17、吊り下げシャフト18、板状蓄熱部材10等を有する蓄熱部材支持体15を他の場所に一度移動させる必要がある。このため、フリーアクセスフロアの使い勝手が著しく悪化するという問題があった。
また、上記従来の床吹出し空調方式のフリーアクセスフロアにおいては、上記のような、支柱部17、吊り下げシャフト18、板状蓄熱部材10等を有する蓄熱部材支持体15を備えているため、フリーアクセスフロアの構造が複雑化するという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、フリーアクセスフロアの使い勝手が悪化することを防止することができると共に、フリーアクセスフロアの構造が複雑化することを防止でき、かつ、空調機が消費するエネルギーを軽減することに貢献することができるフリーアクセスフロアを提供することを課題とするものである。
また、本発明によるフリーアクセスフロアは、
着脱自在に設けられ、その下方の床下空間から上方の床上空間に空気を通す貫通孔が多数形成された複数のフロアパネルと、
前記フロアパネルの隅部を支持するパネル調整台と、その下側同一軸線上に連結された脚部とを有する複数の支持脚とを備えるフリーアクセスフロアにおいて、
その長手方向の両端部が互いに隣接する2つの前記支持脚の前記パネル調整台それぞれに接触して、前記2つの前記支持脚の前記パネル調整台の間に、その長手方向の両端部が掛け渡されると共に、その長手方向が水平になるような状態で、前記フロアパネルの底面下側近傍に配置された、板状の掛け渡し部材を有し、
互いに対向する前記掛け渡し部材の間に水平方向に間隔をおいて、複数の板状の蓄熱材が配置され、
前記蓄熱材は、水平方向が長手方向となるように、その長手方向の両端部が、互いに対向する前記掛け渡し部材それぞれに固定され
前記掛け渡し部材は、前記支持脚の前記パネル調整台にのみ支持されていることを特徴とするものである。

また、本発明によるフリーアクセスフロアは、
前記蓄熱材を設置した前記掛け渡し部材を、フリーアクセスフロアを敷設する部屋の特定箇所の前記支持脚間のみに掛け渡したことを特徴とするものである。
このような本発明のフリーアクセスフロアによれば、
着脱自在に設けられたフロアパネルと、前記フロアパネルを支持する複数の支持脚とを有するフリーアクセスフロアにおいて、隣接する前記支持脚間に掛け渡した掛け渡し部材に蓄熱材を設置したことにより、
フリーアクセスフロアの使い勝手が悪化することを防止することができると共に、フリーアクセスフロアの構造が複雑化することを防止でき、かつ、空調機が消費するエネルギーを軽減することに貢献することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50を設置した部屋30を示す断面図である。 図1中のフロアパネル20を示すその上面図である。 図2に示すフロアパネル20の下面図である。 図3に示すフロアパネル20のB−B線矢視断面図である。 図1中のフリーアクセスフロア50を示す側面断面図である。 図1に示す部屋30のA−A線矢視断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60を設置した部屋30を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70を設置した部屋30を示す平面図である。
以下、本発明に係るフリーアクセスフロアを実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図6は、本発明の第1の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50について説明するために参照する図である。
この本発明の第1の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50は、図1に示すように、主として、水平面上に縦横に互いに隣り合うように整列して複数配置されるフロアパネル20と、支持脚28と、掛け渡し部材52と、蓄熱材54により構成されている。
そして、コンクリート面24上に立設された支持脚28が、その平面形状が略正方形であるフロアパネル20の四隅を、その下側から支持するような構造になっていて、部屋30の床部に敷設されている。
このようなフロアパネル20と支持脚28により、部屋30は、フロアパネル20の下側に床下空間30aを有するようになっていて、この床下空間30a内に各種電子機器のコード等を通すことができる構造になっている。
また、部屋30は、その床下空間30aの壁面には給気口30cが形成され、その床上空間30bの壁面の上側には排気口30dがそれぞれ形成されている。そして、部屋30の給気口30cと排気口30dはそれぞれ、不図示のエアーダクトを介して、部屋30の外部に設置されている空調機31と連通している。この空調機31により温度の調整等がされた空気が、給気口30cから床下空間30a内に供給されるようになっている。
また、フロアパネル20には、その下方の床下空間30aから上方の床上空間30bに空気を通す貫通孔20aが多数形成されている。また、フロアパネル20の上には、下方から上方に空気を通す通気孔32aが形成されている複数のタイルカーペット32が、水平面上に縦横に互いに隣り合うように整列して配置されている。
このため、フリーアクセスフロア50は、フロアパネル20に形成された貫通孔20aと、タイルカーペット32に形成された通気孔32aとを通って、床下空間30aから床上空間30bに空気が吹き出して、部屋(床上空間30b)の暖房や冷房等の空調を行なうことができる、床吹出し空調方式の構造になっている。
フロアパネル20は、図4に示すように、平板状のトップシート34と、外周部より内側に箱状の補強部38が形成されたボトムシート36とで構成されている。これらのトップシート34とボトムシート36は共に鋼板材を用いて形成されている。
図2に示すように、フロアパネル20のトップシート34は、その平面形状が略正方形であり、一定の厚さを有する平板状に形成されている。そして、トップシート34にはその厚さ方向に貫通する多数の、長孔状の貫通孔34aが形成されている。
図3及び図4に示すように、フロアパネル20のボトムシート36の、補強部38の底面38aの周部より中央側には、ボトムシート36の強度を向上させるために、その底面38aからトップシート34側に深さを有する段差面38bが形成されており、さらにその段差面38bには、トップシート34に向かって凹んだ補強形状部40が多数箇所に形成されている。
この補強形状部40は、図4に示すように、プレス絞り加工により、略半球状に凹むよう形成されている。また、補強形状部40には、トップシート34に向かって凹んだ最奥部に、平坦部42(底部)が形成されており、その周囲の球面部には、図3に示すように、平坦部42を囲んでその放射方向に長軸を有する、6つの楕円状の貫通孔40aが形成されている。
したがって、フロアパネル20の上記トップシート34に形成された長孔状の貫通孔34aと、上記ボトムシート36の補強形状部40の球面部の貫通孔40aは共に、図1におけるフロアパネル20に表示された貫通孔20aを構成している。
図3に示すフロアパネル20は、図4に示すフロアパネル20を同図中下側から見た状態を示す図であり、図3に示すフロアパネル20における、多数箇所に形成されている補強形状部40それぞれの開口径は、フロアパネル20の裏面側のボトムシート36の段差面38bにおいて最も大きく、トップシート34側(図4中上側)に向かうにつれて小さくなっている。
図4に示すように、ボトムシート36は、その外周部に形成されたフランジ部38cと、補強形状部40の先端の平坦部42とが、トップシート34に当接し、これらの当接部分を、溶接により接合するようになっている。このため、フロアパネル20は、トップシート34とボトムシート36との間の内部に空間を有する中空状になっている。また、フロアパネル20は、支持脚28から着脱することが自在にできるようになっている。
フリーアクセスフロア50の支持脚28は、図5に示すように、フロアパネル20を支持するパネル調整台28aと、その下側同一軸線上に連結された脚部28bとを有している。
この支持脚28は、図6に示すように、その水平形状が略正方形の部屋30のコンクリート面24上に、部屋30の床下空間30aの全体にわたって、水平面上に縦横に互いに間隔をおいて整列して複数配置されている。
図5に示すように、支持脚28の上端部の、フロアパネル20の隅部を支持するパネル調整台28aと、やはりフロアパネル20の隅部を支持する他の支持脚28の上端部のパネル調整台28aとの間に、掛け渡し部材52の両端部が掛け渡されて設置されている。
掛け渡し部材52は、図5、図6に示すように、略矩形の板状に形成され、その長手方向がコンクリート面24と略平行に(水平に)なるような状態で、フロアパネル20の底面38a下側近傍に配置されている。
そして、掛け渡し部材52の長手方向の両端が、上部に位置するフロアパネル20の四隅を支持する2つの支持脚28のパネル調整台28a間に、段状の凹凸形状等を介して掛け渡されるような構造になっている。このため、2つの支持脚28のパネル調整台28aの間に掛け渡し部材52が掛け渡されるようになっている。
そのため、この掛け渡し部材52は、図6に示すように、部屋30の床下空間30aの全体にわたって、任意の支持脚28と、その支持脚28の図中上下左右方向に位置する他の支持脚28のパネル調整台28aの間に掛け渡されるようになっている。
この掛け渡し部材52は、図6に示すように、その長手方向とは垂直な幅方向の一端側の側面(図中紙面に垂直方向の鉛直面)に、掛け渡し部材52の長手方向に間隔をおいて4つの蓄熱材54が配置され、掛け渡し部材52に上端部が固定されて設けられている。
ここで、蓄熱材54には、例えば、パラフィン系潜熱蓄熱材を用いることができる。このパラフィン系潜熱蓄熱材は、種々の態様、例えば、ゲル、エマルジョン、ビーズ、スラリー、シリカコーティング品等の態様をとることができる。
例えば、上記蓄熱材54には、ゲル状の態様を選んで、そのゲル状の潜熱蓄熱材を中に充填した、適切なプラスチックの包装袋において、適切な厚さの板状に形成されたものを用いることができる。
このような蓄熱材54が充填されて板状に形成されたプラスチックの包装袋を、図5に示すように、その長手方向がコンクリート面24に対して略垂直となるように下垂させて、その長手方向の上端部において、上記掛け渡し部材52の、コンクリート面24に対して略垂直な片側の面に、ひもや接着剤等を用いて固定することができる。
この蓄熱材54が充填されたプラスチックの包装袋は、図5に示すように、それらの4つが掛け渡し部材52の長手方向に互いに間隔をおいて配置されている。
このことにより、支持脚28と他の支持脚28との間に掛け渡された掛け渡し部材52に、蓄熱材54を一体的に設けることができる。このため、複数の支持脚28間に掛け渡し部材52が掛け渡されているために、蓄熱材54は、掛け渡し部材52を介して、2つの支持脚28に設置することができる。
したがって、フロアパネル20の下方から上方に空気が通る際には、空気は蓄熱材54に接触するので、蓄熱材54から放熱される高温度や低温度の熱により、蓄熱材54の近傍を通る空気を暖めたり冷やしたりすることができる。このためその分、空調機31が消費するエネルギーを軽減することができる。
また、部屋30の床下空間30aの全体にわたって、掛け渡し部材52及び蓄熱材54が配置されているために、床下空間30aの空気全体を暖めたり冷やしたりすることができる。
また、蓄熱材54は、フロアパネル20の底面38の下側近傍に設けられているので、
フロアパネル20の下方から上方に通る空気をより効率的に暖めたり冷やしたりすることができる。
また、既存のフロアパネル20と支持脚28を利用することができるため、掛け渡し部材52と、蓄熱材54とを新たに設けるだけで済むと共に、従来のような、支持脚28とは別の柱部材に水平にわたした棒材に蓄熱材54を設ける構造物が不要となるので、フリーアクセスフロア50の構造が複雑化するのを防止することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50によれば、フリーアクセスフロア50の使い勝手が悪化することを防止することができると共に、フリーアクセスフロア50の構造が複雑化することを防止でき、かつ、空調機31が消費するエネルギーを軽減することに貢献することができる。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60について説明するために参照する図である。
前記第1の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50においては、掛け渡し部材52は、部屋30の床下空間30aの全体にわたって、隣合う支持脚28間に掛け渡されるようになっていたのに対して、この第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60においては、図7に示すように、掛け渡し部材62は、部屋30の床下空間30aの一部分に形成されている蓄熱エリア66(図中破線に囲まれた範囲)内の支持脚28間に掛け渡されるようになっていて、蓄熱エリア66以外の他の範囲における支持脚28間に掛け渡されるようにはなっていない点で異なるものである。
すなわち、この第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60においては、図7に示すように、部屋30に形成された給気口30c(図中右下側)の近傍周囲を囲む蓄熱エリア66の範囲内にある支持脚28のみに、掛け渡し部材62が掛け渡されるようになっていて、蓄熱材64も、その範囲内の支持脚28に掛け渡された掛け渡し部材62にのみ、設置されるようになっている。
このため、部屋30の蓄熱エリア66以外の範囲では、その床下空間30aに新たに電子機器のコードを通す場合には、着脱可能となっているフロアパネル20のみを取り外すだけで作業をすることができるので、配線作業の効率が従来と変わらないものとなる。このため、フリーアクセスフロア60の使い勝手が悪化することを防止することができる。
また、床下空間30aから床上空間30bに向かう空気は、その前に給気口30cの近傍を必ず通ることになる。そのため、フロアパネル20を通る空気は、部屋30の給気口30cの近傍に集中して設けられた蓄熱材64から放熱される高温度や低温度の熱により、確実に暖めたり冷やしたりすることができる。
このような本発明の、第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60によれば、フロアパネル20の下方から上方に空気が通る際には、空気は蓄熱材64に接触するので、蓄熱材64から放熱される高温度や低温度の熱により、フロアパネル20を通る空気を暖めたり冷やしたりすることができる。このためその分、空調機31が消費するエネルギーを軽減することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60によれば、フリーアクセスフロア60の使い勝手が悪化するのを防止することもできる。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70について説明するために参照する図である。
前記第1及び第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50,60においては、蓄熱材54,64は、その長手方向の一端において1つの掛け渡し部材52,62に固定されて下垂するようになっていたのに対して、この第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70においては、蓄熱材74はその両端部が複数の掛け渡し部材72に固定されて、水平方向に配置されるようになっている。
すなわち、この第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70においては、掛け渡し部材72は、前記第1の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50の掛け渡し部材52と同様に、部屋30の床下空間30aの全体にわたって、支持脚28間に掛け渡されるようになっている。
そして、蓄熱材74は、図8に示すように、略矩形の板状に形成されている。この蓄熱材74は、給気口30cが形成された壁面と長手方向が略平行方向(水平方向)に配置され、互いに対向する掛け渡し部材72の間に水平方向に間隔をおいて配置され、その長手方向の両端が複数の掛け渡し部材72それぞれに固定されるようになっている。
このため、蓄熱材74は、互いに向かい合う掛け渡し部材72間の距離と同程度の長さに形成することができるので、前記第1の実施の形態のフリーアクセスフロア50における蓄熱材54に比べて、その面積も長さが長くなるにしたがって大きくなる。蓄熱材74は、その面積が大きいほど、蓄熱材74と空気が効果的に接触し、蓄熱材74は熱を大きく蓄熱、放熱することができるので、フロアパネル20を通る空気は、蓄熱材74からより放熱される高温度や低温度の熱により、効率的に暖めたり冷やしたりすることができる。
このような本発明の、第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70によれば、フロアパネル20の下方から上方に空気が通る際には、空気は蓄熱材74に大きな面積で接触するので、蓄熱材74から放熱される高温度や低温度の熱により、フロアパネル20を通る空気を暖めたり冷やしたりすることができる。このためそれだけ、空調機31が消費するエネルギーを軽減することができる。
また、既存のフロアパネル20と支持脚28を利用することができるため、掛け渡し部材72と、蓄熱材74とを新たに設けるだけで済むと共に、従来のような、支持脚28とは別の柱部材に水平にわたした棒材に蓄熱材74を設ける構造物が不要となるので、フリーアクセスフロア70の構造が複雑化するのを防止することができる。
なお、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、フロアパネル20のトップシート34と、ボトムシート36とは共に鋼板材を用いて形成されるものであったが、これらの部材はこのような材料に限定される必要はなく、他の材料を用いて形成されるようにしてもよい。
また、フロアパネルの形状についても前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等におけるフロアパネル20の形状に限定される必要はなく、他の形状に形成されていてもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、フロアパネル20は、トップシート34と、ボトムシート36とは溶接により接合されていたが、このような接合手段に限定される必要は無く、他の接合手段により接合されるようにしてもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、フロアパネル20は、別部材であるトップシート34と、ボトムシート36とが組合されるものであったが、初めから単一部材として形成されるようなものであってもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、フロアパネル20は、その内部に空間が形成されていたが、フロアパネル20は、その内部に空間を有さない中実状に形成されていてもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、掛け渡し部材52等は、支持脚28の上端部のパネル調整台28a間に掛け渡されるようになっていたが、支持脚28の下端部の脚部28bの周面に固定されるようになっていてもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、掛け渡し部材52等は、水平面上の縦横に並んだ支持脚28間に掛け渡されるようになっていたが、縦方向や横方向の一方のみの支持脚28間に掛け渡されるようになっていてもよく、また、斜め方向に並んだ支持脚28間に掛け渡されるようになっていてもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、掛け渡し部材52等は、後から支持脚28間に掛け渡されるようになっていたが、支持脚28に既にストリンガー等の支持脚の補強部材が設置されている場合は、それらを掛け渡し部材として使用するようにしてもよい。
また、前記第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60においては、蓄熱エリア66は、部屋30の給気口30cの近傍を囲むようになっていたが、部屋30の室内の一部分に掛け渡し部材62及び蓄熱材64を設けるようになっていればよい。例えば、蓄熱エリア66を、部屋30の室内を囲む全ての壁面の近傍のみに設定して、それらの壁面近傍の支持脚28間に掛け渡されるようになっていてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70においては、掛け渡し部材72及び蓄熱材74は、部屋30の床下空間30aの全体にわたって設けられていたが、前記第2の実施の形態に係るフリーアクセスフロア60の掛け渡し部材62及び蓄熱材64と同様に、部屋30の給気口30cの近傍を囲むように設けられていてもよいし、また、部屋30の室内の一部分に掛け渡し部材72及び蓄熱材74を設けるようになっていてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア70においては、蓄熱材74は、給気口30cが形成された壁面と長手方向が略平行方向(水平方向)に配置され、互いに対向する掛け渡し部材72の間に水平方向に間隔をおいて配置され、その長手方向の両端が複数の掛け渡し部材72それぞれに固定されるようになっていたが、複数の掛け渡し部材72に固定されるようになっていればよく、部屋30内でそれぞれが一方向に並んでいなくてもよい。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、蓄熱材54等として、ゲル状の態様のパラフィン系潜熱蓄熱材をプラスチックの包装袋に充填したものを用いたが、このパラフィン系潜熱蓄熱材はゲル状の態様のものに限定する必要は無く、他の態様の潜熱蓄熱材を用いることもできる。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、蓄熱材54等は、包装袋により板状に形成されていたが、この形状に限定される必要はない。また、その表面形状、取付けられる個数、取付けられる位置もこれらの実施の形態に制限される必要はない。
また、前記第1から第3の実施の形態に係るフリーアクセスフロア50等においては、蓄熱材54等は、その全ての外面を包装袋で覆うようになっていたが、その一部を覆うようになっていてもよく、また、包装袋で覆うようになっていなくてもよい。
また、前記実施の形態に係るフリーアクセスフロアにおいてはフロアパネルの下方から上方に空気が吹出す方式のものについて説明したが、フロアパネルの上方から下方に空気が吹出す方式のものについて本発明を適用してもよい。
20 フロアパネル
20a 貫通孔
24 コンクリート面
28 支持脚
28a パネル調整台
28b 脚部
30 部屋
30a 床下空間
30b 床上空間
30c 給気口
30d 排気口
31 空調機
32 タイルカーペット
32a 通気孔
34 トップシート
34a 貫通孔
36 ボトムシート
38 補強部
38a 底面
38b 段差面
38c フランジ部
40 補強形状部
40a 貫通孔
42 平坦部
50 フリーアクセスフロア
52 掛け渡し部材
54 蓄熱材
60 フリーアクセスフロア
62 掛け渡し部材
64 蓄熱材
70 フリーアクセスフロア
72 掛け渡し部材
74 蓄熱材

Claims (2)

  1. 着脱自在に設けられ、その下方の床下空間から上方の床上空間に空気を通す貫通孔が多数形成された複数のフロアパネルと、
    前記フロアパネルの隅部を支持するパネル調整台と、その下側同一軸線上に連結された脚部とを有する複数の支持脚とを備えるフリーアクセスフロアにおいて、
    その長手方向の両端部が互いに隣接する2つの前記支持脚の前記パネル調整台それぞれに接触して、前記2つの前記支持脚の前記パネル調整台の間に、その長手方向の両端部が掛け渡されると共に、その長手方向が水平になるような状態で、前記フロアパネルの底面下側近傍に配置された、板状の掛け渡し部材を有し、
    互いに対向する前記掛け渡し部材の間に水平方向に間隔をおいて、複数の板状の蓄熱材が配置され、
    前記蓄熱材は、水平方向が長手方向となるように、その長手方向の両端部が、互いに対向する前記掛け渡し部材それぞれに固定され
    前記掛け渡し部材は、前記支持脚の前記パネル調整台にのみ支持されている
    ことを特徴とするフリーアクセスフロア。
  2. 前記蓄熱材を設置した前記掛け渡し部材を、フリーアクセスフロアを敷設する部屋の特定箇所の前記支持脚間のみに掛け渡したことを特徴とする請求項1に記載のフリーアクセスフロア。
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