JP5665716B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば分電盤等に用いられる回路遮断器に関するものである。
従来の回路遮断器においては、ハンドルのON、OFF操作に連動して接点を開閉する可動
子の案内部となる凸部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−161643号公報(図4及びその説明)
従来の回路遮断器においては、図12に示すようにハンドルのON、OFF操作に連動して
接点を開閉する可動子8の案内部となる可動子案内凸部9が設けられている。このため、ハンドルをOFFにしたとき可動子8が筐体の隙間に入り込み、ロックされ開閉不良になる
という課題があった。
あるいは可動子が変形したり、可動子の開閉時の軌道が不安定になり、接点の安定した接触が得られないという課題があった。
さらに、開閉機構が過電流でトリップしたときに可動子と筐体のベースとの隙間から遮断時に発生したガスが過電流引き外し部に流出し、絶縁劣化を起こす懸念があるという課題があった。
この発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、回路遮断器のコンパクト化を図った場合に、接点の安定した接触を確保することにある。
また、第2の目的は、過電流でトリップしたときに遮断時に発生したアークガスが過電流引き外し部に漏出することを抑制し、アークガスによる過電流引き外し部の絶縁劣化を抑制あるいは防止することにある。
この発明に係る回路遮断器は、筐体の内部に、過電流引き外し部を収容する過電流引き外し部収容室と、開閉機構部を収容する開閉機構部収容室と、アークバリアを収容するアークバリア収容室と、接点部を収容する接点部収容室とが形成され、
上記過電流引き外し部収容室は、負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、
上記開閉機構部収容室は、上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、
上記アークバリア収容室は、電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、
上記接点部収容室は、上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、
上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、
上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されているものである。
この発明は、筐体の内部に、過電流引き外し部を収容する過電流引き外し部収容室と、開閉機構部を収容する開閉機構部収容室と、アークバリアを収容するアークバリア収容室と、接点部を収容する接点部収容室とが形成され、上記過電流引き外し部収容室は、負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、上記開閉機構部収容室は、上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、上記アークバリア収容室は、電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、上記接点部収容室は、上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されているので、回路遮断器のコンパクト化を図った場合に、接点の安定した接触を確保することができる効果がある。
この発明が適用される回路遮断器の一例を例示する斜視図である。 この発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがON操作された場合の各部の状態を例示してある。 この発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがOFF操作された場合の各部の状態を例示してある。 この発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、トリップ動作した場合の各部の状態を例示してある。 図3のA−A断面を示す図で、筐体内部に設けられた可動子の案内部となる凸部の断面の形状を例示してある。 図2〜図4に例示のアークバリアの拡大側面図である。 この発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがON操作された場合の各部の状態を例示してある。 この発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがOFF操作された場合の各部の状態を例示してある。 この発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、トリップ動作した場合の各部の状態を例示してある。 図7〜図9に例示の可動子の拡大側面図である。 この発明の実施の形態3を例示する図で、可動子の他の例を例示する拡大側面図である。 従来の回路遮断器における可動子と可動子の案内部となる凸部とを示す要部拡大斜視図である。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図6により説明する。図1はこの発明が適用される回路遮断器の一例を例示する斜視図、図2はこの発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがON操作された場合の各部の状態を例示してある。図3はこの発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがOFF操作された場合の各部の状態を
例示してある。図4はこの発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、トリップ動作した場合の各部の状態を例示してある。図5は図3のA−A断面を示す図で、筐体内部に設けられた可動子の案内部となる凸部の断面の形状を例示してある。図6は図2〜図4に例示のアークバリアの拡大側面図である。
図1に例示の回路遮断器は、図示のように、内部に過電流引き外し部、開閉機構部、接点部、アークバリ等の回路遮断器の中枢構造部が収容されている絶縁物製の筐体中央ケース部1Aと、この筐体中央ケース部1Aの両側面を塞ぐ筐体側板部1B,1Cとにより筐体1が構成され、外部から人為的に接点部を開閉するハンドル3の操作端が筐体中央ケース部1Aの上面に露出した構造であり、筐体中央ケース部1Aの左右の端部に電源側端子部6および負荷側端子部7が設けられている。
図2に例示のように、筐体中央ケース部1A内には、過電流引き外し部収容室1ACRCと、開閉機構部収容室1AOMCと、接点部収容室1A2CCと、アークバリ収容室1AABCとが形成されている。
過電流引き外し部収容室1ACRCは、負荷側端子部7と開閉機構部収容室1AOMCとの間に位置している。
開閉機構部収容室1AOMCは、過電流引き外し部収容室1ACRCと電源側端子部6との間に位置している。
アークバリ収容室1AABCは、電源側端子部6と負荷側端子部7との間に位置すると共に過電流引き外し部収容室1ACRCおよび開閉機構部収容室1AOMCの下方に位置して位置している。
接点部収容室1A2CCは、アークバリ収容室1AABC内の電源側端子部6側の端部に位置すると共に開閉機構部収容室1AOMCの下方に位置して形成されている。
過電流引き外し部収容室1ACRC内には、過電流引き外し部5を構成するバイメタル16
、電磁石17、可動片25等のアセンブリ(組立体)が収容されている。
バイメタル16は、周知のように過電流に熱応動し、可動片25を介して開閉機構部のトリップレバー18を駆動して回路遮断器をトリップ動作させる。
電磁石17は、電磁石コイル(図示省略)により磁化されるヨーク17Aを有し、周知のように短絡電流等の故障電流に応動し、ヨーク17Aが可動片25を電磁力で吸引することにより開閉機構部のトリップレバー18を駆動して回路遮断器をトリップ動作させる。
開閉機構部収容室1AOMC内には、開閉機構部を構成するトリップレバー18、ハンドル
3の内端部、引き外し投入用のバネ15、可動子8等のアセンブリ(組立体)が収容されている。
接点部収容室1A2CC内には、接点部2を構成する可動接触子アーム2a、可動接点2a
c、固定接触子アーム2b、固定接点2bc等が収容されている。
可動接触子アーム2aは可動子8の先端部に一体に形成されている。固定接触子アーム2bは電源側端子6の内端側に一体に形成されている。
可動接触子アーム2aの先端には可動側アークランナ2aaが一体に形成されている。可動接触子アーム2aの可動側アークランナ2aaと可動子8との間に位置して可動接点2acが可動接触子アーム2aに取り付けられている。
固定接触子アーム2bは電源側端子6の内端側に一体に形成されている。固定接触子アーム2bの先端には固定側アークランナ2baが一体に形成されている。
固定接触子アーム2bの固定側アークランナ2baと電源側端子6との間に位置して固定接点2bcが固定接触子アーム2bに取り付けられている。
アークバリ収容室1AABC内には、可動接点2ac、可動側アークランナ2aa、固定接点2bc、固定側アークランナ2ba等が収容されている。遮断時に固定接点2bcと可動接点2acとの間に発生したアークは、固定側アークランナ2baと可動側アークランナ2aaとの間に移行し、アークバリ12内で消弧する。アークにより発生したガスは排気口20から筐体1外へ排出される。
筐体1内には、開閉可能な接点部2と、接点部2に連結され、筐体1から外部に突出したハンドル3とハンドル3の操作により接点部2を開閉させる開閉機構部4と、過電流に応動して上記開閉機構部4を動作させ、接点部2を開離させることにより遮断する過電流引き外し部5とが取り付けられている。
図2のように、ハンドル3がONの状態では、接点部2は閉となり、電源側端子6から負
荷側端子7まで電流経路がつながっている。この経路に過電流や短絡電流が流れたときは、過電流引き外し部5の動作によって、接点部2を開離させ遮断する。
図3は遮断器のハンドル3をON、OFF操作したときのOFFの状態である。
OFF状態からハンドル3をON操作すると、可動子8は、ハンドル3に連動し、筐体中央ケ
ース部1A内に形成され可動子8の案内部となる可動子案内凸部9に傾斜して形成された可動子案内面10にラップしながら可動子8とハンドル3との枢着部83を支点に回動し、図2の可動接点2acと固定接点2bcが接触したON状態となる。
このとき、図5に例示のように、可動子案内凸部9に傾斜して形成された可動子案内面10により、可動子8のOFF状態の位置(図5の一点鎖線で例示してある可動子8の位置
)で、あるいは可動子8の変形によって、可動子8の端面8aが凸部9に当接してロックされることなく、傾斜して形成された可動子案内面10に沿って、可動子8のON状態の位置(図5の実線で例示してある可動子8の位置)へスムーズに回動することができる。
上記ロックについて、詳述する。図5に例示のように、筐体中央ケース部1Aの側壁部内面(図5の図面上では底面)14に、絶縁物製の可動子案内凸部9が一体に形成されている。
可動子案内凸部9は、第1の段部9aとこの第1の段部9aに連続する第2の段部9bとで構成され、第1の段部9aの立ち上がり面9cと第2の段部9bの立ち上がり面9dとの間の中間部分(第1の段部9aの肩部)9eの可動子8の側の面(図5の図面上では上面)が可動子8の側へ(図5の図面上では上側へ)湾曲した形状に傾斜するように傾斜面10が形成されている。
従来の回路遮断器では、図5の二点鎖線で示すように、上記中間部分(第1の段部9aの肩部)9eの可動子8の側の面が平坦面9epとなっており、可動子8は、この平坦面9ep上にラップしながら可動子8とハンドル3との枢着部83を支点に回動する構造であり、第1の段部9aの立ち上がり面9eの高さが、本実施の形態1における第1の段部9aの立ち上がり面9cの高さより約2倍の高さになっている。
従って、可動子8が、可動子8のON状態の位置(図5の二点鎖線で例示してある可動子8の位置)から可動子8のOFF状態の位置へ回動した際に、可動子8の端面8aが第1の
段部9aから筐体中央ケース部1Aの側壁部内面(図5の図面上では底面)14側へずり落ち、その結果、可動子8の端面8aが第1の段部9aの立ち上がり面9eに対向した状態になる場合がある。
可動子8の端面8aが第1の段部9aの立ち上がり面9eに対向した状態になってしまうと、ハンドル3をOFFからONへ投入操作した場合に、可動子8は枢着部83を支点に回
動しようとするが、可動子8の端面8aが第1の段部9aの立ち上がり面9eに当接して回動できないロック状態となり、可動子8のON状態の位置(図5の一点鎖線で例示してある可動子8の位置)へ移動できなくなる。つまり、可動接点2acは固定接点2bcに投入できない異常状態となってしまう。
このような従来の構造の回路遮断器に比べ、本実施の形態1における回路遮断器では、上述のように、可動子8は、可動子案内凸部9に傾斜して形成された可動子案内面10に沿って、可動子8のOFF状態の位置(図5の点線で例示してある可動子8の位置)から、
可動子8のON状態の位置(図5の実線で例示してある可動子8の位置)へスムーズに回動することができる。
また、図1、拡大図である図6等に示すように、アークバリア12の、可動子8の先端部の可動接触子アーム2aにおける可動接点装着面11に対向する部分に、可動接触子アーム2aが固定接点側に凹形状となる可動接触子アーム当接回避凹部13が設けられている。なお、可動接触子アーム当接回避凹部13は可動接触子アーム2aより大きく形成してある。
回路遮断器のコンパクト化により筐体1の左右方向の長さを短くした場合に、アークバリア12の可動接点装着面11に対向する部分に、可動接触子アーム2aが、可動接点2acの固定接点2bcへの投入時に当接することを回避でき、ひいては可動接触子アーム2aの可動接点2acの固定接点2bcへの投入時の、固定接点2bcへの可動接点2acの接触不良を回避できる。
また、何らかの原因で、筐体中央ケース部1Aの側壁部内面(図5の図面上では底面)14の部位に、可動接触子アーム2aが沈み込む状態が発生した場合や、可動子8や可動接触子アーム2aが変形したり傾いたりした場合も、当接回避凹部13の存在により、可動接触子アーム2aとアークバリア12とのロックが回避でき、可動接点2acと固定接点2bcとの安定した接触を確保できる。
本実施の形態1の第1の技術的特徴は、上述のように、筐体内に収納された開閉可能な接点部と、接点部に連結され、筐体から外部に突出したハンドルとハンドルの操作により接点部を開閉させる開閉機構部と、過電流に応動して上記開閉機構部を動作させ、上記開閉部を遮断する過電流引き外し部と、筐体底部にはハンドルと連動して接点の開閉操作を行う可動子の駆動力となるバネのフック回動のための湾曲部を備えた、可動子の案内部となる凸部と、遮断時のアークガスを排気孔へ導き、絶縁劣化を防止するアークバリアを備えた消弧室を有する回路遮断器において、可動子の接点装着面に対向するアークバリアの固定接点側に可動子の接点装着面より大きい凹形状部を設けた点にある。
また、観点を変えると、本実施の形態1の技術的特徴は、上述のように、筐体内に、過電流引き外し部収容室と、開閉機構部収容室と、アークバリ収容室と、接点部収容室とが形成され、上記過電流引き外し部収容室は負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、上記開閉機構部収容室は上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、上記アークバリ収容室は電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、上記接点部収容室は上記アークバリ収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、上記アークバリア収容室内のアークバリアの、上記開閉機構部の可動子の先端部の可動接触子アームにおける可動接点装着面に対向する部分に、可動接触子アームが固定接点側に凹形状となる可動接触子アーム当接回避凹部が設けられている点にある。
本実施の形態1の第2の技術的特徴は、上述のように、筐体内に収納された開閉可能な接点部と、この接点部に連結され、前記筐体から外部に突出したハンドルと、このハンドルの操作により前記接点部を開閉させる開閉機構部と、過電流に応動して前記開閉機構部を動作させ、前記開閉部を遮断する過電流引き外し部と、前記筐体の底部には前記ハンドルと連動して前記接点部の開閉操作を行う可動子の駆動力となるバネのフック回動のための湾曲部を備え、前記可動子の案内部となる凸部と、遮断時のアークガスを排気孔へ導き、絶縁劣化を防止するアークバリアを備えた消弧室を有する回路遮断器において、前記可動子の案内部となる凸部に前記筐体の底部から可動子の開極方向へ傾斜を設けた点にある。
また、観点を変えると、本実施の形態1の技術的特徴は、上述のように、筐体内に、過電流引き外し部収容室と、開閉機構部収容室と、アークバリ収容室と、接点部収容室とが形成され、上記過電流引き外し部収容室は負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、上記開閉機構部収容室は上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、上記アークバリ収容室は電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、上記接点部収容室は上記アークバリ収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されている点にある。
実施の形態2.
以下この発明の実施の形態2を図7〜図10により説明する。図7はこの発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがON操作された場合の各部の状態を例示してある。図8はこの発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがOFF操作さ
れた場合の各部の状態を例示してある。図9はこの発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、トリップ動作した場合の各部の状態を例示してある。図10は図7〜図9に例示の可動子の拡大側面図である。図7〜図9は、図10に例示の可動子を組み込んだ状態を例示してある。
実施の形態2は、特に可動子の他の事例であり、可動子以外の各部品は、実施の形態1とそれらの役割、構造、機能は同じであるので、それらの説明は省略する。
図7〜図9に例示のように、アークバリ12内に消弧室19を、過電流引き外し部収容室1ACRCから区画して形成するため、アークバリ12と過電流引き外し部収容室1ACRCとの間に位置して筐体中央ケース部1Aに消弧室区画壁21が一体に設けられている。
一方、従来の回路遮断器では、図9および図10に一点鎖線で示してあるように、トリップ状態(異常電流に応動して可動接点2acが固定接点2bcから開離した状態)において、可動子23の消弧室区画壁21側の湾曲した端面23dと消弧室区画壁21との間に空間22が形成されており、この空間22が、トリップ時に消弧室19内に発生し排気孔20から筐体1外へ排気される周知のアークガスの一部が過電流引き外し部収容室1ACRC内へ流出するアークガス漏出路22となる。アークガスには周知のようにアーク熱によって可動接点2acおよび固定接点2bcから蒸発した金属蒸気が浮遊状態で含まれているので、当該アークガスが過電流引き外し部収容室1ACRC内に漏出した場合、過電流引き外し部5の絶縁部やバイメタル16等に浮遊金属が微量ながら付着し、数年の長期間経過時には過電流引き外し部5の引き外し特性に悪影響を及ぼすことが懸念される。特に、回路遮断器のコンパクト化を図った場合、過電流引き外し部5と消弧室19との相対距離が短くなるので上記懸念を放置することは好ましくない。
そこで、本実施の形態2では、可動子23を拡大して示してあるように、トリップ状態において端面23dと消弧室区画壁21との間の空間22(アークガス漏出路22)が狭くなるように、可動子23の、トリップ状態において消弧室区画壁21に対向する端面23dに、消弧室区画壁21側へ突出している突出部23bが設けられている。
突出部23bを設けた結果、トリップ状態において突出部23bの端面23beと消弧室区画壁21との間の空間22(アークガス漏出路22)が狭くなるので、アークガスが過電流引き外し部収容室1ACRC内に漏出する量が減少し、上述の数年の長期間経過時にア
ークガスの影響で過電流引き外し部5の引き外し特性に悪影響を及ぼす懸念が軽減あるいは払拭される。
なお、可動子案内凸部9の過電流引き外し部5側の面と、可動子23の、トリップ状態時に過電流引き外し部5と対向する直線状の過電流引き外し部対向面23eとの交点CPと、突出部23bの頂点SPとの間に、トリップ時に可動子23が消弧室区画壁21に衝突するのを回避する衝突回避切欠き部23cが設けられている。
本実施の形態2における動作について以下説明する。
まず、ハンドル3をON操作すると、図7に示すように、ハンドル3に連動して開閉機構部4の可動子23が図で右回転し、可動子23の先端部の可動接点2acが、電源側端子6に装着されている固定接点2bcに接触し、通電状態となる。
次にハンドル3をOFF操作すると、図8に示すように、ハンドル3に連動して開閉機構
部4の可動接点2acを装着している可動子23が図で左回転し、可動接点2acが電源側端子6に装着している固定接点2bcから開離し、通電状態が遮断される。このとき、可動子23は、可動子23の過電流引き外し部5側に設けられた段形状部23aの突出部23bにより、可動子23の駆動力となるバネ15のフック15aの回動を許すために可動子23の案内部となる可動子案内凸部9に設けられた湾曲部9gに入り込むことなく、可動子23の安定した軌道が保たれ、再びON操作がスムーズに行える。
次に図9に示すトリップ状態について説明する。ハンドル3をON操作している通電状態で、過電流が流れ、過電流引き外し部5のバイメタル16が湾曲、あるいは可動片25がヨーク17に吸引され、可動片25を右方向に移動することで、可動片25とレバー18の係合を外し、図でレバー18が右回転すると共に、可動子23がOFF状態よりさらに消
弧室19から排気孔20へ繋がる方向へ回動する。
このとき遮断により発生したアークガスは可動子23の過電流引き外し部5側に設けられた段形状23aの切り欠き部23cと消弧室19の上部に設けられた筐体1の消弧室区画壁21により、アークガス流出路22を狭くなるように変化させ、過電流引き外し部5へのガス流出を防止する。
実施の形態3.
本実施の形態3では、可動子の他の例を例示する拡大側面図である図11に例示してあるように、図8の可動子23の開極側直線部23dと凸部23bの起点との交点CPから可動接点2acの方向へ例えば45度より小さい角度24a(図11)を設けた可動子24(図11)を用いてもほぼ同等の効果が得られる。
なお、実施の形態1と同様にアークバリア12に設けられた凹形状13により、可動子8が変形により傾いても安定して接点2の接触が得られる。
なお、アークバリア12の凹形状13については、可動子8の筐体1の底部側に駆動バネ15を設けた場合、底部14に傾くモーメントが働くため、筐体1の凸部9の傾斜10、可動子23、24とは別に単独に使用しても効果が得られる。
上述の実施の形態2および実施の形態3の技術的特徴は、筐体内に、過電流引き外し部収容室と、開閉機構部収容室と、アークバリ収容室と、接点部収容室とが形成され、上記過電流引き外し部収容室は負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、上記開閉機構部収容室は上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、上記アークバリ収容室は電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、上記接点部収容室は上記アークバリ収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、上記アークバリ収容室と上記過電流引き外し部収容室との間に位置して上記に消弧室区画壁が設けられ、上記開閉機構部の可動子の、トリップ状態において消弧室区画壁に対向する端面に、上記消弧室区画壁側へ突出している突出部が設けられている点にある。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することができる。
なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
1 筐体、 2 接点部、 2a 可動接触子アーム、 2ac 可動接点、
2bc 固定接点、
3 ハンドル、 4 開閉機構部、
5 過電流引き外し部、 6 電源側端子、 7 負荷側端子、
8 可動子、 8a 可動子の端面、
9 可動子案内凸部、 9a 湾曲部、
9b 可動子の開極側直線部23dと凸部の交点、 10 傾斜面、
11 可動接点装着面、 12 アークバリア、
13 可動接触子アーム当接回避凹部、 14 筐体の底部、
15 バネ、 16 バイメタル、 17 ヨーク、
18 レバー、 19 消弧室、 20 排気孔、
21 消弧室区画壁、 22 ガス流出路、
23 可動子(実施の形態2)、 23a 可動子の段形状、
23b 可動子の突出部、 23be 可動子の突出部の端面、
23c 可動子の切り欠き部、 23d 消弧室区画壁21に対向する端面、
24 可動子(実施の形態3)、 24a 角度、
25 可動片、 1ACRC 過電流引き外し部収容室、
1AOMC 開閉機構部収容室、 1AABC アークバリ収容室、
1A2CC 接点部収容室。

Claims (2)

  1. 筐体の内部に、過電流引き外し部を収容する過電流引き外し部収容室と、開閉機構部を収容する開閉機構部収容室と、アークバリアを収容するアークバリア収容室と、接点部を収容する接点部収容室とが形成され、
    上記過電流引き外し部収容室は、負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、
    上記開閉機構部収容室は、上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、
    上記アークバリア収容室は、電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、
    上記接点部収容室は、上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、
    上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、
    上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されている
    回路遮断器。
  2. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    上記アークバリア収容室内のアークバリアの、上記開閉機構部の可動子の先端部の可動接触子アームにおける可動接点装着面に対向する部分に、投入時に上記可動接触子アームが当接するのを回避する可動接触子アーム当接回避凹部が設けられている回路遮断器。
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