JP5665716B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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子の案内部となる凸部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
接点を開閉する可動子8の案内部となる可動子案内凸部9が設けられている。このため、ハンドルをOFFにしたとき可動子8が筐体の隙間に入り込み、ロックされ開閉不良になる
という課題があった。
あるいは可動子が変形したり、可動子の開閉時の軌道が不安定になり、接点の安定した接触が得られないという課題があった。
さらに、開閉機構が過電流でトリップしたときに可動子と筐体のベースとの隙間から遮断時に発生したガスが過電流引き外し部に流出し、絶縁劣化を起こす懸念があるという課題があった。
また、第2の目的は、過電流でトリップしたときに遮断時に発生したアークガスが過電流引き外し部に漏出することを抑制し、アークガスによる過電流引き外し部の絶縁劣化を抑制あるいは防止することにある。
上記過電流引き外し部収容室は、負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、
上記開閉機構部収容室は、上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、
上記アークバリア収容室は、電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、
上記接点部収容室は、上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、
上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、
上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されているものである。
以下この発明の実施の形態1を図1〜図6により説明する。図1はこの発明が適用される回路遮断器の一例を例示する斜視図、図2はこの発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがON操作された場合の各部の状態を例示してある。図3はこの発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがOFF操作された場合の各部の状態を
例示してある。図4はこの発明の実施の形態1を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、トリップ動作した場合の各部の状態を例示してある。図5は図3のA−A断面を示す図で、筐体内部に設けられた可動子の案内部となる凸部の断面の形状を例示してある。図6は図2〜図4に例示のアークバリアの拡大側面図である。
過電流引き外し部収容室1ACRCは、負荷側端子部7と開閉機構部収容室1AOMCとの間に位置している。
開閉機構部収容室1AOMCは、過電流引き外し部収容室1ACRCと電源側端子部6との間に位置している。
アークバリア収容室1AABCは、電源側端子部6と負荷側端子部7との間に位置すると共に過電流引き外し部収容室1ACRCおよび開閉機構部収容室1AOMCの下方に位置して位置している。
接点部収容室1A2CCは、アークバリア収容室1AABC内の電源側端子部6側の端部に位置すると共に開閉機構部収容室1AOMCの下方に位置して形成されている。
、電磁石17、可動片25等のアセンブリ(組立体)が収容されている。
バイメタル16は、周知のように過電流に熱応動し、可動片25を介して開閉機構部のトリップレバー18を駆動して回路遮断器をトリップ動作させる。
電磁石17は、電磁石コイル(図示省略)により磁化されるヨーク17Aを有し、周知のように短絡電流等の故障電流に応動し、ヨーク17Aが可動片25を電磁力で吸引することにより開閉機構部のトリップレバー18を駆動して回路遮断器をトリップ動作させる。
3の内端部、引き外し投入用のバネ15、可動子8等のアセンブリ(組立体)が収容されている。
c、固定接触子アーム2b、固定接点2bc等が収容されている。
可動接触子アーム2aは可動子8の先端部に一体に形成されている。固定接触子アーム2bは電源側端子6の内端側に一体に形成されている。
可動接触子アーム2aの先端には可動側アークランナ2aaが一体に形成されている。可動接触子アーム2aの可動側アークランナ2aaと可動子8との間に位置して可動接点2acが可動接触子アーム2aに取り付けられている。
固定接触子アーム2bは電源側端子6の内端側に一体に形成されている。固定接触子アーム2bの先端には固定側アークランナ2baが一体に形成されている。
固定接触子アーム2bの固定側アークランナ2baと電源側端子6との間に位置して固定接点2bcが固定接触子アーム2bに取り付けられている。
図2のように、ハンドル3がONの状態では、接点部2は閉となり、電源側端子6から負
荷側端子7まで電流経路がつながっている。この経路に過電流や短絡電流が流れたときは、過電流引き外し部5の動作によって、接点部2を開離させ遮断する。
OFF状態からハンドル3をON操作すると、可動子8は、ハンドル3に連動し、筐体中央ケ
ース部1A内に形成され可動子8の案内部となる可動子案内凸部9に傾斜して形成された可動子案内面10にラップしながら可動子8とハンドル3との枢着部83を支点に回動し、図2の可動接点2acと固定接点2bcが接触したON状態となる。
)で、あるいは可動子8の変形によって、可動子8の端面8aが凸部9に当接してロックされることなく、傾斜して形成された可動子案内面10に沿って、可動子8のON状態の位置(図5の実線で例示してある可動子8の位置)へスムーズに回動することができる。
可動子案内凸部9は、第1の段部9aとこの第1の段部9aに連続する第2の段部9bとで構成され、第1の段部9aの立ち上がり面9cと第2の段部9bの立ち上がり面9dとの間の中間部分(第1の段部9aの肩部)9eの可動子8の側の面(図5の図面上では上面)が可動子8の側へ(図5の図面上では上側へ)湾曲した形状に傾斜するように傾斜面10が形成されている。
従って、可動子8が、可動子8のON状態の位置(図5の二点鎖線で例示してある可動子8の位置)から可動子8のOFF状態の位置へ回動した際に、可動子8の端面8aが第1の
段部9aから筐体中央ケース部1Aの側壁部内面(図5の図面上では底面)14側へずり落ち、その結果、可動子8の端面8aが第1の段部9aの立ち上がり面9eに対向した状態になる場合がある。
可動子8の端面8aが第1の段部9aの立ち上がり面9eに対向した状態になってしまうと、ハンドル3をOFFからONへ投入操作した場合に、可動子8は枢着部83を支点に回
動しようとするが、可動子8の端面8aが第1の段部9aの立ち上がり面9eに当接して回動できないロック状態となり、可動子8のON状態の位置(図5の一点鎖線で例示してある可動子8の位置)へ移動できなくなる。つまり、可動接点2acは固定接点2bcに投入できない異常状態となってしまう。
可動子8のON状態の位置(図5の実線で例示してある可動子8の位置)へスムーズに回動することができる。
回路遮断器のコンパクト化により筐体1の左右方向の長さを短くした場合に、アークバリア12の可動接点装着面11に対向する部分に、可動接触子アーム2aが、可動接点2acの固定接点2bcへの投入時に当接することを回避でき、ひいては可動接触子アーム2aの可動接点2acの固定接点2bcへの投入時の、固定接点2bcへの可動接点2acの接触不良を回避できる。
また、何らかの原因で、筐体中央ケース部1Aの側壁部内面(図5の図面上では底面)14の部位に、可動接触子アーム2aが沈み込む状態が発生した場合や、可動子8や可動接触子アーム2aが変形したり傾いたりした場合も、当接回避凹部13の存在により、可動接触子アーム2aとアークバリア12とのロックが回避でき、可動接点2acと固定接点2bcとの安定した接触を確保できる。
また、観点を変えると、本実施の形態1の技術的特徴は、上述のように、筐体内に、過電流引き外し部収容室と、開閉機構部収容室と、アークバリア収容室と、接点部収容室とが形成され、上記過電流引き外し部収容室は負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、上記開閉機構部収容室は上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、上記アークバリア収容室は電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、上記接点部収容室は上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、上記アークバリア収容室内のアークバリアの、上記開閉機構部の可動子の先端部の可動接触子アームにおける可動接点装着面に対向する部分に、可動接触子アームが固定接点側に凹形状となる可動接触子アーム当接回避凹部が設けられている点にある。
また、観点を変えると、本実施の形態1の技術的特徴は、上述のように、筐体内に、過電流引き外し部収容室と、開閉機構部収容室と、アークバリア収容室と、接点部収容室とが形成され、上記過電流引き外し部収容室は負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、上記開閉機構部収容室は上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、上記アークバリア収容室は電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、上記接点部収容室は上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されている点にある。
以下この発明の実施の形態2を図7〜図10により説明する。図7はこの発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがON操作された場合の各部の状態を例示してある。図8はこの発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、ハンドルがOFF操作さ
れた場合の各部の状態を例示してある。図9はこの発明の実施の形態2を図1の回路遮断器に適用した場合の内部構造を側面図で例示する図で、トリップ動作した場合の各部の状態を例示してある。図10は図7〜図9に例示の可動子の拡大側面図である。図7〜図9は、図10に例示の可動子を組み込んだ状態を例示してある。
実施の形態2は、特に可動子の他の事例であり、可動子以外の各部品は、実施の形態1とそれらの役割、構造、機能は同じであるので、それらの説明は省略する。
突出部23bを設けた結果、トリップ状態において突出部23bの端面23beと消弧室区画壁21との間の空間22(アークガス漏出路22)が狭くなるので、アークガスが過電流引き外し部収容室1ACRC内に漏出する量が減少し、上述の数年の長期間経過時にア
ークガスの影響で過電流引き外し部5の引き外し特性に悪影響を及ぼす懸念が軽減あるいは払拭される。
なお、可動子案内凸部9の過電流引き外し部5側の面と、可動子23の、トリップ状態時に過電流引き外し部5と対向する直線状の過電流引き外し部対向面23eとの交点CPと、突出部23bの頂点SPとの間に、トリップ時に可動子23が消弧室区画壁21に衝突するのを回避する衝突回避切欠き部23cが設けられている。
まず、ハンドル3をON操作すると、図7に示すように、ハンドル3に連動して開閉機構部4の可動子23が図で右回転し、可動子23の先端部の可動接点2acが、電源側端子6に装着されている固定接点2bcに接触し、通電状態となる。
部4の可動接点2acを装着している可動子23が図で左回転し、可動接点2acが電源側端子6に装着している固定接点2bcから開離し、通電状態が遮断される。このとき、可動子23は、可動子23の過電流引き外し部5側に設けられた段形状部23aの突出部23bにより、可動子23の駆動力となるバネ15のフック15aの回動を許すために可動子23の案内部となる可動子案内凸部9に設けられた湾曲部9gに入り込むことなく、可動子23の安定した軌道が保たれ、再びON操作がスムーズに行える。
弧室19から排気孔20へ繋がる方向へ回動する。
このとき遮断により発生したアークガスは可動子23の過電流引き外し部5側に設けられた段形状23aの切り欠き部23cと消弧室19の上部に設けられた筐体1の消弧室区画壁21により、アークガス流出路22を狭くなるように変化させ、過電流引き外し部5へのガス流出を防止する。
本実施の形態3では、可動子の他の例を例示する拡大側面図である図11に例示してあるように、図8の可動子23の開極側直線部23dと凸部23bの起点との交点CPから可動接点2acの方向へ例えば45度より小さい角度24a(図11)を設けた可動子24(図11)を用いてもほぼ同等の効果が得られる。
なお、アークバリア12の凹形状13については、可動子8の筐体1の底部側に駆動バネ15を設けた場合、底部14に傾くモーメントが働くため、筐体1の凸部9の傾斜10、可動子23、24とは別に単独に使用しても効果が得られる。
なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
2bc 固定接点、
3 ハンドル、 4 開閉機構部、
5 過電流引き外し部、 6 電源側端子、 7 負荷側端子、
8 可動子、 8a 可動子の端面、
9 可動子案内凸部、 9a 湾曲部、
9b 可動子の開極側直線部23dと凸部の交点、 10 傾斜面、
11 可動接点装着面、 12 アークバリア、
13 可動接触子アーム当接回避凹部、 14 筐体の底部、
15 バネ、 16 バイメタル、 17 ヨーク、
18 レバー、 19 消弧室、 20 排気孔、
21 消弧室区画壁、 22 ガス流出路、
23 可動子(実施の形態2)、 23a 可動子の段形状、
23b 可動子の突出部、 23be 可動子の突出部の端面、
23c 可動子の切り欠き部、 23d 消弧室区画壁21に対向する端面、
24 可動子(実施の形態3)、 24a 角度、
25 可動片、 1ACRC 過電流引き外し部収容室、
1AOMC 開閉機構部収容室、 1AABC アークバリア収容室、
1A2CC 接点部収容室。
Claims (2)
- 筐体の内部に、過電流引き外し部を収容する過電流引き外し部収容室と、開閉機構部を収容する開閉機構部収容室と、アークバリアを収容するアークバリア収容室と、接点部を収容する接点部収容室とが形成され、
上記過電流引き外し部収容室は、負荷側端子部と上記開閉機構部収容室との間に位置し、
上記開閉機構部収容室は、上記過電流引き外し部収容室と電源側端子部との間に位置し、
上記アークバリア収容室は、電源側端子部と負荷側端子部との間に位置すると共に上記過電流引き外し部収容室および上記開閉機構部収容室の下方に位置し、
上記接点部収容室は、上記アークバリア収容室内の電源側端子部側の端部に位置し、
上記筐体に、上記開閉機構部の可動子を案内する可動子案内凸部が一体に形成され、
上記可動子案内凸部は、可動子案内面の上記可動子の側の面に傾斜面が形成されている
回路遮断器。 - 請求項1に記載の回路遮断器において、
上記アークバリア収容室内のアークバリアの、上記開閉機構部の可動子の先端部の可動接触子アームにおける可動接点装着面に対向する部分に、投入時に上記可動接触子アームが当接するのを回避する可動接触子アーム当接回避凹部が設けられている回路遮断器。
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