JP5665225B2 - 内装材用接着剤塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、内装材用接着剤を塗布するための内装材用接着剤塗布具に関する。
近年、一戸建てやマンション等の住宅、及び、オフィス等の、新築やリフォームが盛んに行われている。
これらの施工現場では、床材や壁紙等の内装材を施工する際に、下地面に接着剤が塗布されることとなる。下地面に接着剤を塗布するための塗布具として、様々な器具が提案されている。
例えば、床材を施工する際に用いられる床材用接着剤塗布具として、板状の塗布部の端縁部に、所定の間隔を置いて凹凸状の櫛目が形成された櫛目ごてが提案されている(特許文献1参照)。
これらの櫛目ごてを用いて下地面上に接着剤を塗布すると、櫛目から漏れた接着剤が一定間隔で所定の高さの山形形状に残存するので、接着剤が下地面上に一定の塗布量で塗布される。
特開2007−262692号公報
しかし、近年、住宅のリフォームにおいては、比較的厚みが薄い床材を張ることが多くなっている。上述した櫛目ごてを用いて接着剤を塗布し、厚みが薄い床材を張った場合、接着剤の山形形状が床材表面に現れ、床材表面に微細な凹凸の筋が視認されてしまう。
また、リフォームにおいて、既存の床材を下地面から剥がさず、フローリング等の上に直接新しい床材を張る場合があり、上述した櫛目ごてを用いると、櫛目により下地であるフローリング等の表面を傷付けてしまう。
さらに、モルタルの下地上に床材を張る場合、上述した櫛目ごてを用いると櫛目凸部の先端が磨耗してしまい、下地面上に塗布される接着剤の山形形状の高さが低くなり、塗布量が少なくなってしまう。このため、施工作業の開始時と終了時では、塗布量が大きく異なってしまい塗布量が安定しない。
本発明者等は、内装材用接着剤塗布具の塗布部を不織布で形成することにより、接着剤が山形形状に塗布されないため床材表面に微細な凹凸の筋が視認されず、櫛目が存在しないため下地であるフローリング等の表面を傷付けずに接着剤を塗布でき、櫛目の磨耗による塗布量のばらつきを生じないことに着目した。
しかしながら、このような内装材用接着剤塗布具は、板状の把握部の一方の端縁部に、塗布面側から当該端縁部を介して裏面側に渡って不織布を折り曲げて沿わせ、接着することにより形成される。なお、本明細書においては、内装材用接着剤塗布具の塗布側の面を「塗布面」、塗布面とは反対側の面を「裏面」という。
このような内装材用接着剤塗布具を用いて接着剤を塗布する場合、接着剤が不織布に含浸される。このため、不織布の裏面側に接着剤が浸透して表出してしまう場合がある。このような現象は、通常、裏面への接着剤の「乗り上げ」と言われている。このような状態で、接着剤の塗布を行った場合、裏面側の不織布が壁面に接触して、壁紙を汚染してしまうことがある。
また、施工者は、裏面を指で押圧して、下地面に接着剤を塗布する場合がある。このとき、施工者の指が裏面に乗り上げた接着剤に接触すると、指が汚染され、当該指が接触した壁紙等の他の部材を間接的に汚染してしまうこととなる。
本発明者等は、鋭意検討の結果、内装材用接着剤塗布具の裏面に不織布を被覆する被覆部を設けることにより、裏面側の不織布の壁面への接触を抑制できることを見出した。
また、かかる構成により、塗布時に施工者の指が、接着剤の乗り上げた不織布に接触することを抑制できることを見出した。
さらに、これらの特性により、施工時に壁紙等の部材の汚染を抑制できることを見出した。
そして、このような内装材用接着剤塗布具は、下地面への内装材用接着剤の塗布、特に、床材用接着剤の塗布に好適に用いることができることができ、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、下地面を傷付けず、薄い床材を施工しても接着剤の山形形状が視認されず、塗布量が一定であり、裏面への接着剤の乗り上げにより、壁紙や施工者の手を汚染しない内装材用接着剤塗布具を提供することを課題とする。
本発明に係る内装材用接着剤塗布具は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、内装材用接着剤を塗布する内装材用接着剤塗布具であって、把握部、塗布部、及び、前記塗布部を被覆する被覆部を有し上記被覆部、内装材用接着剤を塗布する塗布面側とは反対の裏面側の塗布部を被覆しており、上記塗布部が、上記被覆部の先端から上記塗布面側に渡って設けられた不織布によって形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、下地面を傷付けず、薄い床材を施工しても接着剤の山形形状が視認されず、塗布量が一定であり、裏面への接着剤の乗り上げにより壁紙や施工者の手を汚染しない内装材用接着剤塗布具を提供することができる。
また、本発明に係る内装材用接着剤塗布具は、被覆部の先端と、塗布部先端との距離が、1〜10mmであることが好ましい。
かかる構成によれば、裏面への接着剤の乗り上げをより効果的に抑制することができる。
また、本発明に係る内装材用接着剤塗布具は、被覆部の先端部塗布面側に、突起が形成されており、不織布が、被覆部の先端から突起を含んで塗布面側に渡って設けられていることが好ましい。より好ましくは、突起は側面視略円弧状である。
かかる構成によれば、不織布が被覆部の先端部と下地面とで挟まれても、過度に圧力が集中することがなく破損を生じにくいので、長期間に渡って使用することができる。
また、本発明に係る内装材用接着剤塗布具は、不織布の目付けが200〜500g/m であることが好ましい。
かかる構成によれば、不織布が適度な空隙を有するので、内装材用接着剤を適度な塗布量で塗布できる。
また、本発明に係る内装材用接着剤塗布具は、不織布により形成された塗布部は、その不織布の繊維に研磨粒子が付着されてなることが好ましい。
かかる構成によれば、塗布部と下地面との摩擦により、不織布が摩耗することを抑制できる。
本発明によれば、下地面を傷付けず、薄い床材を施工しても接着剤の山形形状が視認されず、塗布量が一定であり、裏面への接着剤の乗り上げにより、壁紙や施工者の手を汚染しない内装材用接着剤塗布具を提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係る内装材用接着剤塗布具の平面図であり、(a)は、塗布面側の平面図を表し、(b)は裏面側の平面図を表す。 同側面図である。 同側面拡大図である。 塗布部側面が、塗布部側面被覆部5に被覆された状態の側面図。 本発明の1つの実施形態に係る内装材用接着剤塗布具の塗布面側の平面図。 本発明の他の実施形態に係る内装材用接着剤塗布具の側面拡大図。 緩衝材6の側面図。 本発明の他の実施形態に係る内装材用接着剤塗布具の製造過程で、把握部3に緩衝材6を設けた状態を示す平面図。 本発明の他の実施形態に係る内装材用接着剤塗布具の製造過程で、把握部3に緩衝材6を部分的に設けた状態を示す平面図。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、各部材又は各部の長さ、厚み、及び大きさは、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
図1、及び、図2に示すように、本発明の内装材用接着剤塗布具1は、塗布部2、把握部3、及び、被覆部4から構成される。
なお、本実施形態においては、裏面側の被覆部4は、把握部3と一体的に形成されている。
図1において、図1(a)は、本発明の内装材用接着剤塗布具1の塗布面1a側の平面図であり、(b)は、裏面1b側の平面図である。
(塗布部)
塗布部2は、本発明の内装材用接着剤塗布具1の一方の端縁部に設けられ、内装材用接着剤を含んだ状態で下地面と接することにより、下地面に接着剤を塗布する部材である。
本実施形態において、上記塗布部2は、裏面側の被覆部4の先端から、塗布面側に渡って、不織布を折り返すことにより構成されている。
上記塗布部2は、不織布により形成されている。塗布部2を不織布で形成することにより、例えば、リフォームにおいてフローリング等の既存の床材上に直接床材を張る場合であっても、下地面となるフローリング等の表面を傷付けることを抑制することができる。
また、塗布部2を不織布で形成することにより、櫛目ごてを用いた場合のように、下地面上に山形形状に接着剤が塗布されることがなく、下地面に均一に接着剤を塗布することができる。このため、厚みが薄い床材を施工する場合であっても、接着剤の山形形状が内装材表面に現れて床面に微細な凹凸の筋が視認されることがない。
さらに、塗布部2を不織布で形成することにより、床材の施工対象となるモルタルやコンクリート等の硬い下地面に接着剤を塗布する場合であっても、櫛目ごてを用いた場合のように、櫛目の先端が磨耗し、下地面上に塗布される接着剤の山形形状の高さが低下して塗布量が変化することがない。このため、施工作業の開始時と終了時とで塗布量を略一定とすることができ、安定した塗布量で内装材用接着剤を塗布することができる。
上記不織布を形成する材質としては、内装材用接着剤を含むことができるものであれば特に限定されないが、合成樹脂を挙げることができる。
上記合成樹脂としては、例えば、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂が挙げられる。
なかでも、耐磨耗性と、初期形状維持性に優れるので接着剤塗布量を一定とすることができ、安価で加工が容易な点から、ナイロン樹脂が好ましい。
上記不織布の目付けは、200〜500g/mであることが好ましい。目付けを上記範囲とすることにより不織布中に適度な空隙を有するので、内装材用接着剤を適度な塗布量で塗布することができる。特に、上記範囲の目付けとすることにより、床材施工のように接着剤を多く用いる必要がある場合でも、安定した塗布量で接着剤を塗布することができる。
また、目付けが上記範囲であると、不織布が押圧されても不織布中に適度な空隙を保持することができるので、施工者の力加減が異なる場合であっても、内装材用接着剤の塗布量を一定とすることができる。
上記目付けが200g/m未満であると、施工者の手に刷毛と下地面とが接触する衝撃が強く伝わるため、施工者の手が疲労して作業性が劣り、また、下地面の不陸に追従することができないため、塗りムラが発生し、下地面に接着剤を均一に塗布できないおそれがある。床材の施工対象となるモルタルやコンクリート等の硬い下地面に接着剤を塗布する場合は、施工者の手が疲労しやすく、下地面の不陸も比較的大きい場合が多い。
一方、上記目付けが500g/mを超えると、不織布中の空隙が多くなりすぎ、不織布に接着剤が過剰に含まれるため、施工者の力加減によって、塗布量が変化してしまうおそれがある。
上記目付けは、220〜400g/mであることがより好ましく、240〜300g/mであることがさらに好ましい。
なお、上記目付けは、不織布の重量を測定し、単位面積当たりの重量に換算することにより測定することができる。
上記不織布は、樹脂が含浸されてなることが好ましい。不織布に樹脂を含浸することにより、不織布を形成する繊維を補強することができるため、形状復元力に優れ、また、塗布時に不織布が押圧されても空隙を一定に保持することができ、接着剤の塗布量が、より安定となる。特に、床材の施工対象となるモルタルやコンクリート等の硬い下地面に接着剤を塗布する場合は、不織布が磨耗や破損を生じやすいので、繊維を樹脂で補強することが望ましい。
上記含浸に用いる樹脂は、不織布の繊維を補強することができれば特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリプロピレン樹脂、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられる。
なかでも、アクリル樹脂を用いることが好ましい。アクリル樹脂を用いると、水に対する分散性が良好であるため容易に不織布繊維に含浸させることができ、且つ、不織布繊維を強固に補強することができる。
上記樹脂の含浸量は、不織布100質量部に対して、10〜300質量部であることが好ましく、15〜250質量部であることがより好ましい。
樹脂の含浸量が余りに少ないと、不織布中の繊維を十分に補強することができないため、接着剤の塗布量を一定に保つという効果を十分に発揮することができないおそれがある。
一方、樹脂の含浸量が多すぎると、樹脂が不織布中の空隙を閉塞することにより、不織布の内装材用接着剤の含有量が減少し、十分な塗布量を得ることができないおそれがある。
なお、上記樹脂含浸量は、樹脂含浸前の不織布の重量と樹脂含浸後の不織布の重量との差を算出することにより得られた、不織布全体の樹脂含浸量を、不織布100質量部あたりの樹脂含浸量に換算して得られた値である。
上記樹脂の含浸方法としては特に限定されないが、例えば、樹脂を水などの溶媒に溶解させ、得られた溶液をスプレー等で不織布に噴射することにより塗布して乾燥させる方法、得られた溶液に不織布を浸漬して乾燥させる方法等が挙げられる。
上記不織布は、また、繊維表面に研磨粒子が付着したものであることが好ましい。繊維表面に研磨粒子が付着することにより、不織布と下地面との摩擦による不織布の磨耗を抑制することができる。特に、床材の施工対象となるモルタルやコンクリート等の硬い下地面に接着剤を塗布する場合は、不織布が磨耗しやすいので、研磨粒子を繊維表面に付着させると不織布の磨耗を効果的に抑制することができる。
上記研磨粒子は、不織布の繊維表面に付着することができ、不織布繊維を保護することができれば特に限定されないが、例えば、ポリエステル、ポリメタクリレート、ポリカーボネート及びポリスチレン等のポリマー粒子、アルミニウム、鉄、タングステン等の金属粒子、ガラス、シリカ等の無機粒子を用いることができる。
上記研磨粒子の粒子径は、1〜100μmであることが好ましい。10〜80μmであることがより好ましく、20〜60μmであることがさらに好ましい。
研磨粒子の粒子径が余りに大径であると、下地面がフローリング等の既存の床材の場合に、当該既存の床材表面を傷付けてしまうおそれがある。
一方、研磨粒子の粒子径が余りに小径であると、不織布の磨耗抑制効果を十分に発揮できないおそれがある。
上記研磨粒子を繊維表面に付着させる方法は、特に限定されないが、例えば、樹脂を含浸させるための溶液に研磨粒子を添加し、当該溶液をスプレー等で不織布に噴射することにより塗布して乾燥させる方法、得られた溶液に不織布を浸漬して乾燥させる方法等が挙げられる。
上記塗布部2の厚みは、1〜20mmであることが好ましく、3〜15mmであることがより好ましい。
塗布部2の厚みが余りに薄いと目付けが少なくなり過ぎて作業性に劣り、下地面の不陸に追従することができず、塗りムラが発生するおそれがある。
塗布部2の厚みが余りに厚いと、目付けが多くなり過ぎ、施工者の力加減により塗布量がばらついて一定とならないおそれがある。また、床材を施工するために下地面に接着剤を塗布する場合、部屋の入り隅部を塗布する際に、壁面に接着剤が付着して、壁面を汚染してしまうおそれがある。
図3に示される、塗布部2の塗布面側2aの不織布の長さL22は、1〜100mmであることが好ましく、5〜50mmであることがより好ましい。
上記塗布面側2aの不織布の長さL22が短すぎると、不織布に含有可能な接着剤量が少量となり、下地面への接着剤の塗布量を十分に確保できないおそれがある。
上記塗布面側2aの不織布の長さL22が長すぎると、施工者が把握部を握った際に親指が不織布に接触して汚染されることにより、当該指が接触した壁紙等の部材を間接的に汚染するおそれがある。
(被覆部)
被覆部4は、本発明の内装材用接着剤塗布具1の裏面側の塗布部2の把握部側を被覆し、接着剤の裏面への乗り上げを抑制する部材である。
上記被覆部4は、内装材用接着剤塗布具1の裏面側において、把握部3の塗布部側端部から塗布部2を被覆するように形成される。裏面側の塗布部2を被覆することにより、裏面への接着剤の乗り上げによる壁紙や施工者の手の汚染を抑制することができる。
本実施形態において、図3に示されるように、裏面側の被覆部4は、把握部3と一体的に形成されている。裏面側の被覆部4と、把握部3とを一体的に形成すると、被覆部4の把握部3からの脱落を防止することができ、また、製造工程を減少できる点で好ましい。
図3において示される、塗布部2の裏面側2cを被覆する被覆部4の先端4bと塗布部2の先端2bとの距離L21は、1〜10mmであることが好ましく、3〜7mmであることがより好ましい。
上記被覆部4の先端4bと塗布部2の先端2bとの距離L21が短すぎると、塗布作業時に被覆部4の先端が下地面に接し、塗布部により塗布された接着剤を擦り取ってしまうおそれがある。
一方、上記被覆部4の先端4bと塗布部2の先端2bとの距離L21が長すぎると、施工時に裏面側の塗布部2を形成する不織布が壁面に接触して壁紙を汚染するおそれがあり、また、施工者の指が接着剤を吸収した不織布に接触して汚染されることにより、当該指が接触した壁紙等の部材を間接的に汚染するおそれがある。
図3に示される本実施形態において、被覆部4は、先端部塗布面側に略球状の突起4aが形成されている。このように、本発明の内装材用接着剤塗布具1は、被覆部4の先端部塗布面側に略球状の突起4aが形成されてなることが好ましい。本実施形態のように、被覆部4と把握部3とが一体的に形成されている場合、内装材用接着剤塗布具1を用いて下地面に接着剤を塗布すると、塗布部2を形成する不織布は、被覆部4により下地面に押圧される。このとき、被覆部4の先端部が略球状であると、不織布が被覆部4の先端部と下地面とで挟まれても、過度に圧力が集中することがなく当該部分から破損を生じにくいので、長期間に渡って使用することができるので、望ましい。
上記被覆部4を形成する材質としては、適度な強度を示すものであれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、MDF材等の木質材、アルミ、鉄、ステンレス等の金属等が挙げられる。
なかでも、成形が容易で強度に優れる点で、合成樹脂が好ましい。
上記合成樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、または、軟質塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、SBR樹脂、NBR樹脂、若しくは、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂の、樹脂発泡体などの緩衝作用にすぐれた樹脂を用いることができる。
なかでも、成形が容易で耐久性に優れる点で、ポリプロピレン樹脂、及び、塩化ビニル樹脂が好ましい。
本発明の内装材用接着剤塗布具1は、さらに、塗布部2の塗布面側2aの一部が被覆部4により被覆されてなることが好ましい。
上記塗布部2の塗布面側2aの一部が被覆部4により被覆されることにより、塗布部2を把握部3に強固に固定することができ、また、塗布面側の不織布の余分な接着剤の含有を抑え、壁紙等の不測の汚染を抑制することができる。
本発明の内装材用接着剤塗布具1は、図4に示すように、塗布部側面が、塗布部側面被覆部5に被覆されてなることが好ましい。
塗布部側面が塗布部側面被覆部5に被覆されてなることにより、壁際を施工する際の壁紙の汚染を抑制することができる。
(把握部)
本発明の内装材用接着剤塗布具1は、また、把握部3を有する。上記把握部3は、一方の端縁部に塗布部2が形成され、内装材用接着剤塗布時に施工者が把握する部材である。本実施形態において、上記把握部3は平面視略台形に形成されている。また、上述したように、本実施形態においては、把握部3は、被覆部4と一体的に形成されている。
上記把握部3の形状は、施工者が把握することができれば特に限定されず、例えば、台形、四角形、半円形の形状が挙げられる。作業性が良い点で、台形であることが好ましい。特に、台形である場合、図1のように、底辺側の端縁部に塗布部2を設けることが好ましい。底辺側の端縁部に塗布部2を設けることにより、軽量で、且つ、塗布幅が広いため、作業効率に優れた内装材用接着剤塗布具1を得ることができる。
上記把握部3は、図5で示される高さH3が、50〜200mmであることが好ましい。70〜160mmであることがより好ましく、90〜130mmであることがさらに好ましい。
高さH3が高すぎると、取り回しが困難となり、作業性に劣るおそれがある。
また、高さH3が低すぎると、施工者が把握部3を把握した際に、施工者の指先が被覆部4を越えて塗布部2に接触して接着剤が付着しやすくなる。施工者の指に接着剤が付着すると、当該指が接触した壁紙等の部材を間接的に汚染するおそれがある。
上記把握部3は、また、図5で示される上辺の長さL3aが、50〜200mmであることが好ましい。70〜150mmであることがより好ましく、90〜130mmであることがさらに好ましい。
上辺の長さL3aが短すぎると、把握部3が把握し難くなり、作業性に劣るおそれがある。また、長さL3aが長すぎると、取り回しが困難となり、作業性に劣るおそれがある。
上記把握部3は、また、図5で示される底辺の長さL3bが、100〜300cmであることが好ましい。150〜250mmであることがより好ましく、180〜220mmであることがさらに好ましい。
底辺の長さL3bが短すぎると、下地面と接触する塗布部の面積が狭くなり、施工の際の作業回数が多くなるので、作業効率が低下するおそれがある。また、長さL3bが長すぎると、下地面と接触する塗布部の面積が広くなりすぎ、作業に要する力が大きくなるので施工者に負担がかかり、作業性に劣るおそれがある。
上記把握部3は、図5に示されるように、リブ31が形成されてなることが好ましい。リブ31が形成されることにより、把握部3に一定の強度を持たせることができるので、塗布時に把握部を押圧しても反りを生じ難くなり作業性に優れる。
上記リブ31は、把握部外周に形成されてなることが好ましい。外周に形成されることにより、作業者が把握しても指がリブにかかることがなく、把握し易いので施工性に優れる。
上記把握部3は、図5に示すように、塗布面側に、当該面が塗布面側であることを表示する表示部32を有することが好ましい。
かかる構成によれば、施工者は、この表示部の表示を目視で確認することにより、本発明の床材用接着剤塗布具1の塗布面側を容易に確認しでき、速やかに施工を行うことができる。
上記把握部3を形成する材質は、適度な強度を示すものであれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、MDF材等の木質材、アルミ、鉄、ステンレス等の金属等が挙げられる。
なかでも、成形が容易で強度に優れる点で、合成樹脂が好ましく、軽量であり、安価で加工が容易な点で木質材が好ましい。
上記合成樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、または、軟質塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、SBR樹脂、NBR樹脂、若しくは、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂の、樹脂発泡体などの緩衝作用に優れた樹脂を用いることができる。
なかでも、成形が容易で耐久性に優れる点で、ポリプロピレン樹脂、及び、塩化ビニル樹脂が好ましい。
次に、本発明の内装材用接着剤塗布具1の他の実施形態を示す。
以下、他の実施形態について説明するが、上記実施形態と同様の構成及び効果についてはその説明を省略し、用語及び図番を援用する場合がある。
上記実施形態において、裏面側の被覆部4は、把握部3と一体的に形成されているが、他の実施形態として、裏面側の被覆部4と把握部3とを一体的に形成せず、別体として形成することもできる。
例えば、図6(a)〜(c)に示すように、別体として形成した被覆部4を、塗布部2を被覆するように把握部3の裏面側に接着してもよい。
このような形態とすることで、各々の部材を容易に形成することができ、また、把握部3と被覆部4とを接着することにより、本発明の内装材用接着剤塗布具1を容易に製造することができる。
(緩衝材)
本実施形態の内装材用接着剤塗布具1は、図6(a)に示すように、把握部3の塗布部2が形成される側の端縁部と被覆部4との間に塗布部2を形成する不織布が挟持されている。
本実施形態の場合、図6(a)に示すように、把握部3の端縁部3aに緩衝材6が設けられていることが好ましい。
上記緩衝材6が設けられることで、接着剤塗布時に、塗布部2を形成する不織布が把握部3を介して受ける上方向からの押圧力を分散することができる。上方向からの押圧力を分散することが可能であると、不織布と把握部3の端縁部3aとが接触することにより生じる不織布の破断を防ぐことができる。特に、床材の施工対象となるモルタルやコンクリート等の硬い下地面に接着剤を塗布する場合は、不織布が破断しやすいので、緩衝材6を設けるのが望ましい。
緩衝材6は、把握部3と一体的に形成されていても、別体として形成されていても良いが、別体として形成すると、把握部3と緩衝材6とを各々に適した材質で構成することができる。
上記緩衝材6は図7(a)に示すように、側面視略楕円形状の緩衝材本体6aに、嵌合溝6bが設けられた形状に形成され、図6(a)に示すように、嵌合溝6bに把握部3の端縁部3aが嵌合され、接着剤によって固定されている。上記緩衝材本体6aは、図7に示すように、側面視楕円形状(図7(a))、涙滴形状(図7(b))、円形状(図7(c))、横長楕円形状(図7(d))などの側面視曲線形状に形成されていることが好ましい。
側面視曲線形状であると、角部がないため、内装材用接着剤塗布具1と下地面との当接角度に関わらず下地面上を滑らかに摺動することができるため、施工性に優れる。中でも、特に側面視楕円形状は、嵌合溝6bの深さD6に対して緩衝材本体6a表面の曲率を小さくすることができるので、最も好適である。嵌合溝6bの深さD6を深くできることにより、上記緩衝材6を把握部3に強固に固定できると共に、緩衝材本体6aの曲率を小さくすることにより、境界部や角部の施工箇所の施工も容易に行うことができる。
特に、床材が施工対象となる場合は、小さい曲率によって壁面近傍の下地面まで接着剤を容易に塗布できるので、緩衝材本体6aを側面視楕円形状とすることが好ましい。
本発明の内装材用接着剤塗布具は、緩衝材6を把握部3と別体で備える場合には、上記把握部3を緩衝材6の嵌合溝6bに嵌合させて接着剤等で接着し、その上から不織布を、緩衝材6と、把握部3の一部とを被覆するように接着剤を用いて接着することにより製造することができる。このように嵌合溝6bを設けることにより、緩衝材6を把握部3に強固に固定することができるので、施工作業時に把握部3と分離することがなく、高い耐久性を維持することが可能となる。
図8は、本実施形態の内装材用接着剤塗布具1の製造過程で、上記把握部3を緩衝材6の嵌合溝6bに嵌合させた状態を示す平面図である。図8に示すように、内装材用接着剤塗布具1の上記緩衝材6は、把握部3の塗布部2が設けられる側の端縁部を被覆していることが好ましい。このような形態であると、内装材用接着剤塗布具1と下地面とが当接する際に不織布にかかる押圧力を均等に分散することができ、効率的に不織布の破断を抑制することができる。
図6(a)は、内装材用接着剤塗布具1下部端縁部の拡大断面図である。図6(a)に示される緩衝材6の高さL6は、5〜20mmであることが好ましい。7〜15mmであることがより好ましく、8〜12mmであることがさらに好ましい。
高さL6が高すぎると、内装材用接着剤塗布具1の重量が増加し、作業性に劣るおそれがある。また、高さL6が低すぎると、把握部3の端縁部を十分に被覆できないおそれがある上、嵌合溝6bの深さを充分に確保できずに緩衝材6が充分に固定できないおそれがある。
また、上記緩衝材6の厚みT6は、1.0〜5.0mmであることが好ましく、1.5〜3.0mmであることがより好ましい。
上記厚みT6が余りに厚いと、境界部や角部などの施工箇所に内装材用接着剤塗布具1の先端部が当接し難くなり、施工効率が低下するといった不具合が生じるおそれがある。また、あまりに厚いと内装材用接着剤塗布具1の重量が増加して作業性に劣るおそれがある。また、厚みT6が余りに薄いと、緩衝材6の耐久性が劣るおそれがある。
上記緩衝材6を形成する材料としては、接着剤塗布時に内装材用接着剤塗布具1の先端に加わる衝撃を緩衝する作用を有し、不織布の破断を抑制することができれば特に限定されないが、例えば、合成ゴム材や合成樹脂などが挙げられる。
上記合成樹脂としては、軟質塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、SBR樹脂、または、NBR樹脂、若しくは、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂の、樹脂発泡体などの緩衝作用にすぐれた樹脂を用いることができる。
なかでも、成形が容易で、緩衝作用と耐久性に優れる点で軟質塩化ビニル樹脂が好ましい。
以上説明した内装材用接着剤塗布具1によれば、図1〜3に示すように、塗布部2が不織布により形成されているので、リフォームにおいて、例えば、既存の床材上に新しい床材を張る場合であっても、床材表面を傷付けずに接着剤を塗布することができるようになる。
また、厚みが薄い床材を張る場合であっても、従来の櫛目ごてを用いて接着剤を塗布した場合と異なり、接着剤の山形形状が床材表面に現れて床面に微細な凹凸の筋が視認されることがない。
また、モルタル等の、硬く、表面に凹凸が存在する下地上に床材を張る場合であっても、従来の櫛目ごてのように櫛目凸部の先が磨耗することがないので、施工作業の開始時から終了時にわたって安定した塗布量を示すことができる。
さらに、内装材用接着剤塗布具1の裏面側に、不織布を被覆する被覆部4を設けることにより、裏面側の不織布の壁面への接触を抑制し、施工時に壁紙等の部材の汚染を防止できる。
上記内装材用接着剤塗布具1は、下地面を傷付けず、壁紙等の他の部材を汚染せず、耐久性、塗布量安定性、均一塗布性が要求される床材用接着剤塗布具として、特に有用である。
また、図3に示すように、塗布部2の裏面側2cを被覆する被覆部4の先端4bと塗布部2の先端2bとの距離L21を適切な範囲とすることで、上記距離L21が短すぎるために被覆部4の先端4bが下地面に接して、塗布された接着剤を擦り取ってしまうことを抑制し、また、上記距離L21が長すぎるために裏面側の不織布が壁面に接触して壁紙を汚染することを抑制し、且つ、施工者の指が汚染されることにより、壁紙等の部材を間接的に汚染することを抑制することができる。
また、塗布面側の塗布部2が、被覆部4により被覆されてなる構成とすることで、塗布面側の被覆部4が、不織布を挟持して不織布を強固に保持することができ、且つ、塗布面側の不織布の過剰な接着剤の含有を抑制することができる。
また、塗布部側面が、塗布部側面被覆部5に被覆されてなる構成とすることで、壁際の床面に接着剤を塗布する際に、不織布の壁面への接触を防止することにより、壁面の汚染を抑制することができる。
また、把握部3にリブ31が形成されてなる構成とすることで、把握部3の強度を向上させることができ、塗布時に把握部3が押圧されて生じる把握部3の反りを抑制することができる。
また、不織布の目付けを適切な範囲とすることで、施工者の力加減により塗布量がばらつくことなく一定の塗布量で塗布することができ、下地面の不陸に追従することができるため塗りムラが発生し難く、下地面に接着剤を均一に塗布することが可能となる。
さらに、不織布の目付けを適切な範囲とすることで、刷毛と、下地面上の凹凸部分とが接触する衝撃を緩和することができるため、手の疲労を軽減して作業性の低下を抑制することができる。
また、不織布に樹脂を含浸させることにより、不織布を構成する繊維が保護されるので、不織布の磨耗が少ない。また、不織布が押圧されても不織布中に一定の空隙を保持することができるので、接着剤の塗布量をより一定に保つことができる。
また、上記樹脂の含浸量を、不織布100質量部に対して10〜300質量部とすることにより、上述した不織布の磨耗量の減少効果や接着剤塗布量の保持効果を十分に発揮することができる。
また、上記樹脂としてアクリル樹脂を用いることにより、硬化したアクリル樹脂の耐久性により不織布の磨耗を抑制し、且つ、内装材用接着剤塗布具1が下地面に押圧されても不織布が一定の空隙をより強固に保持することにより、接着剤の塗布量を一定に保つことができる。
また、内装材用接着剤塗布具1の形状を平面視台形とすることにより、取り回しがよく作業性に優れ、且つ、下地面と不織布との接触面積が広い、塗布効率に優れた内装材用接着剤塗布具とすることができる。
特に、塗布部2の形状を平面視台形とすることにより、部屋の入隅部に壁面に沿って床材用接着剤を塗布する場合であっても、塗布部2が壁面に接触し難いため壁面を汚し難い。
さらに、図6(a)に示すように、裏面側の被覆部4と把握部3とを一体的に形成せず別体として形成し、把握部3の端縁部と被覆部4との間に塗布部2を形成する不織布が挟持される場合、把握部3の、塗布部2が形成される側の端縁部3aに緩衝材6を設けることにより、不織布が下地面と把握部3の端縁部3aの角部とに挟まれて押圧されることによる破断を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の変更、変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、把握部3が台形である例を示したが、これに限らず、長方形、正方形、その他の形状に構成することができる。
また、上記の実施形態では、図6(a)に示したように、裏面側の被覆部4と把握部3とを一体的に形成せず別体として形成し、把握部3の端縁部と被覆部4との間に塗布部2を形成する不織布が挟持される場合、図8のように、緩衝材6が、把握部3の塗布部2が設けられる側の端縁部を連続して被覆している例を示したが、これに限らず、図9に示すように、部分的に被覆する形態とすることも可能である。
このような形態とすることで、被覆部4の長さや把握部3との距離などを他の部材から比較的自由に設定することができるので、被覆部4の機能をより効果的なものとすることができる上、緩衝材6の製造、及び、把握部3への取り付けが容易となり、原料コストを安価に抑えることもできる。
緩衝材6が、把握部3の塗布部2が設けられる側の端縁部を部分的に被覆する形態とする場合、緩衝材6は、図9に示すように把握部3の塗布部2が設けられる側の端縁部の両端を被覆することが好ましい。
本発明の内装材用接着剤塗布具1を用いて下地面上に接着剤を塗布する場合、把握部3の端縁部の両端に最も押圧力がかかり、当該部分の不織布が破断しやすいため、この部分に緩衝材6を設けると、効率よく不織布の破断を抑制することができる。
以下、本発明の実施例を示す。ただし、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
ポリプロピレン樹脂により、把握部と、裏面側の塗布部を被覆する被覆部とを一体的に形成した。把握部は、上辺115mm、底辺195mm、高さ125mmであった。把握部外周には、上辺、及び、これに連続する二辺上に、高さ1mm、幅3mmのリブを形成した。
次に、塗布部を形成する不織布として、SHINEX社製研磨布(商品名「サンドシート」)を用意し、幅195mm、長さ30mmの大きさに切断した。不織布の厚みは6mmであり、目付けは200g/mであった。
次に、アクリル樹脂70gを水30gに分散させ、この分散液に採寸切断した不織布を浸漬した。これを、オーブンにより120℃の条件下で5分間乾燥させた。得られた不織布の樹脂含浸率は、不織布100質量部に対して、210質量部であった。
なお、上記樹脂含浸率は、樹脂含浸前の不織布の重量と樹脂含浸後の不織布の重量との差を算出することにより得られた、不織布全体の樹脂含浸量を、不織布100質量部あたりの樹脂含浸量に換算して得られた値である。
次に、このようにして得られた不織布の幅方向の切断面の一方を、裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端に接着した。不織布の幅方向の他方の切断面を塗布面側に折り返し、塗布面側に接着した。
次に、塗布面側に接着された不織布を、塗布部先端から10mmの幅を残して、ポリプロピレン樹脂により形成された塗布面側被覆部材で被覆して、塗布面側被覆部を形成した。
最後に、塗布部側面に、ポリプロピレン樹脂により形成された側面被覆部材を接着して側面被覆部を形成することにより内装材用接着剤用塗布具を得た。
得られた内装材用接着剤塗布具は、裏面を被覆する被覆部の先端と、塗布部先端との距離が5mmであった。また、塗布面側に形成された被覆部先端と、塗布部先端との距離は10mmであった。
[実施例2]
裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端と、塗布部先端との距離を0.5mmとしたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例3]
裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端と、塗布部先端との距離を13mmとしたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例4]
塗布面側被覆部を設けなかったこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例5]
側面被覆部を設けなかったこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例6]
把握部にリブを設けなかったこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例7]
把握部と、裏面側の塗布部を被覆する被覆部とを別体として形成し、把握部端縁部に緩衝材を設けたこと以外は実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
緩衝材は、軟質塩化ビニル樹脂を180℃で溶融した後、押出し成形し、カッターを用いて長さ150mmに切断することにより作製した。この緩衝材の形状は、断面視略楕円形状であって、把握部の底辺側の端縁部を被覆することができるように、把握部端縁部が嵌合するための溝部を有する形状であった。また、緩衝材の高さは10mmであり、厚みは2mmであった。
[実施例8]
不織布として、目付けが260g/mのものを用いたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例9]
不織布として、目付けが350g/mのものを用い、不織布の樹脂含浸率を、不織布100質量%に対して210質量%としたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例10]
不織布として、目付けが260g/mのものを用い、不織布の樹脂含浸率を、不織布100質量%に対して15質量%としたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例11]
不織布として、目付けが260g/mのものを用い、不織布に樹脂を含浸させなかったこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例12]
不織布として、目付けが150g/mのものを用いたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[実施例13]
不織布として、目付けが550g/mのものを用いたこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[比較例1]
裏面側の被覆部を形成しなかったこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[比較例2]
裏面側の被覆部、及び、塗布面側被覆部を形成しなかったこと以外は上記実施例1と同様にして内装材用接着剤塗布具を作製した。
[比較例3]
接着剤塗布具として、被覆部が形成されていないスチール製のJIS櫛目ごて(JIS−A−5536規格品)を用意し、これを比較例3とした。
[評価]
壁紙が施工された壁際に、下地面としてクッションフロア下地(東リ株式会社製)が施工された部屋を用意した。実施例1〜7、比較例1、及び、2の内装材用接着剤塗布具を用いて、下地面上にアクリル樹脂エマルション系接着剤(東リ株式会社製、商品名「エコGAセメント」)を塗布した。以下の評価を行った。
[指汚染性評価]
塗布後の施工者の指の汚染性を、下記の基準に従って評価した。
○…接着剤が裏面側に乗り上げず、施工者の指に接着剤が付着しない。△…接着剤が裏面側に若干乗り上げ、施工者の指をわずかに汚染する。×…接着剤が裏面側に乗り上げ、作業中に指に接着剤が付着する。
結果を表1に示した。
[壁紙汚染性評価]
壁面と床面とにより形成される入隅部(境界部)の下地面に上記床材用接着剤を塗布し、壁面に施工された壁紙の汚染性を、下記の基準に従って評価した。
○…壁紙に接着剤が付着せず、壁紙が汚染されない、△…壁紙に接着剤が少量付着し、壁紙が若干汚染される、×…壁紙に接着剤が付着し、壁紙が汚染される。
結果を表1に示した。
[作業性評価]
塗布時の作業性を、下記の基準に従って評価した。
○…塗布によっても把握部が反ることなく、スムーズに塗布できる、△…塗布により、時折把握部が反る、×…塗布により把握部が反る。
結果を表1に示した。
[擦り取り性評価]
塗布時の擦り取り性を、下記の基準に従って評価した。
○…塗布によっても裏面の被覆部先端が下地面に接さず、問題なく接着剤を塗布できる、△…時折裏面被覆部先端が下地面に接触し、塗布された接着剤を若干擦り取ってしまう、×…塗布によって裏面被覆部先端が下地面に接触し、塗布された接着剤を部分的に擦り取ってしまう。
結果を表1に示した。
次に、下地面として、D種フローリング下地(大建工業社製)、クッションフロア下地(東リ株式会社製)、モルタル下地(日本テストパネル社製)を用意した。実施例1、8〜13、及び、比較例3の内装材用接着剤塗布具を用いて、各下地面上に、アクリル樹脂エマルション系接着剤(東リ株式会社製、商品名「エコGAセメント」)を塗布した。各下地面について、以下の評価を行った。
[塗布性評価]
塗布時の感触を、下記の基準に従って評価した。
○…下地面上の凹凸に引掛かることなくスムーズに塗布できる、△…時折下地面上の凹凸に引掛かる、×…下地面上の凹凸に引掛かる。
結果を表2に示した。
[塗りムラ性評価]
各下地表面に塗布された接着剤の塗布状態を、目視により、下記の基準に従って評価した。
○…塗りムラがなく均一に塗布されている、△…塗りムラが若干発生している、×…塗りムラが発生している。
結果を表2に示した。
[塗布安定性評価]
下地面として、D種フローリング下地(大建工業社製)、クッションフロア下地(東リ株式会社製)、モルタル下地(日本テストパネル社製)を用意した。実施例1、8〜13、及び、比較例3の内装材用接着剤塗布具を用いて、各下地面上に、アクリル樹脂エマルション系接着剤(東リ株式会社製、商品名「エコGAセメント」)を塗布した。
塗布する際に、施工者が内装材用接着剤塗布具を下地面に対して、軽く当接させて塗布する場合と、強く押し付けて塗布する場合とに分けて塗布量を測定し、これらの差を算出した。
結果を表3に示した。
[耐久性評価]
下地面として、D種フローリング下地(大建工業社製)、クッションフロア下地(東リ株式会社製)、モルタル下地(日本テストパネル社製)を50m用意した。実施例1、8〜13、及び、比較例3の内装材用接着剤塗布具を用いて、各下地面上に、アクリル樹脂エマルション系接着剤(東リ株式会社製、商品名「エコGAセメント」)を塗布した。
塗布開始時と、塗布終了時との塗布量をそれぞれ測定し、これらの差を算出した。
結果を表4に示した。
なお、上記評価について、下地面上の塗布量は、予め重量を測定した各下地に接着剤を塗布し重量測定して、塗布前との差を算出することにより得た値である。
Figure 0005665225
Figure 0005665225
Figure 0005665225
Figure 0005665225
[結果]
(指汚染性評価)
表1の結果から、裏面被覆部が形成された実施例1、2、及び、4〜7の内装材用接着剤塗布具は、裏面への接着剤への乗り上げを防止することができ、これにより施工者の指の汚染を抑制することができた。
実施例3の内装材用接着剤塗布具は、裏面被覆部が形成されているが、裏面被覆部先端と塗布部先端との距離が離れているので、裏面において不織布の露出部分がやや多いため、接着剤が裏面側に若干乗り上げ、施工者の指をわずかに汚染した。
一方、比較例1、及び、2の内装材用接着剤塗布具は、裏面被覆部が形成されていないため、接着剤が裏面側へ乗り上げ施工者の指に付着して、施工者の指を汚染した。
(壁紙汚染性評価)
表1の結果から、裏面被覆部、及び、塗布部側面被覆部が形成された実施例1、2、4、6、及び、7の内装材用接着剤塗布具は、接着剤を含んだ不織布と壁紙との接触が抑制され、入隅部の下地面に床材用接着剤を塗布しても、壁紙に接着剤が付着せず、壁紙が汚染されなかった。
実施例3の内装材用接着剤塗布具は、裏面被覆部、及び、塗布部側面被覆部が形成されているが、裏面被覆部先端と塗布部先端との距離が離れているので、裏面において不織布の露出部分がやや多いため、壁紙に接着剤が少量付着し、壁紙が若干汚染された。
実施例5の内装材用接着剤塗布具は、裏面被覆部が形成されているが、塗布部側面被覆部が形成されていないため、塗布部側面が壁紙に接触することにより接着剤が少量付着し、壁紙が若干汚染された。
一方、比較例1、及び、2の内装材用接着剤塗布具は、裏面被覆部が形成されていないので、施工時に裏面側へ乗り上げた接着剤が壁面に接触し、壁紙に接着剤が付着し、壁紙が汚染された。
(作業性評価)
実施例1〜5、及び、7の内装材用接着剤塗布具は把握部にリブが形成されているので、把握部に一定の強度を持たせることができ、塗布時に把握部を押圧しても反りを生じることなく、スムーズに塗布できるため作業性に優れていた。
実施例6の内装材用接着剤塗布具は把握部にリブが形成されていないので、塗布により時折把握部が反った。
(擦り取り性評価)
実施例1、及び、3〜7の内装材用接着剤塗布具は裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端と塗布部先端との距離が適切であるので、塗布作業時に裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端が下地面に接さず、問題なく接着剤を塗布できた。
実施例2の内装材用接着剤塗布具は、裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端と塗布部先端との距離が小さいので、時折裏面側の塗布部を被覆する被覆部の先端が下地面に接触し、塗布された接着剤を若干擦り取った。このため、下地部面上に、接着剤の塗布が十分でない箇所が若干存在した。
(塗布性評価)
表2の結果から、塗布部に不織布を用い、不織布の目付けが適量である実施例1、及び、8〜11の内装材用接着剤塗布具は、全ての下地において、下地面上の凹凸に引掛かることなくスムーズに塗布できた。
また、目付けが少ない実施例12の内装材用接着剤塗布具は、施工時に、時折下地面上の凹凸に引掛かった。
一方、スチール製のJIS櫛目ごてである比較例3の内装材用接着剤塗布具では、D種フローリング下地やクッションフロア下地の目地部分の凹部に引掛かり、これらの下地面において塗布し難かった。
(塗りムラ性評価)
表2の結果から、塗布部に不織布を用い、不織布の目付けが適量である実施例1、及び、8〜11の内装材用接着剤塗布具は、下地面の不陸に追従することができるため、全ての下地において接着剤の塗りムラがなく、均一に塗布することができた。
また、目付けが少ない実施例12の内装材用接着剤塗布具は、下地面の不陸への追従性がやや不十分であるため、全ての下地面において塗りムラが若干発生した。
一方、スチール製のJIS櫛目ごてである比較例3の内装材用接着剤塗布具では、不陸追従性を示さないため、全ての下地面において塗りムラの発生が著しかった。
(塗布安定性評価)
表3の結果から、塗布部に不織布を用い、不織布の目付けが適量である実施例1、及び、8〜12の内装材用接着剤塗布具は、施工者により不織布が下地面に対して押圧されても、不織布中に適度な空隙を保持することができるので、施工者の力加減にかかわらず、内装材用接着剤の塗布量が一定であった。
特に、不織布に樹脂が含浸されている実施例1、8〜10、及び、12は、樹脂により不織布を形成する繊維が補強され、不織布が押圧されても空隙を一定に保持することができるので、接着剤の塗布量安定効果が高かった。
また、不織布の目付けが多い実施例13の内装材用接着剤塗布具は、不織布中の空隙が多すぎて不織布に接着剤が過剰に含まれるため、施工者の力加減によって塗布量が若干変化した。
さらに、スチール製のJIS櫛目ごてである比較例3の内装材用接着剤塗布具では、施工者により下地面に対して強く押圧されると櫛目が磨耗し、塗布量が大きく減少した。
(耐久性評価)
表4の結果から、塗布部に不織布を用いた実施例1、及び、8〜13の内装材用接着剤塗布具は、耐久性に優れ、塗布開始時と塗布終了時とで塗布量が殆ど変化しなかた。
一方、スチール製のJIS櫛目ごてである比較例3の内装材用接着剤塗布具では、広い面積を塗布すると、下地面との接触により櫛目が磨耗し、塗布量が減少した。この現象は、特に、硬質のモルタル下地において顕著であった。
本発明の内装材用接着剤塗布具は、一般住宅、マンション、オフィスビルなどの内装材の施工において使用される。
1…内装材用接着剤塗布具、2…塗布部、2a…塗布部の塗布面側、2b…塗布部の先端、2c…塗布部の裏面側、L21…裏面を被覆する被覆部の先端と塗布部先端との距離、L22…塗布面の不織布の長さ、3…把握部、3a…把握部の端縁部、H3…把握部の高さ、L3a…把握部の上辺の長さ、L3b…把握部の底辺の長さ、4…被覆部、4a…先端部塗布面側に形成された略球状の突起、4b…被覆部の先端、5…側面被覆部、6…緩衝材、L6…緩衝材の高さ、T6…緩衝材の厚み

Claims (5)

  1. 内装材用接着剤を塗布する内装材用接着剤塗布具であって、
    把握部、塗布部、及び、前記塗布部を被覆する被覆部を有し
    前記被覆部、内装材用接着剤を塗布する塗布面側とは反対の裏面側の塗布部を被覆しており、
    前記塗布部が、前記被覆部の先端から前記塗布面側に渡って設けられた不織布によって形成されていることを特徴とする内装材用接着剤塗布具。
  2. 前記被覆部の先端部塗布面側に突起が形成されており、前記不織布が、前記被覆部の先端から前記突起を含んで塗布面側に渡って設けられている請求項1に記載の内装材用接着剤塗布具。
  3. 前記突起が側面視略円弧状である請求項2に記載の内装材用接着剤塗布具。
  4. 不織布の目付けが200〜500g/m である請求項1〜3の何れか一項に記載の内装材用接着剤塗布具。
  5. 不織布により形成された塗布部は、その不織布の繊維に研磨粒子が付着されてなる請求項1〜4の何れか一項に記載の内装材用接着剤塗布具。
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