JP5664513B2 - 分析レポート作成システム - Google Patents
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Description
このような分析制御ソフトウエアでは、レポートを作成する機能を有しているものが少なくない(例えば、非特許文献1など参照)。すなわち、ある分析に関連した複数のデータを並べて配置し、最終的にそれを分析レポートして出力するという機能である。
通常、分析レポートはPDF(ポータブル・データ・フォーマット)といった改ざんされにくく、かつ閲覧が行いやすいファイル形式で作成される。
解析者はこの分析レポート案を見て、問題が無いと判断した場合、画面右下に表示されている「確認済」チェックボックスにチェックを入れる。この操作が行われたことに基づき、そのチェックボックスの近傍に配置されている「OK」ボタンがアクティブ化される。
解析者がマウス等を操作することで「OK」ボタンを押下すると、分析レポート案の上部に日付及び時刻と、「確認」の文字が解析者の名前と共に記載される。このようにして確認署名処理が完了し、分析レポートが作成される。
このように確認署名処理が比較的単純な作業で済むことは解析者にとっては単純で好ましいものの、実際に解析者が分析レポート案の内容に十分に目を通して検討したか否かに関して、確認作業に対する十分な信頼性を確保することができないという問題があった。すなわち、解析者が分析レポート案を詳細に検討した場合であっても、諸事情で分析レポート案の内容に詳しく目を通すことができない場合であっても、いずれにせよ、確認署名処理が簡単な操作で完了してしまう。
分析装置による分析に関連した複数の種類のデータをそれぞれレポートアイテムとして表示画面に配置することにより分析レポート案を作成するレポート作成機能を有する分析レポート作成システムであって、
a)表示画面に配置された各レポートアイテム上でのユーザによる描画操作を受け付ける描画認識部と、
b)前記描画操作が、所定の一又は複数のレポートアイテムに対して行われたことを検知すると、該分析レポート案に対して前記ユーザの確認署名処理を実行する確認処理部と、
を有することを特徴としている。
c)表示画面に配置された各レポートアイテム上でのユーザによる文字入力操作を受け付ける文字入力部
を備え、前記確認処理部は、所定の一又は複数のレポートアイテムに対して、前記描画操作及び前記文字入力操作のいずれかが行われたことを検知したときに前記分析レポート案に対して前記ユーザの確認署名処理を実行するようにしてもよい。
この場合、各レポートアイテムについて、描画操作と文字入力操作のいずれかしか行えないように定めておいてもよいし、いずれを行っても良いように定めておいてもよい。
すなわち、確認署名を行うためには、ユーザは何らかの、又は定められた入力操作を分析レポート案に含まれる各レポートアイテムに対して実行する必要がある。これによって、ユーザは分析レポート案の内容を具体的に検討するように促されるため、分析結果として保存される分析レポートに対する信頼性を高めることが可能となる。
この分析レポート案が画面上に表示されたとき、描画認識部31は、マウスやキーボードである入力部16からの操作入力を受け付け可能とし、確認者がそれらを適宜に操作することにより、モニタ14において表示されている各レポートアイテム上で、文字や線分の入力を行えるようにする。図3(a)において、画面左下の「描画」ボタンを確認者が押下すると、描画認識部31は、それ以降の確認者によるマウス操作に応じたマウスカーソルの画面上での軌跡を分析レポート案の上に線分として表示する(図3(b))。
確認処理部32は、確認条件記憶部23に予め記憶されている、分析レポート案に対する確認署名処理の条件を読み出し、その条件を参照しつつ、確認者による描画操作が該条件を満たしているか否かを判断する。例えば、確認署名処理の条件が、分析レポート案上の全レポートアイテムに対して所定の描画動作が行われる、ということであったとすると、確認処理部32は、各レポートアイテムに対する確認者の描画動作が常に所定の確認動作の条件を満たしているか否かをチェックする。
各レポートアイテムに対する確認動作の条件についても、確認条件記憶部23に予め記憶されている。例えば図3(a)の例の場合、分析条件と、その分析条件下での分析結果であるクロマトグラムという2種類のレポートアイテムが分析レポート案に表示されているが、それぞれに対する一定の長さ以上の線分の描画の入力が、各レポートアイテムについての確認動作の条件として、確認条件記憶部23に記憶されている。なお、線分描画による確認動作の条件としては、このような線分の長さの他に、線分が閉じる(位相的に円と同じとなる)という条件とすることもできる。このような線分描画による確認動作が2つのレポートアイテムについてそれぞれ行われると、「全レポートアイテムに対して所定の描画動作が行われる」という分析レポート案に対する確認署名処理の条件が満たされることになる。
ステップS22でYesの場合、確認処理部32は、この分析レポート案に対して、この確認者の確認署名処理を実行する。図3(b)に示すように、確認処理部32は画面右下の「OK」ボタンをアクティブ化させ、確認者がこの「OK」ボタンを押下することで、この分析レポート案に対する確認署名処理が実行される。確認署名処理では、この分析レポート案と、確認者により入力された描画入力結果(描画線分)とを重ね合わせたPDFファイルである分析レポートが作成される。これにより、分析レポート作成処理が終了する。
なお、描画や文字入力に関しては、入力する線分や文字のサイズや色、フォントを確認者が自由に変更できるようにする書式変更機能を提供することもできる。
10…CPU
12…メモリ
14…モニタ
16…入力部
18…I/F
20…記憶部
21…分析レポート作成システム用プログラム
22…分析レポート案記憶部
23…確認条件記憶部
29…OS
31…描画認識部
32…確認処理部
A1…分析装置
Claims (7)
- 分析装置による分析に関連した複数の種類のデータをそれぞれレポートアイテムとして表示画面に配置することにより分析レポート案を作成するレポート作成機能を有する分析レポート作成システムであって、
a)表示画面に配置された各レポートアイテム上でのユーザによる描画操作を受け付ける描画認識部と、
b)前記描画操作が、所定の一又は複数のレポートアイテムに対して行われたことを検知すると、該分析レポート案に対して前記ユーザの確認署名処理を実行する確認処理部と、
を有することを特徴とする分析レポート作成システム。 - 前記確認処理部が、各レポートアイテムについて前記描画操作の要否を予め定めておき、描画操作要となっているレポートアイテムの全てについて描画操作が行われたことを、前記確認署名処理を実行するための条件とすることを特徴とする請求項1に記載の分析レポート作成システム。
- 前記確認処理部が、所定の数以上のレポートアイテムについて描画操作が行われことを前記確認署名処理を実行するための条件とすることを特徴とする請求項1に記載の分析レポート作成システム。
- 所定の一又は複数のレポートアイテムに対して描画動作の条件が予め定められ、該条件を満たすように描画動作が行われた場合に、そのレポートアイテムに対する描画操作が行われたと、前記確認処理部が判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の分析レポート作成システム。
- 更に、
c)表示画面に配置された各レポートアイテム上でのユーザによる文字入力操作を受け付ける文字入力部
を備え、前記確認処理部は、所定の一又は複数のレポートアイテムに対して、前記描画操作及び前記文字入力操作のいずれかが行われたことを検知したときに前記分析レポート案に対して前記ユーザの確認署名処理を実行する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分析レポート作成システム。 - 前記描画認識部及び文字入力部が、ユーザにより入力された描画操作及び文字入力によるデータをその分析レポートのファイルに含めることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の分析レポート作成システム。
- 分析装置による分析に関連した複数の種類のデータをそれぞれレポートアイテムとして表示画面に配置することにより分析レポート案を作成するレポート作成機能を有する分析レポート作成システム用のコンピュータに用いられるプログラムであって、該コンピュータを、
a)表示画面に配置された各レポートアイテム上でのユーザによる描画操作を受け付ける描画認識部、
b)前記描画操作が、所定の一又は複数のレポートアイテムに対して行われたことを検知すると、該分析レポート案に対して前記ユーザの確認署名処理を実行する確認処理部、
として機能させることを特徴とする分析レポート作成システム用プログラム。
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JP2011210112A JP5664513B2 (ja) | 2011-09-27 | 2011-09-27 | 分析レポート作成システム |
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