JP5662188B2 - 通信システム、トランシーバ、ノード - Google Patents

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Description

本発明は、スリープ/ウェイクアップ機能を有するノードによって構成された通信ネットワークに関する。
従来、車両に搭載された複数のノード間の通信を実現する車載LANのプロトコルとして、CAN(Controller Area Network )が標準化されている(ISO11898−1)。
CANでは、通信路上の信号レベルとして、ドミナントとレセッシブとが定義されており、いずれか一つのノードでもドミナントの信号を出力した場合には、通信路上の信号レベルはドミナントとなるようにされている。
また、通信路を介して受信した信号からクロック誤差補正を可能とするために、同一の信号レベルが5ビット継続すると、反転した信号レベルを有するスタッフビットを挿入することも規定されている。
更に、CANでは、スリープ/ウェイクアップ機能を有する物理層も定義(ISO11898−5)されている。具体的には、省電力のために通信機能を停止させる動作モードであるスリープモードにあるノードは、通信路上でドミナントを検出するとウェイクアップして、通信機能を利用可能な動作モードである通常モードに遷移するように規定されている。
ところで、このようなウェイクアップ/スリープ機能を有する通信システムでは、スリープモードにあるノード(以下、休止ノードという)がある場合に、休止ノードをスリープ状態にしたまま、通常時の動作モードである通常モードにあるノード(以下、起動ノードという)同士でだけで通信を行ったり、必要なノードだけを選択的にウェイクアップしたりするという使い方をすることができないという問題があった。
即ち、通信を行うということは、通信路上にドミナントが現れることを意味するため、起動ノード同士が通信を行うと、全ての休止ノードが起動してしまうからである。
これに対して、休止ノードのトランシーバにバスを監視させ、バスがアイドル状態ではないことをトランシーバが検出すると、受信したフレームを解析するプロトコルコントローラを限定的に起動(電源供給を再開)し、プロトコルコントローラが、受信したフレームが自ノードをウェイクアップさせるためのフレームであるとプロトコルコントローラが判断した場合に、ECU全体を起動(ウェイクアップ)する技術が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−529393号公報
ところで、プロトコルコントローラでは、フレームを構成する各ビットを個別に識別しなければならないため、通常、その動作のためには、高精度なクロック源からクロックの供給を受けることが必要となる。つまり、プロトコルコントローラを起動するには、高精度なクロック源も同時に起動しなければならない。
そして、起動ノードと休止ノードとが混在する状況において、起動ノード間の通信(即ち、バスの非アイドル状態)が継続していると、その間、休止ノードでは、プロトコルコントローラや高精度なクロック源が動作し続けることになり、休止ノードである(ECUとしては機能していない)にも関わらず、無視できない電力を消費し続けてしまうことになるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、ウェイクアップ/スリープ機能を有する通信システムにおいて、スリープ時の消費電力を増大させることなく、スリープモードにあるノードを必要に応じて起動できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の通信システムでは、通信路に接続されたノード間の通信にNRZ(Non Return to Zero)符号を用いる。なお、通信路に送出されるフレームの生成規則によって許容される同一信号レベルのビットの最大連続数である許容連続ビット数に相当する期間を超えて、通信路の信号レベルが該通信路において劣位な信号レベルであるレセッシブのまま継続した状態を待機状態とする。
そして、ノードは、通信路が待機状態になった後、該通信路において優位な信号レベルであるドミナントに変化すると、これをフレームの先頭として認識すると共に、通信路を介した通信を停止するための動作モードであるスリープモードの時に、所定の起動フレームが通信路に送出されると、通信路を介した通信を実行可能な動作モードである通常モードに遷移するように構成されている。
また、本発明の通信システムでは、フレーム中でエラーとして認識されるビットパタンを非定常パタンとし、この非定常パタンを含んだフレームを起動フレームとして用いる。
このように構成された本発明の通信システムでは、スリープノードにあるノードは、通常モードにあるノード同士が通信を行っていても、非定常パタンを含んだフレーム(即ち、起動フレーム)が通信路に送出されない限り、起動することがない。
しかも、起動フレームであるか否かの識別は、通信路に送出されたフレームが非定常パタンを有するか否かを監視すればよく、プロトコルコントローラや高精度なクロック源を動作させて、フレームを構成する個々のビットを解釈(デコード)する必要がない。
従って、本発明の通信システムによれは、スリープ時の消費電力を増大させることなく、スリープモードにあるノードを必要に応じて起動させることができる。
ところで、本発明の通信システムにおいて、起動フレームは、ビットパタンが予め設定された境界条件を満たすフレーム中の箇所を境界ポイントとして、フレームの先頭から境界ポイントまでの領域が、起動対象となるノードの指定に用いるビットパタンを設定するための指定パタン領域として使用されると共に、その境界ポイントよりフレームの末尾側に非定常パタンが設定されるように構成してもよい。
この場合、ノードは、動作モードがスリープモードの時に、通信路に起動フレームが送出されると、その起動フレームの指定パタン領域に設定されたビットパタンから抽出される所定の特徴量が、当該ノードに割り当てられた起動量と一致する場合に、通常モードに遷移するように構成すればよい。
このように構成された本発明の通信システムによれば、起動フレームを受信した全てのノードを無条件に起動するのではなく、指定パタン領域に設定されたビットパタンにより指定されたノードのみを起動するため、起動する必要のないノードが無駄に起動すること、ひいては当該通信システム全体としての消費電力を削減することができる。
また、本発明の通信システムでは、起動フレームの指定パタン領域に、同一信号レベルの連続数がN(Nは2以上の整数)ビット未満となるビットパタンを設定し、境界条件として、同一信号レベルがNビット以上連続することを用いるようにしてもよい。
更に、本発明の通信システムにおいて、ノードは、レセッシブからドミナントに変化するエッジおよびドミナントからレセッシブに変化するエッジの少なくとも一方を注目エッジとし、その注目エッジの数を特徴量として用いてもよい。
ところで、非定常パタンは、例えば、同一信号レベルがK−1ビット連続すると、信号レベルを反転させたスタッフビットが挿入されるようにフレームが構成されている場合、ドミナントがKビット以上連続するビットパタンを用いることができる。なお、K−1ビットは、少なくとも上述した許容連続ビット数以下である必要がある。
また、本発明の通信システムでは、通信路における通信プロトコルとして、例えば、CAN(Controller Area Network )を用いてもよい。
次に、請求項6に記載された本発明のトランシーバは、NRZ符号(Non Return to Zero)を用いて通信を行う通信路に接続され、通信路を介した通信を停止するための動作モードであるスリープモードの時に、所定の起動フレームが通信路に送出されると、通信路を介した通信を実行可能な動作モードである通常モードに遷移するように構成されたノードにおいて、通信路を介した信号を送受信するために使用される。
そして、本発明のトランシーバでは、待機状態検出手段が、通信路に送出されるフレームの生成規則によって許容される同一信号レベルのビットの最大連続数である許容連続ビット数に相当する期間を超えて、通信路の信号レベルが、該通信路において劣位な信号レベルであるレセッシブのまま継続した状態である待機状態を検出する。
これと共に、非定常パタン検出手段が、フレーム中でエラーとして認識されるビットパタンである非定常パタンを検出し、境界ポイント検出手段が、フレーム中のビットパタンが予め設定された境界条件を満たす箇所を境界ポイントとして検出する。更に、待機状態検出手段にて待機状態が検出された後、通信路において優位な信号レベルであるドミナントが検出されることで非待機状態となるタイミングを開始タイミング、その開始タイミングから境界ポイント検出手段にて検出される境界ポイントまでの領域を指定パタン領域として、特徴量判定手段が、指定パタン領域のビットパタンから所定の特徴量を抽出し、その特徴量が予め設定された起動量と一致するか否かを判定する。
そして、動作モードがスリープモードの時に、非定常パタン検出手段にて非定常パタンが検出され、且つ、特徴量判定手段にて前記特徴量が前記起動量と一致すると判定されると、ウェイクアップ判定手段が、起動フレームを受信したことを示すウェイクアップ信号を出力する。
このように構成された本発明のトランシーバは、上述した本発明の通信システムにおけるノードを構成する際に好適に用いることができる。
なお、境界ポイント検出手段は、フレームにおいて同一信号レベルがN(Nは2以上の整数)ビット以上連続していることを境界条件として用いるように構成してもよい。
この場合、起動フレームの指定パタン領域には、同一信号レベルの連続数がN(Nは2以上の整数)ビット未満となるビットパタンを設定すればよい。
また、特徴量判定手段は、例えば、レセッシブからドミナントに変化するエッジおよびドミナントからレセッシブに変化するエッジのうち少なくとも一方を注目エッジとして、該注目エッジの数をカウントするカウンタを備え、そのカウンタのカウント値を特徴量として用いるように構成されていてもよい。
ところで、同一信号レベルがK−1ビット連続すると、信号レベルを反転させたスタッフビットが挿入されるようにフレームが構成されている場合、非定常パタン検出手段は、ドミナントがKビット以上連続するビットパタンを、非定常パタンとして用いてもよい。
この場合、非定常パタン検出手段は、次のように構成されていてもよい。
即ち、充電回路が、通信路の信号レベルがレセッシブの時に、容量性素子の充電電圧を初期電圧にリセットし、通信路の信号レベルがドミナントの時に、容量性素子を一定の大きさの充電電流で充電する。
そして、非定常パタン検出手段は、充電回路による充電がKビットに相当する期間以上継続した時の容量性素子の充電電圧に相当する大きさ設定された判定閾値と、容量性素子の充電電圧とを比較することで、ドミナントがKビット以上連続する領域であるか否かを判断する。
このように構成された非定常パタン検出手段は、ドミナントがKビット以上連続する領域であるか否かの判定を、フレームを構成する個々のビットをカウントすることなく(ひいては、各ビットに同期した高精度なクロックを使用することなく)、アナログ回路によって実現することができる。
なお、非定常パタン検出手段に限らず、待機状態検出手段や境界パイント検出手段も、このような容量性素子の充電電圧を用いて期間長を判定する回路によって実現してもよい。
また、起動フレームを送信するノードは、次のように構成されていてもよい。
即ち、予め定められた起動条件が成立すると、起動フレーム生成手段が、送信中のフレームに予め設定されたタイミングで非定常パタンを重畳することで起動フレームを生成する。
この場合、フレームの生成等を行う既存のプロトコルコントローラに変更を加えることなく、簡易な構成によって起動フレームの送出を可能とすることができる。
次に、請求項12に記載された本発明のノードは、請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載のトランシーバを備えている。そして、通信制御手段が、トランシーバを介して信号を送受信し、動作モード遷移手段が、動作モードが通常モードの時に、予め設定されたスリープ条件が満たされると、動作モードをスリープモードに遷移させ、動作モードがスリープモードの時に、トランシーバからウェイクアップ信号が出力されると、動作モードを通常モードに復帰させる。
このように構成された本発明のノードは、上述した通信システムを構成する際に好適に用いることができる。
本発明が適用された通信システムの構成を示すブロック図。 通信システムにおけるデータフレームの構成を示す説明図。 トランシーバの概略構成を示す一部回路図を含んだブロック図。 待機状態検出回路の構成を示す回路図およびその動作を示すタイミング図。 特徴量検出回路の構成を示す回路図。 特徴量検出回路の動作を示すタイミング図。 エラーフラグ検出回路の構成を示す回路図。 エラーフラグ検出回路の動作を示すタイミング図。 第2実施形態における起動フレーム検出部の構成を示すブロック図。 マイコンが実行するスリープ時処理の内容を示すフローチャート。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1は、通信プロトコルとしてCAN(Controller Area Network )が用いられた車載用の通信システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム1は、車両に搭載された複数の電子制御ユニット10a,10b,10c,…を、共通の通信路LNを介して相互に通信可能となるように接続することで構成され、これら電子制御ユニット10a,10b,10c,…のそれぞれがノードとして機能するようにされている。以下では、電子制御ユニットをECUとよび、また、ECU10a,10b,10c,10d…を、特に区別しなでいずれか一つを指す場合はECU10と表記する。
このうち、通信路LNは一対のバスCANH,CANLで構成され、その両端は、図示しない終端抵抗によってそれぞれ終端されている。そして、通信路LNでは、両バスCANH,CANL間の電位差によって、通信路LNにおいて優位な信号レベルであるドミナント(例えば0)または通信路LNにおいて劣位な信号レベルであるレセッシブ(例えば1)を表現した差動信号によってNRZ符号が伝送される。
ECU10a,10b,10c,10d…としては、具体的には、エンジン制御を司るエンジンECU、ブレーキ制御を司るブレーキECU、ステアリング制御を司るステアリングECU、サスペンション制御を司るサスペンションECU、ライトのオン/オフを制御するECU等、種々の電子制御装置を挙げることができる。なお、図1では、ECU10を、4つだけ図示しているが、通信システム1を構成するECU10の数がこれに限定されないことは言うまでもない。
また、ECU10の一つ(ここではECU10b)には、通信システム1全体を起動するトリガとなる外部イベントが図示しない車載装置から入力されるように構成されている。
なお、外部イベントは、例えば、車両のドアが開閉操作された時に発生させてもよいし、通信システム1の起動のために設けられたスイッチが操作された時に発生させてもよい。
更に、ECU10は、制御対象を制御する際の通常の動作モードである通常モードと、通信を停止して消費電力を抑えるための動作モードであるスリープモードとで遷移するように構成されている。
<フレームフォーマット>
ここで、図2(a)は、通信システム1においてデータの送受信に使用するデータフレーム、図2(b)は、エラーを検出したノードがエラーを通知する時に用いるエラーフレームの構成を示す説明図である。
図2(a)に示すように、データフレームは、1ビットのスタートオブフレーム(SOF)、11ビットのアイデンティファイア(ID)と1ビットのRTRビットで構成されたアービトレーションフィールド、各1ビットのIDEビット,予約ビット(rO)と4ビットのデータ長コード(DLC)からなるコントロールフィールド、0〜64ビット(即ち0〜8バイト)のデータからなるデータフィールド、15ビットのCRCシーケンスと1ビットのCRCデリミタからなるCRCフィールド、各1ビットのACKスロットとACKデリミタからなるACKフィールド、7ビットのエンドオブフレーム(EOF)により構成されている。
なお、標準フォーマットのデータフレームでは、図中太線で示すように、SOF,RTRビット,IDEビット,r0は常にドミナントとなり、CRCデリミタ,ACKデリミタ,EOFは常にレセッシブとなる。つまり、データフレーム中には、必ず3ビット連続してドミナントとなる領域(RTR,IDE,r0)が存在する。
そして、フレームを送信する際には、先行するフレームのEOFの後に挿入される3ビットのレセッシブで構成されたインターミッション(IFS)の次のビットから送信を開始するように規定されている。また、フレーム中では、K(ここではK=6)ビット以上同一信号レベルが連続することがないように、同一信号レベルがK−1ビット連続すると、これとは反転した信号レベルのスタッフビットを挿入するように規定されている。
また、図2(b)に示すように、エラーフレームは、6ビット連続のドミナントからなるエラーフラグ、8ビット連続のレセッシブからなるエラーデリミタからなり、通信エラーを検出すると、フレームの受信終了を待つことなく、受信中のフレームに重ねて送信される。但し、エラーフラグ自体も通信エラーとして認識されるため、エラーフラグの重ね合わせが発生し、最大12ビットの長さとなる場合がある。また、エラーデリミタ後は、上述のデータフレームの場合と同様に、インターミッション(IFS)の次のビットからフレームの送信が可能となる。
<起動フレーム>
また、通信システム1では、動作モードがスリープモードにあるECU10を起動(ウェイクアップ)する時に使用する起動フレームとして、データフレームの前半部分(SOF〜DLC)にエラーフレームが続くものを用いる。
なお、このような起動フレームは、データフレームの送信中にデータフィールドの開始タイミングで通信エラーを生じさせる非定常パタンを重畳することで発生させることができる。なお、非定常パタンとしては、エラーフレームと同様に6ビット連続のドミナントからなるパタンを用いる。また、非定常パタンを重畳するタイミングはDLCの開始タイイング以降であればよいが、できるだけ早いタイミングが好ましい。
また、起動フレームのIDとしては、次の6種類のビットパタンを満たすものが用いられる。即ち、<0>10101010101、<0>10101010100、<0>101010100XX、<0>1010100XXXX、<0>10100XXXXXX、<0>100XXXXXXXXである、但し、<0>はSOF、Xは0(ドミナント),1(レセッシブ)のいずれでもよいことを示す。
つまり、フレーム中でドミナントが2ビット以上連続することを境界条件、フレームの先頭から境界条件を満たす箇所(境界ポイントとも言う)までの領域を指定パタン領域とすると、指定パタン領域は偶数ビットで構成され、且つ、ドミナントとレセッシブとが交互に並ぶビットパタンが設定されることになる。なお、最初に示したビットパタン(ID=0x555)には、境界条件を満たすビットパタンが含まれていないが、この場合、IDに続くRTR,IDEが境界条件を満たすビットパタンとなり、SOFおよびIDの全体が指定パタン領域となる。
<ECU>
図1に戻り、ECU10は、自動車の各部を制御するための制御処理や他のECUと通信を行うための処理を実行するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)11と、通信路LNに接続されて、マイコン11から与えられるデータ(送信フレーム)TxDを通信路LNに出力すると共に、通信路LN上のデータ(受信フレーム)RxDを受信してマイコン11に入力するトランシーバ12と、マイコン11やトランシーバ12に電源供給を行う電源回路13とを備えている。また、マイコン11は、トランシーバ12の動作を切り替えるスタンバイ信号STBや、起動フレームの送信を指示する非定常パタン設定信号ERFをトランシーバ12に供給し、トランシーバ12は、通信路LNを介して起動フレームを受信したことを示すウェイクアップ信号WUをマイコン11に供給するように構成されている。
なお、図1に示したECU10の構成は、いずれのECU10においても共通であり、各ECU10は、上記構成以外に、それぞれのECU10に個別に割り当てられた機能を実現するための構成を備えている。
但し、起動フレームの送信を行う必要のないECU10では、非定常パタン設定信号ERFに関する構成が省略されていてもよい。
<マイコン>
マイコン11は、CPU,ROM,RAM,IOポート等からなるマイコンにおける周知の構成の他、CANプロトコルに従って、フレームの送受信や、通信エラー処理等を実行するCANコントローラ14を備えている。
また、マイコン11は、CPUやCANコントローラ14を動作させるための動作クロックを生成するクロック回路(図示せず)を備えており、クロック回路への電源供給を遮断することで、クロック回路の動作(ひいてはCPU自身の動作)を停止させることができるように構成されている。このクロック回路が動作している時の動作モードが通常モードとなり、クロック回路が動作を停止している時の動作モードがスリープモードとなる。
更に、マイコン11は、動作モードが通常モードであれば、スタンバイ信号STBを非アクティブに設定し、スリープモードであれば、スタンバイ信号STBをアクティブに設定する。
そして、マイコン11は、動作モードが通常モードの時に、自身に割り当てられた各種制御を実行し、その実行中に、予め定められたスリープ条件が成立すると、スリープ処理を実行する。
このスリープ処理では、スタンバイ信号STBをアクティブに切り替えることで、トランシーバ12の通信機能を停止させ、トランシーバ12の起動フレーム監視機能を動作させた後、クロック回路への電源供給を遮断して、マイコン11自身を停止させることにより、動作モードをスリープモードに遷移させる。
また、マイコン11は、スリープモードの時に、トランシーバ12からのウェイクアップ信号WUがアクティブ(本実施形態ではハイレベル)になると、クロック回路が起動するように構成されている。そして、クロック回路が起動することにより、CPUが動作を開始してウェイクアップ処理を実行する。
このウェイクアップ処理では、スタンバイ信号STBを非アクティブに切り替えることで、トランシーバ12の起動フレーム監視機能を停止させ、トランシーバ12の通信機能を動作させる。これにより、ECU10の動作モードが通常モードに遷移する。
また、他のECUをウェイクアップさせる機能を有したECU10では、動作モードが通常モードの時に、予め定められた起動条件が成立すると、非定常パタン設定信号ERFをアクティブにすると共に、起動対象となるECUの指定パタンを指定パタン領域に設定したデータフレームを送信する。すると、トランシーバ12にて、データフレームのデータフィールドに非定常パタンが重畳されることにより、起動フレームが生成される。また、非定常パタンが重畳されると、送信データTxDと受信データRxDとが一致しなくなるため、トランシーバ12が持つバス調停機能により、データフレームの送信は中止される。
なお、動作モードがスリープモードにあるECU10bが外部イベント(起動条件の一つ)を受け付けた場合、マイコン11では、ウェイクアップ信号WUがアクティブになった場合と同様に、クロック回路が起動し、上述のウェイクアップ処理を実行後に、起動フレームを送信する。
<トランシーバ>
図3は、トランシーバの概略構成を示す一部回路図を含んだブロック図である。
図3に示すようにトランシーバ12は、通信路LNを構成する一方のバスCANHと電源VCCとを接続する経路を導通/遮断するバス駆動用のトランジスタTR1と、通信路LNを構成する他方のバスCANLとグランドGNDとを接続する経路を導通/遮断するバス駆動用のトランジスタTR2と、CANコントローラから入力される送信データTxDの信号レベルに従って、トランジスタTR1,TR2を同時にオン,オフするドライバ15とを備えている。なお、各トランジスタTR1,TR2のバスCANH,CANLとの接続端には、トランジスタTR1,TR2を保護するためのダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
また、トランシーバ12は、バスCANH,CANLの信号レベル(即ち、差動信号の信号レベル)を比較し、その比較結果を、CANコントローラ14に供給する受信データRxDとして出力するする第1コンパレータCP1、およびバスCANH,CANLの信号レベルを比較し、その比較結果を受信信号Rslとして出力する第2コンパレータCP2からなるレシーバ16とを備えている。ちなみにこれらコンパレータ(CP1、CP2)は、CANHとCANLの信号レベル差(電位差)が仕様で定められている値(本実施形態では、0.5V)以上あるか否かを比較してその結果を出力するものである。
更に、トランシーバ12は、第2コンパレータCP2からの受信信号Rslに基づき、起動フレームを検出するとウェイクアップ信号WUをマイコン11に出力する起動フレーム検出部17と、マイコン11からのスタンバイ信号STBに従って、ドライバ15,レシーバ16,起動フレーム検出部17への電源供給を許可または禁止することで、これら各部の動作を制御するウェイクアップ制御部18と、非定常パタン設定信号ERFがアクティブである時に、所定のタイミング(ここではデータフィールド)で送信データTxDの信号線を接地することで送信フレームにエラーフラグを重畳する非定常パタン重畳部19とを備えている。
なお、送信データTxDおよびスタンバイ信号STBの信号線は、それぞれ抵抗R1,R2を介して電源電圧VCCにプルアップされている。つまり、ECU10がスリープモードとなり、マイコン11の動作が停止した時に、トランシーバ12に入力される送信データTxDが「1」に、スタンバイ信号STBがアクティブレベルに固定されるように設定されている。
また、バスCANH,CANLは、それぞれ、トランジスタTR1,TR2がオフの時に、図示しない周知の終端抵抗によって信号レベル差が発生しない、即ちレセッシブの状態となるようにされている。
そしてドライバ15は、送信データTxDが「1」の時には、トランジスタTR1,TR2をいずれもオフし、送信データTxDが「0」の時には、トランジスタTR1,TR2をいずれもオンする。つまり、通信路LN上の差動信号の信号レベルは、送信データTxDが「1」の時に0V(レセッシブ)となり、送信データTxDが「0」の時に2V(ドミナント)となるようにされている。
レシーバ16を構成する第1コンパレータCP1および第2コンパレータCP2は、ウェイクアップ制御部18からの指示に従って、いずれか一方が動作するように構成されている。また、第1コンパレータCP1は、差動信号の信号波形を正確に再現できるように、動作速度の速い(消費電力が比較的大きい)素子を用いて構成され、一方、第2コンパレータCP2は、消費電力の小さい素子を用いて構成されている。
ウェイクアップ制御部18は、スタンバイ信号STBが非アクティブレベル(動作モードが通常モード)の場合は、ドライバ15およびレシーバ16の第1コンパレータCP1に対する電源供給を許可することで、通信路LNを介して他のECU10と通信する通信機能を動作させる共に、レシーバ16の第2コンパレータCP2および起動フレーム検出部17に対する電源供給を禁止することにより、起動フレームを検出する起動フレーム監視機能を停止させる。
また、ウェイクアップ制御部18は、スタンバイ信号STBがアクティブレベル(動作モードがスリープモード)の場合は、逆に、ドライバ15およびレシーバ16の第1コンパレータCP1に対する電源供給を禁止することで、通信機能を停止させると共に、レシーバ16の第2コンパレータCP2および起動フレーム検出部17に対する電源供給を許可することで、起動フレーム監視機能を動作させる。
また、トランシーバ12は、送信データTXDと受信データRXDとをビット単位で比較し、両者の信号レベルが一致しない場合に、直ちに送信データTXDの送信(非定常パタン重畳部19への供給)を停止する周知のビット調停回路20を有している。
<起動フレーム検出部>
起動フレーム検出部17は、図3(b)に示すように、第2コンパレータCP2からの受信信号Rslに基づいて、通信路LNが待機状態にある場合にハイレベルとなる待機状態検出信号DTwを生成する待機状態検出回路21と、受信信号Rslに基づいてエラーフラグを検出するとハイレベルとなるエラーフラグ検出信号Defを生成するエラーフラグ検出回路22とを備えている。
また、起動フレーム検出部17は、待機状態検出信号DTwがハイレベルからロウレベルに変化(即ち、フレームの受信を開始)してから、フレームのビットパタンが所定の境界条件を満たすまでの間(即ち、指定パタン領域の間)に、ビットパタンから抽出される所定の特徴量が、予め設定された起動量と一致する場合にハイレベルとなる一致検出信号Didを生成する特徴量検出回路23と、エラーフラグ検出信号Defおよび一致検出信号Didがいずれもハイレベルの時にハイレベルとなるウェイクアップ信号WUを生成する論理積(AND)回路24とを備えている。
なお、特徴量検出回路23では、特徴量として、信号レベルがドミナントからレセッシブに変化するエッジ(以下「注目エッジ」という)をカウントした値を用いている。つまり、起動フレームの指定パタン領域に設定可能な(上述の)ビットパタンから明らかなように、起動量としては、1〜6のいずれかの値が設定されることになる。
以下、起動フレーム検出部17を構成する各部の回路構成および動作について詳述する。
<待機状態検出回路>
図4は、(a)が待機状態検出回路21の詳細な構成を示す回路図であり、(b)が待機状態検出回路21の各部の動作を示すタイミング図である。
図4(a)に示すように、待機状態検出回路21は、一端が接地され電荷を充放電可能なコンデンサ31と、受信信号Rslの信号レベルに従って、コンデンサ31の非接地端を、接地レベルまたは定電流源32のいずれかに接続するスイッチ33と、電源電圧VCCを分圧する一対の抵抗からなり基準電圧(待機判定閾値)Vref1を発生させる分圧回路34と、反転入力端子に基準電圧Vref1が印加され、非反転入力端子にコンデンサ31の非接地端の電圧(以下「充電電圧」という)Vc1が印加されたコンパレータ35とからなり、コンパレータ35の出力を待機状態検出信号DTwとして出力するように構成されている。
なお、スイッチ33は、受信信号Rslがドミナントの時に接地側に接続し、レセッシブの時に定電流源32側に接続するように設定されている。
また、定電流源32が供給する電流の大きさ、コンデンサ31の容量、基準電圧Vref1の大きさは、コンデンサ31を連続充電する期間が、通信路LN上の伝送符号の5ビットに相当する期間以下の長さでは、充電電圧Vc1が基準電圧Vref1に達することがなく、6ビットに相当する期間以上の長さになると、充電電圧Vc1が基準電圧Vref1を超えるような大きさとなるように設定されている。
このように構成された待機状態検出回路21では、図4(b)に示すように、充電電圧Vc1は、受信信号Rslがドミナントの時に初期電圧である0Vにリセットされ、受信信号Rslがレセッシブである間一定の割合で増大する。
そして、レセッシブの連続数が6ビット未満であり、充電電圧Vc1が基準電圧Vref1以下の時には、待機状態検出信号DTwは、待機状態ではないことを示す非アクティブレベルとなる。一方、レセッシブの連続数が6ビット以上となり、充電電圧Vc1が基準電圧Vref1を超えると、その後、受信信号Rslがドミナントに変化するまでの間、待機状態検出信号DTwは、待機状態であることを示すアクティブレベルとなる。
なお、待機状態か否かの判定基準となる6ビットは、フレーム生成規則の一つであるスタッフビットの挿入規則(同一信号レベルが5ビット続くと反転した信号レベルを有するスタッフビットを挿入)によって、フレーム中で許容される同一信号レベルの最大連続数(許容連続ビット数)である5ビットに基づき、これより大きな値に設定されている。
<特徴量検出回路>
図5は、特徴量検出回路23の詳細な構成を示す回路図である。
図5に示すように、特徴量検出回路23は、受信信号Rslの供給経路に設けられ、待機状態検出信号DTwの立ち下がりエッジのタイミング(以下「開始タイミング」と称する)、即ち、フレームの受信を開始したタイミングでON状態(受信信号Rslの供給経路を導通)となり、後述する終了信号DTeの立ち上がりエッジのタイミング(以下「終了タイミング」と称する)でOFF状態(受信信号Rslの供給経路を遮断)となるスイッチ25と、スイッチ25を介して供給される受信信号Rslから、通信路LN上の伝送符号の2ビットに相当する期間以上ドミナントが継続することを境界条件として、この境界条件を満たす箇所(境界ポイント)を検出すると、アクティブレベル(ハイレベル)となる終了信号DTeを生成する境界ポイント検出回路40とを備えている。
更に、特徴量検出回路23は、待機状態検出信号DTwがアクティブレベルである間はリセットされ、非アクティブレベル(ロウレベル)である間はスイッチ25を介して供給される受信信号Rslをクロックとして、その立ち上がりエッジの数をカウントするカウンタ26と、複数のスイッチ等で構成され、当該ECU10に割り当てられた起動量(指定パタン領域における注目エッジの数)を2進数で表したビットパタンが設定される起動量設定スイッチ28と、カウンタ26のカウント値Q0〜Q3と起動量設定スイッチ28の設定値とが一致した場合にハイレベルとなる一致検出信号Didを生成する比較器27とを備えている。
そして、境界ポイント検出回路40は、電荷を充放電可能に構成され一端が接地されたコンデンサ41と、受信信号Rslの信号レベルに従って、コンデンサ41の非接地端を、接地レベルまたは定電流源42のいずれかに接続するスイッチ43と、電源電圧VCCを分圧する一対の抵抗からなり基準電圧(終了判定閾値)Vref2を発生させる分圧回路44と、反転入力端子に基準電圧Vref2が印加され、非反転入力端子にコンデンサ41の非接地端の電圧(以下「充電電圧」という)Vc2が印加されたコンパレータ45とからなり、コンパレータ45の出力を終了信号DTeして出力するように構成されている。
なお、スイッチ43は、受信信号Rslがレセッシブの時に接地側に導通し、ドミナントの時に定電流源42側に導通するように設定されている。
また、定電流源42が供給する電流の大きさ、コンデンサ41の容量、基準電圧Vref2の大きさは、コンデンサ41を連続充電する期間が、伝送符号の2ビット分に相当する期間未満の長さでは、充電電圧Vc3が基準電圧Vref2に達することがなく、それを超えた長さ(本実施形態では、ほぼ2ビット目の略真ん中に相当する長さ)になると、充電電圧Vc2が基準電圧Vref2を超えるような大きさとなるように設定されている。
<特徴量検出回路の動作>
図6は、特徴量検出回路23の各部の動作を示すタイミング図である。
なお、ECU10に割り当てられた起動量は2であるものとし、(a)は特徴量が起動量と一致するフレーム(ID=0x515)を受信した場合、(b)は特徴量が起動量と一致しないフレーム(ID=0x555)を受信した場合を示す。
図6に示すように、フレームの先頭で待機状態検出信号DTwが非アクティブレベルに変化し、スイッチ25がON状態となることによって、カウンタ26および境界ポイント検出回路40に対する受信信号Rslの供給が開始される。
境界ポイント検出回路40では、ドミナントが2ビット連続する箇所(先頭から6ビット目)を検出すると、終了信号DTeがアクティブレベルとなる。これにより、スイッチ25がOFF状態に切り替わることによって、カウンタ26および境界ポイント検出回路40に対する受信信号Rslの供給が停止する。
スイッチ25がON状態である間、カウンタ26が動作し、スイッチ25がOFF状態に変化することによって受信信号Rslの供給が停止すると、カウンタ26の動作も停止し、その時のカウント値CNTが保持される。
そして、一致検出信号Didは、カウンタ26のカウント値CNT(即ち、特徴量)が、起動量設定スイッチ28の設定値(ここでは‘2’)と一致するとハイレベルとなり、スイッチ25がOFF状態に変化した時点での信号レベルが、待機状態検出信号DTwがロウレベルである間、即ち、フレームの送信が終了するまで保持される。
つまり、特徴量が起動量と一致する起動フレームを受信した場合は、図6(a)に示すように、カウンタ26のカウント値CNTが起動量と一致した時点でカウンタ26の動作が停止するため、一致検出信号Didは、ハイレベルのまま保持される。
一方、特徴量が起動量と一致しない起動フレーム(ここでは、特徴量>起動量)を受信した場合は、図6(b)に示すように、カウンタ26のカウント値CNTは、一度は、起動量と一致するが、その後もカウンタ26は動作し続けるため、カウンタ26の動作が停止する時点では、起動量とは異なった値となる。つまり、一致検出信号Didは、一端はハイレベルとなるものの、最終的にはロウレベルに保持されることになる。
<エラーフラグ検出回路>
図7は、エラーフラグ検出回路22の詳細な構成を示す回路図である。
エラーフラグ検出回路22は、スイッチ25を介して供給される受信信号Rslから、通信路LN上の伝送符号の6ビット(即ち、エラーフラグ長)に相当する期間以上ドミナントが継続するとハイレベルとなる判定信号JDを生成する期間長判定回路50と、リセット端子に待機状態検出信号DTw,クロック端子に判定信号JDが入力され、反転出力とデータ入力とが接続されたD型フリップフロップ回路からなり、非反転出力からエラーフラグ検出信号Defを出力するラッチ回路29とを備えている。
つまり、このラッチ回路29は、待機状態検出信号DTwがハイレベルの間リセットされ、待機状態検出信号DTwがロウレベルになり、且つ、判定信号JDがロウレベルからハイレベルに変化すると出力(即ち、エラーフラグ検出信号Def)の信号レベルが反転する。この反転した出力は、待機状態検出信号DTwがロウレベルからハイレベルに変化するまでの間保持される。
期間長判定回路50は、一端が接地され電荷を充放電可能なコンデンサ51と、受信信号Rslの信号レベルに従って、コンデンサ51の非接地端を、接地レベルまたは定電流源52のいずれかに接続するスイッチ53と、電源電圧VCCを分圧する一対の抵抗からなり基準電圧(エラーフラグ判定閾値)Vref3を発生させる分圧回路54と、反転入力端子に基準電圧Vref3が印加され、非反転入力端子にコンデンサ51の非接地端の電圧(以下「充電電圧」という)Vc3が印加されたコンパレータ55とからなり、コンパレータ55の出力を判定信号JDとして出力するように構成されている。
なお、スイッチ53は、受信信号Rslがレセッシブの時に接地側に接続し、ドミナントの時に定電流源52側に接続するように設定されている。
また、定電流源52が供給する電流の大きさ、コンデンサ51の容量、基準電圧Vref3の大きさは、コンデンサ51を連続充電する期間が、通信路LN上の伝送符号の5ビットに相当する期間以下の長さでは、充電電圧Vc3が基準電圧Vref3に達することがなく、6ビットに相当する期間以上の長さになると、充電電圧Vc3が基準電圧Vref3を超えるような大きさとなるように設定されている。
<エラーフラグ検出回路の動作>
図8は、エラーフラグ検出回路22の動作、およびウェイクアップ信号WUの状態を示すタイミング図である。
図8に示すように、待機状態検出信号DTwの立ち下がりエッジ、即ち、フレームの受信を開始した時点で、期間長判定回路50を構成するコンデンサ51の充放電が開始される。
通常のデータフレームを受信した場合は、スタッフビットが挿入されることによりドミナントが6ビット以上連続することはないため、コンデンサ51の充電電圧Vc3が基準電圧Vref3に達することなく、レセッシブが現れる毎にリセットされる。これにより、判定信号JDはロウレベルのまま保持され、その結果、エラーフラグ検出信号Defもロウレベルのまま保持される。
一方、起動フレームを受信した場合は、図8に示すように、エラーフラグが挿入されている箇所で、コンデンサ51の充電電圧Vc3は基準電圧Vref3に達するため、判定信号JDがハイレベルに変化する。これにより、エラーフラグ検出信号Defもロウレベルからハイレベルに変化する。
その後のエラーデリミタ(8ビット連続のレセッシブ)により、コンデンサ51の充電電圧Vc3はリセットされるが、エラーフラグ検出信号Defの信号レベルはラッチ回路29によって保持されているため、エラーデリミタの6ビット目で待機状態検出信号DTwがハイレベルになるまで維持される。
そして、エラーフラグ検出信号Defがハイレベルになった時に、一致検出信号Didがハイレベルに設定されていれば(図中実線示す)、ウェイクアップ信号WUもハイレベルになり、一方、エラーフラグ検出信号Defがハイレベルになっても、一致検出信号Didがロウレベルに設定されていれば(図中点線で示す)、ウェイクアップ信号WUはロウレベルのままとなる。
<効果>
以上説明したように、通信システム1において、スリープモードにあるECU10のトランシーバ12は、通信路LNに、エラーフラグ(6ビット以上連続するドミナント)を含んだフレームが送出されたか否かを判断すると共に、フレームの指定パタン領域に設定されているビットパタンから抽出される特徴量(注目エッジの数)が、予め自ECU10に割り当てられた起動量と一致するか否かを判断し、エラーフラグが検出され、且つ特徴量と起動量とが一致した場合(即ち、エラーフラグ検出信号Def,一致検出信号Didのいずれもがアクティブレベルである場合)に、ウェイクアップ信号WUをアクティブレベルに変化させるようにされている。
従って、通信システム1によれば、起動フレーム(エラーフラグを含んだフレーム)を受信したか否かの判定のために、CANコントローラ14やクロック回路を動作させる必要がないため、スリープモードにあるECU10の消費電力を大幅に削減することができる。
また、通信システム1によれば、起動フレームを受信した全てのノードが無条件に起動するのではなく、起動フレームにおいて指定したノードのみが起動するため、起動する必要のないノードが無駄に起動することがなく、当該通信システム1全体の消費電力を削減することができる。
更に、通信システム1では、所望の起動パタンを設定したデータフレームに、非定常パタンを重畳することで起動フレームを生成しているため、既存のCANコントローラ14に手を加えることなく、起動フレームの送信を可能とすることができ、装置を安価に構成することができる。
<発明との対応>
本実施形態において、待機状態検出回路21が待機状態検出手段、エラーフラグ検出回路22が非定常パタン検出手段、境界ポイント検出回路40が境界ポイント検出手段、特徴量検出回路23(境界ポイント検出回路40以外の部分)が特徴量判定手段、論理積回路24がウェイクアップ信号出力手段、非定常パタン重畳部19が起動フレーム生成手段に相当する。
また、エラーフラグ検出回路22の期間長判定回路50におけるコンデンサ51が容量性素子、定電流源52およびスイッチ53が充電回路に相当する。
更に、CANコントローラ14が通信制御手段、マイコン11が実行するウェイクアップ処理,スリープ処理およびマイコン11の一部であるクロック回路を起動停止するための構成が動作モード遷移手段に相当する。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態では、起動フレームおよび起動フレーム検出部17の構成、および起動対象ノードの指定の仕方、ウェイクアップ信号WUがアクティブになった時に実行する処理が、第1実施形態とは異なるだけであるため、以下でこれら相違する部分を中心に説明する。
<起動フレーム>
本実施形態では、スリープモードにあるECU10の起動を要求するECU10(起動要求ノード)は、エラーフレーム(1回目の起動フレーム)を送信し、更に、そのエラーフレームに続けて、バス上で最高優先度となるID(=0x7FF)を有し、且つデータフィールドに起動対象となるECUの識別子が設定されたデータフレーム(2回目の起動フレーム)を送信する。つまり、これら二つの起動フレームを使用して特定のECU10を起動する。
なお、1回目の起動フレームであるエラーフレームは、任意のデータフレームの送信中に通信エラーを生じさせる非定常パタン(例えば、6ビット連続のドミナント)を重畳することで発生させてもよいし、データフレームを送信することなく定非常パタンだけを出力することで発生させてもよい。
<起動フレーム検出部>
本実施形態における起動フレーム検出部17aは、図9に示すように、エラーフラグ検出回路22だけで構成されており、エラーフラグ検出信号Defがそのままウェイクアップ信号WUとしてマイコン11に供給される。
<仮ウェイクアップ処理>
マイコン11は、ウェイクアップ信号WUがアクティブになると、クロック回路を起動し、少なくともCANコントローラ14およびCPUの動作が可能な動作状態(仮ウェイクアップモード)にして、仮ウェイクアップ処理を実行する。
この仮ウェイクアップ処理の内容を、図10に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理が起動すると、まず、許容時間内にデータフレームを受信したか否かを判断し(S110)、受信していれば、その受信したデータフレームのデータフィールドを読み込む(S120)。
そして、読み込んだデータフィールドの値(読込値)が、自ノードを指定するノードID(自ノードID)と一致するか否かを判断し(S130)、一致すれば、マイコン11やトランシーバ12の全体を機能させて通常モードに遷移するためのウェイクアップ処理を実行して(S140)、本処理を終了する。
先のS110にて、許容時間内にデータフレームを受信しなかったと判断した場合、または、先のS130にて、読込値と自ノードIDとが一致しないと判断した場合は、スリープモードに戻るために、クロック回路を停止して(S150)、本処理を終了する。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、1回目の起動フレーム(エラーフレーム)では、スリープ状態にある全てのECU10を、仮ウェイクアップ処理を実行可能な仮ウェイクアップモードに遷移し、2回目の起動フレーム(最高優先度のデータフレーム)により、起動対象となるECU10のノードIDを指定し、指定されたECU10のみが、仮ウェイクアップモードから通常モードに遷移し、その他のECU10は、スリープモードに戻るようにされている。
このように、本実施形態の通信システム1によれば、トランシーバ12から起動対象となるECU10を特定するための構成(特徴量検出回路23等)を省略することができるため、装置構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態の通信システム1は、エラーフレームが発生する毎に、スリープモードにある全てのECU10が起動するため、通信エラーの発生頻度や、動作モードの遷移が比較的少ないシステムに適用することが望ましい。
また、本実施形態では、複数のECU10がほぼ同時刻に起動フレーム(エラーフレーム)を送信した場合、2回目の起動フレームも同時刻に送信されることになり、これらのフレームには、いずれも最高優先度が付与されるため、調停領域にて送信信号を一つに限定させることができず、結果として通信エラーが生じ再送を繰り返してしまう可能性がある。このため、起動フレームを送信するECU10が複数存在する場合には、起動フレームの再送を禁止するように構成してもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記第1実施形態では、起動対象となるECU10の指定に用いる特徴量として、指定パタン領域における注目エッジの数を用いたが、特徴量は、これに限るものではなく、例えば、指定パタン領域の領域長等を用いてもよい。
また、上記第1実施形態では、境界条件として、2ビット以上連続するドミナントを用いているが、これ以外のビットパタンを用いてもよい。但し、境界条件に用いるビットパタンは、指定パタン領域で出現することのないパタンとする必要がある。
1…通信システム 10(10a〜10d)…電子制御ユニット(ECU) 11…マイクロコンピュータ(マイコン) 12…トランシーバ 13…電源回路 14…CANコントローラ 15…ドライバ 16…レシーバ 17,17a…起動フレーム検出部 18…ウェイクアップ制御部 19…非定常パタン重畳部 20…ビット調停回路 21…待機状態検出回路 22…エラーフラグ検出回路 23…特徴量検出回路 24…論理積回路 25,33,43,53…スイッチ 26…カウンタ 27…比較器 28…起動量設定スイッチ 29…ラッチ回路 31,41,51…コンデンサ 32,42,52…定電流源 34,44,54…分圧回路 35,45,55…コンパレータ 40…境界ポイント検出回路 50…期間長判定回路

Claims (12)

  1. 通信路に接続されたノード間の通信にNRZ(Non Return to Zero)符号を用い、前記ノードは、前記通信路に送出されるフレームの生成規則によって許容される同一信号レベルのビットの最大連続数である許容連続ビット数に相当する期間を超えて、前記通信路の信号レベルが、該通信路において劣位な信号レベルであるレセッシブのまま継続した状態を待機状態として、前記通信路が待機状態になった後、該通信路において優位な信号レベルであるドミナントに変化すると、これをフレームの先頭として認識すると共に、前記通信路を介した通信を停止するための動作モードであるスリープモードの時に、所定の起動フレームが前記通信路に送出されると、前記通信路を介した通信を実行可能な動作モードである通常モードに遷移するように構成された通信システムであって、
    前記フレーム中でエラーとして認識されるビットパタンを非定常パタンとし、ビットパタンが予め設定された境界条件を満たすフレーム中の箇所を境界ポイントとし、前記起動フレームとして、フレームの先頭から前記境界ポイントまでの領域が、起動対象となるノードの指定に用いるビットパタンを設定するための指定パタン領域として使用され、該境界ポイントよりフレームの末尾側に前記非定常パタンを含んだフレームを用い
    前記ノードは、前記動作モードがスリープモードの時に、前記通信路に前記起動フレームが送出されると、該起動フレームの前記指定パタン領域に設定されたビットパタンから抽出される所定の特徴量が、当該ノードに割り当てられた起動量と一致する場合に、通常モードに遷移することを特徴とする通信システム。
  2. 前記指定パタン領域には、同一信号レベルの連続数がN(Nは2以上の整数)ビット未満となるビットパタンを設定し、
    前記境界条件として、同一信号レベルがNビット以上連続することを用いることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記ノードは、レセッシブからドミナントに変化するエッジおよびドミナントからレセッシブに変化するエッジの少なくとも一方を注目エッジとし、該注目エッジの数を前記特徴量として用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記フレームは、同一信号レベルがK−1ビット連続すると、信号レベルを反転させたスタッフビットが挿入されるように構成されていると共に、
    前記非定常パタンとして、ドミナントがKビット以上連続するビットパタンを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記通信路における通信プロトコルとして、CAN(Controller Area Network )を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. NRZ符号(Non Return to Zero)を用いて通信を行う通信路に接続され、前記通信路を介した通信を停止するための動作モードであるスリープモードの時に、所定の起動フレームが前記通信路に送出されると、前記通信路を介した通信を実行可能な動作モードである通常モードに遷移するように構成されたノードにおいて、前記通信路を介した信号を送受信するために使用されるトランシーバであって、
    前記通信路に送出されるフレームの生成規則によって許容される同一信号レベルのビットの最大連続数である許容連続ビット数に相当する期間を超えて、前記通信路の信号レベルが、該通信路において劣位な信号レベルであるレセッシブのまま継続した状態である待機状態を検出する待機状態検出手段と、
    前記フレーム中でエラーとして認識されるビットパタンである非定常パタンを検出する非定常パタン検出手段と、
    前記フレーム中のビットパタンが予め設定された境界条件を満たす箇所を境界ポイントとして検出する境界ポイント検出手段と、
    前記待機状態検出手段にて待機状態が検出された後、前記通信路において優位な信号レベルであるドミナントが検出されることで非待機状態となるタイミングを開始タイミング、該開始タイミングから前記境界ポイント検出手段にて検出される境界ポイントまでの領域を指定パタン領域として、該指定パタン領域のビットパタンから所定の特徴量を抽出し、該特徴量が予め設定された起動量と一致するか否かを判定する特徴量判定手段と、
    前記動作モードがスリープモードの時に、前記非定常パタン検出手段にて非定常パタンが検出され、且つ、前記特徴量判定手段にて前記特徴量が前記起動量と一致すると判定された場合に、前記起動フレームを受信したことを示すウェイクアップ信号を出力するウェイクアップ信号出力手段と、
    を備えることを特徴とするトランシーバ。
  7. 前記境界ポイント検出手段は、前記フレームにおいて同一信号レベルがN(Nは2以上の整数)ビット以上連続していることを前記境界条件として用いることを特徴とする請求項6に記載のトランシーバ。
  8. 前記特徴量判定手段は、
    レセッシブからドミナントに変化するエッジおよびドミナントからレセッシブに変化するエッジのうち少なくとも一方を注目エッジとして、該注目エッジの数をカウントするカウンタを備え、該カウンタのカウント値を前記特徴量として用いることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のトランシーバ。
  9. 前記フレームは、同一信号レベルがK−1ビット連続すると、信号レベルを反転させたスタッフビットが挿入されるように構成され、
    前記非定常パタン検出手段は、ドミナントがKビット以上連続するビットパタンを、前記非定常パタンとして用いることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に
    記載のトランシーバ。
  10. 前記非定常パタン検出手段は、
    電荷を充放電可能な容量性素子と、
    前記通信路の信号レベルがレセッシブの時に、前記容量性素子の充電電圧を初期電圧にリセットし、前記通信路の信号レベルがドミナントの時に、前記容量性素子を一定の大きさの充電電流で充電する充電回路と、
    を備え、
    前記充電回路による充電がKビットに相当する期間以上継続した時の前記容量性素子の充電電圧に相当する大きさに設定された判定閾値と、前記容量性素子の充電電圧とを比較することで、前記ドミナントがKビット以上連続する領域を検出することを特徴とする請求項9に記載のトランシーバ。
  11. 予め定められた起動条件が成立すると、送信中のフレームに予め設定されたタイミングで前記非定常パタンを重畳することで起動フレームを生成する起動フレーム生成手段を備えることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれか1項に記載のトランシーバ。
  12. 請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載のトランシーバと、
    前記トランシーバを介して信号を送受信する通信制御手段と、
    前記動作モードが通常モードの時に、予め設定されたスリープ条件が満たされると、動作モードがスリープモードに遷移し、前記動作モードがスリープモードの時に、前記トランシーバからウェイクアップ信号が出力されると、前記動作モードを通常モードに復帰させる動作モード遷移手段と、
    を備えることを特徴とするノード。
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