JP5659962B2 - スピーカボックスの連結装置 - Google Patents
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Description
本発明は、スピーカボックスをスピーカスタンドに連結する連結装置に関する。
従来から、例えば下記非特許文献1に記載されているように、下部をポール状のスピーカスタンドによって支持されるスピーカボックスは知られている。このスピーカボックスは、スピーカスタンドの先端部を保持するソケットを備えている。このソケットは、スピーカスタンドの先端部を挿入する筒状部を備えていて、この筒状部は、スピーカボックスの底面に垂直な方向に延設されている第1の状態と、スピーカボックスの底面に対して後方へ傾いて延設されている第2の状態とを切り替え可能に構成されている。すなわち、筒状部は下端部を支点として前後方向に回動可能に構成されている。
「K Series User Manual」(2009年 QSC Audio Products)http://media.qscaudio.com/pdfs/manuals/K_Series_User_Manual_EN_revA.pdf
上記非特許文献1に記載のスピーカボックスにおいては、筒状部は、その前後方向の回動を規制するための規制部材を備えたケースに覆われている。したがって、このケースの容積の分だけ、スピーカボックス内の容積が減少する。そのため、スピーカの音質が低下していた。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、スピーカボックスをスピーカスタンドに連結する連結装置であって、スピーカの放音方向を簡単に変更でき、かつスピーカの音質に与える影響を最小限に抑えた連結装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、スピーカボックス(20)の底部に設けられ、スピーカスタンド(10)の上端部を挿入してスピーカボックスとスピーカスタンドとを連結する筒状部(34)を有する連結装置(30)において、スピーカボックスに組み付けられ、筒状部を支持する支持面を有し、前記支持面に垂直な方向に延設された回転軸回りに回転可能に、筒状部を前記支持面側にて支持する支持部材(31)を設け、筒状部の中心軸と前記回転軸とが所定の角度をなすように筒状部を延設し、かつ内周面にスピーカスタンドの上端部の外周面を当接させたことにある。この場合、支持部材をスピーカボックスに組み付けた状態において、スピーカボックスの底面と前記支持面とが所定の傾斜角度をなすように前記支持面を傾斜させ、筒状部の中心軸と前記回転軸とが、前記傾斜角度と同じ角度をなすように筒状部を延設するとよい。
上記のように構成した連結装置によれば、筒状部をその回転軸回りに回すだけで、スピーカの放音方向を変更できる。また、この放音方向の変更作業においては、スピーカボックスをスピーカスタンドから取り外す必要が無い。したがって、簡単にスピーカの放音方向を変更できる。また、上記従来の連結装置のような、筒状部を覆うケースが不要なので、スピーカボックスの内部において、連結装置が占有する空間は小さい。したがって、スピーカの音質に与える影響を最小限に抑えることができる。
また、本発明の他の特徴は、筒状部に当接して、筒状部の前記回転軸回りの回転を所定の回転位置及び前記所定の位置から180°回転させた回転位置にて停止させて保持する保持機構(32,33,34a1,34a2)を備えたことにある。これによれば、スピーカスタンドに連結されたスピーカボックスに少し触れただけで放音方向がずれてしまうことを防止できる。
以下、本発明の一実施形態に係る連結装置について説明する。まず、この連結装置によって連結されるスピーカスタンド10及びスピーカボックス20の構成について簡単に説明しておく。図1に示すように、スピーカスタンド10は、床に設置される脚部11と、脚部11から上方へ延設された連結部12からなる。連結部12は、押し出し加工により形成された、断面形状が円形のパイプである。
スピーカボックス20は、図2に示すように、前板21a、底板21b、上蓋21c、回路ケース21d及び左右一対の側板21eからなる箱状のエンクロージャ21を有する。なお、図2においては、左側の側板21eは図示されているが、右側の側板21eは紙面の手前側に位置するので図示されていない。
前板21aには、上下一対の開口部が設けられていて、この開口部に、それぞれスピーカユニット22,23が組み付けられている。上側のスピーカユニット22は、高音再生用のスピーカユニットであって、能率良く音波を放射するためのホーン22aを備えている。下側のスピーカユニット23は、中低音再生用のスピーカユニットである。
つぎに、底板21bについて図3を用いて説明する。図3の上側が、スピーカボックス20の前側であり、図3の下側がスピーカボックス20の後側である。同図に示すように、底板21bは、前端部の左右方向の幅よりも中間部の左右方向の幅がやや狭く、中間部の左右方向の幅よりも後端部の左右方向の幅がさらに狭い六角形の板状に形成されている。底板21bの中央には、スピーカスタンド10とスピーカボックス20とを連結する連結装置30が組み付けられている。また、底板21bの底面の角部には、スピーカスタンド10を用いない場合に、設置面と当接して底板21bを支持する脚部21b1が設けられている。また、底板21bの底面であって、連結装置30の左側及び右側には、スピーカボックス20を壁面に固定するための壁面固定用ねじ21b2が組み付けられている。
上蓋21cは、樹脂成型により一体的に設けられる。上蓋21cの平面図を省略しているが、上蓋21cの平面視における外形は、底板21bと同様の六角形である。また、上蓋21cは、中央に凹部を有する。この凹部の上端部には、左右方向に延設された棒状のハンドル21c1が設けられている。ユーザは、ハンドル21c1を掴んでスピーカボックス20を運搬できる。
回路ケース21dは、後方に開放された箱状の部材で、図示しない増幅回路、入出力端子などを組み付けることができるようになっている。回路ケース21dの上端部が上蓋21cの後端部に組み付けられ、回路ケース21cの下端部が底板21bの後端部に組み付けられる。
左右一対の側板21eは、それぞれ、板状に形成され、前板21aの左右端から、底板21b及び上蓋21cの周縁に沿って回路ケース21dの左右端まで延設されている。
連結装置30は、図4、図5、図6A及び図6Bに示すように、台座31、板バネ32,33、筒状体34、円板35及び固定板36からなる。台座31は、樹脂成型により一体的に設けられる。台座31は、下部に板状のベース部31aを有する。ベース部31aには、強度を向上するための複数のリブが設けられている。また、ベース部31aの角部には、台座31を底板21bに固定するねじを挿入するねじ挿入部31a1が設けられている。
また、台座31は、中央に、筒状体34を支持する筒状体支持部31bを有する。筒状体支持部31bは、ベース部31aの上面及び底面に対して、前側よりも後側が低くなるように傾斜した円形の板状に形成されている。この筒状体支持部31bの傾斜角度は、所定の角度θ(例えば、8°)である。筒状体支持部31bの周縁部は、下方のベース部31aに連続している。また、筒状体支持部31bは、中央に、上下に開口した開口部Aを有する。そして、筒状体支持部31bの上面には、開口部Aの周囲に沿う半円弧状の溝31b1及び溝31b2が設けられている。溝31b1の半径は、溝31b2の半径よりも大きい。溝31b1及び溝31b2の深さは同一である。また、溝31b1及び溝31b2は、互いに対向している。溝31b1及び溝31b2の一端が、それぞれ筒状体支持部31bの前端部に位置し、溝31b1及び溝31b2の他端が、それぞれ筒状体支持部31bの後端部に位置している。溝31b1及び溝31b2の一端の左右方向の位置は同一であり、溝31b1及び溝31b2の他端の左右方向の位置も同一である。
また、溝31b1及び溝31b2の周囲には、筒状体支持部31bの周縁部から筒状体支持部31の上面に垂直に延設された垂直壁31b3が設けられている。垂直壁31b3の前部は切り欠かれている。そして、この切り欠き部分の僅かに前方にて、筒状体支持部31の上面に垂直方向かつ左右方向に延設された垂直壁31b4が設けられている。垂直壁31b4の左右方向の長さは、切り欠き部の左右方向の長さよりも長い。垂直壁31b4の右端及び左端は、垂直壁31b3の外周面に接続されている。すなわち、垂直壁31b4の左端部と垂直壁31b3との間、及び垂直壁31b4の右端部と垂直壁31b3との間には隙間が形成されている。この左右一対の隙間に、板バネ32の左端部及び右端部をそれぞれ挿入して、板バネ32を保持する。以下、この隙間が形成されている部分を板バネ保持部31b5という。垂直壁31b3の後部も前部と同様に構成されている。すなわち、垂直壁31b3の後部は切り欠かれていて、この切り欠き部の僅かに後方にて、垂直壁31b4と同様の垂直壁31b6が設けられ、板バネ33を保持するための左右一対の板バネ保持部31b7が設けられている。左側の板バネ保持部31b5の上端面及び右側の板バネ保持部31b7の上端面には、上方へ僅かに突出した突起31b8が設けられている。また、垂直壁31b4,31b6の左端及び右端からそれぞれ左方及び右方へ離間した位置にて、筒状体支持部31bの上面に垂直な方向に延設され、上下に開放された筒状のねじ挿入部31b9が設けられている。ねじ挿入部31b9は、垂直壁31b3の外周面に連結されている。
板バネ32,33は、図7A及び図7Bに示すように、左端部及び右端部の上下方向の幅に比べて、中間部の上下方向の幅がやや狭い板状の部材で、中央にて前後に円弧状に湾曲した湾曲部32a,33aが形成されている。板バネ32,33は、湾曲部32a,33aの凸状の面が開口部A側に向くようにして、板バネ保持部31b5に挿入されて保持される。すなわち、湾曲部32a,33aは、垂直壁31b3の内周面よりも僅かに開口部A側に突出している。
また、板バネ32,33の左端部及び右端部には、それぞれ上下方向に平行に2つの切り込みが入れられ、さらに前記切り込みの間の部分を上下に二等分するように左右方向に切り込みが入れられて、上下一対の小片部32b,32c,33b,33cが形成されている。小片部32b,33bは、下端が開放された自由端であって、上端が固定された固定端となっている。逆に、小片部32c,33cは、上端が開放された自由端であって、下端が固定された固定端となっている。小片部32b,32c,33b,33cは、それぞれ自由端側を起こすようにして曲げられている。板バネ32,33の左端部及び右端部が、板バネ保持部31b5に挿入されると、小片部32b,32c,33b,33cの弾性力により、板バネ32,33の左右端部が、垂直壁31b3に押しつけられる。これにより、板バネ32,33が板バネ保持部31b5,31b7から脱落するのを防止している。
筒状体34は、図8A及び図8Bに示すように、円板状の円板部34aと、円板部34aの中央部から斜め上方へ延設された円筒状の筒状部34bからなる。円板部34aの外径は、垂直壁31b3の内径よりも僅かに小さい。また、円板部34aの端面には、凹部34a1,34a2が設けられている。凹部34a1,34a2は、周方向において180°ずれている。また、円板部34aの底面から下方へ突出した凸部であって、溝31b1及び溝31b2にそれぞれ嵌合する凸部34a3及び凸部34a4が設けられている。凸部34a3及び凸部34a4は、凹部34a1と凹部34a2とを結ぶ直線上に設けられ、周方向において180°ずれている。また、円板部34aの下面の内周端部に、下方へ突出した操作部34a5が設けられている。後述するように、筒状体34が、台座31に組み付けられると、操作部34a5は、筒状体支持部31bの開口部Aを通って、筒状体支持部34bの底面よりも下方へ僅かに突出する。上記のように、筒状体支持部34bは、ベース部34aの底面に対して傾斜しているので、操作部34a5は、台座31の底面から突出しない(図2及び図9参照)。
筒状部34bの下端は開放されていて、筒状部34bには、下方からスピーカスタンド10の連結部12の先端部が挿入される。筒状部34bの上端は閉じられていて、筒状部34bに連結部12が挿入されると、連結部12の先端は、筒状部34bの上端の内面に当接する。また、筒状部34bの延設方向は、円板部34aの上面に垂直な方向に対して前記所定の角度θだけ、凹部34a1側に傾いている。筒状部34bの下端の直径は、連結部12の直径よりも僅かに大きく、筒状部34bの上端の直径は、連結部12の直径よりも僅かに小さくなっている。また、筒状部34bの内面には、筒状部34bの延設方向に沿って、複数のレール状の凸部34b1が設けられている。連結部12の表面には、軸線方向に沿って溝が設けられていて、凸部34b1と連結部12の溝とが嵌合するようになっている。これにより、スピーカボックス20が連結部12の回りに回転するのを防止している。
円板35は、フェルトをリング状にカットして形成されている。円板35は、筒状部34bに嵌め込まれて、円板部34aと固定板36に挟まれる。
固定板36は、中央に円形の開口部を有する。固定板36には、台座31のねじ挿入部31b9にそれぞれ対応した孔36aが設けられている。そして、バーリング加工により、孔36aの周りに立ち上がり部を設け、この立ち上がり部の内周面をタップ加工している。なお、バーリング加工によって立ち上がり部を設けずに、孔36aの上部に溶接、圧入などによりナットを組み付けてもよい。また、固定板36の前端部及び後端部には、台座31の突起31b8に対応した貫通孔36bが設けられている。
次に、連結装置30の組み立て手順について説明する。まず、筒状体34の凸部34a3及び凸部34a4を、台座31の溝31b1及び溝31b2にそれぞれ嵌合させ、筒状部34bに円板35及び固定板36の開口部を通す。そして、固定板36の貫通孔36bに、台座31の突起31b8を嵌合させる。これにより、固定板36の位置が決定される。つぎに、台座31の下方からねじ挿入部31b9にねじ37を挿入して、ねじ37を孔36aにねじ込む。これにより、筒状体34の円板部34aが、台座31と固定板36によって挟まれた状態となる。上記のように、溝31b1及び溝31b2にそれぞれ凸部34a3及び凸部34a4が嵌合しているので、操作部34a5を回すと、筒状体34は、溝31b1及び溝31b2にガイドされて回転する。また、上記のように、溝31b1及び溝31b2は、半円弧状に形成されているので、筒状体34は、180°回転することができる。上記のように、円板部34aと固定板36との間に、フェルト製の円板35を挟み込むことにより、筒状体34の回転をスムースにするとともに、連結装置30を底板21dに組み付けた状態におけるエンクロージャ21の密閉度を向上させている。
エンクロージャ21の底板21dの中央には、開口部が設けられており、この開口部に、底板21dの下側から、上記のように構成した連結装置30の筒状部34bを通し、ベース部31aの上面を底板21dの底面に当接させる。そして、台座31のねじ挿入部31a1にねじ38を挿入し、底板21の上面に載置した金属板に予め組み付けられたナットに、ねじ38をねじ込む。これにより、台座31を底板21dに固定する。
上記のように、筒状体支持部31bは、前側が後側よりも高くなるように、所定の角度θだけ傾斜しており、かつ筒状部34bが、筒状体支持部31bの上面に垂直な方向(すなわち、筒状体34の回転軸)に対して前記所定の角度θだけずれた方向に延設されている。したがって、凹部34a3が凹部34a4の前側に位置するように、筒状体34の回転位置を設定した場合は、筒状部34bは、スピーカボックス20の底板21dに垂直な方向に延設された状態となる(図2及び図3参照)。この状態において、板バネ32の凸部32aが凹部34a3に嵌合し、板バネ33の凸部33aが凹部34a4に嵌合する。以下、この状態の筒状体34の回転位置を第1回転位置という。
一方、凹部34a3が凹部34a4の後側に位置するように、筒状体34の回転位置を設定した場合(すなわち、筒状体34を、第1回転位置から180°回転させた場合)は、図9及び図10に示すように、筒状部34bは、底板21dに垂直な方向に対して、前記所定の角度θの2倍の角度2θだけ後方に傾斜した方向に延設された状態となる。この状態において、板バネ32の凸部32aが凹部34a4に嵌合し、板バネ33の凸部33aが凹部34a3に嵌合する。以下、この状態の筒状体34の回転位置を第2回転位置という。なお、図9においても、図2と同様に、左側の側板21eは図示されているが、右側の側板21eは紙面の手前側に位置するので図示されていない。
したがって、スピーカスタンド10の連結部12を筒状部34bに挿入し、筒状体34の回転位置を第1回転位置に設定すれば、スピーカボックス20の放音方向は、図11Aに示すように、水平方向となる。一方、筒状体17の回転位置を第2回転位置に設定すれば、スピーカボックス20の放音方向は、図11Bに示すように斜め下方となる。
上記のように構成した連結装置30によれば、操作部34b5を筒状体34の回転軸回りに回すだけで、スピーカボックス20の放音方向を選択的に変更できる。また、この放音方向の変更作業において、スピーカボックス20をスピーカスタンド10から取り外す必要が無い。したがって、簡単に放音方向を変更できる。特に、スピーカユニット22,23の指向性が高い場合に有効である。また、筒状部34bの下端の直径を、連結部12の直径よりも僅かに大きくし、筒状部34bの上端の直径を、連結部12の直径よりも僅かに小さくした。これにより、連結部12の先端部を筒状部34bに挿入し易くすることができる。さらに、連結部12を筒状部34bに挿入するだけで、連結部12と筒状部34bとが締まり嵌め状態となり、強固に固定される。すなわち、ねじ、ナットなどの締結部材を用いなくても、スピーカボックス20をスピーカスタンド10に簡単かつ強固に連結できる。また、締結部材を用いないので、締結部材が緩んで、好ましくない事態が発生することもない。
また、筒状部34bは、スピーカボックス20の内部に露出している。すなわち、上記従来の連結装置のような、筒状体34を回転させた際に筒状部34bが移動する空間を覆うケースが設けられていない。したがって、スピーカボックス20の内部において、連結装置30が占有する空間は小さく、スピーカボックス20の音質に与える影響が小さい。また、上記のように、操作部34a5は、スピーカボックス20の底部から突出しないので、不用意に操作部34a5に触れて、放音方向がずれてしまうことが無い。さらに、筒状体34の回転位置が、第1回転位置及び第2回転位置にあるとき、板バネ16の凸部16a及び板バネ17の凸部17aが、凹部34a3及び凹部34a4にそれぞれ嵌合するようにした。すなわち、筒状体34の回転位置を、第1回転位置から第2回転位置へ変更する場合、及び第2回転位置から第1回転位置へ変更する場合には、板バネ32,33を変形させて前記嵌合状態を解除するだけの回転力を、操作部34a5を介して筒状体34に加える必要がある。したがって、操作部34a5及びエンクロージャ21に少し触れただけで、放音方向がずれてしまうことを防止できる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、台座31を、上記実施形態とは前後逆向きにして取り付けてもよい。この場合、筒状体34の回転位置を第1回転位置に設定すれば、スピーカボックス20の放音方向は、上記実施形態と同様に水平方向であるが、筒状体34の回転位置を第2回転位置に設定すれば、スピーカボックス20の放音方向を、斜め上方に設定できる。
また、上記実施形態においては、筒状体支持部31bをベース部31aの上面に対して所定の角度θだけ傾斜させたが、筒状体支持部31bの上面をベース部31aの上面と平行にしてもよい。この場合、筒状体34の回転位置を第1回転位置に設定すれば、スピーカボックス20の放音方向を斜め上方に設定でき、筒状体34の回転位置を第2回転位置に設定すれば、スピーカボックス20の放音方向を斜め下方に設定できる。
また、上記実施形態においては、操作部34a5を介して筒状体34に回転力を加えることにより、板バネ32,33を変形させて前記嵌合状態を解除するようにした。しかし、これに代えて、円板部34aの周辺において、円板部34aの上面に垂直な方向又は円板部34aの半径方向にのみ移動可能に構成されていて、凹部34a3又は凹部34a4に嵌合するスライド片を設けてもよい。すなわち、筒状体34を、第1回転位置又は第2回転位置にて回転不能にロックする場合には、スライド片をスライドさせて凹部34a3又は凹部34a4に嵌合させ、前記ロックを解除する場合には、スライド片を逆方向にスライドさせて凹部34a3又は凹部34a4との嵌合を解除すればよい。これによれば、スピーカの放音方向を変更する場合には、スライド片を操作する必要があるので、誤ってスピーカの放音方向をずらしてしまうことを防止できる。
また、上記実施形態においては、連結部12は円筒状のパイプである。しかし、連結部12は円筒状のパイプに限られない。すなわち、連結部の断面形状はどのような形状であってもよく、連結部12の断面形状に対応して筒状部34bを形成すればよい。また、連結部12は、中空の部材に限られず、中実の部材であってもよい。また、連結部12の先端部を、先端側に向かうに従って徐々に細くしてもよい。
10…スピーカスタンド、12・・・連結部、20…スピーカボックス、21・・・エンクロージャ、30…連結装置、31・・・台座、31a・・・ベース部、31b・・・筒状体支持部、32,33・・・板バネ、34・・・筒状体、34a3,34a4・・・凹部
Claims (3)
- スピーカボックスの底部に設けられ、スピーカスタンドの上端部を挿入して前記スピーカボックスと前記スピーカスタンドとを連結する筒状部を有する連結装置において、
前記スピーカボックスに組み付けられ、前記筒状部を支持する支持面を有し、前記支持面に垂直な方向に延設された回転軸回りに回転可能に、前記筒状部を前記支持面側にて支持する支持部材を設け、
前記筒状部の中心軸と前記回転軸とが所定の角度をなすように前記筒状部を延設し、かつ内周面に前記スピーカスタンドの上端部の外周面を当接させたことを特徴とする連結装置。 - 請求項1に記載の連結装置において、
前記支持部材を前記スピーカボックスに組み付けた状態において、前記スピーカボックスの底面と前記支持面とが所定の傾斜角度をなすように前記支持面を傾斜させ、前記筒状部の中心軸と前記回転軸とが、前記傾斜角度と同じ角度をなすように前記筒状部を延設したことを特徴とする連結装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の連結装置において、
前記筒状部に当接して、前記筒状部の前記回転軸回りの回転を所定の回転位置及び前記所定の位置から180°回転させた回転位置にて停止させて保持する保持機構を備えたことを特徴とする連結装置。
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