JP5659743B2 - 助手席用エアバッグ及び助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ及び助手席用エアバッグ装置 Download PDF

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Description

本発明は助手席用エアバッグに係り、特に膨張完了状態において乗員対向面が上下及び左右にわたって比較的平面に近い形状となる助手席用エアバッグに関する。また、本発明は、このエアバッグを備えた助手席用エアバッグ装置に関する。
助手席用エアバッグ装置は、自動車の衝突時に助手席乗員の前方に助手席用エアバッグを展開させて乗員を拘束するように構成されている。従来の助手席用エアバッグ(例えば特許文献1参照)は、膨張完了状態において側方及び上方から見た場合、乗員対向面が乗員に向って凸に湾曲するよう構成されている。
特許文献1では、エアバッグは、上布及び下布の2枚の基布を縫合してなる。上布は、エアバッグの左右の側面の上半側と該エアバッグの上面とを構成し、下布は、該エアバッグの左右の側面の下半側と該エアバッグの下面とを構成する。上布及び下布は、それぞれ、乗員側ほど左右幅が大きくなり、該乗員側の辺が、該乗員側に向って凸に湾曲した円弧状となっている略扇形のものである。上布の乗員側の辺の左右方向の中間部に、エアバッグの乗員対向面を構成する延出部が連なっている。この延出部の左辺は、左方へ向って凸の円弧状となっており、右辺は、右方へ向って凸の円弧状となっている。延出部の左辺及び右辺と上布の乗員側辺との交叉角度は、90°よりも小さい。
この上布と下布の左辺同士及び右辺同士が縫合され、延出部の下辺(上布からの延出方向の先端側の辺)が下布の乗員側辺の左右方向の中間部に縫合され、延出部の左辺の上半側及び下半側に、それぞれ、上布及び下布の乗員側辺の該延出部よりも左端側が縫合され、延出部の右辺の上半側及び下半側に、それぞれ、上布及び下布の乗員側辺の該延出部よりも右端側が縫合されることにより、エアバッグが構成される。
このように構成されたエアバッグの膨張完了状態にあっては、該延出部から上布及び下布にかけてのエアバッグの外面が、該エアバッグの外方に向って凸に湾曲した曲面となる。そのため、この膨張完了状態のエアバッグを側方及び上方から見た場合、その乗員対向面は、乗員に向って凸に湾曲した形状となる。
特開2000−272465号公報
本発明は、膨張完了状態において、乗員対向面が上下及び左右にわたって平面に近い形状となる助手席用エアバッグと、このエアバッグを備えた助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の助手席用エアバッグは、乗員側の後部パネル(10)とインストルメントパネル側の前部パネル(20)とを縫合してなる助手席用エアバッグ(1)において、該後部パネルは、ウィンドシールド側に位置する上辺(11)、該上辺(11)の左端に連なる上部左辺(12)、該上部左辺(12)に連なり左方に延在する左横辺(13)、該左横辺(13)の左端に連なる下部左辺(14)、該上辺の右端に連なる上部右辺(15)、該上部右辺(15)に連なり、右方に延在する右横辺(16)、該右横辺(16)の右端に連なる下部右辺(17)、及び、該下部左辺(14)と下部右辺(17)の下端同士に連なる下辺(18)を有しており、左横辺(13)の右端と右横辺(16)の左端との距離Lと、該下辺(18)の長さLとが略等しく、該上部左辺(12)と該左横辺(13)との交差角度θ、及び、該上部右辺(15)と右横辺(16)との交差角度θがいずれも90°よりも大であり、該後部パネル(10)の上部左辺(12)と左横辺(13)とが縫合され、該上部右辺(15)と右横辺(16)とが縫合され、該上辺(11)、下部左辺(14)、下辺(18)及び下部右辺(17)が前部パネル(20)に縫合されており、前部パネル(20)は、後部パネル(10)の下辺(18)に縫合される下辺(21)と、該下辺(21)の左端に連なる後部左辺(22)と、該後部左辺(22)の前端に連なる前部左辺(23)と、下辺(21)の右端に連なる後部右辺(24)と、該後部右辺(24)の前端に連なる前部右辺(25)とを有しており、後部パネル(10)の下辺(18)と前部パネル(20)の下辺(21)とが縫合され、後部パネル(10)の下部左辺(14)と前部パネル(20)の後部左辺(22)の下部(22b)に縫合され、下部右辺(17)と後部右辺(24)の下部(24b)とが縫合され、後部パネル(10)の上辺(11)が前部パネル(20)の後部左辺(22)の上部(22a)及び後部右辺(24)の上部(24a)にそれぞれ縫合されており、エアバッグ(1)の膨張完了状態において、エアバッグ(1)の乗員対向面(10b)は、乗員側から見て略四角形状となり、この乗員対向面(10b)の上部の左右両端側において、該乗員対向面(10b)、エアバッグ(1)の上面(10a)、及びエアバッグ(1)の各側面(10c)が交わる角部は、それぞれ、凸角部の形状となり、これにより、膨張完了状態において、乗員対向面(10b)の上部に、乗員側へ突出し、左右に延在する凸部(10f)が形成されることを特徴とするものである。
請求項2の助手席用エアバッグは、請求項1において、前記下辺の長さLは、前記左横辺の右端と前記右横辺の左端との距離Lの84〜94%であることを特徴とするものである。
請求項3の助手席用エアバッグは、請求項1又は2において、前記上部左辺と前記左横辺との交差角度θ、及び前記上部右辺と前記右横辺との交差角度θが、それぞれ107〜117°であることを特徴とするものである。
本発明(請求項4)の助手席用エアバッグ装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグの折り畳み体と、該助手席用エアバッグが取り付けられたケースと、該助手席用エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えてなるものである。
本発明の助手席用エアバッグにあっては、乗員側の後部パネルの左上部に上部左辺及び左横辺を設け、右上部に上部右辺及び右横辺を設け、かつ各々の交差角度を90°よりも大としている。また、左横辺の右端と右横辺の左端との間の距離Lと、下辺の長さLとを略等しくしている。このため、膨張完了状態の助手席用エアバッグの乗員対向面の上部に、乗員側へ突出し、左右に延在する凸部が形成される。そして、これにより、膨張完了状態の助手席用エアバッグの乗員対向面は、側方から見た場合、上下にわたって平面に近い形状となり、上方から見た場合、左右にわたって平面に近い形状となる。これにより、簡易な構成にて、斜突に対する安全性をより一層向上させることができる。
エアバッグは、膨張時には、より球形に近い形状に膨張しようとするが、上部左辺と左横辺との交差角度θ、及び上部右辺と右横辺との交差角度θをいずれも107〜117°とし、また下辺の長さLを左横辺の右端と右横辺の左端との距離Lの84〜94%とすることにより、膨張完了状態の助手席用エアバッグの乗員対向面を、より確実に、上下及び左右にわたって平面に近い形状とすることが可能である。これにより、斜突に対する安全性を一層向上させることができる。
実施の形態に係る助手席用エアバッグの膨張完了状態を示す側面図である。 図1の助手席用エアバッグの縦断面図である。 前部パネルの平面図である。 後部パネルの平面図である。 後部パネルの寸法説明図である。 パネルの縫合方法を示す斜視図である。 図1のエアバッグの膨張完了状態を示す平面図である。
以下、図1〜図7を参照して実施の形態に係る助手席用エアバッグ及び助手席用エアバッグ装置について説明する。なお、以下の説明において、前後、左右及び上下方向はそれぞれ車両の前後、左右及び上下方向と合致する。
図2の通り、助手席用エアバッグ1は、乗員側の後部パネル10と、インパネ(インストルメントパネル)2側の前部パネル20とを縫合したものであり、インフレータ4からのガスによって膨張する。図1の符号3はウィンドシールドを示している。
図3の通り、後部パネル10は、ウィンドシールド3側に位置する上辺11と、該上辺11の左端に連なる上部左辺12と、該上部左辺12の末端に連なり、左側方に延在する左横辺13と、該左横辺13の左端に連なり、膨張したエアバッグ1の左側面を下方に延在する下部左辺14と、上辺11の右端に連なる上部右辺15と、該上部右辺15の末端に連なり右側方に延在する右横辺16と、該右横辺16の右端に連なり、膨張したエアバッグ1の右側面を下方に延在する下部右辺17と、該下部左辺14の下端と下部右辺17の下端とをつなぐ下辺18とを有する。後部パネル10の周縁からは耳片19が突設され、該耳片19に小孔19aが設けられている。この小孔19aには、パネルの縫合時に位置決め治具が挿通される。
図4の通り、前部パネル20は、後部パネル10の下辺18に縫合される下辺21と、該下辺21の左端に連なる後部左辺22と、該後部左辺22の前端に連なる前部左辺23と、下辺21の右端に連なる後部右辺24と、該後部右辺24の前端に連なる前部右辺25と、前部左辺23の右端に連なる左切込辺26と、前部右辺25の左端に連なる右切込辺27と、左切込辺26の末端と右切込辺27の末端とをつなぐ奥辺28とを有する。左右の切込辺26,27と奥辺28とによって、前部パネル20の前辺中央に略コ字形の切欠状部が形成されている。前部パネル20の周縁には、耳片29が突設され、該耳片29に小孔29aが設けられている。小孔29aには、縫合時に位置決め用治具が挿通される。
図5の通り、上部左辺12と左横辺13との交差角度θ、上部右辺15と右横辺16との交差角度θはいずれも90°よりも大きく、好ましくは107〜117°特に110〜115°である。なお、上部左辺12、上部右辺15、横辺13,16はいずれも湾曲しているので、θは点A,Bを結ぶ線分bと点A,Cを結ぶ線分cとの交差角度として定義される。点Aは、左横辺13の右端、及び右横辺16の左端である。点Bは上部左辺12、上部右辺15の中点であり、点Cは横辺13,16の中点である。
また、図5の通り、左横辺13の右端Aと右横辺の左端Aとの距離Lと、下辺18の長さLとはほぼ等しい。好ましくは、LはLの84〜94%、特に85〜90%である。なお、下辺18の左右両端は湾曲しているので、左辺14及び右辺17の延長線d,dと下辺18の延長線eとの交点D,D間の距離をLと定義する。
前部パネル20には、奥辺28の近傍にインフレータ4用の開口30が設けられている。また、この開口30の周囲に、エアバッグ1及びインフレータ4の取付用ボルト(図示略)の挿通孔31が設けられている。
パネル10,20を用いてエアバッグ1を縫製する場合、図6の通り、後部パネル10については、上部左辺12と左横辺13とを縫合し、上部右辺15と右横辺16とを縫合する。Sは縫合の縫目を示す。これにより、乗員対向面10bと、上面10aと、左右の側面10cとを有した立体形状が形成される。この後部パネル10の上面10aによりエアバッグ1製品の上面の後半側が構成され、乗員対向面10bによりエアバッグ1製品の乗員対向面が構成され、左右の側面10cによりそれぞれエアバッグ1製品の左右の側面の後半側が構成される。
この後部パネル10の上面10aは、実質的に、該後部パネル10のうち上辺11、上部左辺12、左横辺13の右端と右横辺16の左端とを結ぶ線分(即ち前記点A,A同士を結ぶ線分)、及び上部右辺15によって画定される領域により構成されている。
この後部パネル10の乗員対向面10bは、実質的に、該後部パネル10のうち左横辺13の右端と右横辺16の左端とを結ぶ線分、該左横辺13の右端と下辺18の左端とを結ぶ線分(即ち左側の前記点A,Dを結ぶ線分)、該下辺18、及び該下辺18の右端と右横辺16の左端とを結ぶ線分(即ち右側の前記点D,Aを結ぶ線分)によって画定される領域により構成されている。
この後部パネル10の左側の側面10cは、実質的に、該後部パネル10のうち左横辺13、下部左辺14、及び該下部左辺14の下端と左横辺13の右端とを結ぶ線分によって画定される領域により構成されている。
この後部パネル10の右側の側面10cは、実質的に、該後部パネル10のうち右横辺16、下部右辺17、及び該下部右辺17の下端と右横辺16の左端とを結ぶ線分によって画定される領域により構成されている。
後部パネル10がこのように構成されたことにより、エアバッグ1の膨張完了状態において、乗員対向面10bは、乗員側から見て略四角形状となる。また、この乗員対向面10bの上部の左右両端側において、該乗員対向面10b、上面10a、及び各側面10cが交わる角部は、それぞれ、四角錐の底面及び隣り合う2つの斜面が交わる凸角部の如き形状となる。これにより、乗員対向面10aの上部に、乗員側に突出し、且つ乗員対向面10bの上部を左右に延在する凸部10fが形成される。
前部パネル20については、奥辺28の左半分と左切込辺26とを縫合し、奥辺28の右半分と右切込辺27とを縫合する。また、前部左辺23と前部右辺25とを縫合する。これにより、上面20a、下面20b及び左右の側面20cを有した立体形状が形成される。この前部パネル20の上面20aによりエアバッグ1製品の上面の前半側が構成され、下面20bによりエアバッグ1製品の下面が構成され、左右の側面20cによりそれぞれエアバッグ1製品の左右の側面の前半側が構成される。
この前部パネル20の上面20aの左半側は、実質的に、該前部パネル20のうち前部左辺23、後部左辺22の上部22a(後部左辺22のうち、後述の通り後部パネル10の上辺11に縫合される部分。図4,6参照。)、該後部左辺22の上部22aの下端と左切込辺26の奥辺28側の端部とを結ぶ線分、及び該左切込辺26によって画定される領域により構成されている。
この前部パネル20の上面20aの右半側は、実質的に、該前部パネル20のうち前部右辺25、後部右辺24の上部24a(後部右辺24のうち、後述の通り後部パネル10の上辺11に縫合される部分。図4,6参照。)、該後部右辺24の上部24aの下端と右切込辺27の奥辺28側の端部とを結ぶ線分、及び該右切込辺27によって画定される領域により構成されている。
この前部パネル20の下面20bは、実質的に、該前部パネル20のうち下辺21、該下辺21の左端と奥辺28の左端とを結ぶ線分、該奥辺28、及び該奥辺28の右端と下辺21の右端とを結ぶ線分によって画定される領域により構成されている。
この前部パネル20の左側の側面20cは、実質的に、該前部パネル20のうち後部左辺22の下部22b(後部左辺22のうち、後述の通り後部パネル10の下部左辺14に縫合される部分。図4,6参照。)、該後部左辺22の下部22bの上端と奥辺28の左端とを結ぶ線分、及び該奥辺28の左端と後部左辺22の下部22bの下端とを結ぶ線分によって画定される領域により構成されている。
この前部パネル20の右側の側面20cは、実質的に、該前部パネル20のうち後部右辺24の下部24b(後部右辺24のうち、後述の通り後部パネル10の下部右辺17に縫合される部分。図4,6参照。)、該後部右辺24の下部24bの上端と奥辺28の右端とを結ぶ線分、及び該奥辺28の右端と後部右辺24の下部24bの下端とを結ぶ線分によって画定される領域により構成されている。
次に、それぞれ立体形状とされた後部パネル10と前部パネル20とを縫合する。この際、後部パネル10の下辺18と前部パネル20の下辺21とを縫合し、後部パネル10の下部左辺14を前部パネル20の後部左辺22の下部22bに縫合し、下部右辺17を後部右辺24の下部24bに縫合する。また、後部パネル10の上辺11を前部パネル20の後部左辺22の上部22a及び後部右辺24の上部24aにそれぞれ縫合する。その後、インフレータ用開口30を通してエアバッグ1を表裏反転させることにより、縫合代をエアバッグ1内に配置させて製品形態のエアバッグ1とする。
このエアバッグ1は、インフレータ4が取り付けられ、折り畳まれ、箱状のケース5(図2)内に設置される。インパネ2には、エアバッグ1の折り畳み体を覆うようにリッド6(図1)が設けられる。折り畳まれたエアバッグ1と、インフレータ4と、ケース5とによって助手席用エアバッグ装置が構成される。このリッド6はインパネ2の一部として設けられてもよく、インパネ2とは別体の蓋状部材として設けられてもよい。後者の場合、リッド6はケース5に連結される。
インフレータ4が作動した場合、エアバッグ1はリッド6を押し開けて助手席乗員の前方に展開し、該乗員を拘束する。このエアバッグ1は、図5のようにL≒L、θ>90°に設定されている。そのため、図1の通り、膨張完了状態のエアバッグ1を側方から見た場合に、乗員対向面10bの上部に、乗員側に突出する凸部10fが形成される。凸部10fは、乗員対向面10bと上面10aとの交差線であり、図7の通り、乗員対向面10bの上部を左右に延在している。これにより、膨張完了状態のエアバッグ1にあっては、乗員対向面10bが図1及び図7の通り、上下及び左右にわたって平面に近い形状となる。
このエアバッグ1にあっては、車両の斜突(車両に対し斜め前方から衝撃が加えられる衝突形態。オフセット衝突を含む。)時の乗員拘束性能がより高いものとなる。これについて、図7を参照して説明する。なお、図7の二点鎖線100は、従来のエアバッグの乗員対向面を模式的に示したものであり、膨張完了状態において、該乗員対向面100は、乗員側に向って凸に湾曲した形状となっている。
車両の斜突時には、助手席乗員Pは斜め前方へ移動しようとする。この際、従来のエアバッグにあっては、膨張完了状態において、乗員対向面100は、その左端側及び右端側ほど車両前方側へ後退するように(即ち乗員の移動方向に沿うように)湾曲しているため、乗員が斜め前方移動して乗員対向面100の中央よりも左端側又は右端側に接触したときに、該乗員対向面100から乗員に与えられる反力(乗員の斜め前方移動を拘束する力)を十分なものとするためには、厳密な内圧管理が必要となり、設計が複雑化するおそれがある。これに対し、本発明のエアバッグ1にあっては、膨張完了状態では、図7の通り、乗員対向面10bは、左右にわたって平面に近い形状となっており、その左端側及び右端側においてもそれぞれ乗員に正対するように展開しているため、仮に乗員が斜め前方移動して該乗員対向面10bの中央よりも左端側又は右端側に接触した場合でも、該乗員対向面10bから乗員に対し十分に反力を与えることができ、乗員の斜め前方移動を十分に拘束することが可能である。これにより、本発明のエアバッグ1にあっては、車両の斜突時の乗員拘束性能に関し、簡易な構成にて、従来のエアバッグに比べてより高い性能を発揮することができる。
また、本発明のエアバッグ1にあっては、膨張完了状態にあっては、図1の通り、乗員対向面10bは上下にわたっても平面に近い形状となっているので、乗員対向面10bが乗員を拘束したときに、乗員が過度に前傾姿勢となることが防止される。
1 エアバッグ
2 インパネ
3 ウィンドシールド
4 インフレータ
5 ケース
6 リッド
10 後部パネル
11 上辺
12 上部左辺
13 左横辺
14 下部左辺
15 上部右辺
16 右横辺
17 下部右辺
18 下辺
20 前部パネル
21 下辺
22 後部左辺
23 前部左辺
24 後部右辺
25 前部右辺
26 左切込辺
27 右切込辺
28 奥辺
30 インフレータ用開口
31 小孔

Claims (4)

  1. 乗員側の後部パネル(10)とインストルメントパネル側の前部パネル(20)とを縫合してなる助手席用エアバッグ(1)において、
    該後部パネルは、ウィンドシールド側に位置する上辺(11)、該上辺(11)の左端に連なる上部左辺(12)、該上部左辺(12)に連なり左方に延在する左横辺(13)、該左横辺(13)の左端に連なる下部左辺(14)、該上辺の右端に連なる上部右辺(15)、該上部右辺(15)に連なり、右方に延在する右横辺(16)、該右横辺(16)の右端に連なる下部右辺(17)、及び、該下部左辺(14)と下部右辺(17)の下端同士に連なる下辺(18)を有しており、
    左横辺(13)の右端と右横辺(16)の左端との距離Lと、該下辺(18)の長さLとが略等しく、
    該上部左辺(12)と該左横辺(13)との交差角度θ、及び、該上部右辺(15)と右横辺(16)との交差角度θがいずれも90°よりも大であり、
    該後部パネル(10)の上部左辺(12)と左横辺(13)とが縫合され、該上部右辺(15)と右横辺(16)とが縫合され、
    該上辺(11)、下部左辺(14)、下辺(18)及び下部右辺(17)が前部パネル(20)に縫合されており、
    前部パネル(20)は、後部パネル(10)の下辺(18)に縫合される下辺(21)と、該下辺(21)の左端に連なる後部左辺(22)と、該後部左辺(22)の前端に連なる前部左辺(23)と、下辺(21)の右端に連なる後部右辺(24)と、該後部右辺(24)の前端に連なる前部右辺(25)とを有しており、
    後部パネル(10)の下辺(18)と前部パネル(20)の下辺(21)とが縫合され、後部パネル(10)の下部左辺(14)と前部パネル(20)の後部左辺(22)の下部(22b)に縫合され、下部右辺(17)と後部右辺(24)の下部(24b)とが縫合され、後部パネル(10)の上辺(11)が前部パネル(20)の後部左辺(22)の上部(22a)及び後部右辺(24)の上部(24a)にそれぞれ縫合されており、
    エアバッグ(1)の膨張完了状態において、エアバッグ(1)の乗員対向面(10b)は、乗員側から見て略四角形状となり、
    この乗員対向面(10b)の上部の左右両端側において、該乗員対向面(10b)、エアバッグ(1)の上面(10a)、及びエアバッグ(1)の各側面(10c)が交わる角部は、それぞれ、凸角部の形状となり、これにより、膨張完了状態において、乗員対向面(10b)の上部に、乗員側へ突出し、左右に延在する凸部(10f)が形成されることを特徴とする助手席用エアバッグ。
  2. 請求項1において、前記下辺の長さLは、前記左横辺の右端と前記右横辺の左端との距離Lの84〜94%であることを特徴とする助手席用エアバッグ。
  3. 請求項1又は2において、前記上部左辺と前記左横辺との交差角度θ、及び前記上部右辺と前記右横辺との交差角度θが、それぞれ107〜117°であることを特徴とする助手席用エアバッグ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグの折り畳み体と、該助手席用エアバッグが取り付けられたケースと、該助手席用エアバッグを膨張させるためのインフレータとを備えてなる助手席用エアバッグ装置。
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