JP5658998B2 - 自動販売機の通信システム - Google Patents

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本発明は、自動販売機の通信システムに関する。
自動販売機は、紙幣処理装置や硬貨処理装置などの端末装置を備え、これら装置を主制御部からの信号により制御している。つまり、主制御部をマスタ端末とし端末装置をスレーブ端末として通信(シングルマスタ通信)を行っている。
近年、電子マネーが普及し、電子マネー処理端末を搭載した自動販売機が増えている。電子マネー処理端末は外部のネットワークに接続する通信機能を有している。このため、端末装置同士を接続する別の通信ラインを設け、主制御部を介さずに端末装置の情報を外部に送信する、新しい機能を実現できるインフラが整いつつある。
例えば、特許文献1には、端末装置の更新プログラムを外部のサーバからダウンロードする技術が記載されている。
特許文献2と特許文献3には、電子マネー装置を利用して、ICカードに硬貨処理装置や紙幣処理装置などの稼働履歴を収集する技術が記載されている。
特許文献4には、電子マネー装置を利用して、硬貨処理装置の釣銭抑止モードを曜日、時間帯により設定する技術が記載されている。
特開2001−283304号 特開2010−033485号 特開2010−102389号 特開2010−146046号
しかし、別の通信ラインにより端末装置同士の通信を実施しようとすると、端末同士の通信処理量が増大するため、主制御部からの呼びかけ信号に対し端末装置が応答信号を返せなくなるなど、処理能力に著しく悪影響を及ぼす場合がある。また、端末同士の通信を実施しようとする他の方法としては、通信主制御機能を有する新たな端末を設ける方法や、自動販売機の主制御プログラムを改造する方法があるが、前者の場合は装置を設置する分費用がかかり、後者の場合は自動販売機の通信規格があるため、端末装置メーカの都合で変更することができず、上述の先行技術の実用化を阻む一因となっている。
本発明は、このような事情に鑑み、自動販売機の主制御部に負荷をかけることなく、既存の通信回線を経由した端末装置同士の通信が可能な自動販売機の通信システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明は、主制御部と複数の端末装置とを備え、端末装置間の通信を、主制御部と複数の端末装置とを接続する通信回線を経由して行う自動販売機の通信システムであって、複数の端末装置のそれぞれは、主制御部から通信回線を経由して順次送られてくる送信許可指令を受信し、この送信許可指令が他の端末装置宛であることを認識すると、送信許可指令に対して他の端末装置から主制御部に送信される応答信号の待ち時間を監視して他の端末装置の動作状態を判定する制御手段、を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、端末装置のそれぞれに設けられる制御手段は、主制御部から順次送られてくる送信許可指令が他の端末装置宛であることを認識すると、他の端末装置から主制御部に送信される応答信号の待ち時間を監視して他の端末装置の動作状態を判定する。このため、各端末装置は、他の端末装置の動作状態を、主制御部に負荷をかけることなく既存の通信回線を経由して認識することができ、ここで認識した動作状態にしたがい最適な端末間通信が可能になる。
制御手段は、通信回線経由で送られてくる送信許可指令が自端末装置宛であると認識すると、自端末装置の動作状態に応じて予め決められた応答信号の待ち時間を設定し、待ち時間が経過したことを契機に主制御部に対し応答信号を送信するのが好ましい。
かかる構成によれば、端末装置の動作状態に応じて予め決められた応答信号の待ち時間に意味を持たせた端末間通信が可能になり、このとき主制御部に負荷をかけることなく、かつ既存の通信回線を使用して実現できる。
通信回線は、主制御部では出力専用、複数の端末装置では入力専用に用いられる同期信号回線と、主制御部では出力専用、複数の端末装置では入力専用に用いられる送信回線と、主制御部では入力専用、複数の端末装置では入出力用に用いられる受信回線を含む。
かかる構成によれば、各端末装置は、主制御部では入力専用、複数の端末装置では入出力用に用いられる受信回線を用いて他の端末装置の動作状態を認識できる。このため、新たな回線を付加することなく、また、新たなコマンドを必要とすることなく、容易に端末間通信が可能になる。
複数の端末装置の少なくとも一つはネットワーク経由で外部のコンピュータに接続されており、コンピュータに接続されていない端末装置の制御手段は、応答信号の待ち時間を監視して他の端末装置の少なくとも一つに異常ありと判定されると、判定された端末装置の異常を、外部のコンピュータに接続された端末装置を経由してコンピュータに通知してもよい。
かかる構成によれば、端末装置の一つが外部のコンピュータに接続されていれば端末装置の異常を容易に外部に通知でき、従って、自動販売機の迅速な異常復帰、或いは部品交換等の保守が可能である。
複数の端末装置の少なくとも一つは人体の接近を検知する接近センサを有して所定時間内に人体の接近がない場合に省電力モードで動作しており、接近センサを有しない端末装置の制御手段は、応答時間の待ち時間を監視して、接近センサを有する端末装置が省電力モードで待機しており、かつ、接近センサによる人体接近を認識すると、自端末装置を、省電力モードから通常動作モードへ移行する制御を行う。
かかる構成によれば、利用者が自動販売機に接近することにより省電力モードで動作している各端末装置が通常動作モードに自動復帰するため、利用の少ない時間帯の省電力化に役立つ。
本発明によれば、自動販売機の主制御部に負担をかけることなく、既存の通信回線を経由した端末装置同士の通信が可能になる。
本発明に係る自動販売機の通信システムの実施形態を示すブロック図である。 本発明の実施形態の概略動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態における端末装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る自動販売機の通信システムの応用例(1)の動作を示すシーケンス図である。 同通信システムの応用例(2)の動作を示すシーケンス図である。
(実施形態の構成)
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る自動販売機の通信システムのブロック図を示している。
自動販売機100は、端末装置として、電子マネー処理端末2と、硬貨処理装置3と紙幣処理装置4とを備え、これら端末装置2、3、4は、通信回線5を介して主制御部1に接続されている。
通信回線5は、主制御部1では出力専用、各端末装置2、3、4では入力専用に用いられるSYNC(同期)信号回線51と、主制御部1では出力専用、各端末装置2、3、4では入力専用に用いられる送信回線52と、主制御部1では入力専用、各端末装置2、3、4では入出力用に用いられる受信回線53とを含む。
電子マネー処理端末2は、電子マネーを利用した決済処理を行い、その結果について通信端末装置50を介して定期的に不図示の外部管理サーバに通知する。硬貨処理装置3は、硬貨の正偽判定や受け入れ、払い出し等の処理を行う。紙幣処理装置4は、紙幣の正偽判定や受け入れ等の処理を行う。なお、紙幣処理装置4には、利用の少ない時間帯の省電力化をはかるために、利用者の接近を検知可能な接近センサ60が接続されている。
通信端末装置50は、外部管理サーバと相互に通信を行うことで、電子マネーの決済情報を伝達すると共に、電子マネー処理端末2、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4を含む端末装置に対し設定されるデータならびにプログラムデータを、外部管理サーバから取得するための通信手段として利用される。尚、外部管理サーバと通信端末50との間の通信処理に関する詳細な説明は省略する。
主制御部1は、電子マネー処理端末2、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4を含む端末装置の全てを制御する。主制御部1は、通信回線5(送信回線52)を介して送信許可指令(コマンド)を一定の時間間隔で各端末装置2、3、4宛てに順次送信し、その受信応答を通信回線5(受信回線53)経由で各端末装置2、3、4から受信し、受信応答があった端末装置2、3、4との間で販売処理に関するデータの転送を双方向で行う。
ここで、「販売処理に関するデータ」とは、主制御部1から各端末装置2、3、4に送信されるデータ、及び、各端末装置2、3、4から主制御部1に対して送信されるデータである。前者の場合、硬貨処理装置3に対して送信される「釣銭として80円払い出せといった指令」、電子マネー処理端末2に対して送信される「120円の商品Xの選択ボタンが押されたことによる決済要求」、あるいは現金またはマネーの受け入れを中止状態にする等のデータである。又、後者の場合、電子マネー処理端末2では、「電子マネーで120円の決済完了」を通知するためのデータ、硬貨処理装置3では、「500円の入金あり」「10円の釣銭が無くなったこと」を通知するデータ、紙幣処理装置4では、「1000円の入金あり」、「内蔵の紙幣収納部が満杯」であることを示すデータ等である。
主制御部1は、制御回路(CPU)10と、SYNC出力回路11と、送信回路12と、受信回路13とを含み構成される。
SYNC出力回路11は、データ転送を開始するにあたり、制御回路10により生成され、各端末2、3、4に対し一斉送信されるSYNC(同期)信号をSYNC回線51に出力する。送信回路12は、制御回路10により生成される「送信許可」コマンドを含む販売処理に関する各種データを各端末装置2、3、4に通信回線5(送信回線52)を介して送信する。受信回路13は、各端末装置2、3、4により生成され、通信回線5(受信回線53)経由で送信される受信応答を含む販売処理に関する各種データを受信して制御回路10に転送する。制御回路10は、主制御部1が、通信回線5(送信回線52)を介して「送信許可」コマンドを一定の時間間隔で各端末装置2、3、4に順次送信し、受信応答を信号線53経由で各端末装置2、3、4から受信し、受信応答があった各端末装置2、3、4との間で販売処理に関するデータの転送を行うために、上記したSYNC出力回路11、送信回路12、受信回路13のシーケンス制御を行う。
電子マネー処理端末2は、主制御部1から通信回線5を経由して順次送られてくる送信許可指令を受信し、この送信許可指令が他の端末装置宛であることを認識すると、その送信許可指令に対して他の端末装置から主制御部1に送信される応答信号の待ち時間を監視して他の端末装置3、4の動作状態を判定する。このため、電子マネー処理端末2は、制御回路(CPU)20と、SYNC受信回路21と、受信回路22と、送信回路23と、端末用受信回路24とを含み構成される。
SYNC受信回路21は、主制御部1から信号線51経由で送信されるSYNC信号を受信して制御回路20に通知する。受信回路22は、主制御部1から信号線52経由で送信される送信許可コマンドを含む販売処理に関するデータを受信して制御回路20に通知する。送信回路23は、制御回路20で生成される受信応答を含む販売処理に関するデータを信号線53経由で主制御部1へ送信する。端末用受信回路24は、他の端末装置3、4により生成され、受信回線53を経由して主制御部1に送信される受信応答を監視するために新たに付加される回路である。
制御回路20は、電子マネー処理端末2が、主制御部1から通信回線5を経由して順次送られてくる送信許可指令を受信し、この送信許可指令が他の端末装置宛であることを認識すると、その送信許可指令に対して他の端末装置から主制御部1に送信される応答信号の待ち時間を監視して他の端末装置3、4の動作状態を判定する制御を行うために、上記したSYNC受信回路21、受信回路22、送信回路23、端末用受信回路24のシーケンス制御を行う。
このため、電子マネー処理端末2を構成する制御回路20と、SYNC受信回路21と、受信回路22と、送信回路23と、端末用受信回路24とは、協働して動作することにより、「主制御部1から通信回線5を経由して順次送られてくる送信許可指令を受信し、この送信許可指令が他の端末装置宛であることを認識すると、その送信許可指令に対して他の端末装置から主制御部1に送信される応答信号の待ち時間を監視して他の端末装置3、4の動作状態を判定する制御手段」として機能する。
尚、硬貨処理装置3は、制御回路(CPU)30と、SYNC受信回路31と、受信回路32と、送信回路33と、端末用受信回路34とを含み、また、紙幣処理装置4は、制御回路(CPU)40と、SYNC受信回路41と、受信回路42と、送信回路43と、端末用受信回路44とを含み、それぞれ構成される。硬貨処理装置3、紙幣処理装置4共に、上記した電子マネー処理端末2と同様の構成を有し、各部が有する機能はそれぞれ同様であるため、ここでは重複を回避する意味で説明を省略する。
(実施形態の動作)
以下に本発明に係る自動販売機の通信システムの実施形態の動作を説明する。図2のタイムチャートでは、主制御部1と、硬貨処理装置3(端末#2)と、紙幣処理装置4(端末#3)毎に、通信回線5を構成するSYNC回線51、送信回線52、受信回線53のそれぞれを伝播する信号が、その発生タイミングと共に示されている。
ここでは、主制御部1をマスタ端末とし、硬貨処理装置3と紙幣処理装置4をスレーブ端末としてシングルマスタ通信を行なう場合の動作が示されている。便宜上、電子マネー処理端末2(端末#1)を省略してある。シングルマスタ通信では、マスタ端末が各スレーブ端末に対し順番に「送信許可」コマンドを送り、スレーブ端末はこの「送信許可」コマンドを受信することによって通信回線5(送信回線52)の使用権を得、用意したデータの送信を開始することができる。このとき、マスタ端末は各スレーブ端末に対して「送信許可」コマンドを順番に送信することにより、複数のスレーブ端末間でのデータ送信が衝突することはない。
すなわち、図2に示すように、主制御部1は、「送信許可」コマンド(CMコマンド、BVコマンド)を一定の時間間隔をおいて硬貨処理装置3と紙幣処理装置4に順次送信し、これに対する応答信号「Ack」を硬貨処理装置3と紙幣処理装置4が返信する。これにより主制御部1では、硬貨処理装置3と紙幣処理装置4に異常がないことを認識することができる。ここでは、硬貨処理装置3と紙幣処理装置4との間で次のような処理が行われる。
図2において、主制御部1は、硬貨処理装置3と紙幣処理装置4に対し、通信回線5(SYNC回線51)経由で「SYNC」信号を一斉に送信する(a)。このSYNC信号を受信した硬貨処理装置3と紙幣処理装置は、主制御部1からの「送信許可」コマンドの受信待ち状態になる。次に、主制御部1は、通信回線5(送信回線52)経由で特定の端末に対して送信回線52の使用権を与える「送信許可」コマンドを送信する。例えば、特定の端末として硬貨処理装置3に「送信許可」コマンド(CMコマンド)を送信したとする(b)。
これを受信した硬貨処理装置3では、受信した「送信許可」コマンドに対する応答として主制御部1に対して通信回線(受信回線53)経由で「Ack」信号の応答を行う(c)。このとき、紙幣処理装置4では、端末用受信回路44が受信回線53経由で硬貨処理装置3から送信される「Ack」信号の応答待ち時間(t=X)を監視しており、例えば、1.1msの応答待ち時間に応じて予め定義された硬貨処理装置3の動作状態である「待機中」を判別することができる。
次に、主制御部1は、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4に対し、通信回線5(SYNC回線51)経由で「SYNC」信号を一斉に送信後(d)、続いて紙幣処理装置4に通信回線5(送信回線52)の使用権を与えるために「送信許可」コマンド(BVコマンド)を送信する(e)。これを受信した紙幣処理装置4では、受信した「送信許可」コマンドに対する応答として主制御部1に対して受信回線53経由で「Ack」信号の応答を行う(f)。
このとき、硬貨処理装置3では、端末用受信回路34が通信回線5(受信回線53)経由で紙幣処理装置4から送信される「Ack」信号の応答待ち時間t=Yを監視しており、例えば、1.7msの応答待ち時間yに応じて予め定義された紙幣処理装置4の動作状態である「返却中」を判別することができる。
図3に端末装置の動作手順がフローチャートで示されている。ここでは、硬貨処理装置3の動作が例示されている。図3によれば、硬貨処理装置3の制御回路30は、まず、通信回線5(SYNC回線51)経由で主制御部1から送信されるSYNC信号の受信有無を判定する(ステップS101)。制御回路30は、SYNC受信回路31でSYNC信号を受信すると(ステップS101“YES”)、引き続き主制御部1から送信される「送信許可」コマンドの到来を待って受信回路32により受信する受信処理を行い(ステップS102)、内蔵する第1のタイマをスタートさせる(ステップS103)。ここでいう「第1のタイマ」とは、受信回路32で先に受信した「送信許可」コマンド対し、送信回路33からの応答信号である「Ack」が送信されるまでの応答待ち時間tを測定するための「応答待ち時間計測タイマ」である。
次に、制御回路30は、受信した「送信許可」コマンドが自端末装置宛か否かを判定する(ステップS104)。ここで、自端末装置宛の「送信許可」コマンドであると判定されると(ステップS104“YES”)、制御回路30は内蔵する第2のタイマに適当な値を設定し、この第2のタイマによる計測を開始させる(ステップS105)。ここでいう「第2のタイマ」とは、送信許可コマンドに対する応答信号待ちに最大許容される時間を計測する「応答許容時間計測タイマ」であり、ここでは2msを測定するものとする。制御回路30は、この応答許容時間計測タイマのタイムアウトを検知すると(ステップS106“YES”)、コマンド処理を実行し(ステップS107)、このコマンド処理実行後、送信回路33、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に応答信号「Ack」を送信して(ステップS108)、ステップS101のSYNC受信判定処理に戻る。
一方、ステップS104の受信コマンドの宛先判定処理で、「送信許可」コマンドが他の端末装置(紙幣処理装置4)宛であると判定されると、制御回路30は、その「送信許可」コマンドからどの端末装置宛の「送信許可」コマンドであるかを判別し(ステップS109)、先に設定された第1のタイマによる時間監視を行う(ステップS110)。引き続き制御回路30は、対応する端末装置(紙幣処理装置4)の応答送信の有無を判定し(ステップS111)、応答送信があれば(ステップS111“YES”)、その時点で第1のタイマにより測定された時間にしたがい予め定義された紙幣処理装置4の動作状態を判定して(ステップS112)、ステップS102のSYNC受信有無判定処理に戻る。
ここで、端末装置毎、応答待ち時間によって予め定義される動作状態を以下の表にまとめて示す。尚、主制御部1が各端末装置に対して許容する応答待ち時間は、0.8ms〜2msとし、この間において、0.8秒は応答待ちのためのインターバルの必須時間とし、2msを最大許容時間とする。このため、0.8ms〜2msの間で端末装置の動作状態を任意に定義することができる。
Figure 0005658998
上記した表によれば、電子マネー処理端末2は、「Ack」応答待ち時間が、0.8ms〜1.0msの間は、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4共に「識別中」であり、1.01ms〜1.2msの間は、共に「待機中」であることを判別可能である。また、「Ack」応答待ち時間が、1.21〜1.4msの間は、硬貨処理装置3は「払い出し可能状態」、紙幣処理装置4は「エスクロ」状態であり、1.41〜1.6msの間は、硬貨処理装置3は「払い出し終了状態」、紙幣処理装置4は「収金」状態であり、1.61〜1.8msの間は、硬貨処理装置3は「払い出し中」、紙幣処理装置4は「返却」状態であり、1.81〜2msの間は、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4共に「異常状態」であることが判別可能である。
なお、上記した実施の形態によれば、各端末装置は応答待ち時間の監視を主制御部1から送信されるコマンド受信の立下りを契機として説明したが、コマンド受信の立ち上がりを契機としてもよい。但し、この場合は、コマンド受信に要する時間も応答町時間として計測する必要があるため、図3のフローチャート中、ステップS103の「タイマ監視開始処理」とステップS104の「受信コマンド宛先判定処理」との間に、「受信終了処理」のための処理ステップが付加される。ここでいう、「受信終了処理」とは、ステップS105の応答待ち時間設定処理で使用される第2のカウンタに、受信コマンドの立ち上がりからACK応答を受信するまでの時間を設定するために必要な処理をいう。
(実施形態の効果)
以上説明のように本実施形態によれば、端末装置3(4)は、主制御部1から通信回線5経由で順次送られてくる送信許可指令が、他の端末装置4(3)宛であることを認識すると、他の端末装置4(3)から主制御部1に送信される応答信号の待ち時間を監視することにより、他の端末装置4(3)の動作状態を判定することが可能である。従って、端末装置3、4の動作状態に応じて予め決められた応答信号の待ち時間に意味を持たせた端末間通信が可能になり、端末装置3(4)は、他の端末装置4(3)の動作状態を、主制御部1に負荷をかけることなく既存の通信回線5(受信回線53)を経由して認識することができる。
なお、上記した本実施形態では、硬貨処理装置3が紙幣処理装置4の動作状態を、紙幣処理装置4が硬貨処理装置3の動作状態を監視する動作を説明したが、図1の構成によれば、各端末装置2、3、4は、通信回線5(受信回線53)経由で、電子マネー処理端末2が硬貨処理装置2と紙幣処理装置4の動作状態を、硬貨処理装置3が電子マネー処理端末2と紙幣処理装置4の動作状態を、紙幣処理装置4が電子マネー処理端末2と硬貨処理装置3の動作状態を、同様の処理手順に従いそれぞれを監視することが可能である。
(応用例1)
ここで、上記した端末間通信において応答待ち時間から相手端末装置の動作状態を判定した後の具体的な動作を応用例(アプリケーション)として2つ例示する。一つは、ネットワークを使用した自動販売機100の異常報知(応用例1)であり、他の一つは、省電力モードから通常モードへの起動制御(応用例2)である。
応用例(1)から説明する。要約すれば、図4のシーケンス図に示されるように、硬貨処理装置3(端末#2:CM)に異常が発生することにより、硬貨処理装置3が電子マネー処理端末2(端末#1)へ異常を通知し、電子マネー処理端末2が通信端末50を介しネットワーク経由で接続される外部管理サーバ200に硬貨処理装置3の異常を通知する仕組みである。このときに使用される、応答待ち時間によって予め定義される動作状態を以下の表にまとめた。
Figure 0005658998
応用例(1)の動作について、図4を参照して具体的に説明する。まず、主制御部1が、硬貨処理装置3に対し、通信回線5(送信回線52)経由で送信許可コマンドを送信すると(ステップS601)、硬貨処理装置3は、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に対してAck応答を返す(ステップS602)。このとき、紙幣処理装置4、電子マネー処理端末1は、共に通信回線(受信回線53)経由で硬貨処理装置3が送信許可コマンドを受信してAck応答を返すまでの時間を監視しており、その計測時間1.7msから、硬貨処理装置3は現在「払出中」であることを認識することができる。
次に、主制御部1が紙幣処理装置4に対して送信回線52経由で送信許可コマンドを送信すると(ステップS603)、紙幣処理装置4は、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に対してAck応答を返す(ステップS604)。このとき、硬貨処理装置3、電子マネー処理端末1では共に通信回線5(受信回線53)経由で紙幣処理装置4が送信許可コマンドを受信してからAck応答を返すまでの時間を監視しており、その時間1.1msから、紙幣処理装置4は現在「待機中」であると認識することができる。
次に、主制御部1が電子マネー処理端末2対して送信回線52経由で送信許可コマンドを送信すると(ステップS605)、電子マネー処理端末2は、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に対してAck応答を返す(ステップS606)。このとき、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4は、共に通信回線5(受信回線53)経由で電子マネー処理端末2が送信許可コマンドを受信してからAck応答を返すまでの時間を監視しており、その計測時間1.1msから、電子マネー処理端末2は現在「待機中」であると認識することができる。
次に、硬貨処理装置3で異常が発生し、これが検知され、このとき、主制御部1から硬貨処理装置3に対して通信回線5(送信回線52)経由で送信許可コマンドが送信されると(ステップS607)、硬貨処理装置3は、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に対してAck応答を返す(ステップS608)。このとき、紙幣処理装置4、電子マネー処理端末1は、共に通信回線5(受信回線53)経由で硬貨処理装置3が送信許可コマンドを受信してAck応答を返すまでの時間を監視しており、その計測時間1.9msから、硬貨処理装置3は「異常」であることを認識できる。
このように、硬貨処理装置3が異常であることを検知した電子マネー処理端末2は、接続される通信端末50経由で、例えば、自動販売機100の管理事務所に設置されてある外部管理サーバ200に対して硬貨処理装置3の異常報知を行う。このことにより、自動販売機100の保守員による修理や保守のための出動が行われる。したがって、端末装置の一つが外部のコンピュータ(外部管理サーバ200)に接続されていれば、端末装置の異常を容易に通知でき、従って、自動販売機100の迅速な異常復帰、或いは部品交換等の保守が可能である。
(応用例2)
次に応用例(2)の動作について説明する。ここでは、省電力のために硬貨処理装置3はスリープモードで待機動作を行っているものとし、また、図1に示したように、紙幣処理装置4は、利用者の接近を検知可能な接近センサ60を内蔵しているものとして説明する。要約すれば、図5のシーケンス図に示されるように、紙幣処理装置4は、接近センサ60により自動販売機100の前に利用者が接近したことを検知すると、紙幣処理装置4のスリープモードを解除し、硬貨処理装置3に対してスリープモード解除コマンドを送信し、これを受けた硬貨処理装置3は、スリープモードから通常モードに移行して待機する仕組みである。このときに使用される、応答待ち時間によって予め定義される動作状態を以下の表にまとめた。
Figure 0005658998
応用例(2)の動作について、図5を参照して具体的に説明する。まず、主制御部1が、スリープモードで待機している硬貨処理装置3に対し、通信回線5(送信回線52)経由で送信許可コマンドを送信すると(ステップS701)、硬貨処理装置3は、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に対してAck応答を返す(ステップS702)。このとき、紙幣処理装置4では、通信回線5(受信回線53)経由で硬貨処理装置3が送信許可コマンドを受信してからAck応答を返すまでの時間を監視しており、その計測時間1.8msから、硬貨処理装置3は「スリープモードで待機中」であることを認識できる。
次に、利用者が自動販売機100の前に立って、紙幣処理装置4に内蔵された接近センサ60がONして利用者を検知し、紙幣処理装置4の制御回路40に伝え(ステップS703)紙幣処理装置4のスリープモードを解除し、更に、主制御部1が硬貨処理装置3に対し、通信回線5(送信回線52)経由で送信許可コマンドを送信すると(ステップS704)、紙幣処理装置4は、通信回線5(受信回線53)経由で主制御部1に対してAck応答を返す(ステップS705)。このとき、硬貨処理装置3では通信回線5(受信回線53)経由で紙幣処理装置4が送信許可コマンドを受信してからAck応答を返すまでの時間を監視しており、その計測時間1.0msから、硬貨処理装置3は「接近センサがON」であることを認識できる。硬貨処理装置3は、この動作状態を判定することにより、スリープモードを解除して通常モードでの動作に復帰することができる。
このように、利用者が自動販売機に接近することにより省電力モードで動作している各端末装置が通常動作モードに自動復帰することが出来、これは、利用の少ない時間帯の省電力化に役立つ。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、以上の実施形態では、説明の便宜上、端末装置として、電子マネー処理端末2、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4を例示したが、レシートを発行するプリンターや表示器、カード発行装置なども端末装置として自動販売機100に搭載されることは言うまでもない。更に、本発明の自動販売機の通信システムを利用して、各端末装置2、3、4の稼働履歴をICカードに収集し、あるいは電子マネー処理端末2が接続される通信端末50を介して管理サーバに送信したりすることも可能である。
1・・・主制御部(10・・・制御回路(CPU)、11・・・SYNC出力回路、12・・・送信回路、13・・・受信回路)
2・・・電子マネー処理端末(20・・・制御回路(CPU)、21・・・SYNC出力回路、22・・・受信回路、23・・・送信回路、24・・・端末用送信回路)
3・・・硬貨処理装置(30・・・制御回路(CPU)、31・・・SYNC出力回路、32・・・受信回路、33・・・送信回路、34・・・端末用送信回路)
4・・・紙幣処理装置(40・・・制御回路(CPU)、41・・・SYNC出力回路、42・・・受信回路、43・・・送信回路、44・・・端末用送信回路)
50・・・通信端末、60・・・接近センサ、100・・・自動販売機、200・・・外部管理サーバ

Claims (5)

  1. 主制御部と複数の端末装置とを備え、前記端末装置間の通信を、前記主制御部と前記複数の端末装置とを接続する通信回線を経由して行う自動販売機の通信システムであって、
    前記複数の端末装置のそれぞれは、
    前記主制御部から前記通信回線を経由して順次送られてくる送信許可指令を受信し、この送信許可指令が他の端末装置宛であることを認識すると、前記送信許可指令に対して前記他の端末装置から前記主制御部に送信される応答信号の待ち時間を監視して前記他の端末装置の動作状態を判定する制御手段、
    を有することを特徴とする自動販売機の通信システム。
  2. 前記制御手段は、
    前記通信回線経由で送られてくる送信許可指令が自端末装置宛であると認識すると、前記自端末装置の動作状態に応じて予め決められた前記応答信号の待ち時間を設定し、前記待ち時間が経過したことを契機に前記主制御部に対し前記応答信号を送信することを特徴とする請求項1記載の自動販売機の通信システム。
  3. 前記通信回線は、
    前記主制御部では出力専用、前記複数の端末装置では入力専用に用いられる同期信号回線と、前記主制御部では出力専用、前記複数の端末装置では入力専用に用いられる送信回線と、前記主制御部では入力専用、前記複数の端末装置では入出力用に用いられる受信回線を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機の通信システム。
  4. 前記複数の端末装置の少なくとも一つはネットワーク経由で外部のコンピュータに接続されており、
    前記コンピュータに接続されていない端末装置の前記制御手段は、
    前記応答信号の待ち時間を監視して前記他の端末装置の少なくとも一つに異常ありと判定されると、前記判定された端末装置の異常を、前記外部のコンピュータに接続された端末装置を経由して前記コンピュータに通知することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の自動販売機の通信システム。
  5. 前記複数の端末装置の少なくとも一つは人体の接近を検知する接近センサを有して所定時間内に人体の接近がない場合に省電力モードで動作しており、
    前記接近センサを有しない端末装置の制御手段は、
    前記応答時間の待ち時間を監視して、前記接近センサを有する端末装置が省電力モードで待機しており、かつ、前記接近センサによる人体接近を認識すると、自端末装置を、前記省電力モードから通常動作モードへ移行する制御を行なうことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の自動販売機の通信システム。
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