JP5657723B2 - 皮膚光老化の予防又は抑制剤 - Google Patents
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Description
しかしながら、前記フラバンダイマー化合物及びカシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の抽出物が紫外線により誘発されるシワ、たるみ等の皮膚光老化に有効であることは、一切報告がない。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、下記の皮膚光老化の予防又は抑制剤等を提供する。
で表される基のいずれか一つである}
で表されるフラバンダイマー化合物又はその薬理学的に許容される塩を含むことを特徴とする皮膚光老化の予防又は抑制剤。
〔2〕皮膚光老化の予防又は抑制が、白血球エラスターゼの阻害であることを特徴とする前記〔1〕に記載の予防又は抑制剤。
〔3〕皮膚光老化が、紫外線により誘発されるシワ及び/又はたるみであることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の予防又は抑制剤。
〔5〕上記一般式(1)で表されるフラバンダイマー化合物又はその薬理学的に許容される塩を含むことを特徴とする紫外線吸収剤。
〔6〕前記一般式(1)で表される化合物において、R1が、下記式(7):
〔7〕前記一般式(1)で表される化合物が、下記式(IIa):
〔8〕前記一般式(1)で表される化合物が、下記式(IIa):
〔9〕前記一般式(1)で表される化合物が、マメ科植物カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の抽出物に含まれるものであることを特徴とする前記〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の剤。
〔10〕カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の抽出物が、カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)を10〜99%の含水アセトン又は55〜99%の含水低級アルコールで抽出して得られる含水アセトン抽出液又は含水アルコール抽出液であることを特徴とする前記〔9〕に記載の剤。
〔11〕前記一般式(1)で表される化合物が、含水アセトン抽出液又は含水アルコール抽出液をさらに酢酸エチル/水で分配抽出して得られる酢酸エチル可溶画分に含まれるものであることを特徴とする前記〔10〕に記載の剤。
〔12〕抽出物が、カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の葉部の抽出物であることを特徴とする前記〔9〕〜〔11〕のいずれか一項に記載の剤。
本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤の必須成分は、上記一般式(1)で表されるフラバンダイマー化合物及びその薬理学的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を必須成分として含有している。本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤は、必須成分のみからなるものであってもよいが、組成物であってもよく、必要に応じて、後述するその他の成分等を含有していてもよい。以下、前記各成分について説明する。
本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤に使用されるフラバンダイマー化合物は、上記一般式(1)で表される化合物である。上記一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩は、通常、本発明の予防又は抑制剤の有効成分として使用される。本発明においては、上記の一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、一般式(1)で表される化合物としてより好ましくは、上記式(IIa)で表される化合物(以下、化合物(IIa)ともいう)、上記式(IIb)で表される化合物(以下、化合物(IIb)ともいう)、上記式(IIIa)で表される化合物(以下、化合物(IIIa)ともいう)、及び上記式(IIIb)で表される化合物(以下、化合物(IIIb)ともいう)の1種又は2種以上である。なお、上記化合物(IIa):
上記化合物(IIIa):
原料であるカシア アウリクラタとして、例えば、カシア アウリクラタの葉部を主として含む地上部(通称:ナチュラルヘナ)を使用することができる。好ましくは、カシア アウリクラタの葉部、茎、種子(豆)等であり、カシア アウリクラタの葉部がさらに好ましい。カシア アウリクラタ及びナチュラルヘナは市販されており、市販品を購入できる。
抽出は、通常、熱時(加熱下)又は室温で行うことができる。抽出温度は、室温と溶媒の沸点の間で任意に設定できる。熱時抽出の場合、例えば、約50℃〜抽出溶媒の沸点の温度で、振盪(又は撹拌)下若しくは非振盪下又は還流下に、カシア アウリクラタを上記の抽出溶媒に浸漬することによって行うことが好ましい。抽出材料を振盪下に浸漬する場合には、30分間〜5時間程度行うのが好ましく、非振盪下に浸漬する場合には、1時間〜2日間程度行うことが好ましい。また、抽出溶媒の還流下に抽出するときは、30分〜数時間加熱還流するのが好ましい。
得られた抽出液は、そのまま本発明の予防又は抑制剤を調製するために用いてもよいが、粉末状又は凍結乾燥品等として用いてもよい。抽出液を粉末状又は凍結乾燥品等の固形物とする方法は、当該分野で公知の方法を採用することができる。
例えば、カシア アウリクラタ抽出液を濃縮して得られた抽出エキスを、必要に応じて酢酸エチルと水を用いて分配し、酢酸エチル可溶画分と水溶性画分として得ることができる。
精製処理には、上記の溶媒による分配抽出以外に、当業者に公知のクロマトグラフ法、イオン交換クロマトグラフ法等を単独で、又は組み合わせて採用することができる。例えば、クロマトグラフ法としては、順相もしくは逆相担体又はイオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー又は遠心液体クロマトグラフィー等のいずれか、又はそれらを組み合わせて行う方法が挙げられる。この際の担体、溶出溶媒等の精製条件は、各種クロマトグラフィーに対応して適宜選択することができる。
本発明の予防又は抑制剤は、後述するように皮膚外用剤(医薬品及び医薬部外品を含む)、化粧料(化粧品)、内服剤又は飲食品など、種々の形態の組成物とすることができる。組成物の剤型等は、特に限定されない。中でも、皮膚光老化の予防又は抑制作用を好適に発現させる観点からは、外用組成物とすることが好ましく、皮膚外用剤又は化粧料の形態が好ましい。皮膚外用剤、化粧料、内服剤又は飲食品はヒトに用いても良いし、ヒト以外の哺乳類動物に用いても良い。
本発明の光老化の予防又は抑制剤は、その剤形等に応じて、公知の方法によって製造することができる。
例えば、光老化の予防又は抑制剤が皮膚外用剤又は化粧料の場合には、有効成分である上記化合物又はその薬理学的に許容される塩、又は上記カシア アウリクラタの抽出物、並びに上記の任意成分であるその他の成分、さらに本発明の効果を損なわない範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において一般的に用いられる各種の成分を配合し、公知の方法で混合等することにより、本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤を得ることができる。
pH調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸等の無機酸;乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウム等の有機酸;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基;トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の有機塩基等が挙げられる。
着色剤として、例えば、無機顔料、天然色素等が挙げられる。
増粘剤として、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等が挙げられる。
本発明の予防又は抑制剤の使用方法は、使用対象の皮膚の状態、年齢、性別などによって異なるが、例えば以下の方法とすればよい。例えば、皮膚外用剤であれば、1日数回(例えば、約1〜5回、好ましくは約1〜3回)、適量を皮膚に塗布すればよい。また、上記一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩の1日使用量が、例えば約0.001〜10mg、好ましくは約0.01〜10mg、より好ましくは約0.1〜1mgとなるように皮膚外用剤(組成物)を塗布すればよい。塗布するタイミングは特に限定されないが、例えば、皮膚が太陽光にあたる前、皮膚が紫外線に被爆する前等が好ましい。
「紫外線により誘発される(又は、紫外線に起因する)シワ」とは、日光(紫外線)に対する被曝の結果として認められる皮膚のシワ形成をいう。「紫外線により誘発される(又は、紫外線に起因する)たるみ」とは、日光(紫外線)に対する被曝の結果として認められる皮膚のたるみをいう。
上記一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩、並びに当該化合物又はその薬理学的に許容される塩を含むカシア アウリクラタの抽出物は、白血球エラスターゼ阻害剤(好ましくは、ヒト白血球エラスターゼ阻害剤)、紫外線吸収剤等としても有用なものである。一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含むヒト白血球エラスターゼ阻害剤、及び紫外線吸収剤も、本発明に包含される。一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩や、その好ましい態様は、上述した本発明の予防又は抑制剤におけるものと同じである。例えば、ヒト白血球エラスターゼ阻害剤、及び紫外線吸収剤は、上述したカシア アウリクラタの抽出物を含むことが好ましい。ヒト白血球エラスターゼ阻害剤、及び紫外線吸収剤の形態、配合され得るその他の成分、使用方法等も、本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤と同じである。
上記一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩、並びに当該化合物又はその薬理学的に許容される塩を含むカシア アウリクラタの抽出物は、プラスミン阻害作用を有する。例えば、プラスミン阻害作用により、紫外線により誘発されるメラノサイトの活性化を効果的に阻害することができる。このため、紫外線に誘発される(紫外線に起因する)肝斑の発生を予防又は抑制するために好適に用いられ、紫外線に誘発される(紫外線に起因する)肌のしみ、くすみを効果的に予防、抑制又は改善できる。「紫外線により誘発される(又は、紫外線に起因する)肝斑、肌のしみ、くすみ」とは、日光(紫外線)に対する被曝の結果として認められる肝斑、肌のしみ、くすみをいう。
上記一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含むプラスミン阻害剤も、本発明に包含される。
本発明は、上記一般式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む組成物を皮膚に塗布する工程を含む、皮膚光老化の予防又は抑制方法を包含する。
この方法において、組成物に含まれる必須成分の種類や含有量、組成物の形態などは、本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤と同様である。組成物の使用方法も、本発明の皮膚光老化の予防又は抑制剤と同様である。
カシア アウリクラタエキス、並びに化合物II及び化合物IIIの調製
以下の試験例1〜3で用いたカシア アウリクラタのエキス、上記式(IIa)で表される化合物(化合物(IIa))、上記式(IIb)で表される化合物(化合物(IIb))、上記式(IIIa)で表される化合物(化合物(IIIa))及び上記式(IIIb)で表される化合物(化合物(IIIb))は、特開2009−91315号公報の実施例1に記載の方法により調製した。
上記化合物(IIa)と化合物(IIb)の等量混合物(ラセミ体)を「化合物II」とし、上記化合物(IIIa)と化合物(IIIb)の等量混合物(ラセミ体)を「化合物III」として、以下の試験に用いた。
ヒト白血球エラスターゼ(HLE)阻害作用
1.実験方法
被験物質として、カシア アウリクラタエキス、化合物II及び化合物IIIを用いた。
HLE阻害試験はCainelliらの方法(Bioorg Med Chem.2003 Dec 1;11(24):5391-9)に準じて、下記のように行った。
すなわち、被検物質(化合物II、化合物III又はカシア アウリクラタエキス)をHepes buffer/DMSO 1:4に溶解させたものを被験体として用いた。陽性対照のPMSF(フッ化フェニルメタンスルホニル)はDMSOに溶解させた。被検体のコントロールにはHepes buffer/DMSO 1:4を用い、PMSFのコントロールにはDMSOを用いた。Hepes bufferで250 mU/mLに調整した酵素HLE(ヒト白血球エラスターゼ、和光純薬工業社製) 90 μLと被検体5 μLの混液を96 wellマイクロプレートで4℃15分インキュベートした。この混液にDMSOで8 mMに調整した基質N-メトキシスクシニル−ala-ala-pro-val p−ニトロアニリド(N-methoxysuccinyl-ala-ala-pro-val p-nitroanilide)(和光純薬工業社製) 5 μLを加え、37℃、20分間インキュベートした後、吸光波長405 nmにおける吸光度を、マイクロプレートリーダー(製品名SH-1000、コロナ電子社)を用いて測定した。
%阻害率=100×[(A-B)-(C-D)]/(A-B)
A : 酵素添加、被検体非添加群の吸光波長405 nmにおける測定値
B : 酵素及び被検体非添加群の吸光波長405 nmにおける測定値
C : 酵素及び被検体添加群の吸光波長405 nmにおける測定値
D : 被検体添加群の吸光波長405 nmにおける測定値
結果を、表1に示す。コントロール(Hepes buffer/DMSO 1:4)に対する有意差は、アスタリスク(*)で示されている(*は、p<0.05、**は、p<0.01)。有意差検定は、T検定により行った。
この結果から、化合物II及び化合物III、並びにこれらを含むカシア アウリクラタエキスは、優れたHLE阻害作用を示し、紫外線等の光により誘発される皮膚のシワ及び/又はたるみの予防、抑制、改善等に有効であることが分った。
カシア アウリクラタエキスのUV吸収
カシア アウリクラタのエキスのUV吸収作用及びその吸収後の変化について検討を行った。
96 well マイクロプレート(住友ベークライト)に、ヒト線維芽細胞NB1RGBを5.0×103 cells/ 100 μL/well で播種し、被験物質を添加した。このヒト線維芽細胞NB1RGBを37℃で20 時間培養後、WST-8〔2-(2-methoxy-4-nitrophenyl)-3-(4-nitrophenyl)-5-(2,4-disulfophenyl)-2H-tetrazolium,monosodium salt〕(同仁化学)を10μLずつ添加した。さらに37℃で4 時間培養後、生成したWST-8 ホルマザンの吸光度をコロナ吸光グレーティングマイクロプレートリーダー(SH-1000、コロナ電子社)にて測定した(測定波長:450nm、参照波長:655nm)。なお、被験物質はDMSOに溶解し、培地に添加した(DMSO 終濃度 0.1%)。
生存率(Viability)は、以下の式により計算した。
Viability (%)=(B/A)×100
〔A:被験試料未添加(コントロール)の吸光度、B:被験試料添加の吸光度〕
結果を、表3に示す。
プラスミン阻害作用
女性ホルモンや紫外線など皮膚内外のさまざまな刺激により、メラノサイト活性化因子がメラノサイトに作用し、メラニンの産生が促される。プラスミンはメラノサイト活性化因子の一つと考えられているが、この働きをブロックするものとして販売されている(医薬品としても使用されている)ものがトラネキサム酸である。このプラスミン活性阻害作用によって、メラニンを作り出す前の段階でメラノサイトの活性化を阻害し、肝斑の発生を抑えることができると考えられている。
フィブリン平板法にて阻害率%を求めた。具体的には、以下の方法によりプラスミン阻害率(%)を求めた。被験物質として、カシア アウリクラタエキス、化合物II及び化合物IIIを用いた。
1.0%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含むベロナール緩衝液(0.125 mol/L NaOHを含む25 m mol/Lバルビタール酸ナトリウム水溶液、pH 7.4)6 mLを9 cm φシャーレに注ぎ、そこに1.0モル/L CaCl2を0.2 mLと25 U/mLのトロンビン0.1 mLを加えて静かに混和し、1時間放置した。フィブリノーゲンがフィブリンに変化することによって形成された平板上に、5 U/mLのプラスミンと被験物質を29:1の割合で混合した混合物を、37℃で10分間保温した後20 μL添加し、さらに37℃で18時間放置した。対照として被験物質の替わりにDMSOを用いて同様の操作を行い、その後、フィブリンが溶解して形成された溶解円の面積を測定し、繊維素溶解活性阻害率(プラスミン活性阻害率)を求めた。
結果を、表4に示す。被験物質の濃度は、被験物質とプラスミンとを混合した混合物中の濃度である。
Claims (12)
- 皮膚光老化の予防又は抑制が、白血球エラスターゼの阻害であることを特徴とする請求項1に記載の予防又は抑制剤。
- 皮膚光老化が、紫外線により誘発されるシワ及び/又はたるみであることを特徴とする請求項1又は2に記載の予防又は抑制剤。
- 前記一般式(1)で表される化合物が、マメ科植物カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の抽出物に含まれるものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の剤。
- カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の抽出物が、カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)を10〜99%の含水アセトン又は55〜99%の含水低級アルコールで抽出して得られる含水アセトン抽出液又は含水アルコール抽出液であることを特徴とする請求項9に記載の剤。
- 前記一般式(1)で表される化合物が、含水アセトン抽出液又は含水アルコール抽出液をさらに酢酸エチル/水で分配抽出して得られる酢酸エチル可溶画分に含まれるものであることを特徴とする請求項10に記載の剤。
- 抽出物が、カシア アウリクラタ(Cassia auriculata)の葉部の抽出物であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の剤。
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