JP2012072084A - エラスターゼ阻害剤並びにそれを含有する化粧品組成物及び医薬品組成物 - Google Patents

エラスターゼ阻害剤並びにそれを含有する化粧品組成物及び医薬品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】日常生活のなかで引き起こされる皮膚の光老化に対する改善予防効果及び治療効果に優れた、安定で安価でかつ安全に優れる新規なエラスターゼ阻害剤及びそれを含有する化粧品組成物及び医薬品組成物を提供すること。
【解決手段】テアフラビン、テアフラビン−3−ガレート、テアフラビン−3’−ガレート及びテアフラビン−3,3’−ジガレートなどのテアフラビン類を有効成分として含有するエラスターゼ阻害剤、また上記エラスターゼ阻害剤を含有する化粧品組成物及び医薬品組成物。
【選択図】なし

Description

本発明はエラスターゼ阻害剤に関し、詳細には日常生活のなかで引き起こされる皮膚の光老化に対する改善予防効果及び治療効果に優れた、安定で安価でかつ安全性に優れるエラスターゼ阻害剤に関する。また、このエラスターゼ阻害剤を含有する化粧品組成物及び医薬品組成物に関する。
老化は年齢や遺伝的要素などの内的因子に加え外的因子の影響が大きいと言われている。特に皮膚の老化は紫外線を浴びることによって進行することから、その防御が重要な課題とされている。紫外線による皮膚の老化を防御するには、紫外線曝露により生じた活性酸素、フリーラジカルなどの消去、活性酸素やサイトカインなどにより誘導されたマトリックスメタロプロテアーゼ活性やエラスターゼ活性の阻害作用が重要であり、そのような作用をもつ化粧料が化粧品業界においては要望されている。紫外線や加齢によって活性化されたエラスターゼは皮膚に存在するエラスチンを分解し、たるみ、しわなどの皮膚の老化に典型的な兆候を示す。従って、エラスターゼ阻害剤は有効な皮膚老化防止剤として利用することが出来る。
エラスターゼ活性阻害作用を有する成分としては、例えば、ショウキョウ、フトモモ、クジン、パシャンベ、ホホバ葉、イリス、サンヤク、ワレモコウ、アシタバ、ベニバナ、スギナ、オオバナサルスベリ、センキュウ、ヤグルマギク、エイジツ、ニンジン、トウキンセンカ、ローマカミツレ、シモツケソウ、サンキライ、チョウジ、チンピ、ソウハクヒ、サンシシ、ジオウ、アルニカ、センコツ、ショウブ根、モモ葉、キョウニン、メリロート、ユーカリ、ラベンダー、クマザサ、ホオウ、ゼニアオイ、ゲンノショウコ、ブドウ葉、トウヒ、サイシン、ハッカ、ホップ、ローズマリー、エイジツ、シソ、メリッサ、パセリ、キキョウ、紅茶、サンザシ、ハス葉、フキタンポポ、オトギリソウ、ツボクサ、センブリ、コンフリー及びカンゾウなどの植物抽出物(例えば、特許文献1又は2参照。)、ウコンエキス及びボタンピエキス(例えば、特許文献3、4又は5参照。)、特定のポリフェノールと特定のポリアミンを反応させた特定構造のポリアミン−ポリフェノールハイブリッド組成物(例えば、特許文献6参照。)などが知られている。
上記特許文献3,4及び5には、ウーロン茶、紅茶などの特定の植物の圧搾物又は抽出物には抗酸化作用があることが記載されている。また、特許文献6の特定構造のポリアミン−ポリフェノールハイブリッド組成物は、キサンチンオキシダーゼ、コラゲナーゼ、リポキシダーゼ、グルコロニダーゼ、ゼラチナーゼ、ヒアルロニダーゼ又はリパーゼ活性阻害作用があることが記載されている。
一方、テアフラビン類が茶ポリフェノール類に含まれることは公知であり、その作用として、シュクラーゼ活性阻害剤作用(例えば、特許文献7参照。)、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用(例えば、特許文献8参照。)、リパーゼ阻害作用(例えば、特許文献9又は10参照。)、抗酸化作用(例えば、非特許文献1参照。)、美白作用(例えば、非特許文献2参照。)などが知られている。
しかしながら、テアフラビン類自体にエラスターゼ活性阻害作用があることは知られていなかった。
特開2006−104117号公報 特開2006−104118号公報 特開2004−75646号公報 特開2004−262852号公報 特開2004−339142号公報 特開2005−105249号公報 特開平5−17352号公報 特開平6−9391号公報 特開2010−95477号公報 国際公報第2006/004114号
Fumio HASHIMOTOら、「Evaluation of the Anti-oxidative Effect (in vitro) of Tea Polyphenols」、社団法人日本農芸化学会、Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry誌、Vol.67(2003年)No.2、p.396-401 Yuriko YAMAOKAら、「Effects of Theaflavins on Melanin Biosynthesis in Mouse B16 Melanoma Cells」、社団法人日本農芸化学会、Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry誌、Vol.73(2009年)No.6、p.1429-1431
本発明の課題は日常生活のなかで引き起こされる皮膚の光老化に対する改善予防効果及び治療効果に優れた、安定で安価でかつ安全性に優れる新規なエラスターゼ阻害剤及びそれを含有する化粧品組成物及び医薬品組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記事情に鑑み鋭意研究を行った結果、テアフラビン類にエラスターゼ活性抑制作用があることを見出し、さらに、これらの成分を化粧品組成物や医薬品組成物に配合したところ、日常生活の中で紫外線や活性酸素によって引き起こされる各種皮膚トラブルの改善予防や治療に関して、顕著な作用を及ぼすことを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明のエラスターゼ阻害剤は、下記一般式(1)で示されるテアフラビン類を有効成分として含有するものである。また、このエラスターゼ阻害剤を含有する化粧品組成物及び医薬品組成物である。
Figure 2012072084
(式中、R及びRは、それぞれ独立的にH又は下記式(2)を示す。)
Figure 2012072084
本発明によれば、抗酸化作用をもつテアフラビン類は、エラスターゼの活性を抑制することによって、日常生活の中で紫外線や活性酸素などによって引き起こされる光老化に対する改善予防効果及び治療効果に優れた、安定で安価でかつ安全性に優れる新規なエラスターゼ阻害剤を提供できる。そして、このエラスターゼ阻害剤を配合した化粧品組成物及び医薬品組成物も日常生活の中で引き起こされる皮膚の光老化に対する改善予防効果及び治療効果に優れる。
さらに、本発明のエラスターゼ阻害剤において、使用するテアフラビン類は、日常飲用されているウーロン茶、紅茶などに含まれる天然成分であるので安価に入手でき、安全性に問題はなく、安定性においても優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する下記一般式(1)で示されるテアフラビン類は、テアフラビン、テアフラビン−3−ガレート、テアフラビン−3’−ガレート及びテアフラビン−3,3’−ジガレートなどである。これらのテアフラビン類は、例えば紅茶の茶葉から溶媒抽出されたものが使用でき、抽出方法は、公知の方法(例えば、特許文献9参照。)を用いればよい。また、市販されているものも使用でき、例えば「テアフラビン」、「テアフラビン−3−ガレート」、「テアフラビン−3’−ガレート」、「テアフラビン−3,3’−ジガレート」(いずれも和光純薬工業株式会社製)などが挙げられ、同様なものとして「テアフラビン」、「テアフラビン−3−ガレート」、「テアフラビン−3’−ガレート」、「テアフラビン−3,3’−ジガレート」(いずれも長良サイエンス株式会社製)が挙げられる。
Figure 2012072084
(式中、R及びRは、それぞれ独立的にH又は下記式(2)を示す。)
Figure 2012072084
紅茶などの茶葉からテアフラビン類を抽出する場合は、茶葉を乾燥させてから用いても、乾燥させることなく用いてもよい。さらに乾燥に関係なく茶葉をそのまま用いても、切断または粉砕などにより細かくしてから用いてもよい。その抽出効率から考えて乾燥、粉砕処理を実施することが望ましい。使用する溶媒は、水または水溶性有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が好ましい。水溶性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール等の低級アルコール、ベンゼン、エチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトンなどが挙げられる。これらのなかではエタノールが好ましく、特に水との混合溶媒である含水エタノールが特に好ましい。具体的には、エタノール濃度が20〜60%の含水エタノールの溶媒が好適に使用される。
溶媒抽出時に用いる装置は特に限定されず、通常の抽出用装置(タンク)を用いてもよく、またソックスレー抽出器などの抽出器を用いてもよい。抽出時の温度や抽出時間も特に限定されない。溶媒抽出後に、濾過、吸着樹脂による処理、活性炭処理等によって不純物を除去してもよい。
本発明のエラスターゼ阻害剤の剤型としては、溶媒抽出によって得られた液状抽出物の他に、液状抽出物を減圧乾燥や凍結乾燥等の通常の乾燥方法や濃縮方法等により乾固または濃縮したものであってもよい。また、必要に応じてその効力に影響がない範囲で脱臭、脱色等の精製処理をしてから用いても良く、また適宜賦形剤を用いて顆粒状にする等、使用し易い状態に製剤化されたものを用いればよい。
本発明のエラスターゼ阻害剤には、テアフラビン類以外に、目的に応じて化粧品組成物または医薬品組成物に通常使用されている成分または使用が許容されている成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
本発明のエラスターゼ阻害剤を含有する化粧品組成物または医薬品組成物におけるテアフラビン類の配合量は、化粧品組成物または医薬品組成物の総量を基準として、乾燥固形分換算で示す。化粧品組成物におけるテアフラビン類の配合量は、0.00001質量%(以下、wt%と略す。)以上、2wt%以下が効果の発現性や原価の点から考えて好ましい。特に0.0001wt%以上、1wt%以下が製品に配合して応用する際に好ましい。また、医薬品組成物におけるテアフラビン類の配合量は、0.00001wt%以上、10wt%以下が効果の発現性や原価の点から考えて好ましい。特に0.0001wt%、5wt%以下が製品に配合して応用する際に好ましい。
本発明のエラスターゼ阻害剤を化粧品組成物または医薬品組成物に配合する際に、エラスターゼ阻害剤とともに配合する他の成分としては、化粧品組成物または医薬品組成物のそれぞれにおいて通常使用できるものなら全て使用でき、効能、効果に応じ適宜選択する。
本発明の化粧品組成物の形態は特に限定されるものではないが、例えばクリーム、乳液、化粧水、エッセンス、洗顔料、クレンジング料、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、アイカラーなどのメイクアップ化粧料、ボディソープ、石鹸、シャンプー、リンス、コンデッショナーなどのトイレタリー製品、毛髪用セット剤などの毛髪用化粧料として用いることができる。
上記化粧品組成物には、例えば一般に化粧料で用いられている賦形剤、香料などをはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿剤、美白剤、pH調整剤、粘結剤類、多価アルコール類、精油及び香料類、増粘剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、顔料、植物粉砕物及び生薬類、無機塩類及び無機酸類、洗浄剤、乳化剤などの各種化粧料成分を適宜配合することができる。
本発明の医薬品組成物の剤型としては特に限定されず、経口投与製剤でも非経口投与製剤のいずれであっても構わない。具体的には、エアゾール剤、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセル、マイクロカプセル)、顆粒剤、丸剤、眼軟膏剤、経皮吸収型製剤、懸濁剤、乳剤、坐剤(含膣剤)、散剤、酒精剤、錠剤(素錠、コーティング錠、特殊錠)、シロップ剤、浸剤・煎剤、注射剤(水溶性注射剤、非水溶性注射剤)、貼付剤、チンキ剤、点眼剤、トローチ剤、軟膏剤、パップ剤、芳香水剤、リニメント剤、リモナーデ剤、流エキス剤、ローション剤などが挙げられる。これらの製剤は、製剤技術分野における慣用方法にて製造でき、例えば日本薬局方記載の方法で製造することができる。これらの製剤は、ヒトを含む哺乳動物に対して安全に投与することができるものである。
本発明のテアフラビン類を含有するエラスターゼ阻害剤は、生物に対する毒性が低い化合物であることから、そのまま、または薬理学的に許容される無毒性かつ不活性の担体等を併用して、ヒトを含む哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サルなど)、魚類等に対して、医薬品組成物(動物薬含む)として適用することができる。
前記薬理学的に許容される担体としては特に限定されず、製剤素材として公知である各種担体物質を使用することができる。前記担体物質としては特に限定されず、例えば、固形製剤においては、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を挙げることができる。前記担体物質に加えて、更に、防腐剤、着色剤、天然色素、甘味剤等の製剤添加物も必要に応じて用いることができる。これらの物質として、乳糖、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、α−デキストリン、β−デキストリン
、サイクロデキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルメロースカルシウム及びその誘導体、無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が具体的に例示できるが、これらに限られるものではない。
液状製剤における前記担体物質としては特に限定されず、例えば、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤等として配合されるもの等を挙げることができる。更に、防腐剤、着色剤、水不溶性レーキ色素、甘味剤等の製剤添加物も必要に応じて用いることができる。これらの物質として、トレハロース、マンニトール、グルコース、ソルビトール、キシリトール、フルクトース、マルトース、マンノース等の多価アルコール及び糖アルコール類、塩化ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の安定化剤、ベンジルアルコール、パラヒドロキシ安息香酸メチル等の保存剤等の他、溶解補助剤、無痛化剤やpH調整剤等が具体的に例示できるが、これらに限られるものではない。
以下、実施例を例示することにより、本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1〜4、比較例1
表1に示す各実施例の濃度となるように、テアフラビン類として、テアフラビン、テアフラビン−3−ガレート、テアフラビン−3’−ガレート及びテアフラビン−3,3’−ジガレートをそれぞれ用い、0.1mol/Lのトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)で調製し、各試料溶液50μLを得た。比較例1の試料溶液は緩衝液のみとした。以下の実施例において使用したテアフラビン類は、全て和光純薬工業株式会社製の粉末のものである。
<エラスターゼ阻害作用の測定>
エラスターゼ阻害作用は以下の試験により測定した。96ウェルプレートを用いて、上記試料溶液50μLと、20μg/mLの豚膵臓由来エラスターゼ溶液50μLとを混合した。その後、上記緩衝液で調製した0.4514mg/mLのN−succinyl−Ala−Ala−Ala−p−nitroanilide100μLを添加して、37℃で20分反応させた。反応終了後、波長415nmにおける吸光度を測定した。次式に基づき、得られたデータから、エラスターゼ活性(%)を算出した。エラスターゼ活性の数値が小さいほどエラスターゼ阻害作用が大きいことを示す。
エラスターゼ活性(%)={1−(C−D)/(A−B)}×100
(式中、Aは「試料無添加、酵素添加時の吸光度」を表し、Bは「試料無添加、酵素無添加時の吸光度」を表し、Cは「試料添加、酵素添加時の吸光度」を表し、Dは「試料添、酵素無添加時の吸光度」を表す。)なお、試料及び酵素無添加時は前記緩衝液50μLで代用した。
テアフラビン類のエラスターゼ阻害作用を表1に示す。
Figure 2012072084
表1に示すように、テアフラビン、テアフラビン−3−ガレート、テアフラビン−3’−ガレート及びテアフラビン−3,3’−ジガレートが強くエラスターゼ活性を阻害した。
テアフラビン類を上記同様の調整方法、エラスターゼ阻害作用の測定方法で試験し、エラスターゼ活性が50%となるテアフラビン類の濃度(IC50)を表2に示す。
Figure 2012072084
表2に示すように、テアフラビンの3位、または3’位にガレートを結合すると、エラスターゼ阻害作用が強くなることが分かった。
以下に、本発明のエラスターゼ阻害剤を含有する化粧品組成物及び医薬品組成物の実施例を示す。組成は質量%で示す。
実施例9 パック
テアフラビン−3,3’−ジガレート 0.00001
タルク 25.0
プロピレングリコール 6.0
塩化カリウム 0.1
香料 適 量
カオリン to100
実施例10 栄養クリーム
テアフラビン−3,3’−ジガレート 0.0001
ステアリン酸 2.5
ステアリルアルコール 8.0
スクワラン 5.0
オクチルドデカノール 7.0
グリセリルモノステアレート 4.0
防腐剤 適 量
香料 適 量
グリセリン 6.0
ソルビトール 13.0
乳酸カリウム 0.5
精製水 to100
実施例11 リップトリートメント
テアフラビン−3’−ガレート 0.001
キャンデリラロウ 12.0
固形パラフィン 8.0
ミツロウ 5.0
カルナバロウ 2.0
ラノリン 14.0
マンニット 15.0
イソプロピルミリステート 10.0
香料 適 量
酸化防止剤 適 量
ヒマシ油 to100
実施例12 乳液
テアフラビン−3−ガレート 0.01
ステアリン酸 2.0
セタノール 2.0
ワセリン 2.0
ラノリンアルコール 1.5
流動パラフィン 9.0
スクワラン 3.5
ソルビトール 10.0
トリエタノールアミン 1.0
プロピレングリコール 5.0
防腐剤 適 量
香料 適 量
精製水 to100
実施例13 栄養クリーム
テアフラビン 0.1
ステアリン酸 2.0
ステアリルアルコール 8.0
還元ラノリン 2.0
スクワラン 8.0
オクチルドデカノール 6.0
防腐剤 適 量
香料 適 量
プロピレングリコール 5.0
グリセリン 3.0
乳酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.5
精製水 to100
実施例14 スリミングマッサージジェル
テアフラビン 0.5
グリセリン 60.0
ポリエチレングリコール200 14.0
ポリビニルアルコール 0.2
精製水 to100
実施例15 スリミングマッサージソープ
テアフラビン 0.5
ラウリン酸 10.0
水酸化カリウム 2.8
ヤシ油脂肪酸カリウム液 30.0
エデト酸2ナトリウム 0.15
メチルセルロース 0.5
ラウリン酸アミノプロピルベタイン液 2.0
グリセリン 8.0
香料 適 量
精製水 to100
実施例16 マッサージ用ジェル
テアフラビン−3−ガレート 0.01
カフェイン 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.5
ポリビニルアルコール 3.0
グリセリン 35.0
ポリエチレングリコール400 45.0
エタノール 適 量
防腐剤 適 量
精製水 to100
尚、実施例9〜16の各化粧品組成物の調製は通常の化粧品の製造方法に準じた。いずれの化粧品組成物も連用により、肌のしわ、水分量、弾力性などが改善された。
実施例10 顆粒剤
テアフラビン 1.0
デンプン 30.0
乳糖 49.0
結晶セルロース to100
上記の各重量部を均一に混合し、常法により作製し顆粒剤とした。1包3g(テアフラビン30mg)を1日3回食後に服用したところ、六ヶ月経過後に肌のしわ、水分量、弾力性などが改善された。
実施例11 錠剤
テアフラビン−3−ガレート 1.0
結晶セルロース 1.5
ビタミンC 20.0
香料 1.3
グアガム 0.06
DKエステル 1.5
粉糖 to100
上記の各重量部を均一に混合し、常法により作製し錠剤とした。1錠500mg(テアフラビン5mg)を1日3回、1回5錠食後に服用したところ、八ヶ月経過後に肌のしわ、水分量、弾力性などが改善された。
実施例12 ソフトカプセル剤
テアフラビン−3,3’−ジガレート 1.0
ビタミンE 20.0
小麦胚芽油 15.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
ミツロウ 2.0
大豆油 to100
上記成分を混合し、ゼラチン、グリセリンからなるセラチン皮膜に充填し常法に準じソフトカプセルとした。1カプセル1g(テアフラビン10mg)を1日2回、1回2カプセル朝晩の食後に服用したところ、八ヶ月経過後に肌のしわ、水分量、弾力性などが改善された。
実施例13 ハードカプセル剤
テアフラビン 1.0
デキストリン 24.0
グリセリン脂肪酸エステル 1.0
粉糖 to100
上記成分を混合し、ゼラチンからなるカプセル容器に充填し常法に準じハードカプセルとした。1カプセル1g(テアフラビン10mg)を1日3回、1回3カプセル食後に服用したところ、八ヶ月経過後に肌のしわ、水分量、弾力性などが改善された。
以上の結果から、テアフラビン類成分には優れたエラスターゼ阻害効果を有し、紫外線による皮膚の光老化を遅らせることができることが期待できる。これによってテアフラビン類成分を含有する化粧品組成物や医薬品組成物が、エラスターゼ阻害作用を有し、皮膚のトラブルの予防、改善を有するものであることが考えられる。
本発明のエラスターゼ阻害剤は、紫外線による皮膚の光老化を遅らせることができることが期待できる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で示されるテアフラビン類を有効成分として含有することを特徴とするエラスターゼ阻害剤。
    Figure 2012072084
    (式中、R及びRは、それぞれ独立的にH又は下記式(2)で示されるガロイル基である。)
    Figure 2012072084
  2. テアフラビン類が、テアフラビン、テアフラビン−3−ガレート、テアフラビン−3’−ガレート及びテアフラビン−3,3’−ジガレートからなる群より選ばれる請求項1に記載のエラスターゼ阻害剤。
  3. 請求項1又は2に記載のエラスターゼ阻害剤を含有する化粧品組成物及び医薬品組成物。
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