JP5656933B2 - スライドシートのワイヤーハーネス配索構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体に固定した固定レールに沿ってスライドするスライドシートのワイヤーハーネス配索構造に関する。
従来より、ミニバン、SUV等の車両のシートには、多彩なシートアレンジを実現するために、車体側の固定レールに沿ってスライドすることが可能なスライドシートを多く採用している。そして、近年では、車室空間の快適性に対する要求から、ロングスライドを実現したものが普及しつつある。
また、従来、スライドシートを採用した車両の中には、スライドシートに電装部品を搭載したものがある。この場合、電装部品への給電は、主に、車体側の電源装置と電装部品とを接続したワイヤーハーネスによって行われている。
しかしながら、電装部品への給電を目的としてワイヤーハーネスを配索した場合、見栄えの低下が懸念される他、スライドシートがスライドする時、ワイヤーハーネスと周辺部材とが干渉する懸念があった。特に、上述したようにロングスライドを実現したものでは、スライドシートのスライド量が大きくなる程、ワイヤーハーネスの移動範囲が広がることになるため、上述した問題がより顕著となる。
そこで、従来、スライドシートをスライド可能に支持する可動レールの側方に伸縮性を有するワイヤーハーネスを配索し、スライドシートがスライドした時、ワイヤーハーネスをフロア内で伸縮させるように構成した配索構造が提案されている(下記特許文献1参照)。
しかし、スライドシートの多機能化に伴い、配索しなければならない電線数、つまり配索数が増加しており、下記特許文献1で提案されたような配索構造では、ワイヤーハーネスが大径化し、配索構造が大規模化するという問題があった。また、ワイヤーハーネスが大径化すると、ワイヤーハーネスの伸縮性が低下し、スライドシートのスライドに対してスムーズに追従できないおそれがあった。
特開平10−138802号公報
この発明は、配索数が増加しても省スペース化できるとともに、スライドシートのスライドに対してスムーズに追従できるスライドシートのワイヤーハーネス配索構造を提供することを目的とする。
この発明は、車体に固定した固定レールに沿って長手方向にスライド可能に支持されたスライドシートのワイヤーハーネス配索構造であって、前記ワイヤーハーネスを、先端を前記スライドシート側に固定するフラットケーブルで構成し、前記フラットケーブルに沿うとともに、前記フラットケーブルの先端側に先端側を固定する可撓性の帯状部材と、前記帯状部材の基端側部分を外周に巻き回し、内包するゼンマイバネにより巻き解かれた前記帯状部材を巻き戻すゼンマイユニットとを備え、該フラットケーブルの基端側部分を、前記フラットケーブルの基端部を中心としてスパイラル状に巻き回して巻き回し部を形成し、該巻き回し部と前記ゼンマイユニットとを、前記固定レールの長手方向に並列配置するとともに、前記巻き回し部を、前記ゼンマイユニットに対して、前記帯状部材の先端側に配置したことを特徴とする。
上記スライドシートは、運転席シートや助手席シートからなるフロントシート、該フロントシートの車両後方に配設したリヤシート、3列目シート、及び左右のシートの間に配設した補助シート等であることを含む。
上記フラットケーブルは、幅方向に所定間隔を隔てて配置した複数本の平角導体を、絶縁性のラミネートシートで挟み込んで被覆したケーブルである。
上記可撓性の帯状部材は、ナイロン製や布製などの帯状部材であり、フラットケーブルと同等の厚み方向の変形性を有する素材であれば、その素材は限定されない。
この発明により、配索数が増加しても省スペース化できるとともに、スライドシートのスライドに対してスムーズに追従することができる。
詳しくは、前記巻き回し部と前記ゼンマイユニットとを、前記固定レールの長手方向に並列配置するとともに、前記巻き回し部を、前記ゼンマイユニットに対して、前記帯状部材の先端側に配置したことにより、ゼンマイユニット及び前記巻き回し部をコンパクトに配置し、省スペース化することができるとともに、前記ワイヤーハーネスをフラットケーブルで構成することにより、配索数の増加に伴って大径化するワイヤーハーネスに比べ、配索数が増加しても省スペース化することができる。
また、先端を前記スライドシート側に固定するフラットケーブルに沿うとともに、前記フラットケーブルの先端側に先端側を固定する可撓性の帯状部材と、該帯状部材の基端側部分を外周に巻き回し、内包するゼンマイバネにより巻き解かれた前記帯状部材を巻き戻すゼンマイユニットとを備え、前記フラットケーブルの基端側部分を、前記フラットケーブルの基端部を中心としてスパイラル状に巻き回して巻き回し部を形成したことにより、スライドシートがフラットケーブルの引き出し方向にスライドすると、スライドシートに先端が固定されたフラットケーブルの引き出しとともに、帯状部材も巻き解かれて引き出される。
この帯状部材の巻き解きによってゼンマイユニットのゼンマイバネでは、帯状部材を巻き戻す方向の付勢力が高まり、スライドシートが戻し方向にスライドすると、ゼンマイバネによって帯状部材はゼンマイユニットに巻き戻される。この巻き戻される帯状部材とともにフラットケーブルも引き戻され、巻き回し部に巻き戻される。このようにして、フラットケーブルはスライドシートのスライドに対してスムーズに追従することができる。
この発明の態様として、前記帯状部材の長さを、前記スライドシートのスライド量以上の長さに設定するとともに、前記フラットケーブルの長さを、前記スライドシートが最大にスライドした状態で前記巻き回し部が所定量残る長さに設定することができる。
この発明により、ゼンマイユニットの巻き戻しに伴って、引き戻されたフラットケーブルは、所定量残った巻き回し部におけるフラットケーブル自身の復元力によって巻き回し部に巻き戻され、フラットケーブルはスライドシートのスライドに対してスムーズに追従することができる
たこの発明の態様として、前記スライドシートのスライドに伴って、前記巻き回し部から巻き解かれたフラットケーブル及び帯状部材が屈曲する屈曲部分において、前記フラットケーブルを前記帯状部材より内側に配置することができる。
この発明により、厚み方向の変形に対して適宜の復元力を有するフラットケーブルの屈曲部分の外側に帯状部材を配置しているため、フラットケーブルが自身の復元力によって予期せぬ方向に変形するおそれがない。
また、例えば、フラットケーブルと帯状部材が屈曲するためのガイド部分を屈曲部分の外側に備えて屈曲する場合などにおいて、フラットケーブルとガイド部分との間に帯状部材が介在するため、フラットケーブルが、自身の復元力が作用した状態で上記ガイド部分に直接摺動することがなく、ガイド部分に摺動する際の摩耗等による耐久性低下を防止することができる。
またこの発明の態様として、複数枚の前記フラットケーブルを厚み方向に重ね合わせるとともに、外装部材で覆って一体化することができる。
この発明により、配索空間内において、複数枚のフラットケーブルがばらけて干渉することなく、スライドシートのスライドに対してフラットケーブルをよりスムーズに追従させることができる。
この発明によれば、配索数が増加しても省スペース化できるとともに、スライドシートのスライドに対してスムーズに追従できるスライドシートのワイヤーハーネス配索構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るスライドシートのワイヤーハーネス配索構造を示す斜視図であり、スライドシートが前端位置にある状態を示す図。 図1の平面図。 ワイヤーハーネスの構造を示す断面図。 ケーシング、蓋部材、及び巻取り部材の上面を省略した斜視図。 スライドシートが後端位置にある状態を示す斜視図。 図5の平面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、スライドシート2のワイヤーハーネス配索構造1を示す斜視図であり、スライドシート2が前端位置にある状態を示す。また、図2は、図1の平面図である。また、図3は、ワイヤーハーネス4の構造を示す断面図であり、図4は、ケーシング10及び巻取り部材14bの上面を省略した斜視図である。また、図5は、スライドシート2が後端位置にある状態を示す斜視図であり、図6は、図5の平面図である。なお、図1、図5に示すスライドシート2は、図示の便宜上、二点鎖線により透過状態で示している。
本実施形態に係るスライドシート2のワイヤーハーネス配索構造1は、例えば、ミニバン、SUV等の車両に適用することができ、本実施形態では、車室のフロア面を構成するフロアパネル(図示せず)上に配設したスライドシート2と、左右一対のスライドレール3,3と、該スライドレール3,3の間に配設したワイヤーハーネス配索構造1と、該ワイヤーハーネス配索構造1内に配索したワイヤーハーネス4,5,6とを車両に備えている。
図1,図5において二点鎖線で示すスライドシート2は、例えば、運転席シートや助手席シートからなるフロントシートの後方に配設したリヤシートであり、スライドレール3により車両前後方向にスライド可能に支持されている。
スライドレール3は、車両前後方向に延びるように前記フロアパネルに固定しており、例えば、スライドレール3の上面とフロア面とを同じ高さ位置に設定することで、フラットなフロア面を形成している。但し、必ずしもこれに限定されるものではなく、スライドレールがフロアパネル上に載置されることによってフロア面から突出していてもよい。
スライドレール3は、図1、図5に示すように、上部の幅方向中央部分を開放した断面矩形状の部材であり、スライドシート2の座面を構成するシートクッション2aの下部左右両端に固定した図示しないアッパレールと嵌合している。そして、この両者の嵌合により、前記アッパレールがスライドレール3に沿って車両前後方向にスライド可能となっている。これにより、前記アッパレールがスライドレール3に沿ってスライドすると、前記アッパレールに支持されたスライドシート2が、図1、図5に示すように、スライドレール3の長手方向L、つまりは車両前後方向にスライドすることが可能になっている。
そして、本実施形態では、スライドレール3の車両前後方向の長さを、スライドシート2(シートクッション2a)の車両前後方向の長さよりもはるかに長く設定しており、これによって、スライドシート2のロングスライドを実現している。
ワイヤーハーネス配索構造1は、スライドレール3と平行に前記フロアパネル上に延設したケーシング10と、該ケーシング10を上方から覆う図示しない蓋部材と、ケーシング10の内部に収納したコネクタ12、ケーブルガイド部材13、ゼンマイユニット14と、該ゼンマイユニット14の外周に基端側部分を巻き回した引き出しベルト15と、該引き出しベルト15の先端側をワイヤーハーネス4の先端側に固定する固定バンド16と、ワイヤーハーネス4をスライドシート2に接続するためのコネクタ17,18と、ワイヤーハーネス4をスライドシート2に固定するためのブラケット19とにより構成している。
ケーシング10は、上部を開放した型箱の部材であり、図2、図5に示すように、車両前方側から順番に、第1〜第3空間形成部10a,10b,10cを有し、これら各空間形成部10a〜10cを、隔壁10d,10d,…によって区画するとともに、該隔壁10dで囲まれた空間には、格子状に配置した複数の縦リブ10eを一体形成している。
また、ケーシング10は、その車両前後方向両端部にフランジ部10fを有し、このフランジ部10fと前記蓋部材の縁部とを図示しないボルト、ナット等の締結部材で締結することによって、各空間形成部10a〜10cと前記蓋部材との間に、コネクタ12を収納する第1収納空間S1と、ワイヤーハーネス4の基端部4aを中心に形成した巻き回し部4bを収納する第2収納空間S2と、ゼンマイユニット14を収納する第3収納空間S3とを構成している。
また、前記蓋部材は、その上面を前記フロア面と同じ高さ位置に設定しており、これによって、フラットなフロア面を形成している。
第1収納空間S1に収納したコネクタ12は、図1、図2、図4〜図6に示すように、車体側の電源Eに接続した電源側ワイヤーハーネス5と、ワイヤーハーネス4を構成する複数枚のフラットケーブル40,40,…とを接続している。
コネクタ12に接続したフラットケーブル40,40,…は、テープ等により一纏めに束ねられ、第1収納空間S1と第2収納空間S2との間を橋渡すように配設したケーブルガイド部材13によって、所定位置にガイドされている。
ところで、ワイヤーハーネス4は、図3に示すように、幅方向に所定間隔を隔てて配置した複数本の平角導体41を絶縁性のラミネートシート42で挟み込んで被覆したフラットケーブル40,40,…を複数枚重ね合わせて構成したものであり、上述した第2収納空間S2では、複数枚のフラットケーブル40,40,…を複数枚厚み方向に重ね合わせ、これらを外装部材43で覆うことにより一体化している。なお、この外装部材43は、例えば、可撓性を有するメッシュ材で構成している。
そして、第2収納空間S2では、フラットケーブル40,40の重なり方向が車幅方向W及び車両前後方向を含む平面方向に指向するように、換言すれば、フラットケーブル40,40の幅方向が上下方向に指向するようにワイヤーハーネス4の基端側部分を配索している。
また、ケーシング10では、第2空間形成部10bを区画する隔壁10dの一部を半円弧状に形成しており、第2収納空間S2では、ワイヤーハーネス4の基端側部分を、ワイヤーハーネス4の基端部4aを中心としてスパイラル状に巻き回して巻き回し部4bを形成している。
ここで、上述したケーブルガイド部材13は、図1、図2、図4〜図6に示すように、トンネル状をなしており、巻き回し部4bの巻層の挿通を許容する一方、コネクタ12に接続したフラットケーブル40を、巻き回し部4bの上方でガイドしている。このように、ケーシング10の内部では、フラットケーブル40と巻き回し部4bとの干渉を、ケーブルガイド部材13によって確実に回避している。
また、ケーシング10では、第3空間形成部10cを区画する隔壁10dの一部を、第2空間形成部10bを区画する隔壁10dと同様に半円弧状に形成しており、第3収納空間S3には、円柱状のゼンマイユニット14を収納している。
そして、ケーシング10では、第2空間形成部10b(第2収納空間S2)と第3空間形成部10c(第3収納空間S3)とを車両前後方向に並列配置しており、これによって、巻き回し部4bとゼンマイユニット14とを、スライドレール3の長手方向L、つまりは車両前後方向に並列配置している。本実施形態では、巻き回し部4bを、ゼンマイユニット14に対して、車両前方側に配置しており、換言すれば、巻き回し部4bを、ゼンマイユニット14に対して、引き出しベルト15の先端側に配置している。
ゼンマイユニット14は、図4に示すように、ゼンマイバネ14aを内包するとともに、引き出しベルト15の基端側部分を巻き解き可能に外周に巻き回した巻取り部材14bと、該巻取り部材14bを回転自在に枢支する回転軸14cとにより構成している。
また、ゼンマイユニット14では、巻取り部材14bと回転軸14cとを、ゼンマイバネ14aを介して連結するとともに、内包するゼンマイバネ14aにより巻取り部材14bから巻き解かれた引き出しベルト15を巻取り部材14bに巻き戻す方向に常時付勢している。
ここで、引き出しベルト15は、例えば、ナイロン製や布製等の可撓性の帯状部材であり、好ましくは、ワイヤーハーネス4(フラットケーブル40)と同等の厚み方向の変形性を有する素材を用いる。
また、ケーシング10は、図2、図5に示すように、ワイヤーハーネス4及び引き出しベルト15をケーシング10の外部に引き出すための引き出し口10gを有するとともに、隔壁10dとケーシング10の外壁10hとによって、第2空間形成部10b及び第3空間形成部10cと、引き出し口10gとを連通する平面視L字状の配索経路10iを形成している。
ワイヤーハーネス配索構造1では、図1、図2、図4〜図6に示すように、ワイヤーハーネス4の基端部4aを第2空間形成部10bに固定している。そして、ワイヤーハーネス4の基端側部分を、基端部4aを中心としてスパイラル状に巻き回して巻き回し部4bを形成するとともに、該巻き回し部4bの最外層から配索経路10jに配索して、引き出し口10gからケーシング10の外部に引き出している。
ケーシング10の外部において、引き出し口10gから引き出したワイヤーハーネス4は、後述する引き出しベルト15と重ね合わせた状態で、スライドレール3の前端部に配設した図示しない適宜のガイド部材によりUターン状に巻き返して、スライドレール3の内部空間にガイドしており、これによって、ワイヤーハーネス4を前記内部空間に配索している。
そして、スライドレール3の内部空間に配索したワイヤーハーネス4の先端部4cを、ブラケット19に固定している。ブラケット19は、スライドシート2側への取付けによってワイヤーハーネス4の先端部4cをスライドシート2側に固定するものであり、ワイヤーハーネス4の先端部4cは、ブラケット19に取付けた2つのコネクタ17,18を介してスライドシート2に搭載した各種電装部品に接続されている。
詳しくは、ワイヤーハーネス4の先端部4cにおいて、複数枚のフラットケーブル40,40…が、コネクタ17を介して1本のワイヤーハーネス6に接続され、さらに、このワイヤーハーネス6が、コネクタ17を介して前記電装部品に接続されている。
また、本実施形態では、引き出しベルト15を、巻取り部材14bに巻き回した基端側部分の最外層から、ワイヤーハーネス4に沿うように配索経路10i、及びスライドレール3の内部空間に配索するとともに、その先端側を、固定バンド16によってワイヤーハーネス4の先端側に固定している。
そして、引き出しベルト15は、図2、図4、図6に示すように、その先端部に環状の被係止部15aを有しており、この被係部15aをブラケット19に形成した係止フック19aに係止することで、先端部をブラケット19に固定している。
また、外壁10hのコーナー部10h1や、スライドレール3の前端部に配設した前記ガイド部材のように、ワイヤーハーネス4及び引き出しベルト15が屈曲する屈曲部分P1,P2においては(図2、図4、図5参照)、ワイヤーハーネス4を、引き出しベルト15より内側に配置している。
本実施形態の場合、スライドシート2を前端位置に配置した状態では、図1に示すように、ブラケット19がスライドレール3の前端部近傍に位置しており、これによって、ケーシング10の外部では、スライドレール3の前端部近傍の内部空間のみにワイヤーハーネス4及び引き出しベルト15が配索される。
そして、スライドレール3の前端部近傍のみにワイヤーハーネス4が配索される分、その他の大部分が、ケーシング10の内部に収納される。第2収納空間S2では、ワイヤーハーネ4を構成するフラットケーブル40自身の復元力によって、巻き回し部4bの巻層が、図2に示すように、基端部4aから大きく離間し、第2空間形成部10bの半円弧状の隔壁10dに沿うように巻き広がっている。
このように、巻き回し部4bの巻層が第2収納空間S2で巻き広がっていることにより、巻き回し部4bの巻層を形成するワイヤーハーネス4の長さ、つまりは、巻き回し部4bに巻き回したワイヤーハーネス4の巻き回し量を増大させることができ、これによって、大部分のワイヤーハーネス4をケーシング10の内部に収納することが可能になる。
また、スライドレール3の前端部近傍のみに引き出しベルト15が配索される分、その他の大部分が、巻取り部材14bに巻き回されており、図1、図2に示す状態では、巻取り部材14bから巻き解かれる引き出しベルト15の長さが最短となり、換言すれば、巻取り部材14bに巻き回される引き出しベルト15の長さが最長となる。
一方、図1に示す状態から、スライドシート2を後端位置(ワイヤーハーネス4の引き出し方向)にスライドさせると、図5に示すように、ブラケット19が、スライドシート2と連動して車両後方にスライドすることにより、ケーシング10の内部に収納したワイヤーハーネス4が、スライドレール3の内部空間に向かって引き出される。
そして、引き出しベルト15は、これがゼンマイバネ14aの付勢力に抗して引っ張られることにより、巻取り部材14bから巻き解かれて、ワイヤーハーネス4と同様、スライドレール3の内部空間に向かって引き出される。
このように、スライドレール3の内部空間に向かってワイヤーハーネス4が引き出されることに伴い、第2収納空間S2では、巻き回し部4bの巻層が、基端部4aに接近し、該基端部4aを中心として巻き絞られることになる。ここでは、巻き回し部4bから巻き解かれるワイヤーハーネス4の長さが、スライドシート2のスライド量が増大するにつれて長くなり、換言すれば、巻き回し部4bに巻き回されるワイヤーハーネス4の長さが短くなる。
そして、ワイヤーハーネス4とともに引き出される引き出しベルト15の巻き解きに伴って巻取り部材14bが回転するため、ゼンマイバネ14aが巻き絞られ、これによって、ゼンマイバネ14aでは、引き出しベルト15を巻き戻す方向の付勢力が高まる。
図5、図6に示す状態では、大部分のワイヤーハーネス4及び引き出しベルト15がケーシング10から外部に引き出され、ここでは、巻き回し部4b、巻取り部材14bからそれぞれ巻き解かれるワイヤーハーネス4、引き出しベルト15の長さが最長となり、換言すれば、巻き回し部4b、巻取り部材14bにそれぞれ巻き回されるワイヤーハーネス4、引き出しベルト15の長さは最短となる。
本実施形態では、引き出しベルト15の長さを、スライドシート2のスライド量以上の長さに設定するとともに、ワイヤーハーネス4の長さを、スライドシート2が後端位置にスライドした状態、つまり最大にスライドした状態になっても、図6に示すように、巻き回し部4bが所定量残る長さに設定している。
また、図5に示す状態からスライドシート2を前端位置(戻し方向)にスライドさせる場合には、ブラケット19が、スライドシート2と連動して車両前方にスライドすることにより、ワイヤーハーネス4及び引き出しベルト15を引っ張る力は低下することになる。
この場合、ゼンマイバネ14aの巻き戻す方向の付勢力により、引き出しベルト15が巻取り部材14bに巻き戻される。そして、巻き戻される引き出しベルト15とともに、ワイヤーハーネス4も引き戻され、これが巻き回し部4bに巻き戻される。
ここでは、上述したように、スライドシート2を戻し方向にスライドさせる前の状態で巻き回し部4bが所定量残っているため、ワイヤーハーネス4の巻き戻しが、巻き回し部4bにおけるワイヤーハーネス4(フラットケーブル40)自身の復元力によって促進されることになる。
このように、ワイヤーハーネス4が巻き回し部4bに巻き戻されることで、外部に引き出された大部分のワイヤーハーネス4を再びケーシング10に収納することが可能になる。
図1〜図6に示す本実施形態のワイヤーハーネス配索構造1は、ワイヤーハーネス4をフラットケーブル40,40,…で構成することにより、配索数の増加に伴って大径化するワイヤーハーネスに比べ、配索数が増加しても省スペース化することができる。
また、先端部4cをスライドシート2側に固定するワイヤーハーネス4(フラットケーブル40)に沿うとともに、ワイヤーハーネス4の先端側に先端側を固定する可撓性の引き出しベルト15と、該引き出しベルト15の基端側部分を外周に巻き回し、内包するゼンマイバネ14aにより巻き解かれた引き出しベルト15を巻き戻すゼンマイユニット14とを備え、ワイヤーハーネス4の基端側部分を、ワイヤーハーネス4の基端部4aを中心としてスパイラル状に巻き回して巻き回し部4bを形成したことにより、スライドシート2がワイヤーハーネス4の引き出し方向(ここでは車両後方)にスライドすると、スライドシート2に先端部4cが固定されたワイヤーハーネス4の引き出しとともに、引き出しベルト15も巻き解かれて引き出される。
この引き出しベルト15の巻き解きによってゼンマイユニット14のゼンマイバネ14aでは、引き出しベルト15を巻き戻す方向の付勢力が高まり、スライドシート2が戻し方向にスライドすると、ゼンマイバネ14aによって引き出しベルト15はゼンマイユニット14に巻き戻される。この巻き戻される引き出しベルト15とともにワイヤーハーネス4も引き戻され、巻き回し部4bに巻き戻される。このようにして、ワイヤーハーネス4はスライドシート2のスライドに対してスムーズに追従することができる。
また、引き出しベルト15の長さを、スライドシート2のスライド量以上の長さに形成するとともに、ワイヤーハーネス4の長さを、スライドシート2が車両後方に最大にスライドした状態で巻き回し部4bが所定量残る長さに形成することにより、ゼンマイユニット14の巻き戻しに伴って、引き戻されたフラットケーブルは、所定量残った巻き回し部4bにおけるフラットケーブル40自身の復元力によって巻き回し部4bに巻き戻され、ワイヤーハーネス4はスライドシート2のスライドに対してスムーズに追従することができる。
また、巻き回し部4bとゼンマイユニット14とを、スライドレール3の長手方向Lに並列配置するとともに、巻き回し部4bを、ゼンマイユニット14に対して、引き出しベルト15の先端側に配置することにより、ゼンマイユニット14及び巻き回し部4bをコンパクトに配置し、省スペース化することができる。
また、スライドシート2のスライドに伴って、巻き回し部4bから巻き解かれたワイヤーハーネス4及び引き出しベルト15が屈曲する屈曲部分P1,P2において、ワイヤーハーネス4を引き出しベルト15より内側に配置することにより、厚み方向の変形に対して適宜の復元力を有するフラットケーブル40の屈曲部分P1,P2の外側に引き出しベルト15を配置することになる。このため、ワイヤーハーネス4が自己(フラットケーブル40)の復元力によって予期せぬ方向に変形するおそれがない。
また、例えば、外壁10hに形成したコーナー部10h1(図2、図5参照)のようなガイド部分を屈曲部分P1の外側に備えて屈曲する場合などにおいて、ワイヤーハーネス4とコーナー部10h1との間に引き出しベルト15が介在するため、ワイヤーハーネス4が、自身の復元力が作用した状態でコーナー部10h1に直接摺動することがなく、コーナー部10h1に摺動する際の摩耗等による耐久性低下を防止することができる。
また、複数枚のフラットケーブル40を厚み方向に重ね合わせるとともに、外装部材43で覆って一体化したワイヤーハーネス4としたことにより、配索空間内において、複数枚のフラットケーブル40,40,…がばらけて干渉することなく、スライドシート2のスライドに対してワイヤーハーネス4(フラットケーブル40)をよりスムーズに追従させることができる。
なお、本発明では、シートが少なくともスライドシートであればよく、上述した実施形態のように、フロントシートの後方に配設したリヤシートでなくてもよい。具体的には、フロントシートや、3列シートの車両であれば、3列目シートであってもよく、さらには、左右のシートの間に配設した補助シート等であってもよい。
また、スライドシートは、必ずしもロングスライド可能でなくてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、固定レールは、スライドレール3に対応し、
以下同様に、
帯状部材は、引き出しベルト15に対応し、
ケーブルガイド部材は、ゼンマイユニット14に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…ワイヤーハーネス配索構造
2…スライドシート
3…スライドレール
4…ワイヤーハーネス
4b…巻き回し部
14…ゼンマイユニット
14a…ゼンマイバネ
15…引き出しベルト
40…フラットケーブル
43…外装部材

Claims (4)

  1. 車体に固定した固定レールに沿って長手方向にスライド可能に支持されたスライドシートのワイヤーハーネス配索構造であって、
    前記ワイヤーハーネスを、先端を前記スライドシート側に固定するフラットケーブルで構成し、
    該フラットケーブルに沿うとともに、前記フラットケーブルの先端側に先端側を固定する可撓性の帯状部材と、
    該帯状部材の基端側部分を外周に巻き回し、内包するゼンマイバネにより巻き解かれた前記帯状部材を巻き戻すゼンマイユニットとを備え、
    前記フラットケーブルの基端側部分を、前記フラットケーブルの基端部を中心としてスパイラル状に巻き回して巻き回し部を形成し、
    該巻き回し部と前記ゼンマイユニットとを、前記固定レールの長手方向に並列配置するとともに、
    前記巻き回し部を、前記ゼンマイユニットに対して、前記帯状部材の先端側に配置した
    スライドシートのワイヤーハーネス配索構造。
  2. 前記帯状部材の長さを、前記スライドシートのスライド量以上の長さに設定するとともに、
    前記フラットケーブルの長さを、前記スライドシートが最大にスライドした状態で前記巻き回し部が所定量残る長さに設定した
    請求項1に記載のスライドシートのワイヤーハーネス配索構造。
  3. 前記スライドシートのスライドに伴って、前記巻き回し部から巻き解かれたフラットケーブル及び帯状部材が屈曲する屈曲部分において、前記フラットケーブルを前記帯状部材より内側に配置した
    請求項1又は2に記載のスライドシートのワイヤーハーネス配索構造。
  4. 複数枚の前記フラットケーブルを厚み方向に重ね合わせるとともに、外装部材で覆って一体化した
    請求項1乃至のうちいずれかに記載のスライドシートのワイヤーハーネス配索構造。
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