JP5656536B2 - 吸収性物品の振り分け装置及び振り分け方法 - Google Patents

Description

本発明は吸収性物品の振り分け装置及び振り分け方法に関する。

主搬送経路と、主搬送経路から分岐された分岐搬送経路と、物品を主搬送経路に沿って搬送する主搬送機構と、主搬送経路内の物品を主搬送経路から分岐搬送経路に振り分ける振り分け機構と、振り分け機構によって振り分けられた物品を分岐搬送経路に沿って搬送する分岐搬送機構と、を備える物品の振り分け装置であって、振り分け機構は、吸収性物品を振り分ける振り分け部材を備え、振り分け部材は、主搬送経路外の待機位置から下降して主搬送経路内に侵入し、次いで上昇して主搬送経路から退出し待機位置まで戻る、振り分け装置が公知である（特許文献１参照）。

特開２００２−７９１８７号公報

上述の振り分け装置では、振り分け部材は主搬送経路内で一時的に停止されることになり、したがって振り分け部材が主搬送経路内に位置している時間が比較的長くなっている。

しかしながら、振り分け部材が主搬送経路内に位置している時間が長いと、主搬送経路に沿って搬送されるべき後続の物品までもが振り分け部材によって分岐搬送経路に振り分けられるおそれがある。すなわち、物品を正確に振り分けることができないおそれがある。この問題は、物品を主搬送経路に沿って高速度で搬送する場合に特に深刻となる。

本発明の一観点によれば、主搬送経路と、主搬送経路から分岐された分岐搬送経路と、吸収性物品を主搬送経路に沿って搬送する主搬送機構と、主搬送経路内の吸収性物品を主搬送経路から分岐搬送経路に振り分ける振り分け機構と、振り分け機構によって振り分けられた吸収性物品を分岐搬送経路に沿って搬送する分岐搬送機構と、を備える吸収性物品の振り分け装置であって、振り分け機構は、吸収性物品を振り分ける振り分け部材を備え、振り分け部材は、停止することなく、主搬送経路外の待機位置から主搬送経路内に侵入し次いで主搬送経路から退出した後に待機位置まで戻るよう移動される、振り分け装置が提供される。

また、本発明の別の観点によれば、主搬送機構を用いて吸収性物品を主搬送経路に沿って搬送し、振り分け機構を用いて、主搬送経路内の吸収性物品を主搬送経路から分岐される分岐搬送経路に振り分け、分岐搬送機構を用いて、振り分け機構により振り分けられた吸収性物品を分岐搬送経路に沿って搬送する、吸収性物品の振り分け方法であって、振り分け機構は、吸収性物品を振り分ける振り分け部材を備えており、振り分け部材を、停止させることなく、主搬送経路外の待機位置から主搬送経路内に侵入し次いで主搬送経路から退出した後に待機位置まで戻るよう移動させる、振り分け方法が提供される。

振り分け部材を主搬送経路から速やかに退出させることができるので、吸収性物品を正確に振り分けることができる。

振り分け装置の側面図である。 振り分け部材を示す図である。 振り分け作用を説明する振り分け装置を示す図である。 振り分け作用を説明する振り分け部材を示す図である。 振り分け作用を説明する振り分け装置を示す図である。 振り分け作用を説明する振り分け部材を示す図である。 振り分け作用を説明する振り分け部材を示す図である。

図１は、生理用ナプキン、パンティライナ、失禁パッド、おむつといった吸収性物品の振り分け装置１を示している。

図１を参照すると、振り分け装置１は、主搬送経路４Ｍと、分岐点Ｂにおいて主搬送経路４Ｍから分岐された分岐搬送経路４Ｂとを備える。図１に示される例では、主搬送経路４Ｍは水平方向にかつ直線状に延びており、分岐搬送経路４Ｂは主搬送経路４Ｍから斜め下方に直線状に延びている。

振り分け装置１はまた、吸収性物品を主搬送経路４Ｍに沿って搬送する主搬送機構２Ｍと、主搬送経路４Ｍ内の吸収性物品を主搬送経路４Ｍから分岐搬送経路４Ｂに振り分ける振り分け機構３と、振り分け機構３によって振り分けられた吸収性物品を分岐搬送経路４Ｂに沿って搬送する分岐搬送機構２Ｂとを備える。

主搬送機構２Ｍは、振り分け機構３の上流側において対面配置された一対のコンベアベルト５ＵＵ，５ＵＬと、振り分け機構３の下流側において対面配置された一対のコンベアベルト５ＤＵ，５ＤＬとを備える。

コンベアベルト５ＵＵは駆動プーリ６ＵＵ及びアイドルプーリ７ＵＵ１，７ＵＵ２，７ＵＵ３の周りに掛けられ、駆動プーリ６ＵＵによって回転される。同様に、コンベアベルト５ＵＬは駆動プーリ６ＵＬ及びアイドルプーリ７ＵＬ１，７ＵＬ２，７ＵＬ３の周りに掛けられ、駆動プーリ６ＵＬによって回転される。また、コンベアベルト５ＤＵは駆動プーリ６ＤＵ及びアイドルプーリ７ＤＵの周りに掛けられ、駆動プーリ６ＤＵによって回転される。同様に、コンベアベルト５ＤＬは駆動プーリ６ＤＬ及びアイドルプーリ７ＤＬの周りに掛けられ、駆動プーリ６ＤＵによって回転される。

プーリ７ＵＵ１，７ＵＵ２間のコンベアベルト５ＵＵの部分及びプーリ７ＵＬ１，７ＵＬ２間のコンベアベルト５ＵＬの部分は主搬送経路４Ｍにほぼ平行に延びており、プーリ６ＤＵ，７ＤＵ間のコンベアベルト５ＤＵの下側部分及びプーリ６ＤＬ，７ＤＬ間のコンベアベルト５ＤＬの上側部分も主搬送経路４Ｍにほぼ平行に延びている。

吸収性物品は、アイドルプーリ７ＵＵ１，７ＵＵ２間のコンベアベルト５ＵＵの部分と、アイドルプーリ７ＵＬ１，７ＵＬ２間のコンベアベルト５ＵＬとの間に把持されつつ搬送され、次いでコンベアベルト５ＤＵとコンベアベルト５ＤＬとの間に把持されつつ搬送され、したがって主搬送経路４Ｍに沿って搬送される。この場合、コンベアベルト５ＵＵ，５ＵＬ，５ＤＵ，５ＤＬは互いにほぼ等速度で移動される。

一方、分岐搬送機構２Ｂは主搬送機構２Ｍと共通のコンベアベルト５ＵＬを備える。７ＵＬ２，７ＵＬ３間のコンベアベルト５ＵＬの部分は分岐搬送経路４Ｍにほぼ平行に延びている。振り分け機構３によって分岐搬送経路４Ｍに振り分けられた吸収性物品は、アイドルプーリ７ＵＬ２，７ＵＬ３間のコンベアベルト５ＵＬによって搬送され、したがって分岐搬送経路４Ｂに沿って搬送される。このように図１に示される例では、主搬送経路４Ｍに沿う搬送速度と、分岐搬送経路４Ｂに沿う搬送速度とが互いに等しくされている。なお、分岐搬送機構２Ｂは主搬送機構２Ｍとは別個のコンベアベルトを備えていてもよい。また、コンベアベルト５ＵＵ，５ＵＬ，５ＤＵ，５ＤＬを、搬送される吸収性物品を負圧でもって保持する形式のものから構成することもできる。

図１と共に図２を参照すると、振り分け機構３は、吸収性物品を振り分けるための例えば一対の振り分け部材８Ａ，８Ｂと、それぞれ対応する振り分け部材８Ａ，８Ｂを回転軸線Ｒ回りに回転させるための電気モータのような回転装置９Ａ，９Ｂとを備える。これら振り分け部材８Ａ，８Ｂは、それぞれ板状をなしており、主搬送経路４Ｍ及び分岐搬送経路４Ｂを横切る方向、特に直交する方向に並べられる。

この場合、回転軸線Ｒは主搬送経路４Ｍにほぼ平行でかつ分岐搬送経路４Ｂにほぼ垂直であり、したがって振り分け部材８Ａ，８Ｂは分岐搬送機構２Ｂの搬送面２ＢＳ（図１）にほぼ平行に回転される。また、振り分け部材８Ａ，８Ｂは分岐搬送機構２Ｂの搬送速度すなわちコンベアベルト５ＵＬの移動速度とほぼ等速で、言い換えるとコンベアベルト移動速度の±１０％の範囲で移動される。更に、回転されている振り分け部材８Ａ，８Ｂとコンベアベルト５ＵＬとの間に吸収性物品が把持されるように、振り分け部材８Ａ，８Ｂがコンベアベルト５ＵＬに対して配置される。言い換えると、回転されている振り分け部材８Ａ，８Ｂとコンベアベルト５ＵＬとの間に吸収性物品が把持されるように、振り分け部材８Ａ，８Ｂとコンベアベルト５ＵＬとの間の間隔が設定される。

図１及び図２において、振り分け部材８Ａ，８Ｂは主搬送経路４Ｍ外の待機位置にある。この場合、振り分け部材８Ａ，８Ｂは部分的に重なっている。

吸収性物品Ａを主搬送経路４Ｍに沿って搬送すべきときには、振り分け部材８Ａ，８Ｂは上述の待機位置に保持される。その結果、吸収性物品Ａはコンベアベルト５ＵＵ，５ＵＬにより搬送され、次いでコンベアベルト５ＤＵ，５ＤＬにより搬送される。

吸収性物品Ａを分岐搬送経路４Ｂに沿って搬送すべきときには、振り分け部材８Ａ，８Ｂが互いに同期して回転される。その結果、振り分け部材８Ａ，８Ｂが待機位置から主搬送経路４Ｍ内に侵入し、吸収性物品Ａが主搬送経路４Ｍから分岐搬送経路４Ｂに振り分けられる。

この場合、分岐搬送経路４Ｂに振り分けられるべき吸収性物品Ａが分岐点Ｂに到達する前に振り分け部材８Ａ，８Ｂが主搬送経路４Ｍ内に位置するように、振り分け部材８Ａ，８Ｂの回転動作が開始される。本発明による実施例では、図３及び図４に示されるように、振り分け部材８Ａ，８Ｂの先行端部分８ＡＥ，８ＢＥ周りに吸収性物品Ａの先端部分ＡＥが当接するように、振り分け部材８Ａ，８Ｂの回転動作が開始される。

次いで、図５及び図６に示されるように、吸収性物品Ａは、回転する振り分け部材８Ａ，８Ｂとコンベアベルト５ＵＬとの間に把持されながら、分岐搬送経路４Ｂに沿って搬送される。このようにして吸収性物品Ａが振り分けられ、あるいは吸収性物品Ａの搬送方向が変更される。

振り分け部材８Ａ，８Ｂは更に回転され、図７に示されるように主搬送経路４Ｍから退出し、吸収性物品Ａから離脱する。次いで、振り分け部材８Ａ，８Ｂは更に回転されて待機位置（図１及び図２）に戻る。振り分け部材８Ａ，８Ｂが待機位置に戻ると回転が停止され、したがって振り分け部材８Ａ，８Ｂは待機位置に保持される。

この場合、振り分け部材８Ａ，８Ｂは、待機位置から主搬送経路４Ｍを横切って待機位置まで戻るように、停止することなく移動される。

この点、振り分け部材８Ａ，８Ｂが待機位置から主搬送経路４Ｍを横切って待機位置まで戻るように一方向に回転されるという見方もできる。すなわち、主搬送経路４Ｍを横切った振り分け部材８Ａ，８Ｂが主搬送経路４Ｍを横切ることなく待機位置に戻される。あるいは、振り分け部材８Ａ，８Ｂは、主搬送経路８Ａ，８Ｂに侵入するときに沿う軌道とは異なる軌道に沿って主搬送経路８Ａ，８Ｂから退出するという見方もできる。

いずれにしても、本発明による実施例では、振り分け部材８Ａ，８Ｂを主搬送経路４Ｍから速やかに退出させることができる。したがって、主搬送経路４Ｍに沿って搬送されるべき後続の吸収性物品が振り分け部材８Ａ，８Ｂによって分岐搬送経路４Ｂに振り分けられるのを阻止することができる。したがって、吸収性物品が高速度で搬送される場合にも、吸収性物品を正確に振り分けることができる。

また、上述したように、振り分け部材８Ａ，８Ｂは岐搬送機構２Ｂの搬送面２ＢＳにほぼ平行に、コンベアベルト５ＵＬの移動速度とほぼ等速で、回転される。また、振り分け部材８Ａ，８Ｂとコンベアベルト５ＵＬとの間に吸収性物品が把持されるように、振り分け部材８Ａ，８Ｂがコンベアベルト５ＵＬに対して配置される。その結果、吸収性物品Ａを分岐搬送経路４Ｂに確実に振り分けることができる。

上述の実施例では、互いに同期して移動される一対の振り分け部材８Ａ，８Ｂが設けられている。しかしながら、振り分け部材は１つでもよいし、３つ以上でもよい。

また、複数の振り分け部材を互いに独立して移動させるようにしてもよい。すなわち、例えば、先行する吸収性物品を分岐搬送経路４Ｂに振り分けるべきときには振り分け部材８Ａのみを回転させ、後続の吸収性物品を分岐搬送経路４Ｂに振り分けるべきときには振り分け部材８Ｂのみを回転させるようにしてもよい。

１ 振り分け装置
２Ｍ 主搬送機構
２Ｂ 分岐搬送機構
３ 振り分け機構
４Ｍ 主搬送経路
４Ｂ 分岐搬送経路
８Ａ，８Ｂ 振り分け部材
Ａ 吸収性物品

Claims (7)

1. 主搬送経路と、
   主搬送経路から分岐された分岐搬送経路と、
   吸収性物品を主搬送経路に沿って搬送する主搬送機構と、
   主搬送経路内の吸収性物品を主搬送経路から分岐搬送経路に振り分ける振り分け機構と、
   振り分け機構によって振り分けられた吸収性物品を分岐搬送経路に沿って搬送する分岐搬送機構と、
   を備える吸収性物品の振り分け装置であって、
   振り分け機構は、吸収性物品を振り分ける振り分け部材を備え、
   振り分け部材は、停止することなく、主搬送経路外の待機位置から主搬送経路内に侵入し次いで主搬送経路から退出した後に待機位置まで戻るよう移動される、
   振り分け装置。
2. 前記振り分け部材は待機位置から主搬送経路を横切って待機位置に戻るよう一方向に回転される、請求項１に記載の振り分け装置。
3. 前記振り分け部材は前記分岐搬送機構の搬送面とほぼ平行に移動される、請求項２に記載の振り分け装置。
4. 前記振り分け部材は前記分岐搬送機構の搬送速度とほぼ等速で移動される、請求項３に記載の振り分け装置。
5. 移動している前記振り分け部材と前記分岐搬送機構との間に吸収性物品が把持されるように、前記振り分け部材が分岐搬送機構に対して配置される、請求項４に記載の振り分け装置。
6. 前記振り分け機構は、前記主搬送経路及び分岐搬送経路を横切る方向に並べられた一対の振り分け部材を備える、請求項１から５までのいずれか一項に記載の振り分け装置。
7. 主搬送機構を用いて吸収性物品を主搬送経路に沿って搬送し、
   振り分け機構を用いて、主搬送経路内の吸収性物品を主搬送経路から分岐される分岐搬送経路に振り分け、
   分岐搬送機構を用いて、振り分け機構により振り分けられた吸収性物品を分岐搬送経路に沿って搬送する、
   吸収性物品の振り分け方法であって、
   振り分け機構は、吸収性物品を振り分ける振り分け部材を備えており、
   振り分け部材を、停止させることなく、主搬送経路外の待機位置から主搬送経路内に侵入し次いで主搬送経路から退出した後に待機位置まで戻るよう移動させる、
   振り分け方法。

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