JP5656375B2 - 抗菌剤、及び抗菌性向上方法 - Google Patents

抗菌剤、及び抗菌性向上方法 Download PDF

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本発明は、オオバギ抽出物を有効成分として含有する抗菌剤、及びオオバギ抽出物を用いた抗菌性向上方法に関する。
トウダイグサ科オオバギ属に属するオオバギ(大葉木)の抽出物は、抗菌活性を有することが知られている(特許文献1参照)。
特開2007−045754号公報
ところで、オオバギ抽出物を有効成分として含有する抗菌剤は知られているものの、特許文献1からオオバギ抽出物の抗菌活性を高める成分についての知見は得られない。本発明は、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める成分を見出すことでなされたものである。本発明の目的は、抗菌性を高めることの容易な抗菌剤、及び抗菌性向上方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明の抗菌剤は、オオバギ抽出物を有効成分とする抗菌剤であって、前記抗菌剤は、塩化ナトリウムが含有される物品に用いられるとともに、前記抗菌剤を含有する物品中における塩化ナトリウムの含有量が1〜15質量%となるように用いられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の抗菌剤において、カテキン類をさらに含有することを特徴とする。
請求項に記載の発明の抗菌性向上方法は、物品中においてオオバギ抽出物と塩化ナトリウムとを共存させるとともに、前記物品中における塩化ナトリウムの含有量を1〜15質量%の範囲にすることを特徴とする。
請求項に記載の発明の抗菌性向上方法は、請求項に記載の抗菌性向上方法において、前記物品中においてカテキン類をさらに共存させることを特徴とする。
本発明によれば、抗菌性を高めることの容易な抗菌剤、及び抗菌性向上方法が提供される。
実施例G1(1)、比較例G1(2)及び比較例G2(3)について、経過日数と菌数との関係を示すグラフ。 実施例H1(1)及び比較例H1(2)について、経過日数とpH値との関係を示すグラフ。 実施例I1(1)及び比較例I1(2)について、経過日数とpH値との関係を示すグラフ。 実施例J1(1)、比較例J1(2)及び比較例J2(3)について、経過日数とpH値との関係を示すグラフ。 実施例J1(1)、比較例J1(2)及び比較例J2(3)について、経過日数と菌数との関係を示すグラフ。 実施例K1(1)、実施例K2(2)及び比較例K1(3)について、経過日数と菌数との関係を示すグラフ。
(第1の実施形態)
以下、本発明の抗菌剤を具体化した第1の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の抗菌剤は、オオバギ抽出物及び塩化ナトリウムを有効成分として含有している。
オオバギ抽出物の原料であるオオバギ(大葉木)は、マカランガ・タナリウス(Macaranga tanarius)とも呼ばれる植物であって、トウダイグサ科オオバギ属に属する常緑広葉樹(雌雄異株)である。オオバギは、沖縄、台湾、中国南部、マレー半島、フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイなどの東南アジア、オーストラリア北部などに生育している。また、オオバギは、樹木の中でも成長が極めて早く、荒廃地における成長も可能である。
オオバギ抽出物の原料としては、オオバギの各器官やそれらの構成成分を用いることができる。原料としては、単独の器官又は構成成分を用いてもよいし、二種以上の器官や構成成分を混合して用いてもよい。抗菌性を顕著に発揮させるという観点から、原料には果実、種子、花、根、幹、茎の先端部、葉身、及び分泌物(ワックス等)の少なくとも一種が含まれることが好ましい。茎の先端部は、茎の成長点及び葉芽を含んでおり、葉身に比べて柔軟であるため、抽出操作を効率的に行うことが容易である。また、オオバギの全体に対して各器官が占める割合を比較すると、幹、根、及び葉の占める割合は高い。このため、オオバギの葉身をオオバギ抽出物の原料として用いることは、原料確保が容易であるという観点から、工業的に好適である。こうした原料は、採取したままの状態、採取後に破砕、粉砕若しくはすり潰した状態、採取・乾燥後に粉砕、破砕若しくはすり潰した状態、又は、採取後に粉砕、破砕若しくはすり潰した後に乾燥させた状態として、抽出操作を行うことができる。抽出操作を効率的に行うべく、破砕した原料を用いることが好ましい。こうした破砕には、例えばカッター、裁断機、クラッシャー等を用いることができる。また、粉砕した原料を調製する際には、例えばミル、クラッシャー、グラインダー等を用いることができる。すり潰した原料を調製する際には、ニーダー、乳鉢等を用いることができる。
上述した原料からオオバギ抽出物を抽出するための抽出溶媒としては、少なくとも有機溶媒を含む抽出溶媒であることが好ましい。抽出溶媒としては、例えば水と有機溶媒との混合溶媒、低級アルコール、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン、グリセリン、プロピレングリコール等の有機溶媒が好ましい。低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙げられる。有機溶媒としては、単独種を用いてもよいし、複数種を混合した混合溶媒を用いてもよい。抽出溶媒として水と有機溶媒の混合溶媒を用いる場合、混合溶媒中における有機溶媒の含有量は、好ましくは50体積%以上、より好ましくは80体積%以上である。混合溶媒中における有機溶媒の含有量が50体積%未満の場合、オオバギに含まれる有効成分を効率的に抽出できないおそれがある。なお、有機溶媒としては、低級アルコールが好ましく、エタノールがより好ましい。
なお、抽出溶媒中に、例えば有機塩、無機塩、緩衝剤、乳化剤及びデキストリンを溶解させてもよい。
抽出操作としては、抽出溶媒中に上記原料を所定時間浸漬させる。こうした抽出操作においては、抽出効率を高めるべく、必要に応じて攪拌操作又は加温を行ってもよい。また、原料から抽出される夾雑物を削減すべく、抽出操作に先だって、別途水抽出操作又は熱水抽出操作を行ってもよい。
ここで、オオバギ抽出物の主要な成分は、ニムフェオール類である。ニムフェオール類は、水に対して不溶の成分であるため、オオバギを例えば熱湯で煮沸することで、ニムフェオール類以外の不必要な侠雑物を効率的に除去することができる。
抽出操作の後には固液分離操作が行われることで、オオバギ抽出液と原料の残渣とを分離する。こうした固液分離操作の分離法としては、例えばろ過、遠心分離等の公知の分離法を利用することができる。得られたオオバギ抽出液は、必要に応じて濃縮されてもよい。
また、オオバギ抽出液に含まれる抽出溶媒を必要に応じて除去することにより、固体状のオオバギ抽出物を得ることができる。こうした溶媒の除去は、例えば減圧下で加熱することにより行ってもよいし、凍結乾燥により行ってもよい。なお、抗菌剤にオオバギ抽出物を含有させる際には、液状の形態として含有させてもよいし、固体状の形態として含有させてもよい。
オオバギ抽出物に含まれるニムフェオール類としては、ニムフェオール−A、ニムフェオール−B、ニムフェオール−C及びイソニムフェオール−Bが挙げられる。特に、ニムフェオール−A、ニムフェオール−B及びニムフェオール−Cからなるニムフェオールが本実施形態における抗菌剤の有効成分として寄与していると推測される。
ニムフェオール−A(nymphaeol−A)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-6-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-6-geranylflavanone)である。ニムフェオール−B(nymphaeol−B)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-2´-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-2´-geranylflavanone)である。ニムフェオール−C(nymphaeol−C)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-6-(3´´´,3´´´-ジメチルアリル)-2´-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-6-(3´´´,3´´´-dimethylallyl)-2´-geranylflavanone)である。イソニムフェオール−B(isonymphaeol−B)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-5´-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-5´-geranylflavanone)である。
オオバギ抽出物には、プロポリンAが含有されている。プロポリンA(propolinA)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-2´-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-2´-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimethyl-2´´-octenyl)-flavanone)である。オオバギ抽出物に含まれる微量成分としては、例えば5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-5´-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-5´-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimethyl-2´´-octenyl)-flavanone)、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-6-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-6-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimethyl-2´´-octenyl)-flavanone)、5,7,4´-トリヒドロキシ-3´-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,4´-trihydroxy-3´-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimetyl-2´´-octenyl)-flavanone)、及び5,7,4´-トリヒドロキシ-3´-ゲラニルフラバノン(5,7,4´-trihydroxy-3´-geranylflavanone)が挙げられる。なお、オオバギの各部位から抽出された抽出液の中でも、花、種子及び実の部位(ワックスを含む)から抽出された抽出液には、ニムフェオール−A,B,C及びイソニムフェオール−Bが他の部位と比べて高濃度で含有されている。
抗菌剤に含有される塩化ナトリウムは、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める。塩化ナトリウムとしては、例えば食塩、特級塩、微粒塩、岩塩、並塩、白塩、粉砕塩、天日塩、精製塩、焼き塩、フレーク塩、凝集結晶塩、及び大粒塩が挙げられる。これらの塩化ナトリウムは、単独種を含有させてもよいし、複数種を組み合わせて含有させてもよい。
抗菌剤には、カテキン類をさらに含有させることが好ましい。抗菌剤にカテキン類を含有させることで、オオバギ抽出物の抗菌活性を顕著に高めることが容易である。カテキン類としては、例えばカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物が挙げられる。カテキン類は、単独で含有させてもよいし、複数種を組み合わせて含有させてもよい。カテキン類としては、エピカテキン、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物から選ばれる少なくとも一種が好ましい。カテキン類としては、入手が容易であるという観点から、緑茶、ジャスミン茶、ウーロン茶、紅茶、リンゴ、及びブドウの少なくとも一種の抽出物を由来とすることが好ましい。例えば、各抽出物に多く含まれる成分としては、緑茶及びジャスミン茶にはエピガロカテキンガレートが含有され、ウーロン茶及び紅茶にはカテキン重合物が含有され、リンゴにはエピカテキンが含有され、ブドウにはカテキン重合物が含有されている。
抗菌剤中における塩化ナトリウムの含有量は、オオバギ抽出物の固形分(但し、この固形分はニムフェオール−A、ニムフェオール−B及びニムフェオール−Cからなるニムフェオール類を50質量%以上含有するものとする。)1質量部に対して好ましくは100質量部〜1000000質量部の範囲であり、より好ましくは1000質量部〜1000000質量部の範囲である。
抗菌剤にカテキン類を含有させる場合、抗菌剤中におけるカテキン類の含有量は、オオバギ抽出物の固形分(但し、この固形分はニムフェオール−A、ニムフェオール−B及びニムフェオール−Cからなるニムフェオール類を50質量%以上含有するものとする。)1質量部に対して好ましくは1〜5質量部の範囲であり、より好ましくは1〜3質量部の範囲である。
抗菌剤には、上記成分以外の成分を含有させてもよい。上記成分以外の成分としては、例えば賦形剤、基剤、乳化剤、安定剤、香料等が挙げられる。抗菌剤は、粉末、錠剤等の固体として構成してもよいし、溶液として構成してもよい。
抗菌剤の適用される物品としては、例えば医療用剤(薬剤を含む)、洗浄剤、化粧品、医療用機器、衛生材料、衛生用の製品及び飲食品等が挙げられる。医療用剤としては、例えば医薬品が挙げられる。洗浄剤としては、例えば洗濯用柔軟剤、洗濯用漂白剤、石鹸、入浴剤、洗剤、シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉等が挙げられる。化粧品としては、例えば洗顔石鹸、身体マッサージ用クリーム、ハンドソープ、ハンドクリーム、香水、化粧水、乳液、美容液、美容クリーム、口紅、リップクリーム、おしろい等が挙げられる。医療用機器としては、例えばマスク、包帯、ガーゼ、手袋、絆創膏、綿球、診断用機械器具、手術用機械器具、治療用機械器具、病院用機械器具、歯科用機械器具、医療用の補助器具、矯正器具等が挙げられる。衛生材料としては、例えばガーゼ、脱脂綿、不織布、綿棒等が挙げられる。衛生用の製品としては、例えば加湿器、エアコン、空気清浄機等が挙げられる。
飲食品としては、具体的にはスポーツドリンク、茶葉やハーブなどから抽出した茶類飲料、牛乳やヨーグルト等の乳製品、ペクチンやカラギーナン等のゲル化剤を含有したゲル状食品、ハードキャンディやソフトキャンディ、グミ等のキャンディー類、及びチューイングガムが挙げられる。こうした飲食品には、上記目的を損なわない範囲において、グルコースやショ糖、果糖、乳糖、デキストリン等の糖類、香料、ステビアやアスパルテーム、糖アルコール等の甘味料、植物性油脂及び動物性油脂等の油脂等を含有させてもよい。なお、うがい薬、のど飴、のどスプレー、薬用石鹸、消毒液等の形態で販売される医薬部外品は、上記医療用剤又は上記化粧品に含む。抗菌剤を物品に含ませる方法としては、物品の態様に適した方法を適宜選択すればよい。例えば、物品の構成物質に対して、混合、散布、塗布、含浸等の方法の少なくとも一種の方法により物品に含ませることができる。
また、本実施形態の抗菌剤の作用効果を十分に発揮させるという観点から、物品のpHの範囲が、pH4〜10の液性となるように用いられることが好ましく、pH5〜8の液性となるように用いられることがより好ましい。すなわち、本実施形態の抗菌剤は、至適pHが4〜10の範囲である菌に対して特に有効に作用する。なお、pHは各種菌の増殖に適した温度(最適増殖温度)の測定値で前記の範囲とすることが好ましい。
上記の抗菌剤を適用した物品では、オオバギ抽出物の抗菌活性が高められることで、例えばオオバギ抽出物の含有量を削減しても、十分な抗菌性能が発揮されるようになる。ここで、塩化ナトリウムは抗菌活性を有しない。こうした塩化ナトリウムをオオバギ抽出物と併用することで、オオバギ抽出物の抗菌活性を高めることができる。この点、塩化カリウムではオオバギ抽出物の抗菌活性を高めることができないことから、オオバギ抽出物に対する塩化ナトリウムの作用効果は意外性を有していると言える。また、カテキン類は抗菌活性を有することが知られているものの、抗菌作用を奏しない低濃度でカテキン類を含有させたとしても、オオバギ抽出物の抗菌活性を高めることができる。
抗菌剤が適用された物品では、例えば、黄色ブドウ球菌等のグラム陽性菌、バチルス属菌等の芽胞菌といった各種の菌についてその増殖を抑制することができる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)抗菌剤には、有効成分としてオオバギ抽出物及び塩化ナトリウムが含有されている。塩化ナトリウムは、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用を発揮する。このため、抗菌性を高めることの容易な抗菌剤を提供することができる。
(2)抗菌剤にカテキン類をさらに含有させることが好ましい。カテキン類は、オオバギ抽出物及び塩化ナトリウムにより発揮される抗菌性をさらに高める作用を発揮する。このため、抗菌性を高めることがさらに容易となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の抗菌剤を具体化した第2の実施形態を詳細に説明する。第2の実施形態では、前記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の抗菌剤は、オオバギ抽出物を有効成分としてなり、塩化ナトリウムが含有される物品に用いられる。
オオバギ抽出物としては、第1の実施形態で説明したオオバギ抽出物を用いることができる。塩化ナトリウムが含有される物品としては、例えば飲食品、歯磨き粉、洗浄剤、及び化粧品が挙げられる。飲食品としては、例えば醤油、味噌、漬け物、つゆ類、たれ類、海産加工品、畜産加工品、各種調味料が挙げられる。つゆ類としては、例えばめんつゆ、そばつゆ、煮物つゆ、鍋つゆ及び天つゆが挙げられる。たれ類としては、例えば焼き肉のたれ、焼き鳥のたれ、及び蒲焼きのたれが挙げられる。海産加工品としては、各種塩蔵品に好適であり、海産加工品の塩蔵品としては、例えば干物、かまぼこ、塩辛、及び魚卵製品(数の子、イクラ等)が挙げられる。畜産加工品としては、各種塩蔵品に好適であり、畜産加工品の塩蔵品としては例えばハム、ソーセージ、及びジャーキーが挙げられる。更に、食品の塩蔵品としては、例えばきのこ、山菜、各種野菜、塩蔵葉及び佃煮が挙げられる。各種調味料としては、例えばドレッシング、マヨネーズ、ソース、浅漬けの素、及びふりかけが挙げられる。歯磨き粉としては、例えば塩入歯磨き粉及び薬用歯磨き粉が挙げられる。洗浄剤としては、例えば厨房用洗剤、入浴剤、及びボディソープが挙げられる。化粧品としては、例えば洗顔石鹸、及びマッサージクリームが挙げられる。更に、飲食品以外の物品として、例えば海洋魚等の養殖(飼育)用餌、及び観賞魚の細菌性感染症治療薬が挙げられる。
塩化ナトリウムとしては、第1の実施形態で例示した塩化ナトリウムが挙げられる。物品中における塩化ナトリウムの含有量は、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは1.5〜10質量%である。物品中における塩化ナトリウムの含有量が1質量%以上の場合、オオバギ抽出物と塩化ナトリウムとの相乗効果が顕著に得られ易くなる。一方、物品中における塩化ナトリウムの含有量が15質量%を超える場合、増殖する菌種が極めて少ないため、本実施形態の抗菌剤の利用価値が低くなるおそれがある。
物品に対する抗菌剤の添加量は、塩化ナトリウム1質量部に対するオオバギ抽出物の固形分(但し、この固形分はニムフェオール−A、ニムフェオール−B及びニムフェオール−Cからなるニムフェオール類を50質量%以上含有するものとする。)に換算して、好ましくは1/1000000質量部〜1/100質量部の範囲であり、より好ましくは1/1000000質量部〜1/1000質量部の範囲である。
抗菌剤には、カテキン類を含有させることが好ましい。カテキン類の具体例及び含有量については、上記第1の実施形態と同様である。
ここで、例えば漬け物の中でも浅漬けでは、古漬けに比して塩分濃度が低い傾向にあるとともに発酵を伴わないため、雑菌が増殖し易い条件で保存されることになる。また例えば、つゆ類の中でも水で薄めずに使用するストレートタイプのつゆ類や希釈倍率の低いつゆ類(例えば2倍希釈のつゆ類)では、塩分濃度が低いため、雑菌が増殖し易い傾向にある。もっとも、高温、かつ長時間の条件で殺菌することで、雑菌の増殖は阻止又は抑制できるものの、そうした過酷な条件での殺菌は、例えば風味、色調等の品質を低下させる要因となり得る。こうした飲食品に対して本実施形態の抗菌剤を適用することで、雑菌の増殖が抑制されるため、例えば温和な条件での殺菌処理によって素材の風味を生かすことができるようになる。更に、開栓又は開封後の保存中に雑菌が混入する可能性があり、塩分濃度が低い場合、雑菌が増殖するおそれもあることから、内溶液は雑菌の増殖阻止又は抑制する作用を有することが望ましい。この点、本実施形態の抗菌剤を適用することで、保存中の変敗を抑制することができるようになる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(3)本実施形態の抗菌剤は塩化ナトリウムが含有される物品に用いられる。このため、物品に含有される塩化ナトリウムにより、抗菌性を高めることが容易となる。従って、物品に対する抗菌剤の添加量を削減することができるようになる。すなわち、抗菌剤の添加量を削減することで、抗菌剤の添加により抗菌以外の影響が物品に生じることを抑制することができるようになる。これにより、例えば、飲食品に上記抗菌剤を適用した場合では、飲食品本来の風味を生かすことができるようになる。
(4)抗菌剤にカテキン類をさらに含有させることが好ましい。この場合、オオバギ抽出物、塩化ナトリウム、及びカテキン類の共存に基づいて、物品の抗菌性を高めることがさらに容易となる。
なお、本発明は次に示す実施形態とすることもできる。
・前記オオバギ抽出物に対する塩化ナトリウムの作用効果を利用した抗菌性向上方法を提供することができる。すなわち、抗菌性向上方法では、物品中にオオバギ抽出物と塩化ナトリウムとを共存させることを特徴とする。この方法によれば、物品の抗菌性を高めることが容易となる。
・こうした抗菌性向上方法においては、第1の実施形態として記載したように、オオバギ抽出物及び塩化ナトリウムを物品に添加してもよいし、第2の実施形態として記載したように、原材料として塩化ナトリウムを用いる物品にオオバギ抽出物を添加してもよい。
・前記抗菌性向上方法においては、物品中において前記カテキン類をさらに共存させることが好ましい。この場合、抗菌性を高めることがさらに容易となる。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
<オオバギ抽出液の調製>
沖縄県で採集して冷凍したオオバギの生葉を解凍した後に、はさみでその生葉を細かくカットした。カットした生葉1kgに対し、90体積%エタノール水溶液20Lを加え、室温で2週間浸漬させて溶媒抽出を行った後、ろ過、濃縮、及び凍結乾燥の各操作を順に行うことで、粉末状のオオバギ抽出物を調製した。なお、オオバギ抽出物に含まれるニムフェオール類の濃度は、以下に示されるHPLC条件で分析した結果、50質量%であった。なお、このニムフェオール類の濃度は、ニムフェオールA、ニムフェオールB、及びニムフェオール−Cを合計した濃度を示している。また、オオバギ抽出物の濃度は、ニムフェオール類の濃度を指標として示すことができる。
(HPLC条件)
システム :PDA−HPLCシステム(島津製作所:LC10ADvp)
カラム :Intact製 CadenzaCD−C18 (4.6×250mm)
カラム温度:40℃
溶媒 :A:5%酢酸水溶液、B:メタノール
溶出条件 : 0−20min
(グラジエント溶出;A:B=80:20→A:B=30:70)
20−50min
(グラジエント溶出;A:B=30:70→A:B=0:100)
50−60min(A:B=0:100)
流速 : 0.6ml/min
PDA検出:UV190−370nm
注入量 : 20μl
次に、得られた粉末状のオオバギ抽出物を99.5vol%のエタノール水溶液に溶解することにより、2w/w%のオオバギ抽出液を調製した。この溶液を用いて抗菌活性の試験を行った。
<抗菌活性の試験方法>
下記の実施例及び比較例に示されるように、培地溶液に各成分が所定の濃度となるように混合し、121℃15分の加熱殺菌し、平板に固化した。固化した培地表面に菌液を0.1mL接種し、菌液が均一になるように塗沫培養することで、抗菌活性を評価した。以下の表1〜6に示される“抗菌性の評価”欄では、処理条件として培地と培養条件、初期菌数を示しており、この条件を用いた各例の培養試験において、“−”は、菌の増殖が抑制されている(抗菌活性を有する)結果を示し、“+”は、菌の増殖が抑制されていない(抗菌活性を有しない)結果を示している。
(実施例A,比較例A)
表1に示されるように、食中毒の原因菌に対する抗菌性向上効果を検証した。
Figure 0005656375
実施例A1及び比較例A1の結果から、実施例A1では塩化ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例A2の結果から、塩化ナトリウムのみでは抗菌活性を発揮しないことが分かる。比較例A3の結果から、塩化カリウムの添加では、オオバギ抽出物の抗菌活性を高めることができないことが分かる。
(実施例B,比較例B)
表2に示されるように、食中毒の原因菌に対する抗菌性向上効果を検証した。
Figure 0005656375
実施例B1及び比較例B1の結果から、実施例B1では塩化ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例B2の結果から、塩化ナトリウムのみでは抗菌活性を発揮しないことが分かる。
(実施例C,比較例C)
表3に示されるように、食品における酸敗の原因菌に対する抗菌性向上効果を検証した。
Figure 0005656375
実施例C1及び比較例C1の結果から、実施例C1では塩化ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例C2の結果から、塩化ナトリウムのみでは抗菌活性を発揮しないことが分かる。比較例C3の結果から、塩化カリウムの添加では、オオバギ抽出物の抗菌活性を高めることができないことが分かる。
(実施例D,比較例D)
表4に示されるように、食品における変敗の原因菌に対する抗菌性向上効果を検証した。
Figure 0005656375
実施例D1及び比較例D1の結果から、実施例D1では塩化ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例D2の結果から、塩化ナトリウムのみでは抗菌活性を発揮しないことが分かる。
(実施例E,比較例E)
表5に示されるように、虫歯の原因菌に対する抗菌性向上効果を検証した。
Figure 0005656375
実施例E1及び比較例E1の結果から、実施例E1では塩化ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例E2の結果から、塩化ナトリウムのみでは抗菌活性を発揮しないことが分かる。
(実施例F,比較例F)
表6に示されるように、歯周病の原因菌に対する抗菌性向上効果を検証した。
Figure 0005656375
実施例F1及び比較例F1の結果から、実施例F1では塩化ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例F2の結果から、塩化ナトリウムのみでは抗菌活性を発揮しないことが分かる。
(実施例G,比較例G:抗菌性の経時変化の確認)
酸敗の原因菌であるラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum,NBRC15891)に対する抗菌性の経時変化について確認した。まず、NB培地(塩化ナトリウム0.5w/w%)にグルコースを0.2w/w%加えた培地を基礎培地とした。その基礎培地を用いて、表7に示されるようにオオバギ抽出物及び塩化ナトリウムの少なくとも一方を添加後、試験管に10ml分注し、オートクレーブにて121℃、15分間の滅菌処理を施した。滅菌処理後、菌液を接種して15℃で培養し、定期的に菌数を測定した。28日間培養した後に、最終日にpHを測定した。このpHについて未接種の培地におけるpHと対比した。
Figure 0005656375
図1には、実施例G1を(1)、比較例G1を(2)及び比較例G2を(3)で示している。表7及び図1に示されるように、実施例G1(1)では、日数の経過に伴って菌数が減少している。比較例G1(2)では、菌の増殖は抑制されているものの、実施例G1(1)よりも抗菌効果に劣っている。比較例G2(3)では、塩化ナトリウムのみを含有させているため、14日経過した時点で菌の増殖が確認された。表7の比較例G2に示される“−”は、増殖のため、菌数の測定が不可能であったことを示している。なお、各例のpH値からも菌の増殖の有無を確認することができる。
(実施例H、比較例H:市販品の保存試験)
抗菌性について市販品であるそばつゆの保存試験により検証した。使用したそばつゆは、商品名「そば屋のそばつゆ」(株式会社 戸隠そば本舗製)であり、このそばつゆのpH値は“4.9”であり、Bx値は“16.25”であり、塩化ナトリウム濃度は3.45(w/v)%である。なお、ここで用いたそばつゆは、水で希釈せずに用いることのできるストレートタイプのそばつゆである。
実施例H1では、未開栓の上記そばつゆをクリーンベンチ内で開栓するとともにそばつゆ10mLを滅菌済みのテストチューブに分注した。そのテストチューブにオオバギ抽出物の濃度が25ppmとなるようにオオバギ抽出液を添加した。さらに、テストチューブにラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum,NBRC15891)を1.1×10cfu/mLとなるように接種した後、テストチューブをシリコン栓で密栓した。
テストチューブを10℃の条件で保存し、定期的にpHの測定を行った。
実施例H2〜H4では、表8に示されるようにオオバギ抽出物の濃度を変更した以外は、実施例H1と同様にして保存試験を行った。
また、実施例H1〜H4については、27日間保存した後に、SMA培地にて混釈培養を行うことで、菌の有無について確認した。
比較例H1では、テストチューブにオオバギ抽出液を添加しない以外は、実施例H1と同様にして保存試験を行った。
なお、コントロールとして、上記のそばつゆ10mLのみを分注したテストチューブを10℃の条件で27日間の保存し、定期的にpHの測定を行った。
Figure 0005656375
図2には、実施例H1を(1)及び比較例H1を(2)としてpHの推移を示している。
表8及び図2に示されるように、実施例H1〜H4では、pH値が維持されているため、菌の増殖が抑制されていることが分かる。比較例H1では、12日間経過した時点でpH値の低下する傾向が確認され、それ以降についてpHの低下が確認されていることから、およそ12日間経過すると菌の増殖が開始されることが分かる。表8の比較例H1及びコントロールに示される“−”は、増殖のため、菌数の測定が不可能であったことを示している。
(実施例I,比較例I:市販品の保存試験)
抗菌性について市販品であるそばつゆの保存試験により検証した。テストチューブの保存温度を30℃に変更した以外は、表9に示されるように、上記実施例H及び比較例Hと同様にして保存試験を行った。
Figure 0005656375
図3には、実施例I1を(1)及び比較例I1を(2)としてpHの推移を示している。
表9及び図3に示されるように、実施例I1(1)では、12日間経過するまで、pH値が維持されていることから、12日間の期間内において、菌の増殖が抑制されていることが分かる。表9に示される結果から、実施例I2〜I4においては、保存試験終了時まで菌の増殖が抑制されていることが分かる。比較例I1では、1日間経過した時点で、pH値が低下していることから、菌の増殖は抑制されていないことが分かる。表9の比較例I1及びコントロールに示される“−”は、増殖のため、菌数の測定が不可能であったことを示している。
(実施例J,比較例J:市販品の保存試験)
浅漬けに対する抗菌性について保存試験により検証した。同時にカテキン溶液の添加の有無についても検証を行なった。表10に示される市販品の浅漬けを必要な数準備して、各例の評価を行った。
<カテキン溶液の調製>
緑茶カテキン(江西緑康天然産物有限公司製、商品名:TP−98、ポリフェノール含量98%以上、総カテキン含量80%以上)を99.5vol%のエタノール水溶液に溶解することにより、2w/w%のカテキン溶液を調製した。
Figure 0005656375
まず、各浅漬けの袋を開封し、それら袋内の調味液(以下、基準液という。)を一つの滅菌ビンに移した後、基準液が均一になるように攪拌した。次に、各例用の袋(樹脂製、滅菌済)にそれぞれ同じ体積となるように基準液を分注した。白菜の葉部位及び芯部位は、約2cm幅にカットした後、同じ質量になるように各袋に入れた。各袋をシーラーで密封し、振とうした。
表11に示されるように、実施例J1では基準液にオオバギ抽出液を添加することで試験液とした。比較例J1では基準液にカテキン溶液を添加することで試験液とした。表11に示される各成分の濃度は、試験液中における質量基準の濃度を示している。なお、オオバギ抽出液及びカテキン溶液にはエタノールが含まれるため、比較例J2では基準液にエタノールを添加した試験液を調製することで、各実施例と適切な対比ができるようにした。
続いて、各袋を再度シーラーで密封するとともに振とうした後、10℃の温度条件下で保存試験を行った。
表11に示される経過日数毎に各例の袋から試験液を3mL程度抜き取り、滅菌水を用いて10倍希釈を繰り返したものを、標準寒天培地(組成:0.25%酵母エキス、0.5%トリプトン、0.1%ブドウ糖、1.5%カンテン、pH7.1、栄研化学社製)にて混釈し、35℃で72時間培養後、コロニーをカウントすることで菌数の経時変化を確認した。また、試験液のpH値についても測定した。
Figure 0005656375
図4には、実施例J1を(1)、比較例J1を(2)及び比較例J2を(3)としてpHの推移を示している。図5には、実施例J1を(1)、比較例J1を(2)及び比較例J2を(3)として菌数の推移を示している。
表11、図4及び図5に示されるように、実施例J1(1)では、4日間経過するまで菌の増殖が抑制されていることが分かる。比較例J1(2)及び比較例J2(3)では、2日間経過した時点で菌が増殖している傾向が現れている。
(実施例K,比較例K:市販品の保存試験)
浅漬けに対する抗菌性について保存試験により検証した。表12に示されるように、試験液の成分組成を変更した以外は、上記実施例J,比較例Jと同様にして保存試験を行った。
Figure 0005656375
図6には、実施例K1を(1)、実施例K2を(2)及び比較例K1を(3)として菌数の推移を示している。表12及び図6に示されるように、実施例K1(1)及び実施例K2(2)では、比較例K1(3)よりも菌の増殖が抑制されていることが分かる。実施例K2(2)では、緑茶カテキンが含有されているため、実施例K1(1)よりも菌の増殖が抑制されていることが分かる。

Claims (4)

  1. オオバギ抽出物を有効成分とする抗菌剤であって、
    前記抗菌剤は、
    塩化ナトリウムが含有される物品に用いられるとともに、
    前記抗菌剤を含有する物品中における塩化ナトリウムの含有量が1〜15質量%となるように用いられることを特徴とする抗菌剤。
  2. カテキン類をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の抗菌剤。
  3. 物品中においてオオバギ抽出物と塩化ナトリウムとを共存させるとともに、前記物品中における塩化ナトリウムの含有量を1〜15質量%の範囲にすることを特徴とする抗菌性向上方法。
  4. 前記物品中においてカテキン類をさらに共存させることを特徴とする請求項に記載の抗菌性向上方法。
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