JP5654805B2 - 有機半導体化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、有機半導体化合物およびこの化合物を含有する有機薄膜に関する。
近年、有機半導体材料として主鎖型ポリチオフェンに代表される主鎖型有機半導体化合物が注目されている。他方、本発明者らは、側鎖である複数のフルオレンユニットがスタックした側鎖型の有機半導体化合物の合成に成功し、得られた化合物が、複数の互いに隣り合うフルオレンユニット間におけるπ−π相互作用により、比較的良好な電荷移動度を有することを明らかにしている(非特許文献1参照。)。
Polymer Journal. (2010) 42, 103-123
本発明は、より高い電荷移動度を有する新規な側鎖型の化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、側鎖型の化合物についてさらに鋭意研究を進めたところ、側鎖として複素環をスタックさせた構造を有する側鎖型の化合物によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明によれば、下記の化合物およびこの化合物を含有する有機薄膜が提供される。
〔1〕 下記式(1)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物。
Figure 0005654805
(式(1)中、ArおよびArはそれぞれ置換基を有してもよい2価の芳香族基であって、ArおよびArのうちの少なくとも一方は置換基を有してもよい2価の複素環基である。ArとArとは同一でも異なっていてもよい。Gは直接結合または連結基であり、複数個存在するGは互いに同一でも異なっていてもよい。RおよびRは水素原子または、置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基である。RとRとは同一でも異なっていてもよい。)
〔2〕 下記式(2)で表される構造単位を連続して2個以上有する、〔1〕に記載の化合物。
Figure 0005654805
(式(2)中、ArおよびArはそれぞれ置換基を有してもよい2価の芳香族基であって、ArおよびArのうちの少なくとも一方は置換基を有してもよい2価の複素環基である。ArとArとは同一でも異なっていてもよい。RおよびRは水素原子または、置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基である。RとRとは同一でも異なっていてもよい。)
〔3〕 前記Arおよび前記Arが置換基を有してもよい2価の5員環複素環基である、〔1〕または〔2〕に記載の化合物。
〔4〕 前記Arおよび前記Arが置換基を有してもよいチオフェニレン基である、〔3〕に記載の化合物。
〔5〕 下記式(K−1)で表される構造単位を連続して2個以上有する、〔4〕に記載の化合物。
Figure 0005654805
(式(K−1)中、R、R、R11、およびR12は水素原子、または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の炭化水素基である。R、R、R11およびR12は同一でも異なっていてもよい。R13およびR14は水素原子、または置換基を有してもよい炭素数1〜20の基である。R13およびR14は同一でも異なっていてもよい。)
〔6〕 R13およびR14が、水素原子、置換基を有してもよい1価の炭化水素基、置換基を有してもよい1価の複素環基および置換基を有してもよい炭化水素オキシ基からなる群から選ばれる基である、〔5〕に記載の化合物。
〔7〕 〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の化合物を用いてなる有機薄膜。
本発明の化合物は、従来の側鎖型の有機半導体化合物と比較してより高い電荷移動度を有する。よって有機薄膜トランジスタ素子、有機光電変換素子などを構成する有機薄膜の機能性材料として好適に用いることができ、有機薄膜トランジスタ素子、有機光電変換素子などの電気的特性をより向上させることができる。
また従来の主鎖型の有機半導体化合物と比較して溶媒に対してより高い溶解性を有するため、素子の大面積化などの点で有利であり、実施が簡便である塗布法のための塗工液の材料として好適に用いることができる。
図1は、H−NMRスペクトルを示す図(1)である。 図2は、H−NMRスペクトルを示す図(2)である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明は以下の記述によって限定されるものではなく、以下に説明する本発明の要素は本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の化合物は、下記式(1)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物である。ここで、「連続して」とは構造単位同士が直接的に結合されて連結している態様を意味している。
Figure 0005654805
式(1)中、ArおよびArはそれぞれ置換基を有してもよい2価の芳香族基であって、ArおよびArのうちの少なくとも一方は置換基を有してもよい2価の複素環基である。ArとArとは同一でも異なってもよい。Gは直接結合または連結基である。複数個存在するGは互いに同一でも異なってもよい。RおよびRは水素原子または、置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基である。RとRとは同一でも異なってもよい。
2価の芳香族基としては、2価の芳香族炭化水素基、2価の複素環基等が挙げられる。ここで2価の芳香族炭化水素基とは、芳香族炭化水素化合物の環に結合する水素原子のうちの2個が脱離して生ずる基である。2価の複素環基とは、複素環式化合物の環に結合する水素原子のうちの2個が脱離して生ずる基である。
2価の芳香族炭化水素基および2価の複素環基は、炭素数が通常6〜60であり、好ましくは6〜48であり、より好ましくは6〜30であり、さらに好ましくは6〜25であり、特に好ましくは6〜20である。なお、ここでいう炭素数は置換基の炭素数を含まないものとする。
前記芳香族炭化水素化合物の具体例としては、下記式(A−1)〜式(A−19)から選ばれる芳香族炭化水素化合物および式(C−1)〜式(C−13)から選ばれる芳香族炭化水素化合物が挙げられ、好ましくは式(A−1)〜式(A−15)から選ばれる芳香族炭化水素化合物、式(C−1)および式(C−2)から選ばれる芳香族炭化水素化合物であり、より好ましくは式(A−1)〜式(A−8)および式(A−13)から選ばれる芳香族炭化水素化合物であり、さらに好ましくは式(A−1)〜式(A−3)および式(A−13)から選ばれる芳香族炭化水素化合物であり、特に好ましくは式(A−1)〜式(A−3)から選ばれる芳香族炭化水素化合物である。
上記複素環式化合物の具体例としては、下記式(A−20)〜式(A−38)から選ばれる複素環式化合物、式(B−1)〜式(B−10)および式(C−14)〜式(C−24)から選ばれる複素環式化合物が挙げられ、好ましくは式(A−20)〜式(A−38)および式(B−1)〜式(B−10)から選ばれる複素環式化合物であり、より好ましくは式(A−20)〜式(A−26)、式(B−1)〜式(B−4)および式(B−8)から選ばれる複素環式化合物であり、さらに好ましくは式(A−20)〜式(A−23)、式(B−1)〜式(B−4)および式(B−8)から選ばれる複素環式化合物であり、特に好ましくは式(B−2)および式(B−3)から選ばれる複素環式化合物であり、とりわけ好ましくは式(B−3)の複素環式化合物である。
なお式(B−3)で表される複素環式化合物に結合する水素原子のうちの2個が脱離して生ずる基をチオフェニレン基という(チエニレン基という場合がある。)。
Figure 0005654805
Figure 0005654805
Figure 0005654805
ArおよびArのうちの少なくとも一方は置換基を有してもよい2価の複素環基であるが、好ましくはArおよびArの両方が2価の複素環基である。
ArとArとは同一でも異なっていてもよいが、好ましくは同一である。
ArとArとが有してもよい置換基としては、ハロゲン原子、置換基を有してもよい1価の炭化水素基(即ち、ヒドロカルビル基)、メルカプト基、カルボニルメルカプト基、チオカルボニルメルカプト基、置換基を有してもよい炭化水素チオ基、置換基を有してもよい炭化水素チオカルボニル基、置換基を有してもよい炭化水素ジチオ基、水酸基、置換基を有してもよい炭化水素オキシ基、カルボキシル基、アルデヒド基、置換基を有してもよい炭化水素カルボニル基、置換基を有してもよい炭化水素オキシカルボニル基、置換基を有してもよい炭化水素カルボニルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有してもよい炭化水素1置換アミノ基、置換基を有してもよい炭化水素2置換アミノ基、ホスフィノ基、置換基を有してもよい炭化水素2置換ホスフィノ基、置換基を有してもよい炭化水素2置換ホスフィノ基、式:−P(=O)(OH)で表される基、カルバモイル基、置換基を有してもよい炭化水素1置換カルバモイル基、置換基を有してもよい炭化水素2置換カルバモイル基、式:−B(OH)で表される基、ホウ酸エステル残基、スルホ基、置換基を有してもよい炭化水素スルホ基、置換基を有してもよい炭化水素スルホニル基、置換基を有してもよい1価の複素環基、2個以上のエーテル結合を有する炭化水素基、2個以上のエステル結合を有する炭化水素基、2個以上のアミド結合を有する炭化水素基、式:−COMで表される基、式:−POMで表される基、式:−POMで表される基、式:−POで表される基、式:−OMで表される基、式:−SMで表される基、式:−B(OM)2で表される基、式:−SOMで表される基、式:−SOMで表される基(Mは金属カチオンまたは置換基を有してもよいアンモニウムカチオンを表す。以下も同じ。)、式:−NRM’で表される基、式:−BRM’で表される基、式:−PRM’で表される基、式:−SRM’で表される基(前記式中、Rは1価の炭化水素基を表し、M’はアニオンを表す。)、および第4級化された窒素原子を複素環内に有する置換基を有してもよい1価の複素環基等が挙げられ、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭化水素基、水酸基、置換基を有してもよい炭化水素オキシ基、カルボキシル基、置換基を有してもよい炭化水素カルボニル基、シアノ基、アミノ基、置換基を有してもよい炭化水素1置換アミノ基、置換基を有してもよい炭化水素2置換アミノ基、スルホ基、置換基を有してもよい1価の複素環基、および水素原子が好ましく、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭化水素基、水酸基、置換基を有してもよい炭化水素オキシ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、および置換基を有してもよい1価の複素環基がより好ましく、置換基を有してもよい1価の炭化水素基、置換基を有してもよい炭化水素オキシ基、および置換基を有してもよい1価の複素環基がさらに好ましく、置換基を有してもよい炭化水素オキシ基が特に好ましい。
ArおよびArは置換基を有していないことが、置換基として1価の炭化水素基を有している場合と同等およびそれ以上に好ましい。
置換基(置換原子)であるハロゲン原子の例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましく、塩素原子、臭素原子がより好ましい。
置換基である1価の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ノニル基、ドデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基、ドコシル基等の炭素数が1〜50のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロノニル基、シクロドデシル基、ノルボニル基、アダマンチル基等の炭素数が3〜50のシクロアルキル基;エテニル基、プロペニル基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、2−ノネニル基、2−ドデセニル基等の炭素数が2〜50のアルケニル基;フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、4−ヘキシルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−アダマンチルフェニル基、4−フェニルフェニル基等の炭素数が6〜50のアリール基;フェニルメチル基、1−フェニレンエチル基、2−フェニルエチル基、1−フェニル−1−プロピル基、1−フェニル−2−プロピル基、2−フェニル−2−プロピル基、3−フェニル−1−プロピル基、4−フェニル−1−ブチル基、5−フェニル−1−ペンチル基、6−フェニル−1−ヘキシル基等の炭素数が7〜50のアラルキル基が挙げられ、炭素数が1〜50のアルキル基、炭素数が6〜50のアリール基が好ましく、炭素数が1〜12のアルキル基、炭素数が6〜18のアリール基がより好ましく、炭素数が1〜6のアルキル基、炭素数が6〜12のアリール基が特に好ましい。
これらの1価の炭化水素基は、基中の水素原子のうちの少なくとも1個(特に1個〜3個の水素原子、とりわけ1個または2個の水素原子)が置換基で置換されていてもよい。置換基の例としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数が1〜12のアルコキシ基;アルコキシカルボニル基;シアノ基が挙げられる。
置換基である、炭化水素チオ基、炭化水素チオカルボニル基、炭化水素ジチオ基、炭化水素オキシ基、炭化水素カルボニル基、炭化水素オキシカルボニル基、および炭化水素カルボニルオキシ基に含まれる炭化水素基部分は「1価の炭化水素基」として説明し、例示した通りである。これらの基に含まれる炭化水素基部分の水素原子のうちの少なくとも一部は前記「1価の炭化水素基」の場合と同様に置換されていてもよく、置換基の例としても同様の基が挙げられる。
置換基である、炭化水素1置換アミノ基、炭化水素2置換アミノ基、炭化水素2置換ホスフィノ基、炭化水素2置換ホスフィノ基、炭化水素1置換カルバモイル基、炭化水素2置換カルバモイル基に含まれる炭化水素基部分は、「1価の炭化水素基」として説明し、例示した通りである。これらの基に含まれる炭化水素基部分の水素原子のうちの少なくとも一部は、前記「1価の炭化水素基」の場合と同様に置換基で置換されていてもよく、置換基の例として同様の基が挙げられる。
置換基であるホウ酸エステル残基の例としては、以下の式から選ばれる基が挙げられる。
Figure 0005654805
置換基である1価の複素環基は、複素環式化合物から水素原子を1個取り除いた残りの原子団である。複素環式化合物の例としては、ピリジン、1,2−ジアジン、1,3−ジアジン、1,4−ジアジン、1,3,5−トリアジン、フラン、ピロール、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、アザジアゾール等の単環式複素環式化合物;単環式複素環式化合物を構成する複素環の2個以上が縮合した縮合多環式複素環式化合物;単環式複素環式化合物を構成する複素環2個を、または芳香環1個と単環式複素環式化合物を構成する複素環1個とを、メチレン基、エチレン基、カルボニル基等の2価の基で橋かけした構造を有する有橋多環式複素環式化合物等が挙げられる。
複素環式化合物としては、ピリジン、1,2−ジアジン、1,3−ジアジン、1,4−ジアジン、1,3,5−トリアジンが好ましく、ピリジン、1,3,5−トリアジンがより好ましい。該1価の複素環基中の水素原子は置換基で置換されていてもよく、置換基の例としては、前記「1価の炭化水素基」についての置換基が挙げられる。
置換基である2個以上のエーテル結合を有する炭化水素基の例としては、以下の式で表される基が挙げられる。
Figure 0005654805
式中、R’は、置換基を有してもよい2価の炭化水素基(即ち、ヒドロカルビレン基)を表す。pは、2以上の整数である。複数個あるR’は、同一であっても異なっていてもよい。
R’で表される2価の炭化水素基の例としては、メチレン基、エチレン基、1,2−プロピレン基、1,3−プロピレン基、1,2−ブチレン基、1,3−ブチレン基、1,4−ブチレン基、1,5−ペンチレン基、1,6−ヘキシレン基、1,9−ノニレン基、1,12−ドデシレン基等の炭素数が1〜50の2価の飽和炭化水素基;エテニレン基、プロペニレン基、3−ブテニレン基、2−ブテニレン基、2−ペンテニレン基、2−ヘキセニレン基、2−ノネニレン基、2−ドデセニレン基等のアルケニレン基、およびエチニレン基等の炭素数が2〜50の2価の不飽和炭化水素基;シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基、シクロノニレン基、シクロドデシレン基、ノルボニレン基、アダマンチレン基等の炭素数が3〜50の2価の環状飽和炭化水素基;1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、ビフェニル−4,4’−ジイル基等の炭素数が6〜50のアリーレン基等が挙げられ、エチレン基が好ましい。これらの2価の炭化水素基が有する水素原子の少なくとも一部は置換基で置換されていてもよい。置換基の例としては、前記「1価の炭化水素基」についての置換基が挙げられる。
置換基である2個以上のエステル結合を有する炭化水素基の例としては、以下の式から選ばれる基が挙げられる。
Figure 0005654805
式中、R’およびpは、前記と同じ意味を有する。ここで、R’で表される2価の炭化水素基は前記の通り説明し例示した通りであり、R’は置換基を有してもよい。
置換基である2個以上のアミド結合を有する炭化水素基の例としては、以下の式から選ばれる基が挙げられる。
Figure 0005654805
式中、R’およびpは、前記と同じ意味を有する。ここで、R’で表される2価の炭化水素基は前記の通り説明し例示した通りであり、R’は置換基を有してもよい。
前記Mで表される金属カチオンとしては、1〜3価のイオンが好ましく、Li、Na、K、Cs、Be、Mg、Ca、Ba、Ag、Al、Bi、Cu、Fe、Ga、Mn、Pb、Sn、Ti、V、W、Y、Yb、Zn、Zr等の金属のイオンが挙げられる。
前記Mで表されるアンモニウムカチオンは置換基を有してもよく、置換基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数が1〜10のアルキル基が挙げられる。
前記Rで表される1価の炭化水素基の例としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。
前記M’で表されるアニオンの例としては、F-、Cl-、Br-、I-、OH-、ClO-、ClO2 -、ClO3 -、ClO4 -、SCN-、CN-、NO3 -、SO4 2-、HSO4 -、PO4 3-、HPO4 2-、H2PO4 -、BF4 -、PF6 -、CH3SO3 -、CF3SO3 -、テトラキス(イミダゾリル)ボレートアニオン、8−キノリノラトアニオン、2−メチル−8−キノリノラトアニオン、2−フェニル−8−キノリノラトアニオン等が挙げられる。
置換基である、第4級化された窒素原子を複素環内に有する1価の複素環基の例としては、以下の式から選ばれる基が挙げられる。
Figure 0005654805
式中、RおよびM’は、前記定義の通りである。
ArとArとが複数の置換基を有する場合には、複数の(通常2個の)置換基同士が結合して共に2価の基を形成して環を形成してもよく、形成された環を構成する原子の個数は5個〜10個が好ましく、5個〜7個がさらに好ましく、6個が特に好ましい。形成された環には、共役が分子内に広く広がるべく、π軌道が存在していることが好ましく、π軌道が2個以上あることがさらに好ましく、芳香環となっていることが特に好ましい。
Gは直接結合または2価の連結基であり、連結基の例としては、置換基を有してもよい2価の炭化水素基の他に、以下の式(D−1)〜式(D−7)から選ばれる2価の基が挙げられる。Gの例としては、直接結合、置換基を有してもよい2価の炭化水素基、式(D−1)〜式(D−3)、式(D−6)、および式(D−7)の基が好ましく、直接結合、置換基を有してもよい2価の炭化水素基、式(D−1)、式(D−2)、および式(D−3)の基がより好ましく、直接結合、置換基を有してもよい2価の炭化水素基がさらに好ましく、直接結合が特に好ましい。
Figure 0005654805
式中、Rは水素原子または置換基を表し、この置換基はArとArとが有してもよい置換基として定義した通りである。Rは、好ましくは炭素数が1〜20の1価の飽和炭化水素基または水素原子である。
前記の置換基を有してもよい2価の炭化水素基の例としては、以下の式(E−1)〜式(E−5)から選ばれる2価の基が挙げられる。
Figure 0005654805
式中、Rは水素原子または置換基を表し、この置換基はArとArとが有してもよい置換基として示した通りである。Rは、好ましくは炭素数が1〜20の1価の飽和炭化水素基または水素原子である。
連結基Gの具体例としては、下記式(F−1)〜式(F−32)から選ばれる2価の基が挙げられる。これらの中でも、合成が容易であるので、式(F−1)〜式(F−25)の基が好ましく、式(F−1)〜式(F−14)の基がより好ましい。
Figure 0005654805
式(F−1)〜式(F−32)中、n−Prはプロピル基であり、n−Hexはヘキシル基であり、n−Octはオクチル基であり、Phはフェニル基であり、およびt−Buはtert−ブチル基である。
Gが直接結合である場合には、本発明の化合物は下記式(2)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物である。
Figure 0005654805
式(2)中、Ar、Ar、RおよびRは、前記式(1)で定義の通りである。
前記式(1)および式(2)の構造単位において、RとRとは水素原子または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基である。RとRとは同一でも異なっていてもよい。この1価の炭化水素基はArとArとが有してもよい置換基として示した通りである。R及びRは、好ましくは炭素数が1〜6の1価の飽和炭化水素基または水素原子であり、さらに好ましくは水素原子である。
本発明の化合物は、好ましくは下記式(K−1)〜式(K−12)から選ばれる構造単位を連続して2個以上有する化合物であり、より好ましくは式(K−1)〜式(K−4)および式(K−7)〜式(K−10)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物であり、さらに好ましくは式(K−1)、式(K−2)、式(K−7)および式(K−8)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物であり、特に好ましくは式(K−1)、式(K−7)および式(K−8)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物であり、とりわけ好ましくは式(K−1)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物である。
Figure 0005654805
式(K−1)〜式(K−12)中、RおよびRは前記定義の通りである。R11、R12 21およびR22は水素原子または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基である。R、R、R11およびR12は同一でも異なっていてもよい。
式(K−1)〜式(K−12)中、R11、R12 21およびR22は水素原子または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基である。R11、R12 21およびR22は同一でも異なっていてもよい。この1価の炭化水素基はArとArとが有してもよい置換基として示した通りである。R11、R12 21およびR22は、好ましくは炭素数が1〜6の1価の飽和炭化水素基または水素原子であり、さらに好ましくは水素原子である。
式(K−1)〜式(K−12)中、R13 14 15およびR16は水素原子または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の基である。R13 14 15およびR16は同一でも異なっていてもよい。置換基を有してもよい炭素数が1〜20の基はArとArとが有してもよい置換基として示した通りである。R13 14 15およびR16は、好ましくは水素原子、または置換基を有してもよい1価の炭化水素基、置換基を有してもよい1価の複素環基および置換基を有してもよい炭化水素オキシ基から選ばれる基であり、より好ましくは水素原子、置換基を有してもよい炭素数が1〜6の1価の炭化水素基、置換基を有してもよい炭素数が1〜6の1価の複素環基、置換基を有してもよい炭素数が1〜6の炭化水素オキシ基であり、さらに好ましくは水素原子、置換基を有してもよい炭素数が1〜6の1価の複素環基、置換基を有してもよい炭素数が1〜6の炭化水素オキシ基であり、特に好ましくは水素原子、置換基を有してもよい炭素数が1〜6の炭化水素オキシ基であり、とりわけ好ましくは水素原子である。
本発明の化合物は、前記式(1)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物である。換言すると、本発明の化合物は、化合物中において式(1)で表される複数の構造単位同士が直接的に結合している連続構造を含み、この連続構造において式(1)で表される構造単位のうちの側鎖であるG、ArおよびArが構成する環構造であって、複数の隣り合う側鎖の環構造同士をスタックさせた側鎖型の化合物である。ここで、「(側鎖である)環構造同士をスタックさせた」とは、複数の隣り合う側鎖の環構造それぞれが有するπ軌道同士が互いに重なり合う程度に近接するように複数の環構造が配置されることを意味する。
本発明の化合物は前記式(1)で表される構造単位を好ましくは3個以上、より好ましくは4個以上連続して有することが好ましい。
本発明の化合物中、前記式(1)で表される構造単位が連続している連続構造における前記式(1)で表される構造単位同士の結合の態様は、頭−尾結合、頭−頭結合、尾−尾結合のいずれであってもよく、特に制限はないが、電気的特性の観点から下記の式(1−1)に示されるような頭−尾結合が好ましい。
Figure 0005654805
本発明の化合物が有する前記式(1)で表される複数の構造単位は、単一の種類でなくてもよい。すなわち、前記式(1)で表される構造単位において、R、R、Ar、ArおよびGのうちの少なくとも1つが互いに異なる、複数種類の構造単位同士が連結している場合でも、「式(1)で表される構造単位を連続して2個以上有する」に含まれる。
本発明の化合物中に前記式(1)で表される構造単位を連続して2個以上有することを確認する方法としては、H−NMRによるスペクトルの測定が挙げられる。すなわち、H−NMRスペクトルにおいてArおよび/またはArのプロトンのシグナルが、通常のケミカルシフトよりも高磁場側にシフトしていることを検出すればよい。このシグナルの高磁場側へのシフトは、隣り合う複数の構造単位において、隣り合う複数の側鎖のπ軌道同士が重なっていることに由来する。
前記式(1)で表される構造単位においてRとRとが異なる場合には、本発明の化合物中、式(1)で表される構造単位が連続する場合に、RおよびRが結合する炭素原子が不斉炭素原子となり、2種類の連続構造になりえる。前記式(1)で表される構造単位がさらに連続する場合においては、さらに多くの種類の連続構造ができる。本発明の化合物においては、この連続構造に制限はない。また前記式(1)で表される構造単位において、ArとArとが異なる場合についても同様に、本発明の化合物中、前記式(1)で表される構造単位の連続構造の種類に多様性が現れる。この場合についても連続構造の種類に制限はない。ただし、連続する構造において、π軌道の十分な重なりを発現するためには、これらの多様な連続構造の中に好ましい連続構造の種類がある。
本発明の化合物が有する構造単位のうち、前記式(1)で表される構造単位以外の他の構造単位については特に制限はないが、本発明の化合物中に前記式(1)で表される構造単位が少なくなると側鎖のπ軌道同士が重なる割合が減るため、導電性が下がってしまう場合がある。したがって、本発明の化合物における、前記式(1)で表される構造単位の単位重量あたりの割合は60%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、80%以上がさらに好ましく、90%以上が特に好ましい。
本発明の化合物が有する構造単位のうち、前記式(1)で表される構造単位以外の他の構造単位は、好ましくは下記式(4)で表される構造単位および下記式(6)で表される構造単位であり、より好ましくは下記式(4)で表される構造単位である。
Figure 0005654805
式(4)中、Arは置換基を有してもよい2価の芳香族炭化水素基であり、2個存在するArは同一でも異なっていてもよく、G、RおよびRは前記式(1)で定義の通りである。
Figure 0005654805
式(6)中、RとRとは水素原子または、置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基であり、RとRとは同一でも異なっていてもよい。RとRとは水素原子または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の1価の炭化水素基であり、R21およびR25は水素原子または置換基を有してもよい炭素数1〜20の基であり、同一でも異なっていてもよい。
前記式(4)の構造単位において、Arである2価の芳香族炭化水素基は、前記のArおよびArの説明における芳香族炭化水素基と同じである。前記式(4)の構造単位の具体例としては、式(T−1)〜式(T−4)の構造単位が挙げられる。
Figure 0005654805
前記式(6)の構造単位において、R21およびR25は、ArとArが有してもよい置換基として示した通りである。前記式(6)で表される構造単位の具体例としては、下記式(V−1)〜式(V−12)の構造単位が挙げられる。
Figure 0005654805
本発明の化合物は、主鎖が鎖状に長く伸びた構造である方が、隣り合う側鎖のπ軌道同士の重なりやすさの観点から好ましい。すなわち一般的には高分子およびオリゴマーと呼ばれる形態が好ましい。この場合には末端基が主鎖の末端に結合している。末端基の具体例としては、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、フェニル基が挙げられる。
本発明の化合物の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて標準ポリスチレン換算値の数平均分子量として得ることができる。本発明の化合物の数平均分子量の値としては300〜1000万が好ましく、300〜100万がより好ましく、400〜20万がさらに好ましく、400〜1万が特に好ましく、400〜4000がとりわけ好ましい。
本発明の化合物は、複数本の主鎖を含み、かつ異なる主鎖に結合している側鎖である環構造同士が互いに架橋している構造を有してもよい。
<合成方法>
本発明の化合物を合成するための方法の例としては、下記式(1−2)で表される化合物を反応させる方法が挙げられる。
Figure 0005654805
式(1−2)中、Ar、Ar、R、RおよびGは、前記式(1)で定義の通りである。
式(1−2)で表される化合物を用いた本発明の化合物の合成における反応条件には、アニオン重合、カチオン重合またはラジカル重合で用いられる条件を適用することができる。とりわけアニオン重合で用いられる条件が好ましい。
アニオン重合の条件を用いた場合の具体的な方法としては、テトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドなどの溶媒中で、式(1−2)で表される化合物に、メチルリチウム(MeLi)、ブチルリチウム(n−BuLi)などの有機リチウム化合物を用いて反応させる方法が挙げられる。
本発明は、前記本発明の化合物を用いてなる有機薄膜に関する。本発明の化合物は、側鎖、置換基の選択により電子受容性化合物、電子供与性化合物のいずれとしても機能することができる。よって電界効果型トランジスタなどの有機半導体素子の電荷注入層、電荷輸送層、活性層などである有機薄膜の機能性材料として好適に用いることができる。
ここで本発明の化合物を好適に適用できる有機半導体素子の例として電界効果型有機薄膜トランジスタの構成およびその製造方法について説明する。
電界効果型有機薄膜トランジスタは、ソース電極およびドレイン電極、これらの間の電流経路となり本発明の化合物を含有する有機半導体層、電流経路を通る電流量を制御するゲート電極、並びに有機半導体層とゲート電極との間に配置される絶縁層を備えることが好ましい。特に、ソース電極およびドレイン電極が、本発明の化合物を含有する有機半導体層に接して設けられており、さらに有機半導体層に接した絶縁層を挟んでゲート電極が設けられていることが好ましい。
本発明の化合物が用いられる電界効果型有機薄膜トランジスタは、例えば特開平5−110069号公報に記載されているような従来公知の方法により製造することができる。この方法によれば、電界効果型トランジスタは、端子を備えたゲート電極にゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶縁膜に、本発明の化合物を含み、活性化処理により半導体特性を有するようになる有機薄膜を形成し、該ゲート電極を保護しながら前記有機薄膜を活性化処理して半導体特性を有する有機薄膜とした後、該ゲート電極の端子を露出させ、並びに前記半導体特性を有する有機薄膜にソース電極およびドレイン電極を形成することにより製造することができる。
本発明の化合物を含む有機薄膜の形成には、前記の通り、従来公知の任意好適な形成方法を選択することができるが、塗工液を用いる塗布法による形成が好ましい。
塗布法による形成方法としては、本発明の化合物を溶媒または分散媒中に分散させた塗工液を塗布する方法、別の支持基板上に形成された塗工液の層を転写する方法などが好適である。
塗布法の例としては、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、およびインクジェットプリント法などが挙げられる。
前記有機薄膜を形成する際に、適切な溶媒を選択する、ラビングした基板上に形成する、光配向膜上に形成する、或いは形成された膜の溶媒が徐々に蒸発するようにする、形成された膜を高温でアニールする、延伸する、磁場をかける等の処理により、有機薄膜に含まれる本発明の化合物の隣り合う複数の側鎖におけるπ軌道同士の重なりの程度、すなわちスタックの程度を高め、より良好なπ-π相互作用を得ることができる。スタックの程度が高まったことは、X線回折(XRD)等で確認できる。スタックの程度が高まった連続構造では、HOMO間および/またはLUMO間の共鳴積分絶対値がより大きくなるため、キャリア移動度をより大きくすることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
<合成例1> 化合物1の合成
下記スキームにしたがって化合物1を合成した。
Figure 0005654805
容量500mLの3口フラスコ内の雰囲気を窒素置換した(以下、「フラスコ内の雰囲気を窒素置換した」を単に「窒素置換した」と記載する場合がある。)。フラスコに3−ブロモチオフェン(10.6mL、109mmol)(Aldrich製)とEtO(150mL)とを入れて、−78℃に冷却し、n−BuLiヘキサン溶液(68mL、109mmol)を加えた。−78℃で3時間攪拌した後、3−チオフェンカルバルデヒド(9.6mL、109mmol)(Aldrich製)をEtO(150mL)に溶かした溶液を加え、−78℃で30分間攪拌した後、さらに室温で30分間攪拌した。反応混合物を−23℃に冷却し、n−BuLiヘキサン溶液(136mL、218mmol)を加え、−23℃で2時間攪拌した後、さらに室温で1時間攪拌した。反応混合物を−23℃に冷却し、I(87.2g、343mmol)(和光純薬工業製)をEtO(600mL)に溶かした溶液を滴下した(約30分間)。室温で30分間攪拌し、10%w/wのNaSOaq.(300mL)、10%w/wのHIaq.(10mL)(Aldrich製)を加え、分液ロートに移し、エーテルで抽出し、水で7回洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過、溶媒留去、真空乾燥した。ベンゼン−ヘキサン混合液(体積比:1/2)60mLで1回、30mLで3回洗浄し、化合物1をベンゼン-ヘキサン不溶部(30.09g、収率62%)として得た。他方、ベンゼン−ヘキサン可溶部をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl)により精製して、化合物1(4.83g、収率9%)を得た。
<合成例2> 化合物2の合成
下記スキームにしたがって化合物2を合成した。
Figure 0005654805
窒素置換した容量2Lの3口フラスコに化合物1(39.0g、87mmol)とCHCl(900mL)とを入れ、溶液とした後、クロロクロム酸ピリジニウム(28.2g、131mmol)(Aldrich製)を加えた。室温で12時間攪拌した後、溶媒量が半分になるまで、クロロホルムを減圧留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl)で精製し、化合物2(35.0g、収率90%)を得た。
<合成例3>
下記スキームにしたがって化合物3を合成した。
Figure 0005654805
容量300mLの3口フラスコに銅粉(15.0g、236mmol)(Aldrich製)を入れ、脱気して窒素置換し、化合物2(35.0g、79mmol)のジメチルホルムアルデヒド(200mL)溶液を加えた。150℃のオイルバスで15時間加熱し、室温まで冷却した。反応混合物をろ過し、エーテルで抽出し、水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過によりMgSOを除去し、溶媒留去して、真空乾燥した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム−ベンゼン混合液(体積比:1/1))による精製を行って化合物3(11.8g、収率78%)を得た。
<合成例4> 化合物5の合成
下記スキームにしたがって化合物5を合成した。
Figure 0005654805
容量500mLの3口フラスコに、化合物3(5.0g、26mmol)を入れ、脱気して窒素置換し、THF(250mL)を加え溶かした。0℃に冷却し、3.0Mのメチルマグネシウムブロミドエーテル溶液(Aldrich製)(13mL、39mmol)を加え、2時間攪拌した。反応混合物に水および1Nの塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過によりMgSOを除去し、溶媒留去して、真空乾燥し、化合物5(5.35g、収率99%)を得た。
<合成例6> 化合物6の合成
下記スキームにしたがって化合物6を合成した。
Figure 0005654805
容量500mLの3口フラスコに、化合物5とp−トルエンスルホン酸(p−TsOH)(137mg、0.72mmol)のベンゼン(400mL)溶液を、窒素雰囲気下、70℃で40分間攪拌した。氷水で冷却し、水(約20mL)を加え、ヘキサン(400mL)で抽出し、水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過によりMgSOを除去し、溶媒留去して、真空乾燥した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン)により、黄色固体として化合物6(683mg、収率50%)を得た。
<実施例1および2>
下記スキームにしたがって本発明の実施例1および2にかかる化合物を得た。
Figure 0005654805
乾燥窒素置換した容量25mLのアンプル管に化合物6のTHF溶液を入れ、−78℃に冷却し、開始剤として1.0MのMeLiジエチルエーテル溶液を加え、24時間反応させた。停止剤としてヨウ化エチル(EtI)(和光純薬工業製)を加えた。遠心分離によりTHF不溶部とTHF可溶部とに分別した。重合条件および結果を表1に示す。
Figure 0005654805
表1中、[6]oは反応開始時の反応溶液中の化合物6の濃度を表し、[I]oは反応開始時の反応溶液中の開始剤の濃度を表し、EtIは停止剤であるヨウ化エチルの量を表している(以下の表においても同様である。)。
収率はH−NMRから求めた。Mn(数平均分子量)およびMw(重量平均分子量)はGPCによってポリスチレン換算値として得た。TOF−MS測定において、実施例1では2量体〜18量体、実施例2では2量体〜8量体の分子量に相当するピークを確認した。
<実施例3>
下記スキームにしたがって本発明の実施例3にかかる化合物を得た。
Figure 0005654805
乾燥窒素置換した容量25mLのアンプル管にシクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェンおよびTHFを入れ、n−BuLiを滴下した。室温で10分間放置して、開始剤である化合物7を得た。これを−78℃に冷却し、化合物6のTHF溶液を滴下することで重合を開始した。24時間後、塩酸メタノールを加え重合を停止した。重合条件および結果を表2にまとめた。
Figure 0005654805
収率はH−NMRから求めた。Mn(数平均分子量)およびMw(重量平均分子量)はGPCによってポリスチレン換算値として得た。TOF−MS測定において、2量体〜25量体の分子量に相当するピークを確認した。
(NMRスペクトル)
実施例1および3で得られた化合物を、分取GPCによって重合度ごとに分取して、H−NMR測定を行った。
シクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェンの合成
下記スキームにしたがってシクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェンを合成した。
Figure 0005654805
容量30mLの2口フラスコに、化合物3(500mg、2.6mmol)およびジエチレングリコール(10mL)(和光純薬工業製)を入れ、脱気して窒素置換し、ヒドラジン1水和物(1.3mL、26mmol)(和光純薬工業製)を加えた。これを130℃のオイルバスで2時間加熱し、室温まで冷却した。水酸化カリウムを加え、180℃のオイルバスで2時間加熱し、室温まで冷却した。反応混合物に水を加え、エーテルで抽出し、水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過によりMgSOを除去し、溶媒留去して、真空乾燥した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン)による精製を行って、化合物4(330mg、収率71%)を得た。
結果を図1および図2に示す。図1は実施例1にかかる化合物のH−NMRスペクトルを示す図であり、図2は実施例3にかかるH−NMRスペクトルを示す図である。各図中、nは重合度を表している。
図1および図2から明らかなように、図2の最上段に示したシクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェンのスペクトルと比べて、側鎖である複素環のプロトンのシグナルがより高磁場側にシフトしている。これは複数の複素環がスタックしてπ軌道同士が重なっていることを示している。また末端基が水素原子である実施例3の化合物においては重合度が4以上であれば、側鎖である複素環のすべてのプロトンのシグナルがより高磁場側にシフトしていることから、両端に位置する複素環がフリップすることなく、側鎖であるすべての複素環同士が一体的にスタックした構造を有していることがわかる。
(発光挙動)
実施例1と同じ方法で得られた化合物の紫外線照射による発光挙動を調べた。波長380nmにピークを有する紫外光から青色光の波長領域のスペクトルが得られた。
(電気化学的挙動)
<実施例4>
実施例1と同じ方法で得られた化合物のサイクリックボルタンメトリーを測定した。測定は、試料溶液を10分間Nバブリングした後、窒素気流下、下記測定条件で行われた。
〔測定条件〕
溶媒:THF、試料濃度:0.01M(モノマー単位当り)、支持電解質:(n−Bu)NClO(TBAP)0.1M
参照電極:Ag/AgCl(sat.KCl)、作用電極:Ptディスク(面積:約0.001cm)、対極:Pt線
掃引速度:100mVs−1
サイクリックボルタンメトリーは、2つの酸化波を示したが、還元波は観測されず、2回目の掃引では酸化波を示さなくなった。しかし、掃引範囲を第2酸化波の手前まで狭めると、第2酸化波に対応すると考えられる還元波が観測され、さらに掃引を繰り返すと、初めの酸化還元波よりも低電位側に新たな酸化還元波が観測された。測定後の作用極には黒色の膜が生成していた。これは複数の異なる分子間で、側鎖である複素環同士が酸化カップリングにより架橋したためである。
(導電性の評価)
電極間の幅が5マイクロメートルであるくし型電極上に、実施例4の化合物に対して50%あるいは100%のp−トルエンスルホン酸をドープした試料を塗布して80Vの電圧をかけると、50%ドープの試料では1.4×10−7A、100%ドープの試料では8×10−6Aの電流が流れた。
本発明の化合物は、側鎖である複数の複素環がスタックした構造を有しており、かつ末端基が水素原子であっても両端に位置する複素環がフリップすることなくスタックした構造を有しているため、従来の側鎖型の有機半導体化合物と比較してより高い電荷移動度を有する。よって有機薄膜トランジスタ素子、有機光電変換素子などの材料として好適に用いることができ、有機薄膜トランジスタ素子、有機光電変換素子などの電気的特性をより向上させることができる。
また従来の主鎖型の有機半導体化合物と比較して溶媒に対してより高い溶解性を有するため、素子の大面積化などの点で有利であり、実施が簡便である塗布法のための塗工液の材料として好適に用いることができる。
さらに本発明の化合物は、強い電界をかければ分子間で互いに架橋させることができるため、これを利用してパターニングにも応用できる。
本発明の化合物を用いた有機薄膜トランジスタ素子を例えばスイッチング素子として用いることができる。本発明の化合物を用いた有機薄膜トランジスタ素子をインクジェット法などの塗布法を利用して形成できる有機エレクトロルミネッセンス素子と組み合わせれば、電気的特性がより優れた大面積の発光領域を有する装置、例えばフレキシブルディスプレイをより簡便な方法で作製することができる。

Claims (4)

  1. 下記式(K−1)で表される構造単位を連続して2個以上有する化合物を含む有機薄膜トランジスタ素子用有機薄膜。
    Figure 0005654805
    (式(K−1)中、R、R、R11、およびR12は水素原子、または置換基を有してもよい炭素数が1〜20の炭化水素基である。R、R、R11およびR12は同一でも異なっていてもよい。R13およびR14は水素原子、または置換基を有してもよい炭素数1〜20の基である。R13およびR14は同一でも異なっていてもよい。)
  2. 13およびR14が、水素原子、置換基を有してもよい1価の炭化水素基、置換基を有してもよい1価の複素環基および置換基を有してもよい炭化水素オキシ基からなる群から選ばれる基である、請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ素子用有機薄膜。
  3. 、R 、R 11 、R 12 、R 13 およびR 14 が水素原子である、請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ素子用有機薄膜。
  4. 請求項3に記載の有機薄膜トランジスタ素子用有機薄膜において、複数の前記化合物が異なる主鎖に結合している側鎖である環構造同士が互いに架橋している構造を有している、有機薄膜トランジスタ素子用有機薄膜。
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