JP5653450B2 - 同期機械を始動する方法 - Google Patents

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Description

従来の技術
本発明は、請求項1の上位概念に記載された方法を出発点とする。
例えば永久励磁型同期機械などの電気機械を制御する種々の方法が、例えばUS 2007/0170880 A1から公知である。電気機械の制御にはこの電気機械のロータ位置のできる限り正確な知識が必要であり、このロータ位置は、例えばデジタルセンサシステムを使用することによって求めることができる。
デジタルセンサシステムを使用する際に不利であるのは、静止状態においてロータのおおよその位置しか推測できないことである。回転数が極めて低い場合、2つのデジタルセンサ信号間の時間間隔に起因して、ロータ位置を十分に推測することができず、良好な電流閉ループ制御および回転トルク電流閉ループ制御を行うことができない。このことは殊に動的な加速過程の場合に当てはまることである。これにより、ロータ位置を求めるためにデジタルセンサシステムを快適かつ許容可能に使用することは、車両のホイールと電気機械との間にハイドロリックトルクコンバータまたはスリップクラッチを有するパワートレインの場合にだけ可能になることになってしまうのである。殊にホイールに対する電気機械の変速比が低いドライブトレインにおいて、今日存在する制御の問題は、トルクジャークおよびノイズ形成の形態で極めて知覚され得るのである。
発明の利点
請求項1の特徴部分に記載された特徴的構成を有する本発明の方法の利点は、この方法が、静止状態から同期機械を快適、スムーズかつ確実に始動するためのストラテジであり、ひいてはハイブリッド車両および電動車両において、ホイールに対して直接的なアクセスを有する適用例にデジタルセンサシステムの使用領域を拡張するのである。これは本発明により、設定回転トルクM_V1をあらかじめ設定し、同期機械の回転数を始動後に適合させることによって達成され、ここでこの適合は、第1ステップにおいて上記の設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1を設定し、第2ステップにおいて回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1に減少させることによって行われる。第1方法ステップであらかじめ設定した比較的高い回転トルクM_H1に起因して上記の回転数増大は最初のうちは迅速に行われてドライブトレインにおけるあそびないしは緩みが克服され、また変速機および駆動軸におけるパワートレインコンポーネントの弾性が可能な限り迅速に補償されて回転トルクがホイールに伝達される。殊に第2方法ステップにおいて比較的高いこの回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1に減少させることにより、パワートレインに力が加わっている間に機械的な振動が励起されないようにする。比較的高い回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1に減少させる間、上記のパワートレインには力が加わったままであり、これにより、回転トルクがホイールに伝達されて回転数は連続的に増大する。
請求項2に記載した特徴的構成を有する本発明の方法の利点は、この方法が、静止状態から同期機械を快適、スムーズかつ確実に始動するためのストラテジであり、ひいてはハイブリッド車両および電動車両において、ホイールに対する直接的なアクセスを有する適用例にデジタルセンサシステムの使用領域を拡張することである。これは本発明により、設定回転トルクM_V1をあらかじめ設定し、同期機械の回転数を始動後に適合させることによって達成され、ここでこの適合は、第1ステップにおいて上記の設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1を設定し、第2ステップにおいて回転トルクM_H1を、設定回転トルクM_V1よりも小さい正の値M_1Haに減少させ、第3ステップにおいて回転トルクM_H1aを設定回転トルクM_V1に増大させることによって行われる。第1方法ステップであらかじめ設定した比較的高い回転トルクM_H1に起因し、上記の回転数増大は最初のうちは迅速に行われてドライブトレインにおけるあそびないしは緩みが克服され、また変速機および駆動軸におけるパワートレインコンポーネントの弾性が可能な限り迅速に補償されて回転トルクがホイールに伝達される。殊に第2方法ステップにおいて上記の比較的高い回転トルクM_H1を、設定回転トルクM_V1よりも小さい値M_H1aに減少させて、力が加わっている間にパワートレインに機械的な振動が励起されないようにする。第2方法ステップにおいて説明したように、上記の比較的高い回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1より小さい値M_H1aに減少させる間、パワートレインに加わっている力は一時的に解除され、これによってホイールに回転トルクは伝達されず、また回転数が一定のままになる。第3のステップにおいて説明したように、回転トルクM_H1aを設定回転トルクM_V1に増大させることにより、パワートレインに加わっている力が増大することになり、これにより、再び回転トルクがホイールに伝達されて回転数が連続的に増大する。
従属請求項に記載した構成により、独立請求項に記載された方法の有利な発展形態が可能になる。
従属請求項に記載した同期機械を始動する上記の方法は、有利にも停止状態にある同期機械にも、閾値以下の回転数を有する同期機械にも適用することができ、ここでこの閾値は、各同期機械の極対数に依存する。
同期機械がすでに始動され、引き続いて制動される場合、同期機械の静止状態までこの制動過程を実行することができる。しかしながら静止状態に達する少し前にこの同期機械を新たに始動しなればならず、これによって静止状態に達しないことも考えられる。
ロータの位置は、静止状態において比較的低い精度でしかわからない。有利には不安定な領域における動作を回避するため、同期機械を始動する前にロータに所定の開始位置を設定する。したがって第1方法ステップを実行する前、ステータ電流を増大させて最大値にする。電流をこのように増大させることにより、ロータをステータ電流によって形成されるステータの磁場方向に向かせることができる。
独立請求項1および2に記載した最後の方法ステップを実行した後、回転数経過は有利にも設定回転トルクM_V1に比例して増大する。それは、パワートレインは、上記の方法ステップにより十分に力が加わっており、ひいてはトルクジャークが発生することがないかまたは機械的な振動が励起され得ないからである。
同期機械を始動する前、任意の設定回転トルクをあらかじめ設定することができる。あらかじめ設定したこれらの設定回転トルクの各設定回転トルクに対し、第1方法ステップにおいて各設定回転トルクをよりも高い回転数で上記の同期機械を始動する。M_V1が第1始動過程の設定回転トルクであるとした場合、第1方法ステップにおいて上記の同期機械をM_V1よりも高い回転トルクM_H1で始動する。M_V2が第2始動過程の設定回転トルクであるとした場合、第1方法ステップにおいて上記の同期機械をM_V2よりも高い回転トルクM_H2で始動する。M_V1がM_V2以上である場合、有利にはM_H1はM_H2以上である。したがって設定回転トルクM_V2よりも高い設定回転トルクM_V1が設定される場合、上記の始動過程に対して結果的に回転トルクがM_H2になりかつ設定回転トルクM_V2が比較的低い場合よりも、この始動過程は有利には比較的高い回転数M_H1でまた結果的にパワートレインに比較的大きな力が加わった状態で行われる。M_H2は、M_H1以下であるため、M_H2により、M_H1の場合よりも小さい力がパワートレインに加わることになる。
独立請求項1および2に記載した方法ステップによって可能になるのは、例えばE軸、DCT変速機またはオートマチックトランスミッションなどの場合のように、ハイブリッド車両駆動器およびE車両駆動器において、デジタルセンサシステムの使用領域をホイールへの直接的なアクセスを有する駆動器に拡張できることである。これにより、有利にも同期機械のロータの位置決定にデジタルセンサシステムを使用することができる。デジタルセンサシステムは、組み込みの自由度の高く、信頼性が高いことが実証されかつロバストなセンサシステムである。
図面
以下では、対応する図面に基づき、複数の実施例において本発明をより詳しく説明する。
同期機械システムの概略図である。 同期機械の第1始動変化形態を示すブロック図である。 同期機械の第2始動変化形態の別のブロック図である。 請求項1にしたがい、発生し得る回転トルク経過およびこれに対応する回転数経過を略示したグラフである。 請求項2にしたがい、発生し得る回転トルク経過およびこれに対応する回転数経過を略示したグラフである。 互いに異なる2つの回数トルク経過およびこれらに対応する回転数経過を略示したグラフである。
実施例の説明
図1には同期機械システム100が略示されている。同期機械システム100は、同期機械101と、これに属する制御装置104とからなる。図1に示した同期機械101は、静止コンポーネント(ステータ)102と回転コンポーネント(ロータ)103とを有する。制御装置104には外部から設定回転トルクM_V1が供給される。ロータ位置を検出するため、デジタルセンサシステム105が使用される。
図2には本発明の第1実施例がブロック図で示されている。車両停止状態から出発して、同期機械のコントロールされた始動および安定した制御動作への移行が以下に説明する方法によって可能になる。ロータの位置は、静止状態において比較的低い精度でしかわからない。ロータを所定の出発位置に設定しかつ安定領域での動作を保証するため、ステータ電流をまず、選択した最大値にする。これによってロータは、このスタータ電流によって形成される磁場方向を向く。従来の信号評価からは、この段階では信頼性の高いロータ位置情報はわからない。一般的にデジタルセンサシステムは、約100回転/分の回転数になってはじめて、ロータ位置を満足のいく精度で計算するのに十分な信号を供給し、慣用のベクトル制御式の回転トルク閉ループ制御動作に移行する。設定回転トルクM_V1が設定されている場合、本発明では第1ステップ201において同期機械101を設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1で始動させる。比較的高いこの回転トルクM_H1により、回転数は最初のうち一層迅速に増大し、これによってドライブトレインにおけるあそびないしは緩みを克服しかつ変速機および駆動軸におけるパワートレインコンポーネントの弾性を可能な限りに迅速に補償して回転トルクをホイールに伝達する。上記の比較的高い回転トルクM_H1により、結果的に得られる回転数経過を設定して、パワートレインに力がかかった状態にある間に機械的な振動が励起されないようにする。引き続き、第2ステップ202において上記の比較的高い回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1に減少させる。
M_V1以下の設定回転トルクM_V2があらかじめ設定される場合、同期機械101は、第1ステップ201においてM_H1以下の比較的高い回転トルクM_H2で始動される。M_V1とM_V2とが等しい場合、M_H1とM_H2とは等しい。M_V2がM_V1より小さい場合、M_H2はM_H1よりも小さい。引き続き、第2ステップ202においてM_H2を設定回転トルクM_V2に減少させる。
図3には本発明の第2実施例がブロック図で示されている。以下に説明する方法により、車両停止状態から出発して、同期機械のコントロールされた始動および安定した制御動作への移行が可能になる。ロータの位置は、静止状態において比較的低い精度でしかわからない。ロータを所定の出発位置に設定しかつ安定領域での動作を保証するため、ステータ電流をまず、選択した最大値にする。これによってロータは、このスタータ電流によって形成される磁場方向を向く。従来の信号評価からは、この段階では信頼性の高いロータ位置情報はわからない。複数または例えば3つのホールセンサを使用する、位置検出装置としてのデジタルセンサは、一般的に約100回転/分の回転数になってはじめて、ロータ位置を満足のいく精度で計算するのに十分な信号を供給して、慣用のベクトル制御式の回転トルク閉ループ制御動作に移行する。設定回転トルクM_V1が設定されている場合、本発明では第1ステップ301において同期機械101を設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1で始動する。比較的高いこの回転トルクM_H1により、回転数は最初のうち一層迅速に増大し、これによってドライブトレインにおけるあそびないしは緩みを克服しかつ変速機および駆動軸におけるパワートレインコンポーネントの弾性を可能な限りに迅速に補償して回転トルクをホイールに伝達する。比較的高いこの回転トルクM_H1により、結果的に得られる回転数経過を設定して、パワートレインに力がかかった状態にある間に機械的な振動が励起されないようにする。第2ステップ302では比較的高いこの回転トルクM_H1を、設定回転トルクM_V1よりも小さい正の値M_H1aに減少させる。引き続き、第3のステップ303ではこの回転トルクM_H1aを設定回転トルクM_V1に増大させる。
M_V1以下の設定回転トルクM_V2があらかじめ設定される場合、同期機械101は、第1ステップ301においてM_V2以上の回転トルクM_H2で始動され、ただしM_H2は、M_H1以下である。M_V1とM_V2とが等しい場合、M_H1とM_H2とは等しい。M_V2がM_V1より小さい場合、M_H2はM_H1よりも小さい。引き続き、第2ステップ302においてM_H2は、設定回転トルクM_V2よりも小さい正の値M_H2aに減少される。最終的に第3のステップ303では回転トルクM_H1aを設定回転トルクM_V2に増大させる。
図4では上側のグラフに、考えられ得る回転トルク経過が請求項1にしたがって略示されており、ここで回転トルクMは時間にtについてプロットされている。図4の下側のグラフには、これに対応する回転数経過が示されており、ここでは回転数Nが時間tについてプロットされている。上記の同期機械の静止状態におけるロータの位置は、相対的な精度でしかわからないため、ステータ電流を時点t_0の前にまず選択した最大値にし、これによって上記のステータ電流によって形成される磁場方向にロータを向かせる。設定回転トルクM_V1が設定されている場合、本発明では第1ステップ201において設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1で同期機械101を始動させる。設定回転トルクM_V1で始動させることになれば、下側のグラフにおいて破線によって示した曲線の線形の回転数経過が予想されることになる。本発明にしたがって設定回転トルクM_V1よりも高くした回転トルクM_H1により、回転数はまず迅速に増大され、時点t_1までは非線形の経過を有する。このことは、図4の下側の線図において実線によって示されている。これにより、ドライブトレインにおけるあそびを迅速に克服し、また変速機および駆動軸におけるパワートレインコンポーネントの弾性を可能な限りに迅速に補償することができる。上記の回転数経過は、設定回転トルクM_V1の大きさに依存する。引き続き、本発明にしたがい、第2ステップ202において時点t_1までに上記の比較的高い回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1に減少させる。この比較的高い回転トルクM_H1を設定回転トルクM_V1に減少させることにより、結果的に得られる上記の回転数経過の傾きはつねに正である。時点t_1の後、回転数は線形に増大する。ただし回転数経過の傾きは、線形の領域において目標トルクに比例する。実線の曲線の非線形の経過と、破線の曲線の線形の経過との間で、t_0とt_1との間の時間領域に囲まれた面積F_1も同様に設定回転トルクM_V1に比例し、またロータとホイールとの間のパワートレインの機械的なねじれ角に相応する。
図5の上側のグラフには、考えられ得る回転トルク経過が請求項2にしたがって略示されており、ここで回転トルクMは時間にtについてプロットされている。図5の下側のグラフには、これに対応する回転数経過が示されており、ここでは回転数Nが時間tについてプロットされている。上記の同期機械の静止状態におけるロータの位置は、相対的な精度でしかわからないため、ステータ電流は、時点t_2の前にまず選択した最大値に設定され、これによってロータは、上記のステータ電流によって形成される磁場方向を向かされる。設定回転トルクM_V1が設定されている場合、本発明では第1ステップ301において同期機械101を設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1で始動させる。設定回転トルクM_V1で始動させることになれば、下側のグラフにおいて破線によって示した曲線の線形の回転数経過が予想されることになる。本発明にしたがって設定回転トルクM_V1よりも高くした回転トルクM_H1により、回転数はまず迅速に増大され、時点t_3まで非線形の経過を有する。このことは、図5の下側の線図において実線によって示されている。これにより、ドライブトレインにおけるあそびを迅速に克服し、また変速機および駆動軸におけるパワートレインコンポーネントの弾性を可能な限りに迅速に補償することができる。上記の回転数経過は、設定回転トルクM_V1の大きさに依存する。引き続き、本発明では、第2ステップ302において時点t_3までに上記の比較的高い回転トルクM_H1を、設定回転トルクM_V1よりも小さい値M_H1aに減少させる。この比較的高い回転数M_H1を回転トルクM_H1aに減少させることにより、結果的に得られる回転数経過の傾きはつねに正または0に等しいままであり、これにより、回転数はつねに増大するか一時的に一定に保たれる。本発明によれば、時点t_2の後、回転トルクM_H1aを時点t_4まで設定回転トルクM_V1に増大させる。
時点t_4の後、回転数は線形に増大する。ただし回転数経過の傾きは、線形の領域において目標トルクに比例する。実線の曲線の非線形の経過と、破線の曲線の線形の経過との間で、t_2とt_4との間の時間領域に囲まれた面積F_2も同様に設定回転トルクM_V1に比例し、またロータとホイールとの間のパワートレインの機械的なねじれ角に相応する。
図6の上側のグラフには、考えられ得る2つの回転トルク経過が請求項2にしたがって略示されており、ここで回転トルクMは時間にtについてプロットされている。図6の下側のグラフには、これに対応する回転数経過が示されており、ここでは回転数Nが時間tについてプロットされている。設定回転トルクM_V1が設定されている場合、本発明では第1ステップ301において同期機械101を設定回転トルクM_V1よりも高い回転トルクM_H1で始動させる。本発明にしたがって設定回転トルクM_V1よりも高くした回転トルクM_H1により、回転数はまず迅速に増大され、図6の下側のグラフにおいて実線によって示した経過を有する。M_V1以下の設定回転トルクM_V2があらかじめ設定される場合、本発明では第1ステップ301において、設定回転トルクM_V2以上の回転トルクM_H2で同期機械101を始動する。ただしM_H2は、M_H1以下である。本発明にしたがい設定回転トルクM_V2よりも高くした回転トルクM_H2により、回転数はまず迅速に増大され、図6の下側のグラフにおいて一点鎖線によって示した経過を有する。
実線の曲線の非線形の回転数経過と、その下に示した破線の曲線の線形の経過との間で、t_5とt_7との間の時間領域に囲まれた面積F_3は、設定回転トルクM_V1に比例し、またロータとホイールとの間のパワートレインの機械的なねじれ角に相応する。一点破線の曲線の非線形の回転数経過と、その下に示した破線の曲線の線形の経過との間で、t_5とt_7との間の時間領域に囲まれた面積F_4は、設定回転トルクM_V2に比例し、またロータとホイールとの間のパワートレインの機械的なねじれ角に相応する。M_V1がM_V2以上でありかつM_H1がM_H2以上である場合、面積F_3は面積F_4以上である。

Claims (6)

  1. ステータ(102)およびロータ(103)を有する同期機械(101)を始動する方法であって、
    設定回転トルク(M_V1)と、当該設定回転トルク(M_V1)から得られる回転数経過とをあらかじめ設定し、
    前記同期機械(101)の回転数を始動後に前記設定回転トルク(M_V1)に適合させ、
    前記同期機械(101)の前記ロータ(103)の位置決定にデジタルセンサシステムが使用される、
    方法において、
    第1ステップ(201)または(301)を実施する前に停止状態にある同期機械(110)のステータ電流を、選択した値に設定し、
    − 第1ステップ(201)において、前記設定回転トルク(M_V1)よりも高い回転トルク(M_H1)を設定し、
    − 第2ステップ(202)において前記回転トルク(M_H1)を前記設定回転トルク(M_V1)に減少させ
    引き続き、慣用のベクトル制御式の回転数閉ループ制御動作に移行する
    ことを特徴とする方法。
  2. ステータ(102)およびロータ(103)を有する同期機械(101)を始動する方法であって、
    設定回転トルク(M_V1)と、当該設定回転トルク(M_V1)から得られる回転数経過とをあらかじめ設定し、
    前記同期機械(101)の回転数を始動後に前記設定回転トルク(M_V1)に適合させ、
    前記同期機械(101)の前記ロータ(103)の位置決定にデジタルセンサシステムが使用される、
    方法において、
    第1ステップ(201)または(301)を実施する前に停止状態にある同期機械(110)のステータ電流を、選択した値に設定し、
    − 第1ステップ(301)において前記設定回転トルク(M_V1)よりも高い回転トルク(M_H1)を設定し、
    − 第2ステップ(302)において当該回転トルク(M_H1)を、前記設定回転トルク(M_V1)よりも小さい正の値(M_H1a)に減少させ、
    − 第3ステップ(303)において当該回転トルク(M_H1a)を前記設定回転トルク(M_V1)に増大させ
    引き続き、慣用のベクトル制御式の回転数閉ループ制御動作に移行する
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、
    前記同期機械(101)は、前記第1ステップ(201,301)を実施する前、停止状態にあるかまたは閾値以下の回転数を有する、
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法において、
    最後のステップ(202,303)を行った後、前記回転数経過は、前記設定回転トルク(M_V1)に比例して増大する、
    ことを特徴とする方法。
  5. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法において、
    任意の始動過程の前記回転トルク(M_H1)および当該回転トルク(M_H1)に対応する前記設定回転トルク(M_V1)の他に、他の任意の始動過程の他の回転トルク(M_H2)および当該他の回転トルク(M_H2)に対応する他の設定回転トルク(M_V2)を設定し、かつ、前記他の任意の始動過程の前記他の回転トルク(M_H2)、前記他の設定回転トルク(M_V2)よりも高い場合に、
    前記設定回転トルク(M_V1)は、前記他の設定回転トルク(M_V2)以上であり、
    前記回転トルク(M_H1)は、前記他の回転トルク(M_H2)以上である、
    ことを特徴とする方法。
  6. 同期機械(101)を動作させる制御装置(104)において、
    当該制御装置(104)により、請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法ステップを実行する、
    ことを特徴とする制御装置(104)。
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