JP5652908B2 - フォワード型スイッチング電源装置とフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法 - Google Patents

フォワード型スイッチング電源装置とフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、フォワード型スイッチング電源装置とフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法とに関する。
導通デューティー比を改善した2石フォワード型電源回路は、下記特許文献1に開示されている。
また、1石フォワード型スイッチング電源装置は、例えば下記特許文献2に詳述されている。
また、二つのトランスを備え、二つのトランスの各々の一次側が入力電源と並列に設けられるとともに、該二つのトランスの各々の二次側が負荷と並列に設けられるフォワード型スイッチング電源装置においては、並列接続とされた各一次側回路の位相を180°ずらして駆動する。このようなフォワード型スイッチング電源装置は、例えば図7に示す回路構成となる。
図7に示す従来のフォワード型スイッチング電源装置を同期整流により駆動する場合には、効率的な駆動をする観点から各FETの導通期間が可能な限り長くなるように、駆動制御される。通常、一次側のFETの導通デューティー比は最大で50%となる。
一方で、現実の駆動制御においては、一方のトランスの一次側回路のFETと他方のトランスの二次側回路のFETと、が同時に導通することがないようにするため、いわゆるデッドタイムと呼ばれる全ての一次側FETが非導通とされる安全期間が設けられている。仮に、一方のトランスの一次側回路のFETと他方のトランスの二次側回路のFETと、が同時に導通することとなれば、損失が増大するとともに何らかの障害の発生が懸念される。
このようなデッドタイムは、効率的な駆動をするためには短い方が好ましい。
特開2003−134819号公報 特開2001−292575号公報
一般的に負荷が軽い程、FETのゲートオフ信号に対して実際のオフタイミングには遅延が生じる。全負荷範囲において同時オンを回避するためのデッドタイムを設定する必要があるため、デッドタイムが最も長く必要となる無負荷時に対応できる設定としなければならない。
しかし、負荷が重くなるにつれて必要なデッドタイム期間は短くなるので、当初の無負荷時の設定のままでは、重い負荷の場合には本来無駄な(不要な)デッドタイム期間が生じることとなる。
このため、更なる高効率化のためには、駆動タイミング(デッドタイム)の動的な最適化が必要である。
本発明は、上述の問題点に鑑み為されたものであり、負荷に応じて同期整流の駆動タイミングの最適化が可能なフォワード型スイッチング電源装置とフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法とを提供することを目的とする。
本発明のフォワード型スイッチング電源装置は、入力電源に対して並列に設けられた第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路と、負荷に対して並列に設けられた第一のトランスの二次側回路と第二のトランスの二次側回路と、第一のトランスと第二のトランスとの位相を180°ずらして駆動する駆動制御部と、を備えるフォワード型スイッチング電源装置において、第一のトランスの二次側巻線電圧を検出する第一検出部と、第二のトランスの二次側巻線電圧を検出する第二検出部と、をさらに備え、駆動制御部は、第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第一検出部の検出値が反転する場合に、第二のトランスの二次側回路をオンとし、第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第二検出部の検出値が反転する場合に、第一のトランスの二次側回路をオンとすることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置は、好ましくは第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方が、1石型であることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置は、好ましくは第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方が、2石型であることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置は、さらに好ましくは駆動制御部が、第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第一検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、第二のトランスの二次側回路をオンとし、第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第二検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、第一のトランスの二次側回路をオンとすることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置は、さらに好ましくは第一のトランスの二次側回路と第二のトランスの二次側回路とが、共通の出力平滑用チョークコイルと共通の出力平滑コンデンサと共通の転流ダイオードとを備えることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置は、さらに好ましくは共通の転流ダイオードに代えて、スイッチング素子を備え、駆動制御部は、スイッチング素子を同期整流駆動することを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法は、入力電源に対して並列に設けられた第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路と、負荷に対して並列に設けられた第一のトランスの二次側回路と第二のトランスの二次側回路と、第一のトランスと第二のトランスとの位相を180°ずらして駆動する駆動制御部と、第一のトランスの二次側巻線電圧を検出する第一検出部と、第二のトランスの二次側巻線電圧を検出する第二検出部と、を備えるフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法であって、第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第一検出部の検出値が反転する場合に、第二のトランスの二次側回路をオンとする工程と、第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第二検出部の検出値が反転する場合に、第一のトランスの二次側回路をオンとする工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法は、好ましくは第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方が、1石型であることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法は、好ましくは第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方が、2石型であることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法は、さらに好ましくは第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第一検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、第二のトランスの二次側回路をオンとする工程と、第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ第二検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、第一のトランスの二次側回路をオンとする工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法は、さらに好ましくは第一のトランスの二次側回路と第二のトランスの二次側回路とが、共通の出力平滑用チョークコイルと共通の出力平滑コンデンサと共通の転流ダイオードとを備えることを特徴とする。
また、本発明のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法は、さらに好ましくは共通の転流ダイオードに代えて、スイッチング素子を備え、スイッチング素子を同期整流駆動する工程を有することを特徴とする。
本発明により、負荷に応じて同期整流の駆動タイミングの最適化が可能なフォワード型スイッチング電源装置とフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法とを提供できる。
本発明の第一の実施形態にかかるフォワード型スイッチング電源装置の概要を説明する回路図である。 フォワード型スイッチング電源装置の信号1乃至信号10に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。 本発明の第二の実施形態にかかるフォワード型スイッチング電源装置の概要を説明する回路図である。 フォワード型スイッチング電源装置の信号1乃至信号13に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。 本発明の第三の実施形態にかかるフォワード型スイッチング電源装置の概要を説明する回路図である。 フォワード型スイッチング電源装置の信号1乃至信号11に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。 従来のフォワード型スイッチング電源装置を説明する回路図である。
サーバ機器の小型化・大容量化に伴い、サーバ機器に搭載される電源装置にも小型化・大容量化が求められている。電源装置を小型化するためには電源装置の効率を向上させる必要がある。また、環境負荷を低減してエコロジーへ対応する観点からも、電源装置の効率が向上されることが望ましい。効率化を図る手立ての一つとして、電源回路の整流素子にダイオードを用いずにMOSFETを採用し、同期整流とすることが知られている。
同期整流による電源装置とする場合には、MOSFETのスイッチング駆動タイミングを適切に制御することが重要であり、またスイッチング素子のオンタイムを可能な限り長くすることが好ましい。
MOSFETの駆動制御タイミングが適切でなければパフォーマンスの低下を招来するだけでなく、最悪の場合にはMOSFETの同時オンによる電源装置破損に至る懸念さえ生じる。
本発明で提案するフォワード型スイッチング電源装置は、メイントランスの二次側に電圧検出巻線を備え、二次側の電圧検出結果に基づいて、同期整流の駆動タイミングを制御する。これにより、負荷の大小に拘わらず、常に適切なタイミングでスイッチング駆動制御できるフォワード型スイッチング電源装置を具現できる。また、予め設定された所定の駆動タイミング(オンオフ時間)に拘束されることなく、現実の負荷に対応したタイミングでスイッチング駆動することが可能となる。
実施形態で説明するフォワード型スイッチング電源装置は、例えば二つのトランスを備え、各々のトランスの一次側回路は、入力電源に対して並列に接続される。また、各々のトランスの二次側回路は、負荷に対して並列に接続される。そして、二つのトランスを、180°位相をずらしたタイミングで交互に駆動させる。
そして、メイントランスの二次側巻線に発生する電圧の反転を検出して、この反転タイミングに基づいて同期整流駆動するため、MOSFETの同時オンに起因する回路損傷等を回避可能となる。また、駆動タイミングの手動調整やプリセットを別途遂行しなくても、常に自動的に最適化された駆動タイミングでスイッチング駆動されるフォワード型スイッチング電源装置とできる。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態にかかるフォワード型スイッチング電源装置1000の概要を説明する回路図である。図1に示すように、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1の一次側にMOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)とを備える。
また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT2の一次側にMOSFET(Q3)とMOSFET(Q4)とを備える。MOSFET(Q1)乃至MOSFET(Q4)は、駆動制御部10によりスイッチング駆動制御される。図1においては、MOSFET(Q1),(Q2)は駆動制御部10により信号1で駆動制御され、MOSFET(Q3),(Q4)は駆動制御部10により信号2で駆動制御されるものとして示す。
従って、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)とは信号1により同一タイミングでオン・オフ駆動とされ、MOSFET(Q3)とMOSFET(Q4)とは信号2により同一タイミングでオン・オフ駆動とされる。すなわち、トランスT1とトランスT2とは、位相を180°ずらした状態でインターバル期間をおいて、交互に一次側がパワーオンとされて駆動制御される。
また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1の二次側にMOSFET(Q5)を備え、トランスT2の二次側にMOSFET(Q6)を備える。ここで、図1から明らかなようにトランスT1とトランスT2とは、入力電源100と出力負荷200とに対して、並列接続とされる。
また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1の二次側巻線に発生する電圧を検出する第一検出部40と、トランスT2の二次側巻線に発生する電圧を検出する第二検出部50とを備える。
第一検出部40で検出されたトランスT1の二次側電流の信号5は、信号生成部35によって反転処理をされて信号6として出力される。信号6と、信号1を反転処理された信号3とは、AND回路15に入力され、AND回路15から出力された信号10がMOSFET(Q6)の駆動信号となる。
また、第二検出部50で検出されたトランスT2の二次側電圧の信号7は、信号生成部20によって反転処理をされて信号8として出力される。信号8と、信号2を反転処理された信号4とは、AND回路30に入力され、AND回路30から出力された信号9がMOSFET(Q5)の駆動信号となる。
このような回路構成とすることにより、MOSFET(Q5)は、MOSFET(Q3)とMOSFET(Q4)とがオフとされてトランスT2の一次側への電力供給が遮断されるとともにトランスT2の二次側電圧が反転したことを検出した場合に、オンとされる。このため、MOSFET(Q3)とMOSFET(Q4)と、MOSFET(Q5)とが同時にオンとされることによる障害の発生を確実に防止しつつ、最大限効率化できる最適な駆動タイミングでMOSFET(Q5)を駆動制御することが可能となる。
また、MOSFET(Q6)は、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)とがオフとされてトランスT1の一次側への電力供給が遮断されるとともにトランスT1の二次側電圧が反転したことを検出した場合に、オンとされる。このため、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)と、MOSFET(Q6)とが同時にオンとされることによる障害の発生を確実に防止しつつ、最大限効率化できる最適な駆動タイミングでMOSFET(Q6)を駆動制御することが可能となる。
また、図1に示すようにフォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1とトランスT2とに対して共通に設けられた転流ダイオードD5と出力平滑用チョークコイルL1と出力平滑コンデンサC2とを備える。また、出力負荷200へ出力される出力電圧は駆動制御部10へとフィードバックされ、安定した所望の電圧が出力負荷200へ出力されるように、出力電圧フィードバック制御される。
また、図1においては説明の便宜上、駆動制御部10とAND回路15と信号生成部20とAND回路30と信号生成部35とをそれぞれ別個の構成として説明したが、これらの機能を全て駆動制御部10に統一して備えることが好ましい。これにより、MOSFET(Q1)乃至MOSFET(Q6)のスイッチング素子が全て、駆動制御部10によって駆動されることとなるので好ましい。
また、図1においてはフォワード型スイッチング電源装置1000が2石型であるものとして説明したが、並列接続とされたいずれか一方または両方を1石型として回路構成してもよい。
図2は、フォワード型スイッチング電源装置1000の信号1乃至信号10に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。フォワード型スイッチング電源装置1000の駆動シーケンスについて、図2に示す期間1〜期間6ごとに順次以下に説明する。なお、図2に示すように、期間3と期間6とがデッドタイムであり、時間軸方向に破線で示すように、負荷に対応して調整する制御領域が存在する。制御領域は、デッドタイムと併せて一次側FETが全てオフとされる期間となる。
(期間1)
MOSFET(Q1),(Q2),(Q5)が共にオンとされるとともに、MOSFET(Q3),(Q4),(Q6)が共にオフとされる。これにより、トランスT1を介して出力負荷200に電力を供給することができる。
期間1においては、トランスT1の一次側でコンデンサC1→MOSFET(Q1)→トランスT1の一次巻線→MOSFET(Q2)→コンデンサC1の経路で電流が流れることとなる。また、期間1においては、トランスT1の二次側でトランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線の経路で電流が流れることとなる。
また、期間1においては、トランスT2の一次側のMOSFET(Q3),(Q4)がオフとなっている。このため、トランスT2をリセットするためのリセット電流が、トランスT2の一次巻線→整流ダイオードD3→コンデンサC1→整流ダイオードD4→トランスT2の一次巻線の経路で流れる。
(期間2)
期間2は、MOSFET(Q1),(Q2)のゲート信号である信号1がオフした後、トランスT1の二次巻線の電圧が現実に反転するまでの期間となる。フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1の二次巻線電圧が反転したことを第一検出部40が検出するまでの間、すなわち第一検出部40による検出電圧の信号5が正から負に反転するまでの間は、MOSFET(Q6)をオンとしない。
また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1の二次巻線電圧が反転したことを第一検出部40が検出した後、すなわち第一検出部40による検出電圧の信号5が正から負に反転した後(典型的には信号5がゼロクロスした場合)に、MOSFET(Q6)をオンとする。
これにより、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT1の二次側から出力負荷200へと電力を供給している間は、トランスT1の二次側の電流がトランスT2へと引き込まれることを確実に遮断することができ、効率的な駆動となる。
(期間3)
期間3は、MOSFET(Q1),(Q2),(Q3),(Q4)、すなわちトランスT1,T2の各一次側がすべてオフとされる、トランスT1の駆動とトランスT2の駆動との間に設けられるいわゆるデッドタイムである。
期間3においては、出力平滑用チョークコイルL1から出力負荷200へと電力を供給する。このため、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→転流ダイオードD5→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、の計3つの電流経路において各々電流が分岐されて流れることとなる。
(期間4)
MOSFET(Q3),(Q4),(Q6)が共にオンとされるとともに、MOSFET(Q1),(Q2),(Q5)が共にオフとされる。これにより、トランスT2を介して出力負荷200に電力を供給することができる。
期間4においては、トランスT2の一次側でコンデンサC1→MOSFET(Q3)→トランスT2の一次巻線→MOSFET(Q4)→コンデンサC1の経路で電流が流れることとなる。また、期間4においては、トランスT2の二次側でトランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線の経路で電流が流れることとなる。
また、期間4においては、トランスT1の一次側のMOSFET(Q1),(Q2)がオフとなっている。このため、トランスT1をリセットするためのリセット電流が、トランスT1の一次巻線→整流ダイオードD1→コンデンサC1→整流ダイオードD2→トランスT1の一次巻線の経路で流れる。
MOSFET(Q1),(Q2)の駆動タイミングとMOSFET(Q3),(Q4と)の駆動タイミングとは、位相が180°ずれて駆動制御される。
(期間5)
期間5は、MOSFET(Q3),(Q4)のゲート信号である信号2がオフした後、トランスT2の二次巻線の電圧が現実に反転するまでの期間となる。フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT2の二次巻線電圧が反転したことを第二検出部50が検出するまでの間、すなわち第二検出部50による検出電圧の信号7が正から負に反転するまでの間は、MOSFET(Q5)をオンとしない。
また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT2の二次巻線電圧が反転したことを第二検出部50が検出した後、すなわち第二検出部50による検出電圧の信号7が正から負に反転した後(典型的には信号7がゼロクロスした場合)に、MOSFET(Q5)をオンとする。
これにより、フォワード型スイッチング電源装置1000は、トランスT2の二次側から出力負荷200へと電力を供給している間は、トランスT2の二次側の電流がトランスT1へと引き込まれることを確実に遮断することができ、効率的な駆動となる。
(期間6)
期間6は、MOSFET(Q1),(Q2),(Q3),(Q4)、すなわちトランスT1,T2の各一次側がすべてオフとされる、トランスT1の駆動とトランスT2の駆動との間に設けられるいわゆるデッドタイムである。
期間6においては、出力平滑用チョークコイルL1から出力負荷200へと電力を供給する。このため、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→転流ダイオードD5→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、の計3つの電流経路において各々電流が分岐されて流れることとなる。
フォワード型スイッチング電源装置1000は、同期整流の駆動タイミングを最適化し、最大限同期整流の効率向上を図る駆動制御を実現できる。また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、負荷の大小に拘わらず常に最適なタイミングでの駆動とできる。また、フォワード型スイッチング電源装置1000は、スイッチング素子の同時オンによる回路損傷を確実に回避可能である。
フォワード型スイッチング電源装置1000は、以降期間1〜期間6を順次繰り返して駆動されることとなる。また、各コンバータを1石型のフォワード型スイッチング電源として構成した場合においても、本発明を適用して駆動制御することが可能である。フォワード型スイッチング電源装置1000は、転流ダイオードD5を用いた回路構成としたが、転流ダイオードD5に代えてMOSFETを用いてもよい。
(第二の実施形態)
図3は、本発明の第二の実施形態にかかるフォワード型スイッチング電源装置3000の概要を説明する回路図である。また、図4はフォワード型スイッチング電源装置3000の信号1乃至信号13に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。
フォワード型スイッチング電源装置3000は、転流ダイオードD5に代えてMOSFET(Q7)を用いた同期整流駆動を遂行する。フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1とトランスT2との一次側は、フォワード型スイッチング電源装置1000と同一の回路構成であるので、重複を避けるためにここでは説明を省略する。
フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1の二次側にMOSFET(Q5)を備え、トランスT2の二次側にMOSFET(Q6)を備える。ここで、図3から明らかなようにトランスT1とトランスT2とは、入力電源100と出力負荷200とに対して、並列接続とされる。
また、フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1の二次側巻線の電圧を検出する第一検出部40と、トランスT2の二次側巻線の電圧を検出する第二検出部50とを備える。
第一検出部40で検出されたトランスT1の二次側電圧の信号3は、信号生成部35によって反転処理をされて信号4として出力される。信号4と、MOSFET(Q3),(Q4)を駆動する信号2とは、AND回路15に入力され、AND回路15から出力された信号8がMOSFET(Q6)の駆動信号となる。
また、第二検出部50で検出されたトランスT2の二次側電圧の信号5は、信号生成部20によって反転処理をされて信号6として出力される。信号6と、MOSFET(Q1),(Q2)を駆動する信号1とは、AND回路30に入力され、AND回路30から出力された信号7がMOSFET(Q5)の駆動信号となる。
また、信号7は、反転処理部65で反転されて、信号9としてAND回路70へと入力される。また、信号8は、反転処理部60で反転されて、信号10としてAND回路70へと入力される。AND回路70から出力された信号11は、AND回路80へと入力される。
また、信号6と信号4とはAND回路75へと入力され、AND回路75の出力は信号12としてAND回路80へと入力される。そして、AND回路80の出力信号13が、MOSFET(Q7)の駆動信号となる。
このような回路構成とすることにより、MOSFET(Q5)は、MOSFET(Q1),(Q2)がオンとされており、かつトランスT2の二次側電圧が反転したことを検出した場合に、オンとされる。このため、MOSFET(Q3)とMOSFET(Q4)と、MOSFET(Q5)とが同時にオンとされることによる障害の発生を確実に防止しつつ、最大限効率化できる最適な駆動タイミングでMOSFET(Q5)を駆動制御することが可能となる。
また、MOSFET(Q6)は、MOSFET(Q3),(Q4)がオンとされており、かつトランスT1の二次側電圧が反転したことを検出した場合に、オンとされる。このため、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)と、MOSFET(Q6)とが同時にオンとされることによる障害の発生を確実に防止しつつ、最大限効率化できる最適な駆動タイミングでMOSFET(Q6)を駆動制御することが可能となる。
また、図3に示すようにフォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1とトランスT2とに対して共通に設けられたMOSFET(Q7)と出力平滑用チョークコイルL1と出力平滑コンデンサC2とを備える。また、出力負荷200へ出力される出力電圧は駆動制御部10へとフィードバックされ、安定した所望の電圧が出力負荷200へ出力されるように、出力電圧フィードバック制御される。
また、図3においては説明の便宜上、駆動制御部10とAND回路15と信号生成部20とAND回路30と信号生成部35と反転処理部60,65とAND回路70,75,80とをそれぞれ別個の構成として説明したが、これらの機能を全て駆動制御部10に統一して備えることが好ましい。これにより、MOSFET(Q1)乃至MOSFET(Q7)のスイッチング素子が全て、駆動制御部10によって駆動されることとなるので好ましい。また、本実施形態においては説明の便宜上、第一検出部40と第二検出部50との信号を反転して使用しているが、図2に説明するタイミングチャートどおりの信号が得られる他の回路構成としてもよい。
また、図3においてはフォワード型スイッチング電源装置1000が2石型であるものとして説明したが、並列接続とされたいずれか一方または両方を1石型として回路構成してもよい。
図4は、フォワード型スイッチング電源装置3000の信号1乃至信号13に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。フォワード型スイッチング電源装置3000の駆動シーケンスについて、図4に示す期間1〜期間6ごとに順次以下に説明する。
(期間1)
MOSFET(Q1),(Q2),(Q5)が共にオンとされるとともに、MOSFET(Q3),(Q4),(Q6)が共にオフとされる。これにより、トランスT1を介して出力負荷200に電力を供給することができる。
期間1においては、トランスT1の一次側でコンデンサC1→MOSFET(Q1)→トランスT1の一次巻線→MOSFET(Q2)→コンデンサC1の経路で電流が流れることとなる。また、期間1においては、トランスT1の二次側でトランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線の経路で電流が流れることとなる。
また、期間1においては、トランスT2の一次側のMOSFET(Q3),(Q4)がオフとなっている。このため、トランスT2をリセットするためのリセット電流が、トランスT2の一次巻線→整流ダイオードD3→コンデンサC1→整流ダイオードD4→トランスT2の一次巻線の経路で流れる。
(期間2)
期間2は、MOSFET(Q1),(Q2)のゲート信号である信号1とMOSFET(Q5)のゲート信号である信号7とがオフした後、トランスT1の二次巻線の電圧が現実に反転するまでの期間となる。フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1の二次巻線電圧が反転したことを第一検出部40が検出するまでの間、すなわち第一検出部40による検出電圧の信号3が正から負に反転するまでの間は、フライホイール側のMOSFET(Q7)をオンとしない。
また、フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1の二次巻線電圧が反転したことを第一検出部40が検出した後、すなわち第一検出部40による検出電圧の信号3が正から負に反転した後(典型的には信号3がゼロクロスした場合)に、MOSFET(Q7)をオンとする。
これにより、フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT1の二次側から出力負荷200へと電力を供給している間は、MOSFET(Q7)による二次巻線のショートを防止し、効率的な駆動となる。
(期間3)
期間3は、MOSFET(Q1),(Q2),(Q3),(Q4)、(Q5),(Q6)がすべてオフとされる、トランスT1の駆動とトランスT2の駆動との間に設けられるいわゆるデッドタイムである。期間3においては、フライホイール側のMOSFET(Q7)がオンとされる。
期間3においては、出力平滑用チョークコイルL1から出力負荷200へと電力を供給する。このため、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q7)→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路で電流が流れることとなる。
(期間4)
MOSFET(Q3),(Q4),(Q6)が共にオンとされるとともに、MOSFET(Q1),(Q2),(Q5)が共にオフとされる。これにより、トランスT2を介して出力負荷200に電力を供給することができる。
期間4においては、トランスT2の一次側でコンデンサC1→MOSFET(Q3)→トランスT2の一次巻線→MOSFET(Q4)→コンデンサC1の経路で電流が流れることとなる。また、期間4においては、トランスT2の二次側でトランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線の経路で電流が流れることとなる。
また、期間4においては、トランスT1の一次側のMOSFET(Q1),(Q2)がオフとなっている。このため、トランスT1をリセットするためのリセット電流が、トランスT1の一次巻線→整流ダイオードD1→コンデンサC1→整流ダイオードD2→トランスT1の一次巻線の経路で流れる。
MOSFET(Q1),(Q2)の駆動タイミングとMOSFET(Q3),(Q4と)の駆動タイミングとは、位相が180°ずれて駆動制御される。
(期間5)
期間5は、MOSFET(Q3),(Q4)のゲート信号である信号2とMOSFET(Q6)のゲート信号である信号8とがオフした後、トランスT2の二次巻線の電圧が現実に反転するまでの期間となる。フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT2の二次巻線電圧が反転したことを第二検出部50が検出するまでの間、すなわち第二検出部50による検出電圧の信号5が正から負に反転するまでの間は、フライホイール側のMOSFET(Q7)をオンとしない。
また、フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT2の二次巻線の電圧が反転したことを第二検出部50が検出した後、すなわち第二検出部50による検出電圧の信号5が正から負に反転した後(典型的には信号5がゼロクロスした場合)に、フライホイール側のMOSFET(Q7)をオンとする。
これにより、フォワード型スイッチング電源装置3000は、トランスT2の二次側から出力負荷200へと電力を供給している間は、MOSFET(Q7)による二次巻線のショートを防止し、効率的な駆動となる。
(期間6)
期間6は、MOSFET(Q1),(Q2),(Q3),(Q4)、(Q5),(Q6)がすべてオフとされる、トランスT1の駆動とトランスT2の駆動との間に設けられる期間である。期間6においては、フライホイール側のMOSFET(Q7)がオンとされる。
期間6においては、出力平滑用チョークコイルL1から出力負荷200へと電力を供給する。このため、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q7)→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路で電流が流れることとなる。
(第三の実施形態)
図5は、本発明の第三の実施形態にかかるフォワード型スイッチング電源装置5000の概要を説明する回路図である。また、図6はフォワード型スイッチング電源装置5000の信号1乃至信号11に関する駆動シーケンス概要を説明するタイミングチャート図である。
フォワード型スイッチング電源装置5000は、フォワード型スイッチング電源装置1000の転流ダイオードD5に代えてMOSFET(Q7)を用いた同期整流駆動を遂行する。フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT1とトランスT2との一次側及び二次側は、フォワード型スイッチング電源装置1000と同一の回路構成であるので、重複を避けるためにここでは説明を省略する。
また、MOSFET(Q7)は、MOSFET(Q5)の駆動信号9とMOSFET(Q6)の駆動信号10とが入力されるAND回路85の出力信号11で駆動制御される。
(期間1)
MOSFET(Q1),(Q2),(Q5)が共にオンとされるとともに、MOSFET(Q3),(Q4),(Q6)が共にオフとされる。これにより、トランスT1を介して出力負荷200に電力を供給することができる。
期間1においては、トランスT1の一次側でコンデンサC1→MOSFET(Q1)→トランスT1の一次巻線→MOSFET(Q2)→コンデンサC1の経路で電流が流れることとなる。また、期間1においては、トランスT1の二次側でトランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線の経路で電流が流れることとなる。
また、期間1においては、トランスT2の一次側のMOSFET(Q3),(Q4)がオフとなっている。このため、トランスT2をリセットするためのリセット電流が、トランスT2の一次巻線→整流ダイオードD3→コンデンサC1→整流ダイオードD4→トランスT2の一次巻線の経路で流れる。
(期間2)
期間2は、MOSFET(Q1),(Q2)のゲート信号である信号1がオフした後、トランスT1の二次巻線の電圧が現実に反転するまでの期間となる。フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT1の二次巻線電圧が反転したことを第一検出部40が検出するまでの間、すなわち第一検出部40による検出電圧の信号5が正から負に反転するまでの間は、MOSFET(Q6)をオンとしない。
また、フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT1の二次巻線電流が反転したことを第一検出部40が検出した後、すなわち第一検出部40による検出電圧の信号5が正から負に反転した後(典型的には信号5がゼロクロスした場合)に、MOSFET(Q6)をオンとする。
これにより、フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT1の二次側から出力負荷200へと電力を供給している間は、トランスT1の二次側の電流がトランスT2へと引き込まれることを確実に遮断することができ、効率的な駆動となる。
(期間3)
期間3は、MOSFET(Q1),(Q2),(Q3),(Q4)、すなわちトランスT1,T2の各一次側がすべてオフとされる、トランスT1の駆動とトランスT2の駆動との間に設けられるいわゆるデッドタイムである。期間3においては、MOSFET(Q5),(Q6),(Q7)が全てオンとされる。
期間3においては、出力平滑用チョークコイルL1から出力負荷200へと電力を供給する。このため、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q7)→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、の計3つの電流経路において各々電流が分岐されて流れることとなる。
(期間4)
MOSFET(Q3),(Q4),(Q6)が共にオンとされるとともに、MOSFET(Q1),(Q2),(Q5)が共にオフとされる。これにより、トランスT2を介して出力負荷200に電力を供給することができる。
期間4においては、トランスT2の一次側でコンデンサC1→MOSFET(Q3)→トランスT2の一次巻線→MOSFET(Q4)→コンデンサC1の経路で電流が流れることとなる。また、期間4においては、トランスT2の二次側でトランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線の経路で電流が流れることとなる。
また、期間4においては、トランスT1の一次側のMOSFET(Q1),(Q2)がオフとなっている。このため、トランスT1をリセットするためのリセット電流が、トランスT1の一次巻線→整流ダイオードD1→コンデンサC1→整流ダイオードD2→トランスT1の一次巻線の経路で流れる。
MOSFET(Q1),(Q2)の駆動タイミングとMOSFET(Q3),(Q4と)の駆動タイミングとは、位相が180°ずれて駆動制御される。
(期間5)
期間5は、MOSFET(Q3),(Q4)のゲート信号である信号2がオフした後、トランスT2の二次巻線の電圧が現実に反転するまでの期間となる。フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT2の二次巻線電圧が反転したことを第二検出部50が検出するまでの間、すなわち第二検出部50による検出電圧の信号7が正から負に反転するまでの間は、MOSFET(Q5)をオンとしない。
また、フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT2の二次巻線電圧が反転したことを第二検出部50が検出した後、すなわち第二検出部50による検出電圧の信号7が正から負に反転した後(典型的には信号7がゼロクロスした場合)に、MOSFET(Q5)をオンとする。
これにより、フォワード型スイッチング電源装置5000は、トランスT2の二次側から出力負荷200へと電力を供給している間は、トランスT2の二次側の電流がトランスT1へと引き込まれることを確実に遮断することができ、効率的な駆動となる。
(期間6)
期間6は、MOSFET(Q1),(Q2),(Q3),(Q4)、すなわちトランスT1,T2の各一次側がすべてオフとされる、トランスT1の駆動とトランスT2の駆動との間に設けられるいわゆるデッドタイムである。
期間6においては、出力平滑用チョークコイルL1から出力負荷200へと電力を供給する。このため、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q7)→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q5)→トランスT1の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、出力平滑用チョークコイルL1→出力平滑コンデンサC2→MOSFET(Q6)→トランスT2の二次巻線→出力平滑用チョークコイルL1の電流経路と、の計3つの電流経路において各々電流が分岐されて流れることとなる。
フォワード型スイッチング電源装置5000は、同期整流の駆動タイミングを最適化し、最大限同期整流の効率向上を図る駆動制御を実現できる。また、フォワード型スイッチング電源装置5000は、負荷の大小に拘わらず常に最適なタイミングでの駆動とできる。また、フォワード型スイッチング電源装置5000は、スイッチング素子の同時オンによる回路損傷を確実に回避可能である。
フォワード型スイッチング電源装置5000は、以降期間1〜期間6を順次繰り返して駆動されることとなる。また、各コンバータを1石型のフォワード型スイッチング電源として構成した場合においても、本発明を適用して駆動制御することが可能である。
上述した各実施形態におけるフォワード型スイッチング電源装置は、説明の便宜上、各々トランスを二つ並列に備える構成として説明したが、二つ以上の複数のトランスを備え順次位相をずらして駆動するスイッチング電源装置としてもよい。また、本発明にいうデッドタイムとは、典型的には各タイミングチャート図に説明した期間3と期間6とに対応する。
また、上述した各実施形態で説明したフォワード型スイッチング電源装置1000,3000,5000は、各実施形態での説明に限定されることはなく、自明な範囲で任意にその構成や形状・構造・組み合わせ等を変更し、適宜その駆動方法を変更して用いることができる。
本発明は、フライバック方式、フォワード型を含めたスイッチング電源装置一般に幅広く適用できる。
10・・駆動制御部、15・・AND回路、20,35・・信号生成部、40・・第一検出部、50・・第二検出部、100・・入力電源、200・・出力負荷、1000・・フォワード型スイッチング電源装置。

Claims (12)

  1. 入力電源に対して並列に設けられた第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路と、
    負荷に対して並列に設けられた前記第一のトランスの二次側回路と前記第二のトランスの二次側回路と、
    前記第一のトランスと前記第二のトランスとの位相を180°ずらして駆動する駆動制御部と、を備えるフォワード型スイッチング電源装置において、
    前記第一のトランスの二次側巻線電圧を検出する第一検出部と、前記第二のトランスの二次側巻線電圧を検出する第二検出部と、をさらに備え、
    前記駆動制御部は、
    前記第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第一検出部の検出値が反転する場合に、前記第二のトランスの二次側回路をオンとし、
    前記第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第二検出部の検出値が反転する場合に、前記第一のトランスの二次側回路をオンとし、
    メイントランスの二次側巻線に発生する電圧の反転を検出して、この反転タイミングに基づいて同期整流駆動することにより、MOSFETの同時オンに起因する回路損傷を回避し、
    前記MOSFETの同時オンとは、前記第一のトランスの一次側巻線と前記入力電源との間に並列に設けられた二つのMOSFETと前記第二のトランスの二次側巻線と前記負荷との間に設けられたMOSFETとの同時オン、または前記第二のトランスの一次側巻線と前記入力電源との間に並列に設けられた二つのMOSFETと前記第一のトランスの二次側巻線と前記負荷との間に設けられたMOSFETとの同時オン、であり、
    前記トランスの一次側回路がオフとは、前記トランスの一次側巻線と前記入力電源との間に並列に設けられた二つのMOSFETがオフとされることであり、
    前記トランスの二次側回路がオンとは、前記トランスの二次側巻線と前記負荷との間に設けられたMOSFETがオンとされることである
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のフォワード型スイッチング電源装置において、
    前記第一のトランスの一次側回路と前記第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方は、1石型である
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置。
  3. 請求項1に記載のフォワード型スイッチング電源装置において、
    前記第一のトランスの一次側回路と前記第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方は、2石型である
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のフォワード型スイッチング電源装置において、
    前記駆動制御部は、
    前記第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第一検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、前記第二のトランスの二次側回路をオンとし、
    前記第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第二検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、前記第一のトランスの二次側回路をオンとする
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のフォワード型スイッチング電源装置において、
    前記第一のトランスの二次側回路と前記第二のトランスの二次側回路とは、共通の出力平滑用チョークコイルと共通の出力平滑コンデンサと共通の転流ダイオードとを備える
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置。
  6. 請求項5に記載のフォワード型スイッチング電源装置において、
    前記共通の転流ダイオードに代えて、スイッチング素子を備え、
    前記駆動制御部は、前記スイッチング素子を同期整流駆動する
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置。
  7. 入力電源に対して並列に設けられた第一のトランスの一次側回路と第二のトランスの一次側回路と、負荷に対して並列に設けられた前記第一のトランスの二次側回路と前記第二のトランスの二次側回路と、前記第一のトランスと前記第二のトランスとの位相を180°ずらして駆動する駆動制御部と、前記第一のトランスの二次側巻線電圧を検出する第一検出部と、前記第二のトランスの二次側巻線電圧を検出する第二検出部と、を備えるフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法であって、
    前記第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第一検出部の検出値が反転する場合に、前記第二のトランスの二次側回路をオンとする工程と、
    前記第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第二検出部の検出値が反転する場合に、前記第一のトランスの二次側回路をオンとする工程と、を有し、
    メイントランスの二次側巻線に発生する電圧の反転を検出して、この反転タイミングに基づいて同期整流駆動することにより、MOSFETの同時オンに起因する回路損傷を回避し、
    前記MOSFETの同時オンとは、前記第一のトランスの一次側巻線と前記入力電源との間に並列に設けられた二つのMOSFETと前記第二のトランスの二次側巻線と前記負荷との間に設けられたMOSFETとの同時オン、または前記第二のトランスの一次側巻線と前記入力電源との間に並列に設けられた二つのMOSFETと前記第一のトランスの二次側巻線と前記負荷との間に設けられたMOSFETとの同時オン、であり、
    前記トランスの一次側回路がオフとは、前記トランスの一次側巻線と前記入力電源との間に並列に設けられた二つのMOSFETがオフとされることである
    前記トランスの二次側回路がオンとは、前記トランスの二次側巻線と前記負荷との間に設けられたMOSFETがオンとされることである
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法。
  8. 請求項7に記載のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法において、
    前記第一のトランスの一次側回路と前記第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方は、1石型である
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法。
  9. 請求項7に記載のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法において、
    前記第一のトランスの一次側回路と前記第二のトランスの一次側回路との少なくともいずれか一方は、2石型である
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法において、
    前記第一のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第一検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、前記第二のトランスの二次側回路をオンとする工程と、
    前記第二のトランスの一次側回路がオフであり、かつ前記第二検出部の検出値がゼロ以下となった場合に、前記第一のトランスの二次側回路をオンとする工程と、を有する
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法において、
    前記第一のトランスの二次側回路と前記第二のトランスの二次側回路とは、共通の出力平滑用チョークコイルと共通の出力平滑コンデンサと共通の転流ダイオードとを備える
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法。
  12. 請求項11に記載のフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法において、
    前記共通の転流ダイオードに代えて、スイッチング素子を備え、
    前記スイッチング素子を同期整流駆動する工程を有する
    ことを特徴とするフォワード型スイッチング電源装置の駆動方法。
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