JP5651503B2 - 発泡成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡成形用金型に充填された多数の発泡性樹脂粒子を加熱して成形される発泡成形体に関する。
発泡成形体は、樹脂粒子を予備発泡し、得られた発泡性樹脂粒子を発泡成形用金型に充填し、蒸気で加熱して再度発泡させ、冷却水等を用いて冷却した後、金型から離型する、といった所謂型内成形法によって製造されるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
尚、発泡成形体の中でも、ポリプロピレン系樹脂の発泡成形体は、機械的強度が大きく、緩衝性、耐摩耗性、耐薬品性等が優れていることから、自動車部品等の機械部品の通い箱や、液晶用ガラス基板や精密電子機器のデバイス等の搬送用容器として広く用いられている(特許文献1の段落0002に記載)。
特開平11−343360号公報(段落0003参照)
ところで、近年において、発泡成形体において外観が重要視されるものが増えてきている。これは、使用者の目に触れる場所に使用される一般緩衝包材、自動車内装部材、通い箱と言った用途が増えてきているからであり、発泡成形体には、元来有している剛性、軽量性、断熱性などの物性に加え、意匠的な外観価値が求められている。
しかしながら、発泡成形体の表面には、その製法上、発泡性樹脂粒子の粒径や発泡密度のバラツキ等に起因して亀甲模様が発生することがあり、この亀甲模様が意匠的な外観価値を損なうことがある。亀甲模様を目立たなくさせるために、例えば発泡成形体の表面に凹凸模様を形成することが行われているが、十分な効果が得られていないのが実情である。因みに、発泡成形体の表面に凹凸模様を形成する目的には、異音防止、ズレ防止、キズ隠しなども挙げられる。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、亀甲模様を目立たなくさせることができる発泡成形体を提供することを課題とする。
本発明の発泡成形体は、前述の課題解決のために、多数の発泡性樹脂粒子を発泡成形用金型に充填し、加熱することにより多数の発泡性樹脂粒子を加熱融着させて成形される発泡成形体であって、前記発泡性樹脂粒子として、0.5mmから7mmの範囲の粒径(直径)のものを用い、形状及び大きさが異なる複数種類の凹部が不等間隔で形成され、前記凹部が1.2mm から22.9mm の範囲の面積を有するものからなり、かつ、凹部の深さが0.5mm〜7mmに設定された発泡成形用金型を用いて成形されることを特徴としている。
本願発明者は、表面に形成される凹部の大きさをいろいろ変更した発泡成形体を多数成形した結果、上記のように、発泡性樹脂粒子として、0.5mmから7mmの範囲の粒径(直径)のものを用い、形状及び大きさが異なる複数種類の凹部が不等間隔で形成され、前記凹部が1.2mm から22.9mm の範囲の面積を有するものからなり、かつ、凹部の深さが0.5mm〜7mmに設定された発泡成形用金型を用いて発泡成形体を成形することによって、亀甲模様を目立たなくさせることができた。
以上の如く、本発明によれば、発泡性樹脂粒子として、0.5mmから7mmの範囲の粒径(直径)のものを用い、形状及び大きさが異なる複数種類の凹部が不等間隔で形成され、前記凹部が1.2mm から22.9mm の範囲の面積を有するものからなり、かつ、凹部の深さが0.5mm〜7mmに設定された発泡成形用金型を用いて発泡成形体を成形することによって、亀甲模様を目立たなくさせることができる発泡成形体を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る発泡成形体の平面図を示す。 図1における領域Bの拡大図を示す。 図1における領域Cの拡大図を示す。 図1における領域Dの拡大図を示す。 領域Bにおける凹部の面積データに基づいて作成したヒストグラムを示す。 領域Cにおける凹部の面積データに基づいて作成したヒストグラムを示す。 領域Dにおける凹部の面積データに基づいて作成したヒストグラムを示す。 本発明の第二実施形態に係る発泡成形体の一部を拡大した平面図を示す。 本発明の第三実施形態に係る発泡成形体の一部を拡大した平面図を示す。 凹部が形成された金型内に発泡性樹脂粒子を充填した状態であって、(a)は金型に形成される複数の凹部を同一の大きさでかつ同一のピッチにした場合を示し、(b)は金型に形成される複数の凹部を異なる大きさでかつ異なるピッチにした場合を示す。
以下、本発明に係る発泡成形体の一実施形態について、図面を参酌しつつ説明する。
発泡成形体は、予め発泡させた発泡性樹脂粒子を金型に充填し、充填された発泡性樹脂粒子を加熱して発泡成形される。尚、発泡倍率は、使用目的に応じて適宜変更することができる。
発泡成形体は、任意の発泡性樹脂材料で作ることができるが、発泡性樹脂材料の中でも熱可塑性樹脂で成形された発泡成形体であることが好ましい。前記熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。
<第一実施形態>
図1に示すように、発泡成形体1の水平な表面には、独立した多数の凹部A1,A2,A3,A4,A5…が形成されている。それら凹部A1,A2,A3,A4,A5…は、形状及び大きさが異なる複数種類(図1では、数えることができないくらい多数の種類)の凹部からなり、しかも複数種類の凹部A1,A2,A3,A4,A5…がランダムに配置されている。
また、前記金型の凹部の深さを0.5mmから7mmと非常に浅く設定しているため、金型としては、エッチング加工により作製することによって、設計の自由度が増すだけでなく、複雑な形状の金型の成形面を精度よく形成することができて好ましいが、切削加工等その他の作製方法を用いてもよく、金型の作製方法については特に限定されない。
前記のように設計された金型により発泡成形体を成形することによって、発泡成形体1の表面に発生する亀甲模様を目立ち難くすることができ、意匠性に優れた発泡成形体1にすることができる。よって、商品価値の高い発泡成形体1を得ることができる。また、発泡成形体1に例えキズが付いたとしても、凹部A1,A2,A3,A4,A5…によってキズを打ち消してキズを目立ち難くすることができる、というのも凹部A1,A2,A3,A4,A5…が奏する効果である。
また、車両に備えさせるツールボックス(図示せず)に前記凹部A1,A2,A3,A4,A5…を形成しておけば、例えば車両の走行中に、金属製の枠部材(図示せず)を載置しているツールボックスが枠部材に対して不測に移動した際において、枠部材とツールボックスとが擦れて異音が発生することをも抑制することができる。
また、発泡成形体を、フロアスペーサとして用いる場合がある。つまり、発泡成形体でなるフロアスペーサが、フロアパネル(図示せず)とそれの上に配置される内装材としてのフロアカーペットとの間に配置されている場合に、フロアスペーサの上面に下方に凹んだ凹部A1,A2,A3,A4,A5…を備えさせることによって、フロアカーペットの裏地材などの一部が凹部A1,A2,A3,A4,A5…に入り込むことで、フロアカーペットが、その上に載せられている乗員の足の動きによりフロアスペーサに対して位置ずれすることを抑制することができる利点がある。
図1に示すように、発泡成形体1の特定の3つの領域B,C,D(同一の正方形で囲まれた領域)のそれぞれにおいて、全ての凹部の面積と凹部が形成されていない平坦部の面積とを含む総面積(縦30mm×横30mm=900mm)に対して全ての凹部が占める面積の比率を以下において算出している。
具体的には、図1の特定領域Bでは、図2に示すように、領域内の凹部が53個あり、それぞれの面積を求め、それら全て(53個)の凹部の面積を合計した面積403.9937mm2を算出し、全ての凹部の面積403.9937mm2/総面積900mm2×100%=44.9%(小数点以下2桁目を四捨五入している)となった。表1に、1から53の凹部の面積を記載している。
Figure 0005651503
また、図1の特定領域Cでは、図3に示すように、領域内の凹部が47個あり、それぞれの面積を求め、それら全て(47個)の凹部の面積を合計した面積408.0905mm2を算出し、全ての凹部の面積408.0905mm2/総面積900mm2×100%=45.3%(小数点以下2桁目を四捨五入している)となった。表2に、1から47の凹部の面積を記載している。
Figure 0005651503
また、図1の特定領域Dでは、図4に示すように、領域内の凹部が49個あり、それぞれの面積を求め、それら全ての凹部の面積を合計した面積382.1881mm2を算出し、全ての凹部の面積382.1881mm2/総面積900mm2×100%=42.5%(小数点以下2桁目を四捨五入している)となった。表3に、1から49の凹部の面積を記載している。
Figure 0005651503
以上、3つの領域それぞれの凹部の比率が44.9%、45.3%、42.5%であり、その中の最小値が42.5%で最大値が45.3%であった。
例えば、図2から図4において凹部の外形ラインが完全な形で現れている凹部の中から、面積が最も小さい凹部を探し出し(例えば図2において、1,2,3,4,6,10,18,19,25,26,35,43,48,49,51,53番の凹部は、途中で途切れた形状になっているため、除外している)、その凹部の最小面積が表1の45番の1.2006mm2であり、同様に、凹部の最大面積を探すと、表1の5番の22.9013mm2である。
また、領域Bに関するヒストグラムを図5に示し、領域Cに関するヒストグラムを図6に示し、領域Dに関するヒストグラムを図7に示している。これら各ヒストグラムは、横軸に凹部の面積(mm2)を取り、縦軸に面積データの頻度(個数)を取っている。そこで、図5の領域Bでは、凹部の面積が8.0709mm2から12.3332mm2の間に多くの個数のデータが集中しており、この区間のデータの個数が22個で、全体の凹部の個数(53個)の41.5%(小数点以下2桁目を四捨五入している)を占めている。また、図6の領域Cでは、凹部の面積が6.8219mm2から11.3158mm2の間に多くの個数のデータが集中しており、この区間のデータの個数が23個で、全体の凹部の個数(47個)の48.9%(小数点以下2桁目を四捨五入している)を占めている。また、図7の領域Dでは、凹部の面積が6.4673mm2から11.0323mm2の間に多くの個数のデータが集中しており、この区間のデータの個数が25個で、全体の凹部の個数(49個)の51.0%(小数点以下2桁目を四捨五入している)を占めている。
前記3つの領域のデータを見てみると、3つの領域においてデータが集中している区間の凹部の面積のうちの最小面積が領域Dの6.5mm2(小数点以下2桁目を四捨五入している)であり、3つの領域においてデータが集中している区間の凹部の面積のうちの最大面積が領域Bの12.3mm2(小数点以下2桁目を四捨五入している)である。つまり、6.5mm2から12.3mm2の間の範囲に凹部の面積のデータが集中していると考えられる。また、全体の個数に対する3つの領域において凹部の面積のデータが集中している領域の凹部の個数の比率は、最小値の41.5%から最大値の51.0%の間になっている。
さらに、上記データ結果に基づいて考察すれば、発泡成形体は、発泡性樹脂粒子として、0.5mmから7mmの範囲の粒径(直径)のものを用い、前記凹部が最小面積の1.2mm2から最大面積の22.9mm2の範囲の面積を有するものからなり、全部の凹部の個数に対して6.5mm2から12.3mm2の範囲の面積の凹部が占める個数の比率を41.5%から51.0%の範囲に設定することが好ましい。
<第二実施形態>
また、図8に、図2〜図4で示した多数の凹部とは、異なる形状と大きさの複数種類(図8では、数えることができないくらい多数の種類)の凹部1,2,3,4,5…を備えた第二の発泡成形体2が示されている。これら複数種類の凹部1,2,3,4,5…がランダムに配置されている。尚、発泡成形体2は、縦30mm×横30mmの大きさからなり、図9は拡大図を示している。
また、前記金型の凹部の深さを0.5mmから7mmと非常に浅く設定しているため、金型としては、エッチング加工により作製することによって、設計の自由度が増すだけでなく、複雑な形状の金型の成形面を精度よく形成することができて好ましいが、切削加工等その他の作製方法を用いてもよく、金型の作製方法については特に限定されない。
前記のように設計された金型により発泡成形体を成形することによって、発泡成形体2の表面に発生する亀甲模様を目立ち難くする効果はあるものの、目視により確認したところ、図1で示した発泡成形体に比べて亀甲模様が微かに残っている。また、発泡成形体2に例えキズが付いたとしても、凹部1,2,3,4,5…によってキズを打ち消してキズを目立ち難くすることができる、という効果も図1で示した発泡成形体に比べて小さいものの発揮できる。
また、車両に備えさせるツールボックス(図示せず)に前記凹部1,2,3,4,5…を形成しておけば、例えば車両の走行中に、金属製の枠部材(図示せず)を載置しているツールボックスが枠部材に対して不測に移動した際において、枠部材とツールボックスとが擦れて異音が発生することをも抑制することができる。
また、発泡成形体を、フロアスペーサとして用いる場合がある。つまり、発泡成形体でなるフロアスペーサが、フロアパネル(図示せず)とそれの上に配置される内装材としてのフロアカーペットとの間に配置されている場合に、フロアスペーサの上面に下方に凹んだ凹部1,2,3,4,5…を備えさせることによって、フロアカーペットの裏地材などの一部が凹部1,2,3,4,5…に入り込むことで、フロアカーペットが、その上に載せられている乗員の足の動きによりフロアスペーサに対して位置ずれすることを抑制することができる利点がある。
また、発泡成形体2において、全ての凹部の面積と凹部が形成されていない平坦部の面積とを含む総面積(縦30mm×横30mm=900mm)に対して全ての凹部が占める面積の比率を以下において算出している。
具体的には、図8に示すように、凹部が全部で321個あり、それぞれの面積を求め、それら全て(321個)の凹部の面積を合計した面積672.40672mm2を算出し、全ての凹部の面積672.40672mm2/総面積900mm2×100%=74.7%(小数点以下2桁目を四捨五入している)となった。表4−1から表4−3に、1から321の凹部の面積を記載している。
Figure 0005651503
Figure 0005651503
Figure 0005651503
<第三実施形態>
また、図9に、図2〜図4で示した多数の凹部とは、異なる形状と大きさの複数種類(図9では、数えることができないくらい多数の種類)の凹部1,2,3,4,5…を備えた第三の発泡成形体3が示されている。これら複数種類の凹部1,2,3,4,5…がランダムに配置されている。尚、発泡成形体3は、縦30mm×横30mmの大きさからなり、図9は拡大図を示している。
また、前記金型の凹部の深さを0.5mmから7mmと非常に浅く設定しているため、金型としては、エッチング加工により作製することによって、設計の自由度が増すだけでなく、複雑な形状の金型の成形面を精度よく形成することができて好ましいが、切削加工等その他の作製方法を用いてもよく、金型の作製方法については特に限定されない。
前記のように設計された金型により発泡成形体を成形することによって、前述したように図1で示した発泡成形体1に比べて効果が小さいものの、亀甲模様を打ち消すという効果を奏し、第二実施形態と同様の効果を奏する結果となった。
また、図9の発泡成形体3において、全ての凹部の面積と凹部が形成されていない平坦部の面積とを含む総面積(縦30mm×横30mm=900mm)に対して全ての凹部が占める面積の比率を以下において算出している。
具体的には、図9では、凹部が全部で164個あり、それぞれの面積を求め、それら全て(164個)の凹部の面積を合計した面積116.451256mm2を算出し、全ての凹部の面積116.451256mm2/総面積900mm2×100%=12.9%(小数点以下2桁目を四捨五入している)となった。表5−1及び表5−2に、1から164の凹部の面積を記載している。
Figure 0005651503
Figure 0005651503
第一実施形態から第三実施形態において、全ての凹部の面積と凹部が形成されていない平坦部Hの面積とを含む総面積に対して全ての凹部が占める面積との比率が44.9%、45.3%、42.5%、74.7%、12.9%の5つの値を得ることができた。そして、いずれの場合も、亀甲模様を目立たなくさせることができる効果を得ることができる点においては共通することから、最小値の12.9%から最大値の74.7%の範囲になるように、金型を設計すればよいことになる。しかし、12.9%と74.7%の発泡成形体では、44.9%、45.3%、42.5%の発泡成形体に比べて、亀甲模様を目立たなくさせる効果が少し低くなることから、42.5%から45.3%の範囲の発泡成形体を形成することが最良であるということが考察できる。
発泡成形体に亀甲模様が形成される原因の一つを図10(a),(b)に基づいて説明する。図10(a)では、金型Kに同一の大きさの凹部K1が紙面の上下方向において等間隔で形成されている状態を示し、図10(b)では、大きさの異なる凹部K2〜K6が紙面の上下方向において不等間隔で形成されている。図10(a)における凹部K1とこれに対向する発泡性樹脂粒子Rとの間の隙間S1,S2の大きさを見てみると、図10(b)における例えば凹部K2,K3とこれに対向する発泡性樹脂粒子Rとの間の隙間S3,S4よりも大きい。逆に言えば、図10(b)の隙間S3,S4が、図10(a)の隙間S1,S2よりも小さい。このため、図10(a)では隙間S1,S2を埋めるために凹部K1,K1に対向する発泡性樹脂粒子R,Rが図10(b)の凹部K2,K3に対向する発泡性樹脂粒子R,Rに比べて大きく膨脹しなければならないため、その分、他の発泡性樹脂粒子Rの膨張率とのバランスが崩れ、亀甲模様が形成されると推測できる。従って、図10(a)のように、金型Kに同一の大きさの凹部K1を等間隔で形成されているもので発泡成形体を成形すると、亀甲模様を消すことができないのに対して、図10(b)のように、金型Kに大きさの異なる凹部K2〜K6を不等間隔で形成することによって、凹部K2,K3とこれに対向する発泡性樹脂粒子R,Rとの間の隙間S3,S4を小さくすることができるので、金型内の発泡性樹脂粒子Rをほぼ均一に膨脹させることができ、その結果、亀甲模様が形成され難いと考えられる。因みに、本願発明者は、図10(a)の凹部K1の大きさのみを変更した多数の金型を作製し、それらの金型にて発泡成形体を成形したが、亀甲模様が発生していた。また、黒色顔料を用いて黒色の発泡成形体を成形する場合において、図10(a)の金型を用いると、白っぽくなる部分が発生し、色ムラが発生するのに対して、図10(b)の金型を用いると、白っぽくなる部分が発生せず、色ムラのない黒色の発泡成形体を成形することができる利点もある。
尚、本発明に係る発泡成形体は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、実施形態で示した発泡成形体の凹部は、大きさだけでなく、形状をも異なるように構成したが、形状(例えば円形、楕円形など)は同一で大きさのみ異なるように構成してもよい。
1,2,3…発泡成形体、A1,A2,A3,A4,A5…凹部、B,C,D…領域、H…平坦部、K…金型、K1,K2,K3,K4,K5,K6…凹部、R…発泡性樹脂粒子、S1,S2,S3,S4…隙間

Claims (1)

  1. 多数の発泡性樹脂粒子を発泡成形用金型に充填し、加熱することにより多数の発泡性樹脂粒子を加熱融着させて成形される発泡成形体であって、
    前記発泡性樹脂粒子として、0.5mmから7mmの範囲の粒径(直径)のものを用い、形状及び大きさが異なる複数種類の凹部が不等間隔で形成され、前記凹部が1.2mm から22.9mm の範囲の面積を有するものからなり、かつ、凹部の深さが0.5mm〜7mmに設定された発泡成形用金型を用いて成形される発泡成形体。
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