JP5649868B2 - 油中水型油脂組成物の凝集防止方法 - Google Patents
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Description
(1)油脂、粉末調味原料及び水系調味原料を含有する油中水型油脂組成物の製造において、ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを添加することを特徴とする油中水型油脂組成物の凝集防止方法、
(2)油中水型油脂組成物がルウの製造に用いられるものである前記(1)に記載の凝集防止方法、
からなっている。
工程(1):油脂を、必要なら加熱して約60〜90℃に保ち、その中にショ糖脂肪酸エステルおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを添加して、例えばクレアミックス(型式:CLM−0.8S;エム・テクニック社製)を用いて、回転数約2000〜8000rpm、撹拌時間約2〜20分間攪拌・混合する。
工程(2):(1)で作製した混合物に粉末調味原料及び水系調味原料を加えて、例えばクレアミックス(型式:CLM−0.8S;エム・テクニック社製)を用いて、回転数約2000〜8000rpm、撹拌時間約2〜20分間で攪拌・混合する方法により油中水型の形態を有する油中水型油脂組成物が得られる。
<上白糖及びポークエキスを含有する油中水型油脂組成物>
なたね油(商品名:なたね白絞油;ボーソー油脂社製)90gを200ml容ビーカーに入れ、これを70℃まで加熱し、ショ糖ステアリン酸エステル(商品名:リョ−トーシュガーエステルS−570;三菱化学フーズ社製)0.15g、およびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)0.15gを加え、クレアミックス(型式:CLM−0.8S;エム・テクニック社製)を用いて、回転数4000rpmで5分間攪拌・混合した。得られた混合物に上白糖(商品名:精製上白糖ST;大日本明治製糖社製)8.5g及びポークエキス(商品名:ポークエキスG;水分含有量44.0質量%;理研ビタミン社製)1.5gを加え、該クレアミックスを用いて、回転数4000rpmで5分間攪拌・混合し、油中水型油脂組成物(実施例品1)を得た。
実施例1に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gに替えて、ショ糖ステアリン酸エステル(商品名:リョ−トーシュガーエステルS−570;三菱化学フーズ社製)0.30gを使用したこと以外は、実施例1と同様に実施し、油中水型油脂組成物(比較例品1)を得た。
実施例1に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gに替えて、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)0.30gを使用したこと以外は、実施例1と同様に実施し、油中水型油脂組成物(比較例品2)を得た。
実施例1に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様に実施し、油中水型油脂組成物(対照例品1)を得た。
上記実施例、比較例および対照例の実施中に、凝集の程度を目視により観察し評価した。結果を表1に示す。
<オニオンパウダー及びトマトペーストを含有する油中水型油脂組成物>
なたね油(商品名:なたね白絞油;ボーソー油脂社製)95gを200ml容ビーカーに入れ、これを70℃まで加熱し、ショ糖ステアリン酸エステル(商品名:リョ−トーシュガーエステルS−570;三菱化学フーズ社製)0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)0.15gを加え、クレアミックス(型式:CLM−0.8S;エム・テクニック社製)を用いて、回転数4000rpmで5分間攪拌・混合した。得られた混合物にオニオンパウダー(商品名:オニオンエキスパウダーGF;日研フード社製)4.5g及びトマトペースト(商品名:トマトペーストトルコ産CB;水分含有量70.0質量%;カゴメ社製)0.5gを加え、該クレアミックスを用いて、回転数4000rpmで5分間攪拌・混合し、油中水型油脂組成物(実施品2)を得た。
実施例2に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gに替えて、ショ糖ステアリン酸エステル(商品名:リョ−トーシュガーエステルS−570;三菱化学フーズ社製)0.30gを使用したこと以外は、実施例2と同様に実施し、油中水型油脂組成物(比較例品3)を得た。
実施例2に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gに替えて、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)0.30gを使用したこと以外は、実施例2と同様に実施し、油中水型油脂組成物(比較例品4)を得た。
実施例1に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gを使用しなかったこと以外は、実施例2と同様に実施し、油中水型油脂組成物(対照例品2)を得た。
上記実施例、比較例および対照例の実施中に、凝集の程度を目視により観察し評価した。結果を表2に示す。
<オニオンパウダー及びチキンブイヨンを含有する油中水型油脂組成物>
なたね油(商品名:なたね白絞油;ボーソー油脂社製)95gを200ml容ビーカーに入れ、これを70℃まで加熱し、ショ糖ステアリン酸エステル(商品名:リョ−トーシュガーエステルS−570;三菱化学フーズ社製)0.15g、およびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)0.15gを加え、クレアミックス(型式:CLM−0.8S;エム・テクニック社製)を用いて、回転数4000rpmで5分間攪拌・混合した。得られた混合物にオニオンパウダー(商品名:オニオンエキスパウダーGF;日研フード社製)4.5g及びチキンブイヨン(商品名:チキンブイヨンRK16;水分含有量87.0質量%;日本ピュアフード社製)0.5gを加え、該クレアミックスを用いて、回転数4000rpmで5分間攪拌・混合し、油中水型油脂組成物(実施例品3)を得た。
実施例3に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gに替えて、ショ糖ステアリン酸エステル(商品名:リョ−トーシュガーエステルS−570;三菱化学フーズ社製)0.30gを使用したこと以外は、実施例3と同様に実施し、油中水型油脂組成物(比較例品5)を得た。
実施例3に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gに替えて、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)0.30gを使用したこと以外は、実施例3と同様に実施し、油中水型油脂組成物(比較例品6)を得た。
実施例3に記載のショ糖ステアリン酸エステル0.15gおよびポリグリセリン縮合リシノール酸エステル0.15gを使用しなかったこと以外は、実施例2と同様に実施し、油中水型油脂組成物(対照例品3)を得た。
上記実施例、比較例および対照例の実施中に、凝集の程度を目視により観察し評価した。結果を表3に示す。
Claims (2)
- 油脂、粉末調味原料及び水系調味原料を含有する油中水型油脂組成物の製造において、下記工程(1)及び(2)を実施することを特徴とする油中水型油脂組成物の凝集防止方法。
工程(1):油脂中にショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを添加して、攪拌・混合する。
工程(2):(1)で作製した混合物に粉末調味原料及び水系調味原料を加えて、攪拌・混合する方法により油中水型油脂組成物を得る。 - 油中水型油脂組成物がルウの製造に用いられるものである請求項1に記載の凝集防止方法。
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