JP5646920B2 - コイル回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用済みモータの固定子から銅線のコイルを回収する装置に関する。
図1に示す固定子1は、薄い珪素鋼板を積層した鉄心2と、該鉄心2に巻装される銅線よりなるコイル3からなっており、銅線の回収は従来、破砕機により破砕したのち、磁気選別機や比重選別機を用いて行っていた(特許文献1)。
特開平11−239782号
上述する従来の方法では、回収された銅線中に鉄心の微小片が混入しがちで、鉄心の微小片が混入すると、リサイクルのため銅線を溶融したとき銅の不純物の鉄が混ざり、銅の品質を低下させる。
本発明は、使用済みモータの固定子から銅線のみを確実に回収することができる装置を提供することを目的とする。
請求項1に係わる発明は、径方向に拡縮可能なチャックと、該チャックを径方向に拡縮する拡縮手段を有し、鉄心及び該鉄心に巻装されるコイルよりなり、該コイルが鉄心の両側に突出した形態をなす固定子を前記チャックに嵌挿した状態で前記拡縮手段によりチャックを径方向に拡開させ、固定子を内周側から圧着して固定するチャック装置と、前記チャックを前記径方向と直交する軸方向に進退させて、鉄心の一方から突出するコイル突出部の切断箇所を所定の切断位置に位置決めする位置決め手段と、切断位置において前記チャックに向かい前記径方向に進退するコイル切断刃を備えた切断装置と、前記チャック装置により固定され、かつ前記位置決め装置により位置決めされた状態の固定子に対し、切断装置のコイル切断刃により鉄心の一方から突出する前記コイル突出部を切断位置で切断後、鉄心の他方から突出するコイル突出部を把持し、鉄心からコイルを引抜く引抜装置とからなることを特徴とする。
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、前記拡縮手段は、前記チャックを周方向に複数に分割してなるチャック片を環状に組合わせたときのチャックに形成される漏斗状部と、該漏斗状部に嵌挿されるコーンと、前記チャック片をコーンに押付けるバネと、該コーンを進退させる進退機構とよりなることを特徴とし、
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2に係わる発明において、位置決め手段は、前記チャックを軸方向に多段階ないし無段階に進退させる進退手段と、前記切断位置のコイル突出部に光点を当てるレーザポインタよりなることを特徴とする。
請求項4に係わる発明は、請求項1〜3に係わる発明において、切断装置は、チャックを回転させる回転機構と、前記コイル切断刃を径方向に一定量進退させるアクチュエイターと、該アクチュエイターにより進退する取付部に直接又はスペーサを介して取り付けられるブラケットと、該ブラケットに回転可能に軸支されるコイル切断刃とよりなることを特徴とする。
請求項5に係わる発明は、請求項1〜4に係わる発明において、引抜装置は、径方向に開閉可能で、下端に爪を備えた爪板と、該爪板を開閉させるアクチュエイターよりなり、該アクチュエイターにより爪板を閉じると、爪がコイル突出部に食い込み把持するクランプ機構と、該クランプ機構を前記軸方向に進退させる機構とよりなることを特徴とする。
請求項1に係わる発明は、チャックの拡開により固定子を内周側から固定した状態で、鉄心の一方の側から突出するコイル突出部を切断したのち、鉄心の他方の側から突出するコイル突出部を把持し、鉄心からコイルを引抜くようにしたもので、コイルのみを鉄心から確実に分離することができ、鉄心が混入することはない。
請求項2に係わる発明によると、漏斗状部に嵌挿されるコーンの進退によりチャックを拡縮させることができ、請求項3に係わる発明によると、固定子のサイズに合わせてコイル突出部の切断箇所を切断位置に位置決めすることができる。
請求項4に係わる発明によると、チャックにより固定された固定子を回転させることでコイル切断刃によるコイルへの押し切りが行われ、請求項5に係わる発明によると、爪板を閉じて爪で、コイル突出部を把持したのち後退することにより、チャック装置により固定された固定子からコイルを引抜くことができる。
固定子の概略断面図。 本発明に係わるコイル回収装置の全体構成を示す図。 チャック装置の平面図。 切断装置と図3のA−A線におけるチャック装置の断面図。 切断装置の平面図。 周溝が幅広である場合のコイル切断時の説明図。 周溝が幅狭である場合のコイル切断時の説明図。 ライナーによって形成した周溝の断面図。 クランプ機構の部分断面正面図。 爪と押え部下端を断面で表したクランプ機構の平面図。 爪と押え部がコイル突出部を把持するときの状態を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面により説明する。
図2は、モータの固定子から銅線のコイルを回収する装置の全体構成を示すもので、フレーム5には固定子1を内周側から固定するチャック装置6と、固定子1を切断位置に合わせて上下に位置調整し、位置決めする位置決め手段7と、前記チャック装置6及び位置決め手段7によって固定し位置決めされた固定子1のコイル3を鉄心2より下側に突出する突出部分において水平に切断する切断装置8と、該切断装置によって切断後、鉄心2より上側に突出するコイル3の突出部分を鉄心2から上方に引抜き回収する引抜装置9が設けられ、以下、これらについて順に詳述する。
固定子1のチャック装置6は、図3及び図4に示すように周方向に三つ割以上、好ましくは図3に示されるように三つ割に分割されたチャック11と、該チャック11を径方向に拡縮させる拡縮手段よりなり、チャック11を三分割してなる個々の弧状のチャック片11aはそれぞれ、垂直部11bと、該垂直部下端より横向きに突出する突片11cよりなって縦断面がL形をなし、垂直部11bは図3のように三個のチャック片11aを周方向に環状に組合わせたとき、後述する縦軸18を囲む管部を形成する。
各突片11cはそれぞれ、案内手段によって径方向に進退可能に案内され(常には後述のコイルバネ14によって径方向に収縮するように付勢される)、該進退によりチャック片11aが軸心に向かって進退し、これによりチャック11の拡縮が行われるようになっている。
前記案内手段として、図3には突片11cがスライド可能に嵌合する案内溝13が示されているが、突片11cにピン又はピンが嵌合する溝ないし長孔を形成し、突片11cに形成されるピンを固定の溝ないし長孔にスライド可能に嵌合するか、或いは突片11cに形成の溝ないし長孔を固定ピンにスライド可能に嵌合させるようにしてもよい。
拡縮手段は、チャック片11aを環状に組合わせてチャック11を形成したとき、チャック11の前記管部の内部上側部に形成される漏斗状部15と、上下動可能で前記漏斗状部15に嵌挿されるコーン16と、該コーン16がボルト17にて回動可能に連結される縦軸18と、該縦軸18に連結される油圧シリンダー19とで構成され、該油圧シリンダー19により縦軸18を昇降させ、コーン16を上下動させると、チャック11を構成する前記チャック片11aが個々に前記コイルバネ14の作用に抗して径方向に押し拡げられ、或いは収縮するようになっており、径方向に押し拡げられると、チャック11が該チャック11に嵌挿される固定子1に内周側より圧着して固定する一方、チャック片11aが径方向に収縮すると、チャック11が固定子1の内周より離脱し、固定子1の脱着が自由に行えるようになっている。
前記コーン16は縦軸18の軸端に回転可能であると共に、前記ボルト17に軸受21により回転自在に取付けられている。図中、12はチャック外周に形成され、コイル切断時、後述する切断装置8の回転刃38がストローク端に達した時、その刃先が嵌合する外周溝である。
以上のようにチャック装置6のチャック11は、固定子1を内周側から固定するが、固定子1のサイズによって例えば大径の固定子1では、縦軸18を介してコーン16が押下げられ、チャック11の上述する押し拡げが大きくなる一方、小径の固定子1では縦軸18を介して、コーン16が押し上げられチャック11の押し拡げがないか、若しくは小さくなる。前記コーン16の上下動は、例えば油圧シリンダー19に多点位置決めが可能なロボシリンダーを用いることにより、固定子1のサイズに応じて上下方向に多段に位置調整を行うことができる。このほか既知の装置、例えばボールネジと該ボールネジに螺着されるナットよりなる機構、ピニオンラック機構等を用いてコーン16の上下位置を無段調整することも可能である。
コーン16の上下動はまた、油圧シリンダー19の油圧回路に例えば圧力スイッチを設けて油圧が一定以上にならないようにすることによっても制御することができる。すなわちチャック11の押し拡げにより固定子1に圧着され、油圧が一定値に達すると、圧量スイッチがOFFとなって縦軸18の降下が停止し、コーン16の動きが停止されるようにする。
固定子1の固定を解除するときには、縦軸18を上昇させ、コーン16を持上げる。コーン16の持上げにより個々のチャック片11aはコイルバネ14の作用により径方向内方に押し込められ、これにより前述するようにチャック11が収縮し、固定子内周面より離脱する。その後、固定子1はチャック11より取外される。
固定子1の位置決め手段7は、図5に示すように三つ矢状に三方に水平に突出するアーム23を備え、前記固定子1が載置される環状のリフター24と、該リフター24の各アーム23にそれぞれ連結される多点位置決めが可能な進退手段としての縦向きのロボシリンダー25(図2)と、リフター上に載置される固定子1の鉄心2より下向きに突出するコイル突出部分の切断か所に光点を当てるレーザポインタ26よりなり、前記ロボシリンダー25制御用の押しボタン(図示しない)を押し動かす操作を行うことにより、前記リフター24が多段階に昇降し、レーザポインタ26の光点が前記コイル突出部分に当てられるようになっている。
チャック11に嵌合してリフター上に載置し、前記チャック装置6のチャック11により内周側から固定された固定子1は、レーザポインタ26による光点が前記コイル突出部分の所定の切断か所に当たるように押しボタン操作によりロボシリンダー25を制御し、リフター24を昇降させて位置決めされる。こうした固定子1の位置決めは、チャック装置6による固定を行う前に行ってもよい。
切断装置8は図5に示すように、リフター24の周りの支持板28上に前記アーム23間に位置して周方向に等間隔で三か所、リフター24を中心として放射状に配置されている。
各切断装置8は支持板上に固定されるストローク量が一定のアクチュエイターとしてのエアシリンダー29と、該エアシリンダー29にチャック11に向かって進退可能に取付けられる一対のガイドロッド31を備えた矩形枠32と、該枠前端の取付板33に直接或いはスペーサ34を解して取付けられる上下一対のブラケット35a、35b(このうち、上側のブラケット35aは図5には図示していないが、図4に示されるようにボルト36により図の左右に分割可能に構成するのが望ましい)と、両ブラケット間に固定される段付軸37の回りを回転し、前記レーザポインタ26の光点と同一レベルに位置するコイル切断刃としての回転刃38よりなり、エアシリンダー29のピストンロッド39に取付板33が連結され、ピストンロッド39の進退により矩形枠32が回転刃38と共に前記チャック装置6により固定された固定子1に向かって進退するようになっている。
前述の回転刃38は、図4に示すように前記段付軸37に重ねて回動可能に嵌挿されるフランジ管状のブッシュ39及び41のうち、外側のブッシュ41に嵌挿され、その上からナット42を捩じ込むことによりブッシュ41に固定されるようになっており、段付軸37は図3に示すように、上端で止めネジ43により締着されてブラケット35a、35b間に固定されるようになっている。図中、44はブラケット35aに固定のスラストブッシュである。
回転刃38の交換は、止めネジ43を弛めて外し、段付軸37をブラケット35a、35bより図4の上方に引抜いたのち、回転刃38をブッシュ39、41及びナット42ごと取出し、ついでナット42を外してブッシュ41より取出す。
回転刃38の取換えに際しては、ボルト36を外して上側のブラケット35aを図の左右に分離してから行うようにしてもよい。これにより回転刃38の脱着が一層容易に行えるようになる。新たな回転刃38の取付けは上記と逆の手順により行われる。
回転刃38によるコイル3の切断のため、チャック装置6により固定された固定子1を回転させるための回転装置46が設けられている。この回転装置46は図4に示すように、チャック下の縦軸18に回転自在に嵌挿され、かつ支持板28に固着の取付盤47に軸受け48、49にて回転自在に軸支されるフランジ管状の台座51と、前記取付盤47内において、前記台座51と一体となって縦軸18に回転自在に嵌挿される歯車53及び図2に示す減速機を備えたモータ53によって回転駆動され、前記歯車53に噛合する歯車54よりなる歯車伝動装置とよりなり、台座51のフランジ部分51aには図3に示すように、キャップ状のカバー56が被さって固定され、該カバー56には下面に前記案内溝13が3か所、放射状に形成されており、各案内溝13に前記チャック11の各突片11cがスライド可能に嵌合することにより、チャック11が径方向に進退し、かつ台座51及びカバー56と一体となって回転するようになっている。
チャック11にはまた、突片11cに孔57が形成され、該孔57にチャック11を径方向内方に収縮する方向に付勢するための前述のコイルバネ14が装着され、前記カバー56で外周側より押えられている。
前述のチャック装置6によって固定され、位置決め手段7によって位置決めされた固定子1のコイル3の切断は、前記減速機付きモータ59により歯車伝動装置、台座51を介してチャック11を回転させ、該チャック11に固定の固定子1を回転させた状態で、切断装置8における各エアシリンダー29制御用の図示しない切換弁を切換え、ピストンロッド39を介して回転刃38を固定子1のコイル3に向かって前進させる。そして鉄心下側のコイル突出部に押付け、回転する固定子1に伴って回転しながら前記コイル突出部の押し切りを行う。
切断装置8は前記実施形態では3か所放射状に配置されているが、3か所以外、例えば1か所でもコイル3の切断を行うことが可能である。
回転刃38の前進によりコイル3が切断され、ストローク端に達すると、回転刃38の刃先がチャック11の図3に示す外周溝12に嵌合する。このとき、外周溝12が図6に示すように幅広であると、押切り時にコイル突出部が回転刃先端により外周溝12に押込められ、コイル切断の切れ味を損なう。そこで図7に示すように、外周溝12を幅狭にし、コイル切断時、回転刃先端が外周溝12のエッジに当たるか、或いは該エッジにごく接近させるようにすると、切れ味が向上する。回転刃先端が外周溝12のエッジに当たるようにした場合、長期の使用により、外周溝12のエッジが図7の一点鎖線で示すように損耗し、該損耗により回転刃先端が外周溝の溝底に当たるようになると、回転刃38の刃先が損傷し、切れ味が極端に低下する。切れ味の低下を避けるには、回転刃38の取換えと共に、外周溝12を修復する必要があるが、外周溝12の修復のためチャック11の全体を取換えるのは、コスト高を招く。この問題を解消するため、図8に示すようにチャック片11aの垂直部11bの外周に凹所61を形成し、該凹所61内の上下にライナー62をボルト63により取外し可能に取付けて、ライナー間に回転刃先端が差込まれる外周溝12を形成させるようにするとよい。これによりライナー62のエッジが損耗すると、ライナー62のみが取り換えられる。
以上のようにして回転刃38によりコイル突出部が切断されたのち、前記引抜装置9により固定子1の鉄心2より上側に突出するコイル突出部が把持され、そのまま上昇させると、コイル3の固定子1からの引抜きが行われる。
引抜装置9は、前記コイル突出部を掴持する四つ爪のクランプ機構65と、該クランプ機構65を昇降させる昇降機構66とよりなり、このうちクランプ機構65は、図9に示すように上端を円板状の取付板67にヒンジ68にて軸着して径方向に一定範囲内で開閉可能となし、図10に示すように薄肉の下端部の外周を円弧状にした押え部69と、該押え部69の径方向外側の中間部にヒンジ71にて径方向に開閉可能に軸着され、下端に波状の爪72aを備えた爪板72と、該爪板上側部に固定されるアクチュエイターとしての油圧シリンダー73よりなるクランプ74を4個、周方向に一定間隔で配置したものよりなっており、各クランプ74の油圧シリンダー73はピストンロッド75が爪板72より突出し、ヒンジ71上の押え部69に押し当てられるようになっている。
押え部69の回動範囲を規制するため、押え部上端は図9に示すように、テーパに形成され、該テーパが取付板67下面に当たるまでの一定角度の範囲内で押え部69の開閉が行えるようになっている。
昇降機構66は前述のフレーム5に縦向きに取着される、ストロークが一定のエアシリンダー77(図2)と、該エアシリンダー77のピストンロッド78に連結され、段部79を備えた連結軸81と、段部79上の連結軸81にスライド可能に軸支され、下端のフランジ部分83aを前記取付板67に図示しないボルトにて連結したフランジ管状部83と、前記段部79と取付板67との間に介装され、取付板67を押下げる作用を行うコイルバネ85とよりなっている。図2において、87はフレーム5に昇降可能に支持され、クランプ機構65の昇降をガイドするガイドロッドである。
コイル切断後のコイルの引抜きは、前記クランプ機構65でコイル突出部を把持してから昇降機構66にてクランプ機構65を上昇させ、前述のチャック装置6により固定された固定子1からコイルを引抜くことにより行われる。
すなわち前記クランプ機構65がコイルバネ85の作用により伸びきった状態でエアシリンダー77のピストンロッド78が一定量下向きに突出すると、クランプ機構65の押え部下端がコイル突出部の内側の湾曲部に案内されて降下し(図11)、鉄心2に当たって停止する(図9)。該停止後もピストンロッド78は更に段部79でコイルバネ85を圧縮しながらストローク端に達するまで突出する。
固定子1には種々のサイズがあるが、サイズが異なっても押え部下端が図9に示すように、鉄心2のエッジに当たって停止し、ピストンロッド78がストローク端に達した状態でフランジ管端部の上下位置が変位する。
クランプ機構65の降下が停止すると、各油圧シリンダー73の切換弁(図示しない)が切換えられ、ピストンロッド75が突出して押え部69を押込む(押え部69は前述するように一定範囲内で開閉するが、その開閉は一定範囲に留まり、限度に達すると、それ以上は開閉しない)。すると、爪板72が軸心に向かう方向に回動して閉じ、爪72aがコイル突出部に食い込んで押え部下端部との間でコイル突出部を把持する。
把持後、昇降機構66により爪72aと押え部69でコイル突出部を把持して上昇する。これにより前述のチャック11により固定された鉄心2より該鉄心2に巻装されたコイルが上方に引抜かれる。
コイル引抜き後、前述するように油圧シリンダー19によりコーン16が上昇し、チャック装置6のチャック11が径方向に収縮して鉄心2の固定が解除され、鉄心2ついで切断装置8により切断された下側のコイル突出部がチャック装置6より取外される。
本実施形態のコイル回収装置は以上のように、鉄心2より下側に突出するコイル突出部を切断したのち、鉄心2より上側に突出するコイル突出部を把持して上方に鉄心から引抜くようにしたもので、コイルを鉄心から確実に分離して回収することができること、固定子1のサイズに合わせてチャック11を拡開させ、固定子1を固定することができ、また切断か所を切断位置に位置決めできること、固定子1を回転させることにより、回転刃38を回転しながら押し込むことにより押切りを行うことができること、回転刃38は刃先が幅狭の外周溝12に嵌合することによりコイル突出部を切れ味よく押切りできること、外周溝12は取換え可能なライナー62で形成することにより損耗したときには、ライナーのみを切換えればよく、チャック11全体を取り換えなくてもよいこと、切断時の回転刃38はスペーサ34の厚みを変えることにより径方向に位置調整を行えること等の効果を有する。
前記実施形態は、固定子1が縦向きに固定され、コイルが上方に引き抜かれるようにしているが、固定子1を横向きに固定し、コイルを横方向に引き抜くようにすることもできる。
1・・固定子
2・・鉄心
3・・コイル
6・・チャック装置
7・・位置決め手段
8・・切断装置
9・・引抜装置
11・・チャック
14、85・・コイルバネ
15・・漏斗状部
16・・コーン
18・・縦軸
19・・油圧シリンダー
24・・リフター
25・・ロボシリンダー
26・・レーザポインタ
28・・支持板
34・・スペーサ
38・・回転刃
59・・モータ
65・・クランプ機構
66・・昇降機構
69・・押え部
72・・爪板

Claims (5)

  1. 径方向に拡縮可能なチャックと、該チャックを径方向に拡縮する拡縮手段を有し、鉄心及び該鉄心に巻装されるコイルよりなり、該コイルが鉄心の両側に突出した形態をなす固定子を前記チャックに嵌挿した状態で前記拡縮手段によりチャックを径方向に拡開させ、固定子を内周側から圧着して固定するチャック装置と、前記チャックを前記径方向と直交する軸方向に進退させて、鉄心の一方から突出するコイル突出部の切断箇所を所定の切断位置に位置決めする位置決め手段と、切断位置において前記チャックに向かい前記径方向に進退するコイル切断刃を備えた切断装置と、前記チャック装置により固定され、かつ前記位置決め装置により位置決めされた状態の固定子に対し、切断装置のコイル切断刃により鉄心の一方から突出する前記コイル突出部を切断位置で切断後、鉄心の他方から突出するコイル突出部を把持し、鉄心からコイルを引抜く引抜装置とからなることを特徴とするコイル回収装置。
  2. 前記拡縮手段は、前記チャックを周方向に複数に分割してなるチャック片を環状に組合わせたときのチャックに形成される漏斗状部と、該漏斗状部に嵌挿されるコーンと、前記チャック片をコーンに押付けるバネと、該コーンを進退させる進退機構とよりなることを特徴とする請求項1記載のコイル回収装置。
  3. 前記位置決め手段は、前記チャックを軸方向に多段階ないし無段階に進退させる進退手段と、前記切断位置のコイル突出部に光点を当てるレーザポインタよりなることを特徴とする請求項1又は2記載のコイル回収装置。
  4. 前記切断装置は、チャックを回転させる回転機構と、前記コイル切断刃を径方向に一定量進退させるアクチュエイターと、該アクチュエイターにより進退する取付部に直接又はスペーサを介して取り付けられるブラケットと、該ブラケットに回転可能に軸支されるコイル切断刃とよりなることを特徴とする請求項1ないし3記載のコイル回収装置。
  5. 引抜装置は、径方向に開閉可能で、下端に爪を備えた爪板と、該爪板を開閉させるアクチュエイターよりなり、該アクチュエイターにより爪板を閉じると、爪がコイル突出部に食い込み把持するクランプ機構と、該クランプ機構を前記軸方向に進退させる機構とよりなることを特徴とする請求項1ないし4記載のコイル回収装置。
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