JP5646822B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、色インクとクリアインクを吐出可能なプリンタに対するインク吐出信号を生成する画像処理装置および画像処理方法に関する。
顔料インクを用いて画像形成を行う顔料インクプリンタにおける画質問題の一つとして、光沢ムラが挙げられる。光沢ムラとは、印刷物中において光沢感の高い領域と低い領域とが混在する状態を示し、画像の一部が浮き出る、または沈み込むように観察されてしまう現象である。
光沢感の1要素として鏡面光沢度がある。鏡面光沢度とは、所定の方向から印刷物を照明した時に、照明方向に対して正反射の方向に反射される光強度の大きさであり、印刷物に映り込む像の明るさに関係する。
一般に、光沢用紙に対して顔料インクプリンタによる印刷を行うと、該印刷物における紙白部から中間濃度部にかけて、濃度の上昇に伴って鏡面光沢度が大きくなり、印刷物に映り込む像が非常に明るくなる。その結果、画像の中間濃度領域がぎらついて観察されてしまう。したがって、特にこのような場合に、中間濃度部における鏡面光沢度を低減し、良好な光沢を呈する印刷物を得ることが求められている。
光沢ムラを抑制する方法として、以下に示す方法1,2の技術が提案されている。
まず方法1においては、印刷物全面に無色透明な色材を印刷する(例えば、特許文献1参照)。また方法2においては、記録媒体上で印刷がなされていない領域に、無色透明な色材または白色色材または淡色色材を印刷する(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−307755号公報 特開2005−96194号公報
しかしながら、上述した方法1,2には、以下のような課題がある。
上記方法1では、印刷物の全面を無色透明な色材で覆うため、大量の色材を消費する。また、大量のインクによる印刷を行うため、にじみ等の画質劣化や、記録媒体自体が波打ってしまうコックリングが発生しやすい。
また上記方法2では、紙白部の鏡面光沢度を大きくすることができるが、中間濃度部の鏡面光沢度を低減することはできない。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で、中間濃度部の鏡面光沢度を低減し、光沢の良好な印刷物を得られる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理は、少なくとも一種類の色インクと無色透明のクリアインクを吐出可能な記録ヘッドを走査して記録媒体上に画像を形成するプリンタに出力するインク吐出信号を画素ごとに生成する際に、入力画像信号に基づいて前記色インクに対する色材信号を生成し、前記色材信号に基づいて前記色インクの吐出を示す色インク吐出信号を生成し、前記クリアインクの吐出を示すクリアインク吐出信号を生成し、前記色材信号の和が所定の閾値未満の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査とは異なる走査において前記クリアインクのドットを形成するための前記クリアインク吐出信号を生成し、前記色材信号の和が前記所定の閾値以上の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査と同じ走査において前記クリアインクのドットを前記色インクのドットに隣接して形成するための前記クリアインク吐出信号を生成することを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、簡単な構成で、中間濃度部の鏡面光沢度を低減した、光沢の良好な印刷物を得ることができる。
本発明に係る一実施形態におけるプリンタの基本構成を示す模式図、 プリンタにおけるヘッドカートリッジの構成を示す模式図、 プリンタにおける記録ヘッドの吐出口面の一例を示す模式図、 プリンタにおける1パスおよび2パスの記録動作を詳細に説明する模式図、 顔料インクプリンタで印刷した印刷物の断面を示す模式図、 顔料インクプリンタで印刷した印刷物の反射特性を示す模式図、 本実施形態の印刷物において色インクとクリアインクが重なる中間濃度部の断面を示す模式図、 本実施形態における画像処理装置のハードウエア構成を示すブロック図、 本実施形態における画像処理装置の機能構成を示すブロック図、 本実施形態における画像処理装置のシグナルフローを示すブロック図、 本実施形態における画像処理装置の処理手順を示すフローチャート、 第2実施形態における光沢制御実施確率例を示す模式図、 第3実施形態における色インクとクリアインクの配置例を示す模式図、 第4実施形態における画像処理装置のシグナルフローを示すブロック図、 第4実施形態におけるクリアインク色材信号の一例を示す模式図、 第4実施形態におけるクリアインクの2値化例を示す模式図、 第4実施形態における画像処理装置の処理手順を示すフローチャート、 第5実施形態において表面を平滑にするためのドット配置例を示す模式図、 第5実施形態における光沢制御実施確率例を示す模式図、 変形例の画像処理装置におけるシグナルフローを示すブロック図、である。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
本実施形態における画像処理装置は、少なくとも1種類の色インクと無色透明のクリアインクを吐出可能な記録ヘッドを走査して記録媒体上に画像を形成する顔料インクジェットプリンタに対し、その1走査内のドット配置を示すインク吐出信号を生成する。このとき、中間濃度部の鏡面光沢度を低減させた印刷物が得られるように、インク吐出信号を生成することを特徴とする。
まず、本実施形態に係るインクジェットプリンタの構成と、その画像記録動作について説明する。
●インクジェットプリンタ
図1は、本実施形態におけるインクジェットプリンタの基本構成を示す模式図である。同図において、101は記録ヘッドとインクタンクとが一体的に構成されているヘッドカートリッジである。このヘッドカートリッジ101は、キャリッジ102に交換可能に搭載されている。ヘッドカートリッジ101は、複数の吐出口からなる記録ヘッドと、該記録ヘッドへインクを供給するインク・タンクを有し、また、記録ヘッドの各吐出口を駆動するための信号などを授受するためのコネクタが設けられている。ヘッドカートリッジ101は、キャリッジ102に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102には、上記コネクタを介してヘッドカートリッジ101に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。
103はガイドシャフトである。キャリッジ102は、このガイドシャフト103に沿って往復移動可能となっている。具体的には、キャリッジ102は主走査モータ104を駆動源としてモータ・プーリ105、従動プーリ106およびタイミング・ベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置及び移動が制御される。尚、ガイドシャフト103に沿ったキャリッジ102の移動を「主走査」といい、移動方向を「主走査方向」という。
プリント用紙などの記録媒体108はオートシートフィーダ(以下ASF)110に搭載されており、記録時には給紙モータ111の駆動によってギアを介してピックアップローラ112を回転させ、ASF110から一枚ずつ分離給紙される。給紙された記録媒体108は、更に搬送ローラ109の回転により、キャリッジ102上のヘッドカートリッジ101の吐出口面と対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ109の回転は、LFモータ113の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペーパエンドセンサ114を記録媒体108が通過した時点で行われる。
キャリッジ102に搭載されたヘッドカートリッジ101は、吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出して記録媒体108と平行になるように保持されている。
図1に示すインクジェットプリンタにおける画像記録動作は、次のように行われる。まず、記録媒体108が所定の記録開始位置に搬送されると、キャリッジ102が記録媒体108上をガイドシャフト103に沿って移動し、その移動の際に記録ヘッドの吐出口よりインクが吐出される。そして、キャリッジ102がガイドシャフト103の一方端まで移動すると、搬送ローラ109が所定量だけ記録媒体108をキャリッジ102の走査方向に垂直な方向に搬送する。以下、この搬送を「紙送り」または「副走査」といい、この搬送方向を「紙送り方向」または「副走査方向」という。
記録媒体108の所定量の搬送が終了すると、再度キャリッジ102はガイドシャフト103に沿って移動する。このように、記録ヘッドのキャリッジ102による走査と紙送りとを繰り返すことにより記録媒体108全体に画像が形成される。
図2は、ヘッドカートリッジ101の構成を示す模式図である。図2(a)に示すように、ヘッドカートリッジ101は、インクを貯留するインクタンク201と、このインクタンク201から供給されるインクを吐出信号に応じて吐出させる記録ヘッド202とから成る。ヘッドカートリッジ101は、インクタンクとして、例えばイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック、グレイ及びクリア(無色透明な特性)の、各色独立のインクタンク201を備える。図2(b)に示すように、インクタンク201はそれぞれが記録ヘッド202に対して着脱自在となっている。なお、インクの吐出口は、記録ヘッド202の下部に位置している。
図3は、記録ヘッド202の吐出口面の一例を示す模式図である。同図に示す例では、1列当たり600dpi(ドット/インチ)のピッチで128個の吐出口301を配列した吐出口列を、1色当たり2列を副走査方向にずらして、主走査方向に設けてある。これにより、1色当たり256個の吐出口にて1200dpiの解像度を実現している。さらに、そのような吐出口列を6色に対応して主走査方向に並置し、6色について合計12列の吐出口列で記録を行う一体構造のヘッド構成としている。
図4は、インクジェットプリンタの記録動作を詳細に説明する模式図である。図4(a)は、記録ヘッド202を1回だけ主走査させることによって各点の画像記録を行う1パス記録の動作を表わす。図4(a)に示すように、1パス記録の場合、記録ヘッド202を主走査方向に走査して記録ヘッドの幅Lだけの画像記録を行い、1ラインの記録が終了する毎に、記録媒体108を副走査方向に距離Lずつ搬送する。この走査を繰り返すことによって、記録媒体108の全体に画像を形成する。この場合、記録媒体における同一ライン上を記録ヘッド202が1回主走査することで画像を形成している。例えば、図4(a)に示す領域Aは、記録ヘッドのn回目の主走査により記録され、領域Bは、記録ヘッドのn+1回目の主走査により記録される。
図4(b)は、記録ヘッド202を2回走査させることによって各点の画像記録を行う2パス記録の動作を表す。図4(b)に示すように、2パス記録の場合、1ラインの記録が終了する毎に、記録媒体108を副走査方向に距離L/2ずつ搬送する。この場合、記録媒体における同一ライン上を記録ヘッド202が2回主走査することで、画像を形成する。図4(b)に示す領域Cは、記録ヘッドのn回目の主走査とn+1回目の主走査とにより記録され、領域Dは、記録ヘッドのn+1回目目の主走査とn+2回目の主走査とにより記録される。なお、各主走査で吐出するインク滴の数は、2回の主走査で所定の濃度になるように決定される。
以上、1パス記録と2パス記録について説明したが、同様にnパス記録を行う場合には、1ラインの記録が終了する毎に記録媒体108を副走査方向に距離L/nずつ搬送することになる。この場合、記録媒体における同一ライン上を記録ヘッド202がn回主走査することで画像を形成する。各主走査で吐出するインク滴の数は、n回の主走査で所定の濃度になるように決定される。記録パス数が多いほど(nが大きいほど)、画像形成に長い時間を要するが、吐出量や吐出方向のばらつきを平均化できるため、濃度ムラの少ない印刷が可能となる。
本実施形態における画像処理装置は、以上説明したインクジェットプリンタに対するインク吐出信号を生成する装置である。
●ぎらつきの原因と抑制方法
次に、印刷物において中間濃度部の鏡面光沢度が大きくなる原因と、本実施形態における鏡面光沢度の低減方法について詳細に説明する。
鏡面光沢度とは、正反射の方向に反射する光強度の大きさであり、その測定方法はJISのZ8741で定義されている。印刷物からの反射光には、印刷物内部に入射して色材による光吸収を受けた後に印刷物表面から出射する光と、印刷物内部に入射することなく印刷物表面で反射する表面反射光とがある。鏡面光沢度に係わる正反射の方向に反射する光は、前記2種類の光のうち、後者の表面反射光が支配的である。
表面反射光の強度は、試料表面の屈折率に依存する。屈折率の大きい素材の表面反射光強度は大きく、顔料インクのドットは屈折率が大きい。また、一般に光沢紙は表面が平滑であるため、光沢紙からの表面反射光は、照明方向に対して正反射の方向に集中する。
以上の知見に基づき、顔料インクプリンタで光沢紙に印刷した画像において中間濃度部の鏡面光沢度が大きくなる原因を説明する。上記中間濃度部の表面は、ドットがほとんど重なることなく記録媒体全体を被覆する。すなわち、屈折率の大きい顔料インクによるドットが記録媒体全体を被覆するため、上記中間濃度部の表面反射光強度は大きい。また、ドットの重なりが少ないために表面の平滑性は維持され、上記中間濃度部の反射光は正反射方向に集中する。このように、反射光強度が大きく、この反射光が正反射方向に集中するため、中間濃度部では鏡面光沢度が大きくなることが分かる。
以下、図面を用いてさらに詳細に説明する。図5は、顔料インクプリンタによって光沢用紙に印刷した印刷物の断面を示す模式図であり、501は記録媒体、502は顔料粒子等で構成されるドットを示す。また、図6の(a)〜(c)はそれぞれ、図5(a)〜(c)の印刷物の反射特性(変角輝度分布)を示す模式図であり、601は照明光、602は反射光の変角輝度分布、603は正反射光強度、604は反射ヘイズを示す。ここで反射ヘイズとは、正反射から少し外れた方向への反射光強度である。なお、図5(a),図6(a)が低濃度部、図5(b),図6(b)が中間濃度部、図5(c),図6(c)が高濃度部、の様子を示す。
まず図5によれば、紙白部から濃度が濃くなるにつれて印刷物表面においてドットが占める面積は増加するため、図5(b)に示す中間濃度部の印刷物表面では、図5(a)に示す低濃度部に比べてドットの占める面積が大きい。一般に、顔料インクプリンタによって記録媒体上に形成されたドット部は、紙白部よりも屈折率が大きく、表面反射光強度が大きい。したがって、図6(b)に示すように中間濃度部の反射特性は、図6(a)に示す低濃度部に比べて正反射光強度603が大きくなる。これが中間濃度部の鏡面光沢度が大きい原因である。
さらに濃度が濃くなると、印刷物表面でドットが二段、三段に重なっていく。その結果、図5(c)に示すように、高濃度部の印刷物表面には凹凸が形成される。中間濃度部と高濃度部の印刷物表面はどちらもドットで覆われているため屈折率はほぼ等しく、表面反射光強度の総和は変わらない。しかし、高濃度部では、表面凹凸によって光が散乱するため反射方向が変化し、反射光が一方向に集中しない。その結果、図6(c)に示すように高濃度部の反射特性は、図6(b)に示す中間濃度部に比べて正反射光強度603が小さく、反射ヘイズ604が大きくなる。
次に、本実施形態における鏡面光沢度の低減方法について説明する。本実施形態では中間濃度部において、上述した高濃度部のように印刷物表面を凹凸にすることによって、正反射光量を低下させ、鏡面光沢度の低減を実現する。
図7は、本実施形態における印刷物の中間濃度部の断面を示す模式図であり、701は色インクによるドット、702はクリアインクによるドットを示す。図7に示すように本実施形態では、紙白から中間濃度の濃度域において、色インクのドットに重ねて無色透明なクリアインクのドットを印刷することによってドットを厚くし、表面に凹凸を形成する。
ここでクリアインクとしては、光沢用紙に印刷した際に表面凹凸を形成する透明樹脂を含むインクを用いるとする。また好適には、クリアインクと色インクを重ねたドットの平均厚さが、120nm以上180nm以下になるような、クリアインクと色インクのセットを利用する。または、クリアインクを複数回重ねて印刷することによって、上記の厚さを実現する構成であっても良い。また、色インクの中でドットの厚さが薄い色インクのみに関して、クリアインクを重ねて印刷するような構成であっても良い。この場合、例えば、色インク単体のドット平均厚さが120nm以下の色インクに関してのみ、上記の光沢制御処理を実施するとする。
また好適には、色インクとクリアインクは、短時間内に互いが着弾して液状のまま混ざり、ドット径が広がってしまわないように、異なるパス(異なる主走査)で印刷する。また好適には、光沢を良好なものとするために、色インクを先に印刷し、その後にクリアインクを印刷する。
尚、高濃度部では、色インクによって表面凹凸が形成されるが、逆にこの表面凹凸に起因する大きな反射ヘイズが光沢ムラの原因となっている。そのため、高濃度部では表面凹凸を低減することが望ましく、クリアインクによって表面凹凸を形成する上記光沢制御処理を行わないことが好ましい。
ここで、上記光沢制御処理を行ってはならない高濃度部とは、印刷物表面で色インクによるドットが二段、三段と重なって表面凹凸が形成される濃度である。また、上記光沢制御処理を行うべき中間濃度部とは、印刷物表面全体を色インクのドットが被覆するまでの濃度である。実際には、印刷物表面全体を色インクのドットが被覆する前にドットの重なりが発生する。したがって本実施形態における中間濃度部と高濃度部との境界濃度(閾値)の目安は、色インクのドットが記録媒体の90%以上を被覆し、且つ、色インクのドットの重なりが発生した領域の面積が、記録媒体の面積の50%以下にとなる濃度相当である。
なお本実施形態では、紙白から中間濃度部にかけての連続性を考慮し、紙白から中間濃度の濃度域に対して上記光沢制御処理を実施する構成を示したが、該光沢制御処理を、紙白を含む低濃度部では実施せず、中間濃度部だけで実施する構成としても良い。
以下、本実施形態に係る画像処理装置の構成と、その処理手順について詳細に説明する。
●画像処理装置構成
図8は、本実施形態にける画像処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。図8において、CPU801は、RAM802及びROM803に記憶されたプログラムに従ってこの画像処理装置全体の動作を制御する。RAM802は、CPU801のメインメモリとして使用され、CPU801により実行されるプログラムがロードされる。RAM802はまた、CPU801による制御動作時に各種データを一時的に保存するワークエリアを提供する。ROM803は、ブートプログラムや各種データを不揮発に記憶している。
入力部804は、キーボード、マウス等のポインティングデバイスを有し、ユーザの操作による各種データの入力に使用される。表示部805は、CRTや液晶などの表示ユニットを有し、処理対象のデータやユーザインタフェース(以下、UIと表記する)画面等の表示に使用される。
外部記憶装置806は、大容量の記憶装置であり、オペレーティング・システム(OS)、各種アプリケーションプログラムやデータなどが予めインストールされている。各アプリケーションプログラムの起動が指示されると、そのプログラムはRAM802にロードされて実行される。
プリンタインターフェース807は、接続されたプリンタ(不図示)とのインターフェースを制御する。プリンタインターフェース807を介して、インク吐出信号等のプリンタ記録ヘッド制御信号や、プリンタ情報の送受信を行う。ネットワークインターフェース808は、LAN等の通信回線とのインターフェースを制御する。このネットワークインターフェース808を介して、プリンタの制御で利用する各種データや、プリンタ情報を、サーバ(不図示)と送受信する。
図9は、本実施形態における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図9に示す各種格納部は、上述したRAM802によって実装される。また、後述する画像データやカラーテーブル、色分解テーブル等の情報は、予め外部記憶装置806に記憶されている。その他の各部を構成する機能は、本実施形態では、上記CPU801と各部のプログラムによって実装されているが、ハードウェアで構成されていても良い。
本実施形態の画像処理装置は、制御部901、データ入力部902、データ出力部903を有する。また、各種格納部として、画像データ格納部904、カラーテーブル格納部905、色分解テーブル格納部906、デバイス信号格納部907、色材信号格納部908、インク吐出信号格納部909、および光沢制御情報格納部910を有する。さらに、カラーマッチング部911、色分解部912、ハーフトーン部913、クリアインク吐出信号生成部914、および光沢制御情報設定部915を有する。
制御部901は、データの入出力や信号変換などの制御を行う。データ入力部902は、制御部901の指示により、外部から各種データを入力して所定の格納部に格納する。データ出力部903は、制御部901の指示により、インク吐出信号格納部909に格納されたインク吐出信号を、外部(例えば、プリンタインターフェース)に出力する。
画像データ格納部904は、データ入力部902が入力した画像データを格納する。カラーテーブル格納部905は、データ入力部902が入力したカラーテーブルを格納する。色分解テーブル格納部906は、データ入力部902が入力した色分解テーブルを格納する。デバイス信号格納部907は、カラーマッチング部911が算出したデバイス信号を格納する。色材信号格納部908は、色分解部912が算出した色材信号を格納する。インク吐出信号格納部909は、ハーフトーン部913が算出した色インク吐出信号、およびクリアインク吐出信号生成部914が生成したクリアインク吐出信号を格納する。光沢制御情報格納部910は、光沢制御情報設定部915が設定した光沢制御を行うか否かの制御情報を格納する。
カラーマッチング部911は、制御部901の指示により、画像データ格納部904に格納された入力画像データを構成する色信号RGBからデバイスに依存した色信号R'G'B'を算出し、デバイス信号格納部907に格納する。この際、カラーテーブル格納部905に格納されたカラーテーブルを参照する。
色分解部912は、色材信号生成部として機能する。すなわち、制御部901の指示により、デバイス信号格納部907に格納されたデバイスに依存した色信号R'G'B'から、色材信号CMYKGを算出し、色材信号格納部908に格納する。この際、色分解テーブル格納部906に格納された色分解テーブルを参照する。
ハーフトーン部913は、色インク吐出信号生成部として機能する。すなわち、制御部901の指示により、色材信号格納部908に格納された色材信号CMYKGから、色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'を算出し、インク吐出信号格納部909に格納する。
クリアインク吐出信号生成部914は、制御部901の指示により、インク吐出信号格納部909に格納された色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'から、クリアインクの吐出信号N'を生成し、インク吐出信号格納部909に格納する。この際、光沢制御情報格納部910に格納された光沢制御情報を参照する。
光沢制御情報設定部915は、制御部901の指示により、光沢制御を行うか否かの制御情報を設定し、該制御情報を光沢制御情報格納部910に格納する。
ここで本実施形態の光沢制御とは、クリアインクによる表面凹凸の生成であり、記録媒体の種類が光沢紙である場合にのみ実施する。記録媒体の種類が光沢紙以外の普通紙やマット紙である場合、記録媒体自体の表面凹凸が大きいため、上記光沢制御を行う必要はない。また、本実施形態の光沢制御は、画像の低濃度部と中濃度部に対してのみ実施し、高濃度部に対しては実施しない。
すなわち光沢制御情報設定部915では、記録媒体の種類が光沢紙であった場合、色材信号格納部908に格納された色材信号CMYKGに基づいて、当該信号が画像の低中濃度部、高濃度部のいずれに該当するかを判定する。そして、低中濃度部に該当すると判定された場合に、光沢制御を行う旨の制御情報を光沢制御情報格納部910に格納し、高濃度部に該当すると判定された場合には、光沢制御を行わない旨の制御情報を光沢制御情報格納部910に格納する。光沢制御情報設定部915はまた、記録媒体の種類が光沢紙以外であった場合、光沢制御を行わない旨の制御情報を光沢制御情報格納部910に格納する。
なお、上述した色材信号格納部908に格納された色材信号CMYKGに対する該当濃度の判定は、各色材信号の和S(=C+M+Y+K+G)と所定の閾値αとを比較することによって行う。色材信号の和Sが閾値α以上であれば高濃度部と判定し、閾値α未満であれば低中濃度部と判定する。上記閾値αとしては、色インクによるドットが記録媒体のほぼ全体を被覆し、且つドットがほとんど重ならない印刷面に対応した色材信号の和を設定する。
●画像処理装置におけるシグナルフロー
図10は、本実施形態の画像処理装置におけるシグナルフローを示すブロック図である。以下、同図を用いて、上述したカラーマッチング部911、色分解部912、ハーフトーン部913、クリアインク吐出信号生成部914、および光沢制御情報設定部915における処理を詳細に説明する。
図10に示すように、本実施形態の画像処理装置においては、入力画像データを構成する色信号RGBを、カラーマッチング部911、色分解部912、ハーフトーン部913、クリアインク吐出信号生成部914、において処理する。これにより、入力された色信号RGBが、インクジェットプリンタの記録ヘッドへ転送されるインク吐出信号C'M'Y'K'G'N'に変換される。
カラーマッチング部911は、カラーテーブル格納部905に格納されたカラーテーブルを参照して、上記入力画像データを構成する色信号RGBから、接続されたプリンタに依存した色信号R'G'B'を算出して出力するカラーマッチング処理を行う。ここで参照されるカラーテーブルには、離散的な色信号RGBに対応する色信号R'G'B'が記述されており、カラーマッチング部911においては、該カラーテーブルを用いた3次元ルックアップテーブル法によって、色信号R'G'B'を算出する。好適には、色再現の目的や記録媒体の種類に応じた複数のカラーテーブルが用意されており、外部からの指示に基づいて、印刷の目的や使用する記録媒体の種類等に好適なカラーテーブルが、カラーテーブル格納部905に設定される。色再現の目的の例としては、「モニタに表示された色と一致」や、「標準印刷機で印刷した色と一致」、「記憶色(肌色、空の青色、草の緑色など)を好ましく再現」、などが挙げられる。
色分解部912は、色分解テーブル格納部906に格納された色分解テーブルを参照して色分解処理を行う。すなわち、カラーマッチング部911が出力した色信号R'G'B'から、印刷に用いる色インクの色セット(ここでは、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック、グレイ)に対応した色材信号CMYKGを算出して出力する。尚、印刷に用いる色インクの色セットは、上記と異なる色セットであっても良いことは言うまでもない。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトグレイといった淡色インクや、レッドやグリーンといった特色インクを含む色セットであっても良い。ここで参照される色分解テーブルには、離散的な色信号R'G'B'に対応する色材信号CMYKGが記述されており、色分解部912においては、該色分解テーブルを用いた3次元ルックアップテーブル法によって、色材信号CMYKGを算出する。好適には、記録媒体の種類等に応じた色分解テーブルが複数用意されており、外部からの指示に基づいて、使用する記録媒体の種類に好適な色分解テーブルが、色分解テーブル格納部906に設定される。
光沢制御情報設定部915は、色分解部912が出力した色材信号CMYKGに基づいて、光沢制御を行うか否かの制御情報を設定し、該制御情報を光沢制御情報格納部910に格納する。
ハーフトーン部913は、色分解部912が出力した色材信号CMYKGで構成される画像データの2値化とパス分解を行い、色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'を算出して出力する。ここでの2値化は、誤差拡散法やディザ法等によって、色材信号CMYKGで構成される各色多階調の濃度画像データから、各色インクのドット密度によって再現する2値画像データを算出する。一方、パス分解は、記録ヘッドのn回の主走査によって上記2値画像データが形成されるように、各色の2値画像データをn個に分解する。各パスの2値画像データは、記録ヘッドの走査順に並べ替えられ、色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'として出力される。なお、パス数nは任意であるが、濃度ムラの少ない印刷を行うために2パス以上、例えば8パス印刷とするのが望ましい。
クリアインク吐出信号生成部914は、光沢制御情報格納部910に格納された光沢制御情報を参照して、ハーフトーン部913が出力した色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'から、クリアインクの吐出信号N'を生成して出力する。詳細には、光沢制御情報格納部910に格納された制御情報が光沢制御を行う旨を示していた場合に、クリアインク吐出信号N'は、上述したように、クリアインクが色インクに重ねて印刷されるように生成される。なお、制御情報が光沢制御を行わない旨を示していた場合には、クリアインク吐出信号N'の生成は行わない。
●画像処理手順
図11は、本実施形態の画像処理装置における画像処理手順を示すフローチャートである。
まずステップS1101において、印刷条件を取得する。ここで印刷条件は、記録媒体の種類や色再現の目的等であり、例えばユーザによって予め設定されている。次にステップS1102において、ステップS1101で取得した印刷条件に基づいて、印刷パラメータを設定する。ここで印刷パラメータは、カラーマッチング部911が参照するカラーテーブルや、色分解部912が参照する色分解テーブル等である。
次にステップS1103において、印刷対象となる画像信号を入力し、ステップS1104において、カラーマッチング部911でカラーマッチング処理を施す。すなわち、ステップS1103で入力した画像を構成する色信号(RGB)から、接続されたプリンタに依存する色信号(R'G'B')を算出して出力する。
次にステップS1105において、カラーマッチング後の色信号に対し、色分解部912で色分解処理を行う。すなわち、ステップS1104で算出した色信号(R'G'B')から、印刷に用いる色インクの色セットに対応した色材信号(CMYKG)を算出して出力する。
次にステップS1106において、色分解後の色材信号に対し、ハーフトーン部913で2値化およびパス分解を行う。すなわち、ステップS1105で算出した色材信号(CMYKG)から、色インクの吐出信号(C'M'Y'K'G')を算出して出力する。
次にステップS1107において、ステップS1106で算出した吐出信号(C'M'Y'K'G')に対し、光沢制御処理を行うか否かの判定を行う。すなわち、光沢制御情報設定部915において、ステップS1101で取得した記録媒体の種類が光沢紙であり、且つ、ステップS1105で算出した各色インクの色材信号の和が閾値α未満である場合に、光沢制御処理を行う旨の制御情報を設定する。そして、該制御情報を光沢制御情報格納部910に格納して、ステップS1108へ進む。一方、それ以外の場合には光沢制御処理を行わないため、そのままステップS1109へ進む。
ステップS1108においては、光沢制御処理として、クリアインク吐出信号生成部914でクリアインクの吐出信号を生成して出力する。すなわち、ステップS1106で算出した色インクの吐出信号(C'M'Y'K'G')に基づき、該色インクに重なる位置にクリアインクが配置されるように、クリアインクの吐出信号(N')を生成して出力する。
そしてステップS1109において、生成した全てのインク吐出信号をインクジェットプリンタへ出力する。具体的には、ステップS1108でクリアインクの吐出信号を生成した場合には、該クリアインクの吐出信号を、ステップS1106で算出した色インクの吐出信号と合わせて出力する。一方、ステップS1108の処理をスキップした場合は、ステップS1106で算出した色インクの吐出信号のみを出力する。
そしてステップS1110において、形成対象となる画像の全画素についての処理が終了したか否かを判定し、未終了であればステップS1103〜S1109までの処理を繰り返し実行する。これにより、特に低中濃度部に対して光沢制御処理が施された画像を形成することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、インクジェットプリンタにおいて光沢紙への印刷を行う場合に、色インクに重なる位置にクリアインクが配置されるように、該クリアインクの吐出信号を特に低中濃度域において生成する。なお、この配置は、色インクとクリアインクが記録媒体上で液体の状態で結合しないように、異なるパス間において行われる。インクジェットプリンタがこの吐出信号に基づいて印刷を行うと、低中濃度部において表面凹凸が形成されるため、反射光が正反射方向に集中することがなくなる。したがって、鏡面光沢度を低減し、画像の中間濃度領域のぎらつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では色インクによるドットにクリアインクによるドットを重ねるが、例えばシアンとライトシアン等、同じ色調で濃度の異なる複数の色インクによるドットが形成される場合には、濃度の薄い色インクを優先する。すなわち、淡色インクのドットに重なるように、クリアインクのドットを形成する。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、光沢制御を行うか否かの判定を、色材信号CMYKGの和Sと閾値(α)との比較によって行う例を示した。しかしながらこの方法では、色材信号の和Sが閾値を挟んで、すなわち閾値未満の領域と閾値以上の領域とで処理が急激に変わるため、グラデーション画像等では擬似輪郭が観察されることがある。そこで第2実施形態では、光沢制御を行うか否かの判定を所定の実施確率に基づいて行うように光沢制御情報設定部915を構成することによって、濃度に応じて滑らかに処理が切り替わることを実現する。尚、第2実施形態におけるその他の構成および動作については、上述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
第2実施形態における光沢制御情報設定部915では、予め設定された、または外部から取得した光沢制御実施確率情報に基づいて、光沢制御を行うか否かを示す制御情報を決定し、光沢制御情報格納部910に格納する。
第2実施形態における光沢制御実施確率は、例えば色材信号の和Sに応じて設定することができる。図12に、第2実施形態における光沢制御実施確率と色材信号の和Sとの関係の一例を示す。同図において、横軸は色材信号CMYKGの和S、縦軸は光沢制御を行う確率(光沢制御実施確率)を示している。
グラデーション画像において擬似輪郭が観察されないようにするには、光沢制御を行う確率が、色材信号の和Sに応じて連続的に変化するように設定すれば良い。図12によれば、色材信号の和Sが0〜αの範囲では、光沢制御を100%実施する。また、色材信号の和Sがα〜βの範囲では、色材信号の和Sの増加に伴って光沢制御を行う確率を徐々に減少させ、色材信号の和Sがβ以上の領域では、光沢制御を行わないように制御される。
第2実施形態の光沢制御情報設定部915では、例えば0〜99の値を同率で生成する乱数生成器を用いて、光沢制御実施確率情報に合致するように光沢制御を行うか否かを決定する。すなわち、光沢制御実施確率がP%であれば、上記乱数生成器で生成した乱数がPよりも小さければ光沢制御を行う旨の制御情報を設定し、乱数がP以上であれば光沢制御を行わない旨の制御情報を設定する。
以上説明したように第2実施形態によれば、光沢制御を行うか否かの判定を所定の確率に基づいて実施することにより、濃度に応じて滑らかに処理を切り替えることができる。したがって、グラデーション画像等においても擬似輪郭が発生しないように光沢制御を行うことが可能となる。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、色インクにクリアインクを重ねて印刷することによって表面凹凸を形成し、中間濃度部の鏡面光沢度を抑制する例を示した。第3実施形態では、クリアインクを色インクに隣接して配置するように、クリアインク吐出信号生成部914を構成する。尚、第3実施形態におけるその他の構成および動作については、上述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図13は、第3実施形態における色インクとクリアインクの配置例を示す模式図であり、1301は色インク、1302はクリアインクを示す。第3実施形態におけるクリアインク吐出信号生成部914は、図13に示すように、色インクに隣接する位置にクリアインクを配置するように、クリアインクの吐出信号を生成する。このとき、色インクとクリアインクは、記録媒体上で液体の状態で結合してしまわないように、異なるパスで印刷されるようにする。
一般に、同一パスにおいて印刷された隣接ドットは、印刷メディア上で液体の状態で結合し、滑らかな表面形状を形成する。しかしながら第3実施形態では、クリアインクによって表面凹凸を形成することを目的とするため、隣接ドットが滑らかな表面を形成しないように、それぞれのドットを異なるパスで印刷することが重要である。好適には、色インクに隣接して配置するクリアインク全てを異なるパスで印刷するように、クリアインクの吐出信号を生成する。
以上説明したように第3実施形態によれば、インクジェットプリンタにおいて光沢紙への印刷を行う場合に、色インクに隣接する位置にクリアインクが配置されるように、該クリアインクの吐出信号を特に低中濃度域において生成する。なお、この配置は、色インクとクリアインクが記録媒体上で液体の状態で結合しないように、異なるパス間において行われる。インクジェットプリンタがこの吐出信号に基づいて印刷を行うと、低中濃度部において表面凹凸が形成されるため、反射光が正反射方向に集中することがなくなる。したがって、鏡面光沢度を低減し、画像の中間濃度領域のぎらつきを抑制することができる。
なお、第3実施形態においても上述した第2実施形態と同様に、光沢制御を行うか否かの判定を所定の確率に基づいて実施することによって、滑らかに処理を切り替えることができる。
<第4実施形態>
以下、本発明に係る第4実施形態について説明する。上述した第3実施形態では、クリアインクを色インクに隣接して配置することによって表面凹凸を形成し、中間濃度部の鏡面光沢度を抑制する構成について説明した。第4実施形態では、色インクの色材信号CMYKGに基づいてクリアインクの色材信号Nを生成し、色インクとは独立してクリアインクを印刷する構成について説明する。尚、第4実施形態において上述した第1実施形態と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明を省略する。
●画像処理装置におけるシグナルフロー
図14は、第4実施形態の画像処理装置におけるシグナルフローを示すブロック図である。同図に示すように第4実施形態の画像処理装置においては、入力画像データを構成する色信号RGBを、カラーマッチング部911、色分解部912、クリアインク色材信号生成部1416、ハーフトーン部1413、において処理する。これにより、入力された色信号RGBが、インクジェットプリンタの記録ヘッドへ転送されるインク吐出信号C'M'Y'K'G'N'に変換される。
クリアインク色材信号生成部1416は、色分解部912が出力した色材信号CMYKGから、クリアインクの色材信号Nを生成して出力する。クリアインクの色材信号Nは、表面凹凸を形成するために利用するクリアインクの量を決定する信号値であり、画像の濃度に応じて設定される。この画像の濃度としては、色インクの色材信号CMYKGの和Sを利用する。
すなわち、第4実施形態におけるクリアインク色材信号Nは、色材信号の和Sに応じて設定することができる。図15に、クリアインク色材信号Nと、色インクの色材信号の和Sとの関係の一例を示す。同図において、横軸は色材信号CMYKGの和S、縦軸はクリアインクの色材信号Nを示している。図15によれば、色インクの色材信号の和SがS1以下である場合に、クリアインクの色材信号Nが発生する。すなわち、色インクの色材信号の和SがS1以下である低中濃度部域に限り、クリアインクが使用されることになる。
ハーフトーン部1413には、色分解部912が出力した色材信号CMYKGと、クリアインク色材信号生成部1416が出力したクリアインクの色材信号Nが入力される。そして、これらの色材信号に基づいて、色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'とクリアインクの吐出信号N'を算出して出力する。
ハーフトーン部1413では、上述した第1実施形態におけるハーフトーン部913と同様に、2値化とパス分解を行う。第4実施形態におけるクリアインクの2値化は、表面凹凸を生成することを目的とするため、グリーンノイズの周波数特性を持つドット集中型ハーフトーンを利用する。ここで図16は、第4実施形態におけるクリアインクの2値化例を示す模式図であり、17階調のクリアインク色材信号のドット配置例を示す。図16の(a),(b),(c)はそれぞれ、クリアインクの色材信号が1,3,8におけるドット配置例を示す。第4実施形態では、図16に示すようにクリアインクのドットを集中配置させることで、表面凹凸を形成する。なお、隣接するクリアインクは異なるパスで印刷する。
●画像処理手順
図17は、第4実施形態における画像処理手順を示すフローチャートである。同図におけるステップS1701〜S1705は、上述した第1実施形態の図11におけるステップS1101〜S1105と同様の処理を行うため、説明を省略する。
ステップS1706では、クリアインク色材信号生成部1416においてクリアインク色材信号生成処理を行う。すなわち、ステップS1705で算出した色インクの色材信号に基づき、クリアインクの色材信号Nを生成して出力する。
次にステップS1707では、ハーフトーン部1413において2値化およびパス分解を行う。すなわち、ステップS1705で算出した色インクの色材信号(CMYKG)と上記ステップS1706で生成したクリアインクの色材信号(N)から、色インクの吐出信号(C'M'Y'K'G')とクリアインクの吐出信号(N')を算出して出力する。
そしてステップS1708において、生成した全てのインク吐出信号をインクジェットプリンタへ出力する。そしてステップS1709において、形成対象となる画像の全画素についての処理が終了したか否かを判定し、未終了であればステップS1703〜S1708までの処理を繰り返し実行する。
以上説明したように第4実施形態によれば、インクジェットプリンタにおいて光沢紙への印刷を行う場合に、低中濃度域においてクリアインクが印刷されるように、該クリアインクの色材信号を生成する。そして、該クリアインクの色材信号に基づいて、クリアインクの複数ドットが、複数のパスにより集中配置されるように、クリアインクの吐出信号を生成する。インクジェットプリンタがこの吐出信号に基づいて印刷を行うと、低中濃度部において表面凹凸が形成されるため、反射光が正反射方向に集中することがなくなる。したがって、鏡面光沢度を低減し、画像の中間濃度領域のぎらつきを抑制することができる。
<第5実施形態>
以下、本発明に係る第5実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、クリアインクによって表面凹凸を形成し、中間濃度部の鏡面光沢度を低減する構成について説明した。一方、高濃度部においては、反射ヘイズを低減するため、色インクによって形成される表面凹凸をより平滑にすることが求められている。第5実施形態では、低中濃度部ではクリアインクによって表面凹凸を形成し、高濃度部ではクリアインクによって表面を平滑にするように、クリアインク吐出信号生成部914と光沢制御情報設定部915を構成する。尚、第5実施形態におけるその他の構成および動作については、上述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
まず、クリアインクよって表面を平滑にする方法について説明する。上述したように、同一パスで印刷した隣接ドットは、印刷メディア上で液体の状態で結合し、滑らかな表面形状を形成する。よって、色インクに隣接してクリアインクを配置し、これらを同一パスで印刷することによって、高濃度部における印刷物表面を平滑にすることができる。
図18は、第5実施形態における表面を平滑にする光沢制御処理でのドット配置例を示し、1801は色インクによるドット、1802はクリアインクによるドットを示す。また、図18(a)は全ての色インクに隣接してクリアインクを配置する例を示し、図18(b)は同一パスで印刷される色インクに隣接してクリアインクを配置する例を示す。第5実施形態では高濃度部において図18に示すように、色インクのドットに隣接してクリアインクを配置する。
第5実施形態の光沢制御情報設定部915では、表面凹凸を形成する第1の光沢制御を実施するか、表面を平滑にする第2の光沢制御を実施するか、または光沢制御を実施しないか、のいずれかを示す制御情報を設定し、光沢制御情報格納部910に格納する。なお、この制御情報は、予め設定された、または外部から取得した光沢制御実施確率の情報に基づいて設定される。
第5実施形態における光沢制御実施確率は、例えば色材信号の和Sに応じて設定することができる。図19に、第5実施形態における光沢制御実施確率と色材信号の和Sとの関係の一例を示す。同図において、横軸は色材信号CMYKGの和S、縦軸は光沢制御を行う確率、または行わない確率を示している。同図において、領域1901は表面凹凸を形成する第1の光沢制御を行う確率を示し、領域1902は表面を平滑にする第2の光沢制御を行う確率を示し、領域1903はどちらの光沢制御も行わない確率を示す。
図19によればすなわち、色材信号の和Sが0〜αの低中濃度部では、表面凹凸を形成する第1の光沢制御を行い、色材信号の和Sがβ以上の高濃度部では、表面を平滑にする第2の光沢制御を行う。また、色材信号の和Sがα〜βまでの間では、両方の光沢制御を所定の確率で実施することによって、処理の切り替わりに起因する擬似輪郭の発生を抑制する。
第5実施形態の光沢制御情報設定部915では、例えば0〜99の値を同率で生成する乱数生成器を用いて、光沢制御実施確率情報に合致するように、上記第1及び第2の光沢制御のいずれか、または光沢制御を行わないか、を決定する。図19に示す例であれば、色材信号の和S=γの時、上記乱数生成器で生成した乱数が0以上P1以下であれば、表面凹凸を形成する第1の光沢制御を行う旨の制御情報を設定する。また、乱数がP1より大きくP2以下であれば、表面を平滑にする第2の光沢制御を行う旨の制御情報を設定する。また、乱数がP2より大きければ、光沢制御を行わない旨の制御情報を設定する。
第5実施形態のクリアインク吐出信号生成部914では、光沢制御情報格納部910に格納された光沢制御情報を参照して、ハーフトーン部913が出力した色インクの吐出信号C'M'Y'K'G'からクリアインクの吐出信号N'を生成して出力する。このとき、光沢制御情報格納部910に格納された制御情報が、表面凹凸を形成する第1の光沢制御を行う旨を示していた場合には、色インクに重ねて、且つ色インクと異なるパスでクリアインクを印刷するように、クリアインク吐出信号を生成する。また制御情報が、表面を平滑にする第2の光沢制御を行う旨を示していた場合には、色インクのドットに隣接して、且つ色インクと同一パスでクリアインクを印刷するように、クリアインク吐出信号を生成する。また制御情報が、光沢制御を行わない旨を示していた場合には、クリアインクが印刷されないように、クリアインクの吐出信号を例えば0として生成する。
以上説明したように第5実施形態によれば、光沢紙への印刷を行う場合に、画像濃度に応じて、光沢制御を行わないという処理も含めて光沢制御方法を切り替える。具体的には、低中濃度部ではクリアインクによって表面凹凸を形成し、高濃度部ではクリアインクによって表面を平滑にするように、該クリアインクの吐出信号を生成する。インクジェットプリンタがこの吐出信号に基づいて印刷を行うと、低中濃度部においては反射光が正反射方向に集中することが無くなり、鏡面光沢度を低減することができる。また高濃度部においては光が散乱することが無くなり、反射ヘイズを低減することができる。その結果、画像の中間濃度領域のぎらつきや、高濃度域での反射像のぼけを抑制することが可能となり、光沢ムラを抑制できる。
<その他の実施形態>
上述した第1および第2実施形態においては、無色透明のクリアインクに代えて白色インクを用いても良い。但し、白色インクを用いる場合は、白色インクのドットの上に色インクのドットを印刷するように、インク吐出信号を生成する。
また、クリアインクに代えて、ライトグレイ等、最も明るい(淡い)無彩色インクを使用することによっても同様の効果が得られる。同様に、隣接する色インクと同系色の明るい(淡い)色インクを使用することも可能である。
また、上述した各実施形態においては、濃度に応じた光沢制御情報を設定する際に、濃度情報として色インクの色材信号を利用する例を示したが、色インクの色材信号に代えて入力画像データを構成する色信号を用いても良い(変形例1)。また、接続されたプリンタに依存した色信号を用いることも可能である(変形例2)。同様に、ハーフトーン処理後の2値データを用いることも可能である(変形例3)。これら変形例1〜3の各画像処理装置におけるシグナルフローを、図20(a),(b),(c)にそれぞれ示す。
変形例1,2においては、予め設定された、または外部から取得した色信号と濃度との関係が記載された変換テーブルを利用して濃度を求め、この濃度の値を、上記各実施形態における「色材信号の和S」に代えて利用する。
変形例3においては、2値データから色インクのドットが記録媒体を被覆する割合(色インクのドットが占める面積を記録媒体全体の面積で割った値)を求め、この割合を「色材信号の和S」に代えて利用する。
また、上述した各実施形態においては、顔料インクジェットプリンタに対するインク吐出信号を生成する画像処理装置について説明した。しかしながら本発明の目的は、上記画像処理装置の機能を搭載した顔料インクジェットプリンタによっても達成されることは言うまでもない。
また本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明は上記各実施形態と同等の処理を、コンピュータプログラムでも実現できる。この場合、図9をはじめとする構成要素の各々は関数、もしくはCPUが実行するサブルーチンで機能させれば良い。また、通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体に格納されており、それを、コンピュータが有する読み取り装置(CD−ROMドライブ等)にセットし、システムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になる。従って、かかるコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇にあることは明らかである。

Claims (14)

  1. 少なくとも一種類の色インクと無色透明のクリアインクを吐出可能な記録ヘッドを走査して記録媒体上に画像を形成するプリンタに出力するインク吐出信号を画素ごとに生成する画像処理装置であって、
    入力画像信号に基づいて前記色インクに対する色材信号を生成する第一の生成手段と、
    前記色材信号に基づいて前記色インクの吐出を示す色インク吐出信号を生成する第二の生成手段と、
    前記クリアインクの吐出を示すクリアインク吐出信号を生成する第三の生成手段とを有し、
    前記第三の生成手段は、前記色材信号の和が所定の閾値未満の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査とは異なる走査において前記クリアインクのドットを形成するための前記クリアインク吐出信号を生成し、前記色材信号の和が前記所定の閾値以上の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査と同じ走査において前記クリアインクのドットを前記色インクのドットに隣接して形成するための前記クリアインク吐出信号を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記クリアインクのドットの形成により記録媒体上の凹凸を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記記録ヘッドの一走査において、前記色インク吐出信号に基づく前記色インクのドットの形成が行われ、
    前記一走査とは異なる走査において、前記一走査における前記色インクのドットの形成位置に重なるように、前記クリアインク吐出信号に基づき前記クリアインクのドットが形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記記録ヘッドの一走査において、前記色インク吐出信号に基づく前記色インクのドットの形成が行われ、
    前記一走査とは異なる走査において、前記一走査における前記色インクのドットの形成位置に隣接するように、前記クリインク吐出信号に基づき前記クリアインクのドットが形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  5. さらに、前記色材信号の和が前記所定の閾値未満である場合に光沢制御を行うか否かを示す光沢制御情報を設定する設定手段を有し、
    前記第三の生成手段は、前記光沢制御情報が光沢制御の実施を示す場合に、前記クリアインク吐出信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記設定手段は、前記色材信号の和に応じて光沢制御の実施確率が変化するように、前記光沢制御情報を設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記記録ヘッドの複数の走査において、前記クリアインク吐出信号に基づき前記クリアインクのドットが集中配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記所定の閾値は、前記色インクのドットが記録媒体の90%以上を被覆し、且つ、該色インクのドットの重なりが発生した領域の面積が前記記録媒体の面積の50%以下となる濃度に相当する前記色材信号の和であることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 少なくとも一種類の色インクと無色透明のクリアインクを吐出可能な記録ヘッドを走査して記録媒体上に画像を形成するプリンタに出力するインク吐出信号を生成する画像処理装置であって、
    入力画像信号に基づき前記色インクに対する色材信号を生成する第一の生成手段と、
    前記色材信号に基づき前記色インクの吐出を示す色インク吐出信号を生成する第二の生成手段と、
    前記クリアインクの吐出を示すクリアインク吐出信号を生成する第三の生成手段とを有し、
    前記第三の生成手段は、前記色材信号に基づく、記録媒体における前記色インクのドットの被覆率が所定の閾値未満の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査とは異なる走査において前記クリアインクのドットを形成するための前記クリアインク吐出信号を生成し、前記記録媒体における前記色インクのドットの被覆率が前記所定の閾値以上の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査と同じ走査において前記クリアインクのドットを前記色インクのドットに隣接して形成するための前記クリアインク吐出信号を生成することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記クリアインクは透明樹脂を含むインクであることを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記色インクは同じ色調で濃度が異なる複数の色インクを含み、前記第三の生成手段は、前記複数の色インクのうち濃度が薄い色インクのドットに優先的に前記クリアインクのドットを重ねるように、前記クリアインク吐出信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項3、請求項9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  12. 少なくとも一種類の色インクと無色透明のクリアインクを吐出可能な記録ヘッドを走査して記録媒体上に画像を形成するプリンタにインク吐出信号を出力する画像処理装置の画像処理方法であって、
    第一の生成手段が、入力画像信号に基づいて前記色インクに対する色材信号を生成し、
    第二の生成手段が、前記色材信号に基づいて前記色インクの吐出を示す色インク吐出信号を生成し、
    第三の生成手段が、前記クリアインクの吐出を示すクリアインク吐出信号を生成し、
    前記第三の生成手段は、前記色材信号の和が所定の閾値未満の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査とは異なる走査において前記クリアインクのドットを形成するための前記クリアインク吐出信号を生成し、前記色材信号の和が前記所定の閾値以上の場合は前記色インクを吐出する前記記録ヘッドの走査と同じ走査において前記クリアインクのドットを前記色インクのドットに隣接して形成するための前記クリアインク吐出信号を生成することを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項1から請求項11の何れか一項に記載された画像処理装置と、
    少なくとも一種類の色インクと無色透明のクリアインクを吐出可能な記録ヘッドとを有するプリンタ。
  14. コンピュータを請求項1から請求項11の何れか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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