JP5646456B2 - 2つの回転軸での独立的な回転を行うmemsデバイス - Google Patents

2つの回転軸での独立的な回転を行うmemsデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP5646456B2
JP5646456B2 JP2011506540A JP2011506540A JP5646456B2 JP 5646456 B2 JP5646456 B2 JP 5646456B2 JP 2011506540 A JP2011506540 A JP 2011506540A JP 2011506540 A JP2011506540 A JP 2011506540A JP 5646456 B2 JP5646456 B2 JP 5646456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mems device
axis
rotation
frame
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011506540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011521792A (ja
Inventor
キーワース、バリー
コーネルセン、ケヴィン
クロフォード、ジャレッド
Original Assignee
ミクラリン インコーポレイティッド
ミクラリン インコーポレイティッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミクラリン インコーポレイティッド, ミクラリン インコーポレイティッド filed Critical ミクラリン インコーポレイティッド
Publication of JP2011521792A publication Critical patent/JP2011521792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5646456B2 publication Critical patent/JP5646456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0841Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • B81B3/0062Devices moving in two or more dimensions, i.e. having special features which allow movement in more than one dimension
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • B81B3/0064Constitution or structural means for improving or controlling the physical properties of a device
    • B81B3/0086Electrical characteristics, e.g. reducing driving voltage, improving resistance to peak voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/006Electrostatic motors of the gap-closing type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/04Optical MEMS
    • B81B2201/042Micromirrors, not used as optical switches
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2203/00Basic microelectromechanical structures
    • B81B2203/04Electrodes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2203/00Basic microelectromechanical structures
    • B81B2203/05Type of movement
    • B81B2203/058Rotation out of a plane parallel to the substrate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2207/00Microstructural systems or auxiliary parts thereof
    • B81B2207/07Interconnects

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

関連出願
本願は、2008年4月29日に出願された米国仮出願第61/048724号の利益を主張し、引用したことによって、そのすべてが本願明細書に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、2つの回転軸(回転軸線)で回転することを有するMEMSデバイスに関する。
発明の背景
第一世代のMEMS(micro-electromechanical systems、微小電気機械システム)の波長選択性スイッチは、単一軸の傾斜可能なミラーアレイ(波長あたり1つのミラー)を使用して、1つの入力ポートで入射しあらゆるN個の出力ポートまで至るあらゆる組の光波長信号を、任意に切替えていた。代表的な構造は、第1の軸(y)での波長を分散させ、直交軸(x)にスイッチするものであった。波長のチャンネル形状(wavelength channel shape)を最適化するには、MEMSのミラー面において間隙のないy軸のビームウェストが必要である一方で、限られたMEMSの傾斜範囲内で多数の実現可能なポートを最適化することによって、x軸のビームウェストが大きくなる。したがって、有利となるのは、ミラーアレイがy軸寸法よりも極めて大きなx軸寸法を有することである。
「ヒットレス スイッチング(hitless switching)」を達成するために(すなわち、中間ポートを通る走査を避けるために)、各ミラーには2軸傾斜が必要となる。ミラーのフットプリント内で適合可能な2次元ジンバル装置が、高充填率を有する装置を製作するのに使用可能である。この2次元ジンバルは、ミラーの中央に配置されてもよいが、光学ビームがミラーに集中することができず、利用可能領域を十分に活用しないといった問題点がある。使用可能なミラー領域を最大化しつつ2軸傾斜を達成する手段として、隠れたジンバル方法が報告されている。
2次元ジンバルの両バージョンへの重要な課題は、x軸およびy軸の傾斜の制御が独立していないことである。これは、共用の静電キャビティの結果としての駆動電極間の結合に起因するものである。この結合によって、必要とされる「ヒットレス」パスの軌跡に続くために、綿密な2次元キャリブレーションおよび制御が必要となる。その結果、スイッチパスが多くのより小さなステップに分割され、キャリブレーション時間およびスイッチング時間に対して費用がかかる。
発明の概要
本発明の実施態様は、2つの傾斜の軸を実質的に分離しており、それによって、これらが独立的に制御されかつ最適化され得るようになっていながら、少なくとも1つの軸において高い充填率である望ましい特徴を達成する。いくつかの実施態様では、xおよびy傾斜の駆動部を切り離すことによって、制御を単純化し、長く延びたx軸の周りの傾斜(即ち、ロール(roll))が減少して、二値(バイナリ)の2つの状態の操作となる。x軸を中心として傾斜する場合には、ミラー縁部の偏向が相対的に小さく、y軸を中心とする傾斜と比較して慣性モーメントが小さいために、x軸を中心とするロールの駆動特性が最適化され、相対的に低い駆動電圧(<50V)とすることができる。
y軸の周りに傾斜させること(即ち、ピアノ傾斜(piano tilt))が、ミラーの先端部に大きな偏向を生み出し、よって、より大きなクリアランスが必要となり得る。より大きな慣性モーメントによって、振動および衝撃感度を避けるためのより固いヒンジが必要となり得る。これらの問題に対処するためには、高駆動電圧での平行平板型の静電作動および典型的に双方向の作動が利用されてもよい。段が付いた(stepped)電極によって、いくらかの改良がもたらされる。
1つの広い態様によると、本発明は、MEMS装置を提供し、当該MEMS装置は、上回転可能な素子を有する上面を有し、中間支持フレーム面を有し、下部電気用基板の面を有し、前記の回転可能な素子が、前記の中間支持フレーム面に形成された支持フレームによって支持されて、該フレームに対して第1の回転軸で回転可能となっており、該フレームが、第2の回転軸に対して回転可能となるように取り付けられており、第1の回転軸での回転が、第2の回転軸での回転から実質的に独立している。
別の広い態様によると、本発明は、MEMSデバイスを提供し、当該MEMSデバイスは、フレームを有し、該フレームは、回転可能な素子が第1の回転軸の周りを回転できるように、該回転可能な素子を支持しており、当該MEMSデバイスは、第1の対の連結部を有し、該第1の対の連結部は、前記フレームが第2の回転軸の周りを回転することができるように、該フレームを一対の支持部に接続しており、当該MEMSデバイスは、第1のアクチュエータを有し、該第1のアクチュエータは、第1の回転軸での前記回転可能な素子の回転を行わせるためのものであり、当該MEMSデバイスは、第2のアクチュエータを有し、該第2のアクチュエータは、第2の回転軸での前記フレームの回転を行わせるためのものであり、該第1のアクチュエータが、第2の回転軸の周りを、前記フレームと共に回転するように形成されている。
別の広い態様によると、本発明は、静電アクチュエータを提供し、当該静電アクチュエータは、第1のおよび第2の垂直櫛状部を有し、これらの垂直櫛状部は、櫛状駆動部を提供するように配置されており、第1の垂直櫛状部は第1の電圧に接続可能であり、第2の垂直櫛状部は第2の電圧に接続可能であり、当該静電アクチュエータは、静電板装置を有し、該静電板装置は、第1の平板と第2の平板とを有し、第1の平板は前記第1の電圧に接続可能であり、第2の平板は前記第2の電圧に接続可能であり、第1のおよび第2の電圧を印加することによって、前記の櫛状部同士の間に引力が作用して、前記の櫛状部が互いにより接近し、そうすることによって、第1の平板と第2の平板とが互いにより接近し、第1の平板と第2の平板との間の引力が、第1の平板と第2の平板とを互いにより接近させるようになっている。
別の広い態様によると、本発明は、MEMSデバイスを提供し、当該MEMSデバイスは、回転軸の周りを回転させられるべき素子を有し、請求項39に記載の静電アクチュエータを有し、ここで、第1のおよび第2の平板のうちの一方が、回転させられるべき素子と共に回転するように形成され、かつ、第1のおよび第2の平板のうちの他方が、固定位置(static position)にあり、第1のおよび第2の垂直櫛状部のうちの一方が、回転させられるべき素子と共に回転するように形成され、かつ、第1のおよび第2の垂直櫛状部のうちの他方が、固定位置にある。
図面の簡単な説明
図1Aは、本発明の一実施態様によって提供される、MEMS装置の斜視図である。 図1Bは、図1AのMEMS装置の層の平面図である。 図2は、図1AのMEMS装置のより詳細な部分切り欠き斜視図である。 図3は、ベース層およびボンディングポストの斜視図である。 図4は、ベース層およびボンディングポスト、ならびに、固定の櫛状部の斜視図である。 図5は、ベース層とボンディングポスト、固定の櫛状部、および、支持フレームの斜視図である。 図6は、プッシュ−プル櫛状駆動部を有するMEMS装置の側面図である。 図7は、ミラー内の質量分布が一様でないMEMS装置の上面図である。 図8は、図6の実施態様の一例である上部フレーム層の実現例の平面図である。 図9は、図6の実施態様の一例である下部フレーム層の実現例の平面図である。 図10は、図6の実施態様の一例であるスタンドオフ層の実現例の平面図である。 図11は、yヒンジのための異なる装置を特徴とする、別の実施態様の一例である下部支持層の実現例の平面図である。 図12は、別の実施態様の平面図である。 図13は、x軸がフレームの中心およびミラーの中心からずれている(オフセットしている)、別の実施態様の平面図である。 図14は、xおよびyの両方の傾斜のための櫛状駆動部を特徴とする、別の実施態様の平面図である。 図15は、xおよびyの両方の傾斜のためのプッシュ−プル櫛状駆動部の構造を特徴とする、別の実施態様の平面図である。 図16は、一対の櫛状駆動部が、x傾斜の駆動部のために使用されるが、x傾斜の櫛状部はミラー領域の外側に配置されている、別の実施態様の平面図である。 図17は、yヒンジがフレーム領域の外側に位置する、別の実施態様の平面図である。 図18は、櫛状駆動部と静電板駆動部とを組み合わせた、ハイブリッド駆動部の側面図である。 図19は、互い違いに接触した配置の平面図である。 図20は、互い違いに接触した配置の平面図である。 図21は、2列のMEMSデバイスを特徴とする、MEMS装置の平面図である。 図22は、実施態様のいくつかを実施するための工程の一例を示すダイアグラムである。 図23は、実施態様のいくつかを実施するための工程の一例を示すダイアグラムである。 図24は、実施態様のいくつかを実施するための工程の一例を示すダイアグラムである。 図25は、実施態様のいくつかを実施するための工程の一例を示すダイアグラムである。 図26は、実施態様のいくつかを実施するための工程の一例を示すダイアグラムである。 図27は、実施態様のいくつかを実施するための工程の一例を示すダイアグラムである。 図28Aは、本発明の一実施態様によって提供されるMEMSシステムのブロック図である。 図28Bは、本願の一実施態様によって提供されるMEMSデバイスを制御する方法のフローチャートである。 図29Aは、電気絶縁性の溝を有する単層の支持層を特徴とするMEMS装置の斜視図である。 図29Bは、電気絶縁性の溝を有する単層の支持層を特徴とするMEMS装置の斜視図である。
xおよびy傾斜を特徴とする従来のMEMSデザインの問題点は、高電圧駆動部(high voltage drive)が両軸のために通常必要とされ、y軸の周りの十分な傾斜範囲を達成するには、双方向傾斜(bi-directional tilt)がたいてい必要とされ、ミラーあたりの高電圧駆動部が3つになることである。高電圧駆動部は、電気破壊/短絡が増加する可能性に起因して、特別な注意が必要であり、かつ、高電圧駆動エレクトロニクスはこの低圧の対等物よりも極めて高価であるために、これらの使用を最小限に抑えることが有益である。
加えて、もし、MEMSのミラーが容量性で平行平板型の静電アクチュエータの一部を形成するならば、ミラーに力が及ぼされ、したがって、ミラーの平坦度を任意に変化させることによって、動作度が著しく影響を受ける。材料の応力が時間と温度について変化することが可能であり、それによってミラー平坦度に影響を及ぼすので、静電動作からミラー表面を切り離し(de-couple)することが、特に極めて長い軸(ここで平坦度を変化させることによって静電気ギャップがより大きく変化する)にとって有利となる。
ここで図1A、図1B、および図2を参照すると、本発明の一実施態様によって提供される2次元の回転を持ったMEMSデバイスの斜視図(図1Aおよび図2)と層ごとの図(図1B)とが示されている。図示した特定の例では、この構造は、回転のx軸とy軸において、独立的に回転可能なミラーを設けるために使用される。しかしながら、明らかに理解されるであろうことは、いくつかの具体例を挙げるために、例えば薄膜干渉フィルタ、反射格子構造または共振空洞のエタロンなど、ミラー以外の素子を回転させるためのこの構造のほかの用途があってもよいことである。図1Aは、図の上部から図の底部まで一列に配置されている、3つのこの種のデバイス80、82、84を示しているが、3つのデバイスのうちの底部デバイス80のみを詳細に記載することとする。
当該MEMSデバイス80は、頂部層(top layer)10、上部フレーム層(upper frame layer)12、下部フレーム層(lower frame layer)14、および、底部層(bottom layer)16を含む層構造内に画定されている。図1Bは、頂部層10、上部フレーム層12、下部フレーム層14、底部層16の実現例の平面図を示している。記号は70で図示されており、各層の部分を形成する構成部品がどのように図示されているかを示している。具体的には、頂部層10の構成部品はハッチング11で図示され、上部フレーム層12の構成部品はハッチング13で図示され、下部フレーム層14の構成部品はハッチング15で図示され、底部層16の構成部品はハッチング17で図示されている。
頂部層10には、一対のヒンジ30、32と、ヒンジ固定部(hinge anchors)34、36と、部分的に切断されて示されているミラー38とが、形状を定められている。ヒンジ30、32は、ミラー38の両端を該ヒンジ固定部34、36に接続している。回転軸(axis of rotation、回転軸線)39は、ヒンジ30、32によって定められており、以下、x軸(x-axis)と称することとし、よって、ヒンジ30、32を「xヒンジ(x-hinges)」と称するようにする。図1に示された時点では、ミラー38は、x軸39を中心にわずかに回転した状態で示されている。
フレームは、全体として40で指し示されており、頂部層10中の構成部品を支持している。該フレーム40は、上部フレーム層12中には部分的に、下部フレーム層14中には部分的に画定されている。該フレーム40は、一対の支持ブロック42、43(図1Aでは、支持ブロック42だけが視認でき、図1Bでは、両ブロック42、43が視認できる)で支持されており、これら一対の支持ブロック42、43は、上部フレーム層12中に(または、代替的には下部フレーム層14中に、あるいは、上部フレーム層12と下部フレーム層14の両方の中に)形成された一対のヒンジ46、48を通じて底部層10に形成されており、回転軸41を中心に、該フレーム40を回転させることが可能であり、以下、この回転軸をy軸(y-axis)と称する。よって、ヒンジ46、48を「yヒンジ(y-hinge)」と称するようにする。yヒンジ46、48のそれぞれのものは、フレーム40を、一対の支持ブロック42、43のそれぞれに接続している。図1に示された時点では、該フレーム40は、y軸41を中心にわずかに回転した状態で示されている。
頂部層10中にあるヒンジ固定部34、36は、上部フレーム層12中に形成されているフレーム40の一部分によって支持されている。ミラー38は、および、任意選択的にはxヒンジ30、32は、頂部層10中に形成されている残りの構成部品(即ち、ヒンジ固定部34、36)よりも薄いので、ミラー38と上部フレーム層12との間に、間隙(gap)が存在する。この間隙を、以下に「x間隙(x-gap)」と称し、該x間隙は、ミラー38がx軸39について回転するためのスペースを提供する。
フレーム40は、第1の可動なy傾斜(y-tilt)した垂直櫛状部(vertical comb、立ての櫛状部)60を含んでいる。図示した例では、これは、上部フレーム層12中に定められている。フレーム40がy軸41を中心として回転すると、前記の第1の可動なy傾斜の垂直櫛状部60がフレーム40と共に移動する。支持部64は、底部層10中に定められており、第2の固定(static)のy傾斜の垂直櫛状部62を支持している。この第2のy傾斜の垂直櫛状部62は、同じ層中に定められており、下部フレーム層12のために使用されるが、第2のy傾斜の垂直櫛状部は、フレーム40に接続されず、該フレームと共には移動しない。逆に、第2のy傾斜の垂直櫛状部62は、支持部64に固定して接続されている。
上部フレーム層12中に定められている一対のx傾斜の電極50、52もまた、図示されている。これらのx傾斜の電極50、52は、x軸39からずれている(offset、オフセットしている)。以下に詳細に説明するように、当該MEMSデバイス80は、x電圧を前記一対の電極50、52に印加するのを可能にしている。
3つの線状部(trace、トレース)70、72、74が、電圧を当該デバイスに供給する。具体的には、線状部70がx電圧を供給し、線状部72がy電圧を供給し、線状部74が接地電圧を供給する。x軸39の周りの回転を制御可能にするために、x電圧を供給する線状部70を、x傾斜の電極50、52へと接続する導通路があり、ミラー38を接地線状部74に接続する導通路がある。y軸41の周りの回転を制御するために、固定のy傾斜の垂直櫛状部62を、y電圧を供給する線状部72へと接続する導通路があり、可動のy傾斜の垂直櫛状部60を、接地の線状部74へと接続する導通路がある。これらの導通路を、以下にさらに詳しく説明する。
操作においては、x傾斜の電極50、52にx電圧を印加し、ミラー38に接地電圧を印加することによって、x傾斜の電極とミラー38との間に電位差が生じる。x傾斜の電極50、52は、x軸39からずれている(オフセットしている)ので、結果として生じる静電気引力によってミラーがx軸39を中心に回転する。x電圧が接地(ground)に戻されると、xヒンジ30、32での引張力(tension)によって、そのデフォルトのポジションにミラー38が戻り、そこはx軸39を中心とした回転がないポジションである。
同様に、固定のy傾斜の垂直櫛状部62にy電圧を印加し、かつ、可動のy傾斜の垂直櫛状部60に接地電圧を印加することによって、y傾斜の垂直櫛状部60、62同士の間に電位差が生じる。結果として生じる櫛状部60、62同士の間の静電引力(electrostatic attraction)によって、フレーム40がy軸41を中心に回転する。ミラー38は、フレーム40によって支持されており、前記のようにy軸を中心とした同じ回転を行う。y電圧が接地に戻されると、yヒンジ46、48の引張力が、フレーム40(およびミラー38)をそのデフォルトのポジションに戻し、そこはy軸41を中心とした回転がないポジションである。支持部42、43の高さは、y軸41における可能な回転量に関する制限を定めている。
上述の実施態様では、ミラー38は、支持フレーム40に対して揺動(roll)(x傾斜)することができ、該支持フレームは、駆動櫛状部(drive comb)60、62と、静電x電極50、52と、y傾斜ヒンジ46、48とを含んであり、そして、x傾斜ヒンジ30、32はミラーの両端において、ミラーと同じ層に形成されることができる。
いくつかの実施態様では、当該装置は、3層スタック(3層の積み重ね)を用いて実施される。各層は、1つ以上の副層を含んでいてもよい。最上層(top-most layer)は、ミラーおよびxヒンジのために使用される。中間層は、支持フレームと垂直櫛状駆動部(vertical comb drive)の上部および下部のために使用され、底部層は、支持部と、回転を制御するのに使用される電圧を供給する経路とに使用される。
具体的な例では、最上層は、SOI(silicon on insulator、シリコン オン インシュレータ)から形成され、該層は、取外し可能なハンドルウエハと、シリコン層と、酸化物層とを含む。中間フレームは、DSOI(double silicon on insulator、ダブルシリコンオンインシュレータ)から形成され、該層は、ハンドルウエハと、2つのSi層および2つの酸化物層とを含む。ドープされたシリコンを、SOIおよびDSOIに使用可能であり、金属製の線状部を必要とせずに電気的な導通状態(electrical continuity)をもたらす。DSOI内の酸化物によって、深堀り反応性イオンエッチング(Deep Reactive Ion Etching)(DRIE)のためのエッチストップがもたらされ、中間フレームの上半分と下半分との間が絶縁される。フレーム層同士の間を電気的に接続するために、必要に応じて導通ビア(conductive via)が使用されてもよい。したがって、上部と下部のフレーム層は、所望の位置への絶縁された電気経路を可能にしつつ、組み合わせられた機械的構造物として、共に作動可能である。詳細な例を以下に示す。
図示したデザインでは、x間隙は小さくてもよい。なぜならば、x傾斜の間は、ミラー偏位(mirror deflection)が小さいからである。好都合にも、このことによって、y軸における駆動回転(drive rotation)に使用される電圧と比べて、相対的に低い電圧のx傾斜駆動(x-tilt drive)となることができる。
x傾斜とy傾斜とが、実質的に切り離されているのがわかる。
フレーム層に形成されたx電極と、接地に接続されたミラー層との間の引力の結果として、x軸における回転が得られる。x軸におけるこの回転は、y回転の状態によって影響を受けるものではない。その理由は、ミラーとx電極との間の距離が、y回転の状態と関係ないからであり、それは、y軸で回転する場合に、x電極が、ミラーに伴ってフレームと回転するという事実に起因している。
下部フレーム層中の固定の駆動櫛状部(drive comb)と、上部フレーム層中の可動の櫛状部との間の引力の結果として、y軸での回転が得られる。y軸でのこの回転は、x回転の状態に影響を受けるものではない。その理由は、駆動櫛状部どうしの間の距離が、x回転の状態と関係ないからである。X回転は、ミラーを回転させるだけであり、x軸でのフレームの回転が無く、転じて、x軸での可動の櫛状部の回転が無い。
波長選択スイッチの用途は、典型的には、x軸回転に対する感度が少なく、結果としての当該デバイスは、x揺動(x-roll)における震動(vibration)に対して全く感度を持たない。このことが意味するのは、x傾斜ヒンジは、それらが別の状況で必要とされたであろうものよりも弱くてよく、転じて、x軸での回転を行わせるのに必要な電圧をも低下させる、ということである。
結果得られる波長選択スイッチデバイスは、上述したように、ミラー平坦度に対する感度が全くない。その理由は、長軸39に沿ってフレームを分離するためのミラーにおける変化が、y傾斜に影響(impact)を与えないからである。さらに、短軸41に沿った平坦度は、x傾斜に影響を与え得るが、重大ではない。
いくつかの実施態様では、x傾斜のための駆動(drive)が、2つの状態を有して実行される。すなわち、二値(binary)のONの状態(その間に、予め定められたx電圧が印加される)と、二値のOFF(その間に、ゼロのx電圧(または、任意の予め定められた2次的な電圧)が印加される)とである。
以下は、種々の層のための例示的な1組の寸法の詳細である。実際の寸法は、具体的な実現例となる。
上部SOI層:
最上層(upper most layer)のシリコン層は、例えば、10〜20ミクロンの厚さであってもよく、接地されたミラーとx傾斜ヒンジとを形成するのに使用される。金の反射器(または他の高反射性層)は、ミラーの機能性を実現するために使用される。裏面エッチングを行って、ミラーと上部フレーム層との間に5〜10ミクロンのx間隙を形成する。xヒンジはヒンジ固定部よりも薄くてもよい。
DSOI層−上部層(upper layer):
シリコン頂部層(silicon top layer)は、例えば、10〜15のミクロン厚であってもよく、フレームの接地された部分(x傾斜ヒンジを介してミラーに接続されている)、x傾斜の電極島状部(electrode islands)(Vx)、可動のy傾斜の垂直櫛状部(フレームの接地された部分に接続されている)、y傾斜ヒンジ(一方はグランドに接続され、他方はx電圧に接続されている)を形成するために使用される。
DSOI層−下部層(lower layer):
固定のy傾斜の垂直櫛状部、DSOI層の上部層に形成されたフレームの接地部分にx傾斜の電極の島状部を固定するためのブリッジ部を形成するために、シリコン層(約10〜15ミクロン)が使用される。電気用ビア(electrical vias、電導バイア)が、第1の接地されたyヒンジを上部接地フレームへと接続し、第2のyヒンジ(Vxを導通させる)をx傾斜の電極へと接続している。
底部ビア基板は、ウエハビア(wafer vias)を通じて、Vy、Vx、および、Gndのための接点金属(contact metal)、エッチングされたスタンドオフ(支持部)として使用され、y傾斜のための隙間(クリアランス)を作り出す。
いくつかの実施態様では、堅固な櫛状駆動(comb drive)の傾斜と、エッチングされたフレームと、大きなスタンドオフの隙間とを組み合わせることによって、隣接するミラー同士の間を一時的に結合させる可能性のある空気(pneumatic)の影響が、効果的に排除される。
電気用線状部(electrical traces)70、72、74、および、支持部42、43、64の詳細図は、図3に示されている。
固定のy傾斜の垂直櫛状部62の詳細図は、図4に示されている。この図はまた、下部フレーム層の部分100、118を示しており、回転を制御するために使用されるさまざまな電圧の供給の説明を以下に記載する。
上部フレーム層の詳細図は、図5に示されている。
図2を参照すると、以下のように、x電圧がx傾斜の電極52に供給される:
1)x電圧が、線状部70に印加される;
2)支持部42へ導通させる;
3)下部フレーム層の絶縁部100を通過して導通させる;
4)中間の酸化物層に起因して別の状況では電気的に絶縁される上部フレーム層の部分(section)102に、下部フレーム層の絶縁部100を接続するビア108を通じて、上部フレーム層の部分102へと導通させる;
5)yヒンジ46を通じて導通させる;
6)上部フレーム層の部分104へと導通させる;
7)別の状況では電気的に絶縁される下部フレーム層の部分112に、上部フレーム層の部104を接続するビア118を通じて、下部フレーム層の部112へと導通させる;
8)x傾斜の電極52を下部フレーム層の部112に接続するビア114を通じて、x電極52を導通させる。
x電圧は、以下のように、x傾斜電極50に供給される:
1)下部フレーム層の部分112へと導通させる。x電圧をx傾斜電極52に供給する説明で上述したようにである;
2)下部フレーム層の部分114に達するまで、下部フレーム全体の周囲を導通させる(図2には示していないが、図1Bにおいて見ることができる);
3)x傾斜電極50を、下部フレーム層の部分115に接続するビア116を通じて、x傾斜電極50へと導通させる。
接地電圧は、以下のように、ミラー38に供給される:
1)線状部74に接地が印加される;
2)他の支持部43に導通させる;
3)下部フレーム層の絶縁部118へと導通させる;
4)下部フレーム層の絶縁部118を上部フレーム層の部分120に接続するビア122を通じて、上部フレーム層の部120へと導通させる;
5)yヒンジ48を通じて導通させる;
6)上部フレームの部分120を通じて導通させる;フレームの部120がヒンジ固定部36を支持する;
7)ヒンジ固定部36を通じて導通させる;
8)xヒンジ32を通じてミラー38へと導通させる。
接地電圧もまた、他方のxヒンジ30を通じて、同様の方法にて、ミラーに達することに留意されたい。
y電圧は、以下のように、固定のy傾斜の垂直櫛状部62に供給される:
1)線状部74に印加されるy電圧、線状部74は、支持部64に接続されている;
2)支持部64を通じて固定のy傾斜の垂直櫛状部62へと導通させる。
接地電圧は、以下のように、可動のy傾斜の垂直櫛状部60に供給される:
1)ミラー38への接地電圧の供給の説明で上述したように、接地電圧が上部フレーム層の部分120へと導通する。可動のy傾斜の垂直櫛状部38が、上部フレーム層の部分120に接続される;
2)可動のy傾斜の垂直櫛状部38へと導通させる。
ここで図6を参照すると、上記のMEMSデバイスの変形例の側面図が示されている。全体として310で示されているのは、y傾斜が作動していない側面図である。全体として312で示されているのは、y傾斜が作動している側面図である。全体として330で示されているのは、本態様を実施するために使用されてもよい層スタック(層の積み重ね)の一例である。それらの層は、シリコン基板344と;1ミクロンの酸化物層342と;10ミクロンまで薄くした線状部の領域を有する40ミクロンのシリコンスタンドオフ層340と;10ミクロンの下部シリコンフレーム層338と;選択領域にある導電ビアを有する1ミクロンの酸化物層336と;15ミクロンのシリコンフレーム層334と;11.5μmおよび10μmまで薄くしたミラー領域を有する、上部シリコンフレーム層332および15ミクロンのシリコン頂部層とを、含んでいる。11.5ミクロンおよび10ミクロンまでのミラーの薄型化を、図7を参照しつつ以下にさらに詳細に記載する。当然ながら、これらの大きさおよび材料は、例証のためだけであることが理解されよう。この実施態様では、2組のy傾斜の垂直櫛状部がある。第1の組は、上記の実施態様のように、上部フレーム層中の可動の櫛状部314と、下部フレーム層中の固定の櫛状部316とを含み、第2の組は、下部フレーム層中の可動の櫛状部318と上部フレーム層中の固定の櫛状部320とを含んでいる。図6の実施態様として、y傾斜のプッシュ−プルの構成が設けられており、ここでは同時に一方の側で引き上げ(プルアップし)、他方の側で下げる(プルダウンする)ことで作動することに留意されたい。これは、図1から図5の実施態様(y傾斜の電極が,一方向に引っ張るだけ)とは対照的である。
図7は、図6の実施態様としての上部シリコン層の平面図を示している。頂部層は、ミラー34を含んでおり、該ミラーは、2つの厚さの領域を有している。第1の領域342は、11.5μmまで薄くなっており、一方、第2の領域344は、10μmまで薄くなっている。xヒンジの厚さは、1kHz周辺の第1の共振周波数を与えるように設定される。この例でのxヒンジは、おおよそで、厚さが15μm、幅が1.5μであり、おおよそで、500〜1000μmの実効長を有している。11.5ミクロンまで薄くなっている2つの硬い止め部346もまた示されている。該硬い止め部346によって、x傾斜運動の範囲を制限する(特に、二値(binary)制御モードに有用な)小さな接触面がもたらされる。該小さい接触面は、ミラーが休止位置に戻るのを妨げる静摩擦(stiction)を抑制する。また、接地されたミラーと上部フレームの接地された部分との間でのみ接触がなされることが確実になるように、硬い止め部の配置が選択され、その一方でまた、完全なx傾斜において、接地されたミラーとx電極との間の隔離(separation)が、例えば1.5ミクロンなど最小限に抑えられるように、硬い止め部の配置が選択される。
図8は、図6の実施態様としての上部フレーム層の平面図を示している。この例では、上部フレーム層の厚さは、15ミクロンである。固定部(アンカー)ポスト350は、28×28μmであり、3μmの側方クリアランスがある。x電極352は、35×45μmである。yヒンジ355、356の剛性は、約1kHzの第1の共振周波数を与えるように設定されている。これらは、おおよそで、厚さが15μm、幅が1.5μmであり、おおよその実効長が100〜200μmである。この櫛の指部(comb fingers)358は、幅3μmであり、ピッチが12μm、長さが約50〜100μmである。別の例では、櫛の指部の長さは75〜150μmであり、例えば、長さ100μmである。このフレームは、絶縁のための中断部(breaks)360を有する。フレームの側部は、362で示されているように約5μmである。フレーム364の全長は、約1.4mmである。フレーム366の端部は、約30μmである。x電極352はそれぞれ、フレームの端部から約25μmで配置されている。フレームの幅370は、約76μmである。
図9は、図6の実施態様としての下部フレーム層の平面図である。該下部フレーム層は、幅が5μmのフレーム部380を有する。上部と下部のフレーム層を接続する導通ビア382がある。図示されているように、絶縁のための中断部がフレームにある。幅が3μmで、ピッチが12μmの櫛の指部384は、長さが50〜100μmである。別の例では、櫛の指部の長さは75〜150μmであり、例えば100μmである。これらは、図8の櫛の指部358に約40〜90ミクロンだけ重なる。別の例では、これらは、図8の櫛指358に約65〜140ミクロンだけ重なる。下部フレーム層386の幅は、約76μmである。下部フレーム層の長さ部388は、約1.4mmである。
図10は、図6の実施態様としての、支持部/スタンドオフ層を示している。示されているのは、y電圧のスタンドオフ390と、x電圧のスタンドオフ392と、接地電圧のためのスタンドオフ394とであり、すべて、これらの電圧をフレーム層に送るためのものである。
図11は、別の設計変形例としての、全体として140で示される下部支持層と、全体として142で示される上部支持層との平面図である。なお、これらの層は、2つの異なる隣接するデバイスとして示されている。上部支持層142に対応する下部支持層140は、140で示されているものの、x軸での鏡映となるであろう。図11の例では、電極の配置は、図1から図5の実施態様と類似している。yヒンジ400、402の配置は、上部フレーム層に接続されて、全体としてy軸方向に延びて支持部に接続して示されているヒンジとは幾分異なるものである。しかし、これらのヒンジの機能は、図1のヒンジ46、48のものと概して同じであり、すなわち、フレームをy軸で回転させることができる。
図12を参照すると、別の実施態様が示されており、図11の実施態様と類似しているが、図1から図5の実施態様に類似したポストとyヒンジとの配置とを特徴とするものである。
ここで図13を参照すると、デザインの別の変形例が示されており、ここでは、x軸418が、フレームの中心から、および、ミラーの中心から、ずれている(オフセットしている)。これは、xヒンジ420、422を中心位置からずらすことによって得られる。好都合にも、このことによって、x駆動のトルクに利用可能なミラー領域がより大きくなる。いくつかの実施態様では、ミラーがより小さいx軸側のミラーの部分にフレーム材料を含めることによって、ミラーの質量のバランスがとられる。この具体例では、その軸側にあるミラー部分がその軸の他側にある部分と質量がほぼ等しくなるように、領域424にあるフレーム層の質量はミラーの下に含まれる。図13の実施態様の具体的な実施例では、ミラーは、約長さが1200ミクロン、幅が80ミクロンであり、厚さが10ミクロンと46ミクロンとの部分を有し、ここにフレーム層が装着される。一方のミラー縁部から54ミクロン、他方の縁部から26ミクロンのところにx回転軸が配置されるように、xヒンジが装着される。サイド1のシリコン材料の体積(WxLxT)=54x1200x10ミクロン=648kμm^3。サイド1の質量重心からx軸までの距離=27ミクロン。サイド2の質量重心からx軸までの距離=13ミクロン。したがって、サイド2は、サイド1よりも2倍大きな質量を有する必要がある。サイド2(WxLxT)=26x850x46ミクロン+26x350x10ミクロン=1108kμm^3(よりバランスがとれている)。この例によって、2つの両サイドからトルクのバランスがとれることになる。これらの質量重心が傾動軸から等しい距離ではないので、質量を補償するように調整している。
ここで図14を参照すると、櫛状駆動部(comb drive)が、x傾斜とy傾斜の両方に設けられている別の変形例が示されている。図示の例では、y駆動部(y-drive)のための一対の垂直櫛状部450、452と、x駆動のための二対の垂直櫛状部(454、456および458、460)とがある。図14の実施態様はまた、上述のような図13の実施態様のための、ずれた(オフセットした)x軸と質量のバランスをとることを特徴としているが、x軸の櫛状駆動部は、ずれた(オフセットした)x軸の無い態様においても実施可能であったということを理解されたい。x駆動の一対の垂直櫛状部は、ミラーに接続される上部フレーム層のロータ450と、フレームに接続される下部フレームのステータ452とを含む。y櫛状部は、図1Aの実施態様を参照しつつすでに記載されている通りである。
図15は、x傾斜とy傾斜の両方のプッシュ−プル式の櫛状駆動部の構造を特徴とする別の変形例を示している。y駆動は、図6を参照しつつすでに記載されている通りである。x駆動は、470で全体として表示されている端面図を参照すると、最も理解することができる。ステータ櫛状部472が、下部フレーム層70にあり、ロータ櫛状部474が、ミラー476に装着される上部フレーム層にある。別のロータ櫛状部478が、ミラーに接続される下部フレーム層にあり、別のステータ櫛状部480が、上部フレーム層にある。この配置は、y軸の両側で繰り返されている。
図16は、対(pairs)になった垂直櫛状部が、x傾斜の駆動に使用される別の変形例を示している。本実施態様では、x傾斜の櫛状部500、502は、ミラー領域の外側ではあるが、しかし、フレーム(図示せず)の内側に配置されている。この手法によって、より軸を離れたトルク(off-axis torque)が可能となるが、他の実施態様よりも長いフレームが必要となる。
図17は、別の変形例を示しており、該変形例は、フレーム領域の外側に位置するyヒンジ510、512があるという事実を除いて、図1Aの実施態様と類似している。示した特定の例では、各yヒンジは、ある領域にまたがっており、その領域は、部分的にはミラーの下にあり、かつ、部分的には、隣接するミラーの下にある。図17の実施態様については、完全に「隠れた」ヒンジはない。可能な限り互いに接近したデバイスを得るために、いくつかの実施態様では、図17における隣接するそれらデバイスは、図示するように、x軸に沿って互いからわずかにずれている(オフセットしている)。
ここで図18を参照すると、静電作動のためのさらなる別のオプションが示されている。これを、ここでは「ハイブリッド」駆動と称することとする。なぜならば、これが、櫛状駆動部と静電板の、両方を組み合わせるからである。具体的には、一対の垂直櫛状部150、152が示されている。その一方は、接地に接続されており、他方は動作電圧に接続されている。さらに、ミラー(または、回転すべき他のデバイス)が154で示されており、接地に接続されている。動作電圧を受けるように接続された静電板156がある。静止状態では、その構成は、全体的に160で示した外観を呈している。ミラー154と静電板156との間の初期の間隙は、作動(少なくとも任意の妥当な電圧を使用する)のためにはあまりにも大きく、かつ、櫛状駆動部150、152が支配している。作動の第1段階の最後が、162で示されている。櫛状駆動部が作動したと仮定するならば、それによって、回転軸166を中心に回転するが、ある位置で、櫛状駆動部はトルクを使い果たす。しかし、このようにして得られた回転によって、静電板156とミラー154との間の間隙が減少し、第2の駆動が生じる。この時点で、静電板156とミラー154が駆動を支配する。これによって、164で示されている位置までミラーがわずかに回転することができる。この時点で注意されたいのは、櫛状部駆動150、152が過度に駆動されており、このことによって、引き戻し(回転軸166上で、逆の回転方向に)がもたらされ、静電板156とミラー154との間のスナップを阻止することである。この種の駆動部(drive)は、櫛状駆動部を特徴とする上述の実施態様のいずれにも利用されることができる。さらに一般的にいえば、この種のハイブリッド駆動部は、本願明細書に記載した独立した回転および2つの回転軸を備えた特定のMEMSデバイス以外の、デバイスやシステムに適用可能である。例えば、これは、単一の回転軸での回転が重要となるシステムにおいて適用可能である。
図19を参照すると、いくつかの実施態様において、デバイスが共により近くなるように互い違いにされた接点配置が利用されている。全体として530、532、534、536、538、および544で表示されている6つのデバイスの1組が示されている。図19では、接地接続部は、すべて、左側にある共通バス(1つの導体パッド550)に送られている。それぞれのx軸駆動電圧は、y軸の左側にある互い違いにされた接点部(contact)552、554、556、558、560、562に送られる。それぞれのY軸駆動電圧は、y軸の右側にある互い違いにされた接点部570、572、574、576、578、580に送られる。このような互い違いにした構成は、底部の基板の裏面までのウエハを通るビアと共に使用される場合に特に有益である。図19の例では、x軸での接点部同士の間の間隔は、最小250マイクロメートルである。また、y軸での連続的に整列された接点部同士の間の間隔もまた250マイクロメートルである。その結果、どの2つの接点部も、少なくとも250マイクロメートル離れており、これは、y方向ではデバイスがより近く配置されるという事実に逆わない。図示の例では、3つのデバイスは、250マイクロメートル以内の間隔にある。この別の図が、図20に示されている。これらの電極配置は、基板の裏面上で2次元グリッド配置の電気的な接続をもたらすために、下の基板ウエハでのウエハ通過ビアと組み合わされる場合に有利である。
図21は、別の変形例を示しており、同図では、2列560、562のMEMSデバイスがある。この実施態様は、電気用基板(electrical substrate)においてウエハ通過ビアの使用を特徴とし、列同士の間の間隔が接近した2列のMEMSデバイスが可能である。これによって、必要とされるルーティングの量が減少する。
図22から図27は、上記の実施態様を実施する方法の一例を示している。これは具体例であり、当然ながら、他の方法が代わりに使用可能である。
理解されるであろうことは、概して、本発明の実施態様は、回転可能な素子を、x軸といったような第1の回転軸を中心として回転させるように、ミラーなどの回転可能な素子を支持するフレームを特徴としていることである。上述の例では、回転可能な素子をこのようにフレームに支持するために、一対のヒンジが使用されている。フレームがy軸などの第2の回転軸を中心として回転可能となるように、該フレームを一対の支持部に接続する一対の連結部(interconnections、相互接続部)がある。例示してきた実施態様では、例えば図1に示すようなヒンジを含んでいたが、より一般的には、他の形態であるところの可撓性を有する連結線(ligature)もまた利用可能である。典型的には、該回転可能な素子は、該回転可能な素子をフレームに連結するヒンジを含めることによって、第1の回転軸を中心として回転可能となる。他のタイプの連結を考察する。例えば、回転可能な素子は、カンチレバー(片持ち梁)として組立てられてもよく、回転可能な素子がフレームの全長の一方側に結合され、結合された縁部近くで薄型化されて、x傾斜のために湾曲することができる。別の類似した変形例は、該カンチレバーの「自由」端部に、柔軟(compliant)なバネを使用することを含む。
当該デバイスは、第1の回転軸での回転を作動させるために、第2の回転軸でフレームと共に回転するように形成された、第1の静電アクチュエータを特徴部とするものである。これは、典型的には、フレームを形成するのに使用される層の一方または両方に少なくとも部分的に、かつ、回転すべき素子に部分的に、第1の静電アクチュエータを形成することを含む。フレームと回転すべき素子との両方が、フレームと共に、第2の回転軸で回転する。アクチュエータは、記載した実施態様のように、フレームに対して内部にあってもよく、あるいは、他の実施例ではフレームに対して完全にまたは部分的に外部にあってもよい。すべての実施態様が静電アクチュエータによる作動を想定しているが、具体例に挙げると、例えば、電磁気など他のタイプのアクチュエータが代わりに利用されてもよい。図1の例を参照すると、x電極50、52がフレームに形成されている。このため、x電極50、52はフレームと共に回転し、それによって、極めて小さなx間隙を維持することが可能となる。他の例もまた記載してきた。例えば、図14の実施態様では、xおよびyの両方のための櫛状駆動部を特徴としているが、x駆動のための各対の櫛状部は、フレームに形成されているものと、ミラーの下面に接続されているものとが含まれている。さらにまた、ミラーをフレームに接近させることによって、2つの電極同士の間の小さい間隙を維持することができる。また、この場合重要となるのは、両方の組のx櫛状部がy軸傾斜を行っている間に共に回転し、それによって、それら櫛状部を結合させる可能性のあるそれら櫛状部の何らかのよじれ(twisting)が防止されるという事実である。記載されている実施態様では、x電極に印加されるx電圧があり、第1の回転軸の回転を作動させるために、接地が他の電極に適用される。さらに一般的にいえば、少なくとも静電アクチュエータを実施するために、第1および第2の電圧が印加され、静電的な引力を設定するのが、それら電圧同士の間の差である。
第2の回転軸の回転を作動させるために、第2の静電アクチュエータが設けられている。記載されている実施態様では、y軸での回転のために、垂直櫛状部が使用されている。さまざまな例が記載されてきた。図1では、単一の櫛状駆動部が、y回転のために設けられている。図6では、y傾斜の櫛状部のためのプッシュ−プル配置(push-pull arrangement)が利用され、ここでは、二対の櫛状部がy回転に使用されている。記載されている実施態様では、y傾斜の櫛状部の1つに印加されるy電圧があり、接地が他のy傾斜の櫛状部に適用されて、第2の回転軸の回転を作動させる。さらに一般的にいえば、少なくとも静電アクチュエータを実施するために、第1および第2の電圧が印加され、静電的な引力を設定するのが、それら電圧同士の間の差である。すべての実施態様が静電アクチュエータによる作動を想定しているが、具体例に挙げると、例えば電磁気など他のタイプのアクチュエータが代わりに利用されてもよい。
いくつかの実施態様では、例えばyヒンジなどの第1の対の連結部が、上部ミラーによて完全に隠されている。他の実施態様では、例えば図17に示すように、第1の対の連結部がわずかに露出し、ミラーの下にある領域と隣接部とにyヒンジがまたがっている。
いくつかの実施態様では、さまざまな層を接合するために、さまざまな技術が使用されてもよい。具体例として、熱、はんだ、ポリマー、熱圧着、超音波熱圧着、および、陽極接合が挙げられる。接合境界面は、例えば、Si/Si、Si/シリコン酸化物、シリコン酸化物/シリコン酸化物、シリコン/金属/シリコン、シリコン/金属/酸化物、酸化物/金属/酸化物であるものを含んでいてもよい。
図28Aを参照すると、別の実施態様がMEMSの配置構成を提供しており、コントローラ300と、MEMSデバイス302とを有している。該MEMSデバイス302は、x傾斜およびy傾斜を行うように制御可能なMEMSデバイスであって、ここでは、x傾斜とy傾斜の制御が実質的に切り離されている。具体例は、図1を参照しつつ記載されているMEMSデバイスである。該コントローラーは、少なくとも部分的にハードウェア(チップやコントローラデバイスなどといったもの)にて実施される。該実施例は、ハードウェア上で走るソフトウェアを含んでいてもよい。コントローラ300は、x電圧、y電圧、および、接地を供給するための3つの接続部304を通して、該MEMSデバイス302に接続されている。
次に、図28Aの装置の作動について、図28Bを参照しつつ説明する。
当該方法は、ステップ28B−1にて始まり、該ステップは、x傾斜を駆動させるための第1の予め定められたx電圧の印加を有する。これによって、デフォルト状態から離れて、該MEMSデバイスはx軸で回転する。当該方法は、ステップ28B−2に続き、該ステップは、y傾斜を駆動させるためのy電圧に対して、選択可能な電圧の印加を有する。該選択可能な電圧を適切に選択することによって、y軸での回転の度合いが制御される。当該方法は、ステップ28B−3に続き、該ステップは、接地をx電圧に加えることを有する。これによって、該MEMSデバイスのx軸での回転がデフォルト状態に戻る。x軸での作動が事実上、二値(binary)であることがわかる。いくつかの実施態様では、当該MEMSデバイスは、高い充填率(fill factor)、例えば、>90%、を有するデバイスである。上述の実施態様は、上部ミラー層によって隠されていないxヒンジを特徴として有する。加えて、フレーム層は、構造的には1つの層として機能するが、電気絶縁領域を有する2つの層から構成されていた。本発明の別の実施態様が、図29Aおよび図29Bに示されている。この実施態様では、xヒンジが上部ミラー層によって隠されており、フレーム層が電気絶縁溝を備えた単一の構造体層から形成されて、電気絶縁領域を作り出している。なお、これらの2つの変更、すなわち、隠れているxヒンジと、電気絶縁溝を有する単一のフレーム層とは、別々にそれぞれ実施可能であり、すでに記載されているような任意の実施態様に含まれることができる。図29Aの図は、適所にある上部ミラー層600を示しているのに対して、図29Bの図は、上部ミラー層を除去して示しており、十分に詳しくフレーム層の詳細を描くことができるようになっている。フレーム層604は、第1の領域620を有し、その上に、x軸に平行な平板の静電駆動電極606が配置されている。フレーム604の第2の部分622もまた存在し、これは接地に接続されている。一対のyヒンジ614が示されており、それらyヒンジがフレーム604をy軸固定部(y-axis anchor)610に接続している。yヒンジ614はまた、前の詳細な実施態様に記載したように、接地およびx電圧をフレームに供給する。一対のy軸の垂直櫛状駆動部616、617によって、y駆動が行われる。ミラー600は、xヒンジ618、619を介してフレームに接続されている。図29Aに示されるx軸固定部602が、上部ミラー層600をxヒンジ618、619に接続するために使用される。電気用制御ライン624および下部電極基板626もまた、示されている。作動では、電圧がx軸電極606に印加されると、上部ミラー層600が、ヒンジ618、619によってx軸を中心として回転可能である。y櫛状駆動部にわたって電圧を印加することによって、y方向の回転が得られる。
元の当該MEMSデザインのコンセプトでは、中間フレーム構造が、絶縁性誘電体層によって分離された2つの導電層を有してなり、該構造が、下部電極基板に対して1軸で傾斜しており(y傾斜)、かつ、上部ミラー層は、フレームに対して第2の独立した軸で傾斜していた(x傾斜)。
すでに詳述された実施態様については、電極が使用され、y軸で傾斜するときに、フレームと共に移動するx傾斜を生成しており、それによって、x駆動とy駆動の較正(calibration)を切り離して、それぞれが独立したものとして処理され得るようになっている。これは、図29Aおよび図29Bの実施態様の場合にも続いており、それは、次の点を除いてであって、フレーム構成がこの例では単一層からなる点、および、バイアスされたx電極領域を設けるために必要な絶縁が、この例では絶縁溝を使用して得られる点を除いてである。これらの溝は、中間の処理ステップの間にフレーム層全体にわたって切除され(ただし、フレーム層は、引き続いて除去されることになるハンドルウエハによってまだ支持されている)、次いで、絶縁性誘電体によって埋め戻し(back-filled)をされて、必要な電気的な絶縁性を付与しながらも、機械的な結合性(integrity)を維持する。
すでに詳述した実施態様では、x傾斜およびy傾斜のための追従(コンプライアンス)を与える蛇行状のヒンジがあり、上部ミラー層および中間フレーム層にそれぞれ形成されている。これは、xヒンジおよびyヒンジの厚さが、独立的に選択され得る(それらが別々の層において、異なる処理ステップの間に形成されるので)という利点があるが、しかし、2つの製造ステップのための厳しいプロセス制御を必要とする(xヒンジおよびyヒンジが典型的に最も間隙のない寸法制御を必要とするので)。該xヒンジはまた、使用可能なミラーの表面積を減少させる。
図29Aおよび図29Bのデザインでは、xヒンジとyヒンジは、両方共に、同じ処理ステップの間において、フレーム層に形成される。xヒンジとyヒンジはまた、ミラー層の下に隠れるので、使用可能なミラーの表面積が最大となる。
ここに記載されているあらゆるデザインでは、垂直櫛状駆動部がy軸傾斜のために示されているが、該垂直櫛状駆動部は、平行平板型の静電駆動部と置き換えることができる。同様に、x軸傾斜のために示されている平行平板型の静電駆動部は、垂直櫛状駆動部と置き換えることができる。従って、x駆動とy駆動は、平行平板型の静電駆動、垂直櫛状部駆動、または、他のあらゆる好適な駆動機構(電磁気的なもの、熱バイモルフ(thermal bimorph)等といったもの)の任意の組み合わせであってもよい。
ここで記載した任意のデザインでは、不要な漂遊(stray)電磁界の影響を低減させるために、電気的に接地されたシールドが加えられてもよい。例えば、接地されたシールドは、x駆動およびy駆動にバイアス電圧を送る電気用制御ラインにわたって形成されてもよく、それによって、ルート線および懸架されたフレームとの間、すなわちミラー構造体の任意の静電的相互作用を排除する。このことは、図30に示されている。この例では、全体として700で表わされているように、前の実施態様に記載の基板に沿って電気的なバイアス線が走っている。固定の接地シールド702が、バイアス線が実装される基板とフレームとの間に形成されている。これが、xアクチュエータおよび/またはyアクチュエータを作動させることから電気用バイアス線700に沿って伝播する信号を遮蔽する。この固定の接地シールドは、スタンドオフ(stand-offs)に使用される同じ層に形成され得る。図30の例は、2つのy櫛状駆動部704、706を含んでおり、それらは、yヒンジ708、709の周りの回転を作動させ、かつ、xヒンジ710、712によって定められるx軸を中心として静電板を作動させる。しかし、明らかに理解されることは、固定の接地シールドを含むことは、ここに記載されているあらゆる実施態様に含まれていてもよいことである。
本発明の数多くの改変および変形は、上記の教示を考慮して可能である。したがって、添付の請求の範囲の範囲内で、具体的に本願明細書において記載されているものとは別の方法で本発明を実施してもよいことを理解されたい。

Claims (52)

  1. MEMS装置であって、当該MEMS装置は、
    上面を有し、該上面は回転可能な素子を有し、
    中間支持フレーム面を有し、
    下部電気用基板の面を有し、
    前記の回転可能な素子が、前記の中間支持フレーム面に形成された支持フレームによって支持され、該フレームに対して第1の回転軸で回転可能となっており、
    該中間支持フレームが、第2の回転軸の周りを回転可能となるように取り付けられており、かつ、前記の回転可能な素子が、前記支持フレームによって支持され、該支持フレームと共に、第2の回転軸の周りを回転可能となっており、
    第1の回転軸での回転の静電作動が、第2の回転軸での回転の静電作動から実質的に独立している、
    前記MEMS装置。
  2. 充填率>90%となっている1×Nアレイとして構成されている、請求項1に記載のMEMS装置。
  3. さらに、前記の回転可能な素子と支持フレームとの間に配置された作動電極を有し、
    第1の軸を中心とする回転が、前記の回転可能な素子と中間支持フレームとの間に配置された前記の作動電極によって達成される、請求項1または2のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  4. さらに、支持フレームと下部電気用基板との間に配置された作動電極を有し、
    第2の軸を中心とする回転が、前記の支持フレームと下部電気用基板との間に配置された前記の作動電極によって達成される、請求項1から3のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  5. 前記の2つの軸が実質的に直交している、請求項1から4のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  6. 中間支持フレーム面が、上部導電層と下部導電層とを有しており、これらの層が絶縁層によって隔離されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  7. 支持フレームが、中間支持フレーム面に形成され、部分的には上部導電層によって、かつ、部分的には下部導電層によって形成されており、
    当該装置が、さらに、
    ビアを有し、該ビアは、上部導電層と下部導電層とを分離する絶縁層をまたぐことによって、上側導電層と下部導電層との間の選択された領域に電気的な接続を与えるものである、
    請求項6に記載のMEMS装置。
  8. さらに、支持フレームの領域と上面への電気的な経路を有し、該経路は、パターン化された導体材料を用いて形成されている、請求項7に記載のMEMS装置。
  9. 支持フレームが、中間支持フレーム面に、導電層によって形成され、
    溝が該導電層に形成され、該溝が絶縁体で充填されて、該支持フレームに互いに電気的に絶縁された領域を形成している、請求項1から5のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  10. さらに、支持フレームの電気的に絶縁された前記領域と上面への電気的な経路を有し、該経路は、パターン化された導体材料を用いて形成されている、請求項に記載のMEMS装置。
  11. さらに、可撓性ヒンジを有し、該可撓性ヒンジは、第1の軸の周りの回転を与えるものであり、該可撓性ヒンジは、上面に形成され、かつ、第1の軸に沿った前記の回転可能な素子の両端に配置されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  12. さらに、可撓性ヒンジを有し、該可撓性ヒンジは、第1の軸の周りの回転を与えるものであり、該可撓性ヒンジは、中間フレーム層面に形成され、かつ、第1の軸に沿った前記の回転可能な素子の両端に接続されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  13. 可撓性ヒンジが、前記の回転可能な素子によって実質的に覆われている、請求項12に記載のMEMS装置。
  14. さらに、可撓性ヒンジを有し、該可撓性ヒンジは、第2の軸の周りの回転を与えるものであり、該可撓性ヒンジは、中間支持フレーム面に形成されている、請求項1から13のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  15. 第2の軸の周りの回転を与える前記可撓性ヒンジが、前記の回転可能な素子の下に配置されており、それが、充填率を高くし、回転可能な素子の使用可能な表面積を最大にしている、請求項14に記載のMEMS装置。
  16. さらに、第1の軸の周りの作動のための作動機構を有する、請求項1から15のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  17. 前記作動機構が、平行平板型の静電電極、垂直櫛状駆動部、および、電磁アクチュエータのうちの少なくとも1つを有してなる、請求項16に記載のMEMS装置。
  18. さらに、第2の軸の周りの作動のための作動機構を有する、請求項1から17のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  19. 前記作動機構が、平行平板型の静電電極、垂直櫛状駆動部、および、電磁アクチュエータのうちの少なくとも1つを有してなる、請求項18に記載のMEMS装置。
  20. さらに、
    第1の駆動電圧源を有し、該第1の駆動電圧源は、第1の回転軸での回転を行わせるための第1の駆動電圧を生成するものであり、
    第2の駆動電圧源を有し、該第2の駆動電圧源は、第2の回転軸での回転を行わせるための第2の駆動電圧を生成するものであり、
    第1の駆動電圧が、第2の駆動電圧よりも実質的に低い、
    請求項1から19のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  21. さらに、下部電気用基板内に、ウエハを通る複数の電気用ビアを有し、該複数のビアは、電気的な経路のために必要とされる空間を減少させるためのものである、請求項1から20のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  22. 前記の複数の電気用ビアが、実質的に等しいピッチを有するように構成されている、請求項21に記載のMEMS装置。
  23. N×Mのミラーアレイを形成する複数の列を有する、請求項1から22のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  24. さらに、
    制御電圧を供給するための複数の通路を有し、
    シールド素子を有し、該シールド素子は、制御電圧を供給するための前記通路の間と、前記の支持フレームと回転可能な素子の両方を、いくつか遮蔽するものである、
    請求項1から23のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  25. 前記の回転可能な素子が、ミラーである、請求項1から24のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  26. MEMSデバイスであって、当該MEMSデバイスは、
    フレームを有し、該フレームは、回転可能な素子が第1の回転軸の周りを回転できるように、該回転可能な素子を支持しており、
    第1の対の連結部を有し、該第1の対の連結部は、前記フレームが第2の回転軸の周りを回転することができるように、該フレームを一対の支持部に接続しており、
    第1のアクチュエータを有し、該第1のアクチュエータは、第1の回転軸での前記回転可能な素子の回転を行わせるためのものであり、
    第2のアクチュエータを有し、該第2のアクチュエータは、第2の回転軸での前記フレームの回転を行わせるためのものであり、
    該第1のアクチュエータが、第2の回転軸の周りを、前記フレームと共に回転するように形成されており、
    第1のアクチュエータが、第1の静電アクチュエータであり、かつ、第2のアクチュエータが、第2の静電アクチュエータである
    前記MEMSデバイス。
  27. 第1の静電アクチュエータが、
    少なくとも1つの電極を有し、該電極は、フレームに形成され、第1の制御電圧に接続可能であり、
    前記ミラーが接地電圧に接続可能であって、それにより、前記の少なくとも1つの電極に第1の制御電圧を印加することによって、前記の少なくとも1つの電極と前記ミラーとの間に電位差が生じ、それによって、第1の回転軸での回転が生じる、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  28. さらに、
    接地電圧をミラーに供給するための導通路を有し、該導通路は、前記支持部の一方と、前記第1の対の連結部の一方とを通過するものであり、
    第1の制御電圧を第1の静電アクチュエータに供給するための導通路を有し、該導通路は、前記支持部の他方と、前記第1の対の連結部の他方とを通過するものである、
    請求項27に記載のMEMSデバイス。
  29. 前記フレームが、特定の位置において層同士を相互に接続する1以上のビアを除いて、部分的には第1の導電層から形成され、かつ、部分的には第2の導電層から形成されており、第2の導電層は第1の導電層から絶縁されている、請求項26から28のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  30. 前記フレームが導電層から形成され、該導電層は、互いに電気的に絶縁された、支持フレームの複数の領域を形成するために、絶縁性材料で充填された溝を有する、請求項26から28のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  31. 第1の対の連結部が、一対のヒンジを有している、請求項26から30のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  32. 第2の静電アクチュエータが、
    第1の電極を有し、第1の電極は、第2の回転軸の周りを前記フレームと共に回転するように、該フレームに形成されており、
    第2の電極を有し、第2の電極は、第1の電極から間隔を置いて配置されており、
    これらの電極のうちの一方に第1の電圧を印加しかつこれらの電極のうちの他方に第2の電圧を印加することで、第1の可動電極と第2の電極とにわたる電位差が作り出され、それによって第2の回転軸での回転が生じるような位置に、該第2の電極がある、
    請求項26に記載のMEMSデバイス。
  33. 第1の可動電極が可動の櫛状部を有し、第2の電極が固定の櫛状部を有する、請求項32に記載のMEMSデバイス。
  34. さらに、
    前記固定の櫛状部を支持する支持部を有し、
    第2の電圧を前記可動の櫛状部に供給するための導通路を有し、該導通路は、前記支持部の一方と、前記第1の対の連結部の一方を通過するものであり、
    第1の電圧を供給するための導通路を有し、該導通路は、前記支持部を通って前記固定の櫛状部まで達するものである、
    請求項33に記載のMEMSデバイス。
  35. 前記の回転可能な素子が、ミラーである、請求項26から34のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  36. 前記の回転可能な素子が、第1の軸を中心として回転可能であって、該回転可能な素子
    と同じ層に形成されている一対のヒンジと共に回転可能である、請求項26から35のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  37. 前記の回転可能な素子が、第1の軸を中心として回転可能であって、前記フレームと同じ層に形成されている一対のヒンジと共に回転可能である、請求項26から35のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  38. 前記一対のヒンジが、前記の回転可能な素子によって全体的に隠されている、請求項37に記載のMEMSデバイス。
  39. 前記フレームが第2の回転軸を中心として回転可能となるように、一対の連結部が、該フレームを1対の支持部に接続しており、該一対の連結部が、一対のヒンジを有している、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  40. 前記一対のヒンジが、前記の回転可能な素子によって全体的に隠されるように形成されている、請求項39に記載のMEMSデバイス。
  41. 前記一対のヒンジが、前記の回転可能な素子によって一部だけが隠されるように形成されている、請求項39記載のMEMSデバイス。
  42. 第1の静電アクチュエータが、前記フレームに形成された少なくとも1つの平板電極を有し、該少なくとも1つの電極に印加される作動電圧と、前記の回転可能な素子に印加される接地電圧とによって、前記の回転可能な素子が、第1の回転軸を中心として回転するようになっている、請求項41に記載のMEMSデバイス。
  43. 第1の回転軸が、前記の回転可能な素子の中心線からずれている、請求項26から42のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
  44. さらに、前記回転可能な素子内に、釣り合わせ材料を有し、該釣り合わせ材料は、第1の回転軸のずれた位置によって生じる質量の不均衡を相殺するためのものである、請求項43に記載のMEMSデバイス。
  45. 第1の静電アクチュエータが、第1の垂直櫛状部電極を有し、
    当該MEMSデバイスが、前記の回転可能な素子上に形成された第2の垂直櫛状部電極を有し、
    第1の垂直櫛状部電極に印加される第1の電圧と、第2の垂直櫛状部電極に印加される第2の電圧とによって、前記の回転可能な素子が、第1の回転軸を中心として回転するようになっている、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  46. 第1の静電アクチュエータが、第1の垂直櫛状部電極を有し、
    当該MEMSデバイスが、第2の垂直櫛状部電極を有し、該第2の垂直櫛状部電極は、前記の回転可能な素子から離れて形成されているが、該回転可能な素子と共に回転するように接続されており、
    第1の垂直櫛状部電極に印加される第1の電圧と、第2の垂直櫛状部電極に印加される第2の電圧とによって、前記の回転可能な素子が、第1の回転軸を中心として回転するようになる、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  47. 第2の回転軸での回転を作動させるための第2の静電アクチュエータが、一対の垂直櫛状部を有する、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  48. 第2の回転軸での回転を作動させるための第2の静電アクチュエータが、プッシュ−プル配置になっている二対の垂直櫛状部を有する、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  49. 第2の回転軸での回転を作動させるための第2の静電アクチュエータが、
    一対の垂直櫛状部を有し、かつ、
    静電板を有し、該静電板は、ハイブリッド駆動部を提供するように配置されており、該ハイブリッド駆動部では、前記垂直櫛状部が先ず関与し、続いて前記静電板が関与する、請求項26に記載のMEMSデバイス。
  50. さらに、
    制御電圧を供給するための複数の経路を有し、
    シールド素子を有し、該シールド素子は、制御電圧を供給するための前記通路の間と、前記の支持フレームと回転可能な素子の両方を、いくつか遮蔽するものである、
    請求項26に記載のMEMSデバイス。
  51. 前記上面のうちの実質的に全てが、前記の回転可能な素子によって構成され、かつ、連続的な遮られていないミラー素子として使用される、請求項1から25のいずれか1項に記載のMEMS装置。
  52. 前記上面のうちの実質的に全てが、前記の回転可能な素子によって構成され、かつ、連続的な遮られていないミラー素子として使用される、請求項26から50のいずれか1項に記載のMEMSデバイス。
JP2011506540A 2008-04-29 2009-04-29 2つの回転軸での独立的な回転を行うmemsデバイス Active JP5646456B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US4872408P 2008-04-29 2008-04-29
US61/048,724 2008-04-29
PCT/CA2009/000565 WO2009132440A1 (en) 2008-04-29 2009-04-29 Mems device with independent rotation in two axes of rotation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011521792A JP2011521792A (ja) 2011-07-28
JP5646456B2 true JP5646456B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=41214716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011506540A Active JP5646456B2 (ja) 2008-04-29 2009-04-29 2つの回転軸での独立的な回転を行うmemsデバイス

Country Status (7)

Country Link
US (3) US8208192B2 (ja)
EP (1) EP2280906A4 (ja)
JP (1) JP5646456B2 (ja)
CN (1) CN102076601B (ja)
AU (1) AU2009242920A1 (ja)
CA (1) CA2722783A1 (ja)
WO (1) WO2009132440A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8171804B2 (en) * 2006-12-22 2012-05-08 Texas Instruments Incorporated Motion conversion system
CN102076601B (zh) 2008-04-29 2013-04-24 米克拉利内有限公司 具有两个旋转轴上的独立旋转的微机电系统器件
US20120236379A1 (en) * 2010-08-23 2012-09-20 Lighttime, Llc Ladar using mems scanning
EP2447755B1 (en) * 2010-10-26 2019-05-01 Lumentum Operations LLC A pivotable MEMS device
KR101208109B1 (ko) * 2010-11-04 2012-12-05 주식회사 포벨 파장 가변 필터 및 이를 이용한 파장 가변 외부 공진 레이저
DE102011010262B4 (de) 2011-01-27 2013-05-16 Carl Zeiss Meditec Ag Optisches Beobachtungsgerät mit wenigstens zwei jeweils einen Teilstrahlengang aufweisenden optischen Übertragungskanälen
CN103227680A (zh) * 2013-03-19 2013-07-31 上海玖麟通讯技术有限公司 采用3d光交换矩阵的智能光纤配线系统
JP6225169B2 (ja) * 2013-03-26 2017-11-01 住友精密工業株式会社 ミラーアレイ
JP6233010B2 (ja) * 2013-12-26 2017-11-22 セイコーエプソン株式会社 光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP6330321B2 (ja) * 2013-12-26 2018-05-30 セイコーエプソン株式会社 光スキャナー、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
US9670056B2 (en) * 2014-01-31 2017-06-06 Stmicroelectronics S.R.L. Electrostatically driven MEMS device
US9952424B2 (en) 2014-02-27 2018-04-24 Konica Minolta, Inc. Image projection apparatus
US10151606B1 (en) 2016-02-24 2018-12-11 Ommo Technologies, Inc. Tracking position and movement using a magnetic field
WO2018049161A1 (en) * 2016-09-12 2018-03-15 Mems Drive, Inc. Mems actuation systems and methods
KR101981238B1 (ko) * 2017-10-19 2019-05-22 한국과학기술연구원 액추에이터
EP3737988B1 (en) * 2018-01-12 2021-11-24 Barco n.v. Device for elastic pivoting about two orthogonal axes
US10276289B1 (en) 2018-06-01 2019-04-30 Ommo Technologies, Inc. Rotating a permanent magnet in a position detection system
US11061201B2 (en) * 2018-12-07 2021-07-13 Beijing Voyager Technology Co., Ltd. Non-linear springs to unify the dynamic motion of individual elements in a micro-mirror array
US20220137397A1 (en) * 2019-03-25 2022-05-05 The Texas A&M University System Batch Fabrication of MEMS Scanning Mirror

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6532318B1 (en) * 2000-10-18 2003-03-11 Corning Incorporated Symmetric wavelength selective switch for interconnecting two WDM rings
US6560000B2 (en) * 2000-11-20 2003-05-06 Jds Uniphase Inc. Wavelength-dependent optical signal processing using an angle-to-offset module
US6760501B2 (en) * 2000-12-05 2004-07-06 Jds Uniphase Inc. Device for imposing a field tilt for approximating the inherent field curvature of a focusing element in a free space optical device
US7005775B2 (en) * 2001-05-09 2006-02-28 Chang Feng Wan Microfabricated torsional drive utilizing lateral electrostatic force
US7209274B2 (en) * 2001-06-02 2007-04-24 Capella Photonics, Inc. High fill-factor bulk silicon mirrors
US6778728B2 (en) * 2001-08-10 2004-08-17 Corning Intellisense Corporation Micro-electro-mechanical mirror devices having a high linear mirror fill factor
US7014326B2 (en) * 2001-09-10 2006-03-21 Jds Uniphase Corporation Wavelength blocker
US6985271B2 (en) * 2002-03-12 2006-01-10 Corning Incorporated Pointing angle control of electrostatic micro mirrors
US6958850B2 (en) * 2002-03-12 2005-10-25 Corning Incorporated Pointing angle control of electrostatic micro mirrors with modified sliding mode control algorithm for precision control
ATE341173T1 (de) * 2002-05-20 2006-10-15 Metconnex Canada Inc Wellenlängenselektiver schalter
JP4487089B2 (ja) * 2002-05-20 2010-06-23 ジェーディーエス・ユニフェーズ・コーポレーション 再設定可能な光アド/ドロップモジュール、システムおよび方法
WO2003098962A2 (en) * 2002-05-20 2003-11-27 Metconnex Canada Inc. Wavelength cross-connect
US7110635B2 (en) * 2002-05-28 2006-09-19 Jds Uniphase Inc. Electrical x-talk shield for MEMS micromirrors
US7110637B2 (en) * 2002-05-28 2006-09-19 Jds Uniphase Inc. Two-step electrode for MEMs micromirrors
US7302131B2 (en) * 2002-05-28 2007-11-27 Jds Uniphase Inc. Sunken electrode configuration for MEMs Micromirror
US6968101B2 (en) * 2002-05-28 2005-11-22 Jds Uniphase Inc. Electrode configuration for piano MEMs micromirror
CA2429508C (en) * 2002-05-28 2013-01-08 Jds Uniphase Inc. Piano mems micromirror
US7167613B2 (en) * 2002-05-28 2007-01-23 Jds Uniphase Inc. Interlaced array of piano MEMs micromirrors
US6859300B2 (en) * 2002-09-30 2005-02-22 Lucent Technologies Inc. Monolithic two-axis MEMS device for optical switches
FR2849183B1 (fr) * 2002-12-20 2005-03-11 Thales Sa Gyrometre vibrant avec asservissement de la frequence de detection sur la frequence d'excitation
US6956697B2 (en) * 2002-12-20 2005-10-18 Jds Uniphase Inc. Front-end circulator for an optical device
CA2522790C (en) * 2003-04-24 2013-12-03 Metconnex Canada Inc. A micro-electro-mechanical-system two dimensional mirror with articulated suspension structures for high fill factor arrays
US7162115B2 (en) * 2003-05-31 2007-01-09 Jds Uniphase Corporation Multiport wavelength-selective optical switch
US7187485B2 (en) * 2003-07-31 2007-03-06 Corning Incorporated Integrated continuous spectrum spatial light modulator
KR100940206B1 (ko) * 2003-10-24 2010-02-10 삼성전자주식회사 주파수 변조 가능한 공진형 스캐너
WO2006039791A1 (en) * 2004-10-12 2006-04-20 Jds Uniphase Corporation Systems and methods for optical switching to colourless ports and coloured ports
US7142352B2 (en) * 2005-03-30 2006-11-28 Lucent Technologies Inc. MEMS mirror with amplified motion
US7227432B2 (en) * 2005-06-30 2007-06-05 Robert Bosch Gmbh MEMS resonator array structure and method of operating and using same
WO2007006142A1 (en) * 2005-07-08 2007-01-18 Jds Uniphase Corporation Wavelength cross connect with per port performance characteristics
US7440650B2 (en) * 2006-08-03 2008-10-21 Jds Uniphase Corporation Planar lightwave circuit based wavelength selective switch
JP4926596B2 (ja) * 2006-08-08 2012-05-09 スタンレー電気株式会社 光偏向器及びその製造方法
JP2008096620A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Ntt Electornics Corp マイクロミラー、そのマイクロミラーを搭載するmems及びそのmemsの製造方法
US7911672B2 (en) * 2006-12-26 2011-03-22 Zhou Tiansheng Micro-electro-mechanical-system micromirrors for high fill factor arrays and method therefore
US7952778B2 (en) * 2008-01-15 2011-05-31 Jds Uniphase Corporation Biaxial MEMS mirror with hidden hinge
JP2011128173A (ja) * 2008-04-15 2011-06-30 Sumitomo Precision Prod Co Ltd Memsアクチュエータ
CN102076601B (zh) 2008-04-29 2013-04-24 米克拉利内有限公司 具有两个旋转轴上的独立旋转的微机电系统器件

Also Published As

Publication number Publication date
US20140036330A1 (en) 2014-02-06
WO2009132440A1 (en) 2009-11-05
JP2011521792A (ja) 2011-07-28
CA2722783A1 (en) 2009-11-05
CN102076601B (zh) 2013-04-24
AU2009242920A2 (en) 2011-05-12
US20100265555A1 (en) 2010-10-21
EP2280906A4 (en) 2013-10-23
US8208192B2 (en) 2012-06-26
CN102076601A (zh) 2011-05-25
US20090268270A1 (en) 2009-10-29
US8368983B2 (en) 2013-02-05
US9036229B2 (en) 2015-05-19
EP2280906A1 (en) 2011-02-09
AU2009242920A1 (en) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5646456B2 (ja) 2つの回転軸での独立的な回転を行うmemsデバイス
JP6093788B2 (ja) デバイスを作る方法、半導体デバイス及び前駆構造物
JP3722021B2 (ja) 光スイッチ
US8599460B2 (en) Micromirror device and micromirror array
JP4437320B2 (ja) マイクロミラー、及び、マイクロミラーデバイス
JP3970066B2 (ja) 光偏向器及び電磁型アクチュエータ
US8472098B2 (en) Manufacturing method for stress compensated X-Y gimbaled MEMS mirror array
US8630033B2 (en) Via structure and method thereof
JP2007240728A (ja) マイクロミラー装置およびミラーアレイ
JP2007155966A (ja) ミラー装置
JP4036643B2 (ja) 光偏向器及び光偏向器アレイ
JP4396299B2 (ja) ミラーシステム及び光スイッチ
JP5416184B2 (ja) マイクロミラー素子
JP6052901B2 (ja) マイクロミラー素子およびミラーアレイ
JP2007206313A (ja) マイクロミラー装置およびミラーアレイ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140108

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140116

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140307

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5646456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250