JP5644299B2 - ラジアルころ軸受用保持器 - Google Patents
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Description
かかる軸受は、内周面に円筒状の外方軌道を有する外方部材(例えば、常時非回転状態に維持される外輪やハウジング、あるいは、使用時に回転可能な歯車やローラなど)と、当該外方部材の内径側に配された内方部材(例えば、使用時に回転可能な内輪やシャフトなど)の外周面(内方軌道)と前記外方軌道との間へ転動可能に組み込まれる複数のころ(例えば、複数本のニードルなど)と、これらのころを周方向へ所定間隔(一例として、等間隔)で配して保持するとともに、前記外方部材及び内方部材へ組み付けられる保持器を備えている。そして、保持器は、所定間隔を空けて同心状に対向する一対の円環部と、これらを連結するとともに当該円環部間の領域を当該円環部の周方向に隔て、ころを挿入して回転自在に保持するためのポケットを形成する複数の柱部を備えて構成される。
かかる保持器の構成の一例を図8に示す。この場合、保持器70の一対の円環部(リム部)72a,72bには、それぞれ一箇所ずつ欠損部74a,74bが形成されており、これらの欠損部74a,74bは、周方向に対する位相をずらした状態で相互に位置付けられている。そして、一対のリム部72a,72bの一方(一例として、図8(a)における左方のリム部72a)の周方向一端部(同、欠損部74aの下方に位置する端部)と、他方(同、右方のリム部72b)の周方向他端部(同、欠損部74bの上方に位置する端部)をバネ状に相互連結する弾性連結部76が設けられている。すなわち、弾性連結部76は、保持器70が有する一つの割れ部70aに架け渡されており、当該割れ部70aを二分する。
なお、保持器70(割れ部70a)は、弾性連結部76の伸長量の限度を超えて拡径(拡張)されることはなく、弾性連結部76は、保持器70(割れ部70a)が過度に拡径(拡張)されることを防止する機能も果たしている。
この場合、保持器70のフランジ部(図8(a)の破線円内部分)が保持器全体において最も強度の低い部分となっており、当該フランジ部の強度を上げるためには、バネ機構(弾性連結部76及びその近傍(リム部72a,72bの欠損部74a,74bとの連結部位など)の構造)を強化させる必要がある。したがって、例えば、バネ機構の配設領域を周方向へ拡大させることなどが必要となる。この場合には、バネ機構の配設領域を拡大させた分だけ、保持器70に形成可能なポケット78の数が減少することとなり、結果として、軸受の負荷容量の低下を招くこととなってしまう。
また、保持器70の軸方向両側のフランジ部の形状が対称となっておらず、その対称性も低いため、保持器70の成形精度の低下を招き易い。例えば、保持器70を樹脂によって射出成形する場合、かかるフランジ部において他の部位よりも特に大きな冷却収縮が生じ、保持器70全体の射出成形後の冷却収縮量のムラが大きく、当該収縮量が全周に亘って均一と成り難い。
そして、かかる保持器70においては、リム部72aの欠損部74aとリム部72bの欠損部74bとが周方向に対する位相をずらした状態で相互に位置付けられている、換言すれば、これらの欠損部74a,74bはいずれも隣り合うポケット78に挿入された二つのころ(ニードル)のピッチの中間に位置付けられていない。したがって、例えば、軸受の組み立てを自動化させた場合、各ポケット78へ挿入させるころ(ニードル)の周方向への位相合わせに手間がかかり、軸受組立て作業の遅延を招くなどコストアップを誘引する虞がある。
かかる軸受は、内周面に円筒状の外方軌道を有する外方部材(例えば、常時非回転状態に維持される外輪やハウジング、あるいは、使用時に回転可能な歯車やローラなど)と、当該外方部材の内径側に配された内方部材(例えば、使用時に回転可能な内輪やシャフトなど)の外周面(内方軌道)と前記外方軌道との間へ転動可能に組み込まれる複数のラジアルころ(一例として、複数本のニードル)を備えている。なお、軸受のサイズ、内輪の有無、ころのサイズ(径や長さ)及び個数などは、軸受の使用条件や使用目的などに応じて任意に設定することが可能であるため、ここでは特に限定しない。
そして、これらのころは、軌道間(外方軌道及び内方軌道)での転動時において、各ころが相互に接触して摩擦が生じることによる回転抵抗の増大や焼付きなどを防止すべく、軸受用保持器によってそのポケット内で回転自在に保持される。なお、このような回転抵抗の増大や焼付きなどをさらに効果的に防止すべく、軸受潤滑(油潤滑やグリース潤滑)を行っても構わない。
いずれの状態で架け渡した場合であっても、弾性連結部12の軸方向長さや周方向幅は、保持器2の大きさなどに応じて任意に設定することが可能であり、特に限定されない。
したがって、例えば、保持器2が組み込まれた軸受を段部や鍔部を有する回転シャフトなどに組み付ける際、弾性連結部12の伸長量の限度まで保持器2が拡径された(割れ部20が拡張された)場合であっても、保持器2(具体的には、中心に対して割れ部20と反対側に位置する部位(割れ部20と周方向に対して180°程度位相がずれた部位))における白化やクラック、塑性変形の発生などを防止することができる。また、略S字状の中間部12cの軸方向幅(図6における左右方向への寸法)を調整することで、弾性連結部12の伸長量、換言すれば保持器2の径寸法の拡縮範囲を容易に制御することができ、各種大きさの段部や鍔部などを有する回転シャフトへの軸受の組み付けに対応することが可能となる。加えて、ポケット面ところ14の周面(転動面)との接触位置をより柔軟に変動調整させ、遠心力による保持器2の拡径、低回転時(減速時)における縮径、あるいは負荷荷重の退避などを一層効率的に行うことができ、かかる保持器2に対するフレッチングなどの損傷の発生をさらに有効に防止することが可能となる。さらに、例えば、保持器2が組み込まれた軸受がギアとともに傾き、周方向に対しておおむね180°の位相差でポケット10に保持したころ14に互い違いのスラスト荷重が負荷された場合であっても、このようなスラスト荷重を中間部12cのS字構造で確実に吸収することができ、弾性連結部12全体に対して過剰な力が負荷されることを有効に回避することができる。
このように、図2に示す構成においては、凸部86a,86b及び凹部88a,88bは、互いの対向部位がいずれも平坦面となっているため、保持器2の縮径時(割れ部20の縮小時)において、これらの凸部86a,86bと凹部88a,88bは面接触することとなる(図3参照)。
6 柱部
8a,8b 欠損部
10 ポケット
12 弾性連結部
14 ころ
82a,82b リム部周方向他端部
84a,84b リム部周方向一端部
86a,86b 凸部
88a,88b 凹部
Claims (2)
- 一対のリム部と、複数の柱部を備え、
前記一対のリム部は、それぞれ一箇所ずつ欠損部を有する非連続の欠円環状をなし、各リム部の欠損部が周方向に対して同一の位相をなした状態で、軸方向に対して同心上に所定間隔を空けて対向配置され、
前記複数の柱部は、前記一対のリム部を連結するとともに当該リム部間の領域を当該リム部の周方向に隔て、転動体であるころを挿入して回転自在に保持するためのポケットを形成しており、
前記一対のリム部には、一方のリム部においてその欠損部を挟んで周方向に相互に対向する周方向両端部のうちの一端部と、他方のリム部においてその欠損部を挟んで周方向に相互に対向する周方向両端部のうちの他端部とを相互に連結する伸縮自在な弾性連結部が設けられ、
前記一方のリム部の一端部と、前記他方のリム部の他端部は、周方向に対して異なる位相をなした状態で位置しており、
前記一方のリム部の周方向両端部のうちの他端部には、前記一端部へ向けて突出する凸部が設けられているとともに、当該一端部には、前記他端部の凸部に対応して窪んだ凹部が設けられ、
前記他方のリム部の周方向両端部のうちの一端部には、前記他端部へ向けて突出する凸部が設けられているとともに、当該他端部には、前記一端部の凸部に対応して窪んだ凹部が設けられていることを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。 - 前記一対のリム部の欠損部は、これらの欠損部に対して周方向の両側に近接して配された二つの柱部の周方向ピッチの中間位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラジアルころ軸受用保持器。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010206331A JP5644299B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | ラジアルころ軸受用保持器 |
| PCT/JP2011/070873 WO2012036159A1 (ja) | 2010-09-15 | 2011-09-13 | ラジアルころ軸受用保持器 |
| US13/392,975 US8740470B2 (en) | 2010-09-15 | 2011-09-13 | Retainer for radial roller bearing |
| EP11817459.8A EP2618013B1 (en) | 2010-09-15 | 2011-09-13 | Radial roller bearing retainer |
| CN201180003509.6A CN102523750B (zh) | 2010-09-15 | 2011-09-13 | 向心滚子轴承用保持架 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010206331A JP5644299B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | ラジアルころ軸受用保持器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012062933A JP2012062933A (ja) | 2012-03-29 |
| JP5644299B2 true JP5644299B2 (ja) | 2014-12-24 |
Family
ID=46058851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010206331A Active JP5644299B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | ラジアルころ軸受用保持器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5644299B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| DE8715732U1 (de) * | 1987-11-27 | 1988-01-14 | FAG Kugelfischer Georg Schäfer KGaA, 8720 Schweinfurt | Geschlitzter Käfig, insbesondere für Nadellager |
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-
2010
- 2010-09-15 JP JP2010206331A patent/JP5644299B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2012062933A (ja) | 2012-03-29 |
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