JP5641383B2 - 縦型バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

縦型バイポーラトランジスタ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、サリサイド処理を行った縦型バイポーラトランジスタの構造及び製造方法に関するものである。
従来のサリサイド処理を行った縦型バイポーラトランジスタの構造及び製造方法は、例えば、特許文献1に記載されている。この縦型バイポーラトランジスタを図6を参照して説明する。縦型NPNトランジスタは、P型シリコン基板101の主面にN型コレクタ領域102及びフィールド酸化膜103が形成され、N型コレクタ領域102内にP型ベース領域104が形成され、多結晶シリコンからなるエミッタ105との接触で形状が決定されるN型エミッタ領域106がP型ベース領域104内に形成されている。このN型エミッタ領域106の下のP型ベース領域104が真性ベース領域となり、その周りのP型ベース領域104の箇所が外部ベース領域となる。エミッタ105の側面にはサイドウォール酸化膜107が形成されている。また、エミッタ105の上面及びコレクタ領域102のコンタクト部とともに、P型ベース領域104の外部ベース領域の露出した半導体基板101の全表面にチタンシリサイド層109が形成されている。
層間絶縁膜110にベースコンタクト孔111Bを含む各コンタクト孔111がそれぞれ形成されている。ここで、ベースコンタクト孔111Bは外部ベース領域104の広幅部上のみに形成されている。コレクタコンタクト孔111を通してコレクタ電極配線112がN型コレクタ領域102のチタンシリサイド層109に接続され、エミッタコンタクト孔111を通してエミッタ電極配線112がエミッタ105のチタンシリサイド層109に接続され、ベースコンタクト孔111Bを通してベース電極配線112BがP型ベース領域104のチタンシリサイド層109に接続されている。これらの電極配線は通常アルミ系の配線材料から構成される金属電極配線である。
このように、従来の縦型バイポーラトランジスタは、サリサイド工程が行われ、半導体基板のフィールド酸化膜103で区画された領域内において、コレクタ領域102、ベース領域104、エミッタ105の全表面にチタンシリサイド層109が形成される。
特許文献2には、微細化に対応して性能が向上したSTIを素子分離領域とする縦型バイポーラトランジスタが開示されている。P型シリコン半導体基板に、CMOS部及びバイポーラ部の各領域を画成するように、選択的にSTIによる分離領域を形成する。その後、イオン注入法を用いて、バイポーラトランジスタのコレクタ領域として動作する深いN型ウエル領域、ベース領域として動作するP型ウエル領域及び前記コレクタ領域の引き出し領域となるN型ウエル領域をそれぞれ選択的に形成する。CMOS部の前記P型ウエル領域にはNチャネルMOSFETが、前記N型ウエル領域にはPチャネルMOSFETがそれぞれ形成される。CMOS部におけるゲート電極形成プロセスによりゲート構造を形成する。このゲート電極形成プロセスと同時に、バイポーラトランジスタのエミッタ領域を画成すると共にエミッタ領域とベース領域間を分離するためのゲート絶縁膜、多結晶シリコン膜及び側壁絶縁膜からなるゲート構造を分離構造として形成する。このように、CMOSプロセスでバイポーラ素子を形成する上で、従来のSTI分離でエミッタ、ベース、コレクタ間の分離を行う形から、エミッタ−ベース間の分離をゲート電極へ見直すことで電流増幅率の向上が図れる。
特開平10−116836号公報 特開2005−236084号公報
このように、従来は、サリサイド工程に基づくシリサイド層がベース領域全面に形成されていた(図6のベース領域104上のシリサイド層109参照)。このような従来の縦型バイポーラトランジスタのベース・コレクタ間に逆バイアスを印加した場合において、ベース領域への空乏層の伸びがベース領域上に形成されたサリサイド層によりブロックされ、その結果、電界緩和されずにベース・コレクタ間のリーク電流の増大、接合耐圧の低下等が生じるという問題があった。
図7を参照して、上記問題をさらに説明する。図にはLOCOS酸化膜の端部周辺における素子断面構造が示されている。LOCOS酸化膜120は、ベース形成領域に対応する部分にSiN層などの耐酸化マスクを形成し、このマスクから露出する部分を熱酸化して形成する。LOCOS酸化膜120の端部はバーズビークと呼ばれる形状になっている。そして、ベース領域122は、このLOCOS酸化膜120をマスクとし、N型コレクタ領域121に対してP型不純物を導入し熱拡散して形成され、バーズビーク端からわずかに食い込んで形成される。このベース領域の食い込み量(L1)は、コレクタの濃度やベース不純物の注入条件等によって決定される。このような構造を用いて、ベース・コレクタ間に逆バイアス電圧を印加したときの空乏層の広がりの様子を示す。空乏層は、ベース・コレクタ接合部に沿って形成される。そして、LOCOS酸化膜120のバーズビーク端に至るまで、ベース領域122表面にサリサイド層123を形成した場合には、このベース側の空乏層の広がりが抑制され、ベース・コレクタ間のリーク電流の増大や接合耐圧の低下につながる。
本発明は、このような事情によりなされたものであり、ベース側の空乏層が十分に広がり、リーク電流や接合耐圧低下の問題は発生しないサリサイド処理を行った縦型バイポーラトランジスタを提供する。
本発明の縦型バイポーラトランジスタの一態様は、半導体基板に形成された第一導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域内に形成された第二導電型のベース領域と、前記ベース領域内に形成された第一導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域を囲むように前記コレクタ領域の表面部に形成されたフィールド酸化膜と、前記ベース領域上において高融点金属層とその下地の前記半導体基板との反応によって形成されたサリサイド層と、前記サリサイド層を介して前記ベース領域と接続し外部との接続を行うためのベース電極とを具備し、前記ベース領域の表面は、前記サリサイド層が形成されたサリサイド領域と、前記フィールド酸化膜の端部と前記サリサイド領域の端部との間に前記サリサイド層が形成されていないサリサイドオフセット領域とが設けられていることを特徴としている。
前記サリサイドオフセット領域上にはサリサイドプロテクタ層を有しているようにしても良い。前記サリサイドプロテクタ層は、前記エミッタ領域の周囲に設けられたサリサイドプロテクタ層と同一の層であるようにしても良い。前記サリサイドオフセット領域上のサリサイドプロテクタ層と前記エミッタ領域の周囲に設けられたサリサイドプロテクタ層とは、前記エミッタ領域の電極に電気的に接続されているようにしても良い。前記サリサイドプロテクタ層は、少なくともCVD酸化膜及びポリシリコンのいずれかからなるようにしても良い。
また、本発明の縦型バイポーラトランジスタの製造方法の一態様は、半導体基板に、第一導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域内に形成された第二導電型のベース領域と、前記ベース領域内に形成された第一導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域を囲むように前記コレクタ領域の表面部に形成されたフィールド酸化膜とを形成する工程と、前記フィールド酸化膜の端部と前記ベース領域の端部との間及び前記エミッタ領域の周囲にそれぞれサリサイドプロテクタ層を設ける工程と、前記サリサイドプロテクタ層が形成された表面を除いて、前記コレクタ領域、前記ベース領域及び前記エミッタ領域の表面に高融点金属層とその下地の前記半導体基板との反応によって形成されたサリサイド層を形成する工程と、それぞれ前記サリサイド層を介してそれぞれ前記コレクタ領域、前記ベース領域及び前記エミッタ領域と接続し外部との接続を行うためのコレクタ電極、ベース電極及びエミッタ電極を形成する工程とを具備していることを特徴としている。
本発明は、以上の構成により、縦型バイポーラトランジスタのベース側の空乏層が十分に広がり、リーク電流や接合耐圧低下の問題は発生しない。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1及び図2を参照して実施例1を説明する。
図1は、この実施例に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図及び平面図(この平面図のA−A′線に沿う部分がこの断面図である)、図2は、サリサイド処理を行う前の縦型バイポーラトランジスタの断面図である。
図1に示すように、シリコンなどのP型半導体基板(P−SUB)1の主面領域には、N型ウエル領域(N−WELL)2及びP型ウエル領域(P−WELL)3が形成されている。この実施例ではN型ウエル領域2内のトランジスタを説明する。N型ウエル領域2は、LOCOS構造のフィールド酸化膜4により区画されている。N型ウエル領域2内にはP型不純物拡散領域が形成され、これをベース領域5とする。N型ウエル領域2は、コレクタ領域2として用いられる。ベース領域5内にはエミッタ領域(N+)6が形成されている。
P型ウエル領域3には、基板に接続される端子もしくは電極が接続されるためのコンタクト領域(P+)12が形成され、N型ウエル領域、即ち、コレクタ領域2には、コレクタ領域に接続される端子もしくは電極が接続されるためのコンタクト領域(N+)11が形成され、ベース領域5には、ベース領域に接続される端子もしくは電極が接続されるためのコンタクト領域(P+)16が形成される。不純物拡散領域であるコレクタ領域、ベース領域の濃度及び深さは集積回路の耐圧によって適宜規定される。また素子間分離領域であるフィールド酸化膜4は、通常のLOCOS法かまたはリセスLOCOS法などで300〜500nm程度の厚さに形成される。
図1は、サリサイド処理後、各領域に外部との接続を行うための電極を形成した縦型バイポーラトランジスタの断面図である。この実施例で用いられる縦型バイポーラトランジスタは、半導体基板1に形成された第一導電型(この実施例ではN型)のコレクタ領域2と、コレクタ領域2内に形成された第二導電型(この実施例ではP型)のベース領域5と、ベース領域5内に形成された第一導電型のエミッタ領域6と、ベース領域5を囲むようにコレクタ領域2の表面領域に形成されたフィールド酸化膜4と、基板のコンタクト領域12上、コレクタ領域2のコンタクト領域11上、エミッタ領域6上、ベース領域5のコンタクト領域16上に形成されたサリサイド層14とを具備している。そして、ベース領域5の表面には、前記サリサイド層14が形成されたサリサイド領域(コンタクト領域)と、フィールド酸化膜4の端部とサリサイド14の端部との間にサリサイド層14が形成されていないサリサイドオフセット領域15とが設けられている。なお、P型ウエル領域3には、コンタクト領域12上に基板に接続される端子もしくは電極(P−基板)7が接続され、N型ウエル領域(N−WELL)、即ち、コレクタ領域2のコンタクト領域11上には、コレクタ領域に接続される端子もしくは電極(コレクタ電極)が接続され、ベース領域5のコンタクト領域16上には、ベース領域に接続される端子もしくは電極(ベース電極)10が接続される。
半導体基板1表面には、ベース領域5のサリサイド層14が形成されていないサリサイドオフセット領域15の上、コンタクト領域16を除くエミッタ領域6の周囲に、サリサイド層の形成を防ぐサリサイドプロテクタ層13が形成されている。このサリサイドプロテクタ層13が形成されている領域は、サリサイドのもととなる高融点金属層のスパッタ形成及びサリサイド化を防ぐ。サリサイドプロテクタ層13は、この実施例では、CVD法により形成されたシリコン酸化膜(CVD酸化膜)を使用する。
次に、縦型バイポーラトランジスタにサリサイドプロテクタ層13として用いるCVD酸化膜を形成する方法を説明する。まず、半導体基板1上に所定の形状にパターニングされたCVD酸化膜をCVD法により形成する。次に、例えば、半導体基板1上に高融点金属であるチタン膜を30〜100nm程度の厚さでスパッタリング成長させる。サリサイドプロテクタ層13は、マスクとして用いられる。そして、窒素雰囲気中で700から800℃程度のランプアニール処理を行うことによって下地のシリコンとチタンが反応してチタンシリサイド層14が形成される(図1参照)。次に、フィールド酸化膜4上の反応生成物及び未反応のチタン膜をアンモニアと過酸化水素水の混合液でエッチング除去する。
サリサイドプロテクタ層13は、サリサイド層を形成したくない領域(特にサリサイドオフセット領域15)にマスクとして配置される。半導体基板1上にサリサイド層14のベースとなる金属膜をスパッタリング成膜する際に、サリサイドプロテクタ層13がマスクとなってその下の部分にスパッタリング成膜されないようにするという機能が達せられればどのような材料でも良い。また、サリサイドオフセット領域の幅、即ち、フィールド酸化膜4のバーズビーク端からベース領域5上のサリサイド層14端までの距離(L3)は、一例として0.6μmである(図2参照)。この距離は、素子のスケール、濃度、動作電圧などを鑑みて決定されるが、ベース・コレクタ間の空乏層の広がりが妨げられない程度にサリサイド層端を遠ざける必要がある。
この実施例では、サリサイドオフセット領域の存在により、縦型バイポーラトランジスタのベース側の空乏層が十分に広がり、リーク電流や接合耐圧低下等の問題の発生は従来より少ない。
次に、図3及び図5を参照して実施例2を説明する。
図3は、この実施例に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図及び平面図(この平面図のA−A′線に沿う部分が断面図に相当する)、図5は、この実施例に係る縦型バイポーラトランジスタの変形例の断面図及び平面図(この平面図のA−A′線に沿う部分が断面図に相当する)である。この実施例では、サリサイドプロテクタ層の構造が実施例1とは相違し、その他の構成は同じである。半導体基板内のトランジスタの他の構造は、実施例1と同じなので説明は省略する。
半導体基板1表面には、ベース領域5のサリサイド層14が形成されていないサリサイドオフセット領域15の上、及びエミッタ領域6の周囲にサリサイド層の形成を防ぐサリサイドプロテクタ層23が形成されている。ベース領域5は、N型ウエル領域2を構成するコレクタ領域内に形成される。サリサイドプロテクタ層23は、その下層に形成された薄い酸化膜17を介して形成されている。この薄い酸化膜は、絶縁性セパレータとして用いられ、後述するがサリサイドプロテクタ層23がエミッタ電位にバイアスされるので、この場合に、サリサイドプロテクタ層23とベース領域5が短絡することを防ぐために設けられている。サリサイドプロテクタ層23が形成されている領域では、サリサイド処理を行う際にサリサイド層が発生しない。サリサイドプロテクタ層23は、この実施例では、ポリシリコン膜を使用する。
この実施例のように、サリサイド層を形成したくない領域に形成するマスク(サリサイドプロテクタ層)は、ポリシリコン膜を用いる。そして、この実施例では、ポリシリコン膜23は、ベース領域表面層の反転防止のためにエミッタ電極9に接続される。このトランジスタをエミッタ接地回路で考えると、P型ベース領域5の電位を持ち上げたときに、このポリシリコン膜23が接地電位に固定されるので、ポリシリコン膜の下には電荷蓄積方向で電界がかかり、空乏層の伸びはある程度抑制されてしまうが、従来技術におけるベース領域上のサリサイド層による空乏層の拡がり抑制によってリーク電流や接合耐圧低下を招くという問題に対しては十分に発明の効果を得ることはできる。
ポリシリコン膜からなるサリサイドプロテクタ層23とベース領域5との間には両者の短絡を防ぐために絶縁性セパレータ17を介在させる。絶縁性セパレータ17としてはポリシリコン膜より薄いシリコン酸化膜などが用いられる。
また、実施例1と同様に、オフセット部の幅、即ち、バーズビーク端からベース領域上サリサイド層端までの距離は、例えば、0.6μmである。この距離は、素子のスケール、濃度、動作電圧などを鑑みて決定されるが、ベース・コレクタ間の空乏層の広がりが妨げられない程度にサリサイド層端をバーズビークから遠ざける必要がある。
次に、図5を参照してこの実施例の変形例を説明する。
この変形例ではサリサイドプロテクタ層をポリシリコン膜を主として用い、一部にシリコン酸化膜などの絶縁膜を用いることに特徴がある。
半導体基板1表面には、ベース領域5のサリサイド層14が形成されていないサリサイドオフセット領域15の上、エミッタ領域6の周囲にサリサイド層の形成を防ぐサリサイドプロテクタ層33が形成されている。サリサイドプロテクタ層33は、ポリシリコン膜からなるサリサイドプロテクタ層23と、ポリシリコン以外の膜からなるサリサイドプロテクタ層13とから構成されている。サリサイドプロテクタ層13が被覆するサリサイドプロテクタ層23の一部は、エミッタ領域6を囲んでいる。ベース領域5は、N型ウエル領域(NWEL)2の一部を構成するコレクタ領域(NWLB)2a内に形成される。
サリサイドプロテクタ層23は、その下層に形成された薄い酸化膜などの絶縁性セパレータ17を介して形成されている。この薄い酸化膜は、サリサイドプロテクタ層23がエミッタ電位にバイアスされるので、この場合に、サリサイドプロテクタ層23とベース領域5が短絡することを防ぐために設けられている。サリサイドプロテクタ層33が形成されている領域では、サリサイド処理を行う際にサリサイド層が発生しない。
サリサイドプロテクタ層23を構成するポリシリコン膜は、エミッタ電極9に接続される。このエミッタ電極に外部端子をボンディングにより接続するためにはボンディング時に不純物拡散領域などの活性層を損傷しないようにしなければならない。そのため、サリサイドプロテクタ層23をフィールド酸化膜4上まで引き出し部23aを形成し、この引き出し部23aをボンディング部とすればよい。このトランジスタをエミッタ接地回路で考えると、P型ベース領域5の電位を持ち上げたときに、このポリシリコン膜が接地電位に固定されるので、ポリシリコン膜の下には電荷蓄積方向で電界がかかり、空乏層の伸びはある程度抑制されてしまうが、従来技術におけるベース領域上のサリサイド層による空乏層の拡がり抑制によってリーク電流や接合耐圧低下を招くという問題に対しては十分に発明の効果を得ることはできる。
この実施例では、サリサイドオフセット領域の存在により、縦型バイポーラトランジスタのベース側の空乏層が十分に広がり、リーク電流や接合耐圧低下等の問題の発生は従来より少ない。また、変形例において、サリサイドプロテクタ層13は、サリサイドプロテクタ層23とベース領域5との短絡を防ぐことが可能である。
まず、図4を参照して実施例3を説明する。
図4は、この実施例に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図及び平面図(平面図のA−A′線に沿う部分が断面図に相当する)である。実施例3では、サリサイドプロテクタ層の構造が実施例1及び実施例2とは相違し、その他の構成は実質的に同じである。したがって、半導体基板内のトランジスタの他の構造は、実施例1及び実施例2と同じなので説明は省略する。
半導体基板1表面には、ベース領域5のサリサイド層14が形成されていないサリサイドオフセット領域15の上及びエミッタ領域6の周囲に、サリサイド層の形成を防ぐサリサイドプロテクタ層33が形成されている。このサリサイドプロテクタ層33が形成されている領域では、サリサイド処理を行う際にサリサイド層が発生しない。サリサイドプロテクタ層33は、2種類のサリサイドプロテクタ層13及びサリサイドプロテクタ層23から構成されている。エミッタ領域6が形成されたベース領域5は、N型ウエル領域(N−WELL)2に含まれるコレクタ領域(NWLB)2a内に形成される。
また、ポリシリコン膜からなるサリサイドプロテクタ層23とベース領域5との間には両者の短絡を防ぐために絶縁性セパレータ17を介在させる。絶縁性セパレータ17としては、例えば、ポリシリコン膜より薄いCVDシリコン酸化膜などが用いられる。
このように、実施例3では、実施例1及び実施例2で用いたCVD酸化膜及びポリシリコン膜を併用する。即ち、平面的に見てリング状にサリサイドプロテクタ層23として接地電位ポリシリコン膜を形成し、更に、そのリング内側に、サリサイドプロテクタ層13としてCVD酸化膜を形成することによりサリサイドオフセット領域を確保する。サリサイドプロテクタ層13は、ベース領域5のコンタクト領域16の周囲及びエミッタ領域6の周囲に形成され、エミッタ領域6の周囲にはサリサイドプロテクタ層23を被覆するように形成されている。
この実施例では、ポリシリコン膜23は、エミッタ電位に固定する。このポリシリコン膜23をエミッタ電極9に接続した場合、このトランジスタをエミッタ接地回路で考えると、P型ベース領域5の電位を持ち上げたときに、このポリシリコン膜が接地電位に固定されるので、ポリシリコン膜の下には電荷蓄積方向で電界がかかり、空乏層の伸びはある程度抑制されてしまうが、従来技術におけるベース領域上のサリサイド層による空乏層の拡がり抑制によってリーク電流や接合耐圧低下を招くという問題に対しては十分に発明の効果を得ることはできる。
この実施例では、サリサイドオフセット領域の存在により、縦型バイポーラトランジスタのベース側の空乏層が十分に広がり、リーク電流や接合耐圧低下等の問題の発生は従来より少ない。
実施例1に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図及び平面図((b)のA−A′線に沿う部分の断面図が(a)である)。 実施例1に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図。 実施例2に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図及び平面図((b)のA−A′線に沿う部分が(a)に相当する)。 実施例3に係る縦型バイポーラトランジスタの断面図及び平面図((b)のA−A′線に沿う部分が(a)に相当する)。 実施例2に係る縦型バイポーラトランジスタの変形例の断面図及び平面図((b)のA−A′線に沿う部分が(a)に相当する)。 従来の縦型バイポーラトランジスタの平面図及び断面図。 従来のLOCOS酸化膜の端部周辺における素子断面構造が示す縦型バイポーラトランジスタの部分断面図。
符号の説明
1・・・半導体基板
2・・・コレクタ領域(N型ウエル領域)
2a・・・コレクタ領域
3・・・P型ウエル領域
4・・・フィールド酸化膜
5・・・ベース領域
6・・・エミッタ領域
7・・・基板電極
8・・・コレクタ電極
9・・・エミッタ電極
10・・・ベース電極
11、12、16・・・コンタクト領域
13、23、33・・・サリサイドプロテクタ層
14・・・サリサイド層
15・・・サリサイドオフセット領域
17・・・絶縁性セパレータ

Claims (6)

  1. 半導体基板に形成された第一導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域内に形成された第二導電型のベース領域と、前記ベース領域内に形成された第一導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域を囲むように前記コレクタ領域の表面部に形成されたフィールド酸化膜と、前記ベース領域上において高融点金属層とその下地の前記半導体基板との反応によって形成されたサリサイド層と、前記サリサイド層を介して前記ベース領域と接続し外部との接続を行うためのベース電極とを具備し、前記ベース領域の表面は、前記サリサイド層が形成されたサリサイド領域と、前記フィールド酸化膜の端部と前記サリサイド領域の端部との間に前記サリサイド層が形成されていないサリサイドオフセット領域とが設けられていることを特徴とする縦型バイポーラトランジスタ。
  2. 前記サリサイドオフセット領域上にはサリサイドプロテクタ層を有していることを特徴とする請求項1に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  3. 前記サリサイドプロテクタ層は、前記エミッタ領域の周囲に設けられたサリサイドプロテクタ層と同一の層であることを特徴とする請求項2に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  4. 前記サリサイドオフセット領域上のサリサイドプロテクタ層と前記エミッタ領域の周囲に設けられたサリサイドプロテクタ層とは、前記エミッタ領域の電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  5. 前記サリサイドプロテクタ層は、少なくともCVD酸化膜及びポリシリコンのいずれかからなることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  6. 半導体基板に、第一導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域内に形成された第二導電型のベース領域と、前記ベース領域内に形成された第一導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域を囲むように前記コレクタ領域の表面部に形成されたフィールド酸化膜とを形成する工程と、前記フィールド酸化膜の端部と前記ベース領域の端部との間及び前記エミッタ領域の周囲にそれぞれサリサイドプロテクタ層を設ける工程と、前記サリサイドプロテクタ層が形成された表面を除いて、前記コレクタ領域、前記ベース領域及び前記エミッタ領域の表面に高融点金属層とその下地の前記半導体基板との反応によって形成されたサリサイド層を形成する工程と、それぞれ前記サリサイド層を介してそれぞれ前記コレクタ領域、前記ベース領域及び前記エミッタ領域と接続し外部との接続を行うためのコレクタ電極、ベース電極及びエミッタ電極を形成する工程とを具備したことを特徴とする縦型バイポーラトランジスタの製造方法。
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