JP5641292B2 - 電流センサ - Google Patents
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Description
更に、凹凸嵌合によって、磁性体コアとホルダとの位置決めを行うことができるので、磁性体コアとホルダとの位置決め精度を向上させることができる。
前記ホルダには、前記磁性体コア側に突出すると共に前記磁性体コアに係止する係止爪が形成されていることが好ましい。
本発明の実施形態1を図1ないし図5を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電流センサ10は、ケース11内に、磁性体コア12と、磁電変換素子13と、磁電変換素子13が保持されたホルダ14と、を収容してなる。この電流センサ10は、例えば、図示しない電気自動車やハイブリッド車に搭載された電気接続箱(図示せず)の内部に配されて、例えば、バッテリー(図示せず)とインバータ(図示せず)との間に流れる電流を検知する。なお、以下の説明においては、図1における上方を上方とし、下方を下方として説明する。
ケース11は合成樹脂製であって、ロアケース15と、ロアケース15を上方から覆うアッパーケース16と、を備える。ロアケース15の底板には、金属板材からなるバスバー17(特許請求の範囲に記載の導体に相当)が挿通されるバスバー挿通孔18Aが貫通されている。
磁性体コア12は、例えばパーマロイやフェライトなどの磁性材料からなる粉体を成形型内で圧縮若しくは圧縮した後に焼結することにより成形されたものである(いわゆる圧粉コアと呼ばれる)。磁性体コア12は、ギャップ22を有したリング状をなしており、全体として略C字状をなしている。
ホルダ14は合成樹脂製であって、概ね直方体形状をなしている。ホルダ14の上面には、電線26に接続された相手側コネクタ27を嵌合可能な嵌合凹部28が形成されている。嵌合凹部28内には、相手側コネクタ27と接続可能なコネクタ端子29の一方の端部が配されている。コネクタ端子29の他方の端部はホルダ14内に埋設されている。コネクタ端子29の他方の端部には、静電気防止コンデンサ等の電子部品(図示せず)が接続されると共に、磁電変換素子13が接続されている。
図1に示すように、ホルダ14は、磁性体コア12に対して、図1における矢線Aで示す方向から組み付けられる。図4に示すように、ホルダ14が磁性体コア12に組み付けられた状態では、4つの脚部31は、磁性体コア12の両端部の間に形成されたギャップ22の近傍に配される。詳細には、磁性体コア12の両端部に形成された凸部23の外側の位置に配されるようになっている。
続いて、本実施形態に係る電流センサ10の製造工程の一例について説明する。まず、ロアケース15の底壁に磁性体コア12を載置する。このとき、磁性体コア12の凸部23が、ロアケース15の逃げ凹部25内に位置するようにして磁性体コア12を配する。次に、ホルダ14の脚部31を、上方(図1における矢線Aで示す方向)から、磁性体コア12に組み付ける。
電流センサ10を小型化するために、磁性体コア12を全体として小型化すると、磁性体コア12のギャップ22中における磁束密度が均一な領域が狭くなってしまう。このため、ギャップ22中に配置する磁電変換素子13の位置決め作業が困難になってしまうことが懸念される。
次に、本発明の実施形態2について図6を参照しつつ説明する。ホルダ14には3つの脚部31が形成されている。図3のうち上側に位置する脚部41は断面が長方形状をなしている。この脚部41のうち、磁性体コア12と対向する領域は係合部42とされている。この係合部42は、磁性体コア12の両端部に形成された凸部23の双方と、係合することにより、磁性体コア12とホルダ14との位置決めに寄与するようになっている。
次に、本発明の実施形態3について図7を参照しつつ説明する。本実施形態においては、ホルダ14には、2つの脚部31が形成されている。この脚部31は、略直方体形状をなすホルダ14の底面において、対角線上に位置して形成されている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)電流センサ10のロアケース15及びアッパーケース16は、電流センサ10が収容される電気接続箱のロアケース15及びアッパーケース16と兼ねる構成としてもよい。この場合、ロアケース15のバスバー挿通孔18Bは省略してもよい。
(2)本実施形態においては、ホルダ14に係合凸部20を形成し、アッパーケース16に係合凹部21を形成する構成としてが、ホルダ14に係合凹部を形成し、アッパーケース16に係合凸部を形成する構成としてもよい。
(3)磁性体コア12は、パーマロイなどの磁性材料からなる板材を打ち抜いて形成してもよい。この場合は、磁性体コア12の凸部23は、磁性体コア12の幅方向に突出する形状をなし、厚さ方向には突出しない形状となる。
(4)ホルダ14の係止爪33は省略してもよい。
(5)本実施形態においては、ホルダ14の嵌合凹部28に、電線26に接続された相手側コネクタ27が嵌合されることにより、電線26とホルダ14とが接続される構成としてが、これに限られず、電線26は、相手側コネクタ27を介することなく、ホルダ14から直接に導出される構成としてもよい。
(6)本実施形態においては、ホルダ14と磁電変換素子13とは、3本のリード線30によって接続されているが、2本又は4本以上の複数のリード線によって接続される構成としてもよい。
11…ケース
12…磁性体コア
13…磁電変換素子
14…ホルダ
15…ロアケース
16…アッパーケース
17…バスバー(導体)
20…係合凸部
21…係合凹部
22…ギャップ
23…凸部
32…係合部
33…係止爪
Claims (3)
- ギャップを有したリング状をなすと共に導体の外周を包囲して配される磁性体コアと、前記ギャップ内に配されると共に前記導体に流される電流の大きさを検知する磁電変換素子と、前記磁電変換素子を保持するホルダと、を備え、
前記磁性体コアのうち、前記ギャップを形成する前記磁性体コアの両端部には、リング状をなす前記磁性体コアの周方向と交差する方向に突出する凸部が形成されており、
前記ホルダには、前記凸部と係合することにより前記ギャップに対して前記ホルダの位置決めを行う係合部が、前記凸部の外形状に倣うように陥没して形成されている電流センサ。 - 前記ホルダには、前記磁性体コア側に突出すると共に前記磁性体コアに係止する係止爪が形成されている請求項1に記載の電流センサ。
- 前記ホルダ及び前記磁性体コアはケース内に収容されており、
前記ホルダ及び前記ケースの一方には、他方側に突出する係合凸部が形成されており、
前記ホルダ及び前記ケースの他方には、前記係合凸部と係合する係合凹部が形成されている請求項1または請求項2に記載の電流センサ。
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