JP5640563B2 - 車両用シートのスライド制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートのスライド制御装置に関し、更に詳しくは、乗員が車両から降車する際に車両用シートの位置をスライド移動して降車性を向上する車両用シートのスライド制御装置に関する。
従来、車両用シートのスライド制御装置としては、例えば下記特許文献1に開示されるような、車両のドアが開放されたことを検出すると、乗員の車両からの降車を容易にするために車両用シートを所定のスライド量または所定の待機位置まで後退させるように制御して、乗員の足元スペースを拡げることによって降車性を向上させるものが知られている。
実開平6−74464号公報
しかしながら、特許文献1の車両用シートの制御装置では、後退させる車両シートのスライド量または待機位置が一定となっているため、例えば、ドアのすぐ傍に他の車両や壁等の傷害物がなく、ドアがその開度を大きく開放される状況、つまり降車し易い状況であっても、車両用シートが所定量スライドされて停止されるまで待たなければならず、その際の車両用シートのスライド移動が煩わしい場合がある。
本発明が解決する課題は、降車時に車両用シートを必要以上にスライドさせないように、車両用シートのスライド量をドアの開度の大小に応じて可変とした車両用シートのスライド制御装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明は、車両用シートを車両前後方向にスライドさせるシートスライド手段と、乗員の降車開始を検出する降車開始検出手段と、ドアの開放およびその開度を検出するドア開度検出手段とを有した車両用シートのスライド制御装置であって、前記ドア開度検出手段によって検出されたドアの開度に基づいて前記車両用シートの後方へのスライド量を可変に設定することができるスライド量設定手段、および前記降車開始検出手段によって乗員の降車開始が検出され、かつ前記ドア開度検出手段によってドアの開度が検出された時に、前記スライド量設定手段によって設定されたシートのスライド量分だけ前記車両用シートをスライドさせるように、前記シートスライド手段を制御するスライド制御手段を備え、前記スライド制御手段は、前記ドア開度検出手段によって前記ドアの開放が検出されると、前記シートスライド手段によって前記車両用シートのスライドを開始させ、前記ドアの開放動作が停止し、前記ドア開度検出手段によって前記ドアの開度が検出される前に前記車両用シートが最後端位置に到達した場合には、前記シートスライド手段による前記車両用シートのスライドを停止させるようにしたことを要旨とするものである。
このような構成の車両用シートのスライド制御装置は、乗員の降車時における乗員の足元スペースを拡げるために車両後方に向かってスライドさせられる際の車両用シートの後方へのスライド量を、開放されるドアの開度に基づいて可変に設定することができるようにした構成、つまりドアの開度の大小に応じて車両用シートの後方へのスライド量を可変にした構成になっている。
これにより、例えば、ドアの開度が大きい場合には、それに対応した短いスライド量で車両用シートをスライドさせることで早期に車両用シートのスライド移動を停止して降車性を良好にすると共に、ドアの開度が小さい場合には、それに対応した長いスライド量で車両用シートをスライドさせて、降車性を向上することが可能である。つまり、ドアの開度を大きい、すなわち降車し易い場合は、車両用シートのスライド量を短く設定し、ドアの開度が小さい、すなわち降車し難い場合には、車両用シートのスライド量を長く設定することで、良好な降車性を確保しつつ、従来のような車両用シートが必要以上にスライド移動される際の煩わしさを解消することができる。また、車両用シートを必要以上にスライド移動させない構成なので、車両用シートのスライド量を短くすることができる場合には、その分、シートスライド手段が要する消費電力を低減することが可能である。
また、例えばドアがゆっくり開放されるような場合、つまりドアの開放が開始されてからそのドアが停止するまでの時間が長い場合でも、そのドアが停止したときの開度の検出に先だって、車両用シートをスライド移動させることにより、迅速に乗員の降車性を良好なものとすることができる。
また、前記降車開始検出手段は、イグニッションスイッチがオンからオフにされ、かつシートベルトに取り付けられたタングプレートと車両用シートに固定されたバックルとの連結を検出するバックルスイッチがオンからオフにされたことを、乗員の降車開始として検出する構成にすれば、車両の走行時に車両用シートのスライド制御装置が作動することが防止され、安全性が確保される。
本発明に係る車両用シートのスライド制御装置によれば、ドアの開度が大きい、すなわち降車し易い場合は、車両用シートのスライド量を短く、ドアの開度が小さい、すなわち降車し難い場合には、車両用シートのスライド量を長くというように制御することができるので、これにより車両用シートが必要以上にスライド移動されること防止しつつ、乗員の降車性を向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライド制御機構の概略構成を説明するための図である。 本実施形態に係る車両用シートのスライド制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用シートのスライド制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態におけるドアの開度とその開度の大小に応じた車両用シートのスライド量の関係を示した図である。 本実施形態における車両用シートのスライド制御を説明するタイミングチャートである。 本実施形態における車両用シートのスライド制御の概略を示すタイミングチャートで、ドアの開度が最大角度である場合を説明する図である。 本実施形態における車両用シートのスライド制御の概略を示すタイミングチャートで、ドアの開放速度が遅い場合を説明する図である。
以下に、本発明に係る車両用シートのスライド制御装置の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用シートのスライド制御装置によって実行される車両用シートのスライド制御機構の概略構成を説明するための図である。
図1(a)に示されるように、本発明の車両用シートのスライド制御装置は、車両1に備えられるドア2が開放されたことを検出した場合に、車両用シート3を車両1の後方へとスライド移動させることにより、乗員の降車のための足元スペースなどの間隙を広げて、降車性を向上させるものである。特に、本発明の車両用シートのスライド制御装置は、車両用シート3を車両1の後方へとスライドさせるときのスライド量を、開放されたドア2の開度の大小に応じて可変としたものである。この場合、車両1に備えられる車両用シート3は、乗員の着座部となるシートクッション3aと、乗員の背凭れ部でありシートクッション3aに対して傾動可能なシートバック3bと、このシートバック3bの頂部に組み付けられて乗員の後頭部を受けるヘッドレスト3cを備えている。
図1(b)に示されるように、車両用シート3には、車両1のフロアF上に固定されたシートレール4に沿ってその車両用シート3を車両1の前後方向へスライド移動させるためのスライドモータ5が設けられており、このスライドモータ5を駆動することによってシートレール4に沿って車両用シート3を車両1の前後方向にスライド移動可能とされている。
図2は、車両用シート3のスライド制御装置10の概略構成を示したブロック図である。車両用シート3に設けられたスライドモータ5は、制御ユニット11に接続されており、制御ユニット11からの駆動指示によって駆動される。この場合、駆動されるスライドモータ5の回転数が回転数検出センサ6によって検出され制御ユニット11に検出結果が出力されるようになっている。
また、制御ユニット11には、ドア開度検出センサ12、バックルSW(バックルスイッチ)13、イグニッションSW(イグニッションスイッチ)14、シフトレバーSW(シフトレバースイッチ)15、車両ECU16などが接続されている。
ドア開度検出センサ12は、ドア2のヒンジ部2a(図1(a)参照)に設けられており、ドア2の開放およびその開放されたドア2の角度(開度)を検出して制御ユニット11に検出結果を出力する。
バックルSW13は、車両用シート3に固定されたバックル7(図1参照)に設けられており、シートベルト8の先端に取り付けられたタングプレート9がバックル7に差し込まれた状態ではオンとなり、抜かれた状態ではオフとなってバックル7とタングプレート9との連結を検出して制御ユニット11に検出結果を出力する。
イグニッションSW14は、車両1に備えられるイグニッションキーシリンダに設けられており、イグニッションキーシリンダにイグニッションキーが差し込まれた状態ではオンとなり、抜かれた状態ではオフとなってイグニッションキーの抜き差し状態を検出、あるいは車両1に備えられるエンジンのオン・オフを検出して制御ユニット11に検出結果を出力する。
シフトレバーSW15は、車両1がオートマチックトランスミッションを備えている場合に設けられるもので、オートマチックトランスミッションのシフトレバーがパーキング位置に設定されていることを検出して制御ユニット11に検出結果を出力する。
このようなドア開度検出センサ12、バックルSW13、イグニッションSW14などが接続された制御ユニット11は、制御部17、メモリ18、スライド量検出部19を備えている。
制御部17では、イグニッションSW14からの出力信号によってイグニッションキーが抜かれたか否か、あるいはエンジンがオフされたか否かが判定され、更に、バックルSW13からの出力信号によってシートベルト8のタングプレート9がバックル7から抜かれたか否かが判定される。この場合、車両1がオートマチックトランスミッションを備えている場合には、シフトレバーSW15からの出力信号によってオートマチックトランスミッションのシフトレバーがパーキング位置に設定されたか否かが判定される。また、制御部17は、ドア開度検出センサ12から出力信号によって、ドア2が開放されたか否かを判定すると共に、ドア開度検出センサ12に開放されたドア2の開度(角度)の検出を行わせる。
メモリ18には、車両用シート3をスライド制御するための設定値が記憶されている。例えば、メモリ18には、図4に示されるようにドア開度検出センサ12によって検出されたドア2の開度(角度)Aの大小に応じて車両用シート3を後方にスライドさせる際のスライド量Bが設定されている。具体的には、ドア開度検出センサ12によって検出されたドア2の開度Aが、21〜40度である場合にはスライド量Bを60mm、41〜60度である場合にはスライド量Bを40mm、61度以上である場合にはスライド量Bを20mmというようにドア2の開度Aの所定の範囲に対応してスライド量Bが個別に設定されている。この場合、メモリ18には車両用シート3の最後端位置(後退不能位置)の位置情報が記憶されおり、例えば、ドア2の開度(角度)Aが0〜20度である場合には、降車性に難があるとして、車両用シート3のスライド移動する前の状態の位置からその最後端位置までの長さのスライド量(最大)が適宜設定可能とされている。
スライド量検出部19では、回転数検出センサ6で検出されたスライドモータ5のモータ回転数情報が演算されてスライドモータ5によってスライド移動された車両用シート3のスライド量が算出されて、制御部17に算出結果が出力されるようになっている。
次に、上述した車両用シート3のスライド制御装置10によるスライド制御の流れについて、図3に示されるフローチャートを用いて説明する。
図示されるように、先ず、ステップS1において、制御ユニット11に備えられる制御部17は、イグニッションSW14からの出力信号によってイグニッションキーがキーシリンダから抜かれたか、あるいはエンジンがオフされたか否かを判定する。イグニッションキーがキーシリンダから抜かれた、あるいはエンジンがオフされたことにより判定が肯定されると(S1(Yes))、ステップS2へ移行する。このステップS2では、制御部17は、バックルSW13からの出力信号によってシートベルト8のタングプレート9がバックル7から抜かれたか否かと判定する。シートベルト8のタングプレート9がバックル7から抜かれたと判定が肯定されると(S2(Yes))、乗員の降車開始が検出されたとして、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、制御部17は、ドア開度検出センサ12から出力信号によって、ドア2が開放されたか否かを判定する。ドア2が開放されて判定が肯定されると(S3(Yes))、ステップS4へ移行する。ステップS4では、制御部17は、スライドモータ5を駆動して、車両用シート3の後方へのスライドを開始させると共に、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、制御部17は、車両用シート3が最後端位置(後退不能位置)であるか否か、つまりすでに車両用シート3がそれ以上後方にスライド不能な位置にあるか否かを判定する。車両用シート3が最後端位置であると判定が肯定されると(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、制御部17は、車両用シート3が最後端位置でないと判定が否定されると(S5(No))、ステップS6へ移行する。ステップS6では、制御部17は、ドア開度検出センサ12からの出力信号により、ドア2の開放動作に伴うその開度(角度)の変化がなくなったとき、つまり開放されたドア2が停止し、更にその停止状態で1秒以上経過したか否かを判定する。ドア2が停止状態で1秒以上経過していないとして判定が否定されると(S6(No))、つまりドア2の開放動作がまだ継続している場合には、ステップS5へ戻り、スライドモータ5による車両用シート3の後方へのスライド移動を続行させる。このとき、車両用シート3が最後端位置に到達している場合には、車両用シート3が最後端位置であるとして判定が肯定されて(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、制御部17は、ドア2が停止状態で1秒以上経過したとして判定が肯定されると(S6(Yes))、つまりドア2の開放動作が停止した場合には、ステップS7へ移行する。ステップS7では、制御部17は、ドア開度検出センサ12から出力信号によって停止状態のドア2の開度が20度以内か否かを判定する。制御部17は、ドア2の開度が20度以内であるとして判定が肯定されると(S7(Yes))、ステップS5へ戻り、スライドモータ5による車両用シート3の後方へのスライド移動を続行させる。このときも、車両用シート3が最後端位置に到達している場合には、車両用シート3が最後端位置であるとして判定が肯定されて(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
そして、制御部17は、ドア2の開度が20度より大きいとして判定が否定されると(S7(No))、ステップS8へ移行する。ステップS8では、制御部17は、ドア2の開度が21〜40度の範囲内であるか否かを判定する。ドア2の開度が21〜40度の範囲内であるとして判定が肯定されると(S8(Yes))、ステップS9へ移行する。ステップS9では、制御部17は、スライド量検出部19によって検出されるスライド移動した車両用シート3のスライド量(スライド長さ)が60mmを超えたか否かを判定する。スライド移動した車両用シート3のスライド量が60mmを超えたとして判定が肯定されると(S9(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、スライド移動した車両用シート3のスライド量が60mmを超えていないとして判定が否定されると(S9(No))、ステップS5へ戻り、スライドモータ5による車両用シート3の後方へのスライド移動を続行させる。このときも、車両用シート3が最後端位置に到達している場合には、車両用シート3が最後端位置であるとして判定が否定されて(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
次に、ステップS8において、ドア2の開度が21〜40度の範囲内にないとして判定が否定されると(S8(No))、ステップS10へ移行する。ステップS10では、制御部17は、ドア2の開度が41〜60度の範囲内であるか否かを判定する。ドア2の開度が41〜60度の範囲内であるとして判定が肯定されると(S10(Yes))、ステップS11へ移行する。ステップS11では、制御部17は、スライド量検出部19によって検出されるスライド移動した車両用シート3のスライド量(スライド長さ)が40mmを超えたか否かを判定する。スライド移動した車両用シート3のスライド量が40mmを超えたとして判定が肯定されると(S11(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、スライド移動した車両用シート3のスライド量が40mmを超えていないとして判定が否定されると(S11(No))、ステップS5へ戻り、スライドモータ5による車両用シート3の後方へのスライド移動を続行させる。このときも、車両用シート3が最後端位置に到達している場合には、車両用シート3が最後端位置であるとして判定が肯定されて(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
次に、ステップS10において、ドア2の開度が41〜60度の範囲内にないとして判定が否定されると(S10(No))、ステップS12へ移行する。ステップS12では、制御部17は、ドア2の開度が60度以上であるか否かを判定する。ドア2の開度が60度以上であるとして判定が肯定されると(S12(Yes))、ステップS14へ移行する。ステップS14では、制御部17は、スライド量検出部19によって検出されるスライド移動した車両用シート3のスライド量(スライド長さ)が20mmを超えたか否かを判定する。スライド移動した車両用シート3のスライド量が20mmを超えたとして判定が肯定されると(S14(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、スライド移動した車両用シート3のスライド量が20mmを超えていないとして判定が否定されると(S14(No))、ステップS5へ戻り、スライドモータ5による車両用シート3の後方へのスライド移動を続行させる。このときも、車両用シート3が最後端位置に到達している場合には、車両用シート3が最後端位置であるとして判定が肯定されて(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
次に、ステップS12において、ドア2の開度が60度以上であるとして判定が肯定されると(S12(No))、ステップS13へ移行する。ステップS13では、制御部17は、ドア開度検出センサ12から出力信号によってドア2の開度が最大角度、つまりドア2がそれ以上開かない状態であるか否かを判定する。ドア2の開度が最大角度であるとして判定が肯定されると(S13(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、ステップS13において、ドア2の開度が最大角度ではないとして判定が否定されると(S13(No))、ステップS12(Yes)の場合と同様に、ステップS14へ移行する。ステップS14では、制御部17は、スライド量検出部19によって検出されるスライド移動した車両用シート3のスライド量(スライド長さ)が20mmを超えたか否かを判定する。スライド移動した車両用シート3のスライド量が20mmを超えたとして判定が肯定されると(S14(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
また、スライド移動した車両用シート3のスライド量が20mmを超えていないとして判定が否定されると(S13(No))、ステップS5へ戻り、スライドモータ5による車両用シート3の後方へのスライド移動を続行させる。このときも、車両用シート3が最後端位置に到達している場合には、車両用シート3が最後端位置であるとして判定が肯定されて(S5(Yes))、ステップS15へ移行してスライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させ、処理を終了する。
次に、上述した車両用シート3のスライド制御装置10による種々なる制御の時間的な流れについて、図5〜図7に示されるタイミングチャートを用いて説明する。
図5は、開放されたドア2の開度が 例えば21度〜最大角度未満である場合のタイミングチャートを示している。図示されるように、イグニッションSW14からの出力信号がオンからオフに変化し、その後、バックルSW13からの出力信号がオンからオフに変化することにより、乗員の降車開始が制御部17によって検出される。その後、ドア2が開放されることによってドア開度検出センサ12からの出力信号がオフからオンに変化するのとほぼ同時に、制御部17によって、スライドモータ5が駆動されて車両用シート3の後方へのスライド移動が開始される。その後、ドア2の開放動作が停止するとドア開度検出センサ12からの出力信号がオンからオフに変化すると共に、そのときのドア2の開度が検出されて制御部17に検出結果が出力される。
制御部17は、ドア開度検出センサ12で検出されたドア2の開度(21度〜最大角度未満)およびその開度の大小に応じてメモリ18にて設定されたスライド量(60mm、40mm、20mm)に基づいて、車両用シート3をそのスライド量分だけスライド移動するようにスライドモータ5を駆動制御する。そして、制御部17は、車両用シート3が設定されたスライド量分だけスライド移動すると、スライドモータ5の駆動を停止し、車両用シート3のスライド移動を停止する。
このようにドア2が十分に開放される場合(ドア2の開度が大きい場合)には、それに対応した短いスライド量で車両用シート3をスライドさせることで早期に車両用シート3のスライド移動を停止して降車性を良好にすると共に、ドア2が十分に開けられない場合(ドア2の開度が小さい場合)には、それに対応した長いスライド量で車両用シート3をスライドさせて、降車性を向上することが可能になっている。つまり、ドア2の開度を大きい、すなわち降車し易い場合は、車両用シート3のスライド量を短く設定し、ドア2の開度が小さい、すなわち降車し難い場合には、車両用シート3のスライド量を長く設定することで、降車性を向上させると共に、車両用シート3が必要以上にスライド移動される際の煩わしさを解消することができる。
図6は、開放されたドア2の開度(角度)が、最大角度である場合のタイミングチャートを示している。図示されるように、イグニッションSW14からの出力信号がオンからオフに変化し、その後、バックルSW13からの出力信号がオンからオフに変化した後、ドア2が開放されることによってドア開度検出センサ12からの出力信号がオフからオンに変化するのとほぼ同時に、制御部17によって、スライドモータ5が駆動されて車両用シート3の後方へのスライド移動が開始される。その後、ドア2の開放動作が停止するとドア開度検出センサ12からの出力信号がオンからオフに変化すると共に、そのときのドア2の開度、この場合、最大角度が検出されて制御部17に検出結果が出力される。
この場合、ドア開度検出センサ12で検出されたドア2の開度が最大角度であるので、制御部17は、ドア開度検出センサ12からの検出結果が入力されるのとほぼ同時に、スライドモータ5の駆動を停止し、車両用シート3のスライド移動を停止する。このときの車両用シート3のスライド量は、車両用シート3がスライド移動するときの速度に、ドア開度検出センサ12からの出力信号がオンされてからオフされるまでの時間を乗算した長さとなる。このようにドア2が最大角度で開放されるような場合は、乗員の降車性が良好であるとして、ドア2が最大角度で開放されたのとほぼ同時に車両用シート3のスライド移動を停止するので、車両用シート3が必要以上にスライド移動されることが防止されている。これにより、従来の車両用シートのスライド制御装置のようなドアが大きく開放されて降車し易い状況であっても、車両用シートが所定量スライドされて停止されるまで待たなければならないという車両用シートの必要以上のスライド移動の煩わしさが解消されている。
図7は、ドア2がゆっくりと開放される(ドア開速度が遅い)場合のタイミングチャートを示している。ドア2の開放がゆっくりなされる状況としては、例えば、ドア2のすぐ傍に他の車両や壁等の傷害物があり、それら傷害物と開放されるドア2が接触しないようにするためなどが挙げられる。図示されるように、イグニッションSW14からの出力信号がオンからオフに変化し、その後、バックルSW13からの出力信号がオンからオフに変化した後、ドア2が開放されることによってドア開度検出センサ12からの出力信号がオフからオンに変化するのとほぼ同時に、制御部17によって、スライドモータ5が駆動されて車両用シート3の後方へのスライド移動が開始される。その後、ドア2の開放動作がゆっくりであるため、そのドア2の開放動作が継続している間、車両用シート3のスライド移動が続行されている。
そして、図示されるように、ドア2の開放動作が停止する前、つまりドア開度検出センサ12からの出力信号がオンからオフに変化する前に、スライド移動された車両用シート3が最後端位置に到達した場合には、スライドモータ5の駆動を停止して、車両用シート3のスライド移動を停止させる。このようにドア2のすぐ傍に他の車両や壁等の傷害物があり、それら傷害物と開放されるドア2が接触しないようにするために、ドア2の開放がゆっくりなされる状況などにおいても、適切なスライド量で車両用シート3がスライド移動されるので、乗員の降車性が向上している。
以上説明した車両用シート3のスライド制御装置10は、乗員の降車時における乗員の足元スペースを拡げるために車両1の後方に向かって後退させられる車両用シート3のスライド量を、開放されるドア2の開度に基づいて設定するようにした構成、つまり車両用シート3を後退させるスライド量をドア2の開度の大小に応じて可変にした構成になっている。
これにより、例えば、ドア2が十分に開放される場合(ドア2の開度が大きい場合)には、それに対応した短いスライド量で車両用シート3をスライドさせることで早期に車両用シート3のスライド移動を停止して降車性を良好にすると共に、ドア2が十分に開けられない場合(ドア2の開度が小さい場合)には、それに対応した長いスライド量で車両用シート3をスライドさせて、降車性を向上することが可能である。
つまり、ドア2の開度を大きい、すなわち降車し易い場合は、車両用シート3のスライド量を短く設定し、ドア2の開度が小さい、すなわち降車し難い場合には、車両用シート3のスライド量を長く設定することで、良好な降車性を確保しつつ、従来のような車両用シートが必要以上にスライド移動される際の煩わしさを解消することができる。
この場合、車両用シート3のスライド制御装置10は、ドア開度検出手段12によってドア2の開放が検出されると、スライドモータ5によって車両用シート3のスライドを開始させるような構成、すなわち開放されるドア2が停止し、その停止状態のドア2の開度がドア開度検出手段12によって検出される前に、車両用シート3のスライド移動が開始されるような構成になっている。これにより、例えばドア2がゆっくり開放されるような場合、つまりドア2の開放が開始されてからそのドア2が停止するまでの時間が長い場合でも、ドア2が停止したときの開度の検出に先だって、車両用シート3をスライド移動させるので、迅速に乗員の降車性を良好なものとすることができる。
以上、本発明に係る車両用シートのスライド制御装置の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
例えば、上述したスライド制御装置10では、イグニッションSW14がオンからオフにされ、かつバックルSW13がオンからオフにされたことを、乗員の降車開始として検出する構成を示したが、シフトレバーSW15がオートマチックトランスミッションのシフトレバーがパーキング位置に設定されたことを検出した場合や、更には、パーキングブレーキがオンされたことを、乗員の降車開始として追加する構成にしても良い。
また、ドア開度検出センサ12によって検出されたドア2の開度が、21〜40度である場合にはスライド量を60mm、41〜60度である場合にはスライド量を40mm、61度以上である場合にはスライド量を20mmなどのように、ドア2の開度の所定の範囲に対応して車両用シート3のスライド量を個別に設定した構成について説明したが、これらドア2の開度の大小に応じたスライド量は種々に設定することが可能であり、上述した実施の形態には限定されない。
1 車両
2 ドア
3 車両用シート
4 シートレール
5 スライドモータ
6 回転数検出センサ
7 バックル7
8 シートベルト
9 タングプレート
10 スライド制御装置
11 制御ユニット
12 ドア開度検出センサ
13 バックルSW
14 イグニッションSW
15 シフトレバーSW
17 制御部
18 メモリ
19 スライド量検出部
F フロア

Claims (2)

  1. 車両用シートを車両前後方向にスライドさせるシートスライド手段と、乗員の降車開始を検出する降車開始検出手段と、ドアの開放およびその開度を検出するドア開度検出手段とを有した車両用シートのスライド制御装置であって、
    前記ドア開度検出手段によって検出されたドアの開度に基づいて前記車両用シートの後方へのスライド量を可変に設定することができるスライド量設定手段、および前記降車開始検出手段によって乗員の降車開始が検出され、かつ前記ドア開度検出手段によってドアの開度が検出された時に、前記スライド量設定手段によって設定されたシートのスライド量分だけ前記車両用シートをスライドさせるように、前記シートスライド手段を制御するスライド制御手段を備え、
    前記スライド制御手段は、前記ドア開度検出手段によって前記ドアの開放が検出されると、前記シートスライド手段によって前記車両用シートのスライドを開始させ、
    前記ドアの開放動作が停止し、前記ドア開度検出手段によって前記ドアの開度が検出される前に前記車両用シートが最後端位置に到達した場合には、前記シートスライド手段による前記車両用シートのスライドを停止させるようにしたことを特徴とする車両用シートのスライド制御装置。
  2. 前記降車開始検出手段は、イグニッションスイッチがオンからオフにされ、かつシートベルトに取り付けられたタングプレートと車両用シートに固定されたバックルとの連結を検出するバックルスイッチがオンからオフにされたことを、乗員の降車開始として検出することを特徴とする請求項に記載の車両用シートのスライド制御装置。
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