JP5640435B2 - プレキャストコンクリート部材の建て込み方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材の建て込み方法に関する。
プレキャストコンクリート部材の建て込み方法の一例として、図19(h)に示すように、複数本のプレキャストコンクリート柱(PC柱1−1〜1−6)を複数箇所(6箇所)に建て込み、これらPC柱1−1〜1−6間、にそれぞれプレキャストコンクリート梁(PC梁2−1〜2−7)を建て込んだプレキャストコンクリート柱梁架構(PC柱梁架構)がある(例えば、特許文献1参照。)。
このような構成のPC柱梁架構は、例えば、図19(a)に示すように、図中左上のPC柱1−1の上部に仕口部3−1を配置し、この仕口部3−1の図中右方に、PC梁2−1、仕口部3−2、PC梁2−2、及び仕口部3−3をそれらの順に配置し、それらの部材を図中左方に水平移動させて、各仕口部3−1〜3−3の梁主筋継手(図示せず)内に各PC梁2−1〜2−2の梁主筋を挿入することにより、各仕口部3−1〜3−3と各PC梁2−1〜2−2とを接続する。
また、この際に、各仕口部3−1〜3−3の貫通孔(図示せず)内に上方から中継筋(図示せず)を挿入し、この中継筋を各PC柱1−1〜1−3の柱主筋継手(図示せず)内に挿入することにより、各仕口部3−1〜3−3を各PC柱1−1〜1−3に接続する。
次に、図19(b)に示すように、各PC柱1−1〜1−3上に設けられた3つの仕口部3−1〜3−3の図中下方にそれぞれPC梁2−3〜2−5を配置し、これらのPC梁2−3〜2−5を図中上方に水平移動させ、各PC梁2−3〜2−5の梁主筋を各仕口部3−1〜3−3の梁主筋継手内に挿入することにより、各仕口部3−1〜3−3に各PC梁2−3〜2−5を接続する。
次に、図19(b)に示すように、PC梁2−3及びPC梁2−4の図中下方にそれぞれ仕口部3−4、3−5を配置し、各仕口部3−4、3−5を図中上方に水平移動させ、各仕口部3−4、3−5の梁主筋継手内に各PC梁2−3、2−4の梁主筋を挿入することにより、各PC梁2−3、2−4に各仕口部3−4、3−5を接続する。
次に、図19(c)及び図19(d)に示すように、仕口部3−4と仕口部3−5との間に、両端部に梁主筋継手が埋設されたPC梁2−6を上方から落とし込み、図中左側の仕口部3−4の貫通孔内に左方から定着具を備えた中継筋(図示せず)を挿入し、この中継筋をPC梁2−6の梁主筋継手内に挿入することにより、PC梁2−6を仕口部3−4に接続する。
次に、図19(e)に示すように、仕口部3−5の図中右方にPC梁2−7を配置し、このPC梁2−7を図中左方へ水平移動させ、このPC梁2−7の梁主筋を仕口部3−5の梁主筋継手内に挿入することにより、仕口部3−5にPC梁2−7を接続する。
そして、最後に、図19(f)〜図19(h)に示すように、PC梁2−5とPC梁2−7との間に仕口部3−6を配置し、図中右方から仕口部3−6の貫通孔内に定着具を備えた中継筋(図示せず)を挿入し、この中継筋をPC梁2−7の梁主筋継手内に挿入し、図中下方から仕口部3−6の貫通孔内に定着具を備えた中継筋(図示せず)を挿入し、この中継筋をPC梁2−5の梁主筋継手内に挿入することにより、仕口部3−6とPC梁2−7及びPC梁2−5とを接続する。
このようにして、既に建て込んである複数本のPC柱1−1〜1−6の隣接するPC柱間1−1〜1−2、……、1−5〜1−6にそれぞれPC梁2−1〜2−7を建て込むことができ、格子状のPC柱梁架構1を構築することができる。
ところで、上記のような構成のPC柱梁架構1にあっては、最後のコーナー部において、PC梁2−5及びPC梁2−7と仕口部3−6とを相互に接続する際に、仕口部3−6の貫通孔内に定着具を備えた中継筋を二方向(図中左右、上下方向)から挿入し、その中継筋をPC梁2−5及びPC梁2−7の梁主筋継手内に挿入する作業が必要になる。
このため、重量物である仕口部3−6を、中継筋のPC梁2−5及びPC梁2−7の梁主筋継手内への挿入が完了するまで、仕口部3−6の貫通孔とPC梁2−5及びPC梁2−7の梁主筋継手とを合わせた状態に支持し続けなければならず、非常に手間のかかる作業となる。
また、仕口部3−6の貫通孔内に定着具を備えた中継筋を二方向(図中左右、上下方向)から挿入した後に、その外側にコンクリートを打設して仕口部3−6と一体化しなければならず、その作業に非常に手間がかかる。
さらに、仕口部3−6、PC梁2−5、又はPC梁2−7梁の何れかを、施工上の問題から現場打ち工法によって製作することもあり、そのような場合には、型枠の設置、配筋、コンクリートの打設、型枠の撤去等の作業が必要になり、その作業に非常に手間がかかる。
特開2006−22494号公報
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、建て込みに要する手間を大幅に削減することができるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、プレキャストコンクリート柱梁架構において、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、前記第1のプレキャストコンクリート部材、又は、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材のうち、一方のプレキャストコンクリート部材から突出する鉄筋を、他方のプレキャストコンクリート部材に埋設された継手部材に挿入するプレキャストコンクリート部材の建て込み方法であって、前記第1のプレキャストコンクリート部材を、本来の建て込み位置からずらした状態で、前記鉄筋の先端を当該鉄筋に対応する前記継手部材に挿入し、前記第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、前記鉄筋を対応する前記継手部材に挿入していくことにより、前記第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことを特徴とする。
本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み法によれば、第1のプレキャストコンクリート部材を、本来の建て込み位置からずらした状態とし、この状態で、一方の部材の鉄筋を他方の部材の継手部材に挿入する。そして、第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、鉄筋を対応する継手部材に挿入していき、鉄筋を対応する継手部材に完全に挿入することにより、第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことができる。
また、本発明において、前記第2のコンクリート部材又は前記第3のコンクリートの何れか一方を本来の建て込み位置からずらしたこととしてもよい。
本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法によれば、第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、第2のコンクリート部材又は第3のコンクリート部材の何れか一方を本体の建て込み位置に向けて回転(移動)させることにより、第1のプレキャストコンクリート部材、及び第2のコンクリート部材又は第3のコンクリート部材の何れか一方を本来の建て込み位置に建て込むことができる。
さらに、本発明において、前記第2のコンクリート部材及び前記第3のコンクリート部材の両方を本来の建て込み位置からずらしたこととしてもよい。
本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法によれば、第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、第2のコンクリート部材及び第3のコンクリート部材の両方を本体の建て込み位置の方向に移動させることにより、第1のプレキャストコンクリート部材、第2のコンクリート部材、及び第3のコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことができる。
さらに、本発明において、請求項1〜3のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法であって、前記第1のプレキャストコンクリート部材は、仕口部、仕口部を含む梁、又は仕口部を含む柱であり、前記第2及び第3のコンクリート部材は、仕口部、仕口部を含む梁、梁、又は仕口部を含む柱であることとしてもよい。
本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法によれば、第1のプレキャストコンクリート部材を、仕口部、仕口部を含む梁、又は仕口部を含む柱として、第2及び第3のコンクリート部材を、仕口部、仕口部を含む梁、梁、又は仕口部を含む柱として、これらを任意に組み合わせたプレキャストコンクリート柱梁架構に適用することができる。
但し、柱梁架構を構成することができない組み合わせ(例えば、第1プレキャストコンクリート部材が仕口部を含む柱、第2及び第2コンクリート部材が仕口部を含む柱等の組み合わせ)には適用することができない。
また、本発明は、プレキャストコンクリート柱梁架構において、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、前記第1のプレキャストコンクリート部材、又は、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材のうち、一方のプレキャストコンクリート部材から突出する鉄筋を、他方のプレキャストコンクリート部材に埋設された継手部材に挿入するプレキャストコンクリート部材の建て込み方法であって、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、本来の建て込み位置からずらした状態で、前記鉄筋の先端を当該鉄筋に対応する前記継手部材に挿入し、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、前記鉄筋を対応する前記継手部材に挿入していくことにより、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことを特徴とする。
以上、説明したように、本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法によれば、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を接合する際に、第1プレキャストコンクリート部材あるいは前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、本来の建て込み位置からずらした状態として、前記第1のプレキャストコンクリート部材、又は、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材のうち、一方の部材の鉄筋を他方の部材の継手部材に挿入し、第1のプレキャストコンクリート部材あるいは第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、鉄筋を対応する継手部材に挿入していくことにより、第1のプレキャストコンクリート部材あるいは第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことができる。従って、現場打ち工法によって建て込む必要がないので、型枠の設置、コンクリートの打設、型枠の撤去等の工事が不要となり、プレキャストコンクリート部材の建て込みに要する手間を大幅に削減することができる。
本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第1の実施の形態を示した概略図である。 図1の外周架構を構成する複数のプレキャストコンクリート梁の相互間の関係を示した説明図である。 図1の外周架構のコーナー部の接合手順を示した説明図であって、プレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置から水平方向にずらした状態に配置した説明図である。 図3のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置の方向に回転させた状態を示した説明図である。 図3のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置の方向に更に回転させた状態を示した説明図である。 図3のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置に建て込んだ状態を示した説明図である。 梁主筋継手と梁主筋との関係を示した説明図である。 本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第2の実施の形態を示した説明図であって、プレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置から水平方向にずらした状態に配置した説明図である。 図8のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置の方向に回転させた状態を示した説明図である。 図8のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置の方向に更に回転させた状態を示した説明図である。 図8のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置に建て込んだ状態を示した説明図である。 本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第3の実施の形態を示した説明図であって、プレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置から水平方向にずらした状態に配置した状態を示した説明図である。 図12のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置の方向に回転させた状態を示した説明図である。 図12のプレキャストコンクリート梁を本来の建て込み位置に建て込んだ状態を示した説明図である。 本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第4の実施の形態を示した説明図である。 各実施の形態のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の変形例を示した説明図である。 本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法が適用される第1のプレキャストコンクリート部材の具体例を示した説明図である。 本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法が適用される第2及び第3のプレキャストコンクリート部材の具体例を示した説明図である。 従来のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の一例を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。図1〜図6には、本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第1の実施の形態が示されている。
本実施の形態のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法は、図1及び図2に示すように、プレキャストコンクリート柱(PC柱1−1〜1−14)の上部に、複数のプレキャストコンクリート梁(PC梁2−1〜2−18)を順次接合することによって構築した外周架構10のコーナー部12の接合に適用したものである。
本実施の形態では、PC梁として、図2に示すように、外周架構10のコーナー部12には、梁部2bと、梁部2bの長手方向の一端に設けられる仕口部2aと、梁部2bの長手方向の他端面及び仕口部2aの梁部2bに隣接する側面からそれぞれ突出する梁主筋3を備えたLR1タイプのPC梁2−1、2−18、梁部2bと、梁部2bの長手方向の一端に設けられる仕口部2aと、梁部2bの長手方向の他端部及び仕口部2aの梁部2bに隣接する側面に設けられる梁主筋継手4とを備えたLR2タイプのPC梁2−5、2−10を用いる。
なお、PC梁2−1、PC梁2−18及びPC梁2−5、PC梁2−10の仕口部2aには、鉛直方向を向く貫通孔(図示せず)が設けられている。
さらに、PC梁として、図2に示すように、外周架構10の直線部11には、梁部2bと、梁部2bの長手方向の中央部に設けられる仕口部2aと、梁部2bの長手方向の一端から突出する梁主筋3と、梁部2bの長手方向の他端部に設けられる梁主筋継手4とを備えたLR3タイプのPC梁2−2〜2−4、2−7〜2−8、2−11〜2−13、2−15〜2−16、梁部2bと、梁部2bの長手方向の一端から突出する梁主筋3と、梁部2bの長手方向の他端部に設けられる梁主筋継手4とを備えたH1タイプのPC梁2−6、2−17、梁部2bと、梁部2bの長手方向の両端部に設けられた梁主筋継手4とを備えたH2タイプのPC梁2−14、及び梁部2bと、梁部2bの長手方向の両端から突出する梁主筋3とを備えたH3タイプのPC梁2−9を用いる。
なお、PC梁2−2〜2−4、2−7〜2−8、2−11〜2−13、2−15〜2−16の仕口部2aには、鉛直方向を向く貫通孔(図示せず)、及び、周回部分10の内側に配置されるPC梁を水平方向から接続するための梁主筋継手(図示せず)が設けられている。
そして、上記のような構成の複数のPC梁2−1〜2−18を順次接続して外周架構10を構築するには、既に建て込まれている下階の複数のPC柱1−1〜1−14のうち、図1の右上端のPC柱1−1の上部にPC梁2−1を配置し、このPC梁2−1の仕口部2aの貫通孔(図示せず)内に上方から中継柱主筋を挿通し、この中継柱主筋をPC柱1−1の柱主筋継手内に挿入することにより、PC梁2−1をPC柱1−1に接続する。
次に、PC梁2−1の前方(図1中下方)にPC梁2−2を配置し、このPC梁2−2を水平移動させることにより、このPC梁2−2の梁主筋継手4内にPC梁2−1の梁主筋3を挿入し、PC梁2−2をPC梁2−1に接続するとともに、このPC梁2−2の仕口部2aをPC柱1−2の上部に配置し、上方から仕口部2aの貫通孔(図示せず)内に中継柱主筋を挿通し、この中継柱主筋をPC柱1−2の柱主筋継手内に挿入することにより、PC梁2−2をPC柱1−2に接続する。
なお、PC梁2−2を、PC柱1−2の斜め上方又は側方から移動させることにより、PC梁2−2の梁主筋継手4内にPC梁2−1の梁主筋3を挿入してもよい。
そして、同様の手順により、PC梁2−3、及びPC梁2−4を、それぞれPC梁2−2、及びPC梁2−3に接続するとともに、PC梁2−3、及びPC梁2−4を、仕口部2aを介してそれぞれPC柱1−3、及びPC柱1−4に接続し、さらに、PC梁2−5を仕口部2aを介してPC梁1−5に接続する。
次に、PC梁2−5の左方(図1中左方)にPC梁2−6を配置し、このPC梁2−6を水平移動させることにより、PC梁2−6の梁主筋3をPC梁2−5の仕口部2aの梁主筋継手4内に挿入し、PC梁2−6をPC梁2−5に接続する。
なお、PC梁2−6を、PC柱1−5の斜め上方又は側方から移動させることにより、PC梁2−6の梁主筋3をPC梁2−5の仕口部2aの梁主筋継手4内に挿入してもよい。
次に、PC梁2−2と同様の手順により、PC梁2−7及びPC梁2−8を、それぞれPC梁2−6及びPC梁2−7に接続するとともに、PC梁2−7及びPC梁2−8を、仕口部2aを介してそれぞれPC柱1−6及びPC柱1−7に接続する。さらに、PC梁2−6と同様の手順により、PC梁2−9をPC梁2−8に接続する。
次に、PC梁2−5と同様の手順により、PC梁2−10をPC梁2−9に接続するとともに、PC梁2−10を仕口部2aを介してPC柱1−8に接続する。
次に、PC梁2−2と同様の手順により、PC梁2−11、PC梁2−12、及びPC梁13を、それぞれPC梁2−10、PC梁2−11、及びPC梁12に接続するとともに、PC梁2−11、PC梁2−12、及びPC梁2−13を仕口部2aを介してそれぞれPC柱1−9、PC柱1−10、PC柱1−11に接続する。
次に、PC梁2−6と同様の手順により、PC梁2−14をPC梁2−1に接続し、PC梁2−2と同様の手順により、PC梁2−15及びPC梁2−16を、それぞれPC梁2−14及びPC梁2−15に接続するとともに、PC梁2−15及びPC梁2−16を、仕口部2aを介してそれぞれPC柱1−12及びPC柱1−13に接続する。
次に、図3に拡大して示すように、PC梁2−13とPC梁2−16との間に、PC梁2−17及びPC梁2−18を配置する。
ここで、PC梁2−18が第1のプレキャストコンクリート部材であり、PC梁2−16及びPC梁2−17が第2のコンクリート部材(第2のプレキャストコンクリート部材)であり、PC梁2−13が第3のコンクリート部材(第3のプレキャストコンクリート部材)であり、第2コンクリート部材のPC梁2−17は中間梁である。
そして、PC梁2−17及びPC梁2−18を、PC梁2−13とPC梁2−16との間に、PC梁2−13及びPC梁2−16と同一高さ、かつ水平となるように配置するとともに、PC梁2−17を本来の建て込み位置から図3中上方に、PC梁2−18を図3中左方にそれぞれずらした状態とする。つまり、PC梁2−17を本来の建て込み位置から図3中上方に所定の角度傾け、PC梁2−18を本来の建て込み位置から図3中左方に所定の角度傾け、PC梁2−17の梁主筋3の軸線をPC梁2−16の梁主筋継手4の軸線に対して所定の角度傾け、PC梁2−18の梁主筋3の軸線をPC梁2−13の梁主筋継手4の軸線に対して所定の角度傾ける。
ここで、図7に示すように、梁主筋継手4と梁主筋3との間には所定のクリアランスが設けられているので、PC梁2−17、及びPC梁2−18の傾斜角度は、PC梁2−17の右端の梁主筋3の先端がPC梁2−16の左端の梁主筋継手4の入口に僅かにかかり、左端の梁主筋継手4の入口にPC梁2−18の仕口部2aの梁主筋3の先端が僅かにかかり、PC梁2−18の梁部2bの梁主筋3の先端がPC梁2−13の梁主筋継手4の入口に僅かにかかるように調整する。
そして、この状態で、図4及び図5に示すように、PC梁2−17を図中矢印a方向(本来の建て込み位置の方向)に徐々に回転させ、PC梁2−18を図中矢印b方向(本来の建て込み位置の方向)に徐々に回転させながら、PC梁2−18を図中矢印c方向(PC梁2−13の梁主筋継手4の軸線方向)にスライドさせると、PC梁2−18の梁主筋3がPC梁2−13の梁主筋継手4内に徐々に挿入されていくとともに、PC梁2−17がPC梁2−16の梁主筋継手4の軸線方向にスライドして、PC梁2−17の梁主筋3がPC梁2−16の梁主筋継手4内に徐々に挿入されていく。
そして、図6に示すように、PC梁2−17の右端の梁主筋3がPC梁2−16の左端の梁主筋継手4内に完全に挿入され、PC梁2−18の仕口部2aの梁主筋3がPC梁2−17の左端の梁主筋継手4内に完全に挿入され、PC梁2−18の梁部2bの梁主筋3がPC梁2−13の梁主筋継手4内に完全に挿入されることにより、PC梁2−17及びPC梁2−18が本来の建て込み位置に建て込まれる。
そして、PC梁2−17及びPC梁2−18を本来の位置に建て込んだ状態で、各PC梁2−1〜2−18の接続部分、及び各PC梁2−1〜2−18と各PC柱1−1〜1−14との接続部分にグラウトを注入することにより、複数のPC梁2−1〜2−18を一体に接合することができるとともに、複数のPC梁2−1〜2−18と複数のPC柱1−1〜1−14とを一体化することができる。
上記のように構成した本実施の形態のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法にあっては、複数のPC梁2−1〜2−18からなる外周架構10のコーナー部12のPC梁2−17及びPC梁2−18を本来の建て込み位置に建て込む場合に、PC梁2−17及びPC梁2−18を本来の建て込み位置から水平方向にずらした状態とし、その状態からPC梁2−17及びPC梁2−18を本来の建て込み位置に向けて徐々に回転させながら、PC梁2−16及びPC梁2−13の梁主筋継手4の方向にスライドさせ、PC梁2−17及びPC梁2−18の梁主筋3をPC梁2−16及びPC梁2−13の梁主筋継手4内に徐々に挿入させることにより、本来の位置に建て込むことができる。
従って、従来のように、重量物である仕口部を、中継筋の2つのPC梁の梁主筋継手内への挿入が完了するまで、仕口部の貫通孔と2つのPC梁の梁主筋継手とを合わせた状態に支持し続けるような煩雑な作業が不要となり、仕口部の接合に要する手間を大幅に削減することができる。
また、現場打ち工法により、PC梁2−13とPC梁2−18との間、PC梁2−16とPC梁2−17との間、PC梁2−17とPC梁2−18との間を接合する必要がないので、型枠工事、コンクリート打設工事等が不要となり、仕口部の接合に要する手間を大幅に削減することができる。
なお、上記の説明においてはPC梁2−17及びPC梁2−18を、外周架構10を構成する水平面内において、本来の建て込み位置からずらした状態とし、その状態から本来の建て込み位置に向けて回転させながら、PC梁2−16及びPC梁2−13の梁主筋継手4の軸線方向にスライドさせたが、外周架構10を構成する水平面よりも上方の位置にPC梁2−17及びPC梁2−18を、本来の建て込み位置からずらした状態に配置し、その状態からPC梁2−17及びPC梁2−18を、本来の建て込み位置の方向に回転(移動)させながら、PC梁2−16及びPC梁2−13の梁主筋継手4の軸線方向にスライドさせるように構成してもよい。
また、前記の説明において、PC梁2−17、及びPC梁2−18のスパンが長くなるほど、PC梁2−17、及びPC梁2−18のPC梁2−16及びPC梁2−13の梁主筋継手4の軸線方向へのスライド量を少なくすることができる。
さらに、前記の説明においては、PC梁2−17の右端の梁主筋3をPC梁2−16の左端の梁主筋継手4内に挿入し、PC梁2−18の仕口部2aの梁主筋をPC梁2−17の左端の梁主筋継手4内に挿入し、PC梁2−18の梁部2bの梁主筋3をPC梁2−13の梁主筋継手4内に挿入したが、PC梁2−17の右端に梁主筋継手を設け、左端に梁主筋を設け、PC梁2−18の仕口部2a及び梁部1bにそれぞれ梁主筋継手を設け、PC梁2−13及びPC梁2−16に梁主筋を設け、PC梁2−17の右端の梁主筋継手にPC梁2−16の梁主筋を挿入し、PC梁2−18の仕口部2aの梁主筋継手にPC梁2−17の左端の梁主筋を挿入し、PC梁2−18の梁部1bの梁主筋継手にPC梁2−13の梁主筋を挿入するように構成してもよい。
さらに、前記の説明においては、約90°の仕口部(コーナー部12)の建て込みに適用したが、図16に示すように、90°以外の角度のプレキャストコンクリート柱梁架構1の仕口部の建て込みに適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏する。
さらに、本実施の形態において、PC梁2−16及びPC梁2−13は、プレキャストコンクリート造に限らず、現場打ち工法によって製造されたコンクリート梁であってもよい。
図8〜図11には、本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第2の実施の形態が示されている。
本実施の形態は、PC梁2−13とPC梁2−16との間に、図8に示すように、1つのPC梁2−18を、本体の建て込み位置から水平方向にずらした状態(所定の角度傾けた状態)に配置し、この状態から、図9及び図10に示すように、PC梁2−18を図中矢印a方向に徐々に回転させながら、図中b方向にスライドさせることにより、PC梁2−18の仕口部2aの梁主筋3をPC梁2−13の梁主筋継手4内に徐々に挿入し、梁部2bの梁主筋をPC梁2−16の梁主筋継手4内に徐々に挿入し、図11に示すように、PC梁2−18を本来の位置に建て込んだものである。
ここで、PC梁2−18が第1のプレキャストコンクリート部材であり、PC梁2−13が第2のコンクリート部材(第2のプレキャストコンクリート部材)であり、PC梁2−16が第3のコンクリート部材(第3のプレキャストコンクリート部材)である。
そして、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態においても、PC梁2−18の仕口部2aに梁主筋継手を設け、梁部2bに梁主筋継手を設け、PC梁2−13及びPC梁2−16に梁主筋を設け、PC梁2−18の仕口部2aの梁主筋継手内にPC梁2−13の梁主筋を挿入し、梁部2bの梁主筋継手内にPC梁2−16の梁主筋を挿入するように構成してもよい。
また、本実施の形態においても、PC梁2−18を、本来の建て込み位置から上方にずらした状態に配置し、その状態から本来の建て込み位置に向けて回転(移動)させることにより、本来の建て込み位置に建て込むように構成してもよい。
さらに、本実施の形態においても、90°以外の角度のプレキャストコンクリート柱梁架構1(図16参照)の仕口部の建て込みに適用してもよい。
さらに、本実施の形態においても、PC梁2−18のスパンが長くなるほど、PC梁2−18のPC梁2−16及びPC梁2−13の梁主筋継手4の軸線方向へのスライド量を少なくすることができる。
さらに、本実施の形態においても、PC梁2−13及びPC梁2−16は、プレキャストコンクリート造に限らず、現場打ち工法によって製作されたコンクリート梁であってもよい。
図12〜図14には、本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第3の実施の形態が示されている。
本実施の形態は、PC柱梁架構1の外周架構10の直線部11を構成するPC梁(例えば、PC梁2−4)と、内周架構15の直線部分を構成するPC梁2−20とを、PC梁2−19で接続する場合に適用したものである。
ここで、PC梁2−19が第1のプレキャストコンクリート部材であり、PC梁2−220が第2のコンクリート部材(第2のプレキャストコンクリート部材)であり、PC梁2−4が第3のコンクリート部材(第3のプレキャストコンクリート部材)である。
本実施の形態では、図12に示すように、内周架構15を構成するPC梁2−20を、本来の建て込み位置から図中左方にずらした(所定の角度傾けた)状態に配置し、PC梁2−20と外周架構10のPC梁2−4との間に、本来の建て込み位置から図中下方に所定の距離ずれた位置にPC梁2−19を配置する。
そして、図13に示すように、PC梁2−20を本来の建て込み位置の方向(図中矢印a方向)に回転させ、PC梁2−19を本来の建て込み位置の方向(図中矢印c方向)回転させながら、PC梁2−19を本来の建て込み位置の方向(図中矢印b方向)にスライドさせることにより、PC梁2−19の仕口部2aの梁主筋3がPC梁2−20の梁主筋継手4内に徐々に挿入され、PC梁2−19の梁部2bの梁主筋3がPC梁2−4の仕口部2aの梁主筋継手4内に徐々に挿入され、図14に示すように、PC梁2−20及びPC梁2−19が本来の位置に建て込まれることになる。
そして、本実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態においても、PC梁2−19の仕口部2aに梁主筋継手を設け、梁部2bに梁主筋継手を設け、PC梁2−4の仕口部2aに梁主筋を設け、PC梁2−20に梁主筋を設け、PC梁2−19の仕口部2aの梁主筋継手内にPC梁2−20の梁主筋を挿入し、梁部2bの梁主筋継手内にPC梁2−14の仕口部2aの梁主筋を挿入するように構成してもよい。
また、本実施の形態においても、PC梁2−19及びPC梁2−20を本来の建て込み位置から上方にずらした状態に配置し、その位置から本来の建て込み位置に向けて回転(移動)させることにより、本来の建て込み位置に建て込むように構成してもよい。
さらに、本実施の形態においても、90°以外の角度のプレキャストコンクリート柱梁架構1(図16参照)の仕口部の建て込みに適用してもよい。
さらに、本実施の形態においても、PC梁2−19及びPC梁2−20のスパンが長くなるほど、PC梁2−19及びPC梁2−20の相手方PC梁2−4、2−19の梁主筋継手4の軸線方向へのスライド量を少なくすることができる。
さらに、本実施の形態においても、PC梁2−4及びPC梁2−20が接続される内周架構15の相手側PC梁は、プレキャストコンクリート造に限らず、現場打ち工法によって製作されたコンクリート梁であってもよい。
図15には、本発明によるプレキャストコンクリート部材の建て込み方法の第4の実施の形態が示されている。
本実施の形態のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法は、立方体形状の仕口部材5を用いて、PC柱1−15と2方向のPC梁2−23、PC梁2−24とを接続する場合に適用したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
なお、PC柱1−15がなく、仕口部材5のみにPC梁2−23、及びPC梁2−24を接続する場合にも適用することができる。
ここで、仕口部材5が第1のプレキャストコンクリート部材であり、PC梁2−23が第2のコンクリート部材(第2のプレキャストコンクリート部材)であり、PC梁2−24が第3のコンクリート部材(第3のプレキャストコンクリート部材)である。
本実施の形態では、まず、仕口部材5をPC柱1−15の上部に落とし込み、仕口部材5の下面から突出している中継柱筋6をPC柱1−15の上端部の柱主筋継手7内に挿入することで、PC柱1−15の上部に仕口部材5を接合する。
なお、仕口部材5は、PC柱1−15の上部に一体に形成されていてもよい。
そして、PC梁2−23、及びPC梁2−24を本来の建て込み位置から水平方向外方にずらした状態に配置し、この位置において、仕口部材5の両側面の梁主筋3をPC梁2−23、及びPC梁2−24の端部の梁主筋継手4内に挿入する。
そして、PC梁2−23及びPC梁2−24を本来の建て込み位置に向けて回転させることにより、仕口部材5の両側面の梁主筋3がPC梁2−23及びPC梁2−24の梁主筋継手4内に徐々に挿入され、梁主筋3が梁主筋継手4内に完全に挿入されることにより、PC梁2−23及びPC梁2−24が本来の建て込み位置に建て込まれることになる。
そして、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態を同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態においても、仕口部材5に梁主筋継手、柱主筋継手を設け、PC梁2−13、2−24に梁主筋を設け、PC柱1−5に柱主筋を設け、仕口部材5の梁主筋継手にPC梁2−23、2−24の梁主筋を挿入し、仕口部材5の柱主筋継手内にPC柱1−15の柱主筋を挿入するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態においても、90°以外の角度のプレキャストコンクリート柱梁架構1(図16参照)の仕口部へのPC梁の建て込みに適用してもよい。
さらに、本実施の形態においても、PC梁2−23及びPC梁2−24を、本来の建て込み位置から上方にずらした状態に配置し、その位置から本来の建て込み位置の方向に回転(移動)させることにより、PC梁2−23及びPC梁2−23を本来の建て込み位置に建て込んでもよい。
さらに、本実施の形態においても、PC梁2−23、PC梁2−24、及びPC柱1−15は、プレキャストコンクリート造に限らず、現場打ち工法によって製作されたコンクリート梁であってもよい。
なお、本発明のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法は、前記各実施の形態において説明したように、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のコンクリート部材(第2及び第3のプレキャストコンクリート部材)を建て込む場合に、一方の部材又は他方の部材から鉄筋を突出させ、他方の部材又は一方の部材に継手部材を埋設し、一方の部材又は他方の部材の鉄筋を、他方の部材又は一方の部材の継手部材に挿入すればよい。
また、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のコンクリート部材(第2及び第3のプレキャストコンクリート部材)を建て込む場合に、第1のプレキャストコンクリート部材を水平方向にずらした状態に配置し、その位置から本来の建て込み位置に向けて回転させたが、第1のプレキャストコンクリート部材を上方にずらした状態に配置し、その位置から本来の建て込み位置に向けて回転(移動)させてもよい。また、第1のプレキャストコンクリート部材と、第2又は第3のコンクリート部材の少なくとも何れか一方とを、本来の建て込み位置から水平方向、或いは上方にずらした状態に配置し、その位置から本来の建て込み位置に向けて回転(移動)させてもよい。
さらに、図17及び図18に示すように、第1のプレキャストコンクリート部材を、仕口部16、仕口部を含む梁17、又は仕口部を含む柱19とし、第2及び第3のコンクリート部材を、仕口部26、仕口部を含む梁27、中間梁28、仕口部を含む柱29とし、それらを任意に組み合わせることによって構築されるプレキャストコンクリート柱梁架構に本発明を適用してもよい。
但し、柱梁架構を構成することができない組み合わせ(例えば、第1プレキャストコンクリート部材が仕口部を含む柱19、第2及び第2コンクリート部材が仕口部を含む柱29等の組み合わせ)には適用することができない。
さらに、前記各実施の形態のPC梁の仕口部は、仕口部とPC柱とが一体に形成されていてもよいし、仕口部とPC梁とが一体に形成されていてもよいし、仕口部だけであってもよい。
さらに、前記各実施の形態においては、本発明をPC梁の仕口部への建て込みに適用したが、PC柱の仕口部への建て込みに本発明を適用してもよい。
1 プレキャストコンクリート柱梁架構
1−1〜1−15 プレキャストコンクリート柱(PC柱)
2−1〜2−24 プレキャストコンクリート梁(PC梁)
2a 仕口部
2b 梁部
3 梁主筋
4 梁主筋継手
5 仕口部材
6 中継柱主筋
7 柱主筋継手
10 外周架構
11 直線部
12 コーナー部
15 内周架構
16、26 仕口部
17、27 仕口部を含む梁
19、29 仕口部を含む柱
28 中間梁

Claims (5)

  1. プレキャストコンクリート柱梁架構において、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、前記第1のプレキャストコンクリート部材、又は、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材のうち、一方のプレキャストコンクリート部材から突出する鉄筋を、他方のプレキャストコンクリート部材に埋設された継手部材に挿入するプレキャストコンクリート部材の建て込み方法であって、
    前記第1のプレキャストコンクリート部材を、本来の建て込み位置からずらした状態で、前記鉄筋の先端を当該鉄筋に対応する前記継手部材に挿入し、前記第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、前記鉄筋を対応する前記継手部材に挿入していくことにより、前記第1のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことを特徴とするプレキャストコンクリート部材の建て込み方法。
  2. 前記第2のコンクリート部材又は前記第3のコンクリート部材の何れか一方を本来の建て込み位置からずらしたことを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法。
  3. 前記第2のコンクリート部材及び前記第3のコンクリート部材の両方を本来の建て込み位置からずらしたことを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法。
  4. 請求項1〜3のプレキャストコンクリート部材の建て込み方法であって、前記第1のプレキャストコンクリート部材は、仕口部、仕口部を含む梁、又は仕口部を含む柱であり、前記第2及び第3のコンクリート部材は、仕口部、仕口部を含む梁、梁、又は仕口部を含む柱であることを特徴とするプレキャストコンクリート部材の建て込み方法。
  5. プレキャストコンクリート柱梁架構において、第1のプレキャストコンクリート部材に対して、2つの異なる方向から第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、前記第1のプレキャストコンクリート部材、又は、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材のうち、一方のプレキャストコンクリート部材から突出する鉄筋を、他方のプレキャストコンクリート部材に埋設された継手部材に挿入するプレキャストコンクリート部材の建て込み方法であって、
    前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を、本来の建て込み位置からずらした状態で、前記鉄筋の先端を当該鉄筋に対応する前記継手部材に挿入し、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に向けて回転させながら、前記鉄筋を対応する前記継手部材に挿入していくことにより、前記第2及び第3のプレキャストコンクリート部材を本来の建て込み位置に建て込むことを特徴とするプレキャストコンクリート部材の建て込み方法。
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