JP5639785B2 - ガス栓 - Google Patents

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この発明は、ガス栓、特にガス流入孔とガス流出孔とが一直線上に配置されたいわゆるI型ガス栓に関する。
一般に、I型ガス栓は、栓本体と弁体とを有している。栓本体の内部には、テーパ孔状なす弁収容孔が形成されるとともに、ガス流入孔及びガス流出孔が形成されている。ガス流入孔とガス流出孔とは、弁収容孔を間にして互いに逆側に、しかも弁収容孔の軸線と直交する直線上に配置されている。
弁体は、その外周面が弁収容孔と同一のテーパ角度を有しており、弁収容孔に回動可能に挿入されている。弁体には、その軸線と直交する方向に貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔は、弁体が開位置に回動すると、ガス流入孔及びガス流出孔と対向して連通する。この結果、ガス流入孔内のガスが貫通孔を通ってガス流出孔に流入する。なお、ガス流出孔に流入したガスは、ガス管を介してガス機器に供給される。その一方、弁体が閉位置に回動すると、貫通孔がガス流入孔及びガス流出孔に対して弁収容孔の周方向へ離間する。この結果、ガス流入孔とガス流出孔とが弁体によって遮断される。
貫通孔は、弁体の軸線方向の長さ(以下、長さという。)を軸線と直交する方向の長さ(以下、幅という。)より長くすることにより、長孔状に形成されている。これは、次の理由によるものである。すなわち、貫通孔は、その内部を流れるガスに対する流通抵抗を小さくするために、断面積をできる限り大きくすることが望ましい。しかし、断面積を大きくするために貫通孔の幅を広くすると、弁体を閉位置に位置させたときに、ガス流入孔及びガス流出孔と貫通孔との各間の周方向の長さが短くなり、弁体による密封性が低下してしまう。そこで、貫通孔の幅を短くする一方、その長さを長くし、それによって所望の断面積を得ているのである。
特開2004−346969
上記のように貫通孔は、断面形状が弁体の軸線方向に長い長孔状をなすように形成されている。一方、ガス流入孔及びガス流出孔は、断面円形に形成されており、その内径が貫通孔の幅より大きくなっている。このため、弁体を開位置に位置させてガス流入孔及びガス流出孔と貫通孔とを対向させたときには、貫通孔の幅方向におけるガス流入孔及びガス流出孔の両側部と貫通孔の両側部との間に段差が生じ、その結果大きな流通抵抗が発生するという問題があった。
上記の問題を解決するために、この発明は、内部に、テーパ状をなす弁収容孔、並びに上記弁収容孔の軸線と直交する直線上に上記弁収容孔を間にして互いに逆側に配置されたガス流入孔及びガス流出孔が形成された栓本体と、上記弁収容孔にその軸線を中心として閉位置と開位置との間を回転可能に嵌合され、内部に上記弁収容孔の軸線と直交する方向に貫通する貫通孔が形成された弁体とを備え、上記ガス流入孔の下流側の端部が上記弁収容孔の内周面の一側部に開口させられ、上記ガス流出孔の上流側の端部が上記弁収容孔の内周面の他側部に開口させられ、上記貫通孔が、その断面形状において上記弁収容孔の軸線方向の長さがこれと直交する方向の長さより長い長孔状に形成され、上記弁体が開位置に位置しているときには、上記貫通孔の両端部が上記ガス流入孔及び上記ガス流出と互いに対向して連通し、上記弁体が閉位置に位置しているときには、上記貫通孔の両端部が上記ガス流入孔及び上記ガス流出孔に対して上記弁収容孔の周方向へ離間して、上記ガス流入孔と上記ガス流出孔とが上記弁体によって遮断されるガス栓において、上記ガス流入孔の下流側の端部に第1徐変孔部が形成され、上記第1徐変孔部の断面形状が、上流側の端部で円形で、下流側へ向かうにしたがって長孔状になって上記貫通孔の断面形状に近くなり、上記ガス流出孔の上流側の端部に第2徐変孔部が形成され、上記第2徐変孔部の断面形状が、下流側の端部で円形で、上流側へ向かうにしたがって長孔状になって上記貫通孔の断面形状に近くなることを特徴としている。
この場合、上記第1徐変孔部の下流側の端縁における断面形状、及び上記第2徐変孔部の上流側の端縁における断面形状がいずれも上記貫通孔と同一に設定され、上記第1徐変孔部の下流側の端縁及び上記第2徐変孔部の上流側の端縁が、上記ガス流入孔及び上記ガス流出孔が配置された上記直線方向から見たとき、上記弁体が上記開位置に位置しているときの上記貫通孔と同一位置に位置するように配置されていることが望ましい。
上記ガス流入孔には、上記第1徐変孔部の下流側の端縁と同一の断面形状を有し、上記第1徐変孔部の下流側の端縁から上記弁収容孔の内周面まで上記直線上を延びる第1連通孔部が形成され、上記ガス流出孔には、上記第2徐変孔部の上流側の端縁と同一の断面形状を有し、上記第2徐変孔部の上流側の端縁から上記弁収容孔の内周面まで上記直線上を延びる第2連通孔部が形成されていることが望ましい。
上記第1徐変孔部の上流側の端縁及び上記第2徐変孔部の下流側の端縁が、断面円形に形成され、この円の直径が上記弁収容孔の軸線方向における上記貫通孔の長さより短く、かつ上記弁収容孔の軸線と直交する方向における上記貫通孔の長さより長く設定されていることが望ましい。
上記第1徐変孔部の上流側の端縁及び上記第2徐変孔部の下流側の端縁が、断面円形に形成され、この円の直径が上記弁収容孔の軸線方向における上記貫通孔の長さと同一に、かつ上記弁収容孔の軸線と直交する方向における上記貫通孔の長さより長く設定されていることが望ましい。
上記構成を有するこの発明によれば、ガス流入孔の第1徐変孔部の断面形状が、上流側で円形で、上流側から下流側へ向かって弁体の貫通孔の断面形状に近づくように長孔状に変化しているので、ガス流入孔内のガスが貫通孔に流入するときの流通抵抗が小さくなる。同様に、ガス流出孔の第2徐変孔部の断面形状が、下流側の端部で円形で、下流側から上流側へ向かって弁体の貫通孔の断面形状に近づくように長孔状に変化しているので、貫通孔内のガスがガス流出孔に流入するときの流通抵抗が小さくなる。したがって、ガス流入孔から貫通孔を通ってガス流出孔に流入するときのガスの流通抵抗を小さくすることができる。
図1は、この発明の第1実施の形態を示す縦断面図である。 図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。 図3は、図1のB−B線に沿う断面図である。 図4は、図1のC−C線に沿う断面図である。 図5は、図1のD−D線に沿う断面図である。 図6は、図1のE−E線に沿う断面図である。 図7は、図1のF−F線に沿う断面図である。 図8は、図1のG−G線に沿う断面図である。 図9は、この発明の第2実施の形態を示す縦断面図である。 図10は、図9のA−A線に沿う断面図である。 図11は、図9のB−B線に沿う断面図である。 図12は、図9のC−C線に沿う断面図である。 図13は、図9のD−D線に沿う断面図である。 図14は、図9のE−E線に沿う断面図である。 図15は、図9のF−F線に沿う断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図8は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓Aは、図1及び図2に示すように、栓本体1、弁体2及びハンドル3を有している。
栓本体1は、略棒状をなしており、その長手方向の中間部には、収容孔11が形成されている。収容孔11は、その軸線を栓本体1の長手方向と直交する方向に向けて配置されている。収容孔11の一端部は、栓本体1の外面(図1において上側の外面)に開口しており、他端部は底部12によって閉じられている。収容孔11には、弁収容孔部(弁収容孔)11aが形成されている。弁収容孔部11aは、テーパ孔状をなしており、その内径が収容孔11の開口部側から底部12側へ向かって縮径している。
栓本体1には、ガス流入孔13及びガス流出孔14が形成されている。ガス流入孔13及びガス流出孔14は、収容孔11を間にして栓本体1の互いに逆側の端部にそれぞれ配置されている。つまり、ガス流入孔13が栓本体1の長手方向の一端部(図1において右端部)に配置され、ガス流出孔14が栓本体1の長手方向の他端部に配置されている。
ガス流入孔13は、その上流側の端部が栓本体1の一端面(図1において右端面)に開口し、下流側の端部が弁収容孔部11aの内周面に開口している。ガス流入孔13の上流側の端部には、継手部材4が抜け止め状態で回転可能に、かつ気密に嵌合されている。この継手部材4には、一次側ガス管(図示せず)が接続される。そして、一次側ガス管からガス流入孔13内にガスが供給される。
ガス流出孔14は、その下流側の端部が栓本体1の他端面(図1において左端面)に開口し、上流側の端部が弁収容孔部11aの内周面に開口している。栓本体1の他端部には、接続ナット5が抜け止め状態で回転可能に設けられている。この接続ナット5には、二次側ガス管又はガス器具(いずれも図示せず)が接続される。
上記弁収容孔部11aには、弁体2が収容されている。弁体2は、弁収容孔部11aと同一のテーパ角を有しており、弁収容孔部11aにその軸線Lを中心として回転可能に嵌合されている。弁体2は、収容孔11に弁収容孔部11aと同様のテーパ孔部を有する筒状の部材を挿入固定し、この筒状の部材のテーパ孔部に回転可能に嵌合させてもよい。
弁体2には、その内部を外周面の一側部から他側部まで貫通する貫通孔21が形成されている。この貫通孔21は、図1及び図2に示すように、弁体2を開位置に回動させると、その両端部開口部がガス流入孔13及びガス流出孔14の弁収容孔部11aにおける開口部とそれぞれ対向する。その結果、ガス流入孔13とガス流出孔14とが貫通孔21を介して連通する。したがって、弁体2を開位置に回動させると、一次側ガス管からガス流入孔13に流入したガスが、貫通孔21を通ってガス流出孔14に流入し、さらに二次側ガス管を通ってガス機器に供給される。一方、弁体2を開位置からほぼ90°回動させて閉位置に位置させると、貫通孔21の両端開口部が、ガス流入孔13及びガス流出孔14の弁収容孔部11aにおける開口部に対し弁収容孔部11aの周方向へ離間する。この結果、ガス流入孔13とガス流出孔14との間が弁体2によって遮断される。
収容孔11が開口する栓本体1の外面には、ハンドル3が弁収容孔部11aの軸線Lを中心として回動可能に設けられている。ハンドル3は、弁体2に回動不能に連結されている。したがって、ハンドル3を回動操作することにより、弁体2を開閉回動させることができる。
次に、この発明の特徴であるガス流入孔13及びガス流出孔14と貫通孔21との関係について説明するに、まず貫通孔21について説明すると、貫通孔21は、弁体2の軸線(弁収容孔部11aの軸線L)と直交する方向に延びている。貫通孔21の断面形状は、軸線L方向に長い長孔状になっている。つまり、軸線L方向における貫通孔21の長さ(以下、長さという。)がこれと直交する方向の長さ(以下、幅という。)より長く設定されているのである。軸線L方向における貫通孔21の両端面21a,21bは、貫通孔21の軸線L方向の長さを直径とする円弧面によって形成されている。貫通孔21の幅方向の両側面21c,21dは、平面によって形成されている。しかも、貫通孔21の両側面21c,21dは、貫通孔21の幅が収容孔11の開口部側から底部12側へ向かうにしたがって狭くなるように傾斜させられている。側面21c,21dの傾斜角度は、弁収容孔部11aのテーパ角度の半分とほぼ等しい角度に設定されている。貫通孔21の長手方向の両端面21a,21bと幅方向の両側面21c,21dとは、円弧面によって滑らかに連続させられている。貫通孔21の断面形状は、上記の形状に限定されるものではない。
貫通孔21は、図1及び図2から明らかなように、その中心線、つまり貫通孔21の長手方向(軸線L方向)の中央及び幅方向(軸線Lと直交する方向)の中央を通る線が軸線Lと直交するように配置されている。
次に、ガス流入孔13について説明すると、ガス流入孔13は、その中心線が弁体2を開位置に回動させたときの貫通孔21の中心線と一致するように配置されている。ガス流入孔13は、必ずしもこのように配置する必要がなく、その中心線が貫通孔21の中心線に対して若干ずれるように配置してもよい。ただし、少なくとも貫通孔21の幅方向におけるガス流入孔13及び貫通孔21の中心は一致させることが望ましい。
ガス流入孔13は、栓本体1の右端面から弁収容孔部11aの内周面に向かって順次形成された嵌合孔13a、短孔部13b、第1徐変孔部13c及び第1連通孔部13dを有している。嵌合孔13a、短孔部13b、第1徐変孔部13c及び第1連通孔部13dの中心線は、互いに一致しており、ガス流入孔13の中心線と同一である。
嵌合孔13aには、上記継手部材4の基端部が抜け止めされ、かつ気密に封止された状態で回転可能に嵌合されている。継手部材4の内部には、その先端面(図1において右側の端面)から基端面に向かってテーパ雌ねじ部41、テーパ孔部42及びストレート孔部43が順次形成されている。テーパ雌ねじ部41、テーパ孔部42及びストレート孔部43は、互いの中心線を一致させるとともに、ガス流入孔13の中心線とも一致させて配置されている。テーパ雌ねじ部41には、一次側ガス管が螺合固定される。テーパ孔部42は、先端側から基端側へ向かって小径になっている。ストレート孔部43は、テーパ孔部42の最小内径と同一の内径を有している。
ガス流入孔13の短孔部13bは、断面円形をなしており、継手部材4のストレート孔部43の内径と同一の内径を有している。したがって、一次側ガス管からテーパ雌ねじ部41に流入したガスは、テーパ孔部42及びストレート孔部43を通り、ストレート孔部43から短孔部13bに円滑に流入する。
第1徐変孔部13cは、図3〜図5に示すように、その断面形状が上流側(図1及び図2において右側)の端縁から下流側の端縁に向かって漸次変化するように形成されている。すなわち、第1徐変孔部13cの上流側の端縁は、断面円形をなしている。第1徐変孔部13cの上流側の端縁の内径は、短孔部13bの内径と同一であり、貫通孔21の軸線L方向の長さより短く、かつ貫通孔21の幅より長く設定されている。第1徐変孔部13cの軸線L方向の長さは、上流側の端縁から下流側の端縁に向かうにしたがって漸次長くなっている。その一方、第1徐変孔部13cの軸線Lと直交する方向(貫通孔21の幅方向)の長さは、上流側の端縁から下流側の端縁に向かうにしたがって漸次短くなっている。この結果、第1徐変孔部13cの断面形状は、上流側の端縁を除いて長孔状をなし、軸線L方向の長さと、軸線Lと直交する方向の長さとの比率が下流側へ向かうにしたがって漸次大きくなっている。そして、下流側の端縁では、第1徐変孔部13cの断面形状が貫通孔21の断面形状と同一になっている。
第1連通孔部13dは、その全長にわたって一定の形状及び寸法を有しており、その形状及び寸法は、第1徐変孔部13cの下流側の端縁の形状及び寸法と同一になっている。したがって、第1連通孔部13dは、その断面形状及び寸法が貫通孔21の断面形状及び寸法とも同一になっている。しかも、第1連通孔部13dは、弁体2を開位置に位置させた状態において第1連通孔部13dをガス流入孔13の中心線方向から見たとき、貫通孔21と一致するように配置されている。つまり、第1連通孔部13dは、弁体2を開位置に位置させたときの貫通孔21と同一の姿勢になっている。よって、弁体2を開位置に回動させると、弁収容孔部11aの内周面における第1連通孔部13dの開口部の全部と貫通孔21の一端開口部の全部とが互いに対向して連通する。したがって、ガス流入孔13内のガスは、第1連通孔部13dから貫通孔21にほとんど抵抗無く流入する。第1連通孔部13dは、必ずしも形成する必要がない。その場合には、第1徐変孔部13cの下流側の端縁が弁収容孔部11aの内周面に直接開口させられる。
ガス流出孔14は、栓本体1の左端面から弁収容孔部11aの内周面に向かって順次形成されたストレート孔部14a、第2徐変孔部14b及び第2連通孔部14cを有している。ストレート孔部14a、第2徐変孔部14b及び連通孔部14cの中心線は、互いに一致しており、ガス流出孔14の中心線と同一である。
ストレート孔部14aは、断面円形をなしており、全長にわたって一定の内径を有している。ストレート孔部14aの内径は、貫通孔21の長さより小さく、貫通孔21の幅より大きい点において流入孔13の短孔部13bと同様であるが、短孔部13bより若干大径になっている。ストレート孔部14aの内径は、短孔部13bの内径と同一にしてもよく、若干小径にしてもよい。
第2徐変孔部14bは、図6〜図8に示すように、その断面形状が下流側の端縁から上流側の端縁に向かって漸次変化している。すなわち、第2徐変孔部14bの下流側の端縁は、断面円形をなしており、その内径は、ストレート孔部14aの内径と同一に設定されている。しかも、第2徐変孔部14bの下流側の端縁の内径は、貫通孔21の軸線L方向の長さより短く、かつ貫通孔21の幅より長く設定されている。軸線L方向における第2徐変孔部14bの長さは、下流側の端縁から上流側の端縁に向かうにしたがって漸次長くなっている。その一方、軸線Lと直交する方向(貫通孔21の幅方向)における第2徐変孔部14bの長さは、下流側の端縁から上流側の端縁に向かうにしたがって漸次短くなっている。この結果、第2徐変孔部14bの断面形状は、下流側の端縁を除いて長孔状をなし、軸線L方向の長さと、軸線Lと直交する方向の長さとの比率が上流側へ向かうにしたがって大きくなっている。そして、上流側の端縁では、第2徐変孔部14bの断面形状が貫通孔21の断面形状と同一になっている。
第2連通孔部14cは、その全長にわたって一定の形状及び寸法を有しており、その形状及び寸法は、第2徐変孔部14bの上流側の端縁の形状及び寸法と同一になっている。したがって、第2連通孔部14cの上流側の端縁の形状及び寸法は、貫通孔21の断面形状及び寸法とも同一になっている。しかも、第2連通孔部14cは、弁体2を開位置に位置させた状態において第2連通孔部14cをガス流出孔14の中心線方向から見たとき、貫通孔21と一致するように配置されている。つまり、第2連通孔部14cは、弁体2を開位置に位置させたときの貫通孔21と同一の姿勢になっている。よって、弁体2を開位置に回動させると、弁収容孔部11aの内周面における第2連通孔部14cの開口部の全部と貫通孔21の他端開口部の全部とが互いに対向して連通する。したがって、貫通孔21内のガスは、第2連通孔部14c、ひいてはガス流出孔14にほとんど抵抗無く流入する。第2連通孔部14cは、必ずしも形成する必要がない。その場合には、第2徐変孔部14bの上流側の端縁が弁収容孔部11aの内周面に直接開口させられる。
上記構成のガス栓Aにおいては、ガス流入孔13の下流側端部、つまり弁収容孔部11aの近傍に第1徐変孔部13cが形成されており、第1徐変孔部13cの断面形状及び寸法は、下流側へ向かうにしたがって貫通孔21の断面形状及び寸法に近くなるように漸次変化している。特に、この実施の形態では、第1徐変孔部13cの下流側の端縁及び第1連通孔部13dの断面形状、寸法及び姿勢が貫通孔21の断面形状、寸法及び姿勢と同一になっている。したがって、ガス流入孔13と貫通孔21との間に段差が形成されることがない。よって、弁体2を開位置に回動させたとき、ガス流入孔13内のガスは、ほとんど抵抗なく貫通孔21に流入することができる。
また、ガス流出孔14の上流側の端部、つまり弁収容孔部11aの近傍には、第2徐変孔部14bが形成されており、第2徐変孔部14bの断面形状及び寸法は、上流側へ向かうにしたがって貫通孔21の断面形状及び寸法に近くなるように漸次変化している。特に、この実施の形態では、第2徐変孔部14bの上流側の端縁及び第2連通孔部14cの断面形状、寸法及び姿勢が貫通孔21の断面形状、寸法及び姿勢と同一になっている。したがって、貫通孔21とガス流出孔14との間に段差が形成されることがない。よって、弁体2を開位置に回動させると、貫通孔21内のガスは、ほとんど抵抗なくガス流出孔14に流入することができる。
図9〜図15は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓Bにおいては、図10〜図12及び図13〜図15に示すように、貫通孔21の軸線L方向の長さが上記実施の形態の貫通孔21の長さより短くなっており、ガス流入孔13の短孔部13b及びガス流出孔14のストレート孔部14aの内径より僅かに大径になっているだけである。このため、第1徐変孔部13cは、図10〜図12に示すように、軸線Lと直交する方向の長さは上記の実施の形態と同様に大きく変化するが、軸線L方向の長さは僅かに変化するだけである。
一方、ガス流出孔14には、ストレート孔部14aと第2徐変孔部14bとの間に断面円形のテーパ孔部14dが形成されている。このテーパ孔部14dは、下流側から上流側へ向かうにしたがって大径になっており、下流側の端縁の内径は、ストレート孔部14aの内径と同一になっている。テーパ孔部14dの上流側の端縁の内径は、軸線L方向における貫通孔21の長さと同一になっており、第2徐変孔部14bの上流側の端縁の内径とも同一に設定されている。したがって、第2徐変孔部14bは、図13〜図15に示すように、上流側に向かうにしたがって軸線Lと直交する方向の長さが短くなるだけであり、軸線L方向の長さは一定である。第2徐変孔部14bのこのような変化の形態は、第1徐変孔部13cに対しても適用可能である。
また、貫通孔21の両側面は、軸線L方向の両端面と直接に交差している。勿論、第1徐変孔部13cの下流側の端縁、第1連通孔部13d、第2連通孔部14c及び第2徐変孔部14bの上流側の端縁の各断面形状は、貫通孔21の断面形状と同一になっている。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、第1徐変孔部13cの下流側の端縁及び第2徐変孔部14bの上流側の端縁の各断面形状を貫通孔21の断面形状と同一にしているが、第1徐変孔部13cは、その断面形状が下流側に向かって貫通孔21の断面形状に近づき、第2徐変孔部14bは、その断面形状が上流側に向かって貫通孔21の断面形状に近づけばよく、必ずしも貫通孔21の断面形状と一致させる必要はない。
この発明に係るガス栓は、流通抵抗によるガス圧の低下を嫌うガスの配管中に設置するガス栓として利用することができる。
A ガス栓
B ガス栓
1 栓本体
2 弁体
11a 弁収容孔部(弁収容孔)
13 ガス流入孔
13c 第1徐変孔部
13d 第1連通孔部
14 ガス流出孔
14b 第2徐変孔部
14c 第2連通孔部
21 貫通孔

Claims (4)

  1. 内部に、テーパ状をなす弁収容孔、並びに上記弁収容孔の軸線と直交する直線上に上記弁収容孔を間にして互いに逆側に配置されたガス流入孔及びガス流出孔が形成された栓本体と、上記弁収容孔にその軸線を中心として閉位置と開位置との間を回転可能に嵌合され、内部に上記弁収容孔の軸線と直交する方向に貫通する貫通孔が形成された弁体とを備え、上記ガス流入孔の下流側の端部が上記弁収容孔の内周面の一側部に開口させられ、上記ガス流出孔の上流側の端部が上記弁収容孔の内周面の他側部に開口させられ、上記貫通孔が、その断面形状において上記弁収容孔の軸線方向の長さがこれと直交する方向のより長い長孔状に形成され、上記弁体が開位置に位置しているときには、上記貫通孔の両端部が上記ガス流入孔及び上記ガス流出と互いに対向して連通し、上記弁体が閉位置に位置しているときには、上記貫通孔の両端部が上記ガス流入孔及び上記ガス流出孔に対して上記弁収容孔の周方向へ離間して、上記ガス流入孔と上記ガス流出孔とが上記弁体によって遮断されるガス栓において、
    上記ガス流入孔の下流側の端部に第1徐変孔部が形成され、上記第1徐変孔部の上流側の端縁が、断面円形に形成され、この円の直径が上記弁収容孔の軸線方向における上記貫通孔の長さより短く、かつ上記弁収容孔の軸線と直交する方向における上記貫通孔の幅より長く設定され、上記第1徐変孔部の断面形状が、下流側へ向かうにしたがって長孔状になって上記貫通孔の断面形状に近くなり、
    上記ガス流出孔の上流側の端部に第2徐変孔部が形成され、上記第2徐変孔部の下流側の端縁が、断面円形に形成され、この円の直径が上記弁収容孔の軸線方向における上記貫通孔の長さと同一に、かつ上記弁収容孔の軸線と直交する方向における上記貫通孔の幅より長く設定され、上記第2徐変孔部の断面形状が、上流側へ向かうにしたがって長孔状になって上記貫通孔の断面形状に近くなることを特徴とするガス栓。
  2. 上記第1徐変孔部の下流側の端縁における断面形状、及び上記第2徐変孔部の上流側の端縁における断面形状がいずれも上記貫通孔と同一に設定され、上記第1徐変孔部の下流側の端縁及び上記第2徐変孔部の上流側の端縁が、上記ガス流入孔及び上記ガス流出孔が配置された上記直線方向から見たとき、上記弁体が上記開位置に位置しているときの上記貫通孔と同一位置に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガス栓。
  3. 上記ガス流入孔には、上記第1徐変孔部の下流側の端縁と同一の断面形状を有し、上記第1徐変孔部の下流側の端縁から上記弁収容孔の内周面まで上記直線上を延びる第1連通孔部が形成され、上記ガス流出孔には、上記第2徐変孔部の上流側の端縁と同一の断面形状を有し、上記第2徐変孔部の上流側の端縁から上記弁収容孔の内周面まで上記直線上を延びる第2連通孔部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のガス栓。
  4. 内部に、テーパ状をなす弁収容孔、並びに上記弁収容孔の軸線と直交する直線上に上記弁収容孔を間にして互いに逆側に配置されたガス流入孔及びガス流出孔が形成された栓本体と、上記弁収容孔にその軸線を中心として閉位置と開位置との間を回転可能に嵌合され、内部に上記弁収容孔の軸線と直交する方向に貫通する貫通孔が形成された弁体とを備え、上記ガス流入孔の下流側の端部が上記弁収容孔の内周面の一側部に開口させられ、上記ガス流出孔の上流側の端部が上記弁収容孔の内周面の他側部に開口させられ、上記貫通孔が、その断面形状において上記弁収容孔の軸線方向の長さがこれと直交する方向の幅より長い長孔状に形成され、上記弁体が開位置に位置しているときには、上記貫通孔の両端部が上記ガス流入孔及び上記ガス流出孔と互いに対向して連通し、上記弁体が閉位置に位置しているときには、上記貫通孔の両端部が上記ガス流入孔及び上記ガス流出孔に対して上記弁収容孔の周方向へ離間して、上記ガス流入孔と上記ガス流出孔とが上記弁体によって遮断されるガス栓において、
    上記ガス流入孔の下流側の端部に第1徐変孔部が形成され、上記第1徐変孔部の断面形状が、上流側の端部で円形で、下流側へ向かうにしたがって長孔状になって上記貫通孔の断面形状に近くなり、上記ガス流出孔の上流側の端部に第2徐変孔部が形成され、上記第2徐変孔部の断面形状が、下流側の端部で円形で、上流側へ向かうにしたがって長孔状になって上記貫通孔の断面形状に近くなり、
    上記第1徐変孔部の上流側の端縁及び上記第2徐変孔部の下流側の端縁が、断面円形に形成され、この円の直径が上記弁収容孔の軸線方向における上記貫通孔の長さと同一に、かつ上記弁収容孔の軸線と直交する方向における上記貫通孔のより長く設定されていることを特徴とするガス栓。
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