JP5638249B2 - 量子暗号光通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば量子暗号通信装置のように、強度の極めて微弱な光と、強度の強い光とを多重伝送する量子暗号光通信装置に関する。
例えば、強度の極めて微弱な信号光を送信し、盗聴困難な秘匿性の高い通信を行う量子暗号通信において、送信装置と受信装置との間で、クロックやその他の制御情報を伝達するために、通常の強度の信号光を別チャンネルとして伝送することが考えられている。以下、量子力学的な現象を利用して量子通信を行う微弱な強度の光を量子光と称し、古典力学的な通信を行う通常の強度の光を古典光と称する。
図6は、一般的な量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。
図6において、この量子暗号通信装置は、量子光送信器51、古典光送信器52、波長合波器53、光ファイバ伝送路54、波長分波器55、量子光受信器56および古典光受信器57とを備えている。
量子光送信器51および古典光送信器52は、それぞれ互いに波長の異なる量子光および古典光を波長合波器53に出力する。波長合波器53は、量子光および古典光を合波し、光ファイバ伝送路54を伝送させて波長分波器55に出力する。波長分波器55は、合波された光を量子光および古典光に分波し、それぞれ量子光受信器56および古典光受信器57に出力する。このとき、図7に示されるように、量子光と古典光とを互いに異なる波長に配置することにより、同一の光ファイバ伝送路54内を伝送させることができる。
量子光の送信強度は、例えば、波長λ=1.55μmの光を用いて、繰り返し周波数f=100MHzで1ビットの情報を単一光子で伝送する場合、10log{(hc/λ)×f×10}=−78.9dBmという非常に微弱な値となる。ただし、c(光速)=3.0×10m/sであり、h(プランク定数)=6.6×10−34J・sである。
これに対して、古典光の送信強度は、例えば−10dBm〜0dBmであり、この例では、量子光と比べて50dB以上強度の強い光となる。ここで、古典光を量子光と同一の光ファイバ伝送路で伝送させる場合に、古典光から量子光へのクロストークがわずかでも発生すると、強度の微弱な量子光の伝送誤り率が大きく劣化するという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、波長合波器および波長分波器の透過特性を最適化することにより、古典光から量子光へのクロストークを低減するクロストーク除去方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−101491号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
光ファイバ伝送路で光を伝送させる場合には、互いに異なる波長間の光に、非線形光学効果によるクロストークが発生する。具体的な例としては、誘導ラマン散乱という現象が知られており、古典光のエネルギーが量子光の波長に遷移することによってクロストークとなる。
このようなクロストークによって生じる光子は、量子光と同一の波長を有している。そのため、波長の違いによって区別および除去することができない。すなわち、特許文献1に示された、波長合波器および波長分波器の透過特性の最適化によるクロストーク除去方法では、非線形光学効果によるクロストーク光の影響を回避することができないという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非線形光学効果によるクロストークを低減することができる光通信装置を得ることを目的とする。
この発明に係る量子暗号光通信装置は、1ビットの情報を単一光子で伝送する量子光を所定の直線偏波で送信する量子送信器と、制御情報を伝達するため量子光よりも50dB以上強度の強い古典光を所定の直線偏波で送信する古典送信器と、量子光と古典光とを、互いに直交する偏波状態である直交関係として合波する合波器と、直交関係が維持されることで非線形光学効果による古典光から量子光へのクロストークが低減されるように合波器からの出力光を伝送する光ファイバ伝送路と、光ファイバ伝送路からの出力光の偏波状態を、直交関係が維持された所定の状態に制御する偏波制御器と、直交関係が維持された所定の状態に制御されることで古典光から量子光へのクロストークが低減されるように偏波制御器からの出力光を量子光と古典光とに分波する分波器と、分波器からの量子光を受信する量子受信器と、分波器からの古典光を受信する古典受信器と、を備え、偏波制御器は、古典光の偏波状態をモニタして、古典光を所定の偏波状態に制御することにより、量子光および古典光を一括して直交関係が維持された所定の偏波状態に制御するものである。
この発明に係る量子暗号光通信装置によれば、非線形光学効果によるクロストークを低減することができる量子暗号光通信装置を得ることができる。また、偏波状態の変動によらない安定した量子暗号光通信を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信装置の偏波制御器を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信装置の偏波制御器の機能を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態3に係る量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。 一般的な量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。 図6に示した量子光送信器および古典光送信器からそれぞれ出力される量子光と古典光との関係を示す説明図である。
以下、この発明の光通信装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の実施の形態では、この光通信装置が量子暗号通信装置である場合について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。
図1において、この量子暗号通信装置は、量子光送信器1(第1送信器)、古典光送信器2(第2送信器)、偏波合波器3(PBC:Polarization Beam Combiner)、光ファイバ伝送路4、偏波制御器5、偏波分波器6(PBS:Polarization Beam Splitter)、量子光受信器7(第1受信器)および古典光受信器8(第2受信器)を備えている。
以下、この量子暗号通信装置の各部位の機能について説明する。
量子光送信器1は、強度の微弱な量子光(第1の光)を所定の直線偏波(図1中の矢印A参照)で出力する。古典光送信器2は、量子光よりも強度の強い古典光(第2の光)を所定の直線偏波(図1中の矢印B参照)で出力する。
偏波合波器3は、量子光送信器1からの量子光と古典光送信器2からの古典光とを、互いに直交する直線偏波(図1中の矢印C参照)として合波し、光ファイバ伝送路4に出力する。偏波合波器3は、バルク結晶型のものやファイバ融着延伸型のカプラ等を適用することができる。また、図1中の矢印Cは、量子光と古典光とが互いに直交する偏波状態にあることを模式的に示すものである。なお、量子光送信器1および古典光送信器2から偏波合波器3に至る経路は、光を所定の偏波状態に保つために、偏波保持ファイバを用いて安定化させることが望ましい。
光ファイバ伝送路4は、偏波合波器3で合波された量子光と古典光とを伝送して偏波制御器5に出力する。量子光と古典光とは、伝搬中に光ファイバ伝送路4の長手方向に沿って偏波状態が変化する(図1中の矢印D参照)。また、温度等の条件の変動によって、光ファイバ伝送路4での偏波状態の変化量が変動することから、光ファイバ伝送路4の伝搬後において、量子光と古典光との偏波状態は、時間に対して定まらない不安定な状態となる。
偏波制御器5は、偏波状態を制御して、量子光と古典光とを互いに直交する直線偏波に安定化制御する(図1中の矢印E参照)。なお、偏波制御器5の詳細な構成および機能については後述する。偏波分波器6は、互いに直交する2つの直線偏波を分波する機能を有し、合波された光を量子光と古典光とに分波して(図1中の矢印F、G参照)、それぞれ量子光受信器7および古典光受信器8に出力する。偏波分波器6は、偏波合波器3と同様の部品を使用可能であり、バルク結晶型のものやファイバ融着延伸型のカプラ等を適用することができる。
量子光受信器7は、偏波分波器6からの量子光を受信し、古典光受信器8は、偏波分波器6からの古典光を受信する。量子光送信器1および古典光送信器2でそれぞれ量子光および古典光に変調された情報が、量子光受信器7および古典光受信器8でそれぞれ復調されることにより、量子光を用いた量子暗号通信が実現されるとともに、古典光を用いてそれに必要なクロックやその他の制御情報を伝送することができる。
続いて、偏波制御器5の詳細な構成および機能について説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る量子暗号通信装置の偏波制御器5を示すブロック構成図である。
図2において、偏波制御器5は、光ファイバ伝送路4を伝送されて入力端21に入力された、合波された量子光と古典光との偏波状態を制御し、量子光と古典光とを互いに直交する直線偏波に安定化制御して、出力端22から出力する。
偏波制御器5は、偏波コントローラ23、分岐器24、波長フィルタ25、偏光子26、フォトダイオード27および制御回路28を有している。
偏波コントローラ23は、入力された量子光と古典光との偏波状態を変化させる。分岐器24は、偏波コントローラ23からの出力光を、偏波制御器5からの出力光とモニタ光とに分岐する。波長フィルタ25は、分岐器24からのモニタ光に対して、特定の波長条件を満たす光だけを通過させる。
偏光子26は、波長フィルタ25からの出力光に対して、特定の直線偏波の光だけを通過させる。フォトダイオード27は、偏光子26からの出力光を受光して、受光強度に応じた電気信号を出力する。制御回路28は、フォトダイオード27からの電気信号が最大となるように偏波コントローラ23を制御して、偏波制御器5からの出力偏波を所定の直線偏波に制御する。
ここで、波長フィルタ25は、古典光は通過させるが、量子光は遮断するような波長特性を有するフィルタであり、これによって、古典光の偏波状態を正確にモニタすることができる。なお、量子光の強度は極めて微弱であり、古典光への影響がほとんどないことから、波長フィルタ25は省略することもできる。また、図2の偏波制御器5では、波長フィルタ25が分岐器24と偏光子26との間に設けられているが、これに限定されず、偏光子26との順番を変更して、偏光子26とフォトダイオード27との間に波長フィルタ25を設けてもよい。
次に、量子光および古典光の偏波状態について説明する。
まず、偏波状態について説明するために、伝搬方向と直交する平面を考え、図3に示されるように、2つの直交する直線軸x、yを仮定する。直線軸x、yは、偏波コントローラ23が与える遅延量に沿った軸とする。
例えば、量子光が偏波コントローラ23のx軸に沿った直線偏波または楕円偏波である場合には、それぞれ図3中a、bに示されるような偏波となる。また、古典光が量子光と直交する直線偏波または楕円偏波である場合には、それぞれ図3中c、dに示されるような偏波となる。量子光と古典光との偏波状態は、2つの偏波成分の位相差によって決定される。
偏波コントローラ23は、x、y成分間に遅延量を与え、偏波成分の位相差を変化させることによって、偏波状態を変化させる。例えば、波長λ=1.55μm帯の光の場合、偏波コントローラ23が(c/λ)−1=0.005psの遅延量を与えることにより、360°の位相差となって偏波状態が一巡する。すなわち、偏波コントローラ23が遅延量と軸とを変化させることにより、任意の偏波状態を得ることができる。
ここで、量子光と古典光との波長が互いに異なる場合には、その偏波状態の変化量もわずかに異なる。例えば、量子光と古典光との波長の差がΔλ=1nmである場合、その周波数の差は、Δν=(c/λ)×Δλ=0.12THzとなる。このとき、偏波状態が一巡する遅延量を360°と表現すると、0.005psの遅延量によって、量子光および古典光の偏波状態の変化量は、360°×(0.12THz)×0.005ps=0.2°という小さな値となる。
したがって、偏波コントローラ23で任意の偏波状態を生成する場合において、量子光および古典光の偏波状態の変化量はほぼ同じであり、0.2°程度の違いしか生じないことから、量子光と古典光との直交関係は、ほぼ完全に維持されることが分かる。
すなわち、制御回路28が、モニタ光に含まれる古典光の偏光子26出力(フォトダイオード27からの電気信号)が最大となるように偏波コントローラ23を制御することにより、偏波制御器5の出力端22から所定の直線偏波の古典光が出力される。なお、上述したように、波長フィルタ25を省略してもよいが、その場合であっても、強度の極めて微弱な量子光の存在は、制御に影響しない。
続いて、この実施の形態1に係る量子暗号通信装置によって、非線形光学効果によるクロストークが低減される原理について説明する。
上述した誘導ラマン散乱のような、光ファイバ伝送路4内で、互いに異なる波長間の光に発生する非線形光学効果によるクロストークは、偏波状態が一致した光の間で強く発生する現象であり、量子光と古典光とが互いに直交する偏波状態においては、発生しないことが知られている。したがって、量子光と古典光とを互いに直交させた偏波状態で光ファイバ伝送路4に入力させることにより、非線形光学効果によるクロストークを大幅に低減することができる。
なお、光ファイバ伝送路4の伝搬中に、光ファイバ自体が有する偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)によって、量子光と古典光との偏波成分間に遅延が発生し、偏波状態が変動および回転する。しかしながら、量子光と古典光との波長の差が小さい場合には、量子光および古典光の偏波状態の変化量に大きな差が生じることはなく、量子光と古典光との直交関係は、相当な伝送距離で維持される。このことは、上述した偏波制御器5において、量子光および古典光の偏波状態の変化量がほぼ同じであり、量子光と古典光との直交関係が維持されることと同様である。
また、温度等の条件の変動によって、光ファイバ伝送路4で生じる量子光および古典光の偏波状態の変化量が変動した場合であっても、上述したように、偏波制御器5において、量子光と古典光との偏波直交関係が維持されることから、古典光の出力偏波を所定の直線偏波に制御することにより、量子光も所定の直線偏波で出力端22から出力される。そのため、偏波制御器5の出力端22では、量子光と古典光とが互いに直交する所定の直線偏波として得られる。したがって、偏波分波器6で量子光と古典光とを安定した強度に分離および出力することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、偏波合波器は、第1送信器からの第1の光と、第2送信器からの第2の光とを、互いに直交する偏波として合成し、光ファイバ伝送路に出力する。また、偏波制御器は、光ファイバ伝送路からの出力光のうち、第2の光の偏波状態をモニタして、第2の光を所定の偏波状態に制御することにより、第1の光および第2の光を一括して所定の偏波状態に制御する。
また、偏波制御器は、入力された第1の光および第2の光の異なる偏波成分に対して遅延量を与えることにより、第1の光および第2の光の偏波状態を一括して変化させる偏波コントローラを、分岐器で分岐されたモニタ光が所定の条件を満たすように制御する制御回路を有している。
そのため、非線形光学効果によるクロストークを低減することができる光通信装置を得ることができる。また、偏波状態の変動によらない安定した光通信を実現することができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2に係る量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。
図4において、この量子暗号通信装置は、図1に示した偏波合波器3および偏波分波器6に代えて、それぞれ波長合波器9および波長分波器10を備えている。
波長合波器9は、偏波軸を保持したまま、互いに異なる波長の光を合波する。波長合波器9は、例えば定偏波光ファイバと偏波軸を調整して固定された波長合波フィルタとを組み合わせたものや、定偏波光ファイバの融着延伸型の光カプラ等を適用することができる。ここで、波長合波器9では、互いに異なる波長の量子光と古典光とが、互いに直交する偏波状態で合波される。
波長分波器10は、偏波軸を保持したまま、互いに異なる波長の光を分波する。波長分波器10は、波長合波器9と同様の部品を使用可能である。
なお、その他の構成は、図1と同様であり、量子光と古典光とを互いに直交させた偏波状態で光ファイバ伝送路4に入力させることにより、非線形光学効果によるクロストークを大幅に低減することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係る量子暗号通信装置を示すブロック構成図である。
図5において、この量子暗号通信装置は、図1に示した量子暗号通信装置に加えて、線路切替器11を備えている。また、線路切替器11以降の光ファイバ伝送路4、偏波制御器5、偏波分波器6、量子光受信器7および古典光受信器8は、2つの経路に分かれており、それぞれ符号の後にAおよびBを付して区別する。なお、その他の構成は、図1と同様なので、説明を省略する。
線路切替器11は、量子光および古典光の伝搬経路を選択して切り替える。線路切替器11は、例えば機械式または磁気光学式の光スイッチの他に、波長選択スイッチ等を適用することができる。線路切替器11で光ファイバ伝送路4Aまたは4Bの経路を選択切り替えすることにより、量子光受信器7Aおよび古典光受信器8Aと量子光受信器7Bおよび古典光受信器8Bとを切り替えて量子光および古典光を伝送することができる。
また、経路の切り替え時には、偏波制御器5Aおよび5Bがそれぞれ量子光および古典光を所定の偏波状態に制御することにより、量子光受信器7Aおよび古典光受信器8A、または量子光受信器7Bおよび古典光受信器8Bが偏波状態の変化の影響を受けることなく、安定した強度の光を受信することができる。また、量子光と古典光とを互いに直交させた偏波状態で光ファイバ伝送路4Aまたは4Bに入力させることにより、非線形光学効果によるクロストークを大幅に低減することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、合波器と光ファイバ伝送路との間に、第1の光および第2の光の伝搬経路を切り替える線路切替器が設けられている。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、出力先を切り替えて第1の光および第2の光を伝送することができる。
なお、上記実施の形態1〜3では、直交する偏波の例として、2つの直線偏波を挙げて、量子光と古典光との偏波の状態を説明している。しかしながら、これに限定されず、互いに直交する偏波であれば、例えば左円偏波と右円偏波とについても、上記実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1〜3では、1つのチャンネルの古典光と1つのチャンネルの量子光との合計2チャンネルを多重伝送する場合を例に挙げて説明している。しかしながら、これに限定されず、波長の異なる複数チャンネルの古典光や、波長の異なる複数チャンネルの量子光を多重伝送する場合についても、量子光と古典光との偏波を直交させることにより、上記実施の形態1〜3と同様の効果が得ることができる。
また、上記実施の形態1〜3では、量子暗号通信の例を挙げて説明しているが、大きく強度の異なる複数の光を多重伝送する光通信装置であれば、量子暗号通信に限らず上記実施の形態1〜3と同様の効果が得ることができる。
1 量子光送信器(第1送信器)、2 古典光送信器(第2送信器)、3 偏波合波器、4、4A、4B 光ファイバ伝送路、5、5A、5B 偏波制御器、6、6A、6B 偏波分波器、7、7A、7B 量子光受信器(第1受信器)、8、8A、8B 古典光受信器(第2受信器)、9 波長合波器、10 波長分波器、11 線路切替器、23 偏波コントローラ、24 分岐器、25 波長フィルタ、26 偏光子、27 フォトダイオード、28 制御回路。

Claims (8)

  1. 1ビットの情報を単一光子で伝送する量子光を所定の直線偏波で送信する量子送信器と、
    制御情報を伝達するため前記量子光よりも50dB以上強度の強い古典光を所定の直線偏波で送信する古典送信器と、
    前記量子光と前記古典光とを、互いに直交する偏波状態である直交関係として合波する合波器と、
    直交関係が維持されることで非線形光学効果による前記古典光から前記量子光へのクロストークが低減されるように前記合波器からの出力光を伝送する光ファイバ伝送路と、
    前記光ファイバ伝送路からの出力光の偏波状態を、直交関係が維持された所定の状態に制御する偏波制御器と、
    直交関係が維持された所定の状態に制御されることで前記古典光から前記量子光へのクロストークが低減されるように前記偏波制御器からの出力光を前記量子光と前記古典光とに分波する分波器と、
    前記分波器からの前記量子光を受信する量子受信器と、
    前記分波器からの前記古典光を受信する古典受信器と、を備え、
    前記偏波制御器は、前記古典光の偏波状態をモニタして、前記古典光を所定の偏波状態に制御することにより、前記量子光および前記古典光を一括して直交関係が維持された所定の偏波状態に制御する
    ことを特徴とする量子暗号光通信装置。
  2. 前記合波器は、互いに直交する直線偏波の光を合波する偏波合波器であることを特徴とする請求項1に記載の量子暗号光通信装置。
  3. 前記量子光と前記古典光とは、互いに波長の異なる光であり、
    前記合波器は、前記量子光と前記古典光とが互いに直交する偏波状態を保持しながら、互いに異なる波長の光を合波する波長合波器である
    ことを特徴とする請求項1に記載の量子暗号光通信装置。
  4. 前記分波器は、前記偏波制御器からの出力光を、互いに直交する2つの偏波成分に分波する偏波分波器であることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の量子暗号光通信装置。
  5. 前記分波器は、互いに異なる波長の光を分波する波長分波器であることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の量子暗号光通信装置。
  6. 前記偏波制御器は、
    入力された前記量子光および前記古典光の異なる偏波成分に対して遅延量を与えることにより、前記量子光および前記古典光の偏波状態を一括して変化させる偏波コントローラと、
    前記偏波コントローラからの出力光を、前記偏波制御器からの出力光とモニタ光とに分岐する分岐器と、
    前記分岐器からの前記モニタ光に対して、特定の偏波の光だけを通過させる偏光子と、
    前記偏光子からの出力光を受光して、受光強度に応じた電気信号を出力するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードからの電気信号が所定の条件を満たすように前記偏波コントローラを制御する制御回路と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の量子暗号光通信装置。
  7. 前記偏波制御器は、前記分岐器と前記偏光子との間、または前記偏光子と前記フォトダイオードとの間に、前記量子光を遮断して、前記古典光のみを通過させる波長特性を持つ波長フィルタを有することを特徴とする請求項6に記載の量子暗号光通信装置。
  8. 前記合波器と前記光ファイバ伝送路との間に、前記量子光および前記古典光の伝搬経路を切り替える線路切替器を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の量子暗号光通信装置。
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