JP5638208B2 - 浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造 - Google Patents

浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5638208B2
JP5638208B2 JP2009186525A JP2009186525A JP5638208B2 JP 5638208 B2 JP5638208 B2 JP 5638208B2 JP 2009186525 A JP2009186525 A JP 2009186525A JP 2009186525 A JP2009186525 A JP 2009186525A JP 5638208 B2 JP5638208 B2 JP 5638208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
water
wall
heat
water receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009186525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011036415A (ja
Inventor
渡会 達治
達治 渡会
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2009186525A priority Critical patent/JP5638208B2/ja
Publication of JP2011036415A publication Critical patent/JP2011036415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5638208B2 publication Critical patent/JP5638208B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Description

本発明は、浴槽保温部材及び、この浴槽保温部材を用いた浴槽の水受構造に関する。
洗い場付浴槽として、架台の上に浴槽と洗い場とを一体的に形成したタイプのもの(いわゆるハーフパン)がある(例えば、特許文献1参照)。この種のハーフパンの洗い場付浴槽に追い焚き機能があるときには、浴槽の壁を貫通して該壁へ取り付ける追い焚き用アダプタの取付部分から漏水する虞があるため、浴槽の壁の追い焚きアダプタよりも下方に水受パンを取り付けて、架台が固定された建築躯体に漏水が到達しないようにしている。
また、浴槽の裏面に保温材を貼り付けて浴槽内の湯の温度低下を防止する浴槽の保温構造が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、浴槽に水受パンを取り付けるには、浴槽へ追い焚き用アダプタを取り付けた取付部分から水受パンの取付部分までの保温材を取り除いて漏水した水が伝い降りる道を形成しなければならないため、保温材を取り除いた部分において、保温性能が低下する問題がある。
特開2007−20865号公報 特開2006−141756号公報
以上のことから、本発明は、浴槽の壁を貫通して該壁に取り付けられた配管接続部材の取付部分からの漏水が建築躯体へ至るのを防止しつつ、浴槽内の湯を保温する保温性の低下を抑制した浴槽保温部材、及び浴槽の水受構造の提供を目的とする。
請求項1の浴槽保温部材は、浴槽が収容される収容部が形成された保温本体部と、前記保温本体部の前記浴槽の壁を貫通して該壁に取り付けられる配管接続部材に対応した位置に形成された開口と、前記保温本体部と一体に形成され、前記開口の外側下方に位置する水受パン部と、を有する。
請求項1の浴槽保温部材によれば、浴槽を保温本体部の収容部に収容し、浴槽の壁を貫通して該壁へ取り付けられた配管接続部材の取付部分から漏水が生じた場合、漏水は、開口を通り、保温本体部の外壁面を伝って流れ落ち、開口の下方に位置する水受パン部により受け止められる。これにより、上記取付部分からの漏水が建築躯体に至るのが防止される。
また、水受パン部が、保温本体部と一体に形成されていることから、別体の水受パンを浴槽に取り付けるために水受パン取付周囲の保温本体部を取り除く必要がないため、浴槽内の湯を保温する保温性の低下が抑制される。
請求項2の浴槽保温部材は、請求項1の浴槽保温部材において、前記浴槽と該浴槽に隣接する洗い場との間には、これらと一体に形成された浴槽エプロンが設けられ、前記水受パン部は、前記収容部に前記浴槽を収容した状態で、前記浴槽エプロンまで延設され、前記浴槽エプロンに形成された貫通穴に対応した位置に水戻し穴が設けられている。
請求項2の浴槽保温部材によれば、浴槽を収容部に収容した状態において、水受パン部で受け止めた漏水は、水戻し穴と貫通穴を通り、浴槽エプロンの表面を伝って洗い場へ流れ落ちる。これにより、水受パン部で受け止めた漏水が水受パン部から溢れるのが防止される。なお、浴槽エプロンを伝って水が流れ落ちることで、目視で上記取付部分からの漏水を検知することができるようになる。
請求項3の浴槽保温部材は、請求項2の浴槽保温部材において、前記水受パン部は、底面が前記開口側から前記水戻り穴側へ向かって下方に傾斜している。
請求項3の浴槽保温部材によれば、水受パン部の底面が開口側から水戻り穴側へ向かって下方に傾斜していることから、水受パン部に水が溜まることなく、水戻し穴から水が排水される。
請求項4の浴槽保温部材は、請求項1〜請求項3の何れか1項の浴槽保温部材において、前記水受パン部は、前記保温本体部の外壁全周に亘って形成されている。
請求項4の浴槽保温部材によれば、浴槽の壁に配管接続部材とは別に、手すりを取り付けたり、浴槽排水口用のゴム栓のチェーンの一端を引掛かけるヒートンを取り付けたりした場合、これらの取付部分から水が漏れ出すことが考えられるが、水受パン部が保温本体部の外壁全周に亘って形成されていることから、漏水が水受パン部で確実に受け止められる。
請求項5の浴槽保温部材は、請求項1〜請求項4の何れか1項の浴槽保温部材において、前記保温本体部及び前記水受パン部は、断熱材で形成されている。
請求項5の浴槽保温部材によれば、保温本体部及び水受パン部を断熱材(例えば、発泡スチロールやウレタンなど)で形成することで、例えば、水受パン部が不要となったときにも、現場にて容易に水受パン部を保温本体部から取り除くことができる。
請求項6の浴槽保温部材は、請求項5の浴槽保温部材において、前記水受パン部には、複数の堰が設けられている。
請求項6の浴槽保温部材によれば、現場にて堰を水受パン部から取り除くことで、水受パン部の排水経路を自由に構築することができる。
請求項7の浴槽の水受構造は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の浴槽保温部材と、前記浴槽保温部材の収容部に収容された浴槽と、前記浴槽保温部材の開口を挿通すると共に前記浴槽の壁を貫通して該壁に取り付けられ、外部配管と前記浴槽とを接続する配管接続部材と、を備え、前記浴槽の壁の外面と前記開口との間がシールされている。
請求項7の浴槽の水受構造によれば、浴槽の壁を貫通して該壁へ取り付けられた配管接続部材の取付部分から漏水が生じた場合、漏水は、浴槽の壁の外面と浴槽保温部材の開口との間がシールされていることから上記開口を通り、浴槽保温部材の外壁面を伝って流れ落ち、開口の下方に位置する水受パン部により受け止められる。これにより、上記取付部分からの漏水が建築躯体に至るのが防止される。
また、水受パン部は、保温本体部と一体に形成されていることから、別体の水受パンを取り付けるために水受パン取付周囲の保温本体部を取り除く必要がないため、浴槽内の湯を保温する保温性の低下が抑制される。
以上説明したように、浴槽保温部材及び浴槽の水受構造は、前記浴槽の壁を貫通して該壁に取り付けられた配管接続部材の取付部分からの漏水が建築躯体へ至るのを防止することができると共に、浴槽内の湯を保温する保温性の低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の浴槽を浴槽保温部材に収容した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の浴槽と浴槽保温部材とを分離した状態を示す斜視図である。 浴槽へ追い焚き用アダプタを取り付けた取付部分から漏水が生じた場合の水の流れを示す斜視図である。 追い焚き用アダプタと浴槽との取付部分を平面視した部分断面図である。 水受パンの先端部と浴槽エプロンとの接触状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態の浴槽保温部材の変形例を示す斜視図である。 図6の変形例の水受パンを取り除いた状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の浴槽保温部材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の浴槽保温部材の変形例を示す平面図である。
(第1の実施形態)
次に、本発明の浴槽保温部材及び浴槽の水受構造の第1の実施形態について説明する。
図1及び図2には、本発明の浴槽保温部材50を取り付けた洗い場付き浴槽12の全体構成が示されている。この洗い場付き浴槽12は、いわゆるハーフパンのユニットバスタイプの浴槽とされている。なお、以下では、洗い場付き浴槽12の幅方向、奥行き方向及び高さ方向を、それぞれ矢印W、矢印D及び矢印Hでそれぞれ示す。
洗い場付き浴槽12は、洗い場14と、浴槽16を有し、さらに、これら洗い場14と浴槽16とに一体成形された浴槽エプロン18を有している。
洗い場14は、略平板状に形成されており、入浴者の洗い場となる。また、浴槽16の上端には、フランジ部16Cが一体成形されている。そして、洗い場14と浴槽16(フランジ部16C)との間で、浴槽エプロン18が一体成形されており、これによって、浴槽16から浴槽エプロン18を経て洗い場14へと連続する洗い場付き浴槽12が構成されている。
洗い場14及び浴槽16において、浴槽エプロン18と連続する辺以外のそれぞれ3辺(合計で6辺)からは、上方に向けて折り返された折返し辺24が設けられており、洗い場14及び浴槽16の剛性が高められている。折返し辺24は、洗い場付き浴槽12が浴室に設置されたときに、浴室内壁(図示省略)よりも外側に位置して、水返しとして作用する。
また、図1に示すように、浴槽16の洗い場14側から見て左側の壁16A(幅方向Wの一方の壁)には、追い焚き用アダプタ40(配管接続部材の一例)が壁16Aを貫通して取り付けられている。追い焚き用アダプタ40は、吸い込み用の配管42と吐き出し用の配管44とを介して、浴室外部に設置された追い焚き釜(図示省略)に接続されている。
また、浴槽エプロン18には、追い焚き用アダプタ40を点検するための点検口46が設けられている。この点検口46は、通常時にはカバー48で覆われ、追い焚き用アダプタ40の点検時に開放される。また、この点検口46の洗い場14側から見て右隣に円形状の貫通穴18A(所謂、丸穴)が形成されており、この貫通穴18Aは、点検口46と共にカバー48によって覆われるようになっている。
図4に示すように、追い焚き用アダプタ40は、壁16Aに形成された円形の貫通穴16Bに挿通されており、浴槽16の壁16Aの外側に基部40Aが配置され、壁16Aの内側に本体部40Bが配置されている。また、配管42及び配管44は、基部40Aに接続されている。なお、追い焚き用アダプタ40と貫通穴16B周囲は、漏水防止のためにシール剤又は、シール部材(例えば、ゴムパッキン)などでシールされている。
また、洗い場14及び浴槽16の下方には、複数本(本実施形態では2本)の補強チャンネル36が配設されている。本実施形態では、2本の補強チャンネル36を、その長手方向が奥行き方向と一致する向きとし、幅方向に間隔をあけて配置している。この補強チャンネル36により洗い場付き浴槽12が補強されており、不用意な変形等が抑制されている。
補強チャンネル36には、複数個の支持脚38が取り付けられている。支持脚38の下端面は、建築躯体に接触して、洗い場付き浴槽12を支持している。
(浴槽保温部材)
図1及び図2に示されるように、浴槽保温部材50は、浴槽16が収容される収容部52が形成された保温本体部51と、保温本体部51の収容部52に浴槽16を収容したとき貫通穴18Aに対応した位置に形成された開口54と、保温本体部51と一体に形成され、開口54の外側下方に位置する水受パン部60と、を有している。
保温本体部51は、断熱材の一例としての発泡スチロールを上面が開放された箱形に一体成型したものである。保温本体部51の収容部52の内面形状は、浴槽16の外壁面と同形状で且つ浴槽16を収容部52に収容した際に、収容部52と浴槽16との間に隙間がない、又は隙間が若干形成されるように、大きさが設定されている。
保温本体部51の壁51Aに形成された開口54は、円形状とされ且つ貫通穴16Bよりも大径とされ、保温本体部51の収容部52に浴槽16を収容したとき貫通穴16Bと重なるようになっている。また、開口54は、貫通穴18Aの外側に追い焚き用アダプタ40の基部40Aが取り付けられるため、基部40Aを避けられる大きさとされている。そして、図4に示されるように、開口54と浴槽16の壁16Aとの間がシール剤によりシールされている。
保温本体部51の壁51Aに形成された水受パン部60は、図3に示されるように、壁51Aから略水平方向へ張り出した底板部60Aと、底板部60Aの外縁部に形成され上方に延びる壁部60Bとを有している。また、水受パン部60は、開口54の下方から浴槽エプロン18側の保温本体部51の壁51Bまで延びている。そして、壁部60Bの浴槽エプロン18側の外壁面60Cが壁51Bと面一となっている。
また、水受パン部60の外壁面60Cは、収容部52に浴槽16を収容したとき浴槽エプロン18の貫通穴18Aと重なるようになっている。そして、外壁面60Cの下部には、貫通穴18Aに対応する位置に円形状の水戻し穴62(所謂、丸孔)が形成されている。また、図5に示すように、水戻し穴62と貫通穴18Aとの間は、シール剤によってシールされている。さらに、水受パン部60は、底板部60Aの上面(底面60D)が開口54側から水戻り穴62側へ向かって下方に傾斜している。
また、保温本体部51及び水受パン部60は、断熱材(本実施形態では発泡スチロール)によって形成されている。この断熱材は、発泡スチロールに限らず、樹脂を発泡させて成形した発泡成形品を用いることができる。発泡成形品としては、プラスチック系の材料を発泡成形させた発泡プラスチックや、ウレタンなどを用いてもよい。また、発泡プラスチックとしては、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリエチレン(EPE)、及び発泡スチロール(EPS)などが挙げられるが、現場で取り除く(例えば、カッターなどで切り取る)などして容易に加工できる点から発泡スチロール(EPS)を用いることが好ましい。なお、本実施形態では、発泡スチロールを型で一体成型して浴槽保温部材50の保温本体部51及び水受パン部60を形成している。
次に本実施形態の浴槽保温部材50を洗い場付き浴槽12に取り付ける取付手順について説明する。
先ず、図2に示されるように、浴槽16を浴槽保温部材50の収容部52に収容する。
浴槽16が収容部52に完全に収容されると、浴槽エプロン18の裏面に浴槽保温部材50の壁51Bが接触又は近接する。このとき、浴槽16の貫通穴16Bと浴槽保温部材50の開口54が重なる。具体的には、壁51A側から見て、貫通穴16Bが開口54の内側に入る。また、壁51Bと面一である水受パン部60の外壁面60Cも浴槽エプロン18の裏面に接触又は近接し、浴槽エプロン18の貫通穴18Aと外壁面60Cの水戻し穴62とが重なる。
次に、図4に示すように、開口54と貫通穴16Bとの間を、シール剤を用いてシールし、図5に示すように、水戻し穴62と貫通穴18Aとの間を、シール剤を用いてシールする。
そして、浴槽16の貫通穴16Bに追い焚き用アダプタ40を挿通させて壁16Aに取り付け、この追い焚き用アダプタ40に配管42及び配管44を接続する。
以上の取付手順により、浴槽保温部材50を取り付けた洗い場付き浴槽12が完成する。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
図2には、浴槽16の壁16Aの貫通穴16Bを挿通して該壁16Aへ取り付けられた追い焚き用アダプタ40の取付部分Uから漏水が生じた場合の水の流れについて示されている。
図2に示すように、取付部分Uから漏水が生じた場合、漏水は、開口54を通り、浴槽保温部材50の壁51Aの外面を伝って流れ落ち、開口54の下方に位置する水受パン部60部により受け止められる。これにより、取付部分Uからの漏水が建築躯体に至るのが防止される。
また、水受パン部60が、保温本体部51と一体成型されていることから、別体の水受パンを取り付けるために水受パン周囲を切り抜いたりする必要がなく、浴槽16内の湯を保温する保温性の低下が抑制される。
またさらに、水受パン部60が、保温本体部51と一体成型されていることから、経時により水受パン部60の落下が抑制される。
さらに、図2及び図5に示すように、水受パン部60で受け止めた漏水は、水戻し穴62と貫通穴18Aを通り、浴槽エプロン18の表面を伝って洗い場14へ流れ落ちる。これにより、水受パン部60で受け止めた漏水が水受パン部60から溢れ出るのが防止される。また、浴槽エプロン18の表面を伝って漏水が流れ落ちることで、目視で取付部分Uからの漏水を検知することができる。
そして、本実施形態では、例えば、ホースなどの部材を用いて水受パンに溜まった漏水を浴槽エプロン18へ導くものと比べて、ホースなどの部材を用いる必要がない構成のため、部品点数が少なく、さらには、ホースなどの部材と水受パンとの接続部分からの漏水の可能性もない。
そして、水受パン部60の底面60Dが開口54側から水戻り穴62側へ向かって下方に傾斜していることから、水受パン部60に水が溜まることなく、水戻し穴62から漏水が排水される。
また、保温本体部51及び水受パン部60を発泡スチロールで形成することで、現場で水受パン部60が不要となったとき、例えばカッターなどで容易に水受パン部60を保温本体部51から取り外す(切り離す)ことができる。
また、第1の実施形態では、図2に示すように、保温本体部51の幅方向の一方の壁51Aに開口54を形成し、この開口54の下方に水受パン部60を形成する構成としたが、本発明はこの構成に限らず、図6に示すように、保温本体部51の幅方向の他方の壁に開口55を形成し、開口55の下方に水受パン部61を形成する構成としてもよい。このように、保温本体部51の壁51A、壁51Bにそれぞれ開口54、開口55、さらに水受パン部60、水受パン部61を形成することで、浴槽16に対して左右対称の浴槽(追い焚き用アダプタ40が洗い場14側から見て右側に形成された浴槽)にも浴槽保温部材50を取り付けられるようになる。これにより、浴槽保温部材50が複数種類の浴槽16に対応できるようになる。また、上述の左右対称の浴槽に浴槽保温部材50を取り付ける場合には、図7に示されるように、幅方向の一方(洗い場14側から見て左側)の水受パン部60をカッター等で切り取り、開口54と同じ大きさ又は若干大きい発泡スチロール製の塞板59で開口54を塞ぐことで、浴槽16内の湯を保温する保温性の低下を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の浴槽保温部材及び浴槽の水受構造の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本実施形態で用いる浴槽保温部材70の構成が第1の実施形態の浴槽保温部材50の構成と異なり、それ以外は第1の実施形態と同様の構成である。なお、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図8に示されるように、浴槽保温部材70は、保温本体部51と、開口54と、開口54が形成された壁51Aと反対側の壁51Cに形成された開口54と同形状の開口55と、保温本体部51と一体に形成され、開口54及び開口55の外側下方に位置する水受パン部72と、を有している。
水受パン部72は、保温本体部51の外壁全周に亘って形成されており、外壁から張り出す底板部72Aと底板部72Aの外縁部に形成されて上方に延びる壁部72Bとを有している。また、壁部72Bの浴槽エプロン18側の外壁面72Cには、浴槽エプロン18の貫通穴18Aに対応した位置に略矩形状の水戻し穴74が形成されている。さらに、水受パン部72は、底面72Dが開口54側から水戻し穴74側に向かって下方に傾斜している。なお、本実施形態では、浴槽16を収容部52に収容したとき浴槽エプロン18の裏面と水受パン部72の外壁面72Cが接触するようになっている。また、洗い場付き浴槽12に浴槽保温部材70を取り付けた後は、水戻し穴74と浴槽エプロン18の貫通穴18Aとの間をシールする。
ここで、浴槽16に追い焚き用アダプタ40とは別に、手すりを浴槽16の内壁を貫通させて該内壁に取り付けたり、浴槽16の排水口用のゴム栓のチェーンの一端を引掛かけるヒートンを浴槽16の内壁を貫通させて該内壁に取り付けたりした場合に、これらの取付部分から水が漏れ出すことが考えられるが、水受パン部72が浴槽保温部材70の外壁全周に亘って形成されていることから、漏れ出した水は水受パン部72で確実に受け止められる。これにより、取付部分U及び上記他の部材の取付部分からの漏水も建築躯体に至るのが防止される。なお、本実施形態においても第1の実施形態と同じ作用効果が得られる。
また、第2の実施形態の水受パン部72に予め複数の堰78を形成しておき、水受パン部72を複数の領域に仕切る構成としてもよい(図9参照)。このような水受パン部72は、現地での仕様に合わせて、堰78をカッターなどで切り取ることで、水受パン部72の排水経路を自由に設定することができる。また、堰78が形成されていることで、堰78を有さないものと比べて、水受パン部72の剛性が向上する。
なお、上述の実施形態では、保温本体部51が型で一体成型される構成としたが、本発明はこの構成に限らず、型で成型した複数のパーツを接着剤などで接合して保温本体部51を形成する構成としてもよい。なお、開口54に対応するパーツは一つのパーツで構成することが漏水の観点から好ましい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
14 洗い場
16 浴槽
16A 壁
16B 貫通穴
18 浴槽エプロン
18A 貫通穴
40 追い焚き用アダプタ(配管接続部材)
42、44 配管(外部配管)
50、70 浴槽保温部材
51 保温本体部
52 収容部
54 開口
60、72 水受パン部
60C、72C 外壁面
60D、72D 底面
62、74 水戻し穴
78 堰
U 取付部分

Claims (7)

  1. 浴槽が収容される収容部が形成された保温本体部と、
    前記保温本体部の前記浴槽の壁を貫通して該壁に取り付けられる配管接続部材に対応した位置に形成された開口と、
    前記保温本体部と一体に形成され、前記開口の外側下方に位置する水受パン部と、
    を有する浴槽保温部材。
  2. 前記浴槽と該浴槽に隣接する洗い場との間には、これらと一体に形成された浴槽エプロンが設けられ、
    前記水受パン部は、前記収容部に前記浴槽を収容した状態で、前記浴槽エプロンまで延設され、前記浴槽エプロンに形成された貫通穴に対応した位置に水戻し穴が設けられている請求項1に記載の浴槽保温部材。
  3. 前記水受パン部は、底面が前記開口側から前記水戻り穴側へ向かって下方に傾斜している請求項2に記載の浴槽保温部材。
  4. 前記水受パン部は、前記保温本体部の外壁全周に亘って形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の浴槽保温部材。
  5. 前記保温本体部及び前記水受パン部は、断熱材で形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の浴槽保温部材。
  6. 前記水受パン部には、複数の堰が設けられている請求項5に記載の浴槽保温部材。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の浴槽保温部材と、
    前記浴槽保温部材の収容部に収容された浴槽と、
    前記浴槽保温部材の開口を挿通すると共に前記浴槽の壁を貫通して該壁に取り付けられ、外部配管と前記浴槽とを接続する配管接続部材と、
    を備え、前記浴槽の壁の外面と前記開口との間がシールされた浴槽の水受構造。
JP2009186525A 2009-08-11 2009-08-11 浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造 Expired - Fee Related JP5638208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009186525A JP5638208B2 (ja) 2009-08-11 2009-08-11 浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009186525A JP5638208B2 (ja) 2009-08-11 2009-08-11 浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011036415A JP2011036415A (ja) 2011-02-24
JP5638208B2 true JP5638208B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=43764849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009186525A Expired - Fee Related JP5638208B2 (ja) 2009-08-11 2009-08-11 浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5638208B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4640689B2 (ja) * 2001-08-10 2011-03-02 Toto株式会社 水受け皿の構造
JP2007315089A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Bridgestone Corp 水受容器支持構造及び支持部材
JP2008206705A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Inax Corp 浴槽用水受け構造
JP5517023B2 (ja) * 2008-12-18 2014-06-11 積水ホームテクノ株式会社 浴槽の保温構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011036415A (ja) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2732223A1 (en) Seal-less wall panel holder for a shower pan
JP2011153513A (ja) 浴室床パンの防水接続構造
JP5638208B2 (ja) 浴槽保温部材及び、浴槽の水受構造
JP5234352B2 (ja) バスエプロンの取付構造
JP6099017B2 (ja) 分割床パンの防水構造
JP5831812B2 (ja) 洗い場床パン
JP5203720B2 (ja) 台座
JP2015101871A (ja) 排水口の捕集構造
JP5517023B2 (ja) 浴槽の保温構造
JP2013027456A (ja) 浴室ユニット
JP6123980B2 (ja) 浴室ユニット
JP2010270533A (ja) 浴槽防水パン
JP2010121312A (ja) 浴槽の排水構造
JP6366125B2 (ja) 浴室ユニット
JP4479405B2 (ja) 浴室床点検口の取付構造
JP5911709B2 (ja) 洗濯機用防水パン
JP4495622B2 (ja) 洗濯機用防水パン
JP4372087B2 (ja) 保温カバーおよびこの保温カバーを備えた保温浴槽
JP2011143000A (ja) 保温カバー及び保温カバーを備えた保温浴槽
JP2011052499A (ja) 浴室ユニットの床構造及び床施工方法
JP5507109B2 (ja) 浴室開口縁取り部材及び浴室
JP5507110B2 (ja) 浴室
JP2010187800A (ja) 浴槽設置構造
JP2009209604A (ja) 浴室ユニット
JP5918729B2 (ja) 排水部材および枠材上部の排水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5638208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees