JP5636640B2 - 金属電解コンデンサ用吸収材 - Google Patents
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本発明の金属電解コンデンサ用吸収材は、駆動用電解液や水素ガス等と分子化合物を形成するものである。ここで、分子化合物とは、単独で安定に存在することのできる化合物の2種類以上の化合物が水素結合やファンデルワールス力等に代表される、共有結合以外の比較的弱い相互作用によって結合した化合物であり、水和物、溶媒化物、付加化合物、包接化合物等が含まれる。このような分子化合物は、分子化合物を形成する化合物とアルミ電解コンデンサからの噴出物との接触反応により形成することができ、噴出物を固体状の化合物に変化させることができる。
φ16mm×31.5mm、400V、33μFの規格の市販のアルミ電解コンデンサを使用し、このアルミ電解コンデンサに電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4が開成し、駆動用電解液等の激しい噴出が見られた。
参考例1のアルミ電解コンデンサをコンデンサ本体1として、このコンデンサ本体1に該コンデンサ本体1の金属ケース2の約1.4倍の高さのキャップ6をテープで固定装着してコンデンサとした。このときキャップ6には、吸収材9として、α−シクロデキストリン1.03gを充填した。
実施例1において、キャップ6にα−シクロデキストリンを充填しなかった以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、キャップ6の小孔7から気化した駆動用電解液等の激しい噴出が見られ、キャップ6だけでは駆動用電解液等の流出を防止することができないことがわかった。
実施例1において、キャップ6にデオキシコール酸1.21gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン1.12gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン1.06gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質シリカ0.52gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質ケイ酸カルシウム0.25gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質メタケイ酸アルミン酸マグネシウム1.03gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質アルミナ1.43gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質酸化マグネシウム0.67gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質ケイ酸マグネシウム1.12gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例1において、キャップ6に多孔質ケイ酸アルミニウム1.32gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から電気を100V、1Aで逆印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
参考例1のアルミ電解コンデンサに、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4が開成し、駆動用電解液等の激しい噴出が見られた。
実施例1において、キャップ6にα−シクロデキストリン1.03gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6にα−シクロデキストリンを充填しなかった以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、キャップ6の小孔7から気化した駆動用電解液等の激しい噴出が激しい噴出が見られ、キャップ6だけでは駆動用電解液等の流出を防止することができないことがわかった。
実施例12において、キャップ6にデオキシコール酸1.21gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン1.12gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン1.06gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質シリカ0.52gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質ケイ酸カルシウム0.25gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質メタケイ酸アルミン酸マグネシウム1.03gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質アルミナ1.43gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質酸化マグネシウム0.67gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質ケイ酸マグネシウム1.12gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
実施例12において、キャップ6に多孔質ケイ酸アルミニウム1.32gを充填した以外は、同様にしてコンデンサを作製し、このコンデンサに対し、電源装置から600V、2Aの過電圧を印加したところ、コンデンサ本体1の防爆弁4は開成したが、駆動用電解液等の噴出量はわずかに噴出する程度に低減されることがわかった。
2…金属ケース
2a…天板部
4…防爆弁
6…キャップ
6a…天板部(有底部)
7…小孔
8…透過性繊維素材
9…吸収材
Claims (1)
- 駆動用電解液を含浸させたコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を内蔵する有底筒状の金属ケースと、前記コンデンサ素子より導出された一対のリード線とを備える金属電解コンデンサの電気的異常時に駆動用電解液を吸収する吸収材であって、
前記吸収材が、駆動用電解液と分子化合物を形成することで該駆動用電解液等の噴出量を低減する多孔質メタケイ酸アルミン酸マグネシウムであることを特徴とする金属電解コンデンサ用吸収材。
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