JP5636502B2 - 減衰力可変ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のサスペンションに用いられるソレノイド式の減衰力可変ダンパに係り、詳しくはピストンの強度向上や電磁コイルの断線防止等を実現する技術に関する。
サスペンションは、自動車の走行安定性を左右する重要な要素であり、車体に対して車輪を上下動自在に支持させるためのリンク(アームやロッド類)と、撓むことにより路面からの衝撃等を吸収するスプリングと、スプリングの振動を減衰させるダンパとを主要構成部材としている。自動車サスペンション用のダンパでは、作動油が充填された円筒状のシリンダと、シリンダ内を軸方向に摺動するピストンと、ピストンが先端に装着されたピストンロッドとを備え、ピストンの作動に伴って作動油を複数の油室間で移動させる複筒式や単筒式の筒型が一般的である。
筒型ダンパでは、連通油路や可撓性を有するバルブプレートがピストンに設けられており、連通油路を介して油室間で移動する作動油に対し、バルブプレートによって流動抵抗を与えることで減衰力を得ることが一般的である。しかし、このようなダンパでは減衰特性が一定となることから、路面状態および走行状況に適した乗り心地や走行安定性を得ることができない。そこで、ピストン本体の上下面に磁性体を素材とする縮み側および伸び側のバルブプレートを設置するとともに、ピストン本体を構成するアウタヨークとインナヨークとの間に磁界を発生させる環状の電磁コイルを介装させ、電磁コイルへの通電量を増減することで磁界の強さを変化させ、これによってバルブプレートの開弁特性(すなわち、減衰力)を無段階に変化させる減衰力可変ダンパが提案されている(特許文献1,2参照)。
特許4599422号公報 特開2006−342955号公報
特許文献1,2の減衰力可変ダンパでは、インナヨークとアウタヨークとの間に電磁コイルが介装されるためにピストン本体の機械的強度が低くなり、以下に述べるような問題が起こる虞があった。例えばマクファーソンストラット型のサスペンションでは、悪路走行時や旋回走行時に大きな横力や曲げ力がダンパに作用し、ピストンロッドに支持されたピストンがシリンダの内壁面に強く押し付けられる。すると、電磁コイルが変形することによってインナヨークの軸心に対してアウタヨークの軸心が偏心し、シリンダの軸心とピストン本体の軸心とが微少にずれてしまい、ダンパのテレスコピック作動が円滑に行われなくなると同時に、ピストンロッドが摺接するシリンダ端部のシールが比較的早期に摩耗する虞があった。また、電磁コイルは頻繁に圧縮変形すると断線等を起こしやすいため、ダンパの耐久性が低くなることが否めなかった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、ピストンの強度向上や電磁コイルの断線防止等を実現したソレノイド式の減衰力可変ダンパを提供することを目的とする。
本発明に係る減衰力可変ダンパの第1の側面では、内部に作動油が封入された円筒状のシリンダ(12)と、前記シリンダ内を往復動するとともに当該シリンダ内をロッド側油室(14)とピストン側油室(15)とに区画する円柱状のピストン(16)と、前記ピストンを先端に保持したピストンロッド(13)とを備え、前記ピストンは、前記ピストンロッドに固定され、前記シリンダに対して同軸をなす外周面を備えた強磁性体性のインナヨーク(34)と、前記インナヨークの外周面と同軸をなすとともに当該外周面に対して所定の空隙をもって対峙する内周面を備えた強磁性体性のアウタヨーク(31)と、前記空隙に嵌装された電磁コイル(43)と、少なくとも一方の軸線方向端部に開口を有し、前記ロッド側油室と前記ピストン側油室とを連通する連通油路(38,39)と、前記連通油路の前記開口を弾性をもって閉鎖するとともに前記電磁コイルの磁力によって閉方向に吸引される強磁性体性のバルブプレート(41,42)とを有し、前記インナヨークと前記アウタヨークとは、軸線方向において前記電磁コイルとは異なる位置で金属性の連結手段(35,61,62)によって互いに連結される。
また、本発明の第2の側面では、前記ピストンには、異なる側の軸線方向端部におのおの開口を有する2つの連通油路が設けられ、前記バルブプレートは、前記両連通油路の開口に対してそれぞれ設けられた。
また、本発明の第3の側面では、前記電磁コイルは、前記両バルブプレートの軸線方向における中間位置に対して一方の側にオフセットしている。
また、本発明の第4の側面では、前記連結手段は、前記インナヨークおよび前記アウタヨークと一体に形成された強磁性体性の連結部(35)である。
また、本発明の第5の側面では、前記連結部の軸方向寸法が前記バルブプレートの厚みよりも小さく設定された。
また、本発明の第6の側面では、前記連結手段が非磁性体性の連結部材(61,62)である。
また、本発明の第7の側面では、前記アウタヨークには前記シリンダの内周面と摺接するピストンリング(45)が外嵌し、前記連結手段は、前記ピストンリングに対して軸線方向で離間した位置に設けられた。
本発明によれば、アウタヨークとインナヨークとが金属性の連結手段によって連結されているため、ピストンがシリンダの内壁面に強く押し付けられても電磁コイルが変形しにくくなり、シリンダの軸心とピストンの軸心とのずれやシールの摩耗が抑制され、電磁コイルの断線等も起こりにくくなる。また、ピストンの異なる側の軸線方向端部におのおの開口を有する2つの連通油路が設けられ、バルブプレートが両連通油路の開口に対してそれぞれ設けられたものでは、伸び側と縮み側との減衰力を1つの電磁コイルで可変制御できる。また、電磁コイルが両バルブプレートの軸線方向における中間位置に対して一方の側にオフセットしたものでは、例えば伸び側の減衰力を縮み側の減衰力よりも大きくすることができる。また、連結手段がインナヨークおよびアウタヨークと一体に形成された強磁性体性の連結部であるものでは、構成部品点数や組立工数の削減が可能となる。また、連結部の軸方向寸法がバルブプレートの厚みよりも小さく設定されたものでは、連結部に流れる磁束が少なくなることで、電磁コイルの両側で比較的大きな磁力を確保することができる。また、連結手段が非磁性体性の連結部材であるものでは、磁束が流れないことから連結部材の軸方向寸法を大きくすることができ、インナヨークとアウタヨークとの相対変位をより効果的に抑制できる。また、連結手段がピストンリングに対して軸線方向で離間した位置に設けられたものでは、ピストンの撓みや回転、捻れが効果的に抑制される。
以下、図面を参照して、自動車のフロントサスペンションを構成する単筒式の減衰力可変ダンパに本発明を適用した一実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態の部材や位置関係については、図2中の上方を「上」として説明する。
≪実施形態の構成≫
<サスペンション>
図1に示すように、本実施形態のフロントサスペンション1は、いわゆるマクファーソンストラット型であり、ホイール2を回転自在に支持するステアリングナックル3(車輪側部材)と、ダンパマウント4(車体側部材)とステアリングナックル3とに上下端が各々連結されたストラットダンパ(以下、単にダンパと記す)5と、サスペンションメンバ6とステアリングナックル3とに左右端が各々連結されたロアアーム7と、ダンパ5の上部に外装されたスプリング8とを主要な構成要素としている。
<ダンパ>
図2に示すように、本実施形態のダンパ5は、モノチューブ式(ド・カルボン式)であり、ステアリングナックル3にその下部が連結されるとともに作動油が充填された円筒状のシリンダ12、ダンパマウント4にその上端が連結されるとともにシリンダ12に対して軸方向に摺動するピストンロッド13、ピストンロッド13の先端に装着されてシリンダ12内をロッド側油室14とピストン側油室15とに区画するピストン16、シリンダ12の下部に高圧ガス室17を画成するフリーピストン18、ピストンロッド13等への塵埃の付着を防ぐカバー19、フルバウンド時における緩衝を行うバンプストップ20、シリンダ12の上端でピストンロッド13を摺動自在に支持するシール21等から構成されている。カバー19の上部にはスプリング8の上端が圧接するアッパスプリングシート22が固着される一方、シリンダ12の上下方向中央部にはスプリング8の下端が圧接するロアスプリングシート23が固着されている。
<ピストン>
図3,図4にも示すように、ピストン16は、ピストン本体30、伸び側バルブプレート41、縮み側バルブプレート42、電磁コイル43、6角穴付きボルト(以下、単にボルトと記す)44、ピストンリング45から構成されている。
ピストン本体30は、フェライト系等の強磁性体を素材として粉末冶金法やダイキャスト法等によって製造された一体成型品であり、シリンダ12に対して同軸をなす円筒状のアウタヨーク31と、アウタヨーク31と同軸をなし、アウタヨーク31と同一の軸方向寸法を有するとともにその外周面がアウタヨーク31の内周面に第1,第2空隙32,33をもって対峙する円柱状のインナヨーク34と、ピストン16の軸方向中央部でアウタヨーク31とインナヨーク34とを連結して第1,第2空隙32,33を区画する円環状の連結部35とからなる。インナヨーク34には、上部および下部の軸心にピストンロッド13の雄ねじ部13aとボルト44とがねじ込まれる雌ねじ孔36,37が各々形成されるとともに、どちらも軸方向に貫通する伸び側連通油路38と縮み側連通油路39とが穿設されている。なお、ピストンリング45は、内燃機関用ピストンと同様に合い口(図示せず)を有する環状のものであり、アウタヨーク31の下部に形成された保持溝40に外嵌してシリンダ12の内周面に摺接する。
伸び側バルブプレート41は、弾性を有する強磁性体製の板材を打ち抜いてなる円板状のもので、縮み側連通油路39にあたる部位に貫通孔51を有しており、ピストン本体30の下面にボルト44によって締結されている。縮み側バルブプレート42も、伸び側バルブプレート41と同様に弾性を有する強磁性体製の板材を打ち抜いてなる円板状のもので、伸び側連通油路38にあたる部位に貫通孔52を有しており、ピストン本体30の上面にピストンロッド13(雄ねじ部13a)によって締結されている。本実施形態の場合、伸び側バルブプレート41および縮み側バルブプレート42は、それぞれの厚みが連結部35の厚みよりも有意に大きく設定されている。
電磁コイル43は、ピストン本体30の下方に位置する第2空隙33に嵌装されており、そのリード線43a,43bがピストンロッド13の軸心に配線された電力供給線55に接続されている。電力供給線55は、自動車の車室等に設置されたECUからの電力を電磁コイル43に供給する。なお、図示はしないが、リード線43a,43bと電力供給線55とは、第1空隙32内で結線されている。
≪実施形態の作用≫
自動車が走行を開始すると、ECUは、前後Gセンサや横Gセンサ、上下Gセンサから得られた車体の加速度や、車速センサから入力した車体速度、車輪速センサから得られた各車輪の回転速度等に基づき、ダンパ5の目標減衰力を設定して電磁コイル43に駆動電流(励磁電流)を供給する。すると、図5中に破線で示すように、電磁コイル43が形成した磁束がアウタヨーク31およびインナヨーク34の両端に達し、伸び側バルブプレート41と縮み側バルブプレート42とが磁力吸引される。
本実施形態の場合、電磁コイル43が伸び側バルブプレート41に近い部位に設置されているため、伸び側バルブプレート41は縮み側バルブプレート42よりも強い吸引力でピストン本体30の下端面に磁力吸引されるとともに、吸引力(すなわち、伸び側減衰力)の制御幅も大きく設定できる。また、電磁コイル43が形成した磁束の一部は連結部35を通過するが、連結部35の厚みが縮み側バルブプレート42の厚みよりも小さいためにピストン本体30の上端側における磁束の多くが縮み側バルブプレート42に達し、縮み側バルブプレート42も比較的強い吸引力で磁力吸引される。これにより、ダンパ5のテレスコピック作動に伴って作動油が伸び側連通油路38や縮み側連通油路39を通過する際に、伸び側バルブプレート41や縮み側バルブプレート42によって作動油の流通抵抗が生起されて所望の減衰力が発生する。なお、図5は、短縮時におけるダンパ5の作動を示している。
一方、自動車が悪路走行や旋回走行を行うと大きな横力や曲げ力がダンパ5に作用するが、ピストン本体30では、連結部35によって連結されたアウタヨーク31とインナヨーク34との相対変位が抑制され(アウタヨーク31の軸心とインナヨーク34の軸心とのずれが抑制され)、第1,第2空隙32,33の形状も殆ど変化しなくなる。その結果、ダンパ5のテレスコピック作動が円滑に行われ、ピストンロッド13が摺接するシリンダ12上端のシール21も摩耗しにくくなるとともに、圧縮変形に起因する電磁コイル43の断線等も効果的に抑制される。
次に、図6〜図10を参照して、上記実施形態のいくつかの変形例を説明する。なお、これら変形例においてもダンパ5の全体構成等は上述した実施形態と同様であるため、同一の部材や部位に同一の符号を付すとともに重複する説明は省略する。
<第1変形例>
図6に示すように、第1変形例に係るピストン16では、どちらも強磁性体からなる円筒状のアウタヨーク31と円柱状のインナヨーク34とが個別に形成されており、これら両ヨーク31,34が非磁性体(オーステナイト系ステンレス鋼やアルミニウム合金等)を素材とする円筒状の連結部材61によって連結されている。連結部材61は、アウタヨーク31とインナヨーク34との間に嵌挿されており、圧入や溶接、接着等によって両ヨーク31,34に固着されている。第1変形例では、実施形態のような強磁性体製の連結部が存在しないことから、図6中に矢印で示すように電磁コイル43が形成した磁束が途中で洩れることなく両バルブプレート41,42に作用する。また、連結部材61は実施形態の連結部に較べて軸方向寸法が遙かに大きいため、アウタヨーク31とインナヨーク34との相対変位がより効果的に抑制される。
<第2変形例>
図7に示すように、第2変形例に係るピストン16では、実施形態と同様にアウタヨーク31とインナヨーク34とが連結部35によって連結されているが、第1空隙32における縮み側バルブプレート42側に非磁性体製の連結部材61が嵌挿・固着されている。第2変形例の作用も前述した実施形態と略同様であるが、連結部35と連結部材61とが併用されているため、アウタヨーク31とインナヨーク34との相対変位がより効果的に抑制される。
<第3変形例>
図8に示すように、第3変形例に係るピストン16では、実施形態と同様にアウタヨーク31とインナヨーク34とが連結部35によって連結されているが、第1空隙32における縮み側バルブプレート42側と第2空隙33における伸び側バルブプレート41側とに非磁性体製の連結部材61,62がそれぞれ嵌挿・固着されている。第3変形例の作用も第2変形例と略同様であるが、アウタヨーク31とインナヨーク34との相対変位が更に効果的に抑制される。
<第4変形例>
図9に示すように、第4変形例に係るピストン16は、第1変形例と略同様の構成を採っているが、連結部材61の軸方向寸法が短く設定されていることから、その全長を短く抑えることができた。これにより、シリンダ12の全長を同一とした場合にはダンパ5のテレスコピックストロークを大きくすることが可能となり、サスペンションの設計自由度等が向上する。
<第5変形例>
図10に示すように、第5変形例に係るピストン16では、電磁コイル43が軸方向中央に設置され、両端側に軸方向寸法の短い連結部材61,62を嵌装している。これにより、第4変形例と同様にピストン16の全長を短く抑えることができる他、伸び側バルブプレート41と縮み側バルブプレート42とが略同一の吸引力で磁力吸引され、アウタヨーク31とインナヨーク34との相対変位もより効果的に抑制できる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限られるものではない。例えば、上記実施形態はマクファーソンストラット型フロントサスペンションに用いられる単筒式の減衰力可変ダンパに本発明を適用したものであるが、本発明は、マクファーソンストラット型以外のフロントサスペンションやリヤサスペンション用の減衰力可変ダンパや、複筒式の減衰力可変ダンパにも当然に適用可能である。また、上記各実施形態は、ピストン本体の外周にピストンリングが装着されているが、ピストン本体がシリンダの内周面に直接摺接するものとしてもよい。また、上記実施形態では、伸び側バルブプレートや縮み側バルブプレートとして単板式のものを挙げたが、円形の薄板を重ねてなる多板式のものを採用してもよい。その他、ダンパやピストンの具体的構成や各部材の具体的形状等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
実施形態に係る自動車用フロントサスペンションの斜視図である。 実施形態に係る減衰力可変ダンパの縦断面図である。 図2中のIII部拡大図である。 実施形態に係るピストンの分解斜視図である。 実施形態に係るダンパの作用を示す要部拡大断面図である。 第1変形例を示す要部拡大縦断面図である。 第2変形例を示す要部拡大縦断面図である。 第3変形例を示す要部拡大縦断面図である。 第4変形例を示す要部拡大縦断面図である。 第5変形例を示す要部拡大縦断面図である。
5 ダンパ
12 シリンダ
13 ピストンロッド
14 ロッド側油室
15 ピストン側油室
16 ピストン
30 ピストン本体
31 アウタヨーク
32 第1空隙
33 第2空隙
34 インナヨーク
35 連結部
38 伸び側連通油路
39 縮み側連通油路
41 伸び側バルブプレート
42 縮み側バルブプレート
43 電磁コイル
45 ピストンリング
61,62 連結部材

Claims (8)

  1. 内部に作動油が封入された円筒状のシリンダと、前記シリンダ内を往復動するとともに当該シリンダ内をロッド側油室とピストン側油室とに区画する円柱状のピストンと、前記ピストンを先端に保持したピストンロッドとを備え、
    前記ピストンは、
    前記ピストンロッドに固定され、前記シリンダに対して同軸をなす外周面を備えた強磁性体性のインナヨークと、
    前記インナヨークの外周面と同軸をなすとともに当該外周面に対して所定の空隙をもって対峙する内周面を備えた強磁性体性のアウタヨークと、
    前記空隙に嵌装された電磁コイルと、
    少なくとも一方の軸線方向端部に開口を有し、前記ロッド側油室と前記ピストン側油室とを連通する連通油路と、
    前記連通油路の前記開口を弾性をもって閉鎖するとともに前記電磁コイルの磁力によって閉方向に吸引される強磁性体性のバルブプレートとを有し、
    前記インナヨークと前記アウタヨークとは、軸線方向において前記電磁コイルとは異なる位置で、流れる磁束が前記バルブプレートを流れる磁束よりも少ない金属性の連結手段によって互いに連結されたことを特徴とする減衰力可変ダンパ。
  2. 前記ピストンは、
    前記連通油路の前記開口と異なる側の軸線方向端部に開口を有し、前記ロッド側油室と前記ピストン側油室とを連通する追加の連通油路と、
    前記追加の連通油路の前記開口を弾性をもって閉鎖するとともに前記電磁コイルの磁力によって閉方向に吸引される強磁性体性の追加のバルブプレートとを更に有することを特徴とする請求項1に記載された減衰力可変ダンパ。
  3. 前記電磁コイルは、前記両バルブプレートの軸線方向における中間位置に対して一方の側にオフセットしたことを特徴とする請求項2に記載された減衰力可変ダンパ。
  4. 前記連結手段は、前記インナヨークおよび前記アウタヨークと一体に形成された強磁性体性の連結部を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載された減衰力可変ダンパ。
  5. 前記連結部の軸方向寸法が前記バルブプレートの厚みよりも小さく設定されたことを特徴とする、請求項4に記載された減衰力可変ダンパ。
  6. 前記連結手段が非磁性体性の連結部材を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載された減衰力可変ダンパ。
  7. 前記アウタヨークには前記シリンダの内周面と摺接するピストンリングが外嵌し、
    前記連結手段は、前記ピストンリングに対して軸線方向で離間した位置に設けられたことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載された減衰力可変ダンパ。
  8. 前記連結手段が、前記電磁コイルに対して軸方向の両側に設けられたことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載された減衰力可変ダンパ。
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