JP5636055B2 - ピアノ構成の改善 - Google Patents

ピアノ構成の改善 Download PDF

Info

Publication number
JP5636055B2
JP5636055B2 JP2012528194A JP2012528194A JP5636055B2 JP 5636055 B2 JP5636055 B2 JP 5636055B2 JP 2012528194 A JP2012528194 A JP 2012528194A JP 2012528194 A JP2012528194 A JP 2012528194A JP 5636055 B2 JP5636055 B2 JP 5636055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking zone
locking
main plate
zone
soundboard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012528194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013504094A (ja
Inventor
アーネスト オーバーズ ロナルド
アーネスト オーバーズ ロナルド
Original Assignee
アーネスト オーバーズ ロナルド
アーネスト オーバーズ ロナルド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from AU2009904329A external-priority patent/AU2009904329A0/en
Application filed by アーネスト オーバーズ ロナルド, アーネスト オーバーズ ロナルド filed Critical アーネスト オーバーズ ロナルド
Publication of JP2013504094A publication Critical patent/JP2013504094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5636055B2 publication Critical patent/JP5636055B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10CPIANOS, HARPSICHORDS, SPINETS OR SIMILAR STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS WITH ONE OR MORE KEYBOARDS
    • G10C3/00Details or accessories
    • G10C3/04Frames; Bridges; Bars

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Stringed Musical Instruments (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

本開示は、一般に、ピアノ構成の改善に関し、より詳細には、ピアノフレームの改善およびピアノ響板の支持の改善に関する。本改善は、主にアップライトピアノに適用するために開発されてきたものである。しかし、本改善はまた、例えば、グランドピアノにも応用することができることを理解されたい。
いくつかの異なるピアノフレーム設計が知られている。例えば、ブロードウッド社のアップライトピアノフレームは、周辺フレーム部材を含み、周辺フレーム部材の対向した側部間に、中間フレーム部材が対角線上に延びている。低音弦が、周辺フレーム部材の上側部分と下側部分との間に延び、高音弦が、中間部材と周辺フレーム部材の上側部分との間に延びる。一般に木材で作成された低音弦駒が、周辺フレーム部材の下側部分に概ね平行に延び、ピアノ響板に接続される。低音弦は、駒の上を通過し、駒ピンを介してその駒に接続される。同様に、やはり一般に木材で作成された高音弦駒が、中間フレーム部材に概ね平行に、中間フレーム部材と周辺フレーム部材の上側部分との間に延び、やはりピアノ響板に接続される。高音弦は、高音弦駒の上を通過し、駒ピンを介してその駒に接続される。周辺フレーム部材の上側部分と、中間部材との間には筋交(bracing)がなく、したがって、このピアノフレームは、調律中、およびピッチ変更時に歪みが生じやすく、また、長期的に見ると不具合が生じやすい。
既知のアップライトピアノの多くは、中間フレーム部材と周辺フレーム部材の上側部分との間に中間支柱を用いて、ピアノ弦の荷重によるピアノフレームの歪みに対する抵抗力を増大させている。これらの中間支柱は、高音弦に平行に延び、高音弦がその上に延在することができないような高さである。したがって、高音弦は、中間支柱間にしか設けることができず、そのためピアノの音色に悪影響が及ぼされる。さらに、高音弦駒に、中間支柱がその上を越えて通過することができるように深い切欠部を設けなければならない。この切欠部もやはり、ピアノの音色に悪影響を及ぼす。
本明細書に含まれている文献、行為、材料、装置、物品などに関するいかなる考察も、専ら本発明の例を示すことを目的とするに過ぎない。これらの事柄のいずれか、もしくは全てが、従来技術ベースの一部を成すとして、または本願の各請求項の優先日以前に存在していた本発明に関連する分野の一般的知識であったとして認めるものと解釈すべきではない。
本明細書全体にわたって、用語「comprise(備える、含む)」、または「comprises(備える、含む)」もしくは「comprising(備える、含む)」などの変化形は、記載の要素、インテジャ(integer)もしくはステップ、または要素、インテジャもしくはステップの群を包含するが、他のいかなる要素、インテジャもしくはステップ、または要素、インテジャもしくはステップの群を排除するものではないことを意味するものとして理解されたい。
第1の態様では、
ピアノ弦を支持する第1の主面および響板を支持する反対側の第2の主面を有する主板と、
該主板の前記第1の主面上にあり、低音弦の一端部を係止する第1の細長い係止ゾーンと、
前記主板の前記第1の主面上にあり、前記第1の係止ゾーンから離隔された、前記低音弦の他方の端部を係止する第2の細長い係止ゾーンと、
前記主板の前記第1の主面上にあり、高音弦の一端部を係止する第3の細長い係止ゾーンと、
前記主板の前記第1の主面上にあり、前記第3の係止ゾーンから離隔された、前記高音弦の他方の端部を係止する第4の細長い係止ゾーンと、
前記主板の、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間にある少なくとも1つの開口と、
前記主板に固定接続され、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延びる1つまたは複数の筋交部材であって、前記第3の係止ゾーンと第4の係止ゾーンとの間で画定される平面と、前記主板の前記第2の主面によって画定される平面との間に全体が配置される1つまたは複数の筋交部材と
を備えるピアノフレームが提供される。
前記1つまたは複数の筋交部材は、好ましくは、トラスを画定する。前記1つまたは複数の筋交部材は、好ましくは、主フレームに一体に形成することによって、該主フレームに固定接続される。
前記響板に接続された低音弦駒を受ける開口が、好ましくは、前記主板に設けられる。前記響板に接続された高音弦駒を受ける開口が、好ましくは、前記主板に設けられる。
前記第3の係止ゾーンは、好ましくは、前記主板の前記第1の主面に隣接する。前記第4の係止ゾーンは、好ましくは、前記主板の前記第1の主面から離隔される。前記第1の係止ゾーンは、好ましくは、前記第4の係止ゾーンが前記主板の前記第1の主面から離隔されたものより、前記主板の前記第1の主面からさらに離隔される。前記第2の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2の係止ゾーンが前記主板の前記第1の主面から離隔されたものより、前記主板の前記第1の主面からさらに離隔される。
第1の支柱が、好ましくは、前記主板を横断し、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとを結ぶ線を概ね横切って延びる。前記第1の支柱は、好ましくは、前記第4の係止ゾーンを画定する。前記第1の支柱は、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延在する平面を通って延びていない。第2の支柱が、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延びる。前記第2の支柱は、好ましくは、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される領域を通って延びる。前記第2の支柱は、好ましくは、前記高音弦と接触しないように、切欠部を含むか、または前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延在する平面に対して持ち上がっている。第3の支柱が、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に、好ましくは、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される領域の縁部に沿って延びる。第4の支柱が、好ましくは、前記第4の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間で画定される領域の縁部に沿って延びる。
第2のフレームが、好ましくは、前記主板の前記第1の主面に少なくとも部分的に重なり、かつ好ましくは、前記主板の一部として形成することによって、または溶接もしくはその他の形で主板に固締することによって、前記主板の前記第1の主面に固定接続される。前記第2の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2のフレーム上にある。前記第3の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2のフレーム上にある。前記第4の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2のフレーム上にある。前記第2の支柱は、好ましくは、前記第2のフレームに形成される。
前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間で画定される第1の領域と、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される第2の領域とは、好ましくは、少なくとも部分的に前記響板の上を延びる。
前記主板の、前記響板の周縁部に重なる領域が、好ましくは、前記主板に固定接続された響板支持フランジによって強化される。該響板支持フランジは、好ましくは、連続している。該響板支持フランジは、好ましくは、前記第2のフレームから延びる。前記響板の周縁部は、好ましくは、湾曲し、前記響板支持フランジも相補的に湾曲している。
第2の態様では、
ピアノ弦を支持する第1の主面および響板を支持する反対側の第2の主面を有する主板と、
該主板の前記第1の主面上にあり、低音弦の一端部を係止する第1の細長い係止ゾーンと、
前記主板の前記第1の主面上にあり、前記第1の係止ゾーンから離隔された、前記低音弦の他方の端部を係止する第2の細長い係止ゾーンと、
前記主板の前記第1の主面上にあり、高音弦の一端部を係止する第3の細長い係止ゾーンと、
前記主板の前記第1の主面上にあり、前記第3の係止ゾーンから離隔された、前記高音弦の他方の端部を係止する第4の細長い係止ゾーンと、
前記主板に固定接続され、前記響板の湾曲した周縁部に相補的に成形された、前記主板の、前記響板の前記湾曲した周縁部に重なる領域を強化するための湾曲フランジと
を備える、ピアノフレームが提供される。
少なくとも1つの開口が、好ましくは、前記主板の、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に設けられ、1つまたは複数の筋交部材が、好ましくは、前記主板に固定接続され、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延び、これらの1つまたは複数の前記筋交部材は、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される平面と、前記主板の前記第2の主面によって画定される平面との間に全体が配置される。1つまたは複数の前記筋交部材は、好ましくは、トラスを画定する。
前記響板に接続された低音弦駒を受ける開口が、好ましくは、前記主板に設けられる。前記響板に接続された高音弦駒を受ける開口が、好ましくは、前記主板に設けられる。
前記第3の係止ゾーンは、好ましくは、前記主板の前記第1の主面に隣接する。前記第4の係止ゾーンは、好ましくは、前記主板の前記第1の主面から離隔される。前記第1の係止ゾーンは、好ましくは、前記第4の係止ゾーンが前記主板の前記第1の主面から離隔されるのとほぼ同じ距離だけ、前記主板の前記第1の主面から離隔される。前記第2の係止ゾーンは、好ましくは、前記第1の係止ゾーンが前記主板の前記第1の主面から離隔されたものより、前記主板の前記第1の主面からさらに離隔される。
第1の支柱が、好ましくは、前記主板を横断し、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとを結ぶ線を概ね横切って延びる。前記第1の支柱は、好ましくは、前記第4の係止ゾーンを画定する。前記第1の支柱は、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延在する平面を通って延びていない。第2の支柱が、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延びる。前記第2の支柱は、好ましくは、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される領域を通って延びる。前記第2の支柱は、好ましくは、前記高音弦と接触しないように、切欠部を含むか、または前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延在する平面に対して持ち上がっている。第3の支柱が、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に、好ましくは、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される領域の縁部に沿って延びる。第4の支柱が、好ましくは、前記第4の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に、好ましくは、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間で画定される領域の縁部に沿って延びる。
第2のフレームが、好ましくは、前記主板の前記第1の主面に少なくとも部分的に重なり、かつ好ましくは、前記主板の一部として形成することによって、または溶接もしくはその他の形で前記主板に固締することによって、前記主板の前記第1の主面に固定接続される。前記第2の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2のフレーム上にある。前記第3の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2のフレーム上にある。前記第4の係止ゾーンは、好ましくは、前記第2のフレーム上にある。前記第2の支柱は、好ましくは、前記第2のフレームに形成される。
前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間で画定される第1の領域と、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される第2の領域とは、好ましくは、少なくとも部分的に前記響板の上を延びる。
前記響板支持フランジは、好ましくは、前記第2のフレームから延びる。
次に、添付の図面を参照しながら、本開示のピアノフレームの好ましい実施形態を、単なる例によって説明する。
分かりやすいようにピアノ弦なしで示した本開示によるピアノフレームの好ましい実施形態の斜視図である。 分かりやすいようにピアノ弦なしで示した響板が取り付けられた図1のピアノフレームの正面立面図である。 ピアノ弦ありで示した図1のピアノフレームの正面立面図である。 分かりやすいようにピアノ弦なしで示し、かつ、ピアノキャビネット内部の他の構成要素も示した図1のピアノフレームの背面立面図である。
図面を参照すると、ピアノフレーム10が示されている。ピアノフレーム10は、ピアノ弦を支持する第1の主面14および響板18を支持する反対側の第2の主面16を有する主板12を備えている。低音弦の第1の端部(上側の調律可能な端部)および第2の端部(下側の巻き掛けられた端部)と、高音弦の第1の端部(上側の調律可能な端部)および第2の端部(下側の巻き掛けられた端部)とをそれぞれ係止する、第1の細長い係止ゾーン20、第2の細長い係止ゾーン22、第3の細長い係止ゾーン24および第4の細長い係止ゾーン26が、第1の主面14上に配置されている。図1および2で最もよく分かるように、複数の開口28が、主板12の、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間に設けられる。主板に一体に形成された複数の筋交部材30によって画定されたトラスが、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間に延びている。筋交部材30は、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間に延在する平面と、主板12の第2の主面16によって画定される平面との間に全体が(すなわち、高音弦と響板18との間に全体が)配置される。
図1から3に示すように、第2のフレーム32が、主板12の第1の主面14に部分的に重なって、第1の主面14に固定接続されている。第2のフレーム32は、好ましくは、主板12の一部として一体に鋳造される。しかし、他の実施形態では、第2のフレーム32は、溶接または他の固締手段によって主板12に接続される。第2のフレーム32は、主板12を横断し、第1の係止ゾーン20と第2の係止ゾーン22とを結ぶ線を概ね横切って延びる第1の支柱34を含む。高音弦の下側端部を係止する第4の係止ゾーン26は、第1の支柱34によって画定される。第2の支柱36が、第1の係止ゾーン20と第2の係止ゾーン22との間に、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間で画定される領域を通って延びる。しかし、図1で最もよく分かるように、第2の支柱36は、高音弦と接触しないように、切欠部38を含み、または代替実施形態では、第2の支柱36は、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間に延在する平面に対して持ち上がっている。第3の支柱40が、概ね第1の係止ゾーン20と第4の係止ゾーン26との間に、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間で画定される領域の縁部に沿って延びている。第3の支柱は、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間で画定される領域の縁部のある点で、第2の支柱36と交差する。第4の支柱42が、第4の係止ゾーン26と第2の係止ゾーン22との間に、第1の係止ゾーン20と第2の係止ゾーン22との間で画定される領域の縁部に沿って延びている。
高音弦の上側端部を係止する第3の係止ゾーン24は、主板12の第1の主面14上に配置される。高音弦の下側端部を係止する第4の係止ゾーン26は、第2のフレーム32の第1の支柱34上に配置されているので、主板12の第1の主面14の上方に離隔されることになる。低音弦の上側端部を係止する第1の係止ゾーン20は、主板12の第1の主面14から第4の係止ゾーン26までの間隔とほぼ同じ距離だけ、主板12の第1の主面14から離隔される。低音弦の下側端部を係止する第2の係止ゾーン22は、第2のフレーム32の持ち上がった部分上に配置され、それによって主板12の第1の主面14から、第1の係止ゾーン20が主板12の第1の主面14から離隔されたものよりさらに離隔される。
図1および2で最もよく分かるように、響板18に接続された低音弦駒48、および高音弦駒50をそれぞれ受ける第1の開口44、および第2の開口46が、主板12に設けられる。開口44および46は、それぞれの駒48および50に対して大き目に寸法設定されており、したがって駒が主板12または第2のフレーム32に接触にすることはない。第1、第2、第3、および第4の係止ゾーンの、主板からの相対的な間隔のため、また、駒48および50の相対的な高さのため、第1の支柱34は、第1の係止ゾーン20と第2の係止ゾーン22との間に延在する平面を通って延びていない。
響板18は、スプルースなどの適切な響板材料から形成され、両側が湾曲し、端部が先細りした概ね涙滴形に成形される。先細りした端部は、高音弦のより高い音域側の下に配置される。響板18のより広い中央部分は、高音弦のより低い音域側の下、かつ低音弦の下に配置される。図2で最もよく分かるように、主板12の、響板18の周縁部上方の領域が、第2のフレーム32の響板支持フランジ52によって強化されている。響板支持フランジ52は、響板18の周縁部に相補的に成形される。図4で最もよく分かるように、響板18の背面周縁部は、積層木材製の周辺フランジ54によって連続して支持され、この周辺フランジ54は、ピアノ・キャビネット58の背面支柱56に取り付けられる。合板充填パネル(図示せず)が、周辺フランジ54から外方に延びて、ピアノ・キャビネット58の背面を閉止する。
例示のピアノフレーム10の第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間の筋交部材30によって画定されるトラスによって、調律の安定性が向上し、一方、このトラスは高音弦の平面と響板18との間に配置されるため、高音弦を一様に分散配置して、音質を依然として維持することが可能となることを理解されたい。例示のトラス配置によってまた、既に比較的重量のある楽器に、かなり多くの質量がさらに加わるという望ましくない作用が低減される。
響板18によって、その中央領域の歪みを介して音圧レベルが動的に生成され、この中央領域は、駒48、50に近接していることが当業者には理解されよう。響板18の周辺部は、理想的には、響板18が最も動的である間もなお、反響しやすいようにかなり堅固に保持しなければならない。したがって、響板周辺部が、主板12と積層木材周辺フランジ54との間に挟まれ、かつ主板の、響板周辺部上方の領域が、湾曲した響板支持フランジ52によって強化されることによって、音質が向上することを理解されたい。響板支持フランジ52、および上述の他の様々な支柱によって主板12にさらなる剛性がもたらされることもまた、調律の安定性および長期性、ならびに楽器の使用期間にわたる音質の助けとなることを理解されたい。
広義に記載された本発明の範囲から逸脱せずに、上述の特定の実施形態に多くの変更および/または改変を行うことができることが当業者には理解されよう。したがって、本実施形態は、あらゆる点において例示的であり、限定的ではないとして考慮されたい。実施可能な変形形態および/または改変形態の例には、それだけに限られるものではないが、筋交部材30によって画定されるトラスを、円形または代替形状の切欠部の有無にかかわらず、連続した中実ウェブと置き換えて、第3の係止ゾーンと第4の係止ゾーンとの間を支持し、それによって構造の外観が変わる場合も含まれる。しかし、この場合も、代替ウェブは、第3の係止ゾーン24と第4の係止ゾーン26との間に延在する平面と、主板12の第2の主面16によって画定される平面との間に全体が配置される。

Claims (14)

  1. ピアノ弦を支持する第1の主面および響板を支持する反対側の第2の主面を有する主板と、
    該主板の前記第1の主面上にあり、低音弦の一端部を係止する第1の細長い係止ゾーンと、
    前記主板の前記第1の主面上にあり、前記第1の係止ゾーンから離隔された前記低音弦の他方の端部を係止する第2の細長い係止ゾーンと、
    前記主板の前記第1の主面上にあり、高音弦の一端部を係止する第3の細長い係止ゾーンと、
    前記主板の前記第1の主面上にあり、前記第3の係止ゾーンから離隔された前記高音弦の他方の端部を係止する第4の細長い係止ゾーンと、
    前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間にある前記主板の少なくとも1つの開口と、
    前記主板に固定接続され、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延びる1つまたは複数の筋交部材と、を備え、
    該1つまたは複数の筋交部材は、前記高音弦を前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に一様に分散配置して係止できるように、前記第3の係止ゾーン及び第4の係止ゾーンの間で画定される平面と、前記主板の前記第2の主面によって画定される平面との間に全体的に配置されるピアノフレーム。
  2. 前記1つまたは複数の筋交部材が、トラスを画定する請求項1に記載のピアノフレーム。
  3. 前記1つまたは複数の筋交部材が、前記主に一体に形成されることによって、前記主に固定接続される請求項1または2に記載のピアノフレーム。
  4. 前記響板に接続された低音弦駒を受ける開口を前記主板に備えた請求項1からのいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  5. 前記響板に接続された高音弦駒を受ける開口を前記基板に備えた請求項1からのいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  6. 前記主板を横断し、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとを結ぶ線を概ね横切って延びる第1の支柱を備え
    該第1の支柱が、前記第4の係止ゾーンを画定し、
    前記第1の支柱が、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延在する平面を通って延びていない請求項1からのいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  7. 前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延びる第2の支柱を備え
    該第2の支柱が、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される領域を通って延び、
    前記第2の支柱が、前記高音弦と接触しないように、切欠部を含むか、または、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延在する平面に対して持ち上がっている請求項1からのいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  8. 前記第1の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間に延びる第3の支柱を備えた請求項1からのいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  9. 前記第3の支柱が、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される領域の縁部に沿って延びる請求項に記載のピアノフレーム。
  10. 前記第4の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間に延びる第4の支柱を備え
    該第4の支柱が、前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間で画定される領域の縁部に沿って延びる請求項1からのいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  11. 前記第1の係止ゾーンと前記第2の係止ゾーンとの間で画定される第1の領域と、前記第3の係止ゾーンと前記第4の係止ゾーンとの間で画定される第2の領域とが、少なくとも部分的に前記響板の上を延びる請求項1から10のいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  12. 前記主板の前記響板の周縁部に重なる領域が、前記主板に固定接続された響板支持フランジによって強化される請求項1から11のいずれか一項に記載のピアノフレーム。
  13. 前記響板支持フランジが、連続している請求項12に記載のピアノフレーム。
  14. 請求項12または13に記載のピアノフレームと、
    前記主板の前記第2の主面に接続された前記響板とを備え、
    前記響板の前記周縁部が湾曲し、前記響板支持フランジが相補的に湾曲する請求項12または13に記載のシステム。
JP2012528194A 2009-09-09 2010-09-08 ピアノ構成の改善 Expired - Fee Related JP5636055B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU2009904329 2009-09-09
AU2009904329A AU2009904329A0 (en) 2009-09-09 Improvements in piano construction
PCT/AU2010/001162 WO2011029139A1 (en) 2009-09-09 2010-09-08 Improvements in piano construction

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013504094A JP2013504094A (ja) 2013-02-04
JP5636055B2 true JP5636055B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=43731853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012528194A Expired - Fee Related JP5636055B2 (ja) 2009-09-09 2010-09-08 ピアノ構成の改善

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8378190B2 (ja)
EP (1) EP2476111B1 (ja)
JP (1) JP5636055B2 (ja)
CN (1) CN102598115B (ja)
WO (1) WO2011029139A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103985375B (zh) * 2014-05-14 2017-01-11 程桂林 低扰动波高效振动立式钢琴

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE145130C (ja) *
GB189623751A (en) * 1896-10-26 1897-08-28 Thomas Havelock Hutchinson Improvements in Pianoforte Frames.
GB191412081A (en) * 1914-05-16 1915-05-13 Thomas Havelock Hutchinson Improvements in or relating to Metal Frames for Vertical, Oblique or Horizontal Pianofortes.
GB191512081A (en) 1915-08-21 1916-04-20 Goss Printing Press Co England Improvements in Locking Mechanism for Printers' Chases.
GB240180A (en) * 1924-09-20 1926-11-04 Hugo Roth Improvements in piano frames
GB320810A (en) * 1928-12-06 1929-10-24 Paul Malone Booth Improvements in or relating to piano frames
DE3006081A1 (de) * 1980-02-19 1981-08-20 Wilhelm Schimmel Pianofortefabrik Gmbh, 3300 Braunschweig Tonkoerper fuer klaviere
US4510837A (en) * 1983-01-17 1985-04-16 Keller Keith T Method of manufacturing a piano plate assembly and the assembly
JPH0926782A (ja) * 1995-07-10 1997-01-28 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd アコースティックピアノのフレームユニット
CN1189908A (zh) * 1996-04-19 1998-08-05 株式会社河合乐器制作所 钢琴框架
GB9719573D0 (en) * 1997-09-16 1997-11-19 John Broadwood & Sons Limited Improvements of piano frames

Also Published As

Publication number Publication date
EP2476111A1 (en) 2012-07-18
EP2476111B1 (en) 2015-05-06
EP2476111A4 (en) 2013-09-25
CN102598115B (zh) 2013-09-25
WO2011029139A1 (en) 2011-03-17
JP2013504094A (ja) 2013-02-04
CN102598115A (zh) 2012-07-18
US20120174727A1 (en) 2012-07-12
US8378190B2 (en) 2013-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5469770A (en) Distributed load soundboard system
US8618387B2 (en) Bracing system for stringed instrument
US20180025705A1 (en) Stringed musical instrument for generating sound from two sound boards on opposite sides of the instrument and a method of construction
EP2113906B1 (de) Ständer für eine Trommel sowie diesbezügliche Trommel
US20080053288A1 (en) Bracing and bridge system for stringed instruments
JP2020118995A (ja) 楽器の反対側にある二枚のサウンドボードから音を発生させる楽器
JP5636055B2 (ja) ピアノ構成の改善
KR101835057B1 (ko) 기타용 내부 버팀 구조
JP5140786B1 (ja) 弦張力支持構造
US4796504A (en) Musical instrument
GB2426118A (en) A brace for a musical instrument
CN213400502U (zh) 一种网壳结构音板及具有网壳结构音板的弦乐器
US20210125586A1 (en) Panel board for musical instrument
JP5312880B2 (ja) ギター表面板の振動促進構造と方法
US20220223123A1 (en) Resonance podium for musical instruments
US1090324A (en) Piano-plate for upright pianos.
KR940003817Y1 (ko) 그랜드 피아노의 나무프레임
US813791A (en) Pianoforte.
US361967A (en) Piano sound-board
JPS6246221Y2 (ja)
JP2020197615A (ja) 弦楽器の補強構造
US812510A (en) Piano-bridge.
JPH0116142Y2 (ja)
JPH0116141Y2 (ja)
JPH10105158A (ja) アップライトピアノの響板支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5636055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees