JP2020197615A - 弦楽器の補強構造 - Google Patents

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祐信 松田
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Abstract

【課題】ギターのような弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置で1以上の補強バーを縦横に配設することで軽量化と音質の向上を実現する弦楽器の補強構造を提供する。【解決手段】ギターを含む弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置で1以上の補強バーを縦横に配設して、各補強バーの端部を側板に連結してなる弦楽器の補強構造である。補強バー(横バー6、7、8及び縦バー10、11)は、障子の桟のように、縦横にほぼ矩形状に組んである。補強バーの両端は弦楽器の胴の側板4に連結する手段として接着剤を用いて接着してある。【選択図】図2

Description

本発明は、ギターなどのような弦楽器の胴の補強構造に関する。
ギターなどの弦楽器は、弦の振動を表面板に伝達して、表面板の振動で音波を発生させ、聴いている。従って、豊かな振動音を得るには、表面板が振動し易くすることが必要である。
このような目的から、演奏弦の張力に対抗する張力を発生させる対抗弦を設けることが特許文献1で提案されている。
すなわち、対抗弦を設けることによって表面板の負荷を軽減し、演奏弦の張力のために設けていた余分な強度を無くす事により、表面板をより振動し易くしている。
別の問題として、インターネットで開示されているように、胴の強度を上げるべく側板を厚くしているが、音質が低下する。しかも重量が重くなり、持ち運びが面倒である。
特開平7−295558 https://kazu-classicalguitar.co.uk/blog/ja/luthiers/uk/nicholas-scott
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、ギターのような弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置に1以上の補強バーを縦横に配設することで軽量化と音質の向上を実現する。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、ギターを含む弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置に1以上の補強バーを縦横に配設して、各補強バーの端部を側板に連結してなることを特徴とする弦楽器の補強構造である。
請求項2は、前記補強バーを障子の桟のように、縦横にほぼ矩形状に組んであることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器の補強構造である。
請求項3は、前記の補強バーの両端を弦楽器の胴の側板に連結する手段として接着剤を用いて接着してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弦楽器の補強構造である。
請求項4は、前記の補強バーの両端をシート状体又は多数の繊維状体で包み、かつ前記シート状体又は多数の繊維状体を前記側板の内面に重ねた状態で前記シート状体又は多数の繊維状体に接着剤を含ませてあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の弦楽器の補強構造である。
請求項1のように、ギターを含む弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置に1以上の補強バーを縦横に配設して、各補強バーの端部を側板に連結してあるので、胴が重量化されることはなく、また胴全体が補強され、表面板も強化されて、振動が低下することは無い。その結果、音質が豊かになる。
請求項2のように、前記補強バーは障子の桟のように、縦横にほぼ矩形状に組んであるので、胴が重量化されることはない。また胴全体が補強され、表面板も強化されて、振動が低下することは無い。その結果、音質が豊かになる。
請求項3のように、前記の補強バーの端部を弦楽器の胴の側板に連結する手段として接着剤を用いて接着してあるので、連結が容易で、かつ重量化されることはない。
請求項4のように、前記の補強バーの両端をシート状体又は多数の繊維状体で包み、かつ前記シート状体又は多数の繊維状体を前記側板の内面にに重ねた状態で前記シート状体又は多数の繊維状体に接着剤を含ませてあるので、接着強度が強くなり、かつ確実に接着連結できる。
本発明によるギター(弦楽器)の胴の縦断面図である。 図1の胴の補強ユニットを示す平面図で、裏板を取り外して、胴の内側を見ている。
次に本発明による弦楽器の胴の補強構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による弦楽器の胴の補強構造を実施したギターの縦断面図で、フレット1を取付けた指板2が棹3の表面に重ねて固定されている。瓢箪状に形成された側板4に表面板5を被せて固定した状態で、棹3の根元のヒール31とフット(上部ブロック)32間に形成される左右一対の嵌入溝33中に、側板4の棹3側端を嵌入し、固定してある。Hはサウンドホールであり、表面板5に開けてある。
図2は、本発明による補強ユニットUを示すの平面図で、縦横の補強バー6、7、8と10、11からなっている。図示例では、3本の横バー6、7、8と2本の縦バー10、11を障子の桟状に組んである。しかし、正確な長方形である必要は無く、大体で長方形状であれば足りる。各補強バーすなわち横バー6、7、8と縦バー10、11は、7mm×4mm程度の四角棒であるが、円形又は楕円形状の丸棒でも足りる。以上は木製を想定しているが、竹製でも良く、さらには金属や合成樹脂製でも良い。金属や合成樹脂製の場合は、一体成型も可能であり、連結される端部は、接着面積が広くなるように広い面積にできる。
3本の横バー6、7、8は、両端が側板4の内面に接着などの手法で連結してある。しかし、2本の縦バー10、11の下端は、側板4の内面に接着などの手法で連結してあるが、棹3側の上端は、棹3寄りの1本目の横バー6と接着などの手法で連結してある。3本の横バー6、7、8と2本の縦バー10、11との交差部は、邪魔部を切り欠いて、障子の桟状に組で、各補強バー6、7、8と10、11との表面や裏面を同一面に揃えることもできる。
これらの補強バーから成る補強ユニットUを側面方向から見た場合の位置は、胴の内部すなわち表面板5と側板4で囲まれた空間において、表面板5から2cm以内の位置である。従って、補強ユニットUと他の部品とが交差する場合は、何れかを優先することになる。
以上のように、弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置で1以上の補強バーを縦横に配設して、各補強バーの端部を側板の内面に連結してあるので、胴が重量化されることはなく、また胴全体が補強されかつ表面板も強化されて、振動が低下することは無い。その結果、音質が豊かになる。なお、この発明は、ギター以外の弦楽器でも有効である。
1 フレット
2 指板
3 棹
4 側板
5 表面板
U 補強ユニット
6、7、8 横バー
10、11 縦バー

Claims (4)

  1. ギターを含む弦楽器の胴の内部において、表面板から2cm以内の位置で1以上の補強バーを縦横に配設して、各補強バーの端部を側板の内面に連結してなることを特徴とする弦楽器の胴の補強構造。
  2. 前記補強バーを障子の桟のように、縦横に組んでほぼ矩形状に形成してあることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器の胴の補強構造。
  3. 前記の補強バーの両端を弦楽器の胴の側板の内面に連結する手段として接着剤を用いて接着してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弦楽器の胴の補強構造。
  4. 前記の補強バーの両端をシート状体又は繊維状体で包み、かつ前記シート状体又は繊維状体を前記側板の内面に重ねた状態で前記シート状体又は繊維状体に接着剤を含ませてあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の弦楽器の胴の補強構造。
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