JP5634198B2 - 砕砂、砕石生産システム - Google Patents

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Description

本発明は、建築、土木工事等の素材である細骨材を製造する砕砂、砕石生産システムに関する。更に詳しくは、主に天然の岩石を1次破砕した原料を2次破砕機で粗破砕し、且つその破砕された岩石を3次破砕機で粉砕し、異なる破砕機で人工的に細骨材を製造する砕砂、砕石生産システムに関する。
砂等の天然の細骨材に替わって、最近は天然の岩石をクラッシャー等の破砕機や粉砕機等で粉砕し、人工的に造った細骨材が多く使用されている。これは従来から使用していた川砂、海砂等の天然素材の一部が枯渇傾向にあって供給に限界があり、エコ関連の制約等もあり、これらの代替品として注目されている。人工的な細骨材を製造する砕砂、砕石生産システムは種々のものが既に多く提案され、使用されている。
又、そのベースとなる単体構成で使用されている破砕機の例では、一般的に竪型衝撃式破砕機が知られている。例えば、ケーシング内に供給された原料をデッドストックに衝突させて破砕するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この破砕物は、破砕された砕砂を粒度別に分別することもなされている。これに付随し、クラッシャーを用いて破砕した後、破砕物を篩い分けし、設定粒度範囲を超える粒体を破砕機のホッパーに戻し再破砕する例も知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
砕砂生産システムとしては、コンクリート塊の破砕システムではあるが、例えば一次破砕機としてジョークラッシャーを用いて破砕し、更に二次及び三次破砕機を使用し複数の段階を経て粉砕しながら砕砂とするシステムのものは知られている(例えば、特許文献3参照)。又、原料を細破砕する関連では、本出願人も、竪型衝撃式破砕機関連の技術(特許文献4,5参照)を提案している。破砕原料を砕砂にする技術として他に、破砕機により所定粒度に破砕されない原料をホッパーに戻し再度破砕し砕砂とする技術、又、異なる原料を2つの破砕機によりコンクリート用細骨材としての原料砂を製造する技術も知られている。
現状は前述したように、リサイクルとして破砕する廃材コンクリート等の破砕量は限られており、大半は天然の岩石を粉砕し砕砂として使用する場合が多い。その岩石はコンクリートと異なり、産出する地域によりその性質は違っており、岩石は原料の品質としては一定していない。例えば、地域によって採取される天然の原石には、花崗岩を主体とする火成岩から形成されるものもある。産出されるこの花崗岩には、地域によって二酸化ケイ素、酸化アルミニウムを多く含むものがある。これは非常に硬い岩質の火成岩である。
天然のものは、前述のように廃材コンクリートと異なり固さは一定でない。この天然の花崗岩は前述したように、二酸化ケイ素、酸化アルミニウムを多く含むところのいわば主成分が石英と長石で構成されている。このため特に岩質が硬く、従来のシステムを用いて破砕すると、生産される製品は粒形が一定しない。即ち、尖って、かつ扁平な形状のものが多く、不均一であり、そのまま細骨材として使用するには、その骨材を使用した構成体の品質にも問題が生じる。しかしながら、石英と長石を含む砕砂は、コンクリート用骨材として使用される場合は硬いので、コンクリートの強度を確保する上では好ましい原料である。
コンクリート用骨材として、特に岩石等を破砕し砕砂にするには、石質、粒度分布で特に0〜3mmのものの比率が高いことの条件が必要であり、他に物性、形状等の適正条件も必要である。破砕原料としては、一般的には10mm以上の砕石と、5mm以下の砕砂の比率の多いことが理想である。しかし現状は、砕砂としては不要のchipping(5〜10mm)と呼ばれているものも多く生産されており、規格上では不要となるものも多く含まれている。ただし、これらの細骨材の規格及び現場の実務は、各国によって異なるので、上記のことは一般的ではない。
特開平7−100401号公報 特開平9−173880号公報 特開2006−320814号公報 特開平8−266920号公報 特開平6−91185号公報
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成する。
本発明の目的は、品質の良い、コンクリート骨材としての条件に合う砕砂、砕石を得るための砕砂、砕石生産システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、既存のシステムを大きく変えることなく品質の良い砕砂、砕石を効率よく得るための砕砂、砕石生産システムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、丸みのある塊形状の破砕原料を安定的に低コストで得るための砕砂、砕石生産システムを提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明1の砕砂、砕石生産システムは、
1次破砕された二酸化ケイ素、酸化アルミニウムを多く含む硬質の天然砕石原料である火成岩を投入するための原料供給装置(3)と、
供給された前記原料を粗破砕を行うための、偏芯して回転駆動される縦軸である主軸に固定された円錐状のマントルと、フレームに固定された傘状のコーンケープとの間に原料を通して破砕するコーンクラッシャーである2次破砕装置(2)と、
前記2次破砕装置(2)により破砕された破砕物を、再度破砕して丸み形状の細破砕物とするために、回転駆動される縦型のロータを有し、前記ロータの外周に配置されたアンビル及び破砕物のデッドストックに衝突させる3次破砕装置(6)と、
前記3次破砕装置(6)で所定粒状に破砕された破砕物を、粒度別に分別するための分別装置(24)と、
前記分別装置(24)から出た前記3次破砕装置(6)で所定粒形状に破砕されない破砕物を、再度前記2次破砕装置(2)及び/又は前記3次破砕装置(6)へ搬送する戻し用破砕物搬送装置(25)とからなり、
前記3次破砕装置(6)には、その排出口側にダスト検知センサー(20)が設けられ、ダストが高濃度の場合に投入シュートを介して散水し、ダスト量を調整する散水装置(21)が設けられ、
前記分別装置(24)には、破砕物の粒度を調節する隙間調整装置(29)が設けられている
ことを特徴とする。
本発明2の砕砂、砕石生産システムは、本発明1において、前記2次破砕装置(2)により破砕された破砕物を、粒度別に分別するための前段分別装置(5)と、前記前段分別装置(5)から出た前記2次破砕装置(2)で所定粒形状に破砕されない破砕物を、再度前記2次破砕装置(2)へ搬送する前段戻し用破砕物搬送装置(7)とを有することを特徴とする。
本発明の砕砂、砕石生産システムは、本発明1又は2において、前記丸み形状の細破砕物は、長辺と短辺の長さ比が略2以下の形状の粒形を有する破砕物であることを特徴とする。
本発明の砕砂、砕石生産システムは、本発明1又は2において、前記2次破砕装置(2)は、複数の装置を並列に配置した構成の装置であることを特徴とする。
本発明の砕砂、砕石生産システムは、硬い原料を異なる破砕方式の複数の破砕装置により制御しながら破砕するようにした。このため硬い岩石も丸みのある塊形状の砕石、砕砂となり、品質のよいコンクリート骨材に適する細破砕物となり、効率的に生産できることとなった。この結果、所望する砕石、砕砂を低コストで安定的に得られるようになった。
図1は、本発明の砕砂、砕石生産システムの実施の形態を示すフロー図である。 図2は、砕砂、砕石生産システムの2次破砕装置を示す断面図である。 図3は、図2のA−A断面を部分的に示した平面図で、デッドストック及びアンビルの構成を示している。 図4は、本発明の砕砂、砕石生産システムで破砕された破砕原料の単体粒形状を示す説明図である。 図5は、本発明の砕砂、砕石生産システムで製造した粒度10〜20mmの範囲の砕石の実施例で、従来例との比較を示した写真である。 図6は、本発明の砕砂、砕石生産システムで製造した粒度5〜10mmの範囲の原料の実施例で、従来例との比較を示した写真である。 図7は、本発明の砕砂、砕石生産システムで製造した粒度0〜5mmの範囲の砕砂の実施例で、従来例との比較を示した写真である。 図8は、本発明の砕砂、砕石生産システムの他の実施の形態を示すフロー図である。
以下、本発明の砕砂、砕石生産システムを添付の図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の砕砂、砕石生産システムを示すフロー図である。図2は、3次破砕装置を示す断面図である。図3は、図2のA−A断面を部分的に示した平面断面図である。図4は、本発明の砕砂、砕石生産システムで破砕された破砕物の単体粒形状を示す説明図である。
図5〜図7は、本発明の砕砂、砕石生産システムで製造した破砕物の写真であり、従来の破砕装置で破砕した破砕物との比較で示している。図1は、本発明の砕砂、砕石生産システム(以下「本生産システム1」という。)の実施形態を示すもので、2次破砕装置2を2連としたものである。図に示すように、原料供給装置3であるホッパー3には、1次破砕された原料が投入される。
この原石は天然の岩石で、例えば二酸化ケイ素(SiO)や酸化アルミニウム(Al23)を多く含む、即ち石英や長石を含む火成岩である。この岩石は非常に硬い性質を有するものであり、ホッパー3へは40〜50mm程度の粒径を有し、1次破砕された原石等の原料が破砕対象物として投入される。実際は種々の大きさ、形状のものがランダムに投入される。ホッパー3は原石を貯蔵する箱体である。原石はこのホッパー3から所定量がコンベア等の供給手段4を介して、或いは直接に2次破砕装置2へ供給される。
図1は、本発明の砕砂、砕石生産システムを示すフロー図であり、実施の形態の生産システム1であ。この生産システム1は、ホッパー3からの原石は、1つの2次破砕装置2に供給される構成になっているが、他の2次破砕装置2へは別置の原料供給装置30によりコンベアを介して供給されるようになっている。しかし、この構成は同じ原料供給装置であるホッパー3の構成であってもよい。
実施の形態の2次破砕装置2は、本例ではコーンクラッシャーであり、2次破砕で原石を所定の粒度まで破砕させ破砕物とするものである。このコーンクラッシャーは、偏芯して回転駆動される縦軸である主軸に固定された円錐状のマントルと、フレームに固定された傘状のコーンケープとの間に原料を通して破砕するもので、公知の破砕装置であり、特別な構造を有するものではなく一般的なものであるので、この詳細な構造の説明は省略する。なお、コーンクラッシャーに投入される原料は、事前に予め破砕機であるジョークラッシャーにより1次破砕されたものである。本生産システム1においては、ホッパー3及び原料供給装置30に投入された原石は、この2次破砕装置2であるコーンクラッシャーで、粒径を50mm以下に破砕される。
実際は本例では20〜32mmになるように破砕している。このコーンクラッシャーは、原石をある程度の粒径の破砕物になるようにするための調整機能を有している。2次破砕装置2であるコーンクラッシャーは、前述したように原料である原石をマントルとコーンケープとによって破砕させる機能を有しているものであるが、この2次破砕装置2は、ジャイレートリークラッシャーであってもよい。ただし、本生産システム1に適用する原石は硬い岩石であるので、一度の破砕で所定量の破砕物が得られないおそれがある。
このため本実施の形態においては、この硬い岩石が投入されることを考慮し、所定量の破砕物を確保するため、このコーンクラッシャーを2連の配置とした。このように複数のコーンクラッシャーを並列に配置することで、硬い原石であっても所定量の破砕物を確保することができる。即ち、コーンクラッシャーを出た原料を篩にかけて、所定の粒度以上のものを再度コーンクラッシャーに戻して破砕する方法である。
しかしながら、このコーンクラッシャーのみでの破砕は、所定粒度の破砕物は得られるものの、その形状は一定せず、不規則形状の破砕物となっている。得られた多くの破砕物は尖った形状で、扁平状の破砕物となっている(図5参照)。また、場合によっては、5−0mmの粒度の小さいものが規定値より多くなる傾向がある。このために原料を水により洗って、一定以上の5−0mmの粒度を取り除く必要がある。取り除いた5−0mmの粒度の砕砂は、一般的には廃棄することになる。
次に、2次破砕装置2で破砕された破砕物は、この2次破砕装置2と後述する3次破砕装置6との間に設けられた前段分別装置5に導かれる。この前段分別装置5は篩い機能を有し、所定に粒度に達成している破砕物を、即ち、粒径が50mm以下、本実施の形態1の調整値に従えば20〜32mmの破砕物のみを、3次破砕装置6へ供給するようにしている。この篩いで分別され20〜32mm以下に達しない破砕物は、別途に設けられたコンベアによる戻し搬送経路7で再びホッパー3に戻され再度破砕される。
3次破砕装置6は、本例では主として細骨材(20mm網ふるいを全部通り、5mm網ふるいを質量で85%以上通る骨材。)を製造するための粉砕装置である。ただし、一般的には細骨材は、10mm網ふるいを全部通り、5mm網ふるいを質量で85%以上通る骨材をいう。また、実際には、この20mmは予備寸法であり、本例では20mm以上の細骨材が混入する。本生産システム1においては、最終的にこの装置で砂砕まで実施する。
この3次破砕装置6はロータ方式の破砕機で、図2、図3に示すようにロータ8が正逆回転できるようになっていて、2次破砕装置2によって破砕された破砕物を、丸みのある塊形状の砕砂に製造するものである。ロータ8を正逆回転させ駆動することができるので、ロータ8の外周に設けられ原料を破砕し加速させるための超硬チップ9は、破砕方向の向きを変えて、ロータ8を回転させることにより破砕部位を分散させることができる。この結果、チップ9の磨耗量が減り、工具の長寿命化が図られる。この結果、塊形状の破砕物を均一に安定して製造することができる。
この3次破砕装置6によって、尖った形状で、扁平状で供給された破砕物を粒径が20mm以下の破砕原料とする。この3次破砕装置6の構造は、図2、図3に示すような構成になっている。ロータ8は垂直回転軸の上端に設けられていて、図示しない軸受を介して軸ハウジング10内に正逆回転自在に設けられている。軸ハウジング10はブラケットを介してケーシング本体11に支持されている。
ロータ8は、垂直回転軸の下部に設けられたモータ(図示せず)により回転される。ロータ8は、垂直回転軸に固定されたロータ本体12と、このロータ本体12の上面に設けられた円形の分配板13と、周方向に等間隔で設けられた翼体14と、ライナ15等とから構成されている。ケーシング本体11の内部には、デッドストック形成プレート16が配置されている。デッドストック形成プレート16は、ケーシング本体11の断面形状に合わせた形状の板材である。デッドストック形成プレート16の周縁部は、ケーシング本体11の内面に固着されている。
デッドストック形成プレート16には、ロータ8よりも大径でかつロータ8同心の円孔が形成されている。デッドストック形成プレート16の上方には、複数のアンビル17が配置されている。各アンビル17は隣接してケーシング本体11の内面に固定されている。この各アンビル17は、マンガン鋼等からなっている。図2及び3の構成例は、アンビル17とデッドストック22の両方を有する構成となっているが、アンビル17のみ或いはデッドストック22のみを有する構成であってもよい。又、適正な破砕比を得るためには、例えば詳細は図示していないが、後述するようにデッドストック22のスペースの量を調整して対応することも可能である。
このケーシング本体11の上部は、原料受入部18が構成されていて、1次破砕装置2からの破砕物を受け入れるようになっている。この原料受入部18は、破砕物投入経路の中間部に空気循環路を形成する空気流通口19を有している。この空気流通口19は、破砕中にケーシング本体11にこもる空気をダストとともに原料受入部18側との間で循環し、図の矢印で示すように誘導排出させるためのものである。この空気流通口19は、流通口の大きさを変えることにより空気循環量を変えられる。例えば、これにより5〜0mmの破砕物の微粉量を調整することができる。
この空気流通口19は、ケーシング本体11内のダストを連続的に排出させる。また、3次破砕装置6の排出口側に設けられたセンサー20(図1参照)によりダスト量を検知できるようになっている。これによりダスト量の微調整が可能である。これにより、ダスト量が多く濃度が高くなると、散水装置21から水が供給され、投入シュートを介して散水されるようになっている。
この3次破砕装置6はこのような構成になり、次のような動作を行う。ロータ8はモータの駆動により高速回転する。原料は、ケーシング本体11上方の原料受入部18から案内シュートを経てロータ8上に投下される。投下された原料は、前述のように2次破砕装置2で粒度50mm以下に破砕された原料になっており、本実施の形態1では20〜32mm程度に破砕された破砕物となっている。
ロータ8の中心に配置された分配板13により、3個の翼体14間に形成される3個の放出路のライナ15上に分配され、翼体14の回転により加速され遠心力によってロータ8の外周に放出される。放出された破砕物は、アンビル17がある場合は放出直後アンビル17に、或いはデッドストックスペースに形成されたデッドストック22のいずれかに衝突する。しかし、実際の破砕物は飛散しながら複雑な経路で破砕される。
尚、運転初期にはデッドストック22は未形成であるが、デッドストックスペースに破砕物が堆積することにより、デッドストック22が積層により形成される。又、ロータ8上にも支柱の半径方向部分と周方向部分に飛び出しを阻止された破砕物が、遠心力により保持されて堆積し、ある特定の安息角を持ったデッドストック23が形成される。アンビル17と破砕物との衝突は、硬度が極めて大きいマンガン鋼等と破砕物との衝突であり、破砕物は小径の細破砕物となる。
一方、デッドストック22及びロータ8内のデッドストック23と破砕物との衝突は、破砕物同士の衝突であるので、破砕物は滑らかな丸みのある塊形状となる。即ち、投下された破砕物は、アンビル17で細破砕され、デッドストック22,23で丸み形状となり砕砂を生産するのである(図5〜7参照)。このような破砕方法は特許文献4にも構成の一部が記述されているので、詳細な説明は省略する。
このように3次破砕装置6で粉砕された破砕物は、次に後段分別装置24で粒度別に分別される。この後段分別装置24は篩い機能を有し、詳細は図示していないが、実際は振動篩い装置で破砕物を振動により篩いながら数段階に破砕物を分別するようにしている。本実施の形態1では3段階の分別としている。即ち、粒度50mm以下のもとに破砕された破砕原料を、第1段階では粒度10〜20mmの範囲のものに、第2段階では粒度5〜10mmのものに、第3段階では粒度0〜5mmのものに分別している。
粒度20mmを超えるものは未破砕物として、再度破砕するようにしている。即ち、別途設けられたコンベアによる戻し搬送経路25で3次破砕装置6へ戻し再破砕する。実際は、篩い装置の上部に貯留している所定の粒度に破砕されていない20mmを超える粒度の破砕物を戻し用のコンベアに移し、3次破砕装置6へ搬送し再度破砕させる。このようにして、2次破砕装置2で破砕された破砕物をこの3次破砕装置6で、できるだけ細破砕し砕砂化する。
この戻し搬送経路25を設けたことで、所定粒度の細破砕物を多く生産することができる。分別された所定の細破砕物は、篩い装置に接続している搬送装置で、分別毎に所定場所26に搬送され貯留される。この生産システム1は、破砕物を確実に効率よく所定の細骨材とするために、制御装置28によりコントロールされ、調整装置を有するシステムとしている。即ち、2次破砕装置2への投入原料の所定量を、一定に保つようにするための投入量調整装置27が設けられている。
これは、適切な量の投入を継続して行うためのもので、この生産システム1への供給量を常に最大に保持するためのものである。この投入量調整装置27は、3次破砕装置6の電流値で検知し、ホッパー側の貯蔵量を適切に維持するように制御装置28で制御されている。この投入量調整装置27は、2次破砕装置2へ原料を供給する原料供給装置3,30側に設けられている。又、制御装置28では、破砕物の性状により、3次破砕装置6のロータ8の回転速度を変えられるようにしている。
更に、3次破砕装置6内には、デッドストック22のスペースの量を調整する調整手段(図示せず)も備えている。この調整手段は、破砕稼動初期段階で予め破砕効率の最適な状態の位置に調整されて固定されるものである。更に、3次破砕装置6には、前述したようにダスト量調整装置が設けられている。このダスト量調整装置は、砕砂化したときのダスト量を微調整するためのものである。ダスト量を検知するセンサー20が次破砕装置6の排出口側に設けられており、この検知結果でダスト量の濃度が高い場合には、散水装置21が作動し投入シュートを介して散水するようにしている。この散水装置21が作動
すると、ダスト量は減少する。
後段分別装置24には、隙間調整装置29が設けられている。これは篩いの調整装置であり、篩われる破砕物の粒度を調整するためのものである。この篩いの調整を行う隙間調整装置29は、詳細な構造は図示していないが、破砕比の調整を行うアジャストプレートを設けたものである。篩い分けを行うときに粒度調整の必要性が生じたとき、所望の%等のデータを入力し、それに合わせてこのアジャストプレートを移動させて隙間を調整する。このデータ入力等の調整は制御装置28の操作盤により遠隔操作ができるので、破砕稼動中であっても隙間調整を行うことが可能である。このようにして所定の粒度の破砕物を管理可能としている。これらの動作指令は、図に示すように制御装置28を介して制御されるようになっている。
図4は、本生産システム1で生産される塊形状の細破砕物31を単体物として模式的に表示した説明図であるが、本発明においての生産では、実績として個々の塊は、いずれも粒度にかかわらず長辺Xと短辺Yの長さ比が約2以下となっている。即ち、3次破砕装置6を介して最終的に分別されて得られた砕石、砕砂の形状は、大半が丸みを有する塊形状のものであることが示されている。
次表は、本生産システム1において生産された砕石、砕砂を粒度別に分別した場合の生産割合を示す実績表である。粒度10〜20mmのものと、粒度0〜5mmのものの割合が大きい結果となっている。不要とされる粒度5〜10mmのものの割合は小さい。これによると、全てのサイズにおいて整粒されており、余剰品となっている10〜5mmをそれぞれ10mm近辺を砕石へ、5mm近辺を砕砂に振り分けることにより余剰品を産むことなく効率的に増産できる。このことは所望する粒度の砕石、砕砂が効率よく得られており、好ましい結果となっている。
図5〜図7は、図1に示した砕砂、砕石生産システム1により破砕された細破砕物の実施例と、従来のシステムとの比較を示す写真である。この従来のシステムとは、図1に示した生産システムにおいて、3次破砕装置6を配置せずに、2次破砕装置2で破砕された原料を篩にかけて、20mm(呼び径)以上の粒径のものを、全て2次破砕装置2に戻すシステムである。図5は、粒度10〜20mmの砕石の実施例で、従来例との比較で示している。図6は、参考用として表示するものであるが、粒度5〜10mmの原料の実施例で、同様に従来例との比較で示している。図7は、粒度0〜5mmの砕砂の実施例で、従来例との比較で示している。
前述のとおり、これら写真は、細破砕物を粒度別に取りまとめ、従来の現状例と比較し表示した実施例のものである。これによると、従来の破砕物は、大半が不規則、不揃いで、粒度にかかわらず尖った形状の細破砕物となっているが、本生産システム1により生産した破砕物は、大半が規則的で、粒度にかかわらず丸みのある塊形状の細破砕物となっている。丸みのある塊形状の細破砕物は、天然の砂形状に類似し、建設現場等において使用される場合には、粒体が一定であるので安定した剛性のある構築物を得るのに有効である。
また、目的とする粒度が効率的に生産できるので、廃棄する粒度の破砕物が殆ど発生しないので、省資源であり環境によい。図8は、本発明における砕砂、砕石生産システムの他の実施の形態を示すフロー図である。この場合は、生産システム1の原料供給装置50は別置された部位にあり、例えばその部位からコンベア等で1次破砕された原石等の材料が搬送され2次破砕装置2に供給される形態の例である。
図の2次破砕装置2は単体構成で表示しているが、複数の2次破砕装置2であってもよい。又この実施の形態においては、2次破砕装置2からの破砕物を3次破砕装置6に直接供給する構成になっているが、実際はコンベアのみの搬送形態となる。又、図には表示していないが、前述同様に篩い機能を有する1次分配搬送装置を設ける構成としてもよい。この例の場合は、前述の実施の形態に比し、構成が簡素になり比較的硬くない岩石等の原料に適用すると有効である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこの形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能であることはいうまでもない。
1…砕砂、砕石生産システム
2…2次破砕装置
3…原料供給装置
5…前段分別装置
6…3次破砕装置
17…アンビル
22,23…デッドストック
24…後段分別装置
25…戻し搬送経路

Claims (4)

  1. 1次破砕された二酸化ケイ素、酸化アルミニウムを多く含む硬質の天然砕石原料である火成岩を投入するための原料供給装置(3)と、
    供給された前記原料を粗破砕を行うための、偏芯して回転駆動される縦軸である主軸に固定された円錐状のマントルと、フレームに固定された傘状のコーンケープとの間に原料を通して破砕するコーンクラッシャーである2次破砕装置(2)と、
    前記2次破砕装置(2)により破砕された破砕物を、再度破砕して丸み形状の細破砕物とするために、回転駆動される縦型のロータを有し、前記ロータの外周に配置されたアンビル及び破砕物のデッドストックに衝突させる3次破砕装置(6)と、
    前記3次破砕装置(6)で所定粒状に破砕された破砕物を、粒度別に分別するための分別装置(24)と、
    前記分別装置(24)から出た前記3次破砕装置(6)で所定粒形状に破砕されない破砕物を、再度前記2次破砕装置(2)及び/又は前記3次破砕装置(6)へ搬送する戻し用破砕物搬送装置(25)とからなり、
    前記3次破砕装置(6)には、その排出口側にダスト検知センサー(20)が設けられ、ダストが高濃度の場合に投入シュートを介して散水し、ダスト量を調整する散水装置(21)が設けられ、
    前記分別装置(24)には、破砕物の粒度を調節する隙間調整装置(29)が設けられている
    ことを特徴とする砕砂、砕石生産システム。
  2. 請求項1に記載された砕砂、砕石生産システムにおいて、
    前記2次破砕装置(2)により破砕された破砕物を、粒度別に分別するための前段分別装置(5)と、
    前記前段分別装置(5)から出た前記2次破砕装置(2)で所定粒形状に破砕されない破砕物を、再度前記2次破砕装置(2)へ搬送する前段戻し用破砕物搬送装置(7)と
    を有することを特徴とする砕砂、砕石生産システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記丸み形状の細破砕物は、長辺と短辺の長さ比が略2以下の形状の粒形を有する破砕物であることを特徴とする砕砂、砕石生産システム。
  4. 請求項1又は2において、
    前記2次破砕装置(2)は、複数の装置を並列に配置した構成の装置であることを特徴とする砕砂、砕石生産システム。
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