JP5633548B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特に、不正防止を監視可能な遊技機に関する。
従来、この種の遊技機は、開閉可能な筐体本体および蓋体からなる基板ボックスを所定の手段にて封止している。この封止は、不正行為によって封止が破壊された場合に、その破壊状態を認識可能な構成となっている。これによって、遊技機の本体枠を開け、遊技機裏面を見た場合、この封止手段を視認することによって基板ボックスに対する不正行為の有無を認識可能にしている。
特開2002−143503号公報 特公昭49−35905号公報
上述した従来の遊技機においては、基板ボックスに対する不正行為を認識するためには、本体枠を開けなければならない。通常のホール作業では、本体枠を開ける頻度は少ないため、本体枠を開ける作業があるまでは不正行為を発見できないという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、本体枠を開けることなく、基板ボックスに対する不正行為を発見することが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、
遊技機本体裏面に配置され、筐体本体と蓋体とを有し、該筐体本体と蓋体との内部に制御基板を収容した基板ボックスと、
前記基板ボックスの筐体本体と蓋体との開口部位を封止する開口部位封止手段と、
前記遊技機本体前面から視認可能に配設されるタグ部と、前記遊技機本体前面から前記遊技機本体裏面へ形成した経路に挿入されて前記タグ部と前記筐体本体とを連結する連結部材とから構成されており、前記基板ボックスの前記遊技機本体裏面からの取り外し時に前記連結部材による前記筐体本体と前記タグ部との連結が解除されて前記タグ部が落下或いは垂れ下がるように構成されている封止状態認識手段とを備え、
前記経路は、前記遊技機本体裏面から前記遊技機本体前面に向けて下降する傾斜形状に形成されている。
本発明によれば、遊技機本体裏面を確認すること無く、遊技機本体前面から基板ボックスに対する不正行為を認識することが可能な遊技機を提供することができる。
本発明にかかる遊技機を適用したパチンコ遊技機を正面から見て示した正面図である。 パチンコ遊技機を背面から見て示した背面図である。 開口部位封止構造の構成を示した構成図である。 開口部位封止構造の構成を示した構成図である。 パチンコ遊技機のガラス扉枠を開放した状態を斜視した斜視図である。 開口部を正面から見た場合の拡大図である。 開口部位封止構造を照射可能な構成を示した構成図である。 照射された開口部位封止構造の状態を示した図である。 LED制御処理の処理内容を示したフローチャートである。 開口部位封止構造に蛍光塗料を塗布した状態を示した図である。 開口部位封止構造の他の構成を示した構成図である。 開口部位封止構造の他の構成を示した構成図である。 ガラス扉枠を正面から見た場合の正面図である。 傾斜壁カバーの構成を示した構成図である。 傾斜壁カバーの構成を示した構成図である。 間接的に開口部位封止構造の封止状態を認識可能な構成を示した構成図である。 間接的に開口部位封止構造の封止状態を認識可能な構成を示した構成図である。 間接的に開口部位封止構造の封止状態を認識可能な構成を示した構成図である。 間接的に開口部位封止構造の封止状態を認識可能な構成を示した構成図である。 間接的に開口部位封止構造の封止状態を認識可能な構成を示した構成図である。 パチンコ遊技機の上皿扉枠を開放した状態を斜視した斜視図である。 パチンコ遊技機を背面から見て示した背面図である。 開口部を正面から見た場合の拡大図である。
なお、本発明は、上記構成に限られるものではなく、以下の手段を含むものである。
手段0:
遊技機本体裏面に配置される制御基板と、開閉可能な筐体本体と蓋体とを有し、同筐体本体と蓋体との内部に上記制御基板を収容可能な基板ボックスと、上記基板ボックスの筐体本体と蓋体との開口部位を封止する開口部位封止手段と、上記開口部位封止手段による上記基板ボックスの封止状態を遊技機本体前面から認識可能にする封止状態認識手段とを具備する構成としてある。
上記のように構成した手段0にかかる発明においては、遊技機本体裏面に配置される制御基板を基板ボックスに収容する。この基板ボックスは、開閉可能な筐体本体と蓋体とから構成されており、制御基板を内部に収容し、筐体本体と蓋体とを閉じることによって同制御基板を収容する。ここで、基板ボックスに収容された制御基板に対する不正行為を防止するために開口部封止手段によって、基板ボックスの筐体本体と蓋体との開口部位を封止する。そして、封止状態認識手段にて、この開口部位封止手段による封止状態を遊技機本体前面から認識可能にする。このように、基板ボックスの封止状態を遊技機本体前面から認識可能とすることにより、遊技機本体裏面を確認すること無く、基板ボックスに対する不正行為を発見することが可能になる。
手段1:
上記手段0にかかる発明において、上記封止状態認識手段は、上記開口部位封止手段による上記基板ボックスの封止状態を視認可能とすることによって直接的に同封止状態を認識可能にする構成とする。これによって、封止状態が正常であるか、不正行為がなされているかを直接的に視覚にて確認することが可能になる。
手段2:
封止状態を直接的に視覚にて確認することが可能な構成として、上記手段1に記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、上記遊技機本体前面から遊技機本体裏面に貫通させて形成した開口部を有し、同開口部を介して同遊技機本体前面から遊技機本体裏面側を視認可能にするとともに、上記開口部位封止手段は、この開口部に対面して配置される構成とする。これによって、開口部を介して開口部位封止手段の封止状態を直接、視覚にて確認することが可能になる。
手段3:
開口部の具体的形成位置の一例として、上記手段1または手段2のいずれかに記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、上記開口部が遊技板に形成されるとともに、上記開口部位封止手段は、同遊技板に形成された開口部に対面して配置される構成とする。これによって、遊技板の開口部を介して開口部封止手段の封止状態を視認することが可能になる。
手段4:
開口部の具体的形成位置の他の一例として、上記手段1〜手段3のいずれかに記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、上記開口部が本体枠に形成されるとともに、上記開口部位封止手段は、同本体枠に形成された開口部に対面して配置される構成とする。これによって、本体枠の開口部を介して開口部封止手段の封止状態を視認することが可能になる。
手段5:
開口部の具体的形成位置の他の一例として、上記手段1〜手段4のいずれかに記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、上記開口部が遊技板および機構板に連通して形成されるとともに、上記開口部位封止手段は、同遊技板および機構板に連通して形成された開口部に対面して配置される構成とする。これによって、遊技板および機構板の開口部を介して開口部封止手段の封止状態を視認することが可能になる。
手段6:
基板ボックスの具体的設置位置の一例として、上記手段0〜手段5のいずれかに記載の遊技機において、上記基板ボックスは、遊技板に設置される構成とする。
手段7:
基板ボックスの具体的設置位置の他の一例として、上記手段0〜手段5のいずれかに記載の遊技機において、上記基板ボックスは、本体枠に設置される構成とする。
手段8:
基板ボックスの具体的設置位置の他の一例として、上記手段0〜手段5のいずれかに記載の遊技機において、上記基板ボックスは、機構板に設置される構成とする。
手段9:
ホールの作業員が開口部位の封止状態を視認しやすいと好適である。そこで、上記手段0〜手段8のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部位封止手段は、略透明に形成される構成とする。このように、略透明に形成することによって、不正行為がなされたか否かを判別し易くすることができる。
手段10:
開口部を介して遊技機本体前面から遊技機本体裏面に粉塵等が入り込むことを防止することが可能な構成の一例として、上記手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部には、略透明に形成された覆蓋板が嵌め込まれる構成とする。これによって、視界を遮ることなく、粉塵等の入り込みを防止することができる。
手段11:
ここで、開口部位封止手段をより視認し易くすることが可能な構成の一例として、上記手段10に記載の遊技機において、上記覆蓋板は、凸レンズにて形成された拡大鏡の構成とする。これによって、拡大された開口部位封止手段を視認することが可能となり、開口部位封止手段の封止状態をより確認し易くすることが可能になる。
手段12:
遊技者の視界から開口部を見えなくするための手法の一例として、上記手段1〜手段11のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部には、上方から下方に向けて内部が視認可能な複数の傾斜壁を設けた覆蓋板が嵌め込まれる構成とする。かかる覆蓋板を開口部に嵌め込み、遊技板において遊技者の目線より上方にこの開口部を形成することによって、遊技者の視界を傾斜壁の壁面によって遮ることができる。また、通常、ホールを見回る作業員は、上方向からの目線で遊技機を見るため、この傾斜壁に遮られることなく、封止状態を視認することができる。
手段13:
遊技者の視界から開口部を見えなくするための手法の他の一例として、上記手段1〜手段11のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部には、遊技機外側から遊技機内側に向けて内部が視認可能な複数の傾斜壁を設けた覆蓋板が嵌め込まれる構成とする。かかる覆蓋板を開口部に嵌め込むことによって、遊技者の視界を傾斜壁の壁面によって遮ることができる。また、ホールを見回る作業員は、遊技機の横方向から傾斜壁に遮られることなく、封止状態を視認することができる。
手段14:
遊技者の目線を遮る傾斜壁に遊技板と同様な装飾を行えば、遊技者に開口部の存在を認識させなくすることができる。そこで、上記手段12または手段13のいずれかに記載の遊技機において、上記覆蓋板は、上記傾斜壁の外側に所定の装飾がなされている構成とする。これにより、遊技者は遊技に集中することが可能になる。
手段15:
封止状態をより視認し易くすることが可能な手法の一例として、上記手段0〜手段14のいずれかに記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、上記開口部位封止手段を照射する発光手段を有する構成とする。これにより、ホールの作業員は封止状態を確実に視認することが可能になる。
手段16:
発光手段に適用して好適な具体的構成の一例として、上記手段15に記載の遊技機において、上記発光手段は、LEDにて形成される構成とする。省電力にて照射することが可能であるとともに、基板ボックスに収容された制御基板にこのLEDを配設すれば、LEDに対する電源供給等の構成を簡素化することが可能になる。
手段17:
上述したように、外部から光を照射して、封止状態を視認し易くすることも可能であるが、自発的に光らせて、封止状態を視認し易くするようにしても良い。そこで、上記手段15に記載の遊技機において、上記開口部位封止手段は、上記開口部に向けた側に蛍光塗料が塗布されている構成とする。これにより、簡易な手法で、封止状態を視認し易くすることが可能になる。
手段18:
上述してきた開口部を形成する位置は特に限定されるものではない。一方、このような封止状態の確認は、ホールの作業者による遊技機のメンテナンス作業時に行うことができれば良いとも考えられる。そこで、上記手段1〜手段17のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部は、遊技機本体前面に配設されるガラス扉枠の裏側に形成される構成とする。これにより、メンテナンス時(掃除、クギ調整、玉詰まり処置等)にガラス扉枠を開けたときに、併せて封止状態を視認することができて好適である。
手段19:
このようにガラス扉枠の裏側に開口部を形成した場合、発光手段を常時照射しておくと省電力に寄与できない。そこで、上記手段15に記載の遊技機において、上記発光手段は、上記ガラス扉枠の開閉動作に連動し動作するとともに、開動作時に上記開口部位封止手段を照射する構成とする。これにより、省電力化を図ることが可能になる。
手段20:
基板ボックスを封止する際の具体的手法の一例として、上記手段0〜手段19のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部位封止手段は、上記筐体本体あるいは上記蓋体の何れか一方にネジ穴を形成し、他方にナット保持部を形成するとともに、同ネジ穴からナット保持部にワンウェイネジを装着することによって上記開口部位を封止する構成とする。
手段21:
また、基板ボックスを封止する際の他の具体的手法の一例として、上記手段0〜手段19のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部位封止手段は、上記筐体本体あるいは上記蓋体の何れか一方に断面略くの字形状に屈曲されるとともに先端がくの字の内側に向けて折り曲げられた係合部を有する金属係合片を先端方向から挿入可能な金属係合片挿入部を形成し、他方に上記挿入される金属係合片の上記係合部を係合可能な金属係合片係合部を形成するとともに、同金属係合片挿入部から金属係合片係合部に金属係合片を装着することによって上記開口部位を封止する構成とする。
手段22:
さらに、基板ボックスを封止する際の他の具体的手法の一例として、上記手段0〜手段19のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部位封止手段は、上記筐体本体あるいは上記蓋体の何れか一方に形成された断面略中空形状であり、同筐体本体あるいは同蓋体と対面する側に開口を有する第一樹脂成形部を形成し、他方に形成された断面略中空形状であり、閉時に上記第一樹脂成形部の開口と対面する開口を有する第二樹脂成形部を形成するとともに、上記第一樹脂成形部および第二樹脂成形部に樹脂を注入し、上記各断面略中空形状および各開口にて、樹脂を略ひょうたん型形状に成形させつつ硬化させることによって上記開口部位を封止する構成とする。
手段23:
上述した手法によって基板ボックスを封止した場合に、開口部を介して封止状態を視認し易くすることが可能な配置方法の一例として、上記手段20または手段21のいずれかに記載の遊技機において、上記開口部位封止手段は、上記開口部に対して上記ワンウェイネジもしくは上記金属係合片の装着方向を略垂直に向けて配置される構成とする。これにより、ネジ方向等から封止状態を視認することができるため、不正行為の有無をより把握し易くすることができる。
手段24:
上述してきた発明においては、開口部位封止手段の封止状態を直接的に視覚にて確認し、不正行為の有無を把握することができる構成を開示した。一方、封止状態を認識する手法は、直接的に封止状態を視覚にて確認する手法に限られず、間接的に確認する手法も勘案できる。そこで、上記手段0に記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、上記開口部位封止手段による上記基板ボックスの封止状態を間接的に認識可能にする構成とする。
手段25:
ここで、間接的に基板ボックスの封止状態を認識できる手法の一例として、上記手段24に記載の遊技機において、上記封止状態認識手段は、遊技機前面に配設されるタグ部と、同遊技機本体前面から遊技機本体裏面に形成した経路を介して同タグ部と遊技機本体裏面の基板ボックスの筐体本体あるいは蓋体の何れか一方に連結する連結部材とから構成されるとともに、同連結部材は、同基板ボックスの開時に離脱可能である構成とする。このように、連結部材が基板ボックスから離脱すると、タグ部は遊技機本体前面において、落下したり、垂れ下がったりする。これにより、ホールの作業員は、基板ボックスに不正行為がなされたか否かを判別することができる。すなわち、タグ部の状態によって、間接的に封止状態を認識することができる。また、このように、基板ボックスの筐体本体あるいは蓋体の何れか一方に連結しておくことによって、基板ボックスそのものを取り外されたとしても、タグ部は遊技機本体前面にて落下もしくは垂れ下がり、不正を発見することができる。
手段26:
タグ部の落下もしくは垂れ下がりを促進することが可能な経路の形状の一例として、上記手段25に記載の遊技機において、上記遊技機本体前面から遊技機本体裏面に形成した経路は、同遊技機本体裏面から遊技機本体前面に向けて下降する傾斜形状に形成されている構成とする。このように、経路を傾斜形状にすることによって、タグ部の重さによって、同タグ部を落下あるいは垂れ下がりし易くすることができる。
手段27:
タグ部が落下したときに遊技不能にしてしまえば、不正行為のなされた遊技機にて不正に賞金を稼ぐことをできなくすることができる。そこで、上記手段25または手段26のいずれかに記載の遊技機において、上記タグ部は、上記遊技機本体前面に落下した際、遊技球の流路に落下することによって、流路を塞ぐことが可能な位置に配設される構成とする。これによって、不正に賞金を稼ぐ行為自体を防止することが可能になる。
手段28:
上述してきた遊技機は、遊技機本体裏面に制御基板が配設されるものであれば特に限定されるものではない。そこで、本発明にかかる遊技機を適用する具体的機種の一例として、上記手段0〜手段27のいずれかに記載の遊技機において、当該遊技機は、パチロットである構成とする。このパチロットはパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであり、その基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
手段29:
また、他の具体的機種の一例として、上記手段0〜手段27のいずれかに記載の遊技機において、当該遊技機は、スロットマシンである構成とする。このスロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
以上説明したように手段0にかかる発明は、遊技機本体裏面を確認すること無く、遊技機本体前面から基板ボックスに対する不正行為を認識することが可能な遊技機を提供することができる。
また、手段1にかかる発明によれば、封止状態を直接的に視覚にて確認することによって不正行為を認識することが可能になる。
また、手段2にかかる発明によれば、開口部を介して封止状態を視認することができる。
さらに、手段3にかかる発明によれば、遊技板の開口部を介して封止状態を視認することができる。
さらに、手段4にかかる発明によれば、本体枠の開口部を介して封止状態を視認することができる。
さらに、手段5にかかる発明によれば、遊技板および機構板の開口部を介して封止状態を視認することができる。
さらに、手段6にかかる発明によれば、基板ボックスが設置される位置の具体的態様を提示することができる。
さらに、手段7にかかる発明によれば、基板ボックスが設置される位置の他の具体的態様を提示することができる。
さらに、手段8にかかる発明によれば、基板ボックスが設置される位置のさらに他の具体的態様を提示することができる。
さらに、手段9にかかる発明によれば、封止部分を略透明に形成することによって不正行為の有無を把握し易くすることができる。
さらに、手段10にかかる発明によれば、開口部の視界を遮ることなく、粉塵等が出入りしないようにすることができる。
さらに、手段11にかかる発明によれば、開口部位封止手段を拡大して視認可能とすることによって、より封止状態を確認し易くすることが可能になる。
さらに、手段12にかかる発明によれば、遊技者に開口部の存在を認識させないようにすることができる。
さらに、手段13にかかる発明によれば、遊技者に開口部の存在を認識させないようにすることができる。
さらに、手段14にかかる発明によれば、遊技者に開口部の存在を認識させないようにすることができる。
さらに、手段15にかかる発明によれば、封止状態をより視認し易くすることができる。
さらに、手段16にかかる発明によれば、簡易な構成で照射を行うことが可能になる。
さらに、手段17にかかる発明によれば、簡易な構成で封止状態を視認し易くすることができる。
さらに、手段18にかかる発明によれば、ガラス扉枠を開けた際に、封止状態を確認することが可能になる。
さらに、手段19にかかる発明によれば、省電力化を図ることが可能になる。
さらに、手段20にかかる発明によれば、封止方法の具体的一例を提示することができる。
さらに、手段21にかかる発明によれば、封止方法の他の具体的一例を提示することができる。
さらに、手段22にかかる発明によれば、封止方法のさらに他の具体的一例を提示することができる。
さらに、手段23にかかる発明によれば、封止部分をより見易くすることができる配置方向を提示することができる。
さらに、手段24にかかる発明によれば、封止状態を間接的に確認することによって不正行為を認識することが可能になる。
さらに、手段25にかかる発明によれば、遊技機本体前面に配設されたタグ部の状態によって封止状態を認識することが可能になる。
さらに、手段26にかかる発明によれば、タグ部を落下あるいは垂れ下がりし易くすることができる。
さらに、手段27にかかる発明によれば、不正行為を働いた後に遊技を行うことをできなくすることができる。
さらに、手段28にかかる発明によれば、遊技機に適用可能な具体的機種の一例を提示することができる。
さらに、手段29にかかる発明によれば、遊技機に適用可能な他の具体的機種の一例を提示することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。(1)パチンコ遊技機の構成:(2)開口部位封止構造の封止状態を直接的に認識可能な構成:(3)開口部位封止構造の封止状態を間接的に認識可能な構成:(4)まとめ:
(1)パチンコ遊技機の構成:
図1は、本発明にかかる遊技機を適用したパチンコ遊技機を正面から見て示した正面図である。同図において、パチンコ遊技機1の外枠10は、鋼材をプレス加工あるいは木材枠を組み合わせて形成されている。この外枠10は、矩形板状の樹脂製の本体枠20よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有している。この本体枠20は、矩形開口10aの図に向かって左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着されている。この本体枠20の上部には、矩形板状の遊技板30が取り付けられている。また、本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製の流路板50とが取り付けられている。さらに、当該流路板50の前面側にて下皿70が本体枠20に取り付けられている。遊技板30の前面には、下端中央から右巻きに概略一回転する外枠レールが前方へ立設されており、この外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技領域31となっている。
この遊技領域31には、図示していないが、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されている。遊技板30の前面側には、樹脂製のガラス扉枠60が本体枠20の左端にて枢支されている。このガラス扉枠60には、遊技領域31を対面してガラス61が嵌め込まれているとともに、ガラス61の周囲を取り囲むように装飾ランプ62および上皿63が配設されている。また、ガラス扉枠60の下方の本体枠20には、発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り付けられている。この発射機構40は、発射ハンドル41の回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技板30に向けて放出する。放出された遊技球は、流路板50の前面側に取り付けられた遮蔽板と一対の仕切板とで囲まれた発射経路を通過した後、遊技板30の前面側に立設された外側レールと内側レールとの間を通り抜けて、遊技領域31に投入される。
図2は、パチンコ遊技機1を背面から見て示した背面図である。同図において、遊技板30の背面側では、矩形筺状に形成された樹脂製の機構板80が本体枠20の図右端上部にて枢支されている。機構板80も、図右端において本体枠20の背面との間に設けられたヒンジ金具により支持されており、このヒンジを支軸として、同図における紙面手前側へ開閉可能となっている。この機構板80は、上部に遊技球の流路を形成する流路部82を備えており、この流路部82には、遊技球タンク120やタンクレール100が装着されている。また、機構板80の右側部には遊技球を下方に向かって払い出す払い出し装置ユニット83が取り付けられている。この払い出し装置ユニット83は、計数カウンタにより払い出し球をカウントして所定数の遊技球を払い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール100からの遊技球を遊技球払い出し機構83aに誘導するカーブ状に設けられた流路83b、遊技球払い出し機構83aから払い出された遊技球を上皿63や下皿70に誘導する流路83cを備えている。
遊技球払い出し機構83aは、内蔵するモータの回転により、遊技球を1個単位で放出可能となっている。そして、流路部82に装着された遊技球タンク120から下方へ流出する遊技球が、タンクレール100内を図2の左側から右側へ移動し、払い出し装置ユニット83内を流下して上皿63や下皿70に払い出されるようになっている。ここで、当該パチンコ遊技機1の背面には、パチンコ遊技機1の各種制御を司る制御基板を収容した基板ボックス130が背面側から視認できるように装着されている。本実施形態において、同基板ボックス130は、長辺の一辺に形成した蝶番機構にて、筐体本体と蓋体とが開閉可能になっており、両方の短辺には、この筐体本体と蓋体とを封止するための開口部位封止構造が採用されている。ここで、当該開口部位封止構造に適用される一例を図3および図4の構成図に示す。
図において、基板ボックス130は、樹脂製の筐体本体131と、蓋体132とから構成されており、基板ボックス130における開口縁部には四ヶ所に開口部位封止構造133が形成されている。開口部位封止構造133は、蓋体132の側の突出片133aと、筺体本体131の側のナット保持部133bとから構成されている。そして、突出片133aにはネジ140を貫通させる貫通穴133a1が形成されている。このネジ140の軸部は、先端にのみ雄ネジ部140aが形成されており、その途中には雄ネジを形成していない延長部140bとなっている。一方、ナット保持部133bには、内周面に雌ネジ部133b1を形成した筒状のインサートナット133b2が嵌入されており、このインサートナット133b2の長さは概ね延長部140bよりも僅かに短めとしてあるとともに、インサートナット133b2のさらに奥側にはドーナツ状の板バネ部材133b3が挿入されている。
上記構成において、筺体本体131に蓋体132を位置合わせし、突出片133aと、ナット保持部133bとが重なり合ったら、突出片133aの貫通穴133a1に対してネジ140を挿入していき、インサートナット133b2に螺合させる。ネジ140を回転していくと、雄ネジ部140aは、インサートナット133b2の雌ネジ部133b1に螺合していくが、ネジ140には延長部140bが形成してあるので、ある時点で同雄ネジ部140aはインサートナット133b2を貫通する。また、貫通した時点で雄ネジ部140aは板バネ部材133b3をも貫通し、同板バネ部材133b3にて奥方向に付勢される。そして、貫通直後の状態が筺体本体131と蓋体132とが密閉された封止状態となる。
この後、筺体本体131から蓋体132を外そうとして、ネジ140を逆方向に回転させても、雄ネジ部140aは板バネ部材133b3にて奥方向に付勢されているのでインサートナット133b2の雌ネジ部133b1に螺合しない。このため、ネジ140を外すことはできず、筺体本体131から蓋体132を外すことはできない。必要に応じて開口する唯一の手法は、樹脂製の突出片133aとナット保持部133bのいずれかあるいは両方を破断させることである。図示した基板ボックス130の場合、四対の開口部位封止構造が備えられており、メインテナンスの必要で開口しなければならない場合に対応している。このように封止された基板ボックス130は、パチンコ遊技機1の背面側から直に視認できる位置に配設されているため、メンテナンスのためにパチンコ遊技機1を開いたときには容易に視認できる。従って、基板ボックス130内に手を加えるなどのために、開口部位封止構造133の突出片133aやナット保持部133bを破損させるなどの不正行為が行われた場合、次のメンテナンス時に発見可能になっている。
かかる場合、パチンコ遊技機1の背面側を視認するために、本体枠20を開放する必要がある。本体枠20を開放する作業は、閉店後のメンテナンスや、休日のメンテナンスの場合に行われるため、突出片133aやナット保持部133bを破損させるなどの不正行為が行われた場合、本体枠20を開放するまで、発見できないという問題があった。一方、ホールの作業員は、閉店後にホールを巡回し、遊技板30の清掃や、遊技板30上に配設されたクギ等の調整や、球詰まりの処置を行うため、ガラス扉枠60を開放する機会が多い。従って、このガラス扉枠60を開放したときに、基板ボックス130の開口部位封止構造133の封止状態を認識可能にすると、ガラス扉枠60を開放しただけで、開口部位封止構造133に対する不正行為を発見することが可能となり好適である。そこで、本実施形態においては、ガラス扉枠60の裏側と対面する領域にパチンコ遊技機1の本体前面から裏面に向けて開口部位封止構造133が視認可能な開口部を設け、ホールの作業員が閉店後の通常業務である諸作業を行うために、ガラス扉枠60を開放した際に、当該開口部位封止構造133の突出片133aおよびナット保持部133bの封止状態を視認によって認識できる構成を採用する。
(2)開口部位封止構造を視認可能な構成:
図5は、パチンコ遊技機1のガラス扉枠60を開放した状態を斜視した斜視図である。同図においては、ガラス扉枠60を開放した状態を示している。ガラス扉枠60を開放すると、外枠10に装着されるとともに、遊技領域31部分が略円形形状に開口された本体枠20が現れる。本実施形態においては、この本体枠20にパチンコ遊技機1の前面から裏面に貫通する開口部150を形成する。この開口部150は、パチンコ遊技機1の背面に配設された基板ボックス130の開口部位封止構造133に対面する位置に形成されており、必要に応じて、本体枠20、遊技板30、機構板80に形成した開口形状にて構成される。図6は、開口部150を正面から見た場合の拡大図を示している。
このように、開口部150を介して、基板ボックス130の開口部位封止構造133が視認可能になっているため、ホールの作業員は、ガラス扉枠60を開放させるとともに、この開口部150から開口部位封止構造133を視認することによって、封止状態を認識することが可能になる。これによって、閉店後にホールを巡回し、上述した諸作業を行いながら、基板ボックス130に対する不正行為をチェックすることが可能となり、営業中においても行われ得る基板ボックス130に対する不正行為を早期に発見することが可能となる。また、本実施形態においては、開口部150に樹脂製の透明カバー150aを嵌め込み、視界を遮ることなく、この開口部150を介して、粉塵等がパチンコ遊技機1の前面から裏面に入り込んでしまうことを防止している。ここで、この透明カバー150aを凸レンズにて形成し、拡大鏡の機能を備えさせても良い。これにより、開口部位封止構造133を拡大して視認することが可能となり、同開口部位封止構造133の封止状態をより確認し易くなって好適である。
上述した実施形態においては、開口部150を介して、開口部位封止構造133の封止状態を視認する構成を採用した。この開口部位封止構造133は、透明の樹脂製にて形成することによって、突出片133aやナット保持部133bが破損されるなどの不正行為が行われた場合、その状態を視認し易くなっている。しかし、パチンコ遊技機1の背面は暗いため、必ずしも開口部位封止構造133を視認し易いとは言い難い。そこで、この開口部位封止構造133を照射することによって、明確に当該開口部位封止構造133の封止状態を視認することができると好適である。図7は、このように開口部位封止構造133を照射することが可能な構成の一例を示した構成図である。
同図において、基板ボックス130の筐体本体131の内部には、制御基板134が配設され、かかる状態の筐体本体131に蓋体132を覆蓋することにより、制御基板134は、基板ボックス130に収容される。本実施形態においては、この制御基板134上であって、開口部位封止構造133に近い所定位置にLED135を配設する。そして、このLED135を発光させることによって、開口部位封止構造133を照射する。すると、図8に示すように、開口部150を介して視認できる開口部位封止構造133は、LED135の発光により照らし出されることとなり、ホールの作業員は、LED135の発光に浮かび上がった同開口部位封止構造133を視認することによって、容易にその封止状態を認識することが可能になる。
一方、ホールの作業員が開口部位封止構造133の封止状態を視認するタイミングは、上述した実施形態においては、ガラス扉枠60が開放された場合である。そこで、ガラス扉枠60が開放された場合にのみ、LED135を発光させるように、制御処理を実行すると、省電力に寄与することができて好適である。図9は、制御基板134の図示しないCPUによって実行されるこのLED制御処理の処理内容を示したフローチャートである。ここで、かかる場合、ガラス扉枠60の開放を検知可能な所定のセンサーが制御基板134に入力されていることを前提とする。同図において、上述したセンサーの状態を検出して、ガラス扉枠60の開閉状態を取得する(ステップS100)。そして、ガラス扉枠60が開状態であるか否かを判別し(ステップS105)、開状態であると判別されたら、LED135を発光させることによって、開口部位封止構造133を照射する(ステップS110)。
ここで、上述した実施形態では、開口部位封止構造133をLED135の発光にて照射することによって、視認時に同開口部位封止構造133を浮かび上がらせる構成を採用した。このように、開口部位封止構造133を視認し易くするために、浮かび上がらせる手法は、LED135にて照射する手法に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、開口部位封止構造133の開口部150に対面する側に蛍光塗料136を塗布することによって、開口部位封止構造133を視認しやすく浮かび上がらせるようにしても良い。
上述してきた実施形態においては、開口部位封止構造133を概略突出片133aとナット保持部133bと、いわゆるワンウェイネジを構成するネジ140とにより構成し、基板ボックス130の筐体本体131と蓋体132とを封止する手法を示した。このように、基板ボックス130の筐体本体131と蓋体132とを封止する手法は、特に限定されるものではなく、適宜選択可能である。図11は、開口部位封止構造133に採用して好適な他の手法の一例を示した断面構成図である。同図において、筺体本体131には、複数の操作子保持部131aが形成されている。この操作子保持部131aは、スライドして装着されてくる蓋体132に対面するように立設して形成されており、同蓋体132と対面する反対面に凹部131a1を開口して形成してある。
ここで、操作子保持部131aは透明の樹脂で形成されている。凹部131a1の奥壁には互いに平行なスリット(貫通穴)131a2,131a2が形成してあり、二つのスリット131a2,131a2で挟まれる部分131a3は、断面が略台形に形成されている。また、凹部131a1の内周面は奥方へ向かうほど開口径が狭まるようなテーパー形状に形成されている。そして、凹部131a1と反対の面には、スリット131a2,131a2の開口部の外側から蓋体132の側に向かって板状の壁部131a4,131a4が立設されている。一方、樹脂製操作子137は、凹部131a1内に挿入できる大きさの略皿状に透明の樹脂にて形成されており、周囲の壁面は凹部131a1の内周壁面のテーパー形状に沿うように前方へ向かうほど徐々に幅狭となる傾斜面に形成されている。
皿状とした内側には断面略くの字形に屈曲した金属製係合片137aが保持されている。同金属製係合片137aは帯状の板材を断面略くの字形に屈曲させるとともに両端を内側に鋭角に折り返して形成されている。かかる構成にて、樹脂製操作子137は、金属製係合片137aを保持した状態で操作子保持部131aの凹部131a1内に挿入される。このとき、折り返し端137bは、スリット131a2を通過するときに撓めて押し込められることになり、一旦、通過すると折り返し端137bがスリット131a2の間の部分131a3に引っかかるので抜け出なくなる。一方、蓋体132の側には、操作子保持部131aに対面するように固定受け構造132aが形成されている。固定受け構造132aの側にもスリット131a2に対面するように、スリット132bが形成されているが、このスリット132bの開口は広くなっており、操作子保持部131aの側から立設されている板状の壁部131a4も当該スリット132b内に挿入できるようになっている。
従って、壁部131a4がスリット132b内に挿入された時点では実質的にスリット131a2と同等の開口幅となる。固定受け構造132aの側でもスリット132bの間には断面台形形状の被係合部132cが形成されている。被係合部132cには操作子保持部131aに対面する側で開口を大きくし、反対の側で開口を狭めるようにテーパー状の傾斜面が形成してある。また、操作子保持部131aに対面する側と反対の側の面には凹部が形成してある。上述した傾斜面は、金属製係合片137aにおける折り返し端137bを挿入しやすくするために形成され、凹部はスリット132bを通過した折り返し端137bの先端が入り込んで食い込んで抜けにくくするために形成され、これによって、筐体本体131と蓋体132とが封止されることになる。
さらに、開口部位封止構造133の他の手法の一例として、樹脂によって開口部位封止構造133を構成する態様について説明する。図12は、樹脂によって、基板ボックス130の筐体本体131と、蓋体132とを封止することが可能な構成を示した構成図である。同図においては、筐体本体131のナット保持部133bに略中空形状の樹脂成形部A1を形成する。そして、蓋体132の突出片133aに略中空形状の樹脂成形部A2を形成する。ここで、樹脂成形部A1の蓋体132側には開口A11を形成するとともに、樹脂成形部A2の筐体本体131側には開口A21を形成する。この開口A11と開口A21は、筐体本体131と蓋体132とが重なり合わされた場合に対面し、樹脂成形部A1と、樹脂成形部A2とを連通させる。
また、樹脂成形部A2は外側に向けて開口A22が形成されている。かかる構成において、開口A22から樹脂を注入する。この開口A22から注入された樹脂は、開口A21、開口A11を通過して、樹脂成形部A1に滞留されていく。そして、逐次滞留されていく樹脂が樹脂成形部A1および樹脂成形部A2を充填すると、樹脂の注入を止める。この樹脂は、時間が経過していくと硬化する性質を有するものであり、硬化した樹脂は、樹脂成形部A1および樹脂成形部A2において、開口A11および開口A21を介して略ひょうたん形状に形成される。この略ひょうたん形状に形成された樹脂によって、筐体本体131と蓋体132とが封止されることになる。
上述した実施形態においては、ガラス扉枠60の裏側に開口部150を配置し、ホールの作業員が閉店後にガラス扉枠60を開放し、遊技板30の清掃等を行う際に、併せて開口部150を介して基板ボックス130の開口部位封止構造133を視認して封止状態を認識可能にした。このような開口部150は、ガラス扉枠60の裏側に配置しても良いし、むろん、ガラス扉枠60に形成し、ガラス扉枠60を開放することなく、基板ボックス130の開口部位封止構造133を視認してその封止状態を認識できるようにしても良い。かかる場合におけるガラス扉枠60を正面から見た正面図を図13に示す。
同図においては、ガラス扉枠60に開口部151を形成し、必要に応じて遊技板30、本体枠20、機構板80に形成された開口部150と連通して、パチンコ遊技機1の前面から裏面を見ることができるようにする。これによって、ガラス扉枠60を開放することなく、基板ボックス130の開口部位封止構造133を視認して、その封止状態を認識することができるため、ホールの作業員は、巡回中に、この開口部151をのぞき込むだけで良くなる。一方、このように、ガラス扉枠60自体に開口部151を形成してしまうと、パチンコ遊技機1の前面に施された装飾が損なわれてしまうこともあり得る。そこで、この開口部151に図14および図15に示す傾斜壁カバー151aおよび傾斜壁カバー151bを嵌め込む。同図において、傾斜壁カバー151aには、上方向から下方向に向けて傾斜する傾斜壁151cが複数形成されるとともに、傾斜壁カバー151bには、パチンコ遊技機1の中央方向から外側方向に向けて形成する傾斜壁151dが形成されている。
このように、傾斜壁151c、151dを形成することによって、遊技者の目線においては、傾斜壁が視界を遮り、開口部位封止構造133を見えないようにすることができる。一方、ホールの作業員の目線においては、傾斜壁151c間、若しくは、傾斜壁151d間を介して、基板ボックス130の開口部位封止構造133を視認可能にすることができる。これによって、遊技者の視界から開口部位封止構造133を除外することができるようになる。このとき、傾斜壁151c、151dの外側にガラス扉枠60と同様の装飾を施しておけば、遊技者に開口部151を意識させないようにすることが可能になる。
(3)開口部位封止構造の封止状態を間接的に認識可能な構成:
上記説明してきた実施形態は、開口部150若しくは開口部151を介して、基板ボックス130の開口部位封止構造133を直接的に視認し、その封止状態を認識する構成を採用した。一方、開口部位封止構造133の封止状態を認識する手法は、直接的に開口部位封止構造133を視認する手法に限定されるものではなく、間接的に開口部位封止構造133の封止状態を認識する手法も勘案することができる。そこで、このように間接的に開口部位封止構造133の封止状態を認識することが可能となる構成の一例を図16および図17に示す。同図においては、タグ部200と、連結部材201とから構成される部材を、必要に応じて、遊技板30、本体枠20、機構板80に形成された経路203にこの部材の連結部材201を挿入するとともに、連結部材201の端部を基板ボックス130に固定部202にて固定する。
このとき、パチンコ遊技機1のガラス扉枠60を開放した状態では、タグ部200が本体枠20の所定位置に固定されている。一方、基板ボックス130の開口部位封止構造133を破損させたり、基板ボックス130自体を取り外そうとする不正行為が行われると、固定部202が破損し、連結部材201が基板ボックス130が離脱する。これによって、タグ部200が垂れ下がったり、若しくは、タグ部200および連結部材201が落下する。すなわち、ホールの作業員は、このタグ部200等の状態を介して間接的に基板ボックス130の封止状態を認識することが可能になり、タグ部200が垂れ下がっていたり、落下していた場合は、基板ボックス130に何らかの不正行為がなされたと判断することが可能になる。
このように間接的に開口部位封止構造133の封止状態を認識することが可能な手法の他の一例について、図18〜図20にその構成を示す。同図において、本体枠20の垂直方向に断面略四角形に形成された略中空形状の落下経路210を形成し、この落下経路210に、同落下経路210を落下可能な略四方体の遮蔽部材211を挿入する。そして、基板ボックス130の遊技板30側に支持部材212を立設するとともに、本体枠20および遊技板30若しくは機構板80に形成した支持部材挿入経路213に、この支持部材212を挿入しつつ、同支持部材212の端部にて遮蔽部材211が落下しないように支持する。また、この落下経路210は下方端が発射棹214の前方に位置するように配設され、落下経路210を落下してきた遮蔽部材211は、発射棹214の手前に形成された遮蔽構造215に収容される。
この遮蔽構造215は、発射経路216の経路幅T1(略遊技球の直径)より若干大きな幅T2に形成されているとともに、遮蔽部材211もこの幅T2と同等の幅を有しており、上述したように、当該遮蔽部材211は落下しつつ、遮蔽構造215に収容される。このように遮蔽構造215に遮蔽部材211が収容されると、発射棹214の手前に遊技球が供給されなくなり、遊技ができなくなる。すなわち、基板ボックス130になんらかの不正行為が行われ、遮蔽部材211が遮蔽構造215に収容され、遊技不能になることによって、間接的に不正行為が行われたことを認識することが可能になる。かかる実施形態を採用することにより、不正行為のあったパチンコ遊技機1においては、遊技をできなくすることが可能となり、好適である。ここで、この遮蔽部材211が本発明にかかるタグ部を構成し、支持部材212が本発明にかかる連結部材を構成する。
上述した実施形態においては、図5に示すとおり、ガラス扉枠60を開放することによって、本体枠20にパチンコ遊技機1の前面から裏面に貫通して形成した開口部150を介して、基板ボックス130の開口部位封止構造133の封止状態を視認可能にし、諸作業のためにガラス扉枠60を開放しつつ、同時にこの開口部位封止構造133の封止状態を認識することを可能にした。ここで、かかる実施形態においては、ガラス扉枠60は、上皿63が一体成形されている構成を採用した。パチンコ遊技機1の機種によっては、上皿扉枠がガラス扉枠とは別個に形成されるとともに、本体枠20に枢支され、当該本体枠20に対して開閉可能になっているものもある。このような、パチンコ遊技機1においては、上皿63の清掃等の作業のため、上皿扉枠が開放される機会が多い。このとき、上皿扉枠を開放した際に、基板ボックス130の開口部位封止構造133の封止状態を視認することができると好適である。
図21は、パチンコ遊技機1のガラス扉枠60とは別個に形成された上皿扉枠を開放した状態を斜視した斜視図である。同図においては、上皿扉枠63aを開放した状態を示している。上皿扉枠63aを開放すると、外枠10に装着されるとともに、遊技領域31部分が略円形形状に開口された本体枠20が現れる。そして、この実施形態においては、上皿扉枠63aの背面側の本体枠20にパチンコ遊技機1の前面から裏面に貫通する開口部250を形成する。この開口部250は、パチンコ遊技機1の背面に配設された基板ボックス130の開口部位封止構造133に対面する位置に形成されており、必要に応じて、本体枠20、遊技板30、機構板80に形成した開口形状にて構成される。また、この実施形態においては、図22に示すとおり、基板ボックス130は、パチンコ遊技機1裏面の下方に配置され、開口部位封止構造133が開口部250に対面可能になっている。ここで、図23は、開口部250を正面から見た場合の拡大図を示している。
このように、開口部250を介して、基板ボックス130の開口部位封止構造133が視認可能になっているため、ホールの作業員は、上皿扉枠63aを開放させるとともに、この開口部250から開口部位封止構造133を視認することによって、封止状態を認識することが可能になる。これによって、閉店後にホールを巡回し、上皿扉枠63aを開放して諸作業を行いつつ、基板ボックス130に対する不正行為をチェックすることが可能となり、営業中においても行われ得る基板ボックス130に対する不正行為を早期に発見することが可能となる。
(4)まとめ:
このように、本実施形態においては、開口部150を介して、基板ボックス130の開口部位封止構造133が視認可能になっているため、ホールの作業員は、ガラス扉枠60を開放させるとともに、この開口部150から開口部位封止構造133を視認することによって、封止状態を認識することが可能になる。これによって、閉店後にホールを巡回し、ガラス扉枠60を開放し上述した諸作業を行いながら、基板ボックス130に対する不正行為をチェックすることが可能となり、営業中においても行われ得る基板ボックス130に対する不正行為を早期に発見することが可能となる。
1…パチンコ遊技機
10…外枠
10a…矩形開口
20…本体枠
30…遊技板
31…遊技領域
40…発射機構
41…発射ハンドル
50…流路板
60…ガラス扉枠
61…ガラス
62…装飾ランプ
63…上皿
70…下皿
80…機構板
82…流路部
83…払い出し装置ユニット
100…タンクレール
120…遊技球タンク
130…基板ボックス
150…開口部

Claims (1)

  1. 遊技機本体裏面に配置され筐体本体と蓋体とを有し、該筐体本体と蓋体との内部に制御基板を収容した基板ボックスと、
    記基板ボックスの筐体本体と蓋体との開口部位を封止する開口部位封止手段と、
    前記遊技機本体前面から視認可能に配設されるタグ部と、前記遊技機本体前面から前記遊技機本体裏面へ形成した経路に挿入されて前記タグ部と前記筐体本体とを連結する連結部材とから構成されており、前記基板ボックスの前記遊技機本体裏面からの取り外し時に前記連結部材による前記筐体本体と前記タグ部との連結が解除されて前記タグ部が落下或いは垂れ下がるように構成されている封止状態認識手段とを備え、
    前記経路は、前記遊技機本体裏面から前記遊技機本体前面に向けて下降する傾斜形状に形成されていることを特徴とする遊技機。
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