JP5632603B2 - カルボキシル基含有樹脂、それを含有する組成物及び硬化物、並びにカルボキシル基含有樹脂の製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、ノボラック型エポキシ樹脂と不飽和基含有モノカルボン酸の反応物に多塩基酸無水物を付加した硬化性樹脂が開示されている。また、特許文献2には、1分子中に2個のグリシジル基を有する芳香族エポキシ樹脂と1分子中に2個のフェノール性水酸基を有する芳香族アルコール樹脂とを反応させて得られるアルコール性の二級の水酸基にエピハロヒドリンを反応させ、得られた反応物に不飽和基含有モノカルボン酸、次いで多塩基酸無水物を付加した硬化性樹脂が開示されている。
本発明のカルボキシル基含有樹脂は、前記したように、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂(a)のエポキシ基に、エポキシ基1当量に対してモノカルボン酸(b)を0.3モル以上の割合で仕込んだ内の一部を付加反応させて、反応生成物(c)を得、次いで未反応のモノカルボン酸(b)の存在下で、多塩基酸(d)を仕込み、反応生成物(c)のエポキシ基に、未反応のモノカルボン酸(b)及び多塩基酸(d)の混合物を付加反応させて、アルコール性水酸基を有する反応生成物(e)を得、さらに反応生成物(e)のアルコール性水酸基に、アルコール性水酸基1当量に対して多塩基酸無水物(f)を0〜1モルの割合で付加反応させて得られるが、各反応は、後述するような触媒を用い、溶媒中又は無溶媒下で容易に行なわれる。
(A)本発明のカルボキシル基含有樹脂、(B)カルボキシル基含有樹脂(A)以外のカルボキシル基含有樹脂、(C)感光性(メタ)アクリレート化合物、(D)光重合開始剤、(E)熱硬化成分などを含有することを特徴とする組成物。
(2)不飽和カルボン酸と不飽和二重結合を有する樹脂の共重合体にエチレン性不飽和基をペンダントとして付加させることによって得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(3)エポキシ基と不飽和二重結合を有する樹脂と不飽和二重結合を有する樹脂の共重合体に、不飽和カルボン酸を反応させ、生成した二級の水酸基に飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(4)不飽和二重結合を有する酸無水物と不飽和二重結合を有する樹脂の共重合体に、水酸基と不飽和二重結合を有する樹脂を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(5)1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂のエポキシ基と不飽和モノカルボン酸のカルボキシル基をエステル化反応させ、生成した水酸基にさらに飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(6)不飽和二重結合を有する樹脂とグリシジル(メタ)アクリレートの共重合体のエポキシ基に、1分子中に1つのカルボキシル基を有し、エチレン性不飽和結合を持たない有機酸を反応させ、生成した二級の水酸基に飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有樹脂、
(7)水酸基含有ポリマーに飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有樹脂、
(8)水酸基含有ポリマーに飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有樹脂に、エポキシ基と不飽和二重結合を有する樹脂をさらに反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(9)1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂と、不飽和モノカルボン酸と、1分子中に少なくとも2個の水酸基と、エポキシ基と反応する水酸基以外の1個の他の反応性基を有する樹脂との反応生成物に、飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(10)1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂と、不飽和モノカルボン酸と、1分子中に少なくとも2個の水酸基と、エポキシ基と反応する水酸基以外の1個の他の反応性基を有する樹脂との反応生成物と、飽和又は不飽和多塩基酸無水物と、不飽和基含有モノイソシアネートとの反応生成物からなる不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン樹脂、
(11)1分子中に少なくとも2個のオキセタン環を有する多官能オキセタン樹脂に不飽和モノカルボン酸を反応させ、得られた変性オキセタン樹脂中の一級水酸基に対して飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(12)ビスエポキシ樹脂とジカルボン酸との反応生成物に、不飽和二重結合を導入し、引き続き飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、
(13)ビスエポキシ樹脂とビスフェノール類との反応生成物に、不飽和二重結合を導入し、引き続き飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂、及び
(14)ノボラック型フェノール樹脂とアルキレンオキシド及び/又は環状カーボネートとの反応生成物に不飽和モノカルボン酸を反応させ、得られた反応生成物に飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂。
有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の酢酸エステル類;エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類;オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素;石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤などが挙げられる。これらの有機溶剤は、単独で又は2種類以上を混合して用いることができる。有機溶剤の配合量は、用途等に応じた任意の量とすることができる。
支持体と該支持体上に形成された上記硬化性組成物からなる層とを備えたドライフィルムの形態の場合、回路形成されたプリント配線板にホットロールラミネーター等を用いて前記ドライフィルムを貼り合わせる。このとき、硬化性組成物層が回路形成されたプリント配線板に接触するように該プリント配線板にドライフィルムを貼り合わせる。これにより、前記プリント配線板上に上記硬化性組成物の塗膜を形成することができる。前記硬化性組成物層の上に、さらに剥離可能なカバーフィルムを備えたドライフィルムの場合、前記カバーフィルムを剥がした後、上記硬化性組成物層と回路形成されたプリント配線板が接触するようにホットロールラミネーター等を用いてドライフィルムとプリント配線板を貼り合わせる。これにより、回路形成されたプリント配線板上に上記硬化性組成物の塗膜を形成することができる。
レジストパターンを形成した後、さらに、加熱硬化させることにより、または、活性エネルギー線の照射後加熱硬化させることにより、あるいは、加熱硬化させた後、活性エネルギー線を照射して最終硬化(本硬化)させることにより、電気絶縁性、PCT耐性,密着性、はんだ耐熱性、耐薬品性、無電解金めっき耐性などに優れた硬化膜(硬化物)を形成することができる。
光硬化させるための照射光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプなどが適当である。また、レーザー光線なども活性エネルギー線として利用できる。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂のYDCN−700−5(東都化成(株)製、エポキシ当量:203)203部を温度計、撹拌機、還流冷却器及び空気吹き込み管を備えた反応容器に入れ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート106部を加え、加熱溶解した。次に、アクリル酸43.2部(0.6モル)、メチルハイドロキノン0.2部及びトリフェニルホスフィン1部を加え、空気を吹き込みながら95〜105℃で9時間反応させ、エポキシ当量610g/eq.のアクリル酸部分付加エポキシ樹脂を得た。これは、アクリル酸0.6モルのうち、約0.6モル付加したことになり、付加率は約100%である。その後、テトラヒドロフタル酸68部(0.4モル)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート63部及びメチルハイドロキノン0.3部を加え85〜95℃で19時間反応させ、不揮発分65%の溶液を得た。このようにして得られたカルボキシル基含有樹脂は、酸価77mgKOH/g、エポキシ当量6558g/eq.であった。以下、この溶液をB−1と称す。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂のエピコート1001(ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量:479)479部を温度計、撹拌機、還流冷却器及び空気吹き込み管を備えた反応容器に入れ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート236部を加え、加熱溶解した。次に、アクリル酸72部、メチルハイドロキノン0.2部及びトリフェニルホスフィン2部を加え、空気を吹き込みながら95〜105℃で17時間反応させた。その後、無水コハク酸120部、石油ナフサ(スワゾール1500)52部及びメチルハイドロキノン0.3部を加え95〜105℃で4時間反応させ、不揮発分70%の溶液を得た。このようにして得られたカルボキシル基含有樹脂の溶液は、酸価107mgKOH/gであった。以下、この溶液をB−2と称す。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂のエピコート1001(ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量:479)479部を温度計、撹拌機、還流冷却器及び空気吹き込み管を備えた反応容器に入れ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート236部を加え、加熱溶解した。次に、アクリル酸72部、メチルハイドロキノン0.2部及びトリフェニルホスフィン2部を加え、空気を吹き込みながら95〜105℃で17時間反応させた。その後、テトラヒドロフタル酸無水物207部、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート89部及びメチルハイドロキノン0.3部を加え95〜105℃で11時間反応させ、不揮発分70%の溶液を得た。このようにして得られたカルボキシル基含有樹脂の溶液は、酸価106mgKOH/gであった。以下、この溶液をB−3と称す。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂のエピコート1004(ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量:930)930部を温度計、撹拌機、還流冷却器及び空気吹き込み管を備えた反応容器に入れ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート668部を加え、加熱溶解した。次に、アクリル酸72部、メチルハイドロキノン0.2部及びトリフェニルホスフィン2部を加え、空気を吹き込みながら95〜105℃で17時間反応させた。その後、無水コハク酸220部、石油ナフサ(スワゾール1500)147部及びメチルハイドロキノン0.3部を加え95〜105℃で13時間反応させ、不揮発分60%の溶液を得た。このようにして得られたカルボキシル基含有樹脂の溶液は、酸価104mgKOH/gであった。以下、この溶液をB−4と称す。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂のYDCN−700−5(東都化成(株)製、エポキシ当量:203)203部を温度計、撹拌機、還流冷却器及び空気吹き込み管を備えた反応容器に入れ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート118部を加え、加熱溶解した。次に、アクリル酸72部、メチルハイドロキノン0.2部及びトリフェニルホスフィン1部を加え、空気を吹き込みながら95〜105℃で15時間反応させた。その後、テトラヒドロフタル酸無水物102部、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート85部及びメチルハイドロキノン0.3部を加え85〜95℃で11時間反応させ、不揮発分65%の溶液を得た。このようにして得られたカルボキシル基含有樹脂は、酸価103mgKOH/gであった。以下、この溶液をB−5と称す。
温度計、窒素導入装置兼アルキレンオキシド導入装置及び撹拌装置を備えたオートクレーブに、昭和高分子(株)製ノボラック型クレゾール樹脂(商品名「ショーノールCRG951」、フェノール性水酸基当量:119.4g/eq.)119.4部、水酸化カリウム1.19部、トルエン119.4部を仕込み、撹拌しつつ系内を窒素置換し、加熱昇温した。次に、プロピレンオキシド63.8部を徐々に滴下し、125〜132℃、0〜4.8kg/cm2で16時間反応させた。その後、室温まで冷却し、この反応溶液に89%リン酸1.56部を添加混合し、水酸化カリウムを中和し、不揮発分62.1%、アルコール性水酸基当量が182.2g/eq.であるノボラック型クレゾール樹脂のプロピレンオキシド反応溶液を得た。これは、フェノール性水酸基1当量当りアルキレンオキシドが平均約1.08モル付加しているものであった。得られたノボラック型クレゾール樹脂のプロピレンオキシド反応溶液293.0部、アクリル酸43.2部、メタンスルホン酸11.53部、メチルハイドロキノン0.18部、トルエン252.9部を、撹拌機、温度計、空気吹き込み管を備えた反応容器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、110℃で12時間反応させた。反応により生成した水はトルエンとの共沸混合物として、12.6部の水が留出した。その後、室温まで冷却し、得られた反応溶液を15%水酸化ナトリウム水溶液35.35部で中和し、次いで水洗した。その後、エバポレーターにてトルエンをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート149部で置換しつつ留去し、ノボラック型アクリレート樹脂溶液を得た。次に、得られたノボラック型アクリレート樹脂溶液332.5部、トリフェニルホスフィン1.22部を、撹拌器、温度計、空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、テトラヒドロフタル酸無水物60.8部を徐々に加え、95〜101℃で6時間反応させ、不揮発分65%の溶液を得た。このようにして得られたカルボキシル基含有樹脂の溶液は、酸価84mgKOH/gであった。以下、この溶液をB−6と称す。
(1)現像性
前記実施例1〜5及び比較例1〜6の各溶液をバーコーターを用いて、25〜35μmの厚さになるように、パターン形成されている銅スルーホールプリント配線基板に全面塗布し、塗膜を80℃の熱風循環式乾燥炉で30分間乾燥した。そして、1%の炭酸ナトリウム水溶液で30秒間、2.0kg/cm2のスプレー圧で現像し、現像後の状態を目視判定した。
○:塗膜が除去された。
×:現像されない部分があった。
結果を表1に記す。
前記実施例1〜5及び比較例1〜6で得られた各溶液を用いて、表2に示す配合組成(数値は質量部である)に従って各成分を配合し、3本ロールミルでそれぞれ別々に混練して各硬化性樹脂組成物を調製した。
(2)鉛筆硬度
前記実施組成例1〜8及び比較組成例1〜6の各硬化性樹脂組成物をスクリーン印刷法により、100メッシュのポリエステルスクリーンを用いて30〜40μmの厚さになるように、パターン形成されている銅スルーホールプリント配線基板に全面塗布し、塗膜を80℃の熱風循環式乾燥炉で30分間乾燥させた。そして、レジストパターンを有するネガフィルムを塗膜に密着させ、紫外線露光装置((株)オーク製作所製、型式HMW−680GW)を用いて、紫外線を照射した(露光量400mJ/cm2)。次いで1%の炭酸ナトリウム水溶液で90秒間、2.0kg/cm2のスプレー圧で現像し、未露光部分を溶解除去した。その後、150℃の熱風循環式乾燥炉で60分加熱硬化を行ない、得られた硬化膜を有する評価基板について、JIS K 5400に準拠して、鉛筆硬度の試験を行なった。
上記評価基板を、JIS C 6481の試験方法に従って、260℃のはんだ浴へ10秒浸漬を3回行ない、外観の変化を以下の基準で評価した。ポストフラックス(ロジン系)としては、JIS C 6481に従ったフラックスを使用した。
○:外観変化なし
△:硬化膜の変色が認められるもの
×:硬化膜の浮き、剥れ、はんだ潜りあり
上記評価基板を10容量%硫酸水溶液に30℃で40分間浸漬後取り出し、硬化膜の状態と密着性とを総合的に判定評価した。判定基準は以下のとおりである。
○:変化が認められないもの
△:ほんの僅か変化しているもの
×:塗膜にフクレあるいは膨潤脱落があるもの
上記評価基板を、10容量%硫酸水溶液を10容量%水酸化ナトリウム水溶液に変えた以外は耐酸性試験と同様に試験評価した。
上記評価基板を60℃の湯に10分間浸漬後取り出し、室温まで自然冷却した後の白化の状態を判定評価した。判定基準は以下のとおりである。
○:白化が認められないもの
△:部分的に白化しているもの
×:塗膜全面に白化しているもの
上記評価基板を、無電解ニッケルめっき、次いで無電解金めっきし、外観の変化及びセロハン粘着テープを用いたピーリング試験を行ない、硬化膜の剥離状態を判定した。判定基準は以下の通りである。
○:外観変化もなく、硬化膜の剥離も全くない。
△:外観の変化はないが、硬化膜にわずかに剥れがある。
×:硬化膜の浮きが見られ、めっき潜りが認められ、ピーリング試験で硬化膜の剥れが大
きい。
パターン形成されている銅スルーホールプリント配線基板の代わりに、IPCで定められたプリント回路基板(厚さ1.6mm)のBパターンを用い、前記の方法にて硬化性樹脂組成物の塗布、硬化を行ない、得られた硬化膜の電気絶縁性を以下の基準にて評価した。
加湿条件:温度121℃、湿度97%RH、印加電圧5V、120時間。
測定条件:測定時間60秒、印加電圧500V。
○:加湿後の絶縁抵抗値105Ω以上、銅のマイグレーションなし。
△:加湿後の絶縁抵抗値105Ω以上、銅のマイグレーションあり。
×:加湿後の絶縁抵抗値105Ω以下、銅のマイグレーションあり。
Claims (13)
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂(a)のエポキシ基に、エポキシ基1当量に対してモノカルボン酸(b)を0.3モル以上の割合で仕込んだ内の50〜98%を付加反応させて、反応生成物(c)を得、次いで未反応のモノカルボン酸(b)の存在下で、多塩基酸(d)を仕込み、反応生成物(c)のエポキシ基に、未反応のモノカルボン酸(b)及び多塩基酸(d)の混合物を付加反応させて、アルコール性水酸基を有する反応生成物(e)を得、さらに反応生成物(e)のアルコール性水酸基に、アルコール性水酸基1当量に対して多塩基酸無水物(f)を0.0〜1.0モルの割合で付加反応させて得られるカルボキシル基含有樹脂。
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂(a)のエポキシ基に、エポキシ基1当量に対して、モノカルボン酸(b)及び多塩基酸(d)の合計が0.5〜1.0モルとなる割合でモノカルボン酸(b)及び多塩基酸(d)を付加反応させて得られる請求項1に記載のカルボキシル基含有樹脂。
- モノカルボン酸(b)がアクリル酸又はメタクリル酸である請求項1又は2に記載のカルボキシル基含有樹脂。
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂(a)がノボラック型エポキシ樹脂である請求項1乃至3のいずれかに記載のカルボキシル基含有樹脂。
- カルボキシル基含有樹脂の酸価が、5〜240mgKOH/gである請求項1乃至4のいずれかに記載のカルボキシル基含有樹脂。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のカルボキシル基含有樹脂を含有する組成物。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のカルボキシル基含有樹脂の硬化物。
- 請求項6に記載の組成物の硬化物。
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂(a)とモノカルボン酸(b)及び多塩基酸(d)を反応させてカルボキシル基含有樹脂を製造する方法において、前記樹脂(a)を含む溶媒中に該樹脂(a)のエポキシ基1当量に対して前記モノカルボン酸(b)を0.3モル以上の割合で仕込んだ後、前記樹脂(a)のエポキシ基に前記モノカルボン酸(b)の内の50〜98%を付加反応させて反応物(c)を得、未反応の前記モノカルボン酸(b)が存在するときに前記多塩基酸(d)を仕込み、反応生成物(c)のエポキシ基に、未反応の前記モノカルボン酸(b)及び前記多塩基酸(d)の混合物を付加反応させることを特徴とするカルボキシル基含有樹脂の製造方法。
- 前記樹脂(a)を含む溶媒中に前記モノカルボン酸(b)及び前記多塩基酸(d)を順に仕込むことにより、アルコール性水酸基を有する反応生成物(e)を得た後、該反応生成物(e)のアルコール性水酸基に、アルコール性水酸基1当量に対して0.0〜1.0モルの割合で多塩基酸無水物(f)を反応させることを特徴とする請求項9に記載のカルボキシル基含有樹脂の製造方法。
- モノカルボン酸(b)がアクリル酸又はメタクリル酸である請求項9又は10に記載のカルボキシル基含有樹脂の製造方法。
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂(a)がノボラック型エポキシ樹脂である 請求項9〜11のいずれかに記載のカルボキシル基含有樹脂の製造方法。
- カルボキシル基含有樹脂の酸価が、5〜240mgKOH/gである請求項9〜12のいずれかに記載のカルボキシル基含有樹脂の製造方法。
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