JP5630009B2 - 活性光線硬化型インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法 - Google Patents
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(B)炭素数16〜24の脂肪酸
(C)炭素数18〜22の二塩基酸。
次いで、前記オリゴエステル系ゲル化剤の詳細について説明する。
本発明のインクにおいては、オリゴエステル系ゲル化剤、色材と共に、活性光線で硬化する活性光線硬化性組成物を含有することを特徴とする。
光カチオン重合性化合物としては、各種公知のカチオン重合性化合物が使用できる。例えば、特開平6−9714号、特開2001−31892号、特開2001−40068号、特開2001−55507号、特開2001−310938号、特開2001−310937号、特開2001−220526号に例示されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物などが挙げられる。
本発明に係る活性光線硬化型インクにおいて、光重合性化合物としてカチオン重合性化合物を使用する場合は、光重合開始剤としてカチオン重合開始剤を含有することが好ましい。
本発明に適用可能な光ラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であればどの様なものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態をもつものが含まれる。ラジカル重合性化合物は1種のみ用いてもよく、また目的とする特性を向上するために任意の比率で2種以上を併用してもよい。また、単官能化合物よりも官能基を2つ以上持つ多官能化合物の方がより好ましい。更に好ましくは多官能化合物を2種以上併用して用いることが、反応性、物性などの性能を制御する上で好ましい。
本発明に係る活性光線硬化型インクにおいて、光重合性化合物としてラジカル重合性化合物を使用する場合は、光重合開始剤としてラジカル重合開始剤を含有することが好ましい。
増感剤としては、例えば、置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体、チオキサントン誘導体等を挙げることができる。
本発明のインクにおいては、インクを構成する色材としては、染料あるいは顔料を制限なく用いることができるが、インク成分に対し良好な分散安定性を有し、かつ耐候性に優れた顔料を用いることが好ましい。顔料としては、特に限定されるわけではないが、本発明には、例えば、カラーインデックスに記載される下記の番号の有機又は無機顔料が使用できる。
青又はシアン顔料としては、pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17−1、22、27、28、29、36、60、
緑顔料としては、Pigment Green 7、26、36、50、
黄顔料としては、Pigment Yellow 1、3、12、13、14、17、34、35、37、55、74、81、83、93、94,95、97、108、109、110、137、138、139、153、154、155、157、166、167、168、180、185、193、
黒顔料としては、Pigment Black 7、28、26などが目的に応じて使用できる。
MS Magenta VP、MS Magenta HM−1450、MS Magenta HSo−147(以上、三井東圧社製)、AIZENSOT Red−1、AIZEN SOT Red−2、AIZEN SOTRed−3、AIZEN SOT Pink−1、SPIRON Red GEH SPECIAL(以上、保土谷化学社製)、RESOLIN Red FB 200%、MACROLEX Red Violet R、MACROLEX ROT5B(以上、バイエルジャパン社製)、KAYASET Red B、KAYASET Red 130、KAYASET Red 802(以上、日本化薬社製)、PHLOXIN、ROSE BENGAL、ACID Red(以上、ダイワ化成社製)、HSR−31、DIARESIN Red K(以上、三菱化成社製)、Oil Red(BASFジャパン社製)。
MS Cyan HM−1238、MS Cyan HSo−16、Cyan HSo−144、MS Cyan VPG(以上、三井東圧社製)、AIZEN SOT Blue−4(保土谷化学社製)、RESOLIN BR.Blue BGLN 200%、MACROLEX Blue RR、CERES Blue GN、SIRIUS SUPRATURQ.Blue Z−BGL、SIRIUS SUPRA TURQ.Blue FB−LL 330%(以上、バイエルジャパン社製)、KAYASET Blue FR、KAYASET Blue N、KAYASET Blue 814、Turq.Blue GL−5 200、Light Blue BGL−5 200(以上、日本化薬社製)、DAIWA Blue 7000、Oleosol Fast Blue GL(以上、ダイワ化成社製)、DIARESIN Blue P(三菱化成社製)、SUDAN Blue 670、NEOPEN Blue 808、ZAPON Blue 806(以上、BASFジャパン社製)。
MS Yellow HSm−41、Yellow KX−7、Yellow EX−27(三井東圧)、AIZEN SOT Yellow−1、AIZEN SOT YelloW−3、AIZEN SOT Yellow−6(以上、保土谷化学社製)、MACROLEX Yellow 6G、MACROLEX FLUOR.Yellow 10GN(以上、バイエルジャパン社製)、KAYASET Yellow SF−G、KAYASET Yellow2G、KAYASET Yellow A−G、KAYASET Yellow E−G(以上、日本化薬社製)、DAIWA Yellow 330HB(ダイワ化成社製)、HSY−68(三菱化成社製)、SUDAN Yellow 146、NEOPEN Yellow 075(以上、BASFジャパン社製)。
MS Black VPC(三井東圧社製)、AIZEN SOT Black−1、AIZEN SOT Black−5(以上、保土谷化学社製)、RESORIN Black GSN 200%、RESOLIN BlackBS(以上、バイエルジャパン社製)、KAYASET Black A−N(日本化薬社製)、DAIWA Black MSC(ダイワ化成社製)、HSB−202(三菱化成社製)、NEPTUNE Black X60、NEOPEN Black X58(以上、BASFジャパン社製)等である。
本発明のインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、退色防止剤、防バイ剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができる。
本発明のインクによる画像形成に用いることのできる記録媒体としては、特に制限はなく、コピー等で使用されている普通紙、アート紙等の紙製の基材、通常の非コート紙、基紙の両面を樹脂等で被覆したコート紙、合成紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチックおよびそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONYフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルムを挙げることができる。また、金属類やガラス類にも適用可能である。
次いで、本発明のインクジェット記録方法について説明する。
本発明では、記録媒体上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜25μmであることが好ましい。尚、ここで「総インク膜厚」とは記録媒体に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
インクの吐出条件としては、記録ヘッド及びインクを本発明に係るインクのゲル転移温度より10〜40℃高い温度で加熱し、吐出することが吐出安定性および画質向上の点で好ましい。インクの吐出温度をゲル転移温度よりも10℃以上高くすることで、温度変動による記録ヘッド内におけるインクのゲル化を防ぐことができ、吐出不良を抑えることが可能となる。また40℃以下とすることで、記録媒体に着弾後にインクがゲル転移温度に達するまでの時間を短くでき、ゲル化速度を高めることが可能となるため、結果として高い画像品質が得られる。
本発明のインクジェット記録方法においては、活性光線の照射条件として、インク着弾後10秒以内に活性光線が照射されることが好ましく、より好ましくは0.001秒〜5秒であり、更に好ましくは0.001秒〜2秒である。
活性光線として電子線を用いる場合の照射方法としては、例えば、スキャニング方式、カーテンビーム方式、ブロードビーム方式などがあるが、処理能力の観点からカーテンビーム方式が好ましい。
活性光線として紫外線を用いる場合、その紫外線照射光源としては、例えば、数100Paから1MPaまでの動作圧力を有する低圧、中圧、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等が用いられるが、光源の波長分布という観点で高圧水銀灯、メタルハライドランプが好ましく、メタルハライドランプがより好ましい。また、300nm以下の波長光をカットするフィルターをもうけることが好ましい。ランプの出力としては400W〜30kW、照度としては10mW/cm2〜10kW/cm2、照射エネルギーとしては0.1〜500mJ/cm2が好ましく、1〜100mJ/cm2がより好ましい。
次いで、本発明のインクジェット記録方法で用いることのできるインクジェット記録装置(以下、単に記録装置という)について、紫外線照射方式の装置を一例として説明する。
《顔料分散液の調製》
〔顔料分散液1の調製〕
顔料:ブラック顔料 Pigment Black 7(三菱化学社製#52)
20部
顔料分散剤:PB822(味の素ファインテクノ社製) 8部
重合性化合物:オキセタン221(OXT221 東亞合成社製) 72部。
〔インク1の調製〕
下記の各添加剤を順次混合し、80℃に加熱して攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過し、冷却して、カチオン重合型のブラックインクであるインク1を調製した。
重合性化合物:オキセタン212(OXT212 東亞合成社製) 10.0部
重合性化合物:脂環式エポキシ化合物1(EPR) 15.0部
光重合開始剤:CPI100P(サンアプロ社製) 2.5部
界面活性剤:X22−4272(信越化学工業社製) 0.05部
増感剤:ジエトキシアントラセン(DEA) 0.5部
顔料分散液1 15.0部
なお、上記化合物の内容を下記に示す。
OXT221:オキセタン化合物(ジ(1−エチル−3−オキセタニル)メチルエーテル、東亞合成社製)
OXT212:オキセタン化合物(3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン、東亞合成社製)
EPR:脂環式エポキシ化合物1。
CPI100P:光重合開始剤(トリアリルスルホニウム塩のプロピレンカーボネート50%溶液、サンアプロ社製)。
X22−4272:界面活性剤(両末端ポリエーテル変性シリコン、信越化学工業社製)。
DEA:ジエトキシアントラセン。
上記インク1の調製において、添加剤として12−ヒドロキシステアリン酸(表1には12HSAと略記)を30.0部添加し、OXT221の添加量を27.0部に変更し、インク調製時の加熱温度を90℃に変更した以外は同様にして、インク2を調製した。
上記インク1の調製において、添加剤としてN−ラウロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ジブチルアミド(表1には、LGBAと略記)を5.0部添加し、OXT221の添加量を52.0部に変更し、インク調製時の加熱温度を130℃に変更した以外は同様にして、インク3を調製した。
上記インク1の調製において、OXT221の添加量、各添加剤の種類および添加量を表1に記載のように変更し、インク調製時の加熱温度を120℃に変更した以外は同様にして、インク4〜16を調製した。
12−HSA:12−ヒドロキシステアリン酸
LGBA:N−ラウロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ジブチルアミド
STR:ステアロン
ゲル化剤1:ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートHK−G、日清オイリオ社製)
ゲル化剤2:ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル(ノムコートHK−P、日清オイリオ社製)
ゲル化剤3:ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートSG、日清オイリオ社製)。
以上により調製したインク2〜16について、以下の方法によりゲル転移温度の測定を実施した。得られた結果を表1に示す。
示差走査熱量計(セイコー電子製 SSC5200)に各試料20mgをセットし、熱量変化を測定した。−15℃〜180℃まで走査速度10℃/minで昇温した後、180℃〜−15℃まで20℃/minで冷却し、観測された発熱ピークの中心温度を各試料のゲル転移温度とし、表1に示した。
ピエゾ型インクジェットノズルを備えたラインヘッド方式のインクジェット記録装置に、上記に記載のインク1〜16を装填し、PPC用紙(J PAPER コニカミノルタビジネスソリューションズ社製)、印刷用アート紙(SA金藤 王子製紙社製)、印刷用キャストコート紙(ミラーコート・ゴールド 王子製紙社製)、印刷用コート紙(OKマットコートグリーン100 王子製紙社製)、及びポリエチレンテレフタレート製フィルム(白ペット マルウ接着社製)に、抜き文字、ベタ画像、及びドット径測定用チャートを印字して、それぞれ画像1〜16を得た。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、記録ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室タンクから記録ヘッド部分まで断熱して、上記で求めたインクのゲル転移温度+30℃に加温した。また、ピエゾヘッドもヒーターを内蔵させ、記録ヘッド内のインク温度をゲル転移温度+30℃に加温した。また、ゲル化を生じないインクについては、一律70℃にインクを加熱した。ピエゾヘッドはノズル径20μm、ノズル数512ノズル(256ノズル×2列、千鳥配列、1列のノズルピッチ360dpi)で、各々1滴の液滴量が2.5plとなる条件で、液滴速度約6m/secで出射させて、1440dpi×1440dpiの記録解像度で印字した。各記録媒体は室温(23℃)とした。各インクが着弾した後、キャリッジ上部に配置した高圧水銀ランプにより、インクが着弾した0.5秒後に照度60mJ/cm2で紫外線を照射してインクを硬化した。なお、照射光源の照度は、岩崎電機社製のUV PF−A1を用いて、254nmの積算照度を測定して表示した。また、上記の画像形成は、23℃、55%RHの環境下で行った。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
上記作成した画像番号1〜16について、以下の方法に従って、普通紙文字品質、濃度ムラ、記録媒体種対応性、光沢性、密着性および出射安定性の評価を行った。
上記方法により、PPC用紙(J PAPER コニカミノルタビジネスソリューションズ社製)に対して解像度1400dpi×1440dpiで、3ポイント、4ポイントおよび5ポイントのMS明朝体で、漢字「口、四、日、回、因、困、固、国、目、図、國」の抜き文字を印字し、印字した文字画像を目視観察し、下記の評価基準に従って文字品質の評価を行った。
○:3ポイントの抜き文字は一部しか判読できないが、4ポイントの抜き文字全てが判読可能である
△:4ポイントの抜き文字は一部しか判読できないが、5ポイントの抜き文字全てが判読可能である
×:5ポイントの抜き文字の中にも判読できないものがある。
上記方法により、印刷用アート紙(SA金藤 王子製紙社製)、印刷用キャストコート紙(ミラーコート・ゴールド 王子製紙社製)、印刷用コート紙(OKマットコートグリーン100 王子製紙社製)、およびポリエチレンテレフタレート製フィルム(白ペット マルウ接着社製)に印字した2cm×2cmのベタ画像を目視評価し、下記の評価基準に従って濃度ムラの評価を行った。
○:15cm離れた位置から観測すると、一部の記録媒体で濃度ムラが認められるが、30cm離した位置からは、全ての記録媒体において濃度ムラが認められない
△:30cm離した位置から観測して、一部の記録媒体で濃度ムラが認められる
×:30cm離した位置から観測して、全ての記録媒体で濃度ムラが認められる。
上記方法により、印刷用アート紙(SA金藤 王子製紙社製)、印刷用キャストコート紙(ミラーコート・ゴールド 王子製紙社製)、印刷用コート紙(OKマットコートグリーン100 王子製紙社製)及びポリエチレンテレフタレート製フィルム(白ペット マルウ接着社製)に、画素を360dpi間隔で配置したドット径測定用画像を印字して、光学顕微鏡(KEYENCE社製 VHX−500)を用いて各種用紙のドット径を20点ずつ測定し、平均ドット径を求めた。次いで下記により計算されるドット径ばらつき指標を用いて、記録媒体種対応性を評価した。
上記ドット径ばらつき指標が小さいほど、記録媒体の種類によらず同じ画像を印画できるため、記録媒体種対応性に優れているといえる。
○:ドット径ばらつき指標が1.15以上、1.30未満である
△:ドット径ばらつき指標が1.30以上、1.50未満である
×:ドット径ばらつき指標が1.50以上である。
上記方法により、印刷用アート紙(SA金藤 王子製紙社製)に2cm×2cmのベタ画像を印字して、光沢度計(日本電色工業社製 PG−1M)を用いてベタ画像の60度光沢を測定し、下記の評価基準に従って光沢性の評価を行った。
△:ベタ部の60度光沢が20以上、40未満である
×:ベタ部の60度光沢が20未満である。
〔密着性の評価〕
上記ポリエチレンテレフタレート製フィルム(白ペット マルウ接着社製)に形成したベタ画像上に、セロテープ(登録商標)を貼り付けた後、垂直方法に剥離した時の画像状態を目視観察し、下記のように判定した。
○:画像の剥離は認められないが、画像の少なくとも一部に曇りが見られる
△:画像の端などに僅かに剥離が認められた
×:明らかに画像の剥離が認められた。
上記調製した各インクを搭載したインクジェット記録装置で出射を行い、ノズル欠および出射曲がりの有無について目視観察を行い、下記の基準に則り、出射安定性の評価を行った。
○:全ノズル512中、1〜5個のノズルで出射方向の曲がりが認められた
△:全ノズル512中、1〜5個のノズルで出射不良が認められた
×:全ノズル512中、6個以上のノズルで出射不良が認められた。
《顔料分散液の調製》
〔顔料分散液2の調製〕
下記の各添加剤を混合した後、ビーズミルを用いて練肉して、顔料分散液2を調製した。
顔料分散剤:PB822(味の素ファインテクノ社製) 8部
重合性化合物:テトラエチレングリコールジアクリレート(TEGDA) 72部。
〔インク17の調製〕
下記の各添加剤を順次混合し、80℃に加熱して攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過、冷却して、ラジカル重合型のブラックインクであるインク17を調製した。
重合性化合物:ラウリルアクリレート(RA) 25部
重合性化合物:NKエステル(A−400 新中村化学工業社製) 25部
光重合開始剤:IRGACURE907(I−907 チバジャパン社製) 5部
顔料分散液2 15部。
上記インク17の調製において、添加剤として12−ヒドロキシステアリン酸(表3には12HSAと略記)を30.0部添加し、テトラエチレングリコールジアクリレート(TEGDA)の添加量を20.0部に変更し、ラウリルアクリレート(RA)の添加量を15.0部に変更し、NKエステル(A−400)の添加量を15.0部に変更し、インク調製時の加熱温度を90℃に変更した以外は同様にして、インク18を調製した。
上記インク17の調製において、重合性化合物の添加量、各添加剤の種類および添加量を表3に記載のように変更し、インク調製時の加熱温度を120℃に変更した以外は同様にして、インク19〜23を調製した。
RA:ラウリルアクリレート
TEGDA:テトラエチレングリコールジアクリレート
A−400:NKエステル(新中村化学工業社製)
I−907:IRGACURE907(チバジャパン社製)。
12−HSA:12−ヒドロキシステアリン酸
ゲル化剤1:ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートHK−G、日清オイリオ社製)
ゲル化剤2:ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル(ノムコートHK−P、日清オイリオ社製)
ゲル化剤3:ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートSG、日清オイリオ社製)。
上記調製した各インクについて、実施例1に記載の方法と同様にして、ゲル転移温度の測定を行い、得られた結果を表3に示す。
《顔料分散液の調製》
〔イエロー顔料分散液1の調製〕
顔料:イエロー顔料(Pigment Yellow 180) 20部
顔料分散剤:PB822(味の素ファインテクノ社製) 8部
オキセタン化合物(OXT221 東亞合成社製) 72部
上記各添加剤を加熱混合した後、ビーズミルを用いて練肉して、イエロー顔料分散液1を調製した。
顔料:マゼンタ顔料(Pigment Red 122) 20部
顔料分散剤:PB822(味の素ファインテクノ社製) 8部
オキセタン化合物(OXT221 東亞合成社製) 72部
上記各添加剤を加熱混合した後、ビーズミルを用いて練肉して、マゼンタ顔料分散液1を調製した。
顔料:シアン顔料(Pigment Blue 15:4) 20部
顔料分散剤:PB822(味の素ファインテクノ社製) 8部
オキセタン化合物(OXT221 東亞合成社製) 72部
上記各添加剤を加熱混合した後、ビーズミルを用いて練肉して、シアン顔料分散液1を調製した。
実施例1に記載のブラック顔料分散液1を用いた。
下記の各色インクからなるインクセットを調製した。
下記の各添加剤を順次混合し、130℃に加熱、攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過した後冷却して、イエローインクを調製した。
重合性化合物:オキセタン212(OXT212 東亞合成社製) 10.0部
重合性化合物:脂環式エポキシ化合物1(前出) 15.0部
光重合開始剤:CPI100P(サンアプロ社製) 2.5部
界面活性剤:X22−4272(信越化学工業社製) 0.05部
増感剤:ジエトキシアントラセン(DEA) 0.5部
イエロー顔料分散液1 15.0部
ゲル化剤1:ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートHK−G、日清オイリオ社製) 8.0部。
下記の各添加剤を順次混合し、130℃に加熱、攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過した後冷却して、マゼンタインクを調製した。
重合性化合物:オキセタン212(OXT212 東亞合成社製) 10.0部
重合性化合物:脂環式エポキシ化合物1(前出) 15.0部
光重合開始剤:CPI100P(サンアプロ社製) 2.5部
界面活性剤:X22−4272(信越化学工業社製) 0.05部
増感剤:ジエトキシアントラセン(DEA) 0.5部
マゼンタ顔料分散液1 15.0部
ゲル化剤1:ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートHK−G、日清オイリオ社製) 8.0部。
下記の各添加剤を順次混合し、130℃に加熱、攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過した後冷却して、シアンインクを調製した。
重合性化合物:オキセタン212(OXT212 東亞合成社製) 10.0部
重合性化合物:脂環式エポキシ化合物1(前出) 15.0部
光重合開始剤:CPI100P(サンアプロ社製) 2.5部
界面活性剤:X22−4272(信越化学工業社製) 0.05部
増感剤:ジエトキシアントラセン(DEA) 0.5部
シアン顔料分散液1 15.0部
ゲル化剤1:ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートHK−G、日清オイリオ社製) 8.0部。
下記の各添加剤を順次混合し、130℃に加熱、攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過した後冷却して、ブラックインクを調製した。
重合性化合物:オキセタン212(OXT212 東亞合成社製) 10.0部
重合性化合物:脂環式エポキシ化合物1(前出) 15.0部
光重合開始剤:CPI100P(サンアプロ社製) 2.5部
界面活性剤:X22−4272(信越化学工業社製) 0.05部
増感剤:ジエトキシアントラセン(DEA) 0.5部
ブラック顔料分散液1 15.0部
ゲル化剤1:ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(ノムコートHK−G、日清オイリオ社製) 8.0部。
下記の各色インクからなるインクセットを調製した。
イエローインク1の調製において、8.0部のゲル化剤1を30部の12−HSAに変更し、オキセタン221の添加量を27部に変更して、イエローインク2を調整した。
マゼンタインク1の調製において、8.0部のゲル化剤1を30部の12−HSAに変更し、オキセタン221の添加量を27部に変更して、マゼンタインク2を調整した。
シアンインク1の調製において、8.0部のゲル化剤1を30部の12−HSAに変更し、オキセタン221の添加量を27部に変更して、シアンインク2を調整した。
ブラックインク1の調製において、8.0部のゲル化剤1を30部の12−HSAに変更し、オキセタン221の添加量を27部に変更して、ブラックインク2を調整した。
以上により調製した各色インクについて、実施例1に記載の方法と同様にしてゲル転移温度の測定を行い、得られた結果を表5に示す。
実施例1のラインヘッド方式のインクジェットプリンターを用い、紙搬送方向に4列並べたラインヘッドプリンタに上記4色のインクを詰め、記録条件は実施例1と同様に、PPC用紙(J PAPER コニカミノルタビジネスソリューションズ社製)、印刷用アート紙(SA金藤 王子製紙社製)、印刷用キャストコート紙(ミラーコート・ゴールド 王子製紙社製)、印刷用コート紙(OKマットコートグリーン100 王子製紙社製)及びポリエチレンテレフタレート製フィルム(白ペット マルウ接着社製)に、抜き文字画像、ベタ画像、ドット径測定チャート及びJIS/SCID N5「自転車」画像をプリントし、実施例1に記載の方法と同様にして、普通紙文字品質の評価、濃度ムラの評価、記録媒体種対応性の評価、光沢性の評価、密着性の評価及び出射安定性の評価を行った。また、JIS/SCID N5「自転車」画像では、色滲みの評価も行った。
2 記録ヘッドキャリッジ
3 記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
P 記録媒体
Claims (7)
- ゲル化剤および活性光線硬化性組成物を含有する活性光線硬化型インクジェット用インクであって、該活性光線硬化型インクジェット用インクが温度により可逆的にゾルゲル相転移し、かつ該ゲル化剤が以下(A)、(B)及び(C)を含有する成分を縮合することによって合成されるオリゴエステル系ゲル化剤であり、該ゲル化剤が該活性光線硬化性組成物に吐出温度において溶解していることを特徴とする活性光線硬化型インクジェット用インク。
(A)グリセリン又はグリセリン縮合物
(B)炭素数16〜24の脂肪酸
(C)炭素数18〜22の二塩基酸。 - 前記(B)が炭素数18〜22の脂肪酸であることを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化型インクジェット用インク。
- 前記(B)がベヘン酸又はイソステアリン酸であり、前記(C)がエイコサン二酸であることを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化型インクジェット用インク。
- 前記(B)がベヘン酸及びイソステアリン酸を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェット用インク。
- 前記オリゴエステル系ゲル化剤の含有量がインク全質量に対して3〜30質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェット用インク。
- 前記活性光線硬化型インクジェット用インクのゲル転移温度が20〜60℃であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェット用インク。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェット用インクを、インクジェット記録ヘッド内で該活性光線硬化型インクジェット用インクのゲル転移温度より10〜40℃高い温度範囲で加熱しながら、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクジェット用インクを記録媒体上に吐出して、画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
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