JP5811021B2 - 光硬化型インクジェットインクおよびそれを用いた画像形成方法 - Google Patents
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[1] 硬化性(メタ)アクリレートモノマー、分子内結合開裂型の光重合開始剤又は分子内水素引き抜き型の光重合開始剤、ゲル化剤、色材及び硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する光硬化型インクジェットインクであって、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの官能基数が2〜20の範囲内にあり、かつ、ガラス転移温度が40℃以上であり、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの含有量は、前記インク全体の質量に対して2〜20質量%であることを特徴とする光硬化型インクジェットインク。
[2] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの官能基数が6〜20であることを特徴とする、[1]に記載の光硬化型インクジェットインク。
[3] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが分枝鎖状オリゴマーまたは樹枝状オリゴマーであることを特徴とする、[1]または[2]に記載の光硬化型インクジェットインク。
[4] 前記硬化性(メタ)アクリレートモノマーの分子量が280〜1500であることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[5] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの25℃における粘度が100〜10000mPa・sであることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[6] 前記色材は黒色顔料であることを特徴とする、[1]〜[5]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[7] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが不飽和カルボン酸、不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン及びN−ビニル化合物からなる群から選ばれる化合物に由来する重合性基を有することを特徴とする、[1]〜[6]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[8] 前記ゲル化剤が結晶性ゲル化剤であることを特徴とする、[1]〜[7のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[9] 前記ゲル化剤は、ジアルキルケトン、脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、脂肪酸アミド及びオイルゲル化剤からなる群から選ばれるゲル化剤であることを特徴とする、[1]〜[8]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[10] 前記ゲル化剤は、下記一般式(G1)または(G2)で表されるゲル化剤であることを特徴とする、[1]〜[9]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を持ち、かつ分岐を持っても良いアルキル鎖を表す。
[11] 前記ゲル化剤の含有量は、インク全量に対して2〜10質量%であることを、[1]〜[10]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[12] インクのゾルゲル相転移温度は30〜100℃であることを特徴とする、[1]〜[11]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[13] 硬化性(メタ)アクリレートモノマー、分子内結合開裂型の光重合開始剤又は水素引き抜き型の光重合開始剤、ゲル化剤、色材及び硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する光硬化型インクジェットインクであって、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが樹枝状オリゴマーであり、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの含有量は、前記インク全体の質量に対して2〜20質量%であることを特徴とする光硬化型インクジェットインク。
[14] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの官能基数が6〜20であることを特徴とする、13に記載の光硬化型インクジェットインク。
[15] 前記硬化性(メタ)アクリレートモノマーの分子量が280〜1500であることを特徴とする、13または14に記載の光硬化型インクジェットインク。
[16] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの25℃における粘度が100〜10000mPa・sであることを特徴とする、[13]〜[15]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[17] 前記色材は黒色顔料であることを特徴とする、[13]〜[16]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[18] 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが不飽和カルボン酸、不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン及びN−ビニル化合物からなる群から選ばれる化合物に由来する重合性基を有することを特徴とする、[13]〜[17]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[19] 前記ゲル化剤が結晶性ゲル化剤であることを特徴とする、[13]〜[18]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[20] 前記ゲル化剤は、ジアルキルケトン、脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、脂肪酸アミド及びオイルゲル化剤からなる群から選ばれるゲル化剤であることを特徴とする、[13]〜[19]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[21] 前記ゲル化剤は、下記一般式(G1)または(G2)で表されるゲル化剤であることを特徴とする、[13]〜[20]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を持ち、かつ分岐を持っても良いアルキル鎖を表す。
[22] 前記ゲル化剤の含有量は、インク全量に対して2〜10質量%であることを特徴とする、[13]〜[21]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[23] インクのゾルゲル相転移温度は30〜100℃であることを特徴とする、[13]〜[22]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインク。
[24] [1]〜[23]のいずれか一つに記載の光硬化型インクジェットインクのインク液滴を、インクジェット記録ヘッドから吐出させて記録媒体上に付着させる工程と、前記記録媒体上に着弾した液滴にLED光源から360〜410nmの波長の光を照射して硬化させる工程と、を有する画像形成方法。
[25] 前記光硬化型インクジェットインクが記録媒体上に着弾する時の前記記録媒体の温度を、前記インクのゾルゲル相転移温度よりも10〜20℃低い温度であることを特徴とする、[24]に記載の画像形成方法。
[26] 前記LED光源のピーク照度が3W/cm 2 以上であることを特徴とする、[24]または[25]に記載の画像形成方法。
本発明のインクジェットインクは、少なくとも硬化性モノマー、光重合開始剤、ゲル化剤、色材及び硬化性オリゴマーを含むことを特徴とする。
本発明のインクジェットインクに含有される硬化性オリゴマーは、光の照射により架橋又は重合する化合物である。また、モノマーを構成単位とする繰り返しユニットを含む化合物であるが、繰り返しユニットを構成するモノマーの数は限定されない。
硬化性オリゴマーAの分子量は、500〜20000の範囲であることが好ましい。分子量が上記の範囲より低い場合には、画像の定着性が低く、画像がもろくなりやすい。一方、分子量が上記の範囲より高い場合には、インクの粘度が高くなりやすく、射出性が低下しやすい。
硬化性オリゴマーBは、樹枝状オリゴマーに光重合性官能基を変性した化合物である。樹枝状オリゴマーは、大きく分けて、デンドリマーとハイパーブランチオリゴマーとの2つに大別されうる。
式(1):分岐度=(D+L)/(D+T+L)
硬化性モノマーは、光の照射により架橋又は重合する化合物である。硬化性モノマーの分子量は、280〜1500であることが好ましく、300〜800であることがより好ましい。インクジェット記録ヘッドからインク液滴を安定に吐出するためには、吐出温度でのインク粘度を一定以下にする必要がある。分子量が280未満の硬化性モノマーとゲル化剤とが含まれる光硬化型インクジェットインクは、吐出温度前後でのインクの粘度変化が大きく、インク粘度を一定以下に調整しにくい。また、分子量が280以上の硬化性モノマーは、臭気が少ないため、光硬化型インクジェットインクや、その硬化物の臭気が少ない。一方、分子量が1500を超える硬化型モノマーが含まれると、インクのゾル粘度が過剰に高くなりやすい。
光硬化型インクジェットインクに含まれるゲル化剤は、インクを温度により可逆的にゾルゲル相転移させる機能を有する。そのようなゲル化剤は、少なくとも1)ゲル化温度よりも高い温度で、光重合性化合物(硬化性モノマー、硬化性オリゴマー)に溶解すること、2)ゲル化温度以下の温度で、インク中で結晶化すること、が必要である。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を持ち、かつ分岐を持っても良いアルキル鎖を表す。
本発明のインクジェットインクは、高感度を得る観点から、光重合開始剤含有することが好ましく、必要に応じて増感剤をさらに含有してもよい。
本発明のインクジェットインクは、各種公知の染料と顔料の少なくとも1つ以上を含有することが好ましく、特に顔料を含有することが好ましい。
C.I.Pigment Yellow 1,2,3,12,13,14,16,17,73,74,75,81,83,87,93,95,97,98,109,114,120,128,129,138,150,151,154,155,180,185,213
C.I.Pigment Red 5,7,12,22,38,48:1,48:2,48:4,49:1,53:1,57:1,63:1,101,112,122,123,144,146,168,184,185,202
C.I.Pigment Violet 19,23
C.I.Pigment Blue 1,2,3,15:1,15:2,15:3,15:4,18,22,27,29,60
C.I.Pigment Green 7,36
C.I.Pigment White 6,18,21
C.I.Pigment Black 7
マゼンタ染料の例には、MS Magenta VP、MS Magenta HM−1450、MS Magenta HSo−147(以上、三井東圧社製)、AIZENSOT Red−1、AIZEN SOT Red−2、AIZEN SOTRed−3、AIZEN SOT Pink−1、SPIRON Red GEH SPECIAL(以上、保土谷化学社製)、RESOLIN Red FB 200%、MACROLEX Red Violet R、MACROLEX ROT5B(以上、バイエルジャパン社製)、KAYASET Red B、KAYASET Red 130、KAYASET Red 802(以上、日本化薬社製)、PHLOXIN、ROSE BENGAL、ACID Red(以上、ダイワ化成社製)、HSR−31、DIARESIN Red K(以上、三菱化成社製)、Oil Red(BASFジャパン社製)が含まれる。
光硬化型インクジェットインクは、必要に応じて他の成分を更に含んでもよい。他の成分は、各種添加剤や他の樹脂等であってよい。添加剤の例には、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、抗菌剤、インクの保存安定性を高めるための塩基性化合物等も含まれる。塩基性化合物の例には、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミン等の塩基性有機化合物等が含まれる。他の樹脂の例には、硬化膜の物性を調整するための樹脂等が含まれ、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、及びワックス類等が含まれる。
光硬化型インクジェットインクは、前述のようにゲル化剤を含むため、温度により可逆的にゾルゲル相転移する。ゾルゲル相転移する光硬化型インクは、高温(例えば80℃程度)では液体(ゾル)であるため、インクジェット記録ヘッドからゾル状態で吐出することができる。高温下で光硬化型インクジェットインクを吐出すると、インク液滴(ドット)が記録媒体に着弾した後、自然冷却されてゲル化する。これにより、隣り合うドット同士の合一を抑制し、画質を高めることができる。
光硬化型インクジェットインクは、前述の光重合性化合物と、ゲル化剤とを含む各成分を、加熱下において混合することにより得ることができる。好ましくは、一部の重合性化合物に色材(特に顔料)を分散させた顔料分散剤を用意し、顔料分散材と、他の重合性化合物を含む他のインク成分と混合することで得る。
本発明の画像形成方法は、少なくとも以下の2工程を含む。
(1)光硬化型インクジェットインクを、インクジェット記録ヘッドから吐出させて記録媒体上に付着させる工程
(2)前記記録媒体上に着弾した液滴にLED光源からの光を照射して前記インク液滴を硬化させる工程
光硬化型インクジェットインクは、上述したインクジェットインクであればよい。
記録媒体に着弾したインク液滴に光を照射することで、インク液滴に含有される光重合性化合物が架橋又は重合してインク液滴が硬化して、画像となる。
本発明の画像形成方法は、光硬化型インクジェット方式のインクジェット記録装置を用いて行うことができる。光硬化型インクジェット方式のインクジェット記録装置には、ライン記録方式(シングルパス記録方式)のものと、シリアル記録方式のものと、がある。求められる画像の解像度や記録速度に応じて選択されればよいが、高速記録の観点では、ライン記録方式(シングルパス記録方式)が好ましい。
以下の手順で顔料分散液を調製した。以下2種の化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱攪拌溶解した。
アジスパーPB824(味の素ファインテクノ社製) 9質量部
トリプロピレングリコールジアクリレート(M−200、東亞合成社製) 71質量部
顔料1:Pigment Black 7(三菱化学社製、#52) 5時間
顔料2:Pigment Blue 15:4(大日精化製、クロモファインブルー6332JC) 5時間
顔料3:Pigment Red 122(大日精化製、クロモファインレッド6112JC) 8時間
顔料4:Pigment Yellow 150(LANXESS社製、E4GN−GT CH20015) 8時間
以下の成分を用いて、各実施例および比較例のインクを調製した。
(硬化性モノマー)
ポリエチレングリコールジアクリレート(NKエステルA−400、新中村化学社製)
6EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(SR499、サートマー社製)
4EO変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート(SR494、サートマー社製)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(Miramer M600、Miwon社製)
(硬化性オリゴマー)
ハイパーブランチポリエステルアクリレート(V#1000、大阪有機化学工業社製、25℃における粘度:400〜700mPa・s、官能基数:14)
ハイパーブランチポリエステルアクリレート(V#1020、大阪有機化学工業社製、25℃における粘度:1500〜2500mPa・s、官能基数:14)
ハイパーブランチポリエステルアクリレート(Etercure6361-100、Eternal Chemical社製、25℃における粘度:150〜250mPa・s、官能基数:8、Tg:51.6℃)
ハイパーブランチポリエステルアクリレート(Etercure6362-100、Eternal Chemical社製、25℃における粘度:400〜800mPa・s、官能基数:12〜15、Tg:70℃)
脂肪族ポリウレタンヘキサアクリレート(Etercure6147、Eternal Chemical社製、25℃における粘度:5000〜6000mPa・s、官能基数:6、Tg:85.5℃)
ポリエポキシ変性アクリレート(Etercure6234、Eternal Chemical社製、25℃における粘度:3500〜5000mPa・s、官能基数:2、Tg:80.4℃)
ポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2303、サートマー社製、25℃における粘度:350mPa・s、官能基数:6、Tg:104℃)
ポリアミンアクリレート(CN371、サートマー社製、25℃における粘度1488mPa・s:、官能基数:2、Tg:−39℃)
脂肪族ポリエステルアクリレート(CN2273、サートマー社製、25℃における粘度:100mPa・s、官能基数:2、Tg:−45℃)
芳香族ポリエステルアクリレート(CN2285、サートマー社製、25℃における粘度:350mPa・s、官能基数:1、Tg:32℃)
(ゲル化剤)
ステアリン酸ステアリル(エキセパールSS、花王社製)、(ユニスター M−9676、日油社製)、(EMALEX CC−18、日本エマルジョン社製)、(アムレプスSS、高級アルコール工業社製)
ベヘニン酸ベヘニル(ユニスター M−2222SL、日油社製)
(光重合開始剤)
DAROCURE TPO(BASF社製)
ITX(DKSH社製)
(界面活性剤)
KF−352(信越化学社製)
(増感助剤)
KayacureEPA(日本化薬社製)
《インクジェット画像形成方法》
調製したインクK1〜K17のそれぞれを、インクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に装填した。インクジェット記録ヘッドは、ピエゾ型インクジェットノズルを備えている。このインクジェット記録装置を用いて、菊半サイズのコート紙(OKトップコート、王子製紙社製)、上質紙(OKプリンス上質、王子製紙社製)に、画像形成を行った。なお、記録媒体の搬送速度は、60mm/sで行った。
〈出射性〉
上記インクジェット記録装置を用いて、30分間の連続出射を行った後、ノズル欠の有無について目視観察を行った。下記の基準により出射性の評価を行った。
○:30分連続射出でノズル欠、サテライトが発生しない
△:30分連続吐出でサテライトが発生するか、4個以下のノズル欠が発生する
×:30分連続吐出で5個以上のノズル欠が発生する
各インクを用いて、上質紙にベタ画像を形成した。ベタ画像を指で触って、下記の基準によりタック感度の評価を行った。
○:べとつきなし
△:わずかにべとつき、指紋が残る
×:べとつく
各インクを用いて、コート紙にベタ画像を形成した。10枚目の100%印字部を25℃・60%RHの環境下に24時間放置した後、JIS−K−5400に準じて表面の鉛筆硬度を測定した。下記の基準により硬化性の評価を行った。
○:鉛筆硬度が2H以上
×:鉛筆硬度がH以下
各インクを用いて、コート紙にベタ画像を形成した。10枚目の100%印字部を25℃60%RHの環境下に24時間放置した後、コート紙を二つ折りにした。下記の基準により折り曲げ耐性の評価を行った。
○:画像膜が割れない
×:画像膜が折り曲げ部分で割れる
実施例1の顔料分散液1(12.5質量部)を顔料分散液2(12.5質量部)、顔料分散液3(21.0質量部)、顔料分散液4(15.0質量部)に置換えた。インクの合計質量部が100質量部になるように、過不足分をNKエステル量で調整して、C、M、Yインクを調製した。C、M、Yインクに、Kインクを加え4色のインクセット1〜17とした。
調製したインクセット1〜17のそれぞれを、前記インクジェット記録装置に装填した。このインクジェット記録装置を用いて、菊半サイズのコート紙(OKトップコート、王子製紙社製)、上質紙(OKプリンス上質、王子製紙社製)に、画像形成を行った。なお、記録媒体の搬送速度は、30mm/sで行った。
〈硬化性(鉛筆硬度)〉
実施例1の評価基準と同様である。
単色、二次色及び3色K(Y、M、C各100%)のベタ画像部と非画像部の境界部分の紙のゆがみを目視評価した。
○:紙のゆがみは見られない
△:3色Kと非画像部の境界でわずかにゆがみが見られる
×:二次色と非画像部の境界でゆがみが見られる
12 記録媒体
14、24 インクジェット記録ヘッド
16、26 ヘッドキャリッジ
18、28 光照射部
19 温度制御部
27 ガイド部
30 インク流路
31 インクタンク
Claims (26)
- 硬化性(メタ)アクリレートモノマー、分子内結合開裂型の光重合開始剤又は水素引き抜き型の光重合開始剤、ゲル化剤、色材及び硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する光硬化型インクジェットインクであって、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの官能基数が2〜20の範囲内にあり、かつ、ガラス転移温度が40℃以上であり、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの含有量は、前記インク全体の質量に対して2〜20質量%であることを特徴とする光硬化型インクジェットインク。 - 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの官能基数が6〜20であることを特徴とする、請求項1に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが分枝鎖状オリゴマーまたは樹枝状オリゴマーであることを特徴とする、請求項1または2に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートモノマーの分子量が280〜1500であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの25℃における粘度が100〜10000mPa・sであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記色材は黒色顔料であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが不飽和カルボン酸、不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン及びN−ビニル化合物からなる群から選ばれる化合物に由来する重合性基を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記ゲル化剤が結晶性ゲル化剤であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記ゲル化剤は、ジアルキルケトン、脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、脂肪酸アミド及びオイルゲル化剤からなる群から選ばれるゲル化剤であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記ゲル化剤は、下記一般式(G1)または(G2)で表されるゲル化剤であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を持ち、かつ分岐を持っても良いアルキル鎖を表す。 - 前記ゲル化剤の含有量は、インク全量に対して2〜10質量%であることを、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- インクのゾルゲル相転移温度は30〜100℃であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 硬化性(メタ)アクリレートモノマー、分子内結合開裂型の光重合開始剤又は水素引き抜き型の光重合開始剤、ゲル化剤、色材及び硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する光硬化型インクジェットインクであって、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが樹枝状オリゴマーであり、
前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの含有量は、前記インク全体の質量に対して2〜20質量%であることを特徴とする光硬化型インクジェットインク。 - 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの官能基数が6〜20であることを特徴とする、請求項13に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートモノマーの分子量が280〜1500であることを特徴とする、請求項13または14に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーの25℃における粘度が100〜10000mPa・sであることを特徴とする、請求項13〜15のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記色材は黒色顔料であることを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記硬化性(メタ)アクリレートオリゴマーが不飽和カルボン酸、不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン及びN−ビニル化合物からなる群から選ばれる化合物に由来する重合性基を有することを特徴とする、請求項13〜17のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記ゲル化剤が結晶性ゲル化剤であることを特徴とする、請求項13〜18のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記ゲル化剤は、ジアルキルケトン、脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、脂肪酸アミド及びオイルゲル化剤からなる群から選ばれるゲル化剤であることを特徴とする、請求項13〜19のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 前記ゲル化剤は、下記一般式(G1)または(G2)で表されるゲル化剤であることを特徴とする、請求項13〜20のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を持ち、かつ分岐を持っても良いアルキル鎖を表す。 - 前記ゲル化剤の含有量は、インク全量に対して2〜10質量%であることを特徴とする、請求項13〜21のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- インクのゾルゲル相転移温度は30〜100℃であることを特徴とする、請求項13〜22のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインク。
- 請求項1〜23のいずれか一項に記載の光硬化型インクジェットインクのインク液滴を、インクジェット記録ヘッドから吐出させて記録媒体上に付着させる工程と、前記記録媒体上に着弾した液滴にLED光源から360〜410nmの波長の光を照射して硬化させる工程と、を有する画像形成方法。
- 前記光硬化型インクジェットインクが記録媒体上に着弾する時の前記記録媒体の温度を、前記インクのゾルゲル相転移温度よりも10〜20℃低い温度であることを特徴とする、請求項24に記載の画像形成方法。
- 前記LED光源のピーク照度が3W/cm2以上であることを特徴とする、請求項24または25に記載の画像形成方法。
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