JP5629118B2 - スイッチング電源装置、led表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源装置に関し、特にノイズの影響を受ける時間だけスイッチング電流検出信号を無効にするためのブランキング時間の設定を含む制御内容に特徴を有するスイッチング電源装置に関する。
従来、ノイズの影響を受ける時間だけスイッチング電流検出信号を無効にする技術を用いた制御を行うスイッチング電源装置として、下記特許文献1が開示されている。図20及び図21を参照して説明する。
図20は、特許文献1に開示されたスイッチング電源装置の回路図である。スイッチング電源装置100は、スイッチング素子101とその制御回路で構成され、入力端子(DRAIN),補助電源電圧入力端子(VCCa),内部回路電源端子(VDDa),フィードバック信号入力端子(FB),及びグランド端子(GND)を備える。
レギュレータ102は、スイッチング電源装置100の内部回路電源を供給する回路であり、起動電流をVCCaへ流すためのスイッチ102Aと、VCCaからVDDaへ電流を供給するためのスイッチ102Bを備える。また、起動用定電流源103は、スイッチング電源装置100の起動時にスイッチ102Aを介してVCCaへ起動電流が供給する。
起動/停止回路107は、スイッチング電源装置100の起動/停止制御を行う回路であり、VDDaの電圧を検出して所定値以下であればスイッチング素子101のスイッチング動作を停止させる信号をNAND回路105へ出力する。
ドレイン電流検出回路106は、スイッチング素子101に流れる電流を検出し、この電流値を電圧信号に変換して比較器108に出力する。比較器108は、ドレイン電流検出回路106からの出力信号の電圧値がフィードバック信号制御回路111Yからの出力信号の電圧値を超えると、AND回路115へHigh信号(以下、「H」信号という)を出力する。AND回路115は、比較器108の出力信号とは別にオン時ブランキングパルス発生回路114Yからの出力信号の入力を受け付け、両者が共に「H」である場合に、「H」信号をRSフリップフロップ110のリセット端子に出力する。
発振回路109は、スイッチング素子101の最大デューティサイクルを決める最大デューティサイクル信号109AをNAND回路105に、クロック信号109BをRSフリップフロップ110のセット端子に、それぞれ出力する。
NAND回路105には、起動/停止回路107の出力信号,最大デューティサイクル信号109A,及びRSフリップフロップ110の出力信号が入力される。NAND回路105の出力信号は、ゲートドライブ回路104に入力されてスイッチング素子101のスイッチング動作を制御すると共に、オン時ブランキングパルス発生回路114Yに入力される。
トランス140は、1次巻線140A,2次巻線140B,及び1次側補助巻線140Cを有している。1次側補助巻線140Cには、ダイオード131とコンデンサ132で構成される整流平滑回路が接続されて、スイッチング電源装置100の補助電源部としてVCCa端子に電圧を供給する。また、VDDa端子とGND間には、VDDaの電圧安定化のためにコンデンサ133が挿入されている。
2次巻線140Bは、ダイオード150とコンデンサ151で構成される整流平滑回路を介してフォトダイオード135B,2次側制御回路158,負荷157に接続される。
また、制御信号を2次側から1次側に伝達するための制御信号伝達回路135は、フォトトランジスタ135Aを1次側に、フォトダイオード135Bを2次側に設けている。フォトトランジスタ135Aのコレクタはフィードバック信号入力端子FBに接続される。
2次側制御回路158は、シャントレギュレータ152,コンデンサ153,及び抵抗154,155,156からなり、シャントレギュレータのカソードにはフォトダイオード135Bが接続される。同回路158は、2次側出力電圧Vの分圧をシャントレギュレータ152のリファレンスに入力し、2次側出力電圧Vが一定となるようフォトダイオード135Bに流れる電流を制御する。
図20において、入力端子に直流電圧Vが入力されると、1次巻線140Aを介してDRAIN端子に印加される。そして、起動用定電流源103で作られる起動電流が流れ、スイッチ102Aを介してVCCaに接続されたコンデンサ132を充電し、VCCaの電圧が上昇する。また、スイッチ102Bは、VDDaが一定電圧になるように動作するため、起動電流の一部がスイッチ102Bを介してVDDaに接続されたコンデンサ133を充電し、VDDaの電圧も上昇する。
VCCaが上昇し、起動/停止回路107で設定された起動電圧に達すると、スイッチング素子101のスイッチング動作が開始される。これにより、トランス140の各巻線にエネルギーが供給されるようになり、2次巻線140B、1次側補助巻線140Cにそれぞれ電流が流れる。2次巻線140Bに流れる電流は、ダイオード150とコンデンサ151により整流平滑されて直流電力となり、負荷157に供給される。
出力電圧Vが、2次側制御回路158において出力電圧検出抵抗154,155によって設定された所定電圧に達すると、フォトダイオード135Bに流れる電流が増加する。そして、フォトトランジスタ135Aに流れる電流が増加し、FB端子から流れ出す電流IFBが増加する。
フィードバック信号制御回路111Yは、FB端子から流れるフィードバック電流IFBに応じた電圧信号VFBOを出力し、比較器108の入力に与える。電圧VFBOは、フィードバック電流IFBが大きくなるほどその電圧値を小さくするように設計されている。つまり、フィードバック電流IFBが増加すると、これに伴って比較器108に入力される電圧(リファレンス値)が低下するため、ドレイン電流が低下するような制御が行われることとなり、出力電圧Vの安定化が図れる。
なお、スイッチング電源装置100はコンデンサ134を備えている。スイッチング素子101がスイッチング動作をしている起動状態においてはフォトトランジスタ135AがOFF状態でも定電流をコンデンサ134に供給し、FB端子電圧を上昇させる。
クランプ回路112は、フィードバック信号制御回路111Yの出力信号を最大値を決定する回路であり、比較器108に入力される電圧値を制限することでスイッチング素子101に過電流が流れるのを防止する。
ここで、過電流を防止する目的であれば、比較器108の出力を直接RSフリップフロップ110のリセット端子に入力することでも実現できる。なぜなら、ドレイン電流の電圧変換値が、クランプ回路112によって設定された最大電圧値を超えると、比較器108から「H」信号が出力されるため、RSフリップフロップ110にリセットがかかり、スイッチング素子101をOFFにすることができるためである。
ところが、このように接続した場合、スイッチング素子101をONした瞬間に発生するスパイク電流を過電流と認識してしまい、この結果過電流保護が誤作動してしまう。これを防止すべく、スイッチング素子101がONになってから一定期間(ブランキング時間)は比較器108の比較結果を反映させないようにすべく、オン時ブランキングパルス発生回路114Yを設けている。
このオン時ブランキングパルス発生回路114Yは、ゲートドライブ回路104からの「H」信号が入力されてから一定期間はLow信号(以下、「L」信号という)を、その後に「H」信号をAND回路115に出力する。よって、ゲートドライブ回路104からスイッチング素子101に「H」信号が入力されてからも一定期間はブランキング信号として「L」信号がAND回路115に出力されるため、この間は比較器108の比較結果に関係なく強制的にAND回路115の出力信号を「L」とし、RSフリップフロップ110のリセット端子にリセット信号が入力されない。
また、このオン時ブランキングパルス発生回路114Yは、フィードバック信号制御回路111Yの出力信号を受け付け、この値に応じてブランキング時間を変化させる構成である。図21に、このオン時ブランキングパルス発生回路114Y,フィードバック信号制御回路111Y,及びクランプ回路112の回路例を示している。
オン時ブランキングパルス発生回路114Yは定電流源114A、N型MOSFET114B,114C,114E、P型MOSFET114D、コンデンサ114F、及びインバータ回路114Gから構成される。スイッチング素子101をONすべくゲートドライブ回路104からの出力信号が「H」になると、MOSFET114D,114Eのゲートに「H」信号が入力される。
ただし、MOSFET114Eのソースに接続されたMOSFET114Cは定電流源114Aで規定された電流が流れるように制限されており、コンデンサ114Fの電荷が放電されるまでの間はインバータ114Gの入力は「H」が保持される。このため、インバータ回路114Gの出力も一定期間「L」が保持される。つまり、ゲートドライブ回路104の出力信号が「L」から「H」に変化しても、インバータ回路114Gの出力はすぐには「L」から「H」に変化せず、一定期間「L」を保持してから「H」に移行する。このようにして、スイッチング素子101に「H」信号が入力してから、オン時ブランキングパルス発生回路114Yに「H」信号が出力されるまでに一定期間(ブランキング時間)が強制的に確保される。
フィードバック信号制御回路111Yは定電流源111A,111B,111D、フィードバック端子FBの動作電位を決める定電圧源111E、P型MOSFET111F,111G,111H,111I、N型MOSFET111K,111L,111M,111N,111P、及び抵抗111Rから構成される。
フィードバック信号制御回路111Yの入力信号となるフィードバック電流IFBの電流増加に伴い、MOSFET111Fを流れる電流が増加し、111Fとミラー接続されたMOSFET111Gの電流も同様に増加し、それに従いMOSFET111Mとこれにミラー接続された111N、111Pの電流も増加する。このようにIFBの増加に伴い、VFBOが低下すると共に、MOSFET111Iを流れる電流が増加し、その電流がオン時ブランキングパルス発生回路114Yのブランキング時間を決める定電流源114Aの電流に加算される形でオン時ブランキングパルス発生回路114Yに伝達される。
このようにフィードバック電流IFBが増加すると、ゲートドライブ回路104からの出力信号が「L」から「H」となるときにコンデンサ114Fを放電すべくN型MOSFET114E、114Cを流れる電流が増加することとなり、オン時ブランキングパルス発生回路114Yから出力される信号のブランキング時間が短くなる。他方、フィードバック電流IFBが減少すると、ゲートドライブ回路104からの出力信号が「L」から「H」となるときにコンデンサ114Fを放電すべくN型MOSFET114E、114Cを流れる電流は減少し、ブランキング時間が長くなる。
特許第3948448号明細書
上述したように、2次側制御回路158において設定された所定電圧と比較して出力電圧Vが大きくなるほど、フィードバック電流IFBの値が大きくなる。このとき、前述したように、オン時ブランキングパルス発生回路114Yによって設定されるブランキング時間が短くなる。
ここで、スイッチング素子101をONにした直後に発生するスパイク電流は、寄生容量の大きさに依存すると共に、入力電圧の大きさにも依存し、入力電圧Vが高いほどスパイク電流も大きくなる。
このとき、従来のように出力電圧Vが高い場合にブランキング時間を短くすると、入力電圧Vが高い場合であればスパイク電流が大きくなっている可能性があるため、ブランキング時間が完了した後においても依然としてスパイク電流が生じており過電流保護機能が誤作動するおそれがある。
例えば、従来のスイッチング電源装置を用いて、印加される電圧の大きさに応じて輝度を変化させる調光機能付きLED照明装置に電源供給を行うことを想定する。高輝度で発光させるためには、LED照明装置に高い電圧を印加すべく入力電圧を高くするが、このとき、前述のようにスイッチング素子のON時に生じるスパイク電流が大きい一方で、ブランキング時間も短く設定されてしまうため、ブランキング時間の終了後に過電流防止機能が誤作動し、スイッチング素子が強制的にOFFになるおそれがある。これは、フリッカ等の問題を引き起こす。
逆に、入力電圧が低く出力電圧も低い場合には、スパイク電流が小さいにもかかわらずブランキング時間が長く設定されている。このとき、スパイク電流とは関係なくスイッチング素子101を流れるドレイン電流が十分大きくなっており、比較器108から「H」信号が出力されているにもかかわらず、オン時ブランキングパルス発生回路114Yから「L」信号が出力され続けているため、RSフリップフロップ110のリセットがかからない。この結果、スイッチング電源装置100の出力電圧Vが絞り切れない(可変範囲が狭い)という問題や、或いはスイッチング素子101が過電流により破壊されるという問題を引き起こす。
本発明は上記の問題に鑑み、スイッチング電源装置のブランキング時間を適切に設定することで誤動作や素子の破壊を引き起こさないようにすることを目的とする。
上記の問題を解決すべく、本発明のスイッチング電源装置は、
直流の被変換入力電圧を電圧の異なる直流の目的出力電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、
制御端に入力される制御信号に基づいてON/OFF制御されることで第1端と第2端の間の導通状態を変化させるスイッチング素子と、
前記スイッチング素子を流れる電流量を検出するスイッチング電流検出回路と、
前記スイッチング電流検出回路から与えられる検出電圧と前記被変換入力電圧に基づいて前記制御信号を作成し、前記スイッチング素子の制御端に出力することで前記スイッチング素子のON/OFF制御を行う制御回路とを備え、
前記制御回路は、
所定の周波数で第1状態と第2状態の間を振動する信号を出力する発振回路を備えると共に、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化してから所定のブランキング時間が経過するまでの間、前記制御信号として前記スイッチング素子をONにするON信号を出力し、前記ブランキング時間の経過後、前記検出電圧が所定の目標電圧を上回ると、前記制御信号として前記スイッチング素子をOFFにするOFF信号を出力し、以後この制御を繰り返す構成であり、
前記被変換入力電圧が高い場合には長く、前記被変換入力電圧が低い場合には短くなるように前記ブランキング時間を設定することを特徴とする。
このように構成するとき、被変換入力電圧が高い場合にはブランキング時間が長く、低い場合にはブランキング時間が短くなるように設定される。ブランキング時間の間は、スイッチング素子を流れる電流量が無効化され、この電流量が多いと判定された場合であってもスイッチング素子が強制的にOFFなるということはない。
よって、被変換入力電圧が大きく、スイッチング素子のON時に発生するスパイクノイズも大きくなる可能性がある場合には、ブランキング時間が長く確保されるため、ブランキング時間の経過後に未だスパイクノイズが残存していることによりスイッチング素子が強制的にOFFになるという事態を回避することができる。そして、スパイクノイズが消滅した後、スイッチング素子を流れる電流量が目的とする値に達した時点でスイッチング素子をOFFにすることができ、所望の目的出力電圧を得ることができる。
また、被変換入力電圧が小さい場合には、ブランキング時間が短く設定されるため、スパイクノイズが消滅した後に更に所定の時間にわたってブランキング時間が継続するという事態を回避することができる。これにより、スパイクノイズが消滅した後、直ちにブランキング時間を終了させ、スイッチング素子を流れる電流量が目的とする値を超えた時点でスイッチング素子をOFFにすることができる。よって、従来のように、ブランキング時間の間にスイッチング素子を流れる電流量が目的とする値を超えて増大し、目的出力電圧が所望する電圧を超えて増加してしまうという問題を解消できる。
本発明のスイッチング電源装置は、上記の特徴に加えて、
前記制御回路は、
前記発振回路の出力が前記第1状態になってから前記ブランキング時間が経過するまでの間にわたって無効化信号を出力し、その後に前記発振回路の出力が前記第1状態になるまでの間にわたって有効化信号を出力するブランキング時間決定回路と、
前記検出電圧と前記目標電圧の大小関係を比較するスイッチング電流検出用比較器と、
前記発振回路、前記ブランキング時間決定回路、及び前記スイッチング電流検出用比較器の出力信号が入力される論理回路と、を備え、
前記論理回路は、
前記ブランキング時間決定回路から前記無効化信号が与えられている間、前記スイッチング電流検出用比較器の比較結果とは無関係に前記ON信号を出力し、
前記ブランキング時間決定回路から前記有効化信号が与えられている間、前記スイッチング電流検出用比較器の比較結果に基づき、前記検出電圧が前記目標電圧を上回るまでは前記ON信号を、前記検出電圧が前記目標電圧を上回れば前記OFF信号を出力し、
前記OFF信号を出力後、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した時点で前記ON信号を出力する構成であることを特徴とする。
上記の構成としたとき、制御回路は発振回路の出力が第2状態から第1状態に変化した時点でON信号を出力するが、これと同タイミングでブランキング時間決定回路からは、スイッチング電流検出用比較器の比較結果を無効化する無効化信号が出力される。そして、一定のブランキング時間が経過した後、ブランキング時間決定回路から出力される信号が有効化信号に変化する。このため、発振回路の出力が第2状態から第1状態に変化した後、ブランキング時間が経過するまでの間、スイッチング素子を流れる電流量に関係なくスイッチング素子を強制的にON状態に維持することができる。
そして、ブランキング時間の経過後は、スイッチング電流検出用比較器の比較結果が有効化されるため、検出電圧が目標電圧を上回った時点でスイッチング素子をOFFにされ、これによって所望の目的出力電圧を確保することができる。
上記内容を実現すべく、本発明のスイッチング電源装置としては、下記に列挙する種々の構成が採用され得る。
第1の構成としては、
本発明のスイッチング電源装置は、前記被変換入力電圧を分圧して基準電圧を生成し、これを前記制御回路に出力する入力電圧分圧回路を有し、
前記ブランキング時間決定回路は、ブランキング時間決定用比較器及びブランキング時間決定用コンデンサを有し、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した後に前記ブランキング時間決定用コンデンサの一端の電位の上昇を開始する構成であり、
前記ブランキング時間決定用比較器は、前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位と前記基準電圧を比較し、前者が後者を上回ると、出力を前記無効化信号から前記有効化信号に変化させることを特徴とする。
上記構成によれば、被変換入力電圧が分圧されて得られる基準電圧を超える電圧がブランキング時間決定用コンデンサに充電されれば、前記ブランキング時間決定回路からの出力信号が無効化信号から有効化信号に切り替えられる。基準電圧は被変換入力電圧が大きいほど大きくなるため、その基準電圧を超える電圧がブランキング時間決定用コンデンサに充電されるまでに要する時間も、被変換入力電圧が大きいほど長くなる。よって、被変換入力電圧が高い場合には長く、前記被変換入力電圧が低い場合には短くなるようにブランキング時間が設定される。
第2の構成としては、
前記被変換入力電圧を分圧して基準電圧を生成し、これを前記制御回路に出力する入力電圧分圧回路を有し、
前記ブランキング時間決定回路は、ブランキング時間決定用比較器及びブランキング時間決定用コンデンサを有し、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した後に前記ブランキング時間決定用コンデンサの一端の電位の上昇を開始すると共に、前記基準電圧が大きいほど電位の上昇速度が遅い構成であり、
前記ブランキング時間決定用比較器は、前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位と所定の固定電圧を比較し、前者が後者を上回ると、出力を前記無効化信号から前記有効化信号に変化させることを特徴とする。
上記構成によれば、被変換入力電圧が分圧されて得られる基準電圧が大きいほどブランキング時間決定用コンデンサの電位上昇速度が遅いため、その電位が所定の固定電圧を超えるまでに要する時間が長くなる。よって、第1の構成と同様に、被変換入力電圧が高い場合には長く、前記被変換入力電圧が低い場合には短くなるようにブランキング時間が設定される。
第3の構成としては、
前記被変換入力電圧を分圧して前記制御回路に基準電圧を出力する入力電圧分圧回路を有し、
前記ブランキング時間決定回路は、第1ブランキング時間決定用比較器、第2ブランキング時間決定用比較器、及びブランキング時間決定用コンデンサを有し、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した後に前記ブランキング時間決定用コンデンサの一端の電位の上昇を開始する構成であって、
前記第1ブランキング時間決定用比較器は前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位と所定の第1固定電圧を比較し、前記第2ブランキング時間決定用比較器は前記基準電圧と所定の第2固定電圧を比較し、
前記ブランキング時間決定回路は、前記第1及び第2ブランキング時間決定用比較器の比較結果に基づき、前記基準電圧が前記第2固定電圧以下である場合と、前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位が前記第1固定電圧を上回る場合には前記有効化信号を出力することを特徴とする。
上記構成によれば、被変換入力電圧を分圧して得られる基準電圧が第2固定電圧以下である場合、すなわち被変換入力電圧が低い電圧である場合には、無条件に有効化信号が出力されることになり、いわばブランキング時間が「ゼロ」となる。また、前記基準電圧が第2固定電圧を超える場合、すなわち被変換入力電圧が高い電圧である場合には、ブランキング時間決定用コンデンサの電位が第1固定電圧を上回るまでに要する時間だけブランキング時間が設定される。よって、本構成の場合、被変換入力電圧が所定の値より低い場合にはブランキング時間がゼロとなり、それを超えればブランキング時間が正の時間として設定されるという意味において、被変換入力電圧が高い場合には長く、前記被変換入力電圧が低い場合には短くなるようにブランキング時間が設定されることとなる。
なお、上記構成において、第2ブランキング時間決定用比較器に対しては、出力端と非反転入力端子が第1抵抗を介して接続し、前記第2定電圧源の出力と非反転入力端子が第2抵抗を介して接続する構成としても良い。
かかる構成によれば、第2ブランキング時間決定用比較器の出力結果にヒステリシス性を持たせることができる。被変換入力電圧にノイズ成分が重畳することが起こり得るが、かかる場合、第2ブランキング時間決定用比較器には、前記被変換入力電圧を分圧して得られる基準電圧が一方の入力端に印加されるため、ノイズ成分の存在によって比較結果が短時間で切り替わり、出力が不安定になる可能性がある。そこで、ヒステリシス性を持たせることで、第2ブランキング時間決定用比較器の出力が切り替わる閾値に余裕を持たせることで、出力が不安定になる確率を低下させることができる。
また、上記各構成において、前記スイッチング電流検出用比較器が、前記被変換入力電圧の分圧電圧である基準電圧を前記目標電圧として、前記検出電圧との比較を行う構成とすることができる。
この場合、スイッチング素子を流れる電流量の目標値が、被変換入力電圧の大きさに応じて変化する構成である。
また、スイッチング素子を流れる電流量の目標値を、被変換入力電圧の大きさに関係なく固定値とすることできる。この場合、別途前記目標電圧を出力する目標電圧生成用定電圧源を備え、この出力電圧を前記スイッチング電流検出用比較器の一の入力端に印加すれば良い。
上述した本発明のスイッチング電源装置は、降圧型、昇圧型、反転昇圧型、絶縁型(フライバック型、フォワード型)の各スイッチング電源装置に利用可能である。
より具体的には、
出力用コンデンサ、出力用コイル、及び出力用ダイオードを備え、
前記出力用ダイオードのカソード、前記出力用コンデンサの第1端には前記被変換入力電圧が与えられ、
前記出力用コンデンサの第2端と前記出力用コイルの第1端が接続し、
前記出力用コイルの第2端、前記出力用ダイオードのアノード、及び前記スイッチング素子の第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起される構成とすることが可能である。
また、別の構成としては、
出力用コンデンサ、出力用コイル、及び出力用ダイオードを備え、
前記出力用コイルの第1端、及び前記出力用コンデンサの第1端には前記被変換入力電圧が与えられ、
前記出力用コンデンサの第2端と前記出力用ダイオードのカソードが接続し、
前記出力用コイルの第2端、前記出力用ダイオードのアノード、及び前記スイッチング素子の第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起される構成とすることができる。
また、別の構成としては、
出力用コンデンサ、出力用コイル、及び出力用ダイオードを備え、
前記出力用コイルの第1端に前記被変換入力電圧が与えられ、
前記出力用コイルの第2端、前記出力用ダイオードのアノード、及び前記スイッチング素子の第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
前記出力用コンデンサは、第1端が前記出力用ダイオードのカソードに、第2端が接地線に接続し、
前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起される構成とすることができる。
また、別の構成としては、
1次巻線及び第2巻線からなる出力用トランス、出力用ダイオード、出力用コンデンサを備え、
前記1次巻線は、第1端に前記被変換入力電圧が、第2端に前記スイッチング素子の第1端がそれぞれ接続し、
前記第2巻線は、第1端に前記出力用ダイオードのアノード、第2端に前記出力用コンデンサの第1端に接続し、
前記出力用コンデンサの第2端に前記出力用ダイオードのカソードが接続し、
前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起される構成とすることができる。
また、別の構成としては、
1次巻線及び第2巻線からなる出力用トランス、第1出力用ダイオード、第2出力用ダイオード、出力用コイル、及び出力用コンデンサを備え、
前記1次巻線は、第1端に前記被変換入力電圧が、第2端に前記スイッチング素子の第1端がそれぞれ接続し、
前記第2巻線は、第1端に前記第1出力用ダイオードのアノード、第2端に前記第2出力用ダイオードのアノードと前記出力用コンデンサの第1端に接続し、
前記第1出力用ダイオードのカソード、前記第2出力用ダイオードのカソード、及び前記出力用コイルの第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
前記出力用コイルの第2端と前記出力用コンデンサの第2端が接続し、
前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起される構成とすることができる。
そして、上述した本発明のスイッチング電源装置から出力される直流電圧を、種々の回路や装置の電源電圧として供給することが可能である。
一例として、本発明のスイッチング電源装置から電源を供給されるLED表示装置は、
電源用の交流電圧が入力される入力端子と、
前記交流電圧を直流に整流する整流回路と、
前記整流回路からの出力電圧を平滑化する平滑用コンデンサと、
前記平滑用コンデンサの出力電圧が前記被変換入力電圧として印加される本発明のスイッチング電源装置と、
前記出力用コンデンサの両端に接続されるLED素子と、を有する構成として実現される。
本発明の構成によれば、被変換入力電圧が高いほどブランキング時間が長く、低いほどブランキング時間が短くなるように設定される。よって、被変換入力電圧が高い場合に、スイッチング素子のON時に生じるスパイクノイズを検知してスイッチング素子が強制的にOFFになるという誤動作が回避される。更には、被変換入力電圧が低い場合に、スパイクノイズが消滅した後においてもブランキング時間が終了せずにスイッチング素子に過電流が流れ、過電流によりスイッチング素子が破壊されたり、目的とする出力電圧が得られないという事態が回避される。
本発明のスイッチング電源装置の第1実施形態の概念的ブロック図 本発明のスイッチング電源装置の第1実施形態の構成を一部詳細に示した回路図 本発明のスイッチング電源装置の第1実施形態の構成を更に詳細に示した回路図 第1実施形態において、ブランキング時間決定回路を別の構成にした場合のスイッチング電源装置の回路図 図4の定電流源を詳細に示した回路図 第1実施形態において、ブランキング時間決定回路を更に別の構成にした場合のスイッチング電源装置の回路図 図5の定電流源を詳細に示した回路図 第1実施形態において、ブランキング時間決定回路を更に別の構成にした場合のスイッチング電源装置の回路図 第1実施形態において、ブランキング時間決定回路を更に別の構成にした場合のスイッチング電源装置の回路図 本発明のスイッチング電源装置の第2実施形態の構成を一部詳細に示した回路図 本発明のスイッチング電源装置の第2実施形態の構成を更に詳細に示した回路図 本発明のスイッチング電源装置の第3実施形態の概念的ブロック図 本発明のスイッチング電源装置の第3実施形態の構成を詳細に示した回路図 本発明のスイッチング電源装置の第4実施形態の概念的ブロック図 本発明のスイッチング電源装置の第4実施形態の構成を詳細に示した回路図 本発明のスイッチング電源装置の第5実施形態の概念的ブロック図 本発明のスイッチング電源装置の第5実施形態の構成を詳細に示した回路図 本発明のスイッチング電源装置の第5実施形態の構成を詳細に示した別の回路図 本発明のスイッチング電源装置を備えたLED照明装置(第6実施形態)の概略構成を示すブロック図 従来のスイッチング電源装置の回路図 従来のスイッチング電源装置の回路図を一部詳細に示したもの
[第1実施形態]
本発明のスイッチング電源装置の第1実施形態につき、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態のスイッチング電源装置1は、入力電圧分圧回路2,制御回路3,ダイオード4(「出力用ダイオード」に対応),負荷5,コンデンサ6(「出力用コンデンサ」に対応),コイル7(「出力用コイル」に対応),スイッチング素子8,及びスイッチング電流検出回路9を備える。図1において、Vはスイッチング電源装置1に入力された電圧でって、スイッチング電源装置1によって電圧変換を行う対象となる電圧(被変換入力電圧)である。例えば商用の交流100Vを整流した後の直流電圧(140V)が用いられる。GNDはグランド線(接地線)である。
負荷5は、本スイッチング電源装置1によって電源電圧を供給する対象となる負荷であり、例えばLED素子が想定される。
入力電圧分圧回路2は、Vを分圧して出力する回路であり、例えば抵抗によって実現される。制御回路3は、入力電圧分圧回路2及びスイッチング電流検出回路9から入力される信号に基づいて、スイッチング素子8のON/OFF制御を行う回路であり、その内部にブランキング時間決定回路10,発振回路21,及びRSフリップフロップ24(「論理回路」の一例)を含む。
ダイオード4は、スイッチング素子8がOFFとなった際にコイル7を通過する電流を流すために設けられている。コンデンサ6は、負荷5に印加される電圧を平滑化するために設けられている。コイル7は、スイッチング素子8がONした際に負荷5とコイル7に流れる電流を徐々に増加させ、逆にスイッチング素子8がOFFした際に同電流を徐々に減少させるために設けられている。
スイッチング素子8は、制御回路3の出力信号に基づいてON/OFF制御されることで、電流の導通状態を制御する素子であり、例えばMOSFETやバイポーラトランジスタ等で構成される。
スイッチング電流検出回路9は、スイッチング素子8を流れる電流を電圧に変換するための回路であり、例えば数100mΩ〜数Ωの抵抗値の抵抗素子で構成される。
図2は、図1のスイッチング電源装置1の構成を一部詳細に示した回路図である。なお、図2の回路は、スイッチング素子8を流れる電流(スイッチング電流)を、制御回路3への入力電圧(入力電圧分圧回路2の出力電圧)の値によって可変とする場合の構成を図示している。これに対し、制御回路3への入力電圧に関係なくスイッチング電流を固定値に設定することも可能であり、この構成については第2実施形態で後述する。
図2に示すスイッチング電源装置1では、入力電圧分圧回路2として抵抗2a,2bを備える。また、制御回路3として、ブランキング時間決定回路10,発振回路21,比較器22(「スイッチング電流検出用比較器」に対応),AND回路23,RSフリップフロップ24,及びバッファアンプ25を備える。
発振回路21は、所定の発振周波数のパルス信号を生成して出力する回路であり、この発振周波数に基づいてスイッチング電源装置1のスイッチング周波数が決定される。発振回路21は、例えば数十kHzから百数十kHz程度の周波数で発振し、その出力信号は、RSフリップフロップ24のセット端子、及びブランキング時間決定回路10に与えられる。
スイッチング素子8がONになると、スイッチング電流が流れ、スイッチング電流検出回路9によって同電流が電圧変換されて比較器22の一方の入力端子(非反転入力端子)に入力される。比較器22の他方の入力端子(反転入力端子)には、入力電圧分圧回路2の出力電圧V(以下、「基準電圧V」と呼ぶ)が入力されている。つまり、スイッチング電流検出回路9からの検出電圧Vが基準電圧Vを超えると、High信号(以下、「H」信号という)をAND回路23に与える。AND回路23は、ブランキング時間決定回路10からの出力信号が「H」である時間帯において、スイッチング電流検出回路9の検出電圧Vが基準電圧Vの値を超えると、RSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号を出力してRSフリップフロップ24をリセットする。
ブランキング時間決定回路10は、スイッチング素子8がONになってから一定のブランキング時間にわたってLow信号(以下、「L」信号という)を出力し、その後に「H」信号を出力する回路である。ブランキング時間決定回路10が存在することで、スイッチング素子8のON直後から一定期間におけるスイッチング電流検出回路9の検出電圧Vが無効化され、この間のスイッチング素子8の導通制御に反映させない。つまり、ブランキング時間決定回路10から出力される「L」信号は「無効化信号」に対応し、「H」信号は「有効化信号」に対応する。
本発明のスイッチング電源装置1が備えるブランキング時間決定回路10は、基準電圧Vの大きさによってブランキング時間を変化させる。この点につき、図3を参照して説明する。
図3は、図2において、更にブランキング時間決定回路10の回路構成を詳細に図示した回路図である。
図3に示されるブランキング時間決定回路10は、定電流源11,スイッチ12(「放電経路スイッチ」に対応),コンデンサ13(「ブランキング時間決定用コンデンサ」に対応),及び比較器14(「ブランキング時間決定用比較器」に対応)を備える構成である。なお、定電流源11には、動作駆動用の内部電圧VCCが供給されている。
定電流源11の出力は、比較器14の一方の入力端子(非反転入力端子)に入力されると共に、スイッチ12を介してGNDに接続される。スイッチ12は発振回路21からの出力信号によってON/OFF制御される構成であり、その信号が「L」の時にON、「H」の時にOFFになる性質を有する素子である。コンデンサ13はスイッチ12と並列に接続されている。比較器14の他方の入力端子には、基準電圧Vが入力される。
発振回路21からの出力信号が「L」の時、スイッチ12はONであり、定電流源11から供給される電流はこのスイッチ12を介してGNDへと抜けるため、コンデンサ13には電荷が蓄積されない。つまり、比較器14の「+」入力端子の電圧V14+が低電圧(接地電圧)であるため、比較器14からは「L」の信号が出力される。つまり、ブランキング時間決定回路10から「L」信号(無効化信号)がAND回路23に対して出力される。
そして、発振回路21からの出力信号が「H」になると、スイッチ12がOFFとなり、定電流源11から供給される電流によってコンデンサ13が充電され始める。これにより、比較器14の「+」入力端子の電圧V14+が上昇を開始する。
ここで、定電流源11の出力電流値をI11,コンデンサ13の静電容量をC13とし、発振回路21からの出力信号が「H」になってからの経過時間をtとすると、比較器14の「+」入力端子の電圧をV14+は以下の数1によって表わされる。
(数1)
14+ =(I11・t)/C13
この数1によって規定される電圧V14+が基準電圧Vを超えた時点で、ブランキング時間決定回路10は「H」信号(つまり「有効化信号」)をAND回路23に出力する。このことは、基準電圧Vの値が大きいほど、V14+がVを上回るまでに要する時間tが長くなることを意味する。発振回路21からの出力信号が「H」になってから、ブランキング時間決定回路10の出力信号が「H」になるまでに要する時間はブランキング時間に相当する。
基準電圧Vは、被変換入力電圧Vに基づいて決定される値である。従って、図3に示すブランキング時間決定回路10によれば、被変換入力電圧Vが高いほどブランキング時間が長く設定される。
ブランキング時間において、ブランキング時間決定回路10からは「L」信号が出力されるため、この間は、AND回路23からRSフリップフロップ24のリセット端子には「L」信号が入力され、リセットがかからない。RSフリップフロップ24のセット端子には、発振回路21の出力信号が与えられる構成であるため、このブランキング時間においては、発振回路21の出力信号が「H」に立ち上がった後は、RSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が入力されるまで、「H」信号を出力する。この「H」信号は、バッファアンプ25で信号レベルが増幅された後、スイッチング素子8へと出力される。
スイッチング素子8がONになると、被変換入力電圧Vが供給される入力端子から負荷5,コイル7,スイッチング素子8,及びスイッチング電流検出回路9を介してスイッチング電流Isw1が流れる。スイッチング素子8がONになった時点からの経過時間をton、コイル7のインダクタンスをLとすると、スイッチング電流Isw1は以下の数2によって表わされる。
(数2)
sw1 =(V・tON)/L
このとき、負荷5の抵抗値をRとすると、負荷5には下記数3に規定される電圧Vが発生する。
(数3)
= Isw1・R
ブランキング時間が経過するまでは、比較器14から(ブランキング時間決定回路10から)「L」信号(無効化信号)が出力されるため、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ってもRSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられることはない。
ブランキング時間の経過後、VがVを上回ると、RSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられ、RSフリップフロップ24がリセットされる。このタイミングでスイッチング素子8がOFFとなる。
スイッチング素子8がOFFになると、コイル7を流れていた電流はダイオード4、負荷5を介してコイル7に戻る。スイッチング素子8がOFFになった時点からの経過時間をtOFF,スイッチング素子8のOFF直前の負荷5両端の電圧Vo2とすると、OFF時のスイッチング電流Isw2は以下の数4によって表わされる。
(数4)
sw2 =Isw−(Vo2・tOFF)/L
なお、tOFFが長くなってもIsw2は0A以下にはならない。スイッチングOFF時の負荷5の電圧Vは、以下の数5によって表わされる。
(数5)
= Isw2・R
以上のように、スイッチング素子8のON/OFFに応じて電圧Vが負荷5の両端に印加される。
スイッチング素子8がOFFとなった後は、次に発振回路21からRSフリップフロップ24のセット端子に「H」信号が入力されるタイミングで、RSフリップフロップ24から「H」信号が出力され、スイッチング素子8がONとなる。そして、再びブランキング時間の経過後、検出電圧Vが基準電圧Vを上回ると再びスイッチング素子8がOFFとなる。以後、この制御が繰り返され、スイッチング素子8がON/OFFする。
前述したようにブランキング時間の間は、比較器22の比較結果が無効化されるため、スイッチング素子8がスイッチング電流の値に応じてOFFになるということはない。そして、このブランキング時間は被変換入力電圧Vが高いほど長く設定される。よって、スイッチング素子8のON時に大きいスパイク電流が発生する可能性が高い場合に、ブランキング時間が自動的に長く設定されるため、従来のように、ブランキング時間の終了後に未だスパイク電流が発生しておりスイッチング素子8が強制OFFとなるという事態を防ぐことができる。
また、逆に被変換入力電圧Vが低いほどブランキング時間が短く設定される。このため、スイッチング電源装置1の出力電圧(負荷5の出力電圧V)を低下させたい場合に、被変換入力電圧を低下させると、これに伴って自動的にブランキング時間も短くなる。従来の構成では、被変換入力電圧が低い場合にブランキング時間が長く設定されていたため、比較器22の比較結果がスイッチング素子8のON/OFF制御に反映されない時間が長くなり、この結果、スイッチング電流が十分大きくなっているにもかかわらずスイッチング素子8がOFFにならず、結果的に負荷5の電圧を十分低くすることができなかった。しかし、本発明のスイッチング電源装置1によれば、被変換入力電圧Vが低い場合にはブランキング時間が短いため、比較器22の比較結果がすぐにスイッチング素子8のON/OFFに反映される。つまり、スイッチング電流が十分大きくなれば当然にスイッチング素子8がOFFとなるため、従来のような問題は解消される。
図3に示したブランキング時間決定回路10は一例であり、図4〜図9のような他の構成例が可能である。なお、以下の図において図3と同一の構成要素については同一の符号を付している。
〈ブランキング時間決定回路の別構成例1〉
図4に示すスイッチング電源装置1は、図3のブランキング時間決定回路10を10Aに置換した構成である。
ブランキング時間決定回路10Aは、可変定電流源11A(「電流値可変定電流源」に対応),スイッチ12,コンデンサ13,比較器14,及び定電圧源15を備える。
可変定電流源11Aは、駆動用の内部電圧VCCと共に基準電圧Vが入力される構成であり、この基準電圧Vの大きさに応じて決定される電流I11Aを流す。より具体的には、基準電圧Vが高いほどI11Aの値は小さく、Vが低いほどI11Aの値は大きい。このことは、基準電圧Vが高いほどコンデンサ13への充電速度が遅く、逆に、Vが低いほどコンデンサ13への充電速度が速いことを意味する。
また、比較器14の「−」端子(反転入力端子)には定電圧源15の出力電圧が与えられ、この電圧値V15が比較器14のリファレンス値として設定される。つまり、比較器14の「+」端子(非反転入力端子)の入力電圧V14+が、定電圧源15の電圧値V15を上回った時点で比較器14の出力信号が「L」から「H」に切り替えられる。その他の構成は図3のブランキング時間決定回路10と共通する。
ブランキング時間決定回路10の場合と同様、発振回路21からの出力信号が「L」の時は、スイッチ12がONであり電圧V14+が低電圧(接地電圧)であるため、比較器14からは「L」の信号が出力される。
そして、発振回路21からの出力信号が「H」になると、スイッチ12がOFFとなり、可変定電流源11Aから供給される電流によってコンデンサ13が充電され始める。これにより、比較器14の「+」入力端子の電圧V14+が上昇を開始する。このV14+の上昇速度は、可変定電流源11Aからの出力電流I11Aに依存し、電流値が大きいほどV14+の上昇速度は速い。
14+の上昇速度が速いということは、V14+がV15を上回るのに要する時間、すなわ比較器14から「H」の出力信号を出力するのに要する時間が短いことを意味する。逆に、V14+の上昇速度が遅いということは、V14+がV15の値を上回るのに要する時間、すなわち比較器14から「H」の出力信号を出力するまでに要する時間が長いことを意味する。そして、発振回路21からの出力信号が「H」になってから、比較器14が「H」の出力信号を出力するまでに要する時間が、まさにブランキング時間に対応する。
以上により、図4の構成の場合、入力電圧Vが高いほど、基準電圧Vが高く、I11Aの値は小さく、V14+の上昇速度が遅く、ブランキング時間が長くなる。逆に、入力電圧Vが低いほど、基準電圧Vが低く、I11Aの値は大きく、V14+の上昇速度が速く、ブランキング時間が短くなる。よって、図4に示すブランキング時間決定回路10Aにおいても、図3のブランキング時間決定回路10と同様に、入力電圧Vが低いほどブランキング時間は短く、Vが高いほどブランキング時間は長く設定される。
図5は、図4に示す可変定電流源11A、すなわち、基準電圧Vが高いほど電流値が小さく、Vが低いほど電流値が大きくなるような可変定電流源の回路構成の一例を示す。可変定電流源11Aは、抵抗31、PNPトランジスタ32,33、及び定電流源34を備える。なお、ここでいう定電流源34は、基準電圧Vの大きさに関係なく常に一定の電流I34を流す電流源である。
PNPトランジスタ32及び33はカレントミラーを構成している。両トランジスタのエミッタには共通して内部電圧VCCが与えられる。両トランジスタのベース、PNPトランジスタ32のコレクタ、及び抵抗31の一端が接続して一のノードを構成しており、この抵抗31の他端に入力電圧分圧回路2の出力電圧(すなわち基準電圧V)が印加される。
更に、PNPトランジスタ32のコレクタを、定電流源34を介してグランド線GNDに接続する。また、PNPトランジスタ33のコレクタは、比較器14の「+」入力端子(非反転入力端子)に接続する。すなわち、PNPトランジスタ33のコレクタ電流I33が可変定電流源11Aの出力電流I11Aに対応する。
定電流源34には、PNPトランジスタ32のコレクタ電流I32と、入力電圧分圧回路2から抵抗31を介して流れる電流I31の合計値の電流が流れる。ここで、I31は、入力電圧分圧回路2の出力電圧である基準電圧Vが高いほど大きく、Vが低いほど小さくなる。つまり、入力電圧Vが高いほどI31は大きく、Vが低いほどI31は小さい。そして、定電流源34は電流値I34を一定とするように動作する。このため、必然的にI31が大きいほどI32は小さく、I31が小さいほどI32は大きくなる。
そして、PNPトランジスタ32と33はカレントミラーを構成するため、PNPトランジスタ33のコレクタ電流I33は、PNPトランジスタ32のコレクタ電流I32と等しくなる。よって、このコレクタ電流I33をもって定電流源11Aの出力I11Aとした場合、入力電圧Vが高いほど、I31は大きく、I32は小さく、I11Aは小さくなる。逆に、入力電圧Vが低いほど、I31は小さく、I32は大きく、I11Aは大きくなる。
以上により、図5に示す可変定電流源11Aの構成とすることで、入力電圧Vが高いほど電流値I11Aが小さく、入力電圧Vが低いほど電流値I11Aが大きくなるような定電流源が実現できる。なお、この図5の可変定電流源11Aの構成は一例であり、同様の機能を示す回路であれば他の構成を利用しても良い。
〈ブランキング時間決定回路の別構成例2〉
図6に示すスイッチング電源装置1は、図3のブランキング時間決定回路10を10Bに置換した構成である。
ブランキング時間決定回路10Bは、定電流源11、可変定電流源11B(「電流値可変定電流源」に対応),スイッチ12,コンデンサ13,比較器14,及び定電圧源15を備える。
定電流源11は、一定の電流I11を流す回路であり、この出力が比較器14の「+」端子に入力される点は図3のブランキング時間決定回路10と同じである。
可変定電流源11Bは、定電流源11の出力と共に基準電圧Vが入力される構成であり、この基準電圧Vの大きさに応じて決定される電流I11Bを流す。そして、図4の可変定電流源11Aとは異なり、可変定電流源11Bは基準電圧Vが高いほど電流値I11Bが大きく、Vが低いほど電流値I11Bが小さい。このことは、基準電圧Vが高いほどコンデンサ13への充電速度が速く、逆に、Vが低いほどコンデンサ13への充電速度を遅いことを意味する。その他の構成は、図4のブランキング時間決定回路10Aと同じである。
ブランキング時間決定回路10や10Aの場合と同様、発振回路21からの出力信号が「L」の時は、スイッチ12がONであり電圧V14+が低電圧(接地電圧)であるため、比較器14からは「L」の信号が出力される。
そして、発振回路21からの出力信号が「H」になると、スイッチ12がOFFとなり、定電流源11からの供給電流と、可変定電流源11Bからの供給電流の差分によってコンデンサ13が充電され始める。つまり、定電流源11からの電流I11のうち、可変定電流源11Bを介してGNDに向かって流れる電流I11Bを差し引いた残りの電流により、コンデンサ13の充電が開始される。これにより、比較器14の「+」入力端子の電圧V14+が上昇を開始する。このV14+の上昇速度は、定電流源11及び可変定電流源11Bの電流差(I11−I11B)に依存し、この差分値が大きいほどV14+の上昇速度は速く、ブランキング時間が短い。逆に、この差分値が小さいほどV14+の上昇速度は遅く、ブランキング時間が長い。
ここで、電流値I11は一定であるため、I11Bが大きいほど前記差分値は小さく、I11Bが小さいほど前記差分値は大きくなる。つまり、図6の構成の場合、被変換入力電圧Vが高いほど、基準電圧Vが高く、I11Bの値は大きく、(I11−I11B)は小さく、ブランキング時間が長くなる。逆に、被変換入力電圧Vが低いほど、基準電圧Vが高く、I11Bの値は小さく、(I11−I11B)は大きく、ブランキング時間が短くなる。
よって、図6に示すブランキング時間決定回路10Bにおいても、ブランキング時間決定回路10,10Aと同様に、被変換入力電圧Vが低いほどブランキング時間は短く、Vが高いほどブランキング時間は長く設定される。
図7は、図6に示す可変定電流源11B、すなわち、基準電圧Vが高いほど電流値が大きく、Vが低いほど電流値が小さくなるような可変定電流源の回路構成の一例を示す。定電流源11Bは、抵抗35、NPNトランジスタ36,37を備える。
NPNトランジスタ36及び37はカレントミラーを構成している。両トランジスタのエミッタは共にグランド線GNDに接続し、接地電圧が与えられる。両トランジスタのベース、NPNトランジスタ36のコレクタ、及び抵抗35の一端が接続して一のノードを構成しており、この抵抗35の他端に入力電圧分圧回路2の出力電圧(すなわち基準電圧V)が印加される。
そして、NPNトランジスタ37のコレクタを、比較器14の「+」入力端子に接続する。すなわち、スイッチ12がOFF時において、NPNトランジスタ37のコレクタ電流がGNDに向かって流れることで比較器14の+端子の電圧V14+が低下する。
NPNトランジスタ36と37はカレントミラーを構成するため、両トランジスタのコレクタ電流は同一となる。入力電圧分圧回路2から抵抗35を介して流れる電流I35がNPNトランジスタ36のコレクタ電流を構成するため、NPNトランジスタ37のコレクタ電流I11Bは、I35と同一の電流が流れる。そして、この電流I35は、入力電圧分圧回路2の出力電圧である基準電圧Vが高いほど大きく、Vが低いほど小さくなる。よって、I11BもVが高いほど大きく、Vが低いほど小さくなる。
そして、定電流源11から出力される電流値I11は一定であるから、両電流源の出力差(I11−I11B)は、可変定電流源11Bの電流値I11Bが大きいほど小さく、I11Bが小さいほど大きい。
つまり、入力電圧Vが高いほど、I35は大きく、I11Bは大きく、(I11−I11B)は小さくなる。逆に、入力電圧Vが低いほど、I35は小さく、I11Bは小さく、(I11−I11B)は大きくなる。
以上により、図7に示す定電流源11Bの構成とすることで、入力電圧Vが高いほど電流値I11Bが大きく、入力電圧Vが低いほど電流値I11Bが小さくなるような可変定電流源が実現できる。
〈ブランキング時間決定回路の別構成例3〉
図8に示すスイッチング電源装置1は、図3のブランキング時間決定回路10を10Cに置換した構成である。
ブランキング時間決定回路10Cは、定電流源11,スイッチ12,コンデンサ13,比較器14,定電圧源15に加えて、更に比較器41,定電圧源42,OR回路43を備える。なお、本構成例及び後述する別構成例4においては、比較器14が「第1ブランキング時間決定用比較器」に対応し、比較器41が「第2ブランキング時間決定用比較器」に対応し、定電圧源15が「第1定電圧源」に対応し、定電圧源42が「第2定電圧源」に対応する。
ブランキング時間決定回路10Cは、図3のブランキング時間決定回路10と比較して、比較器14の一方の入力端子に基準電圧Vに代えて定電圧源15からの電圧V15を印加し、更に比較器14とAND回路23の間にOR回路43を設けている点が異なる。このOR回路43には、比較器14と比較器41の出力が入力される。つまり、これらの比較器の少なくとも一方が「H」信号を出力すれば、AND回路23に対して「H」信号が出力される。
そして、比較器41には、基準電圧Vと定電圧源42からの電圧V42が入力され、V42がVを上回ると「H」信号を出力する。
つまり、ブランキング時間決定回路10Cは、V14+がV15を上回るか、若しくはVがV42以下となればAND回路23に「H」信号が与えられる構成である。
まず、基準電圧Vが定電圧源42の出力電圧V42より高い場合を想定する。この場合、比較器41は「L」信号をOR回路43に出力するため、OR回路43は比較器14からの出力信号をそのままAND回路23に伝送する。
このとき、発振回路21からの出力信号が「L」の時は、ブランキング時間決定回路10の場合と同様、スイッチ12がONであり電圧V14+が低電圧(接地電圧)であるため、比較器14からは「L」の信号が出力される。つまり、AND回路23には「L」信号(無効化信号)が入力される。
そして、発振回路21からの出力信号が「H」になると、スイッチ12がOFFとなり、定電流源11から供給される電流によってコンデンサ13が充電され始める。これにより、比較器14の「+」入力端子の電圧V14+が上昇を開始する。発振回路21からの出力信号が「H」になってからの経過時間をtとしたときのV14+の変化は、上記数1によって規定される。
この数1によって規定される電圧V14+が定電圧源15の出力電圧V 15 を超えた時点で、比較器14からの出力信号は「H」となり(有効化信号)、これがOR回路43を介してAND回路23に与えられる。つまり、発振回路21からの出力信号が「H」になってから、電圧V14+が定電圧源15の出力電圧V 15 を超えるまでの時間がブランキング時間として設定される。
次に、基準電圧Vが定電圧源42の出力電圧V42以下である場合を想定する。この場合、比較器41は「H」信号をOR回路43に出力するため、OR回路43は比較器14の比較結果とは無関係にAND回路23に「H」信号(有効化信号)を出力する。このことは、発振回路21の信号出力に関係なくRSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が出力されることを意味しており、言い換えればブランキング時間がゼロに設定されている。
基準電圧Vは、入力電圧Vに基づいて決定される値である。従って、図8に示すブランキング時間決定回路10Cによれば、入力電圧Vが所定の値より高い場合にはブランキング時間が設定される一方、入力電圧Vが所定の値より低い場合にはブランキング時間がゼロに設定されることを意味する。つまり、本構成では、入力電圧Vに応じてブランキング時間がゼロか所定値の2値に設定されることとなる。
〈ブランキング時間決定回路の別構成例4〉
図9に示すスイッチング電源装置1は、図3のブランキング時間決定回路10を10Dに置換した構成である。
ブランキング時間決定回路10Dは、図8のブランキング時間決定回路10Cとほとんど同じ構成であるが、比較器41の入力端子に比較器41の出力電圧を抵抗を介してフィードバックさせて入力されている点が異なる。より具体的には比較器41の出力に抵抗44の一端を接続し、他端を比較器41の「+」入力端子に接続している。また、定電圧源42の出力を抵抗45の一端に接続し、他端を比較器41の「+」入力端子に接続している。
ブランキング時間決定回路10Dは、図9に示すブランキング時間決定回路10Cとほぼ同じであり、10Cと比べて比較器41にヒステリシス性を持たせた点が異なるのみである。図8の場合、被変換入力電圧Vにノイズが重畳すると、比較器41の出力信号が短時間で「H」と「L」の間で切り替わり、出力が不安定になる可能性がある。図9の10Dでは、比較器41の出力が切り替わる閾値に対して、抵抗44と45の抵抗比によって決定される余裕を設けているため、この余裕分を超えるような変化がない限り比較器41の出力は切り替わることはない。これにより、入力電圧Vにノイズが重畳した場合に前述のような不安定な動作が起こる確率を低下させている。
それ以外の基本的な動作については、図9に示す10Cと同じであるため、説明を割愛する。
以上説明したように、図3〜図9に示すブランキング時間決定回路10,10A,10B,10C,10Dによれば、いずれも入力電圧Vが低い場合にはブランキング時間が短く(若しくはゼロ)、V高い場合にはブランキング時間が長くなるように動作する。
[第2実施形態]
本発明のスイッチング電源装置の第2実施形態につき、図面を参照して説明する。第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
第1実施形態では、スイッチング素子8を流れる電流(スイッチング電流)の大きさを、制御回路への入力電圧(入力電圧分圧回路2の出力電圧)の値によって可変としていた(図2等参照)。これに対し、本実施形態では、制御回路への入力電圧に関係なくスイッチング電流を固定値に設定する構成である。この構成を図10に示す。
図10に示すスイッチング電源装置1は、図2に示す制御回路3に代えて制御回路3Aを備える構成である。この制御回路3Aは、比較器22の入力端子に、スイッチング電流検出回路9の検出電圧Vと定電圧源26(「目標電圧生成用定電圧源」に対応)の出力電圧V26を入力している。つまり、入力電圧Vには関係なく、単に検出電圧Vが定電圧V26を超えれば比較器22が「H」信号を出力する構成である。
図11は、本実施形態の制御回路3Aを備えた場合のスイッチング電源装置1の詳細な回路図を、図3にならって図示したものである。ブランキング時間決定回路10は図3の場合と同じであるため、入力電圧Vに応じて比較器22の比較結果を無視するブランキング時間が設定され、より具体的には、入力電圧Vが低い場合には短く、入力電圧Vが高い場合に長いブランキング時間が設定される。ブランキング時間決定回路10の構成自体は第1実施形態と同じであるため、その詳細な説明は割愛する。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、ブランキング時間決定回路10,10A,10B,10C,10Dの回路を利用することが可能である。
[第3実施形態]
本発明のスイッチング電源装置の第3実施形態につき、図面を参照して説明する。第1,第2実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図12は、本実施形態におけるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態のスイッチング電源装置1Aは、第1実施形態に示したスイッチング電源装置1と比較して、ダイオード4とコイル7の配置位置が異なるのみであり、他は共通する。つまり、制御回路3,ブランキング時間決定回路10は第1実施形態と同様の回路にて実現可能であり、図13にその一例を示す。
図13においてスイッチング素子8がONになると、被変換入力電圧Vが供給される入力端子からコイル7,スイッチング素子8,及びスイッチング電流検出回路9を介してスイッチング電流Isw1が流れる。スイッチング素子8がONになった時点からの経過時間をton、コイル7のインダクタンスをLとしたときの、スイッチング電流Isw1は上記数2によって表わされ、出力電圧Voは上記数3によって表わされる。
このとき、ダイオード4は逆バイアスとなっており、負荷5にはコンデンサ6に蓄えられた電荷による電圧が印加される。
ブランキング時間が経過するまでは、比較器14から「L」信号が出力されるため、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ってもRSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられることはない。
ブランキング時間の経過後、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ると、RSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられ、RSフリップフロップ24がリセットされ、このタイミングでスイッチング素子8がOFFとなる。コイル7を流れていた電流はダイオード4、負荷5を介してコイル7に戻る。スイッチング素子8がOFFになった時点からの経過時間をtOFF,スイッチング素子8のOFF直前の負荷5両端の電圧Vo2とすると、OFF時のスイッチング電流Isw2は上記数4によって表わされ、負荷5の電圧Vは上記数5によって表わされる。
よって、第1実施形態と同様に、スイッチング素子8のON/OFFに応じて電圧Vが負荷5の両端に印加される。
なお、本実施形態においても、ブランキング時間決定回路として、10,10A,10B,10C,10Dの回路を利用することが可能であり、更に、第2実施形態のように制御回路として3Aを利用することが可能である。
[第4実施形態]
本発明のスイッチング電源装置の第4実施形態につき、図面を参照して説明する。第1〜第3実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図14は、本実施形態におけるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態のスイッチング電源装置1Bは、スイッチング電源装置1,1Aと比較して、ダイオード4,負荷5,コンデンサ6,及びコイル7の配置位置が異なるのみであり、他は共通する。つまり、制御回路3,ブランキング時間決定回路10は第1実施形態と同様の回路にて実現可能であり、図15にその一例を示す。
図15においてスイッチング素子8がONになると、被変換入力電圧Vが供給される入力端子からコイル7,スイッチング素子8,及びスイッチング電流検出回路9を介してスイッチング電流Isw1が流れる。スイッチング素子8がONになった時点からの経過時間をton、コイル7のインダクタンスをLとしたときの、スイッチング電流Isw1は上記数2によって表わされる。
また、コンデンサ6にはスイッチング素子8のOFF時において蓄積された電荷のため、スイッチング素子8のON時にはコンデンサ6の両端に電圧が生じ、ダイオード4が逆バイアスとなる。つまり、スイッチング素子8のON時には負荷5に電流は流れず、その両端にはコンデンサ6両端の電圧が印加される。
ブランキング時間が経過するまでは、比較器14から「L」信号が出力されるため、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ってもRSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられることはない。
ブランキング時間の経過後、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ると、RSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられ、RSフリップフロップ24がリセットされ、このタイミングでスイッチング素子8がOFFとなる。コイル7は、スイッチング素子8のON時に流れていた電流を維持しようとエネルギーを放出し、この電流はダイオード4、負荷5へと流れる。スイッチング素子8がOFFになった時点からの経過時間をtOFF,スイッチング素子8のOFF直前の負荷5両端の電圧Vo2とすると、OFF時のスイッチング電流Isw2は上記数4によって表わされる。
よって、スイッチングOFF時の負荷5の電圧Vは、下記数6によって表わされ、昇圧される。
(数6)
= V+Isw2・R
以上のように、第1実施形態と同様に、スイッチング素子8のON/OFFに応じて電圧Vが負荷5の両端に印加される。
なお、本実施形態においても、ブランキング時間決定回路として、10,10A,10B,10C,10Dの回路を利用することが可能であり、更に、第2実施形態のように制御回路として3Aを利用することが可能である。
[第5実施形態]
本発明のスイッチング電源装置の第5実施形態につき、図面を参照して説明する。第1〜第4実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図16は、本実施形態におけるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態のスイッチング電源装置1Cは、スイッチング電源装置1と比較して、トランスを用いた電圧変換を行う点が異なる。トランス50(「出力用トランス」に対応)は、一次巻線51と二次巻線52を有し、2次側には整流平滑回路53が設けられている。なお、制御回路3,ブランキング時間決定回路10は第1実施形態と同様の回路にて実現可能である。
図17は、図16のスイッチング電源装置1Cの詳細な構成を示す回路図の一例である。なお、図17では、整流平滑回路53としてダイオード54(「出力用ダイオード」に対応)とコンデンサ55(「出力用コンデンサ」に対応)を備える構成としている。
図17においてスイッチング素子8がONになると、被変換入力電圧Vが供給される入力端子から1次巻線51,スイッチング素子8,及びスイッチング電流検出回路9を介してスイッチング電流Isw1が流れる。スイッチング素子8がONになった時点からの経過時間をton、トランス50の1次側から見たインダクタンスをLとしたときの、スイッチング電流Isw1は上記数2によって表わされる。このとき、ダイオード54が逆バイアスであるため2次側には電流は流れず、トランス50には一時的に電力が蓄えられる。スイッチング周波数をfとすると、トランス50に蓄積される電力Pは下記数7によって表わされる。
(数7)
=(V・ton・f/(2・L)
ブランキング時間が経過するまでは、比較器14から「L」信号が出力されるため、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ってもRSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられることはない。
ブランキング時間の経過後、スイッチング電流検出回路9の検出電圧値Vが基準電圧Vを上回ると、RSフリップフロップ24のリセット端子に「H」信号が与えられ、RSフリップフロップ24がリセットされ、このタイミングでスイッチング素子8がOFFとなる。このとき、トランス50に蓄積されたエネルギーが開放されて、ダイオード54を通じて電流が流れる。トランス50に電力損失がないとすると、負荷5には下記数8に規定される電圧Vが発生する。
(数8)
Vo=(P・R1/2
つまり、スイッチング素子8のスイッチング周波数に応じた電圧Vが負荷5の両端に印加される。
なお、図17では、フライバック型のコンバータを例に挙げたが、フォワード型のコンバータとしても実現できる。この場合の回路図の一例を図18に示す。図18では、整流平滑回路53としてダイオード54(「第1出力用ダイオード」に対応)、コンデンサ55に加えて、更にダイオード56(「第2出力用ダイオード」に対応),コイル57(「出力用コイル」に対応)を備えている。
図18においてスイッチング素子8がONになると、入力電圧Vが供給される入力端子から1次巻線51,スイッチング素子8,及びスイッチング電流検出回路9を介してスイッチング電流Isw1が流れる。スイッチング素子8がONになった時点からの経過時間をton、トランス50の1次側からみたインダクタンスをLとしたときの、スイッチング電流Isw1は上記数2によって表わされる。このとき、トランス50に誘導起電力が発生し、ダイオード54を通じて2次側(負荷5)にも電流が流れる。
一方、スイッチング素子8がOFFになると、トランス50に蓄積されたエネルギーがダイオード56を通じて負荷5に供給される。
1次巻線51の巻数をn,2次巻線52の巻数をn,スイッチング素子8に与えられる信号のデューティ比をDとすると、負荷5を流れる電流をIは下記数9によって表わされる。
(数9)
=(n/n)・Isw・D
これにより、負荷5に印加される電圧Voは、下記数10によって表わされる。
(数10)
=I・R=(n/n)・Isw・D・R
以上のように、第1実施形態と同様に、スイッチング素子8のON/OFFに応じて電圧Vが負荷5の両端に印加される。
なお、本実施形態においても、ブランキング時間決定回路として、10,10A,10B,10C,10Dの回路を利用することが可能であり、更に、第2実施形態のように制御回路として3Aを利用することが可能である。
[第6実施形態]
以上において説明した第1〜第5実施形態のスイッチング電源装置は、直流電圧を利用する装置に対する駆動用電源として利用可能である。第6実施形態では、本発明のスイッチング電源装置を利用した装置としてLED照明装置を例に挙げて説明する。
なお、本発明のスイッチング電源装置をLED照明装置の駆動用電源として用いる場合には、被変換入力電圧Vの大小に応じてスイッチング素子8の導通が制御される構成である方が好ましい。すなわち、図10のように比較器22に固定電圧V26が入力される構成ではなく、図3のように基準電圧Vが入力される構成とし、比較器22が検出電圧Vが基準電圧Vを上回った時点で「H」信号を出力する構成である制御回路3を備える構成であることが好ましい。
図19は、本発明のスイッチング電源装置1を備えたLED照明装置の概略構成を示すブロック図である。LED照明装置70は、交流電源入力端子71,全波整流回路72,平滑用コンデンサ73,本発明のスイッチング電源装置1,及びLED素子74を備える。
交流電源入力端子71より交流電圧が入力されると、全波整流回路72によって全波整流されることで直流電圧に変換され、更に平滑用コンデンサ73によって平滑化される。この平滑化された後の直流電圧が被変換入力電圧Vとして本発明のスイッチング電源装置1に入力される(図3等参照)。つまり、交流電源入力端子71からの交流電圧を変化させることで、スイッチング電源装置1への入力電圧Vが調整される。
そして、スイッチング電流が入力電圧Vに応じた所定の値を超えれば、スイッチング素子8がOFFとなり、再び発振回路21からの「H」信号を待ってスイッチング素子8がONとなる。このようにして、負荷5として接続されたLED素子74に対して目的とする直流電圧を与え、電圧に応じた輝度の調整が行える。
第1実施形態において上述したように、本発明のスイッチング電源装置1によれば、被変換入力電圧Vが低いほどブランキング時間が短く設定されるため、LED素子74の輝度を低下させるべく交流電源入力端子71からの交流電圧を低下させた場合に、ブランキング時間もこれに応じて短くなる。交流電源入力端子71からの交流電圧が低下すると、比較器22の一方の端子に入力される基準電圧Vも低下するため、検出電圧Vが基準電圧Vを上回るまでの時間が短くなるが、ブランキング時間も短くなるため、VがVを上回るまでにブランキング時間が終了するように設定でき、これによって、比較器22から「H」信号が出力された場合にスイッチング素子8を正しくOFFにすることができる。
従って、スイッチング素子8に目的とする電流よりも多い電流が流れることで負荷5に過剰な電圧が印加されるのを防止でき、目的とする大きさの電圧を正しく負荷5に与えることができる。つまり、交流電源入力端子71からの交流電圧を低下させることで、LED素子74に与えられる直流電圧の大きさも正しく低下し、これによってLED素子74の輝度を低下させることができる。
他方、LED素子74の輝度を上昇させるべく交流電源入力端子71からの交流電圧を上昇させた場合、スイッチング素子8のON時に生ずるスパイク電流も大きくなり、このスパイク電流が消滅するのに要する時間も長くなる。しかし、本発明のスイッチング電源装置1の場合、交流電圧の上昇により被変換入力電圧Vが上昇すると、ブランキング時間もこれに応じて長くなるため、スパイク電流が消滅する前にブランキング時間が終了してスイッチング素子8が強制OFFとなる事態が生じるのを防ぐことができる。
これにより、検出電圧Vが基準電圧Vを上回るまでスイッチング素子8が強制OFFとなることがなく、負荷5に対して目的とする直流電圧を印加することができる。つまり、交流電源入力端子71からの交流電圧を上昇させることで、LED素子74に与えられる直流電圧の大きさも正しく上昇し、これによってLED素子74の輝度を上昇させることができる。
なお、上述した各回路はあくまで一例であり、同一の機能を奏する範囲内において他の回路構成とすることが可能である。
1,1A,1B,1C:本発明のスイッチング電源装置
2:入力電圧分圧回路
2a,2b:抵抗
3,3A:制御回路
4:ダイオード
5:負荷
6:コンデンサ
7:コイル
8:スイッチング素子
9:スイッチング電流検出回路
10,10A,10B,10C,10D:ブランキング時間決定回路
11:定電流源
11A,11B:可変定電流源
12:スイッチ
13:コンデンサ
14:比較器
15:定電圧源
21:発振回路
22:比較器
23:AND回路
24:RSフリップフロップ
25:バッファアンプ
26:定電圧源
31:抵抗
32,33:PNPトランジスタ
34:定電流源
35:抵抗
36,37:NPNトランジスタ
41:比較器
42:定電圧源
43:OR回路
44,45:抵抗
50:トランス
51:1次巻線
52:2次巻線
53:整流平滑回路
70:本発明のスイッチング電源装置を用いたLED照明装置
71:交流電源入力端子
72:全波整流回路
73:コンデンサ
74:LED素子
100:従来のスイッチング電源装置
101:スイッチング素子
102:レギュレータ
102A,102B:スイッチ
103:起動用定電流源
104:ゲートドライブ回路
105:NAND回路
106:ドレイン電流検出回路
107:起動/停止回路
108:比較器
109:発振回路
109A:最大デューティサイクル信号
109B:クロック信号
110:RSフリップフロップ
111A,111B,111D:定電流源
111E:定電圧源
111F,111G,111H,111I:P型MOSFET
111K,111L,111M,111N,111P:N型MOSFET
111R:抵抗
111Y:フィードバック信号制御回路
112:クランプ回路
114A:定電流源
114B,114C,114E:N型MOSFET
114D:P型MOSFET
114F:コンデンサ
114G:インバータ回路
114Y:オン時ブランキングパルス発生回路
115:AND回路
131:ダイオード
132,133:コンデンサ
134:コンデンサ
135:制御信号伝達回路
135A:フォトトランジスタ
135B:フォトダイオード
140:トランス
140A:1次巻線
140B:2次巻線
140C:1次側補助巻線
150:ダイオード
151:コンデンサ
152:シャントレギュレータ
153:コンデンサ
154,155,156:抵抗
157:負荷
158:2次側制御回路
DRAIN:入力端子
FB:フィードバック信号入力端子
GND:グランド端子
:入力電圧分圧回路の出力電圧(基準電圧)
:入力電圧
:スイッチング電源装置の出力電圧
VCC:内部電源電圧
VCCa:補助電源電圧入力端子
VDDa:内部回路電源端子

Claims (19)

  1. 直流の被変換入力電圧を電圧の異なる直流の目的出力電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、
    制御端に入力される制御信号に基づいてON/OFF制御されることで第1端と第2端の間の導通状態を変化させるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を流れる電流量を検出するスイッチング電流検出回路と、
    前記スイッチング電流検出回路から与えられる検出電圧と前記被変換入力電圧に基づいて前記制御信号を作成し、前記スイッチング素子の制御端に出力することで前記スイッチング素子のON/OFF制御を行う制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    所定の周波数で第1状態と第2状態の間を振動する信号を出力する発振回路を備えると共に、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化してから所定のブランキング時間が経過するまでの間、前記制御信号として前記スイッチング素子をONにするON信号を出力し、前記ブランキング時間の経過後、前記検出電圧が所定の目標電圧を上回ると、前記制御信号として前記スイッチング素子をOFFにするOFF信号を出力し、以後この制御を繰り返す構成であり、
    前記被変換入力電圧が高い場合には長く、前記被変換入力電圧が低い場合には短くなるように前記ブランキング時間を設定することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記発振回路の出力が前記第1状態になってから前記ブランキング時間が経過するまでの間にわたって無効化信号を出力し、その後に前記発振回路の出力が前記第1状態になるまでの間にわたって有効化信号を出力するブランキング時間決定回路と、
    前記検出電圧と前記目標電圧の大小関係を比較するスイッチング電流検出用比較器と、
    前記発振回路、前記ブランキング時間決定回路、及び前記スイッチング電流検出用比較器の出力信号が入力される論理回路と、を備え、
    前記論理回路は、
    前記ブランキング時間決定回路から前記無効化信号が与えられている間、前記スイッチング電流検出用比較器の比較結果とは無関係に前記ON信号を出力し、
    前記ブランキング時間決定回路から前記有効化信号が与えられている間、前記スイッチング電流検出用比較器の比較結果に基づき、前記検出電圧が前記目標電圧を上回るまでは前記ON信号を、前記検出電圧が前記目標電圧を上回れば前記OFF信号を出力し、
    前記OFF信号を出力後、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した時点で前記ON信号を出力する構成であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記被変換入力電圧を分圧して基準電圧を生成し、これを前記制御回路に出力する入力電圧分圧回路を有し、
    前記ブランキング時間決定回路は、ブランキング時間決定用比較器及びブランキング時間決定用コンデンサを有し、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した後に前記ブランキング時間決定用コンデンサの一端の電位の上昇を開始する構成であり、
    前記ブランキング時間決定用比較器は、前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位と前記基準電圧を比較し、前者が後者を上回ると、出力を前記無効化信号から前記有効化信号に変化させることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記被変換入力電圧を分圧して基準電圧を生成し、これを前記制御回路に出力する入力電圧分圧回路を有し、
    前記ブランキング時間決定回路は、ブランキング時間決定用比較器及びブランキング時間決定用コンデンサを有し、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した後に前記ブランキング時間決定用コンデンサの一端の電位の上昇を開始すると共に、前記基準電圧が大きいほど電位の上昇速度が遅い構成であり、
    前記ブランキング時間決定用比較器は、前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位と所定の固定電圧を比較し、前者が後者を上回ると、出力を前記無効化信号から前記有効化信号に変化させることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記被変換入力電圧を分圧して前記制御回路に基準電圧を出力する入力電圧分圧回路を有し、
    前記ブランキング時間決定回路は、第1ブランキング時間決定用比較器、第2ブランキング時間決定用比較器、及びブランキング時間決定用コンデンサを有し、前記発振回路の出力が前記第2状態から前記第1状態に変化した後に前記ブランキング時間決定用コンデンサの一端の電位の上昇を開始する構成であって、
    前記第1ブランキング時間決定用比較器は前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位と所定の第1固定電圧を比較し、前記第2ブランキング時間決定用比較器は前記基準電圧と所定の第2固定電圧を比較し、
    前記ブランキング時間決定回路は、前記第1及び第2ブランキング時間決定用比較器の比較結果に基づき、前記基準電圧が前記第2固定電圧以下である場合と、前記ブランキング時間決定用コンデンサの前記一端の電位が前記第1固定電圧を上回る場合には前記有効化信号を出力することを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第2ブランキング時間決定用比較器は、出力を正帰還をさせることで反転条件にヒステリシス特性を持たせていることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記ブランキング時間決定回路は、前記ブランキング時間決定用比較器、前記ブランキング時間決定用コンデンサに加えて、定電流源及び放電経路スイッチを備え、
    前記放電経路スイッチは、制御端に入力される前記発振回路の出力信号に基づいて第1端と第2端の間の導通状態を変化させる素子であって、前記発振回路の出力信号が前記第1状態であればOFF、前記第2状態であればONとし、
    前記定電流源の出力端と、前記ブランキング時間決定用比較器の非反転入力端子、前記ブランキング時間決定用コンデンサの第1端、前記放電経路スイッチの第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記ブランキング時間決定用コンデンサの第2端、及び前記放電経路スイッチの第2端が接地線に接続し、
    前記ブランキング時間決定用比較器の反転入力端子に前記基準電圧が与えられることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記ブランキング時間決定回路は、前記ブランキング時間決定用比較器、前記ブランキング時間決定用コンデンサに加えて、電流値可変定電流源、放電経路スイッチ、定電圧源を備え、
    前記放電経路スイッチは、制御端に入力される前記発振回路の出力信号に基づいて第1端と第2端の間の導通状態を変化させる素子であって、前記発振回路の出力信号が前記第1状態であればOFF、前記第2状態であればONとし、
    前記電流値可変定電流源は、電流値変更用制御端に入力される前記基準電圧が高いほど電流値が小さく、低いほど電流値が大きくなる構成であり、
    前記電流値可変定電流源の出力端、前記ブランキング時間決定用比較器の非反転入力端子、前記ブランキング時間決定用コンデンサの第1端、及び前記放電経路スイッチの第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記ブランキング時間決定用コンデンサの第2端、及び前記放電経路スイッチの第2端が接地線に接続し、
    前記ブランキング時間決定用比較器の反転入力端子に前記固定電圧を出力する前記定電圧源の出力が与えられることを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記ブランキング時間決定回路は、前記ブランキング時間決定用比較器、前記ブランキング時間決定用コンデンサに加えて、電流値可変定電流源、定電流源、放電経路スイッチ、定電圧源を備え、
    前記放電経路スイッチは、制御端に入力される前記発振回路の出力信号に基づいて第1端と第2端の間の導通状態を変化させる素子であって、前記発振回路の出力信号が前記第1状態であればOFF、前記第2状態であればONとし、
    前記電流値可変定電流源は、電流値変更用制御端に入力される前記基準電圧が高いほど電流値が大きく、低いほど電流値が小さくなる構成であり、
    前記定電流源の出力端、前記ブランキング時間決定用比較器の非反転入力端子、前記ブランキング時間決定用コンデンサの第1端、前記放電経路スイッチの第1端、及び前記電流値可変定電流源の入力端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記ブランキング時間決定用コンデンサの第2端、前記放電経路スイッチの第2端、及び前記電流値可変定電流源の出力端は接地線に接続し、
    前記ブランキング時間決定用比較器の反転入力端子に前記固定電圧を出力する前記定電圧源の出力が与えられることを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記ブランキング時間決定回路は、前記第1及び第2ブランキング時間決定用比較器、前記ブランキング時間決定用コンデンサに加えて、定電流源、放電経路スイッチ、前記第1固定電圧を出力する第1定電圧源、前記第2固定電圧を出力する第2定電圧源、及びOR回路を備え、
    前記放電経路スイッチは、制御端に入力される前記発振回路の出力信号に基づいて第1端と第2端の間の導通状態を変化させる素子であって、前記発振回路の出力信号が前記第1状態であればOFF、前記第2状態であればONとし、
    前記定電流源の出力端と、前記第1ブランキング時間決定用比較器の非反転入力端子、前記ブランキング時間決定用コンデンサの第1端、前記放電経路スイッチの第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記ブランキング時間決定用コンデンサの第2端、及び前記放電経路スイッチの第2端は接地線に接続し、
    前記第1ブランキング時間決定用比較器の反転入力端子に前記第1定電圧源の出力が与えられ、
    前記第2ブランキング時間決定用比較器は、反転入力端子に前記入力電圧分圧回路の出力、非反転入力端子に前記第2定電圧源の出力がそれぞれ与えられ、
    前記OR回路が、前記第1及び第2ブランキング時間決定用比較器の両出力のOR演算を行って演算結果を出力することを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記第2ブランキング時間決定用比較器は、出力端と非反転入力端子が第1抵抗を介して接続し、前記第2定電圧源の出力と非反転入力端子が第2抵抗を介して接続する構成であることを特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記スイッチング電流検出用比較器は、前記被変換入力電圧の分圧電圧である基準電圧を前記目標電圧として、前記検出電圧との比較を行うことを特徴とする請求項2〜11の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記目標電圧を出力する目標電圧生成用定電圧源を別途備えることを特徴とする請求項2〜11の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  14. 出力用コンデンサ、出力用コイル、及び出力用ダイオードを備え、
    前記出力用ダイオードのカソード、前記出力用コンデンサの第1端には前記被変換入力電圧が与えられ、
    前記出力用コンデンサの第2端と前記出力用コイルの第1端が接続し、
    前記出力用コイルの第2端、前記出力用ダイオードのアノード、及び前記スイッチング素子の第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
    前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起されることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  15. 出力用コンデンサ、出力用コイル、及び出力用ダイオードを備え、
    前記出力用コイルの第1端、及び前記出力用コンデンサの第1端には前記被変換入力電圧が与えられ、
    前記出力用コンデンサの第2端と前記出力用ダイオードのカソードが接続し、
    前記出力用コイルの第2端、前記出力用ダイオードのアノード、及び前記スイッチング素子の第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
    前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起されることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  16. 出力用コンデンサ、出力用コイル、及び出力用ダイオードを備え、
    前記出力用コイルの第1端に前記被変換入力電圧が与えられ、
    前記出力用コイルの第2端、前記出力用ダイオードのアノード、及び前記スイッチング素子の第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記出力用コンデンサは、第1端が前記出力用ダイオードのカソードに、第2端が接地線に接続し、
    前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
    前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起されることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  17. 1次巻線及び第2巻線からなる出力用トランス、出力用ダイオード、出力用コンデンサを備え、
    前記1次巻線は、第1端に前記被変換入力電圧が、第2端に前記スイッチング素子の第1端がそれぞれ接続し、
    前記第2巻線は、第1端に前記出力用ダイオードのアノード、第2端に前記出力用コンデンサの第1端に接続し、
    前記出力用コンデンサの第2端に前記出力用ダイオードのカソードが接続し、
    前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
    前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起されることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  18. 1次巻線及び第2巻線からなる出力用トランス、第1出力用ダイオード、第2出力用ダイオード、出力用コイル、及び出力用コンデンサを備え、
    前記1次巻線は、第1端に前記被変換入力電圧が、第2端に前記スイッチング素子の第1端がそれぞれ接続し、
    前記第2巻線は、第1端に前記第1出力用ダイオードのアノード、第2端に前記第2出力用ダイオードのアノードと前記出力用コンデンサの第1端に接続し、
    前記第1出力用ダイオードのカソード、前記第2出力用ダイオードのカソード、及び前記出力用コイルの第1端が相互に接続して一のノードを形成し、
    前記出力用コイルの第2端と前記出力用コンデンサの第2端が接続し、
    前記スイッチング素子の第2端に前記スイッチング電流検出回路が接続し、
    前記出力用コンデンサの両端に前記目的出力電圧が誘起されることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  19. 電源用の交流電圧が入力される入力端子と、
    前記交流電圧を直流に整流する整流回路と、
    前記整流回路からの出力電圧を平滑化する平滑用コンデンサと、
    前記平滑用コンデンサの出力電圧が前記被変換入力電圧として印加される請求項14〜18の何れか1項に記載のスイッチング電源装置と、
    前記出力用コンデンサの両端に接続されるLED素子と、を有することを特徴とするLED表示装置。
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