JP5628525B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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また、「タイヤ最大幅位置」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARDS MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定されたリムに、タイヤを組み付けて、JATMA等の規格にタイヤサイズに応じて規定された、最高空気圧を充填した状態での、タイヤ幅方向断面内の最大幅位置をいうものとする。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一の実施形態を示す、タイヤ半部の子午線断面図である。
図中1はトレッド部を、2はトレッド部1のそれぞれの側部に連続して半径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部を、そして3はサイドウォール部2の半径方向内方に連続するビード部をそれぞれ示す。
サイドウォール部2およびビード部3では、カーカスのタイヤ幅方向外側で、それの外側面に沿って配置されたサイドゴム11によって覆われている。
ここで、ポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維などを挙げることができる。
なお、先の図1に示したタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態では、補強コード層21が、カーカスの本体部5aのタイヤ幅方向外側で、カーカスプライの本体部5aとベルト6の半径方向外方端との間から、カーカスの折返し部5bの半径方向外方端の半径方向外方までの領域に配置する構成であり、この実施形態では、特に補強ゴム10の屈曲に対して補強することができる。
なお、先の図1に示したタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態では、補強コード層22が、カーカスプライの本体部5aとベルト6の半径方向外方端との間から、カーカスの本体部5aのタイヤ幅方向外側に沿って、ビードコア4の周りを折り返して、カーカスの折返し部5bまで延在する構成であり、この実施形態では、特にカーカス本体部5aおよび補強ゴム10の屈曲に対して補強することができる。
なお、先の図1に示したタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態では、補強コード層23が、カーカスプライの本体部5aとベルト6の半径方向外方端との間から、カーカスの本体部5aのタイヤ幅方向外側に沿って、ビードコア4の半径方向外方付近に延在する構成であり、この実施形態では、特にサイドウォール部のカーカス本体部5aおよび補強ゴム10の屈曲を補強することができる。
なお、先の図1に示したタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態では、補強コード層24,25が、カーカスの本体部5aのタイヤ幅方向外側で、カーカスプライの本体部5aとベルト6の半径方向外方端との間から、カーカスの折返し部5bの半径方向外方端の半径方向外方までの領域と、カーカスの本体部5aのタイヤ幅方向外側で、ビードコア4の半径方向外方とに配置する構成であり、この実施形態では、特に補強ゴム10およびビード部3屈曲を補強することができる。
例えば、補強コード層は、ディップ時に2.0kg/cordの高テンション処理をすることによって得ることができる。
また、25℃、3%歪時の弾性率が200cN/dtexを超えると、カーカスプライとの弾性率差が大きすぎるため、カーカスプライと補強コード間の破壊が進み、ランフラット耐久性を向上させることができないおそれがあり一方、30cN/dtex未満では、繊維が伸びやすくなるためランフラット走行時において十分な撓み抑制効果が見込めず、ランフラット耐久性を向上させることができない傾向がある。
なお、比較例タイヤは、サイドウォール部およびビード部以外の構造については改変を要しないため、実施例タイヤに順ずるものとした。
実施例タイヤ1〜4および、比較例タイヤ1〜6とのそれぞれにつき、タイヤ成型時に使用するカーカスプライ重量を測定し、その評価結果を表3に示す。
なお、表中の指数値は、245/40R15のタイヤは比較例タイヤ1の値を、245/45R19のタイヤは比較例4の値をコントロールとして求めたものであり、数値が小さいほど、カーカスプライが軽いことを示す。
実施例タイヤ1〜4および、比較例タイヤ1〜6とのそれぞれにつき、適用リムに組み付けることなく、タイヤ重量を測定し、その評価結果を表3に示す。
なお、表中の指数値は、245/40R15のタイヤは比較例タイヤ1の値を、245/45R19のタイヤは比較例4の値をコントロールとして求めたものであり、数値が小さいほど、タイヤ重量が軽いことを示す。
実施例タイヤ1〜4および、比較例タイヤ1〜6とのそれぞれにつき、表2に示すように、JATMAに準拠するリムに組み付けて、内圧を230kPa、荷重を負荷し、時速80km/hで、タイヤを転動させ、IS018164に準拠し、スムースドラム、フォース式にて、転がり抵抗を測定して評価した。その結果を表3に指数で示す。
なお、表中の指数値は、245/40R15のタイヤは比較例タイヤ1の値を、245/45R19のタイヤは比較例4の値をコントロールとして求めたものであり、指数が小さいほど、転がり抵抗が優れていることを示す。
実施例タイヤ1〜4および、比較例タイヤ1〜6とのそれぞれにつき、表2に示すように、JATMAに準拠するリムに組み付けて、内圧を0kPa、荷重を負荷し、時速80km/hで、タイヤを転動させ、タイヤが故障に至るまでの走行距離を測定した。その結果を表3に指数で示す。
なお、表中の指数値は、245/40R15のタイヤは比較例タイヤ1の値を、245/45R19のタイヤは比較例4の値をコントロールとして求めたものであり、指数が大きいほど、故障に至るまでの走行距離が長く、ランフラット耐久性が優れていることを示す。
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 ビードコア
5 カーカスプライ
5a 本体部
5b 折返し部
6 ベルト
7 ベルト補強層
8 ベルト端部補強層
9 トレッドゴム
10 補強ゴム
11 サイドゴム
12,21,22,23,24,25 補強コード層
Claims (3)
- トレッド部と、一対のサイドウォール部と、一対のビード部と、各ビード部内のビードコア間にトロイド状に延在する本体部および、ビードコアの周りに折り返した折返し部を持つ少なくとも一枚のカーカスプライからなるカーカスと、カーカスのクラウン域の外周側に配設した、一層以上のコード交錯ベルト層からなるベルトと、少なくともサイドウォール部と対応する部分でカーカスのタイヤ幅方向内側に配設した、横断面形状が三日月状をなす補強ゴムとを具えてなる空気入りタイヤにおいて、
前記カーカスプライを構成する複数本のコードはポリエステル繊維からなり、
少なくともタイヤ最大幅位置の、カーカスのタイヤ幅方向外側に、一枚以上の補強コード層を配設し、
前記補強コード層は、そのコードがセルロース繊維と脂肪族ポリアミド繊維を撚り合わせてなるとともに、177℃での熱収縮応力が0.21〜0.50cN/dtexであり、そして前記補強コード層は、カーカスの本体部と前記ベルトのタイヤ半径方向外方端との間から、前記カーカスの本体部のタイヤ幅方向外側に沿って、前記ビードコアの周りを折り返して、カーカスの折り返し部まで延在することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記補強コード層は、25℃、1%歪時での弾性率が25〜60cN/dtexであり、25℃、3%歪時での弾性率が30〜200cN/dtexである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記補強コード層のコードは、タイヤ半径方向に対して0〜10°で配設してなる請求項1〜2に記載の空気入りタイヤ。
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