JP5625061B2 - 高い甘味を有する新規なブラゼイン変異体及び多重変異体の製造方法 - Google Patents

高い甘味を有する新規なブラゼイン変異体及び多重変異体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高い甘味を有する新規なブラゼイン多重変異体及びその用途に関し、より詳細には、野生型のブラゼイン副タイプ(minor type)のタンパク質より高い甘味を示すブラゼイン変異体、その製造方法及びこれを含む糖度増進用食品組成物に関する。
白砂糖(精白糖)は、スクロース(sucrose、砂糖)という簡単な炭水化物の1つであって、サッカロース(saccharose、砂糖の化学的用語)とも言う二糖類である。長期間、砂糖は、甘味料として多く使用されてきた。しかし、砂糖の有害性問題に起因して、最近、世界保健機構(WHO)では、砂糖使用を現在の10%に制限するような勧告案を提示し、米国の州政府(ニューヨーク市2003年7月、ニュージャジー州2004年9月、イリノイ州2006年3月、コネティカット州2006年4月)では、砂糖主成分食品及び高含有飲料販売を全面禁止させた。また、韓国の場合、国家肥満対策委員会を構成し、砂糖危険警告文句表記方針を発表し、2010年以後から砂糖基準値以上食品広告規制を実施する予定である。したがって、砂糖を代替することができる新しい甘味料の登場が要求されている。
1879年米国のアイララムスンとドイツのコンスタンチンパルベルクは、砂糖より約500倍の甘味を出すサッカリン(saccharin)を発見した。サッカリンは、体内で分解せずに、排泄される長所を有するが、発癌性物質という論難を呼び起こした。結局、人体に無害であると結論が出たが、後味が苦いという短所があるため、最近には多く使用されていない。1937年米国イリノイ大学でシクロヘキシルスルファミン酸ナトリウムが甘味を出すことを発見した。商品名としてシクラメート(cyclamate)と呼ばれながら1950年初から使用し始まり、1960年代に世界甘味料市場を席巻した。しかし、発癌性物質として判明されながら韓国では1970年代から使用が全面禁止された。最近、最も広く使用される人工甘味料は、1965年ジェイムシュラッターによって発見されたアスパルテーム(aspartame)である。アスパルテームは、砂糖より約180〜200倍程度高い糖度を有している。現在市販される大部分のダイエット飲料には、アスパルテームが含まれているが、体内に入れば、代謝過程中にフェニルアラニンを生成する。したがって、フェニルアラニンを分解する特定酵素(phenylalanine hydroxylase)が先天的に欠乏されたフェニルケトン尿症患者は利用することができないという短所を有する。
このような人工甘味料だけでなく天然甘味料を開発するための研究も継続されてきており、その結果として、ハーブに分類されている菊科の多年生植物(Stevia rabaudiana)の葉には、ステビオシド(stevioside)という物質が存在する。パラグアイとブラジルの国境地帯原住民は、この物質を4百年以上甘味料として使用した。韓国の焼酒に添加されたりするが、砂糖より200倍の甘味を有している。
一方、最近には、熱帯果物で抽出した甘味タンパク質に対する関心が増大している。タウマチン(Thaumatin)は、西アフリカで奇蹟の果物と呼ばれる多年生植物(Thaumatococcus daniellii)の果実中に含まれているタンパク質であって、砂糖より2,000〜3,000倍程度の甘味を示す。モネルリン(Monellin)は、アフリカの多雨林地帯に生育するセレンディピティベリー(Serendipiti berry)と言うつる状植物の実から得られるタンパク質であって、砂糖より略3,000倍が甘い。しかし、栽培が容易でなく、実からの抽出も難しい。さらに、熱安定性が低く、食品加工過程で熱処理をすれば、三次元的なタンパク質構造を失ってしまい、甘味を出しない短所を有している。現在には、このような短所を克服するために、タンパク質工学技術を利用して熱安定性を増進させる研究が進行されている。
一方、ブラゼイン(brazzein)は、西アフリカのペンタジプランドラ ブラゼナ バイロン(Pentadiplandra brazzeana Baillon)の実から初めて抽出された甘味タンパク質である(Ming et al., FEBS Letters、355:106−108、1994)。ブラゼインは、スクロース(sucrose)と比較した時、約500倍〜2,000倍以上の甘味を示し(Jin et al.、Chem.Senses.28:491−498、2003)、主タイプ(major type)と副タイプ(minor type)の2つの形態がある。植物から抽出したブラゼインの大部分である主タイプは、アミノ末端部位にピログルタミン酸(pyroglutamic acid)残基を含んで54個のアミノ酸を有する。一方、副タイプのブラゼインは、アミノ末端部位のピログルタミン酸残基なしに53個のアミノ酸残基のみを有し、副タイプのブラゼインに比べて約2倍程度強い甘味を示す(Assadi−Porter et al.、Arch..Biochem.Biophys.376:259−265、2000)。ブラゼインは、甘味タンパク質のうち最も小さい大きさで約6.5kDaの分子量を有していて、1個のサブユニット(subunit)で構成された単量体(monomer)である。単一のポリペプチド(single polypeptide)よりなり、1個のα−螺旋(helix)と2個のβ−シート構造(sheet)で構成される。ブラゼインは、8個のシステイン(cysteine)残基を有し、分子内に4個の二硫化結合(disulfide bond)を形成していて、熱安定性が非常に高い。また、水に対する溶解度及びpH安定性が非常に高い(Gao et al.、Int.J.Biol.macromol.24:351−359、1999)。
米国特許(UP6,274,707B1)及びアサジ−ポーターなど(Assadi−Porter et al.、Arch..Biochem.Biophys.376:259−265、2000)は、上記のようなブラゼインを大腸菌を利用した遺伝工学的方法で組換えブラゼインを生産する方法を記述しているが、ブラゼインを暗号化している遺伝子を合成し、これをSNaseを含んでいる組換えベクターに挿入し、新しい形質転換ベクターを生成した後、これを再び大腸菌に導入し、最終SNaseと連結された融合タンパク質を発現、精製する方法が開示されている。しかし、SNaseと融合されて発現されたブラゼインは、不溶性凝集体(Inclusion body)を生成し、これをさらに リフォールディング(refolding)させ、シアノブロマイド(cyanobromide、CNBr)を利用してSNaseとメチオニン(Met)を除去する方法で分離、精製するので、技術的に複雑で且つ難しいため、大量生産による商業化が困難であるという短所があった。これより、本発明者らは、既存研究の短所を解決するために、先行研究を通じて大腸菌pelB信号配列及びブラゼイン遺伝子を含むポリヌクレオチド及びこれを利用したブラゼインの製造方法を特許出願(韓国特許出願第2006−97619号)したことがある。
これより、本発明者は、熱安定性が高く、優れた甘味を示す天然甘味料を探すために、ブラゼインを構成しているアミノ酸のうち構造に影響を与えないと予想される特定位置のアミノ酸の変異体及び多重変異体を製造し、これらのうち従来のブラゼインと同等な熱安定性及びpH安定性及び高い水溶性などの特性を有しながらさらに高い甘味を示す変異体及び多重変異体を探索及び開発することによって本発明を完成した。
米国特許第6,274,707B1
したがって、本発明の目的は、従来のブラゼイン副タイプのタンパク質と同等な高い熱安定性及びpH安定性及び高い水溶性などの特性を有しながら少なくは2倍から多くは20倍以上の甘味を示す新しいブラゼイン変異体及び多重変異体及びその用途を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、甘味が従来の天然型のブラゼインより優れた新しいブラゼイン変異体を提供する。
本発明の他の目的を達成するために、本発明は、上記ブラゼイン変異体及び多重変異体を暗号化するポリヌクレオチドを提供する。
本発明のさらに他の目的を達成するために、本発明は、上記ポリヌクレオチドを含む組換え発現ベクター、上記ベクターで形質転換された大腸菌及び上記大腸菌を利用したブラゼイン変異体の製造方法を提供する。
本発明のさらに他の目的を達成するために、本発明は、ブラゼイン変異体及び多重変異体を有効成分として含む糖度増進用食品組成物を提供する。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明は、糖度が従来の天然型に比べて優れた新しいブラゼイン変異体及び多重変異体を提供することを特徴とする。
本発明の一実施例では、位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法によりブラゼイン副タイプの5番目アミノ酸であるリシン残基、28番目アミノ酸であるアスパラギン酸残基、30番目アミノ酸であるヒスチジン残基、35番目アミノ酸であるグルタミン酸残基、40番目アミノ酸であるグルタミン酸残基または42番目アミノ酸であるアルギニン残基を他のアミノ酸に置換した40種のブラゼイン変異体を暗号化する組換えベクターを製造した。
本発明の他の実施例では、上記で製造した組換えベクターを利用して各々のブラゼイン変異体を発現し、これを精製し、その結果、純度高いブラゼイン変異体を得ることができた。
本発明のさらに他の実施例では、上記で製造したブラゼイン変異体とブラゼイン副タイプタンパク質活性(甘味)と熱安定性を測定した。その結果、ブラゼイン副タイプのタンパク質の30番目アミノ酸であるヒスチジン残基がアルギニン残基に、35番目アミノ酸であるグルタミン酸残基がアスパラギン酸残基に、40番目グルタミン酸残基がアルラニン残基、アスパラギン酸残基、リシン残基及びアルギニン残基に置換した変異体がブラゼイン副タイプタンパク質に比べて活性(甘味)が高く、対等な熱安定性を有し、さらに高い甘味を示すためのブラゼイン多重変異体の製作のために選別され、その自体で優れた甘味料として使用されることができることが分かった。
本発明のさらに他の実施例では、上記で製造したブラゼイン変異体を適切に組み合わせて、ブラゼイン9種の2次変異体、4種の3次変異体及び3次変異体に基づいてブラゼイン副タイプの29番目リシン残基と30番目ヒスチジン残基との間にリシン残基を挿入(insertion)した4種の4次変異体、全体17種のブラゼイン多重変異体を暗号化する組換えベクターを製造し、上記の実施例と同一の方法で発現、精製及び活性(甘味)を測定した。その結果、純度高いブラゼイン変異体を得ることができ、ブラゼイン副タイプタンパク質と同一の安定性を有し、ブラゼイン副タイプタンパク質と比較した時、最小4から最大20倍以上の甘味を示すブラゼイン変異体を製作することができた。これにより、上記で選別されたブラゼイン変異体を利用して製作したブラゼイン多重変異体もやはり優れた甘味料として使用されることができることが分かった。
したがって、本発明は、ブラゼイン副タイプの30番目アミノ酸であるヒスチジン(histidine)残基、35番目アミノ酸であるグルタミン酸(glutamic acid)残基または40番目グルタミン酸(glutamic acid)残基が他のアミノ酸に置換されたブラゼイン変異体を提供する。
一具体例において、本発明のブラゼイン変異体は、例えば、30番目アミノ酸であるヒスチジン(histidine)残基がアルギニン(arginine)残基に置換された配列番号100のアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体、35番目アミノ酸であるグルタミン酸(glutamic acid)残基がアスパラギン酸(aspartic acid)残基に置換された配列番号109のアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体、または40番目グルタミン酸(glutamic acid)残基が各々アルラニン(alanine)残基、アスパラギン酸(aspartic acid)残基、リシン(lysine)残基またはアルギニン(arginine)残基に置換された配列番号113、配列番号114、配列番号115または配列番号117のアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体であることができる。
他の具体例において、本発明のブラゼイン変異体は、上記で言及した30番目アミノ酸であるヒスチジン(histidine)残基、35番目アミノ酸であるグルタミン酸(glutamic acid)残基または40番目グルタミン酸(glutamic acid)残基が2つ以上変形された多重変異体であることができ、例えば、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153または配列番号154のアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体であることができる。
また、本発明のブラゼイン変異体は、配列番号151、配列番号152、配列番号153及び配列番号154のアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体の29番目リシン(lysine)残基と30番目ヒスチジン(histidine)残基との間にリシン(lysine)残基が挿入されたものであって、好ましくは、配列番号155、配列番号156、配列番号157または配列番号158のアミノ酸配列を有することができる。
一方、本発明は、上記ブラゼイン変異体を暗号化するポリヌクレオチドを提供する。上記ポリヌクレオチドは、配列番号100、配列番号109、配列番号113、配列番号114、配列番号115または配列番号117のアミノ酸配列を暗号化するポリヌクレオチドであることができ、好ましくは、配列番号100のアミノ酸配列に対しては配列番号59の塩基配列、配列番号109のアミノ酸配列に対しては配列番号68の塩基配列、配列番号113のアミノ酸配列に対しては、配列番号72の塩基配列、配列番号114のアミノ酸配列に対しては配列番号73の塩基配列、配列番号115のアミノ酸配列に対しては配列番号74の塩基配列、配列番号117のアミノ酸配列に対しては配列番号76の塩基配列を有することができる。
また、本発明の上記ブラゼイン多重変異体を暗号化するポリヌクレオチドは、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157または配列番号158のアミノ酸配列を暗号化するポリヌクレオチドであることができ、好ましくは、配列番号142のアミノ酸配列に対しては配列番号123の塩基配列、配列番号143のアミノ酸配列に対しては配列番号124の塩基配列、配列番号144のアミノ酸配列に対しては配列番号125の塩基配列、配列番号145のアミノ酸配列に対しては配列番号126の塩基配列、配列番号146のアミノ酸配列に対しては配列番号127の塩基配列、配列番号147のアミノ酸配列に対しては配列番号128の塩基配列、配列番号148のアミノ酸配列に対しては配列番号129の塩基配列、配列番号149のアミノ酸配列に対しては配列番号130の塩基配列、配列番号150のアミノ酸配列に対しては配列番号131の塩基配列、配列番号151のアミノ酸配列に対しては配列番号132の塩基配列、配列番号152のアミノ酸配列に対しては配列番号133の塩基配列、配列番号153のアミノ酸配列に対しては配列番号134の塩基配列、配列番号154のアミノ酸配列に対しては配列番号135の塩基配列、配列番号155のアミノ酸配列に対しては配列番号138の塩基配列、配列番号156のアミノ酸配列に対しては配列番号139の塩基配列、配列番号157のアミノ酸配列に対しては配列番号140の塩基配列、配列番号158のアミノ酸配列に対しては配列番号141の塩基配列を有することができる。
同時に、本発明は、プロモーター及びこれと作動可能に連結された上記ポリヌクレオチドを含むブラゼイン変異体及び多重変異体発現用組換え発現ベクターを提供する。
上記「プロモーター」というのは、特定の宿主細胞で作動可能に連結された核酸配列の発現を調節するDNA配列を意味し、「作動可能に連結される(operably linked)」というのは、1つの核酸断片が他の核酸断片と結合され、その機能または発現が他の核酸断片によって影響を受けることを言う。また、転写を調節するための任意のオペレーター配列、適当なmRNAリボソーム結合部位をコーディングする配列及び転写及び解読の終決を調節する配列をさらに含むことができる。上記プロモーターとしては、すべての時間帯に常時的に目的遺伝子の発現を誘導するプロモーター(constitutive promoter)または特定の位置、時期に目的遺伝子の発現を誘導するプロモーター(inducible promoter)を使用することができ、その例としては、大腸菌pelBプロモーター、U6プロモーター、CMV(cytomegalovirus)プロモーター、SV40プロモーター、CAGプロモーター(Hitoshi Niwa et al.、Gene、108:193−199、1991;Monahan et al.、Gene Therapy、7:24−30、2000)、CaMV35Sプロモーター(Odell et al.、Nature 313:810−812、1985)、Rsyn7プロモーター(米国特許出願第08/991、601号)、ライスアクチン(rice actin)プロモーター(McElroy et al.、Plant Cell 2:163−171、1990)、ユビキチンプロモーター(Christensen et al.、Plant Mol.Biol.12:619−632、1989)、ALSプロモーター(米国特許出願第08/409、297)などがある。その他、米国特許第5、608、149;第5、608、144号、第5、604、121号、第5、569、597号、第5、466、785号、第5、399、680号、第5、268、463号及び第5、608、142号などに開示されたプロモーターをすべて使用することができる。好ましくは、上記プロモーターは、大腸菌pelBプロモーターを使用することができる。
大腸菌pelB信号配列は、大腸菌の細胞膜間隙信号配列の一種であって(Rietsch et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、93:130408−13053、1996、Raina et al.、Ann.Rev.Microbiol.51:179−202、1997、Sone et al.、J.Biol.Chem.272:10349−10352、1997)、本発明のブラゼインが合成されれば、大腸菌の細胞膜間隙に移動させて、正確な二硫化結合を誘導するようにし、ブラゼインタンパク質の不溶性凝集体形成を抑制し、不要な大腸菌由来のタンパク質を最小にして精製過程が容易にすることができる。本発明の大腸菌pelB信号配列は、好ましくは、配列番号137の塩基配列を有し、本発明のブラゼイン変異体のヌクレオチド配列の5’上端にタンパク質への翻訳時に同一のフレームを有するように連結される。
本発明において「組換え発現ベクター」というのは、宿主細胞で目的タンパク質発現(expression)または目的RNAを転写(transcription)することができるベクターであって、遺伝子挿入物が発現されるように作動可能に連結された必須的な調節要素を含む遺伝子製作物を言う。
本発明のベクターは、プラスミドベクター、コスミドベクター、バクテリオファージベクター及びウイルスベクターなどを含むが、これに制限されない。適当な発現ベクターは、プロモーター、オペレーター、開始コドン、終結コドン、ポリアデニル化シグナル及びエンハンサー(促進遺伝子)のような発現調節配列以外にも、膜標的化または分泌のためのシグナル配列またはリーダー配列を含み、目的によって多様に製造されることができる。また、発現ベクターは、ベクターを含む宿主細胞を選択するための選択マーカーを含み、複製可能な発現ベクターの場合、複製起点を含む。
上記で、本発明のブラゼイン変異体発現のための組換え発現ベクターは、好ましくは、pET26B(+)−Brazzein(H30R)、pET26B(+)−Brazzein(E35D)、pET26B(+)−Brazzein(E40A)、pET26B(+)−Brazzein(E40D)、pET26B(+)−Brazzein(E40K)またはpET26B(+)−Brazzein(E40R)であることができ、これは、各々pET26B(+)−Brazzein(Met−)を鋳型(template)にしてpET26B(+)−Brazzein(H30R)の場合は配列番号19、pET26B(+)−Brazzein(E35D)の場合は配列番号28、pET26B(+)−Brazzein(E40A)の場合は配列番号32、pET26B(+)−Brazzein(E40D)の場合は配列番号33、pET26B(+)−Brazzein(E40K)の場合は配列番号34、pET26B(+)−Brazzein(E40R)の場合は、配列番号36を利用した位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法により製造することができる。
また、上記で、本発明のブラゼイン多重変異体のうちブラゼイン2次変異体の発現のための組換え発現ベクターは、好ましくは、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D)、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40A)、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40D)、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40K)またはpET26B(+)−Brazzein(H30R_E40R)であることができ、これは、各々pET26B(+)−Brazzein(H30R)を鋳型(template)にして、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D)の場合は配列番号28、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40A)の場合は配列番号32、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40D)の場合は配列番号33、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40K)の場合は配列番号34、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E40R)の場合は配列番号36を利用して位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法により製造することができる。
また、上記で、本発明のブラゼイン多重変異体のうちブラゼインの他の2次変異体の発現のための組換え発現ベクターは、好ましくは、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40A)、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40D)、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40K)またはpET26B(+)−Brazzein(E35D_E40R)であることができ、これは、各々pET26B(+)−Brazzein(E35D)を鋳型(template)にして、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40A)の場合は配列番号32、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40D)の場合は配列番号33、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40K)の場合は配列番号34、pET26B(+)−Brazzein(E35D_E40R)の場合は配列番号36を利用して位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法により製造することができる。
また、上記で、本発明のブラゼイン多重変異体のうちブラゼイン3次変異体の発現のための組換え発現ベクターは、好ましくは、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40A)、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40D)、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40K)またはpET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40R)であることができ、これは、各々pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D)を鋳型(template)にしてpET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40A)の場合は配列番号32、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40D)の場合は配列番号33、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40K)の場合は配列番号34、pET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40R)の場合は配列番号36を利用して位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法により製造することができる。
また、上記で、本発明のブラゼイン多重変異体のうちブラゼイン4次変異体の発現のための組換え発現ベクターは、好ましくは、pET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40A)、pET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40D)、pET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40K)またはpET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40R)であることができ、これは、各々配列番号136のプライマーとして使用してpET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40A)の場合はpET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40A)を、pET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40D)の場合はpET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40D)を、pET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40K)の場合はpET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40K)を、pET26B(+)−Brazzein(29ins30Lys_H30R_E35D_E40R)の場合はpET26B(+)−Brazzein(H30R_E35D_E40R)を各々鋳型(template)にして位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法により製造することができる。
また、本発明は、上記組換え発現ベクターを含む大腸菌を提供する。上記大腸菌は、上記組換え発現ベクターで通常の形質転換方法により形質転換され、この際、形質転換は、核酸を宿主細胞に導入するいずれの方法をも含まれ、当分野において公知されたように、宿主細胞によって適した標準技術を選択して行うことができる。このような方法には、電気衝撃遺伝子伝達法(electroporation)、リン酸カルシウム(CaPO)沈殿、塩化カルシウム(CaCl)沈殿、微細射出法(microprojectile bombardment)、電気穿孔法(electroporation)、PEG−媒介融合法(PEG−mediated fusion)、微細注入法(microinjection)、リポソーム媒介法(liposome−mediated method)などが含まれるが、これに制限されない。
本発明は、上記形質転換された大腸菌を培養し、培養された大腸菌から細胞膜間隙タンパク質を分離し、ブラゼインを精製するために熱処理することを含むブラゼイン変異体の製造方法を提供する。
本発明のポリヌクレオチドを含むように形質転換された大腸菌は、ブラゼイン変異体をコーディングするポリヌクレオチドが発現されるように適切な培地及び条件下で培養されることができ、これは、通常的な大腸菌の培養条件と同一または類似である。上記形質転換された大腸菌が培養される間に、発現ベクター内の発現調節配列によってpelB信号配列を含むブラゼインが発現され、このような本発明においてブラゼインの発現は、IPTG(isopropyl−beta−D−thiogalactopyranoside)のような通常的な誘導性プロモーターの発現を促進する化合物なしも行われる。発現されたpelB信号配列を含むブラゼインは、信号配列によって大腸菌の細胞膜間隙に移動するようになり、大腸菌のシグナルペプチダーゼ(signal peptidase)によって信号配列が除去され、ブラゼインが合成されるようになる。
形質転換された細胞で発現されたブラゼインを大腸菌の細胞膜間隙から分離するためには、大腸菌の細胞膜間隙でタンパク質を分離する公知の方法(Snyder et al.、J.Bacteriology、177:953963、1995)を利用することができ、これに限定されないが、例えば、培養された大腸菌を集菌した後、20%スクロース(Sucrose)が含まれた30mMトリス−塩酸(Tri−HCl、pH8)溶液に懸濁し、EDTA(pH8)溶液及びMgSOを利用して大腸菌の細胞膜間隙のタンパク質を溶出させる方法により行われることができる。
大腸菌の細胞膜間隙タンパク質から本発明のブラゼインを分離する方法は、当業界に公知された多様な分離及び精製方法を用いて行うことができ、例えば、塩析(硫酸アンモニウム沈殿及びリン酸ナトリウム沈殿)、溶媒沈殿(アセトン、エタノールなどを利用したタンパク質分画沈殿)、透析、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー、逆相カラムクロマトグラフィー及び親和性クロマトグラフィーなどの技法を単独または組合で適用させて、本発明のブラゼインを分離することができる。本発明のブラゼインは、熱に安定しているので、好ましくは、ブラゼインを分離する方法は、熱処理をして行われることができる。これに限定されないが、熱処理は、好ましくは、70〜90℃で15〜60分間加熱し、ブラゼインを除いた他のタンパク質を熱変性させた後、4℃で18000gで30分間遠心分離を通じて熱変性されたタンパク質とブラゼインを分離することができる。
参照として、上記で言及したヌクレオチド及びタンパク質作業には、次の文献を参照することができる(Maniatis et al.、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor、N.Y.(1982);Sambrook et al.、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、2d Ed.、Cold Spring Harbor Laboratory Press(1989);Deutscher、M.、Guide to Protein Purification Methods Enzymology、vol.182.Academic Press.Inc.、SanDiego、CA(1990))。
前述したように、本発明においてさらに高い甘味を有し且つ高い熱安定性を有する配列番号100、配列番号109、配列番号113、配列番号114、配列番号115または配列番号117のアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体及び配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157または配列番号158のアミノ酸配列を有するブラゼイン多重変異体の酵素学的特性を整理すれば、下記の通りである。
1)分子量:6.5kDa
2)高い熱安定性及び耐酸性
3)高い水溶性
4)ブラゼイン副タイプのタンパク質基準ブラゼイン変異体甘味比率:2〜3.3倍以上
5)1g/100mLのスクロース対比ブラゼイン変異体甘味比率:約4,000〜約6,600倍以上
6)ブラゼインの副タイプのタンパク質基準ブラゼイン多重変異体甘味比率:4〜20倍以上
7)1g/100mLのスクロース対比ブラゼイン多重変異体甘味比率:約8、000〜約40,000倍以上
このように本発明によるブラゼイン変異体及びこれを基本にして作成されたブラゼイン多重変異体は、本発明者の特許出願(韓国特許出願第2006−97619号)で発現、精製されたブラゼインの副タイプのタンパク質、すなわち天然型のブラゼインの副タイプのタンパク質と韓国特許出願出願番号第10−2007−0117013号で発現、精製されたブラゼイン変異体と比較した時、熱安定性及び耐酸性及び水溶性の特性は、天然型のブラゼインと類似し、且つさらに高い甘味を示す新規アミノ酸配列を有することを特徴とする。
また、このような本発明においてブラゼイン変異体は、米国特許(US6、274、707B1;US7、153、535)によって公知されたブラゼイン変異体よりさらに高い甘味を示し、効果がある。
したがって、本発明のブラゼイン変異体は、砂糖、果糖、オリゴ糖のような天然甘味料またはアスパルテームのような人工甘味料の代わりに使用されることができる。したがって、本発明は、また甘味料の製造のための上記ブラゼイン変異体の用途、食品糖度増進のための上記ブラゼイン変異体の用途、上記ブラゼイン変異体を含む甘味料、及び上記ブラゼイン変異体を甘味料として含む食品組成物を提供する。
本発明の食品組成物は、機能性食品(functional food)、栄養補助剤(nutritional supplement)、健康食品(health food)及び食品添加剤(food additives)などのすべての形態を含む。上記類型の食品組成物は、当業界に公知された通常的な方法により多様な形態で製造することができる。
例えば、飲料(アルコール性飲料を含む)、果実及びその加工食品(例:果物缶詰め、瓶詰め、ジャム、マーマレードなど)、魚類、肉類及びその加工食品(例:ハム、ソーセージコンビーフなど)、パン類及び麺類(例:うどん、そば、ラーメン、スパゲッティ、マカロニなど)、果汁、各種ドリンク、クッキー、飴、乳製品(例:バター、チイズなど)、食用植物油脂、マーガリン、植物性タンパク質、レトルト食品、冷凍食品、各種調味料(例:みそ、しょうゆ、ソースなど)などに本発明のブラゼイン変異体を添加して製造することができる。
また、本発明のブラゼイン変異体を含有する食品組成物を甘味料のような食品添加剤の形態で使用するためには、粉末または濃縮液形態で製造して使用することができる。
本発明の食品組成物のうち本発明のブラゼイン変異体の好ましい含有量としては、食品の全体重量に対して約0.01〜10重量%を含むことができる。
以上説明したように、本発明のブラゼイン変異体は、従来のブラゼインより優れた熱安定性及び耐酸性及び水溶性などの特性を有し、且つ従来のブラゼインに比べて最小2倍から最大3.3倍以上の甘味を有していて、ブラゼイン多重変異体の場合、ブラゼイン変異体と同様に、ブラゼイン副タイプのタンパク質と同一の安定性及び最小4倍から最大20倍以上の甘味を有している。したがって、本発明のブラゼイン変異体は、少ない量でもさらに多い量の砂糖(スクロース)のような他の甘味料を代替することができ、食品組成物などに甘味料として多様に使用されることができる。
図1は、本発明によるブラゼイン変異体を発現するための組換え発現ベクターを製作する過程を示す模式図である。 図2は、本発明によるブラゼイン変異体とブラゼイン多重変異体を製作する過程を示す模式図である。 図3は、本発明によるブラゼイン変異体とブラゼイン多重変異体を製作する過程を示す模式図である。 図4は、本発明によるブラゼイン変異体とブラゼイン多重変異体を製作する過程を示す模式図である。 図5は、本発明によるブラゼイン変異体の甘味測定後に高い甘味を示すブラゼイン変異体を選別し、熱安定性を行った結果である。 レーン1:熱処理後、ブラゼイン副タイプ(minor type)の相対活性度 レーン2:熱処理後、ブラゼイン変異体(H30K)の相対活性度 レーン3:熱処理後、ブラゼイン変異体(H30R)の相対活性度 レーン4:熱処理後、ブラゼイン変異体(E35D)の相対活性度 レーン5:熱処理後、ブラゼイン変異体(E40A)の相対活性度 レーン6:熱処理後、ブラゼイン変異体(E40D)の相対活性度 レーン7:熱処理後、ブラゼイン変異体(E40K)の相対活性度 レーン8:熱処理後、ブラゼイン変異体(E40H)の相対活性度 レーン9:熱処理後、ブラゼイン変異体(E40R)の相対活性度 図6は、本発明によるブラゼイン多重変異体を確認するための電気泳動結果を示すものである。 レーンM:分子量マーカー レーン1:精製されたブラゼイン2次変異体(H30R_E35D) レーン2:精製されたブラゼイン2次変異体(H30R_E40A) レーン3:精製されたブラゼイン2次変異体(H30R_E40D) レーン4:精製されたブラゼイン2次変異体(H30R_E40K) レーン5:精製されたブラゼイン2次変異体(H30R_E40R) レーン6:精製されたブラゼイン2次変異体(E35D_E40A) レーン7:精製されたブラゼイン2次変異体(E35D_E40D) レーン8:精製されたブラゼイン2次変異体(E35D_E40K) レーン9:精製されたブラゼイン2次変異体(E35D_E40R) レーン10:精製されたブラゼイン3次変異体(H30R_E35D_E40A) レーン11:精製されたブラゼイン3次変異体(H30R_E35D_E40D) レーン12:精製されたブラゼイン3次変異体(H30R_E35D_E40K) レーン13:精製されたブラゼイン3次変異体(H30R_E35D_E40R) レーン14:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40A) レーン15:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40D) レーン16:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40K) レーン17:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40R) 図7は、本発明によるブラゼイン変異体の精製度及び構造的差異を比較するために逆相クロマトグラフィーを行った結果を示すものである。 A:精製されたブラゼイン副タイプ(minor type) B:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40A) C:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40D) D:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40K) E:精製されたブラゼイン4次変異体(29ins30Lys_H30R_E35D_E40R)
以上説明したように、本発明のブラゼイン変異体は、従来のブラゼインより優れた熱安定性及び耐酸性及び水溶性などの特性を有し、且つ従来のブラゼインに比べて最小2倍から最大3.3倍以上の甘味を有していて、ブラゼイン多重変異体の場合、ブラゼイン変異体と同様に、ブラゼイン副タイプのタンパク質と同一の安定性及び最小4倍から最大20倍以上の甘味を有している。したがって、本発明のブラゼイン変異体は、少ない量でもさらに多い量の砂糖(スクロース)のような他の甘味料を代替することができ、食品組成物などに甘味料として多様に使用されることができる。
以下、本発明を実施例によって詳しく説明する。
但し、下記実施例は、本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例に限定されるものではない。
〈実施例1〉
ブラゼイン1次変異体を暗号化するポリヌクレオチドのクローニング
ブラゼインより高い甘味を示すブラゼイン変異体を製造するために、まず、ブラゼインの副タイプ(minor type)を構成している1つの特定アミノ酸を選択し、他の特定アミノ酸に変異させる作業を行った。
まず、変異させる特定アミノ酸でブラゼインの構造分析を通じて外部残基(side chain)が外方に向かっていて、極性を有する残基を選択した。このような構造的情報に基づいて本発明者の特許出願(韓国特許出願第2006−97619号)で使用した大腸菌内でブラゼインの副タイプのタンパク質が合成されるように不要な「ATG」配列を除去した配列番号1の配列を含む組換え発現ベクター(pET26B(+)−Brazzein(Met−)、実施例6参照)を鋳型にして下記の表1に明示された40個のプライマーと各々のプライマーと相補的な配列を有するプライマーを合成した。上記プライマーは、ブラゼイン副タイプタンパク質を構成している特定アミノ酸(表1参照)の外部残基長さ及び電気的性格を考慮して設計された。下記表1のプライマーとQuikChangeTM Site−Directed mutagenesis Kit(Stratagene、米国)を利用して製造社の指針によってブラゼイン副タイプのタンパク質の特定位置を置換させた40種のブラゼイン変異体を暗号化しているヌクレオチドを含む発現ベクターを得ることができた。この際、下記表1のプライマー配列のうち下線部分は、ブラゼイン変異体のために変化した配列を示す。
Figure 0005625061
Figure 0005625061
Figure 0005625061
具体的に、pET26B(+)−Brazzein(Met−)ベクター10ng、各々最終濃度0.2mMのdNTP混合物、各々125ngの上記表1に明示されたプライマー、10×反応バッファー5μL、PfuTurbo DNA polymerase(2.5U/μL、Stratagene、米国)1μLを含む全体50μLを反応液としてPCRを行った。上記PCR反応は、95℃1分間前変性させた後、95℃30秒、55℃1分、68℃15分を20回反応させ、68℃で15分間最終反応をさせた。反応が終わった後、1.0%アガロース(agarose)ゲル電気泳動 によって増幅された生成物を確認し、増幅が行われた生成物を37℃で1時間DpnIで処理した。その後、すぐスーパーコンピテント細胞(supercompetent cell)である大腸菌XL1−Blueを形質転換した。上記形質転換されたXL1−Blueは、50μg/mLのカナマイシン(kanamycin)が含有されたLB−寒天プレート(LB−agar plate)で12時間培養して選別し、選別されたコロニーをLB−寒天培地で培養し、大腸菌からDNAを分離した。上記分離したDNAに対してpelB信号配列と各々のブラゼイン変異体を暗号化しているヌクレオチドが連結されていることを遺伝子分析を通じて確認した。これは、下記表2に明示されている配列番号及びヌクレオチド名で命名した。この際、下記表2及び以下で変異体を指称する方法は、例えば、K5Dの場合、ブラゼインの副(minor)タイプタンパク質の5番位置のリシン(lysine)残基をアスパラギン酸(Aspartic acid)残基に置換したことを示す。各々のアミノ酸を指称する1文字は、公知されたアミノ酸コードによって指定した。
Figure 0005625061
上記実験結果、全体種のブラゼイン変異体のための発現ベクターを製作することができ、これを再び大腸菌BL21(star)に形質転換し、大量発現に利用した(図1参照)。
〈実施例2〉
ブラゼイン1次変異体の発現及び精製
〈2−1〉ブラゼイン1次変異体の発現
上記実施例1で製作したブラゼイン1次変異体のための32種の発現ベクターを導入した各々の大腸菌BL21(star)を30μL/mLのカナマイシン(kanamycin)が含まれたLB培地1Lでタンパク質誘導剤であるIPTG(isopropyl β−D−thoigalactopyranoside)の添加なしに37℃で12時間培養し、各々の形質転換された大腸菌で各々のブラゼイン変異体が発現されるようにした。
〈2−2〉ブラゼイン変異体の精製
常時〈実施例2−1〉で培養された各々の大腸菌を8,000gで10分間遠心分離し、集菌した。集菌後、20%スクロース(Sucrose)が含まれた30mMトリス−塩酸(Tri−HCl、pH8.0)溶液に懸濁させた後、0.5M EDTA(pH8.0)溶液を最終濃度が1mMとなるように添加し、常温で10分間ゆっくり撹拌させた。これを10,000g、4℃で10分間遠心分離をし、上澄み液を除去した後、冷たい5mM MgSOを添加し、氷上で10分間ゆっくり撹拌させた。この過程で、細胞膜間隙(periplasm)のタンパク質が緩衝溶液に離脱されて出る。その後、10,000g、4℃で10分間遠心分離を行い、上澄み液を分離し、細胞膜間隙(periplasm)に存在するブラゼイン変異体を精製するために、80℃で30分間熱処理をした。その後、蒸溜水で24時間透析後、凍結乾燥し、下記の表3の配列番号で表示される精製されたブラゼイン1次変異体を得ることができ、精製度は、一次的にSDS−PAGEを通じて確認した。
Figure 0005625061
上記実験結果、ブラゼインタンパク質が純度高く精製され、その分子量は、約6.5kDaであるものと現われた。
〈2−3〉ブラゼイン1次変異体の精製度確認及び構造変化確認
精製されたブラゼインの副タイプのタンパク質と上記〈実施例2−2〉から精製された各々のブラゼイン変異体の精製度を確認した後、構造的差異を分析するために、Varina社の高性能液体クロマトグラフィー(High Performance Liquid Chromatography)に逆相クロマトグラフィー(reverse−phase chromatography column)であるVydac 214TP54(米国)カラムを利用して分析した。溶媒条件は、水に0.05%トリフルオロ酢酸(trifluroacetic acid)が含まれた溶媒Aとアセトニトリル(acetonitrile)に0.05%トリフルオロ酢酸(trifluroacetic acid)が含まれた溶媒Bを分当たり1mLの流速で30分間溶媒Bが10%〜50%となるように順次に勾配(linear gradient)されるように溶出させた。溶出させた溶液は、210nmで吸光度の変化を観察した。
その結果、大部分のブラゼイン変異体が15分の遅延時間(retention time)が経過した後、溶出されていることを確認することができ、これは、発現されたブラゼイン変異体の構造的差異がほとんどないことを示す結果である。
〈実施例3〉
ブラゼイン1次変異体の活性(甘味)及び熱安定性測定
〈3−1〉ブラゼイン1次変異体の甘味測定
本発明での組換えブラゼインは、環を有する糖系の化合物ではないので、糖度計を利用して甘味を測定することができないので、人間の味覚を利用して活性を測定した。糖度測定は、スクロース(sucrose)溶液を利用して最初甘味を感じることができるスクロース最小の濃度がほぼ類似するように訓練された20名の被実験者を対象とし、各々の変異体を利用して最初甘味を感じることができる濃度を測定した。また、ブラゼイン比較甘味比率は、スクロース溶液の場合、甘味を感じる最低刺激量が1g/100mLであり、ブラゼイン副タイプのタンパク質の場合、甘味を感じる最低刺激量は、500μg/100mLであるので、これを基準にして算定した(すなわち、ブラゼイン副タイプの場合、1/0.0005=2000)。
Figure 0005625061
その結果、上記の表4から明らかなように、配列番号99で表示されるブラゼイン(H30K)、配列番号100で表示されるブラゼイン(H30R)、配列番号109で表示されるブラゼイン(E35D)、配列番号113で表示されるブラゼイン(E40A)、配列番号113で表示されるブラゼイン(E40A)、配列番号114で表示されるブラゼイン(E40D)、配列番号115で表示されるブラゼイン(E40K)、配列番号116で表示される変異体(E40H)及び配列番号117で表示される変異体(E40R)をブラゼイン副タイプのタンパク質と比較した場合、最小2倍から最大約3.3倍以上(1g/100mLのスクロース対比最小約4,000倍から最大約6,600倍)の甘味を示すものと確認された。特に、ブラゼイン(E40D)の場合、最も高い甘味増加率を示す。
〈3−2〉ブラゼイン1次変異体の熱安定性測定
上記〈実施例3−1〉で測定された結果に基づいて高い甘味を示すブラゼイン変異体、すなわち配列番号99で表示されるブラゼイン(H30K)、配列番号100で表示されるブラゼイン(H30R)、配列番号109で表示されるブラゼイン(E35D)、配列番号113で表示されるブラゼイン(E40A)、配列番号113で表示されるブラゼイン(E40A)、配列番号114で表示されるブラゼイン(E40D)、配列番号115で表示されるブラゼイン(E40K)、配列番号116で表示される変異体(E40H)及び配列番号117で表示される変異体(E40R)のようなブラゼイン変異体100mgを50mMトリス−塩酸(Tris−HCl、pH8.0)溶液に溶解させた後、80℃で4時間加熱後、各々のブラゼイン1次変異体に対して熱処理前の甘味を基準にして上記〈実施例3−1〉と同一の方法で20名の被実験者を対象にして甘味変化程度を測定し、その結果を相対活性で示し、図5に記載した。
その結果、図5に示されたように、配列番号100で表示されるブラゼイン(H30R)、配列番号109で表示されるブラゼイン(E35D)、配列番号113で表示されるブラゼイン(E40A)、配列番号113で表示されるブラゼイン(E40A)、配列番号114で表示されるブラゼイン(E40D)、配列番号115で表示されるブラゼイン(E40K)及び配列番号117で表示される変異体(E40R)のようなブラゼイン変異体がブラゼインの熱安定性をそのまま維持するものと現われた。
〈実施例4〉
ブラゼイン多重変異体を暗号化しているポリヌクレオチドのクローニング
上記〈実施例3−2〉の結果に基づいてブラゼイン副タイプタンパク質と類似の安定性を有し、これと比較した時、高い甘味を示すブラゼイン1次変異体(H30R、E35D、E40A、E40D、E40R、E40K)を利用してさらに高い甘味を示すブラゼイン2次変異体を作成した。
具体的に、ブラゼイン2次変異体を作成するために、下記表5〜表7に鋳型(ブラゼイン1次変異体を暗号化するポリヌクレオチドを含んでいる発現ベクター)と1次変異体作成のために使用したプライマーを利用して上記〈実施例1〉の位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法でブラゼイン2次変異体を暗号化している全体9種のポリヌクレオチドを作成した。この際、下記表5〜表7での命名法は、例えば、H30R_E35Dの意味は、ブラゼインの副タイプ(minor type)タンパク質の30番位置のヒスチジン(Histidine)残基がアルギニン(arginine)残基に、35番位置のグルタミン酸(glutamic acid)残基がアスパラギン酸(asparticaicd)残基に同時に置換されたことを意味し、29ins30Lys_は、29番と30番位置にリシン残基が挿入されたことを意味する。また、プライマー配列において下線部分は、ブラゼイン変異体のために変化した配列を意味する。
Figure 0005625061
Figure 0005625061
Figure 0005625061
また、さらに高い甘味を示すブラゼイン3次変異体を作成するために、上記表5に鋳型(ブラゼイン2次変異体を暗号化するポリヌクレオチドを含んでいる発現ベクター)と1次変異体作成のために使用したプライマーを利用して上記〈実施例1〉の位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法でブラゼイン3次変異体を暗号化している全体4種のポリヌクレオチドを作成した。
また、上記〈実施例3〉のブラゼイン1次変異体の甘味テスト結果を通じてブラゼイン副タイプタンパク質の29番位置のリシン残基と30番位置のヒスチジン残基が甘味を示すのに重要な位置であると仮定し、ブラゼイン3次変異体の29番位置のリシン残基と30番位置のアルギニン残基との間にリシン残基を挿入(insertion)し、ブラゼイン4次変異体を作成した。このために、上記表5に記載された鋳型(ブラゼイン3次変異体を暗号化するポリヌクレオチドを含んでいる発現ベクター)、配列番号136で表示されるリシン残基を暗号化しているプライマーとこれに相補的な配列を有するプライマーを合成し、上記〈実施例1〉の位置−指定突然変異誘導(site−directed mutagenesis)法でブラゼイン4次変異体を暗号化している全体4種のポリヌクレオチド作成した。これを下記表8の明示されている配列番号及びヌクレオチド名で命名した。
その結果、全体17種のブラゼイン多重変異体のための発現ベクターを製作することができ、これを再び大腸菌BL21(star)に形質転換し、大量発現に利用した。
Figure 0005625061
〈実施例5〉
ブラゼイン多重変異体発現精製及び特性調査
上記実施例4で製作したブラゼイン多重変異体のための17種の発現ベクターを導入した各々の大腸菌BL21(star)を利用して上記〈実施例2−1〉と〈実施例2−2〉と同一発現及び精製をし、表9〜表11の配列番号で表示される精製されたブラゼイン変異体を得ることができ、精製度は、一次的にSDS−PAGEを通じて確認した。
Figure 0005625061
Figure 0005625061
Figure 0005625061
その結果、図6に示されたように、ブラゼインタンパク質が純度高く精製され、その分子量は、約6.5kDaであるもの現われた。
また、上記〈実施例2−3〉と同一の方法でVarina社の高性能液体クロマトグラフィー(High Performance Liquid Chromatography)を利用してブラゼイン多重変異体の構造的差異を分析し、その結果、ブラゼイン4次変異体を除いた大部分のブラゼイン多重変異体は、ブラゼイン変異体と同様に約15分の遅延時間(retention time)が経過した後、溶出されていることを確認することができた。しかし、ブラゼイン4次変異体の場合、約20分の遅延時間後に溶出されたことを確認した。このような結果は、ブラゼイン3次変異体の29番位置のリシン残基と30番位置のアルギニン残基との間にリシン残基が挿入されることによって、本然のブラゼインタンパク質との構造的差異が誘発されたと考えられた(図7参照)。
また、上記〈実施例3−1〉と同一の方法でブラゼイン多重変異体に対する活性(甘味)測定を行い、その結果を下記表12に記載した。
Figure 0005625061
上記の表12に示されたように、すべてのブラゼイン多重変異体は、ブラゼイン副タイプのタンパク質と比較した場合、最小4倍から最大約20倍以上(1g/100mLのスクロース対比最小約8,000倍から最大約40,000倍)の甘味を示すものと現われた。
また、〈実施例3−2〉と同一の方法で、上記のブラゼイン多重変異体を利用して熱安定性を測定した結果、すべてのブラゼイン多重変異体がブラゼイン副タイプのタンパク質と同一の熱安定性を示す。ブラゼイン多重変異体のうち4次変異体の高性能液体クロマトグラフィー(High Performance Liquid Chromatography)分析結果、ブラゼイン副タイプのタンパク質と異なる構造的特性を示すにもかかわらず、熱安定性は、同一に維持されていることを確認した。
このような結果を総合して、ブラゼイン副タイプ(minor type)のタンパク質の構造及び構成しているアミノ酸を分析し、外部残基(side chain)がタンパク質の外部に向けていて、電気的極性を有している特定アミノ酸を選択し、40種のブラゼイン1次変異体を作成した。それらのうちブラゼイン副タイプのタンパク質と比較した時、同一の熱安定性及び最小2倍から最大3.3倍までの高い甘味を示すブラゼイン6種のブラゼイン(H30R、E35D、E40A、E40D、E40R、E40K)1次変異体を選別した。選別されたブラゼイン1次変異体を利用して副タイプのタンパク質と比較した時、同一の熱安定性及びさらに高い甘味を示すブラゼイン多重変異体を作成した。ブラゼイン3次変異体の29番位置のリシン残基と30番位置のアルギニン残基との間にリシン残基を挿入したブラゼイン4次変異体を除いた大部分のブラゼイン多重変異体は、ブラゼイン副タイプのタンパク質と同一の構造を形成した。ブラゼイン4次変異体の構造的差異は、挿入されたリシン残基による影響であると考えられる。しかし、ブラゼイン4次変異体を含むすべてのブラゼイン多重変異体がブラゼイン副タイプのタンパク質と同一の熱安定性を示し、最小4倍から最大40倍までの甘味が増加することを確認することができた。
〈実施例6〉
組換え発現ベクターpET26B(+)−Brazzein(Met−)の製作
〈6−1〉ブラゼインを暗号化している新しい人工遺伝子合成
ペンタジプランドラブラゼナバイロン(Pentadiplandra brazzeana Baillon)の実の抽出物であるブラゼインの配列(Genbank登録番号P56552)で一番目の配列(pyroglutamic acid)を除いたアミノ酸配列に基づいていて、大腸菌内部に多く存在するコドン(E.coli usage codon)を利用して以下のような配列番号159の配列を決定した。この際、ボルド体で示す部分は、大腸菌内部に多く存在するコドンに基づいてGenbank登録番号P56552の配列で変形させた部分を示す:GATAAGTGCAAGAAGGTTTACGAAAATTACCCAGTTTCTAAGTGCCAACTTGCTAATCAATGCAATTACGATTGCAAGCTTGCTAAGCATGCTAGATCTGGAGAATGCTTTTACGATGAAAAGAGAAATCTTCAATGCATTTGCGATTACTGCGAATACTAA。
上記配列番号159の配列情報に基づいてタカラコリアバイオメディカルに依頼し、人工的にブラゼイン遺伝子のポリヌクレオチドを合成した。
〈6−2〉プライマー製作
上記合成されたポリヌクレオチドをpET26B(+)(Novagen、米国)のpelBシグナル配列と連結するために、pET26B(+)のMCS(multi cloning site)に含まれている制限酵素サイトNco IとXho Iが含まれるようにプライマーを合成し、これを各々配列番号160(正方向プライマー、CATGCCATGGATAAGTGCAAGAAGGTTTAC)及び配列番号161(逆方向プライマー、CCGCTCGAGTTAGTATTCGCAGTAATCG)と言った。この時、NcoIとXhoIサイトは、各々下線で表示した。
〈6−3〉PCRによるブラゼイン遺伝子の増幅
上記実施例6−1で合成したブラゼイン遺伝子を鋳型にし、〈実施例6−2〉で合成した2つのプライマーを使用してブラゼイン遺伝子を増幅した。PCR反応は、鋳型遺伝子(合成したブラゼイン遺伝子、配列番号159)1.5μL、正方向プライマー(配列番号160)2μL、逆方向プライマー(配列番号161)1μL、25mM MgCl 3μL、2.5mM dNTP 4μL、10×Ex−taq buffer 5μL、Ex−taq polymerase(Takara、日本国)1μL、HO 31.5μLを含む最終体積50μLを反応液としてPCRを行った。PCR反応は、94℃で2分間前変性させた後、98℃30秒、58℃2分、74℃3分を35回反応させ、74℃で10分間最終反応をさせた。反応が終わった後、2.0%アガロースゲル電気泳動 (electrophoresis)によって増幅されたブラゼイン遺伝子を確認した後、アガロースゲルで増幅されたブラゼイン遺伝子を回収し、QIAquick Gel extraction kit(Qiagen、米国)を利用して抽出、精製した。抽出したブラゼイン遺伝子は、pGEM−TEasyベクター(Promega、米国)に挿入した後(これをpGEM−TEasy−Brazzeinという)、上記ブラゼイン遺伝子が挿入されたpGEM−TEasyベクターを大腸菌JM109に形質転換させた。これを50μg/mLアンピシリン(Ampicillin)が含まれた平板L−ブロス(Broth)培地上で培養し、形質転換された大腸菌を選別し、これをさらに液体L−ブロス培地で培養した後、これからブラゼイン遺伝子が挿入されたpGEM−TEasyベクターを多量で収得した。
〈6−4〉組換え発現ベクターpET26B(+)−Brazzein(Met−)の製作
上記〈実施例6−3〉でクローニングしたpGEM−T Easy−Brazzeinベクターを制限酵素Nco IとXho I(10×K buffer及び0.1%BSA使用)を使用して37℃で6時間切断(digestion)した。T7promoterを有する発現ベクターpET26B(+)ベクターも上記条件と同一の条件で切断した。pGEM−T Easy−Brazzeinベクターでブラゼイン遺伝子部分と切断されたpET26B(+)ベクターをQIAquick Gel extraction kit(Qiagen、米国)を使用して精製した。これを混合し、T4 DNA ligase(Takara、日本国)を使用して16℃で12時間反応させた後、JM109感応細胞(supercompetent cell)に形質転換した(図2〜図4参照)。ライゲイション結果、生成された組換え発現ベクターをpET26B(+)−Brazzeinと命名した。
一方、本発明の組換えブラゼインは、転写(transcription)後、翻訳(translation)過程が進行されることによって、大腸菌の細胞膜間隙(periplasm)に移動した後、大腸菌内シグナルペプチダーゼ(signal peptidase)によって組換えブラゼインと融合されたpelB信号配列が除去される。しかし、プライマー内の制限酵素Nco I内部のATGによって翻訳されるMetは、シグナルペプチダーゼによって除去されない。
したがって、天然物から抽出したマイナー(minor)形態のブラゼインと同一の形態のブラゼインを発現させるために、PCRを利用した部位特異的変異法を通じてpET26B(+)−BrazzeinベクターでpelBシグナル配列後につながる制限酵素(NcoI)内部の「ATG」を除去した(図2〜図4参照)。これを詳しく説明すれば、次の通りである。
ブラゼイン遺伝子のうち除去(deletion)させようとする塩基を中心にして両側にブラゼインの塩基配列と同一に約15bp長さにして配列番号162(CAGCCGGCGATGGCCGACAAATGCAAAAAA)及び配列番号163(TTTTTTGCATTTGTCGGCCATCGCCGGCTG)のプライマーを合成し、これらは、各々除去されるATGを除いてブラゼインの各単一鎖と互いに相補的に結合することができるものである。上記pET26B(+)−Brazzeinベクターを鋳型にして、配列番号162及び配列番号163のプライマー(primer)を使用してQuikChangeTMSite−Directed mutagenesis Kit(Stratagene、米国)を利用して製造社の指針によって上記記載したもののようにpET26B(+)−BrazzeinベクターでATGが除去されたpET26B(+)−Brazzein(Met−)を得た。すなわち、pET26B(+)−Brazzeinベクター10ng、各々最終濃度0.2mMのdNTP混合物、各々125ngの配列番号162及び配列番号163のプライマー、10×反応バッファー5μL、Pfu−Turbo DNA polymerase(2.5U/μL、Stratagene、米国)1μLを含む全体50μLを反応液としてPCRを行った。PCR反応は、95℃で2分間前変性させた後、98℃30秒、55℃1分、68℃15分を15回反応させて、68℃で10分間最終反応をさせた。反応が終わった後、1.0% アガロースゲル電気泳動によって増幅された生成物を確認し、増幅が行われた生成物を37℃で1時間DpnIで処理した。その後、すぐスーパーコンピテント細胞(supercompetent cell)である大腸菌XL1−Blueに形質転換した。形質転換された大腸菌XL1−Blueは、50μg/mLのカナマイシン(kanamycin)が含有されたLB−agar plateで12時間培養して選別し、選別されたcolonyをLB−agar培地で培養し、大腸菌からDNAを分離した。分離したDNAに対して各々塩基配列分析を通じてATGが除去された変異体として確認されたベクターをさらに大腸菌BL21(DE3)−Starに形質転換し、大量発現に利用した。部位特異的変異法により生成された組換え発現ベクターをpET26B(+)−Brazzein(Met−)と命名した。
本発明のブラゼイン変異体は、従来のブラゼインより優れた熱安定性及び耐酸性及び水溶性などの特性を有し、且つ従来のブラゼインに比べて最小2倍から最大3.3倍以上の甘味を有していて、ブラゼイン多重変異体の場合、ブラゼイン変異体と同様にブラゼイン副タイプのタンパク質と同一の安定性及び最小4倍から最大20倍以上の甘味を有している。したがって、本発明のブラゼイン変異体は、少ない量でもさらに多い量の砂糖(スクロース)のような他の甘味料を代替することができ、食品組成物などに甘味料として多様に使用されることができる。

Claims (9)

  1. (a)大腸菌pelB信号配列、並びに、配列番号82に対して、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換された、配列番号100;配列番号82に対して、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換された、配列番号109;配列番号82に対して、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換され、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換された、配列番号142;配列番号82に対して、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換され、40番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアルギニン残基で置換された、配列番号150;配列番号82に対して、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換され、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換され、40番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアルギニン残基で置換された、配列番号154;及び、配列番号82に対して、29番目リジン残基と30番目ヒスチジン残基との間にリジン残基が挿入され、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換され、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換され、40番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアルギニン残基で置換された、配列番号158よりなる群から選択されたアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体を暗号化するブラゼイン変異体遺伝子で形質転換された大腸菌を培養する段階と;
    (b)上記培養された大腸菌の細胞膜間隙のタンパク質を分離する段階と;
    (c)上記分離した細胞膜間隙タンパク質を熱処理する段階と;を含むブラゼイン変異体の製造方法。
  2. 配列番号82に対して、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換された、配列番号100;配列番号82に対して、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換された、配列番号109;配列番号82に対して、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換され、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換された、配列番号142;配列番号82に対して、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換され、40番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアルギニン残基で置換された、配列番号150;配列番号82に対して、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換され、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換され、40番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアルギニン残基で置換された、配列番号154;及び、配列番号82に対して、29番目リジン残基と30番目ヒスチジン残基との間にリジン残基が挿入され、30番目アミノ酸残基であるヒスチジンがアルギニン残基で置換され、35番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアスパラギン酸残基で置換され、40番目アミノ酸残基であるグルタミン酸がアルギニン残基で置換された、配列番号158よりなる群から選択されたアミノ酸配列を有するブラゼイン変異体。
  3. 請求項2に記載のブラゼイン変異体を暗号化するポリヌクレオチド。
  4. 列番号59、配列番号68、配列番号123、配列番号131、配列番号135及び配列番号141よりなる群から選択された塩基配列を有することを特徴とする請求項3に記載のポリヌクレオチド。
  5. プロモーター及びこれと作動可能に連結された請求項3に記載のポリヌクレオチドを含むブラゼイン変異体発現用組換え発現ベクター。
  6. 請求項5に記載の組換え発現ベクターで形質転換させた大腸菌。
  7. (a)請求項に記載の大腸菌を培養する段階と;
    (b)上記培養された大腸菌の細胞膜間隙のタンパク質を分離する段階と;
    (c)上記分離した細胞膜間隙タンパク質を熱処理する段階と;を含むブラゼイン変異体の製造方法。
  8. 請求項2に記載のブラゼイン変異体を含む甘味料。
  9. 請求項2に記載のブラゼイン変異体を甘味料として含む食品組成物。
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