JP5624419B2 - 無段変速機用油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機用油圧制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、無段変速機のベルトに作用させる目標挟圧と、ベルトに作用している実挟圧との対応を学習する学習制御を実施可能な無段変速機用油圧制御装置に関する。
従来、無段変速機を備えた車両には、下記特許文献1に開示されている変速機の油圧制御装置等の制御装置が搭載されている。特許文献1の油圧制御装置は、車両が停車中であって変速動作に影響がない条件下において低圧、中圧、及び高圧の油圧を発生させることにより、油圧スイッチの応答の有無に応じて作動圧の補正量を学習する学習制御を実施することができる。
特許第3738665号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている油圧制御装置では、学習制御を実施するために、あえて油圧を低圧、中圧、及び高圧に調整する必要があり、その分だけ燃費の悪化を招くことになる。また、学習制御の際に油圧を低圧、中圧、及び高圧に調整するための油圧制御を行わねばならず、その分だけ装置構成や制御プログラムが複雑になり、製造コストが高くつくという問題もある。更に、油圧を高圧に調整した場合は、オイルポンプの負荷が大きくなるため、エンジンの回転数を増大させるアイドルアップ運転を行わなければエンスト(engine stall)を起こすおそれがある。また、アイドルアップ運転を行うことにより学習に適した作動状態を形成することとすると、学習を実施可能なタイミングが少なくなってしまうという問題もある。
そこで、本発明は、学習制御の際に特別な油圧の調整を必要とせず、燃費の悪化を招くことなく学習制御を実施可能であって、シンプルな装置構成や制御プログラムにより構成可能な無段変速機用油圧制御装置の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の無段変速機用油圧制御装置は、エンジンと、前記エンジンによって駆動されるオイルポンプと、前記オイルポンプの作動に伴って供給される油圧によりベルトに対して挟圧を作用させることが可能なベルト式無段変速機と、前記エンジンの動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速装置と、を備え、停車中にエンジン負荷が増大したときに、エンジン負荷の増大に応じて前記エンジンの回転数を増大させるアイドルアップ運転を実施可能な車両に用いられるものである。本発明の無段変速機用油圧制御装置は、前記ベルトに作用させる挟圧として設定された目標挟圧に基づいて前記ベルトに作用させる挟圧を調整可能なものであり、前記アイドルアップ運転に伴って前記エンジンの回転数が所定の閾値以上である期間が所定時間以上に亘って継続することを条件として、前記ベルトに作用させる目標挟圧を設定し、前記目標挟圧と前記ベルトに作用している実挟圧との対応関係を学習する学習制御を実施することが可能であり、停車中に補機の作動や前記エンジンの暖機運転等に伴って前記エンジン負荷が増大したときに、該エンジン負荷の増大に応じて前記エンジンの回転数を増大させるアイドルアップ運転時に前記学習制御を実施する。
本発明の無段変速機用油圧制御装置は、停車中に補機の作動や前記エンジンの暖機運転等に伴って前記エンジン負荷が増大したときに、該エンジン負荷の増大に応じて前記エンジンの回転数を増大させるアイドルアップ運転によりエンジン回転数が所定の閾値以上に到達した状態において、ベルト式無段変速装置のベルトに作用する挟圧を所定圧力以上の高圧域まで昇圧させた状態となることを条件として学習制御を実施するものであり、中圧域や高圧域における学習制御のためにエンジン回転数をあえて上昇させる必要がない。従って、本発明の無段変速機用油圧制御装置によれば、学習制御に伴う燃費の悪化を抑制することが可能となる。また、本発明の無段変速機用油圧制御装置は、例えばエアコンディショナやラジエータファン等の使用に伴う負荷の増大をまかなうべく実施されるアイドルアップ運転を利用するものであり、装置構成や制御プログラムがシンプルなもので済むため、その分だけ製造コストも抑制することが可能である。
また、本発明の無段変速機用油圧制御装置によれば、中圧域や高圧域における学習制御の結果を反映した状態でベルトに作用する挟圧を調整できる。従って、本発明の無段変速機用油圧制御装置によれば、ベルトに作用する挟圧が過剰になることやオイルポンプの負荷が増大することを防止でき、燃費の改善に資することが可能となる。
本発明の無段変速機用油圧制御装置では、アイドルアップ運転を行うタイミングを利用して中圧域や高圧域における学習が行われるため、学習に伴ってエンストが発生するのを確実に防止できる。また、油圧が上昇した状態をあえて形成する必要がないため、学習を実施可能な機会を確保しやすい。
本発明によれば、学習制御の際に特別な油圧の調整を必要とせず、燃費の悪化を招くことなく学習制御を実施可能であって、シンプルな装置構成や制御プログラムにより構成可能な無段変速機用油圧制御装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る無段変速機用油圧制御装置を搭載した車両において採用されているトランスミッションシステムを示すスケルトン図である。 無段変速機用油圧制御装置により実施される学習制御に係るフローチャートである。 無段変速機用油圧制御装置により高圧域における学習制御を実施する際のタイミングチャートである。
続いて、本発明の一実施形態に係る無段変速機用油圧制御装置CP(以下、単に「油圧制御装置CP」とも称す。)、及びこれを搭載した車両Aについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、本発明の特徴的構成である油圧制御装置CPの説明に先立って、車両Aの構成について概略を説明する。
本実施形態の車両Aは、図1に示すようにトランスミッションシステムT、エンジンE、エンジン制御装置CE、油圧制御装置CP等を備えている。トランスミッションシステムTは、FF横置き式の自動車用変速機であり、エンジン出力軸1によりトルクコンバータ2を介して駆動される入力軸3、入力軸3の回転を正逆切り替えて駆動軸10に伝達する前後進切替装置4、駆動プーリ11と従動プーリ21と両プーリ間に巻き掛けられたVベルト15とからなる無段変速装置7、従動軸20の動力を出力軸32に伝達するデファレンシャル装置30などによって構成されている。入力軸3と駆動軸10とは同一軸線上に配置され、従動軸20とデファレンシャル装置30の出力軸32とが入力軸3に対して平行でかつ非同軸に配置されている。したがって、このトランスミッションシステムTは、全体として3軸構成とされている。
本実施形態において採用されているVベルト15は、一対の無端状張力帯と、これら張力帯に支持された多数のブロックとで構成された公知の金属ベルトである。
トランスミッションシステムTを構成する各部品は、変速機ケース5の中に収容されている。トルクコンバータ2と前後進切替装置4との間には、オイルポンプ6が配置されている。このオイルポンプ6は、図1では示さないが、変速機ケース5に固定されたオイルポンプボデーと、オイルポンプボデーに対して固定されたオイルポンプカバーと、オイルポンプボデーとオイルポンプカバーとの間に収容されたポンプギヤとで構成されている。そして、ポンプギヤはトルクコンバータ2のポンプインペラ2aにより駆動される。なお、トルクコンバータ2のタービンランナ2bは入力軸3に連結され、ステータ2cはワンウエイクラッチ2dを介して変速機ケース5により支持されている。
オイルポンプ6は、エンジンEから入力される動力により作動するものである。従って、オイルポンプ6の動作は、エンジンEと連動する。すなわち、エンジンEの作動中はオイルポンプ6も作動するが、エンジンEが停止するとオイルポンプ6も停止する。また、オイルポンプ6を作動させることにより、後に詳述する前後進切替装置4やCVT7などの各油圧作動装置に向けてオイルを圧送し、ライン圧(油圧)を作用させることができる。従って、エンジンEの停止中は、前後進切替装置4やCVT7に対して油圧を作用させることができない。
前後進切替装置4は、遊星歯車機構40と、逆転ブレーキ50と、直結クラッチ51とで構成されている。遊星歯車機構40は、いわゆるシングルピニオン方式のものであり、サンギヤ41が入力回転部材である入力軸3に連結され、リングギヤ42が出力回転部材である駆動軸10に連結された構成とされている。逆転ブレーキ50は、本発明における発進クラッチに相当するものであり、ピニオンギヤ43を支えるキャリア44と変速機ケース5との間に設けられている。また、直結クラッチ51は、キャリア44とサンギヤ41との間に設けられている。直結クラッチ51を解放して逆転ブレーキ50を締結すると、入力軸3の回転が逆転され、かつ減速されて駆動軸10へ伝えられる。逆に、逆転ブレーキ50を解放して直結クラッチ51を締結すると、遊星歯車機構40のキャリア44とサンギヤ41とが一体に回転するので、入力軸3と駆動軸10とが直結される。
無段変速装置7の駆動プーリ11は、固定シーブ11aと、可動シーブ11bと、油圧サーボ12とを備えている。固定シーブ11aは、駆動軸(プーリ軸)10の軸上に一体的に形成されている。可動シーブ11bは、駆動軸10上にローラスプライン部を介して軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持されている。油圧サーボ12は、可動シーブ11bの背後に設けられている。可動シーブ11bの外周部には、背面側へ延びるピストン部が一体に形成され(図示せず)、このピストン部の外周部が駆動軸10に固定されたシリンダ(図示せず)の内周部に摺接している。可動シーブ11bとシリンダとの間に油圧サーボ12の作動油室12aが形成され、この作動油室12aへの油圧を制御することにより、変速制御が実施される。
従動プーリ21は、固定シーブ21aと、可動シーブ21bと、油圧サーボ22とを備えている。固定シーブ21aは、従動軸(プーリ軸)20上に一体的に形成されている。可動シーブ21bは、従動軸20上にローラスプライン部(図示せず)を介して軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持されている。油圧サーボ22は、可動シーブ21bの背後に設けられている。可動シーブ21bの外周部には、背面側へ延びるシリンダ部(図示せず)が一体に形成され、シリンダ部の内周部に従動軸20に固定されたピストン(図示せず)が摺接している。可動シーブ21bとピストンとの間に油圧サーボ22の作動油室22aが形成され、この作動油室22aの油圧を制御することによりVベルト15に作用する挟圧が調整され、トルク伝達に必要なベルト推力が与えられる。なお、作動油室22aには初期推力を与えるスプリング24が配置されている。Vベルト15に作用する挟圧の大きさは、図示しない油圧回路において作動油室22aに至る経路に設けられた圧力センサ70から発信された検知信号spに基づき、後に詳述する油圧制御装置CPにおいて検知することができる。
従動軸20の一端部は、エンジンE側に向かって延びており、この一端部に出力ギヤ27が固定されている。出力ギヤ27はデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合っており、デファレンシャル装置30から左右に延びる出力軸32に動力が伝達され、車輪が駆動される。
エンジンEは、内燃機関によって構成されるものであり、開度(出力)を調節し得る電子制御式のスロットルSを備えている。エンジンEは、出力軸1を介して上述したトランスミッションシステムTに接続されており、動力をトルクコンバータ2やオイルポンプ6に対して入力可能とされている。エンジンEは、上述したCVT7と連携作動するように動作制御されている。
車両Aは、上述したトランスミッションシステムTやエンジンEの他に、エンジンEの動力により動作する補機60を備えている。補機60は、エンジンEの動力を受けて作動するものである。補機60には、オルタネータ62や、オルタネータ62から電力供給を受けて作動可能なエアコンディショナ64、ラジエータファン66等が含まれる。
エンジン制御装置CEは、車両Aの動作状況に応じてエンジンEの回転数等を制御するための制御装置である。エンジン制御装置CEは、車両Aの停車中に補機60の作動やエンジンEの暖機運転等のためにエンジンEの負荷が増大したときに、負荷増大に応じてエンジンEの回転数を増大させるアイドルアップ運転を実施することができる。また、エンジン制御装置CEは、アイドルアップ運転を実施する際に、アイドルアップ運転の実施信号Iを後に詳述する油圧制御装置に向けて発信する。
油圧制御装置CPは、CVT7においてVベルト15に実際に作用する挟圧(以下、「実挟圧Pr」とも称す。)が所望の減速比を得る上で適切な圧力となるようにオイルポンプ6やエンジンEの出力を調整するためのものである。ここで、油圧制御装置CPは、Vベルト15に作用する挟圧を調整するために目標挟圧Ptを設定し、この設定値に応じてエンジンEやオイルポンプ6の出力制御を行うが、実挟圧Prが目標挟圧Ptと乖離している場合には、必要とされる挟圧がVベルト15に作用せず、所望の減速比が得られない等の支障が生じる可能性がある。また、実挟圧Prが目標挟圧Ptよりも大きいと挟圧過剰になり、オイルポンプ6の負荷が増大し、その結果燃費が悪化してしまう。
そこで、油圧制御装置CPは、目標挟圧Ptと実挟圧Prとの相関関係を把握するための学習制御を高圧域、中圧域、及び低圧域の3領域に分けて実施し、この結果に基づいてVベルト15に作用する挟圧の制御を行っている。低圧域についての学習制御は、車両AのシフトレンジがPレンジであり停車している際に、所定の学習条件下において実施される。中圧域及び高圧域における学習制御は、図2に示すフローチャートや図3に示すタイミングチャートに則って実施される。以下、中圧域及び高圧域における学習制御について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
中圧域及び高圧域における学習制御を実施する場合は、図2に示すように、先ずステップ1においてアイドルアップ運転の実施要求があるか否かが確認される。ここで、図3に示すように、車両Aが停車中、すなわち車両AのシフトレンジがPレンジであることを示す信号xpがオン状態であって、エンジン制御装置CEから油圧制御装置CPに向けてアイドルアップ運転の実施信号Iが発信されている場合には、制御フローがステップ2に進められる。一方、車両Aが走行中である場合や、停車中であってもアイドルアップ運転の実施信号Iが発信されていない場合は、学習制御が中止される。
制御フローがステップ2に進むと、中圧域及び高圧域における学習制御の実施条件が成立しているか否かが確認される。ここで、本実施形態では、下記(1)及び(2)の条件が学習制御の実施条件(学習実施条件)として規定されている。
(1)エンジンEの回転数Nが所定の閾回転数NE以上であること。
(2)(1)の状態が所定時間t以上継続していること。
ステップ2において、上記(1)及び(2)の双方の学習実施条件を満足しているか否かが確認される。ここで、エンジンEの回転数Nが閾回転数NE以下である場合や、回転数Nが閾回転数NE以上に到達した後、所定時間tが経過するまでに閾回転数NE未満に低下した場合は、エンジンEの回転数Nが安定しておらず、中圧域及び高圧域における学習制御を行うためにふさわしくない状態であると想定される。そこで、この場合は、学習制御が中止される。
一方、ステップ2においてエンジンEの回転数Nが所定の閾回転数NE以上であり、更にこの状態が所定時間t以上継続していることが確認された場合は、制御フローがステップ3に進められ、学習制御実施フラグがオン状態とされる(図3参照)。その後、制御フローがステップ4に進められ、中圧域及び高圧域における目標挟圧Ptと実挟圧Prとの相関関係についての学習が開始される。
具体的には、制御フローがステップ4に進むと、Vベルト15の目標挟圧Ptが設定される。ここで、高圧域における目標挟圧Ptと実挟圧Prとの相関関係についての学習を行う場合は、高圧域内における所定の圧力が目標挟圧Pt(以下、特に「高圧域目標挟圧Pt1」とも称す。)として設定される。同様に、中圧域における学習を行う場合は、中圧域内における所定の圧力が目標挟圧Pt(以下、特に「中圧域目標挟圧Pt2」とも称す。)として設定される。
油圧制御装置CPは、目標挟圧Ptが設定されると、これに従ってVベルト15に作用する挟圧の調整を行う。その後、予め規定されている期間に亘って目標挟圧Ptが高圧域目標挟圧Pt1あるいは中圧域目標挟圧Pt2に維持され、圧力センサ70から受信した検知信号spに基づいて検知された実挟圧Prと、高圧域目標挟圧Pt1あるいは中圧域目標挟圧Pt2との差異が確認される。油圧制御装置CPは、この差異に基づいて高圧域における実挟圧Prと目標挟圧Ptとの対応関係を学習する。
ステップ4において学習が開始されると、制御フローがステップ5に進み、上述した(1)に係る学習実施条件が引き続き成立しているか否かが確認される。ここで、エンジンEの回転数Nが所定の閾回転数NE未満に低下している場合は、中圧域や高圧域における目標挟圧Ptと実挟圧Prとの相関関係について学習するにはエンジンEの回転数が低いものと想定される。そこで、ステップ5において上述した学習実施条件(1)が不成立となっている場合には、学習制御が中止される。一方、学習実施条件(1)が成立している場合には、制御フローがステップ6に進められる。
ステップ6においては、目標挟圧Ptと実挟圧Prとの相関関係についての学習を完了するための条件(学習完了条件)が整っているか否かが確認される。本実施形態では、学習完了条件として、上述したステップ4において学習を開始してから所定時間(以下、「学習時間T」とも称す。)が経過することを学習完了条件としている(図3参照)。従って、ステップ6において、学習開始から学習時間Tが経過するまでの間は、制御フローがステップ5に戻され、引き続き学習が継続される。一方、ステップ6において学習時間Tの経過が確認された場合は、制御フローがステップ7に進められる。
ステップ7においては、上述したステップ4〜ステップ6の期間において実施された実挟圧Prと目標挟圧Ptとの対応関係についての学習結果が油圧制御装置CPに反映され、学習値が油圧制御装置CPが備えるメモリ(図示せず)に格納される。これにより、図2に示す一連のフローによる学習制御が完了する。
本実施形態の油圧制御装置CPは、アイドルアップ運転によりエンジンEの回転数Nが閾回転数NE以上に到達した状態において、CVT7のVベルト15に作用する挟圧を所定圧力以上まで昇圧させることにより中圧域及び高圧域における学習制御を実施するものであるため、高圧域における学習制御のためにエンジンEの回転数Nをあえて上昇させる必要がない。従って、油圧制御装置Cによれば、学習制御に伴う燃費の悪化を抑制することができる。また、油圧制御装置CPによれば、学習制御により得られた中圧域及び高圧域における学習結果を反映し、Vベルト15の挟圧を制御することができるため、Vベルト15に作用する挟圧が過剰になること、及びオイルポンプ6の負荷が増大することを防止でき、車両Aの燃費をより一層改善することが可能となる。
また、上述したようにして学習制御を行えば、アイドルアップ運転を行うタイミングを利用して中圧域及び高圧域における学習が行われるため、エンストを確実に防止できる。また、上述したような方法により学習制御を行えば、わざわざ油圧が上昇した状態とする必要がなく、学習を実施可能な機会を確保しやすい。
また、油圧制御装置CPは、補機60の作動やエンジンEの暖機運転等に伴うエンジンEの負荷増大をまかなうべくアイドルアップ運転を実施する機会を利用して学習制御を実施するものであり、中圧域及び高圧域における学習制御を行うためにエンジンEの回転数をあえて上昇させるための動作制御を必要としない。従って、油圧制御装置CPは、装置構成や制御プログラムがシンプルであり、その分だけ製造コストが低い。
本実施形態では、上記(1)及び(2)の学習実施条件を満足した場合に学習制御を実施する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、(1)及び(2)に加えて、更に他の学習実施条件を設定してもよい。
また、本実施形態では、学習開始から所定の学習時間Tが経過することを学習完了条件とした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の学習停止条件に置き換えてもよく、更に多数の学習停止条件を設定してもよい。また、本実施形態では、ステップ5においてエンジンEの回転数Nが閾回転数NEを下回った際に学習を中止し、学習結果を反映しないものであったが、学習を中止した時点までの学習結果を反映することとしてもよい。言い換えれば、図2のフローにおけるステップ5を省略すると共に、エンジンEの回転数Nが閾回転数NEを下回る状態になること、すなわち(1)の学習実施条件を満足しない状態になること、を学習完了条件としてもよい。
本実施形態では、中圧域及び高圧域についての学習制御を図2に示すフローチャートに則って実施する例を示したが、中圧域については別の方法により学習制御を行うようにする等してもよい。
7 ベルト式無段変速装置(CVT)
60 補機
E エンジン
N 回転数
CP 無段変速機用油圧制御装置(油圧制御装置)
NE 閾回転数

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動されるオイルポンプと、
    前記オイルポンプの作動に伴って供給される油圧によりベルトに対して挟圧を作用させることが可能なベルト式無段変速機と、
    前記エンジンの動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速装置と、を備え、
    停車中にエンジン負荷が増大したときに、エンジン負荷の増大に応じて前記エンジンの回転数を増大させるアイドルアップ運転を実施可能な車両に用いられ、前記ベルトに作用させる挟圧として設定された目標挟圧に基づいて前記ベルトに作用させる挟圧を調整可能な無段変速機用油圧制御装置であって、
    前記アイドルアップ運転に伴って前記エンジンの回転数が所定の閾値以上である期間が所定時間以上に亘って継続することを条件として、前記ベルトに作用させる目標挟圧を設定し、前記目標挟圧と前記ベルトに作用している実挟圧との対応関係を学習する学習制御を実施可能であり、
    停車中に補機の作動や前記エンジンの暖機運転等に伴って前記エンジン負荷が増大したときに、該エンジン負荷の増大に応じて前記エンジンの回転数を増大させるアイドルアップ運転時に前記学習制御を実施することを特徴とする無段変速機用油圧制御装置。
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