JP5622459B2 - 画像記録装置及び画像再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多重合成モードで画像データを記録するための画像記録装置及び多重合成モードで記録された画像データを再生するための画像再生装置に関する。
デジタルカメラ等の画像記録装置は、通常、被写体像を撮像素子に結像させるためのレンズを有している。ここで、レンズは収差を有しているため、レンズを介して撮像素子に結像する被写体像は実際に得られるべき被写体像とは異なるものとなる。近年では、このような収差の影響を画像処理によって補正する所謂収差補正機能を有する画像記録装置についての各種の提案が例えば特許文献1においてなされている。特許文献1は、収差として歪曲収差を補正するようにしている。
通常、収差補正は、収差補正後の画像データの各画素を収差補正前の画像データの各画素に対応させるように所定の関係式に従って座標変換することで行われる。ここで、デモザイク処理(同時化処理等とも呼ばれる)後の画像データ(以下、カラー画像データという)に対する収差補正であれば座標変換時における補正座標の自由度が高いが、デモザイク処理前の画像データ(以下、ベイヤ画像データという)では、座標変換時に補正後もベイヤ配列に従うという制約があるため補正座標の自由度が低く、画質劣化を伴いやすい。したがって、全色成分に対して座標変換が必要な歪曲収差補正機能を有する画像記録装置では、ベイヤ画像データではなく、カラー画像データに対して収差補正を行うのが一般的である。
また、近年の画像記録装置は、画像記録モードとして多重合成モードを有しているものがある。多重合成モードとは、撮像部による複数回の撮像(露光)を行い、該複数回の撮像(露光)により得られた露光画像を合成して記録部に記録する記録モードである。このような多重合成モードを有する画像記録装置に関する提案が例えば特許文献2においてなされている。
特開2006−345056号公報 特開2010−56733号公報
上述したように、収差補正はデモザイク処理後に行われるのが一般的である。このため、多重合成モードにおいて得られた複数の露光画像を用いて適切な収差補正がなされた合成画像を得るためには、複数回の撮像により得られたベイヤ画像データの各々をカラー画像データに変換してから各々のカラー画像データに対する収差補正を行い、収差補正がなされた複数のカラー画像データを合成する必要がある。ここで、近年の画像記録装置においては、デモザイク処理等の画像処理がなされる前の画像データを記録する機能(所謂RAWデータ記録機能)を有するものが増えてきている。このような多重合成モードにおいて画像処理前の画像データを記録しようとした場合において、ベイヤ画像データのままで合成画像を生成してしまうと、各々のベイヤ画像データにおける収差によっては、合成画像に対して適切な収差補正を行うことができなくなる場合がある。
このように、従来は、多重合成モードにおいて収差補正を行うと露光画像をベイヤ画像データとして記録できず、ベイヤ画像データのままで合成をしてしまうと適切な収差補正を行うことができなくなる場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、多重合成モードにおいても適切な収差補正を行うことができるようにベイヤ画像データを記録することが可能な画像記録装置、及びこのような画像記録装置によって記録されたベイヤ画像データを適切に収差補正して再生可能な画像再生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の画像記録装置は、被写体像を集光するレンズと、上記レンズで集光された被写体像を撮像してベイヤ画像データを生成する撮像部と、上記ベイヤ画像データをデモザイク処理してカラー画像データを生成するカラー画像処理部と、上記撮像時における上記レンズの収差情報を取得する収差情報取得部と、該画像記録装置の画像記録モードを多重合成モードに設定する記録モード設定部と、当該画像記録装置の画像記録形式として上記ベイヤ画像データと上記カラー画像データとの少なくとも何れかを選択する記録形式選択部と、上記画像記録モードが上記多重合成モードに設定され、かつ、上記画像記録形式として上記ベイヤ画像データが選択された場合に、上記撮像部による撮像を複数回実行させるとともに、該複数回の撮像により生成された複数の上記ベイヤ画像データと、上記複数回の撮像によって生成された複数の上記ベイヤ画像データの各々に対応した上記収差情報と、複数の上記ベイヤ画像データが上記多重合成モードにおいて生成された一連のベイヤ画像データであること示すヘッダ情報と、を1つのファイルにまとめて記録するように制御する記録制御部と、複数の上記ベイヤ画像データを合成するベイヤ画像合成部とを具備し、上記記録制御部は、上記複数回の撮像の各々に対応した上記収差情報の中に差が所定の閾値よりも小さい組がある場合には、複数の上記ベイヤ画像データを上記1つのファイルに記録するに先立って、上記組の収差情報に対応した複数の上記ベイヤ画像データを上記ベイヤ画像合成部によって合成した後、上記1つのファイルに記録することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様の画像再生装置は、第1の態様に記載の画像記録装置によって記録された1つのファイルを再生する画像再生装置であって、複数の上記ベイヤ画像データが上記多重合成モードにおいて生成された一連のベイヤ画像データであることが判定された場合に、上記カラー画像処理部によって複数の上記ベイヤ画像データの各々をデモザイク処理して複数の上記カラー画像データを取得し、複数の上記カラー画像データにおける収差を複数の上記カラー画像データの各々に対応した上記収差情報に基づい補正し、該収差が補正された複数の上記カラー画像データを合成するように制御する再生制御部と、上記再生制御部の制御に従って合成された合成カラー画像データに基づく画像を表示する表示部とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、多重合成モードにおいても適切な収差補正を行うことができるようにベイヤ画像データを記録することが可能な画像記録装置、及びこのような画像記録装置によって記録されたベイヤ画像データを適切に収差補正して再生可能な画像再生装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像記録装置及び画像再生装置の一例としてのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデジタルカメラにおける画像撮影動作時の処理について示すフローチャートである。 画像記録モードが多重合成モードで画像記録形式としてカラー画像データが選択されている場合の処理の流れを示す図である。 画像記録モードが多重合成モードで画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されている場合の従来の処理の流れを示す図である。 画像記録モードが多重合成モードで画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されている場合の本発明の一実施形態の処理の流れを示す図である。 多重合成ベイヤ画像ファイルをマルチ画像ファイルの形式で構成した場合のファイル構成を示す図である。 多重合成ベイヤ画像ファイルから多重合成JPEG画像ファイルを作成する際の処理の流れを示す図である。 多重合成ベイヤ画像ファイルから複数のJPEG画像ファイルを作成する際の処理の流れを示す図である。 収差の差のないベイヤ画像データ同士を合成して多重合成ベイヤ画像ファイルを作成する場合の処理の流れを示す図である。 図9の多重合成ベイヤ画像ファイルから多重合成JPEG画像ファイルを作成する際の処理の流れを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像記録装置及び画像再生装置の一例としてのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。図1に示すデジタルカメラ100は、レンズ101と、絞り102と、撮像素子103と、アナログアンプ(A−AMP)104と、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)105と、バス106と、DRAM107と、画像処理部108と、記録媒体109と、ビデオエンコーダ110と、表示部111と、CPU112と、操作部113と、FLASHメモリ114とを有している。なお、図1は、レンズ101と絞り102がデジタルカメラ100の本体と一体的に構成されている例を示している。
ここで、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、画像記録モードを、多重合成モードと非多重合成モードとの何れかに設定可能であるとする。多重合成モードとは、撮像素子103の複数回の撮像(露光)により得られた複数の画像データを合成してから記録する記録モードである。一方、非多重合成モードは、例えば単写モードや連写モード等の、合成を行わないで画像データを記録する画像記録モードである。
また、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、記録媒体109に記録する画像データの記録形式としてベイヤ画像データとカラー画像データとの少なくとも何れかを選択可能であるとする。ここで、本実施形態におけるベイヤ画像データとは、1画素が1つの色成分を有してなる画像データのことを言うものとする。一方、カラー画像データとは、1画素が複数(例えば3つ)の色成分を有してなる画像データのことを言うものとする。
図1において、レンズ101は、撮像素子103で取得される画像の画角を変更するためのズームレンズやレンズ101の焦点位置を調整するためのフォーカスレンズ等の複数のレンズから構成された光学系を有し、被写体像201を撮像素子103に結像させる。ズームレンズやフォーカスレンズは、CPU112により、駆動制御がなされる。絞り102は、レンズ101と、撮像素子103との間に配されており、撮像素子103の光電変換面への光入射量を制御する。絞り102は、CPU112により、開閉制御がなされる。
撮像素子103は、レンズ101を介して入射した被写体像201を受光するための光電変換面を有している。光電変換面は、光の量を電荷量に変換するための光電変換素子(フォトダイオード等)等からなる画素が2次元状に配置されて構成されている。ここで、本実施形態の撮像素子103の画素配列は例えば原色系ベイヤ配列である。原色系ベイヤ配列とは、赤色(R)及び緑色(Gr)の画素が配列される行と緑色(Gb)及び青色(B)の画素が配列される行とが交互に繰り返される配列である。このような撮像素子103は、レンズ101を介して入射した被写体像201を電気信号(画像信号)に変換してA−AMP104に出力する。撮像素子103の動作制御及び撮像素子103において得られる電気信号の取り込み制御はCPU112によって行われる。
A−AMP104は、撮像素子103から取り込まれた画像信号を、CPU112から指示される所定の増幅率で増幅する。ADC105は、A−AMP104から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号(RAWデータ)に変換する。ここで、RAWデータは、各画素がベイヤ配列に対応した1つの色成分を有する。したがって、RAWデータは本実施形態におけるベイヤ画像データに属する。以降は、RAWデータをベイヤ画像データとして説明を続ける。
バス106は、デジタルカメラ100で発生した各種データをデジタルカメラ100の各部に転送するための転送路である。バス106は、ADC105と、DRAM107と、画像処理部108と、記録媒体109と、ビデオエンコーダ110と、表示部111と、CPU112と、FLASHメモリ114とに接続されている。
DRAM107は、デジタルカメラ100の各ブロックで発生した各種のデータが一時的に記憶される記憶部である。
画像処理部108は、DRAM107に記憶された各種の画像データ(ベイヤ画像データ、カラー画像データ)に対して種々の画像処理を施す。本実施形態における画像処理部108は、カラー画像処理部としての機能を有しており、DRAM107に記憶されたベイヤ画像データに対してデモザイク処理、YC変換処理を施してYCCデータを生成する。
デモザイク処理は、原色系ベイヤ配列の撮像素子103を介して得られたRAWデータ等の、1画素が1つの色成分しか有さない画像データから、補間によって1画素が複数の色成分を有する画像データを生成する処理である。例えば、原色系ベイヤ配列の場合、デモザイク処理によって、1画素がR、G、Bの3つの色成分を有する画像データが生成される。また、YC変換処理は、デモザイク処理後の画像データを輝度データ(Y)と色差データ(Cb、Cr)とからなるYCCデータに変換する処理である。デモザイク処理後の画像データをYC変換して得られるYCCデータは、1画素が3つの色成分を有する画像データに対応して生成されたものとなる。したがって、YCCデータは本実施形態におけるカラー画像データに属する。この他、RAWデータに対してデモザイク処理のみを施すことにより得られるRGBデータも本実施形態におけるカラー画像データとみなすことができる。以降は、YCCデータをカラー画像データとして説明を続ける。
また、画像処理部108は、カラー画像合成部としての機能も有しており、多重合成モードにおいて得られた一連のカラー画像データを合成して多重合成カラー画像データを生成する。また、画像処理部108は、ベイヤ画像合成部としての機能も有しており、多重合成モードにおいて得られた一連のベイヤ画像データを所定の条件のもとで合成して合成ベイヤ画像データを生成する。
また、画像処理部108は、収差情報取得部及び収差補正部としての機能を有しており、レンズ101の収差(歪曲収差、倍率色収差等)に起因してカラー画像データに生じる像高のずれ等を収差情報に基づいて補正する。収差情報は、例えばFLASHメモリ114に記憶される情報である。FLASHメモリ114に記憶させる収差情報は収差補正の手法に応じて決定する。
例えば、収差補正後の像高Yと収差補正前の像高Y’との関係式f(Y)を用いた座標変換によって収差補正を行う場合には、この関係式f(Y)を特定するための情報を収差情報としてFLASHメモリ114に記憶させる。即ち、収差補正後像高Yと収差補正前像高Y’との関係がY’−Y=f(Y)という関係式で定義され、f(Y)がf(Y)=aY+bY+cY+dYという関数で表されるとすると、f(Y)の係数a、b、c、dを収差情報として記憶させておく。なお、この例では、f(Y)がYの5次関数で表される例を示しているが、f(Y)は必ずしも5次関数とする必要はない。
また、理想像高Zと実像高Z’との関係式f(Z)を用いた座標変換によって収差補正を行う場合には、この関係式f(Z)を特定するための情報を収差情報としてFLASHメモリ114に記憶させる。ここで、理想像高Zとは、レンズ101に収差がないと仮定した状態で撮像素子103に被写体像が集光された際の像高である。一方、実像高とは、レンズ101を介して撮像素子103に実際に被写体像が集光された際の像高である。即ち、理想像高Zと実像高Z’との関係がZ’−Z=f(Z)という関係式で定義され、f(Z)がf(Z)=aZ+bz+cz+dZという関数で表されるとすると、f(Z)の係数a、b、c、dを収差情報として記憶させておく。
さらに、理想像高Zへの補正率Rを導入して、理想像高Zと実像高Z’との関係がZ’−Z=f(R,Z)という関係式で定義され、f(R,Z)がf(R,Z)=R×(aZ+bz+cz+dZ)という関数で表されるとすると、係数a、b、c、dと補正率Rとを収差情報として記憶させる。
以上のような収差情報がFLASHメモリ114に記憶されている状態において、画像処理部108は、FLASHメモリ114から取得した収差情報によって特定される像高の関係から、収差補正前のカラー画像データの座標変換を行うことにより、カラー画像データに対する収差補正を行う。
ここで、収差情報は、レンズ101に含まれる光学系全体としての収差である。したがって、レンズ101にズームレンズやフォーカスレンズが含まれている場合には、ズームレンズの位置やフォーカスレンズの位置によって収差情報は変化する。このため、本実施形態のようにレンズ101にズームレンズやフォーカスレンズが含まれている場合には、例えばズームレンズの位置情報毎及びフォーカスレンズの位置情報毎の収差情報を記憶しておく。勿論、演算によってズームレンズの位置情報毎及びフォーカスレンズの位置情報毎の収差情報を求めるようにしても良い。
また、画像処理部108は、上述した処理の他に、カラー画像データに対して例えばホワイトバランス補正処理、色補正処理、ガンマ変換処理、圧縮処理等の画像処理を行う。また、画像処理部108は、カラー画像データの再生時には圧縮されたカラー画像データの伸長処理等も行う。
記録媒体109は、撮影により得られた画像ファイルが記録される。この記録媒体109は、例えばデジタルカメラ100の本体に着脱可能なメモリカードからなる記録媒体であるが、これに限定されるものではない。
ビデオエンコーダ110は、表示部111に画像を表示させるための各種処理を行う。具体的には、ビデオエンコーダ110は、画像処理部108で表示部111の画面サイズ等に応じてリサイズされ、DRAM107に記憶されているカラー画像データをDRAM107から読み出し、読み出したカラー画像データを映像信号へ変換した後で表示部111へ出力し、画像の表示を行う。表示部111は、例えば液晶ディスプレイ等で構成された表示部である。
記録制御部及び再生制御部としての機能を有するCPU112は、デジタルカメラ100の各種シーケンスを統括的に制御する。このCPU112は、操作部113が操作された場合に、FLASHメモリ114に記憶されている、各種シーケンスの実行に必要なプログラムを読み出して、各種シーケンスの制御を行う。ここで、CPU112は、読み出し部、判定部としての機能も有している。
操作部113は、レリーズボタン、電源ボタン、ズームボタン、各種入力キー等の操作部材である。ユーザにより操作部113の何れかの操作部材が操作されることにより、CPU112は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。本実施形態では、操作部113により、画像記録モードの設定や画像記録形式の選択を行うことも可能である。この場合、操作部113が、記録モード設定部と、記録形式選択部の一例として機能する。
FLASHメモリ114は、デジタルカメラの動作に必要な各種パラメータやCPU112にて実行されるプログラムを記憶している。CPU112は、FLASHメモリ114に記憶されているプログラムに従い、またFLASHメモリ114から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、各処理を実行する。上述したように、本実施形態におけるFLASHメモリ114は、デジタルカメラ100の動作に必要なパラメータの1つとして、レンズ101の収差情報も記憶している。
次に、本実施形態に係るデジタルカメラ100における画像撮影動作について説明する。図2は、本実施形態に係るデジタルカメラ100における画像撮影動作時の処理について示すフローチャートである。記録制御部としての機能を有するCPU112は、図2に示す画像撮影動作において、画像記録モードが多重合成モードであるか、画像記録形式がカラー画像データであるかを判定し、これらの判定結果に応じて異なる画像撮影動作の処理を実行する。
デジタルカメラ100の電源投入等の後に行われるライブビュー表示動作の後に、図2の処理が開始される。図2の処理の開始後、CPU112は、操作部113のレリーズボタンが押し下げされたか否かを判定する(ステップS101)。ここで、ステップS101の判定を行うのと並行して、CPU112は、周知の露光量演算を行っており、撮影時における撮像素子103の露光量を適正とするために必要な絞り102の開放量と撮像素子103の露光時間とを演算する。また、CPU112は、ステップS101の判定を行うのと並行して、周知の焦点演算も行っており、焦点演算の結果に基づいてレンズ101を合焦位置に駆動する。
ステップS101の判定において、レリーズボタンが押し下げされていない場合に、CPU112は、操作部113の電源ボタンの操作により、デジタルカメラ100の電源がオフされたか否かを判定する(ステップS102)。ステップS102の判定において、電源がオフされた場合に、CPU112は、図2の処理を終了させる。一方、ステップS102の判定において、電源がオフされていない場合には処理がステップS101に戻る。
また、ステップS101の判定において、レリーズボタンが押し下げされた場合に、CPU112は、露光量演算の際に演算された開放量となるように絞り102を制御しつつ、撮像素子103を所定の露光時間だけ動作させてベイヤ画像データの取り込み(撮像動作)を行う(ステップS103)。次に、CPU112は、撮像動作時のレンズ101の状態に対応した収差情報をFLASHメモリ114から読み出してDRAM107に記憶させる(ステップS104)。その後、CPU112は、画像記録モードが多重合成モードであるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105の判定において、画像記録モードが多重合成モードでない、即ち非多重合成モードである場合に、CPU112は、画像記録形式としてカラー画像データが選択されているか否かを判定する(ステップS106)。ステップS106の判定において、画像記録形式としてカラー画像データが選択されていない場合に、CPU112は、ステップS107〜ステップS110の処理をスキップしてステップS111以後の処理を行う。
一方、ステップS106の判定において、画像記録形式としてカラー画像データが選択されている場合に、CPU112は、画像処理部108を制御してベイヤ画像データに対する画像処理を実行する。まず、画像処理部108は、ベイヤ画像データに対してデモザイク処理、YC変換処理を施すことにより、カラー画像データを生成する(ステップS107)。続いて、画像処理部108はカラー画像データの収差補正を行う(ステップS108)。この際、画像処理部108は、ステップS104においてDRAM107に記憶された収差情報を読み出し、読み出した収差情報を用いてカラー画像データにおける収差を補正する。その後、画像処理部108は、例えばJPEG方式等の圧縮方式を用いて収差補正がなされたカラー画像データを圧縮する(ステップS109)。実際には、図2のステップS107〜ステップS109で示した処理の間に、ホワイトバランス補正処理、色補正処理、ガンマ変換処理等の画像処理も行われるが、図2では図示を省略している。
カラー画像データの圧縮が終了した後、CPU112は、画像処理部108により生成された圧縮画像データ(JPEG画像データ)に、JPEG画像ファイル用の所定のヘッダ情報を付与してJPEG画像ファイルを作成する。その後、CPU112は、作成したJPEG画像ファイルを記録媒体109に記録する(ステップS110)。
次に、CPU112は、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されているか否かを判定する(ステップS111)。ステップS111の判定において、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されていない場合には処理がステップS101に戻る。一方、ステップS111の判定において、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されている場合に、CPU112は、ステップS103において取り込まれたベイヤ画像データに、ベイヤ画像ファイル用の所定のヘッダ情報を付与してベイヤ画像ファイルを作成する。そして、CPU112は、作成したベイヤ画像ファイルを記録媒体109に記録する(ステップS112)。その後、処理がステップS101に戻る。
以上説明したように、本実施形態では、画像記録モードが非多重合成モードであって画像記録形式としてカラー画像データのみが選択されている場合にはJPEG画像ファイルのみが記録媒体109に記録される。また、画像記録モードが非多重合成モードであって画像記録形式としてベイヤ画像データのみが選択されている場合にはベイヤ画像ファイルのみが記録媒体109に記録される。さらに、画像記録モードが非多重合成モードであって画像記録形式としてカラー画像データとベイヤ画像データの両方が選択されている場合にはJPEG画像ファイルとベイヤ画像ファイルの両方が記録媒体109に記録される。
また、ステップS105の判定において、画像記録モードが多重合成モードである場合に、CPU112は、撮影枚数(ベイヤ画像データの取得数)が予め設定された多重合成枚数に達したか否かを判定する(ステップS113)。なお、多重合成枚数は、例えばユーザの操作部113の操作により設定されるものである。ステップS113の判定において、撮影枚数が多重合成枚数に達していない場合には処理がステップS101に戻る。即ち、多重合成モードの場合には、撮影枚数が多重合成枚数に達するまでは、ユーザのレリーズボタンの押下に応答した撮像動作が繰り返され、複数回の撮像動作により得られたベイヤ画像データがDRAM107に逐次記憶される。
ステップ113の判定において、撮影枚数が多重合成枚数に達した場合に、CPU112は、多重合成JPEG画像データの作成を画像処理部108に指示する。この指示を受けて、画像処理部108は、各々のベイヤ画像データに対してデモザイク処理、YC変換処理を施すことにより、カラー画像データを生成する(ステップS114)。続いて、画像処理部108は、各々のカラー画像データの収差補正を行う(ステップS115)。この際、画像処理部108は、各々のカラー画像データの元となったベイヤ画像データに対応してDRAM107に記憶された収差情報を読み出す。そして、画像処理部108は、各々のカラー画像データと対応する収差情報を用いて収差補正を行う。
収差補正の後、画像処理部108は、収差補正がなされたカラー画像データを合成して多重合成カラー画像データを生成する(ステップS116)。
ここで、カラー画像データの合成の手法について簡単に説明する。カラー画像データの合成は、例えばカラー画像データの色成分毎に加算することで行う。例えば、3枚のYCCデータを合成する場合、3枚のYCCデータにおける同一画素位置のY、Cb、Crを以下の式に従って加算する。
Y’ =Y1+Y2+Y3
Cb’=Cb1+Cb2+Cb3 (式1)
Cr’=Cr1+Cr2+Cr3
ここで、Yn、Cbn、Crn(n=1、2、3)は、それぞれ、n枚目のYCCデータにおけるYの値、Cbの値、Crの値を示している。ただし、(式1)における色差Cb、Crは、何れも0を中心(無彩色)とした値である。
また、カラー画像データの合成の別の例として平均値を求める手法もある。この合成手法は、合成元のカラー画像データの各々の露光量が適正であり、合成画像データの明るさも適正なものとしたい場合に好適なものである。例えば、3枚のYCCデータを合成する場合、3枚のYCCデータにおける同一画素位置のY、Cb、Crの平均値を以下の式に従って求める。
Y’ =(Y1+Y2+Y3)/3
Cb’=(Cb1+Cb2+Cb3)/3 (式2)
Cr’=(Cr1+Cr2+Cr3)/3
ただし、(式2)における色差Cb、Crは、何れも0を中心(無彩色)とした値である。
多重合成カラー画像データの生成後、画像処理部108は、例えばJPEG方式等の圧縮方式を用いて多重合成カラー画像データを圧縮する(ステップS117)。実際には、多重合成カラー画像データの生成後に、画像処理部108は、ホワイトバランス補正処理、色補正処理、ガンマ変換処理等の画像処理も行っているが、図2では図示を省略している。
多重合成カラー画像データの圧縮が終了した後、CPU112は、画像記録形式としてカラー画像データが選択されているか否かを判定する(ステップS118)。ステップS118の判定において、画像記録形式としてカラー画像データが選択されている場合に、CPU112は、画像処理部108により生成された圧縮画像データ(多重合成JPEG画像データ)に、JPEG画像ファイル用の所定のヘッダ情報を付与して多重合成JPEG画像ファイルを作成する。その後、CPU112は、作成した多重合成JPEG画像ファイルを記録媒体109に記録する(ステップS119)。一方、ステップS118の判定において、画像記録形式としてカラー画像データが選択されていない場合に、CPU112は、ステップS119の処理をスキップしてステップS120以後の処理を行う。
次に、CPU112は、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されているか否かを判定する(ステップS120)。ステップS120の判定において、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されていない場合には処理がステップS101に戻る。一方、ステップS120の判定において、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されている場合に、CPU112は、多重合成ベイヤ画像ファイルの記録処理を行う(ステップS121)。その後、処理がステップS101に戻る。ステップS121の多重合成ベイヤ画像ファイルの記録処理において、CPU112は、多重合成枚数分だけ取得された複数のベイヤ画像データと、ベイヤ画像データの各々に対応した収差情報と、多重合成JPEG画像データと、複数のベイヤ画像データが多重合成モードにおいて取得された一連のベイヤ画像データであること示す多重合成情報が記録されたヘッダ情報とを1つのファイルまとめて記録してなる多重合成ベイヤ画像ファイルを作成する。そして、CPU112は、作成した多重合成ベイヤ画像ファイルを記録媒体109に記録する。
このように、本実施形態では、画像記録形式としてベイヤ画像データが選択されている場合には、多重合成モードであってもベイヤ画像データの合成を行わずに多重合成モードの一連の撮像で得られたベイヤ画像データをそれぞれ記録媒体109に記録する。その一方で、各々のベイヤ画像データに対応した収差情報を記録しておく。
以上説明したように、本実施形態では、画像記録モードが多重合成モードであって画像記録形式としてカラー画像データのみが選択されている場合には多重合成JPEG画像ファイルのみが記録媒体109に記録される。また、画像記録モードが多重合成モードであって画像記録形式としてベイヤ画像データのみが選択されている場合には多重合成ベイヤ画像ファイルのみが記録媒体109に記録される。さらに、画像記録モードが多重合成モードであって画像記録形式としてカラー画像データとベイヤ画像データの両方が選択されている場合には多重合成JPEG画像ファイルと多重合成ベイヤ画像ファイルの両方が記録媒体109に記録される。
以下、本実施形態における多重合成モード時の動作を従来の技術と比較しながらさらに詳しく説明する。
まず、画像記録形式がカラー画像データの場合について図3を参照して説明する。ここでは、説明を簡単にするために多重合成枚数が2枚であるとする。また、多重合成モードにおける2回の撮像によって得られる2枚のベイヤ画像データをそれぞれベイヤ画像データ1、ベイヤ画像データ2とする。さらに、ベイヤ画像データ1はレンズ101の収差によって樽型に歪んでおり、ベイヤ画像データ2はレンズ101の収差によって糸巻き型に歪んでいるものとする。
上述したように、カラー画像データに対する処理において、CPU112は、多重合成JPEG画像データを生成するように画像処理部108に指示を送る。この指示を受けて画像処理部108は、ベイヤ画像データ1を読み出し、読み出したベイヤ画像データ1に対してデモザイク処理を施してカラー画像データ1を生成する。その後、画像処理部108は、カラー画像データ1における樽型の収差をベイヤ画像データ1の撮像時に得られた収差情報1を用いて補正する。同様に、画像処理部108は、ベイヤ画像データ2を読み出し、読み出したベイヤ画像データ2に対してデモザイク処理を施してカラー画像データ2を生成する。その後、画像処理部108は、カラー画像データ2における糸巻き型の収差をベイヤ画像データ2の撮像時に得られた収差情報2を用いて補正する。
カラー画像データ1、2の収差補正の後、画像処理部108は、収差補正後のカラー画像データ1、2を合成して多重合成カラー画像データを生成する。その後に、画像処理部108は、多重合成カラー画像データを圧縮して多重合成JPEG画像データを生成する。多重合成JPEG画像データの作成後、CPU112は、多重合成JPEG画像データに所定のヘッダ情報を付与して多重合成JPEG画像ファイルを作成する。そして、CPU112は、作成した多重合成JPEG画像ファイルを記録媒体109に記録する。
このように、カラー画像データに対する処理の場合には、収差のない画像データ同士を合成することができるので、収差のない適正な合成画像データを生成することができる。
一方、ベイヤ画像データに対する処理の場合にはカラー画像データに対する処理の場合とは異なる。即ち、ベイヤ画像データに対する処理においては、2枚のベイヤ画像データを単純に合成してしまうと、図4(a)に示すように、多重合成ベイヤ画像データ中にベイヤ画像データ1の収差成分とベイヤ画像データ2の収差成分とが残存(加算又は平均化)してしまう。ベイヤ画像データ1とベイヤ画像データ2の収差成分は多重合成カラー画像データにおいても残存する。したがって、このような2枚のベイヤ画像データの収差成分が残存した状態の多重合成ベイヤ画像データに対して収差補正を行うと、図4(b)に示すような結果となる。例えば、収差情報1を用いて収差補正を行うと、ベイヤ画像データ1に起因する樽型の収差成分については正しく補正される反面、ベイヤ画像データ2に起因する糸巻き型の収差成分についてはより強調されてしまう。逆に、収差情報2を用いて収差補正を行うと、ベイヤ画像データ2に起因する糸巻き型の収差成分については正しく補正される反面、ベイヤ画像データ1に起因する樽型の収差成分についてはより強調されてしまう。勿論、収差補正を行わないで圧縮処理を行った場合にはJPEG画像データにおいてベイヤ画像データ1の収差成分とベイヤ画像データ2の収差成分とが残存してしまう。
このように、ベイヤ画像データに対する処理の場合には、収差の異なる複数のベイヤ画像データを合成してしまうと、その後に正しい収差補正を行うことができなくなる。
このため、本実施形態では、画像記録形式がベイヤ画像データの場合には、画像記録モードが多重合成モードであってもベイヤ画像データの合成を行わない。その代わりに図3で示したような処理を後処理として行えるように、多重合成ベイヤ画像ファイルに、多重合成モード中の複数回の撮像(露光)により得られたベイヤ画像データの各々と、各々のベイヤ画像データに対応した収差情報とを記録しておく。
図5に多重合成モードにおける多重合成ベイヤ画像ファイル作成までの処理の流れを示す。2枚のベイヤ画像データから多重合成JPEG画像データを生成するまでの処理は図3で示したものと同様である。ここで、図5の処理において作成される多重合成JPEG画像データは、例えば多重合成ベイヤ画像ファイルの内容を示すための再生プレビュー用として用いられるものである。
多重合成JPEG画像データの作成後、CPU112は、多重合成JPEG画像ファイルと、ベイヤ画像ファイル1と、ベイヤ画像ファイル2とを1つにまとめたマルチ画像ファイルの形式を有する多重合成ベイヤ画像ファイルを作成して記録媒体109に記録する。ここで、マルチ画像ファイルとは、複数の画像ファイルが連結したものとして構成される画像ファイルである。また、多重合成JPEG画像ファイルのヘッダ情報としては、ベイヤ画像データ1とベイヤ画像データ2とが多重合成モードに従って記録された一連のベイヤ画像データであることを示す多重合成情報を記録する。また、ベイヤ画像ファイル1のヘッダ情報としては収差情報1を記録する。さらに、ベイヤ画像ファイル2のヘッダ情報としては収差情報2を記録する。
なお、画像記録形式としてカラー画像データも選択されている場合、CPU112は、図5の処理の途中で生成された多重合成JPEG画像データに基づいて多重合成JPEG画像ファイルを作成し、この作成した多重合成JPEG画像ファイルを多重合成ベイヤ画像ファイルと別個に記録媒体109に記録する。
図5に示すようにして作成された多重合成ベイヤ画像ファイルでは収差の異なるベイヤ画像データの合成を行わないようにしているので、後の画像処理において適正な収差補正を行うことができる。また、複数のベイヤ画像ファイルをマルチ画像ファイルの形式で記録することで、ユーザにとっての利便性も向上する。
ここで、多重合成JPEG画像データは、多重合成ベイヤ画像ファイルの内容確認のための再生プレビュー用として用いられるものである。即ち、ユーザが多重合成ベイヤ画像ファイルの内容確認さえできれば良く、再生時の解像度はそれほど高くする必要はない。したがって、多重合成JPEG画像データについてはリサイズ(縮小)して記録するようにしても良い。この場合には、画像処理部108において多重合成カラー画像データが生成された後、この多重合成カラー画像データに対してリサイズ(縮小)処理を施してから圧縮して記録することになる。縮小した多重合成JPEG画像データを記録することにより、多重合成ベイヤ画像ファイルのファイルサイズを小さくすることが可能である。また、プレビュー用の画像の再生にかかる処理時間も短縮できる。なお、多重合成ベイヤ画像ファイルの内容確認を不要とすれば、多重合成JPEG画像データを多重合成ベイヤ画像ファイルに記録しなくとも良い。
図6は、図5で示した多重合成ベイヤ画像ファイルの具体的な構成を示した図である。図6の例は、多重合成ベイヤ画像ファイルをマルチ画像ファイルの一例としてのマルチピクチャーフォーマットの形式で構成した例である。一般に、マルチピクチャーフォーマットに従って作成されるマルチ画像ファイルは複数の画像ファイルが連結したものとして構成されている。各画像ファイルは何れも、SOI(Start Of Image)から始まり、EOI(End Of Image)で終わる。そして、マルチ画像ファイル中の各画像ファイルにはAPPセグメントが設けられており、このAPPセグメントに続いて画像データが記録される。
図5の例で示した多重合成ベイヤ画像ファイルをマルチピクチャーフォーマットに従って作成した場合、多重合成ベイヤ画像ファイルは、図6に示すように、1つの多重合成JPEG画像ファイルと、2つのベイヤ画像ファイル1、2とから構成される。
図6の例において、多重合成JPEG画像ファイルは、2つのAPPセグメントAPP1(1)、APP2(1)を有している。APPセグメントAPP1(1)には上述した多重合成情報を記録する。APPセグメントAPP2(1)にはMPインデックスIFDを記録する。MPインデックスIFDとは、多重合成ベイヤ画像ファイル中に記録されている各ベイヤ画像ファイルに対するオフセット量を示す情報である。なお、オフセット量は、例えば、多重合成JPEG画像データ中のある基準位置(例えば先頭位置)から各ベイヤ画像ファイルのSOIまでの距離(例えばバイト数)とする。このようなMPインデックスIFDにより、マルチ画像ファイル中の任意の画像ファイルを読み出すことが可能である。
また、ベイヤ画像ファイル1は2つのAPPセグメントAPP1(2)、APP2(2)を有しており、ベイヤ画像ファイル2も2つのAPPセグメントAPP1(3)、APP2(3)を有している。APPセグメントAPP1(2)にはベイヤ画像データ1に対応した収差情報1を記録する。また、APPセグメントAPP1(3)にはベイヤ画像データ2に対応した収差情報2を記録する。
なお、図6は多重合成枚数が2枚の例であるが、多重合成枚数が3枚以上となった場合であっても同様の考え方でマルチ画像ファイルを作成できる。即ち、多重合成枚数が3つ以上となった場合であっても、SOIからEOIの間に収差情報を記録するAPPセグメントとベイヤ画像データとを記録してなるベイヤ画像ファイルを順次追加するだけで良い。
また、図6で示した多重合成ベイヤ画像ファイルの構成は一例であり、マルチピクチャーフォーマットに準拠する範囲内で多重合成JPEG画像ファイル、ベイヤ画像ファイルの格納方法を自由に設定して良い。
以上のようにして記録媒体109に記録された多重合成ベイヤ画像ファイルに対する表示要求がなされた場合、例えばデジタルカメラ100における画像再生モード時に多重合成ベイヤ画像ファイルが選択された場合には、選択された多重合成ベイヤ画像ファイル中の多重合成JPEG画像データが画像処理部108によって読み出されて伸張処理される。そして、伸張処理により得られた多重合成カラー画像データに基づくプレビュー画像がビデオエンコーダ110を介して表示部111に表示される。
また、本実施形態の多重合成ベイヤ画像ファイルを用いて多重合成JPEG画像ファイルを作成することもできる。図7は、図5のようにして作成された多重合成ベイヤ画像ファイルから多重合成JPEG画像ファイルを作成する際の処理の流れを示す図である。この処理は、例えばユーザによって多重合成ベイヤ画像ファイルの再生指示又は多重合成JPEG画像ファイルの作成指示がなされた場合に行われる。
まず、ユーザによって記録媒体109に記録された画像ファイルの再生指示がなされた場合、CPU112は、ユーザによって選択された画像ファイルのヘッダ情報を読み出す。そして、ヘッダ情報に多重合成情報が記録されている場合に、CPU112は、ユーザによって選択された画像ファイルが多重合成ベイヤ画像ファイルであることを認識する。そして、CPU112は、多重合成ベイヤ画像ファイル内のベイヤ画像ファイル1からベイヤ画像データ1とベイヤ画像データ1に対応した収差情報1とを読み出すとともに、ベイヤ画像ファイル2からベイヤ画像データ2とベイヤ画像データ2に対応した収差情報2とを読み出す。その後、CPU112は多重合成JPEG画像データを生成するように画像処理部108に指示を送る。この指示を受けて画像処理部108は、ベイヤ画像データ1を読み出し、読み出したベイヤ画像データ1に対してデモザイク処理を施してカラー画像データ1を生成する。その後、画像処理部108は、カラー画像データ1における収差をベイヤ画像データ1の撮像時に得られた収差情報1を用いて補正する。同様に、画像処理部108は、ベイヤ画像データ2を読み出し、読み出したベイヤ画像データ2に対してデモザイク処理を施してカラー画像データ2を生成する。その後、画像処理部108は、カラー画像データ2における収差をベイヤ画像データ2の撮像時に得られた収差情報2を用いて補正する。
カラー画像データ1、2の収差補正の後、画像処理部108は、収差補正後のカラー画像データ1、2を合成して多重合成カラー画像データを生成する。多重合成ベイヤ画像ファイルの再生時においては、CPU112は、画像処理部108により多重合成JPEG画像データを伸張させる。そして、CPU112は、ビデオエンコーダ110を制御して、画像処理部108における伸張処理により得られた多重合成カラー画像データに基づく画像を表示部111に再生する。再生プレビュー用として多重合成JPEG画像データを縮小して記録していた場合であっても、図7で示したようにして多重合成カラー画像データを再生することにより、ユーザは、多重露光モードにおいて得られた複数のベイヤ画像データに対応した高精彩な合成画像を見ることが可能である。
また、多重合成ベイヤ画像ファイルから生成した多重合成カラー画像データを多重合成JPEG画像ファイルとして記録する際には、画像処理部108は、多重合成カラー画像データを圧縮して多重合成JPEG画像データを生成する。多重合成JPEG画像データの作成後、CPU112は、多重合成JPEG画像データに所定のヘッダ情報を付与して多重合成ベイヤ画像ファイルとは別個の多重合成JPEG画像ファイルを作成する。そして、CPU112は、作成した多重合成JPEG画像ファイルを多重合成ベイヤ画像ファイルとは別個に記録媒体109に記録する。
また、本実施形態では、多重合成ベイヤ画像ファイル中の各々のベイヤ画像データを個別にデモザイク処理して個別に収差補正を行うことができる。このため、図8に示すように、多重合成ベイヤ画像ファイルから各ベイヤ画像ファイルに対応した複数のJPEG画像ファイルを作成することも可能である。
また、上述した実施形態では、ベイヤ画像データの合成は行わないようにしている。これは、図4で示したように、収差が異なるベイヤ画像データを合成してしまうと、後の収差補正が適正に行えなくなるためである。即ち、収差が等しい(又は収差の差が所定の閾値よりも小さい)ベイヤ画像データ同士であれば合成を行っても良い。ベイヤ画像データの合成を伴う場合の多重合成ベイヤ画像ファイルの作成処理の例を図9に示す。ここでは、多重合成枚数が3枚の例で説明する。また、多重合成モードにおける3回の露光によって得られる3枚のベイヤ画像データをそれぞれベイヤ画像データ1、ベイヤ画像データ2、ベイヤ画像データ3とする。さらに、ベイヤ画像データ2とベイヤ画像データ3とは収差が等しいものとする。
多重合成JPEG画像データの作成の流れは図3で説明したものと同様である。即ち、3枚のベイヤ画像データ1、2、3が個別にデモザイク処理されてカラー画像データ1、2、3が生成される。そして、カラー画像データ1における収差がベイヤ画像データ1の撮像時に得られた収差情報1を用いて補正される。同様に、カラー画像データ2における収差がベイヤ画像データ2の撮像時に得られた収差情報2を用いて補正され、カラー画像データ3における収差がベイヤ画像データ3の撮像時に得られた収差情報3を用いて補正される。このような収差補正の後、画像処理部108は、収差補正後のカラー画像データ1、2、3を合成して多重合成カラー画像データを生成する。その後に、画像処理部108は多重合成カラー画像データを圧縮して多重合成JPEG画像データを生成する。
さらに、画像処理部108は、収差情報1、2、3を比較し、収差の差のないベイヤ画像データ2、3を合成して合成ベイヤ画像データを生成する。このベイヤ画像データの合成の手法について簡単に説明する。ベイヤ画像データの合成は、例えばカラー画像データの合成と同様にベイヤ画像データの色成分毎に加算することで行う。例えば、3枚のRAW画像データを合成する場合、3枚のRAW画像データにおける同一画素位置のR、Gr、Gb、Bを以下の式に従って加算する。
R’ =R1+R2+R3
Gr’=Gr1+Gr2+Gr3 (式3)
Gb’=Gb1+Gb2+Gb3
B’ =B1+B2+B3
ここで、Rn、Grn、Gbn、Bn(n=1、2、3)は、それぞれ、n枚目のRAWデータにおけるRの値、Grの値、Gbの値、Bの値を示している。(式3)で示したような加算でなく、平均値を求めるような合成を行うようにしても良い。
また、ベイヤ画像データの合成の別の例としてガンマ補正後の色空間上で合成を行う手法もある。この場合には以下の式に従って合成を行う。
R’ =γ−1(γ(R1)+γ(R2)+γ(R3))
Gr’=γ−1(γ(Gr1)+γ(Gr2)+γ(Gr3) (式4)
Gb’=γ−1(γ(Gb1)+γ(Gb2)+γ(Gb3)
B’ =γ−1(γ(B1)+γ(B2)+γ(B3))
ここで、γ()はγ補正後の画素値であることを示す。また、γ−1()は逆γ補正後の画素値であることを示す。
多重合成JPEG画像データ及び合成ベイヤ画像データの作成後、CPU112は、多重合成JPEG画像ファイルと、ベイヤ画像ファイル1と、合成ベイヤ画像ファイルとを1つにまとめた多重合成ベイヤ画像ファイルを作成し、作成した多重合成ベイヤ画像ファイルを記録媒体109に記録する。ここで、多重合成JPEG画像ファイルのヘッダ情報としてベイヤ画像データ1と合成ベイヤ画像データとが多重合成モードに従って記録された一連のベイヤ画像データであることを示す多重合成情報を記録する。また、合成ベイヤ画像データを記録する際には、合成ベイヤ画像データが何枚のベイヤ画像データを合成することで生成されたのかを示す情報も多重合成情報として記録しておくことが望ましい。また、ベイヤ画像ファイル1のヘッダ情報としては収差情報1を記録する。さらに、多重合成ベイヤ画像ファイルのヘッダ情報としては収差情報2又は収差情報3を記録する。収差情報2と収差情報3は差異が殆どないので何れかを記録すれば良い。勿論、収差情報2と収差情報3の両方を合成ベイヤ画像データのヘッダ情報として記録しても良い。また、収差情報2と収差情報3から演算により算出した収差情報(例えば収差情報2と収差情報3の平均値)を合成ベイヤ画像データのヘッダ情報として記録しても良い。
このようにして収差の同じベイヤ画像データを合成してしまうことにより、多重合成ベイヤ画像ファイルのファイルサイズを小さくすることが可能である。
ここで、図9の例では、合成カラー画像データを生成する際に、ベイヤ画像データ1、2、3からカラー画像データ1、2、3を生成し、これらカラー画像データ1、2、3を個別に収差補正した上で合成を行うようにしている。これに対し、先に収差の差のないベイヤ画像データ2、3を合成して合成ベイヤ画像データを生成し、この合成ベイヤ画像データを収差補正した上で収差補正済みのカラー画像データ1と合成して合成カラー画像データを生成するようにしても良い。
また、図9の例では、ベイヤ画像データの合成も画像処理部108により行うようにしているが、画像処理部108とは別個の処理部によって行うようにしても良い。
図10は、図9のようにして作成された多重合成ベイヤ画像ファイルから多重合成JPEG画像ファイルを作成する際の処理の流れを示す図である。
この処理において、CPU112は、多重合成ベイヤ画像ファイル内のベイヤ画像ファイル1からベイヤ画像データ1とベイヤ画像データ1に対応した収差情報1とを読み出すとともに、合成ベイヤ画像ファイルから合成ベイヤ画像データと合成ベイヤ画像データに対応した収差情報とを読み出す。その後、CPU112は多重合成JPEG画像データを生成するように画像処理部108に指示を送る。これを受けて画像処理部108は、ベイヤ画像データ1と合成ベイヤ画像データの各々に対して個別にデモザイク処理(及びYC変換処理)と収差補正処理とを施す。これにより、図10に示すように、ベイヤ画像データ1に対してデモザイク処理が施されてカラー画像データ1が生成され、このカラー画像データ1における収差が、ベイヤ画像データ1の撮像時における収差情報1を用いて補正される。同様に、合成ベイヤ画像データに対してデモザイク処理が施されて合成カラー画像データが生成され、この多重合成カラー画像データにおける収差が、ベイヤ画像データ2又はベイヤ画像データ3に対応した収差情報を用いて補正される。
収差補正の後、画像処理部108は、収差補正後のカラー画像データ1と合成カラー画像データとを合成して多重合成カラー画像データを生成する。その後に、画像処理部108は、多重合成カラー画像データを圧縮して多重合成JPEG画像データを生成する。多重合成JPEG画像データの生成後、CPU112は、多重合成JPEG画像データに所定のヘッダ情報を付与して多重合成JPEG画像ファイルを作成し、この作成した多重合成JPEGファイルを記録媒体109に記録する。
ここで、カラー画像データ1と合成カラー画像データとを合成する際に、合成した結果を(式2)の結果と対応させる、即ち3枚のカラー画像データの平均値を求めるように合成する場合と対応させるためには、カラー画像データ1と合成カラー画像データとの合成比を1:2とする必要がある。即ち、合成カラー画像データを別のカラー画像データに合成する場合には、合成カラー画像データの作成に用いられているベイヤ画像データの枚数に応じて合成カラー画像データと別の画像データとの合成比を変える必要がある。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、上述した例は多重合成枚数が2枚、3枚の例を説明しているが、本実施形態の手法は多重合成枚数が2以上の任意の枚数に対して適用可能である。
また、上述した多重合成モードの処理では、ベイヤ画像データの取得から多重合成ベイヤ画像ファイルの作成までの全ての処理をデジタルカメラ100において行っている。これに対し、例えばデジタルカメラ100において多重合成ベイヤ画像ファイルの作成を行わないようにしても良い。例えば、デジタルカメラ100においては多重合成モードで取得された複数のベイヤ画像データと各々のベイヤ画像データに対応した収差情報のみを記録するようにしておき、デジタルカメラ100とは別の画像処理装置において多重合成ベイヤ画像ファイルを作成するようにしても良い。
さらに、上述した実施形態においては、レンズ101と絞り102がデジタルカメラ100の本体と一体的に構成されている例を示している。これに対し、本実施形態の手法は、レンズ交換式のデジタルカメラに対しても適用可能である。この場合には、収差情報は交換レンズに記憶しておく。そして、デジタルカメラ100の本体と交換レンズとの通信によって収差情報を取得する。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
100…デジタルカメラ、101…レンズ、102…絞り、103…撮像素子、104…アナログアンプ(AMP)、105…デジタルコンバータ(ADC)、106…バス、107…DRAM、108…画像処理部、109…記録媒体、110…ビデオエンコーダ、111…表示部、112…CPU、113…操作部、114…FLASHメモリ

Claims (13)

  1. 被写体像を集光するレンズと、
    上記レンズで集光された被写体像を撮像してベイヤ画像データを生成する撮像部と、
    上記ベイヤ画像データをデモザイク処理してカラー画像データを生成するカラー画像処理部と、
    上記撮像時における上記レンズの収差情報を取得する収差情報取得部と、
    該画像記録装置の画像記録モードを多重合成モードに設定する記録モード設定部と、
    当該画像記録装置の画像記録形式として上記ベイヤ画像データと上記カラー画像データとの少なくとも何れかを選択する記録形式選択部と、
    上記画像記録モードが上記多重合成モードに設定され、かつ、上記画像記録形式として上記ベイヤ画像データが選択された場合に、上記撮像部による撮像を複数回実行させるとともに、該複数回の撮像により生成された複数の上記ベイヤ画像データと、上記複数回の撮像によって生成された複数の上記ベイヤ画像データの各々に対応した上記収差情報と、複数の上記ベイヤ画像データが上記多重合成モードにおいて生成された一連のベイヤ画像データであること示すヘッダ情報と、を1つのファイルにまとめて記録するように制御する記録制御部と、
    複数の上記ベイヤ画像データを合成するベイヤ画像合成部と、
    を具備し、
    上記記録制御部は、上記複数回の撮像の各々に対応した上記収差情報の中に差が所定の閾値よりも小さい組がある場合には、複数の上記ベイヤ画像データを上記1つのファイルに記録するに先立って、上記組の収差情報に対応した複数の上記ベイヤ画像データを上記ベイヤ画像合成部によって合成した後、上記1つのファイルに記録することを特徴とする画像記録装置。
  2. 上記収差情報に従って上記カラー画像データにおける収差を補正する収差補正部と、
    上記収差が補正された複数の上記カラー画像データを合成して多重合成カラー画像データを生成するカラー画像合成部と、
    をさらに具備し、
    上記記録制御部は、上記画像記録モードが上記多重合成モードに設定され、かつ、上記画像記録形式として上記ベイヤ画像データが選択された場合に、複数の上記カラー画像データにおける収差を複数の上記カラー画像データの各々に対応した上記収差情報に基づいて上記収差補正部によって補正し、該収差が補正された複数の上記カラー画像データを上記カラー画像合成部によって合成し、該合成により生成された多重合成カラー画像データを、上記1つのファイルにさらにまとめて記録するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記記録制御部は、上記多重合成カラー画像データをリサイズ処理してから上記1つのファイルにまとめて記録することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記1つのファイルは、複数の画像データを記録するためのマルチ画像ファイルの形式に従っていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  5. 上記1つのファイルに記録された多重合成カラー画像データは、上記1つのファイルに対する表示要求がなされた際に読み出されることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  6. 上記収差情報は、収差補正後の像高と収差補正前の像高との関係を示す関係式によって表されることを特徴とする請求項乃至5の何れかに記載の画像記録装置。
  7. 上記収差情報は、上記レンズに収差がないと仮定した状態で上記撮像部に被写体像が集光された際の像高である理想像高と上記レンズを介して上記撮像部に実際に被写体像が集光された際の像高である実像高との関係を示す関係式によって表されることを特徴とする請求項乃至5の何れかに記載の画像記録装置。
  8. 上記収差情報は、上記理想像高への補正率をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 上記記録制御部は、上記画像記録形式として上記ベイヤ画像データと上記カラー画像データの両方が選択された場合に、上記多重合成カラー画像データを上記1つのファイルとは別のファイルにも記録することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の画像記録装置。
  10. 上記カラー画像合成部が上記ベイヤ画像合成部を兼用していることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  11. 上記多重合成カラー画像データは、JPEG形式で記録されることを特徴とする請求項2乃至9の何れかに記載の画像記録装置。
  12. 上記1つのファイルに記録された複数の上記ベイヤ画像データと、上記収差情報と、上記ヘッダ情報とを読み出す読み出し部と、
    上記読み出したヘッダ情報により、複数の上記ベイヤ画像データが上記多重合成モードにおいて生成された一連のベイヤ画像データであるか否かを判定する判定部と、
    をさらに具備し、
    上記記録制御部は、複数の上記ベイヤ画像データが上記多重合成モードにおいて生成された一連のベイヤ画像データであることが判定された場合に、上記1つのファイルに記録された複数の上記ベイヤ画像データの各々を上記カラー画像処理部によってデモザイク処理して複数の上記カラー画像データを取得し、複数の上記カラー画像データにおける収差を複数の上記カラー画像データの各々に対応した上記収差情報に基づいて上記収差補正部によって補正し、該収差が補正された複数の上記カラー画像データを上記カラー画像合成部によって合成し、該合成により生成された多重合成カラー画像データを、上記1つのファイルとは別のファイルとして記録するように制御することを特徴とする請求項2乃至10の何れかに記載の画像記録装置。
  13. 請求項12に記載の画像記録装置によって記録された1つのファイルを再生する画像再生装置であって、
    複数の上記ベイヤ画像データが上記多重合成モードにおいて生成された一連のベイヤ画像データであることが判定された場合に、上記カラー画像処理部によって複数の上記ベイヤ画像データの各々をデモザイク処理して複数の上記カラー画像データを取得し、複数の上記カラー画像データにおける収差を複数の上記カラー画像データの各々に対応した上記収差情報に基づいて上記収差補正部によって補正し、該収差が補正された複数の上記カラー画像データを上記カラー画像合成部によって合成するように制御する再生制御部と、
    上記再生制御部の制御に従って上記カラー画像合成部によって合成された合成カラー画像データに基づく画像を表示する表示部と、
    を具備することを特徴とする画像再生装置。
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