JP5622397B2 - 一本鎖抗体の配列に基づく操作および最適化 - Google Patents
一本鎖抗体の配列に基づく操作および最適化 Download PDFInfo
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Description
本出願は、2007年3月12日に出願された、“Sequence Based Engineering and Optimization of Single Chain Antibodies”と題される米国仮出願第60/906,365号に優先権を請求する。
a)scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列が、データベースの抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列と並列されるように、多数の抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を含むデータベース内に、scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を入力し;
b)scFv VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位を、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位と比較し;
c)scFV VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位で保存されているアミノ酸残基によって占められているかどうかを決定し;そして
d)アミノ酸位がデータベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位で保存されていないアミノ酸残基によって占められている場合、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位を突然変異のためのアミノ酸位と同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
a)データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列に対して共変異分析を実行して、アミノ酸位の共変異対を同定し;
b)アミノ酸位の共変異対を、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位と比較し;
c)scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されているアミノ酸残基によって占められているかどうかを決定し;そして
d)scFv内の対応する位の一方または両方が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されていないアミノ酸残基によって占められている場合、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位の一方または両方を、突然変異のためのアミノ酸位として同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
e)データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列に対して共変異分析を実行して、アミノ酸位の共変異対を同定し;
f)アミノ酸位の共変異対を、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位と比較し;
g)scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されているアミノ酸残基によって占められているかどうかを決定し;そして
h)scFv内の対応する位の一方または両方が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されていないアミノ酸残基によって占められている場合、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位の一方または両方を、突然変異のためのアミノ酸位として同定する
工程をさらに含むように、個々のアミノ酸位の分析と、この共変異分析を組み合わせてもよい。
e)scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を分子モデリングに供し;そして
f)scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列内の少なくとも1つのさらなるアミノ酸位を突然変異のために同定する
工程をさらに含んでもよい。この方法は、分子モデリングによって、突然変異のために同定されたscFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列内の少なくとも1つのさらなるアミノ酸位を突然変異させる工程をさらに含んでもよい。
a)VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列の第一のデータベースを提供し;
b)少なくとも1つの所望の機能特性を有するとして選択されたscFv抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し;
c)第一のデータベースの各フレームワーク位および第二のデータベースの各フレームワーク位でアミノ酸変動性を決定し;
d)第一のデータベースおよび第二のデータベース間で、アミノ酸変動性の度合いが異なる、1以上のフレームワーク位を同定して、それによって一本鎖抗体(scFv)における突然変異のための1以上のフレームワークアミノ酸位を同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
a)グループ化されたVHまたはVLアミノ酸配列(例えば、Kabatファミリーサブタイプにしたがってグループ化された生殖系列および/または成熟抗体配列)の第一のデータベースを提供し;
b)少なくとも1つの所望の機能特性を有するとして選択された(例えばQCアッセイにしたがって)、グループ化されたscFv抗体VHまたはVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し;
c)第一のデータベースのフレームワーク位および第二のデータベースの対応するフレームワーク位のアミノ酸残基に関してアミノ酸頻度を決定し;
d)アミノ酸残基が、第一のデータベースに比較して、第二のデータベースにおいてより高い頻度で存在する場合(すなわち濃縮残基)、免疫結合剤の対応するアミノ酸位で、置換のための好ましいアミノ酸残基として、アミノ酸残基を同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
a)グループ化されたVHまたはVLアミノ酸配列(例えば、Kabatファミリーサブタイプにしたがってグループ化された生殖系列および/または成熟抗体配列)の第一のデータベースを提供し;
b)少なくとも1つの所望の機能特性を有するとして選択された(例えばQCアッセイにしたがって)、グループ化されたscFv抗体VHまたはVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し;
c)第一のデータベースのフレームワーク位および第二のデータベースの対応するフレームワーク位のアミノ酸残基に関してアミノ酸頻度を決定し;
d)アミノ酸残基が、第一のデータベースに比較して、第二のデータベースにおいてより低い頻度で存在する場合、免疫結合剤の対応するアミノ酸位で、置換のための好ましくないアミノ酸残基として、アミノ酸残基を同定する、ここで前記アミノ酸残基タイプは好ましくないアミノ酸残基(すなわち排除される残基)である
工程を含む、前記方法を提供する。特定の好ましい態様において、濃縮係数(EF)が1未満である場合、好ましくないアミノ酸残基が同定される。
a)免疫結合剤内で、突然変異のための1以上のアミノ酸位を選択し;そして
b)突然変異のために選択された1以上のアミノ酸位を突然変異させる、ここで、突然変異のために選択される1以上のアミノ酸位は:
(i)AHo番号付けを用いたVH3のアミノ酸位1、6、7、89および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、6、7、78および89);
(ii)AHo番号付けを用いたVH1aのアミノ酸位1、6、12、13、14、19、21、90、92、95および98(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、6、11、12、13、18、20、79、81、82bおよび84);
(iii)AHo番号付けを用いたVH1bのアミノ酸位1、10、12、13、14、20、21、45、47、50、55、77、78、82、86、87および107(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、9、11、12、13、19、20、38、40、43、48、66、67、71、75、76および93);
(iv)AHo番号付けを用いたVκ1のアミノ酸位1、3、4、24、47、50、57、91および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、3、4、24、39、42、49、73および85);
(v)AHo番号付けを用いたVκ3のアミノ酸位2、3、10、12、18、20、56、74、94、101および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位2、3、10、12、18、20、48、58、76、83および85);ならびに
(vi)AHo番号付けを用いたVλ1のアミノ酸位1、2、4、7、11、14、46、53、82、92および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、2、4、7、11、14、38、45、66、74および85)
からなる群より選択される
工程を含む、前記方法を提供する。
本発明は、突然変異のために選択しようとするscFv配列内のアミノ酸位の同定を可能にする、scFv配列を分析するための方法を提供する。突然変異のために選択されるアミノ酸位は、scFvの機能特性、例えば溶解性、安定性および/または抗原結合に影響を及ぼすと予測されるものであり、ここで、こうした位での突然変異は、scFvの性能を改善すると予測される。したがって、本発明は、scFv配列内のアミノ酸位を単にランダムに突然変異させるよりも、性能を最適化するためのscFvの操作により重点を置くことを可能にする。
a)scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列が、データベースの抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列と並列されるように、多数の抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を含むデータベース内に、scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を入力し;
b)scFv VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位を、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位と比較し;
c)scFV VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位で保存されているアミノ酸残基によって占められているかどうかを決定し;そして
d)アミノ酸位がデータベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位で保存されていないアミノ酸残基によって占められている場合、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位を突然変異のためのアミノ酸位と同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
したがって、上述の方法の好ましい態様において、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位に、シンプソン指数を用いて保存の度合いを割り当てる。対応する位のS.I.値を、その位の保存の指標として用いてもよい。
・Kabatデータベース(.immuno.bme.nwu.edu; Johnson & Wu(2001) Nucleic Acids Res. 29:205−206; Johnson & Wu(2000) Nucleic Acids Res. 28:214−218)。2000由来の生データは、米国においてFTPによって入手可能であり、そして英国において反映されている。
・Kabatmanは、使用者が、配列の異常な特徴に関してKabat配列を検索することを可能にし、そして使用者が特定の抗体配列において、CDRに関する規範的な割り当てを発見することを可能にするデータベースを含有する。
・AAAAAウェブサイト(www.bioc.unizh.ch/antibody/)、抗体に関する配列情報および構造データを提供する、Annemarie Honeggerによって用意された抗体ページ。
・ABG:抗体の3D構造のディレクトリ−Antibody Group(ABG)によって生成された該ディレクトリは、使用者が、Protein Data Bank(PDB)に蓄積された抗体構造にアクセスするのを可能にする。該ディレクトリにおいて、各PDBエントリーは、元来の供給源へのハイパーリンクを有し、完全な情報が容易に回収できるようになっている。
・ABG:マウスVHおよびVK生殖系列セグメント部分の生殖系列遺伝子ディレクトリ、Instituto de Biotecnologia, UNAM(National University of Mexico)のAntibody Groupのウェブページの一部。
・IMGT(登録商標)、国際ImMunoGeneTics情報システム(登録商標)−Marie−Paule Lefranc(Universite Montpellier II, CNRS)によって1989に生成されたもの、IMGTは、ヒトおよび他の脊椎動物種に関する、免疫グロブリン、T細胞受容体、および免疫系の関連タンパク質に特化した統合知識供給源である。IMGTは、配列データベース(IMGT/LIGM−DB、ヒトおよび他の脊椎動物由来のIGおよびTRの包括的データベース、完全に注釈が付けられた配列に関する翻訳、IMGT/MHC−DB、IMGT/PRIMER−DBを含む)、ゲノムデータベース(IMGT/GENE−DB)、構造データベース(IMGT/3Dstructure−DB)、ウェブ供給源(IMGT Repertoire)(IMGT、国際ImMunoGeneTics情報システム@; imgt.cines.fr; Lefrancら(1999) Nucleic Acids Res. 27:209−212; Ruizら(2000) Nucleic Acids Res. 28:219−221; Lefrancら(2001) Nucleic Acids Res. 29:207−209; Lefrancら(2003) Nucleic Acids Res. 31:307−310)からなる。
・V BASE−千を超える公表配列から蓄積されたすべてのヒト生殖系列可変領域配列の包括的ディレクトリ、GenbankおよびEMBLデータライブラリーの現在の公開におけるものを含む。
本発明はまた、データベース内の抗体配列に比較した際のscFvの配列内の共変異を分析するための方法にも関する。共変異する残基は、例えば(i)フレームワーク領域(FR)中の残基およびCDR中の残基;(ii)1つのCDR中の残基および別のCDR中の残基;(iii)1つのFR中の残基および別のFR中の残基;または(iv)VH中の残基およびVL中の残基であってもよい。抗体の三次構造において、互いに相互作用する残基は、好ましいアミノ酸残基が共変異対の両方の位で保存されうるように、共変異していてもよいし、そして一方の残基が改変された場合、抗体構造を維持するために、他方の残基もまた改変しなくてはならない。アミノ酸配列セットに対して共変異分析を実行するための方法が当該技術分野に知られる。例えば、Choulier, L.ら(2000) Protein 41:475−484は、ヒトおよびマウス生殖系列VκおよびVH配列並列に共変異分析を適用する工程を記載する。
e)データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列に対して共変異分析を実行して、アミノ酸位の共変異対を同定し;
f)アミノ酸位の共変異対を、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位と比較し;
g)scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されているアミノ酸残基によって占められているかどうかを決定し;そして
h)scFv内の対応する位の一方または両方が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されていないアミノ酸残基によって占められている場合、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位の一方または両方を、突然変異のためのアミノ酸位として同定する。
a)データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列に対して共変異分析を実行して、アミノ酸位の共変異対を同定し;
b)アミノ酸位の共変異対を、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位と比較し;
c)scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されているアミノ酸残基によって占められているかどうかを決定し;そして
d)scFv内の対応する位の一方または両方が、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内のアミノ酸位の共変異対で保存されていないアミノ酸残基によって占められている場合、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位の一方または両方を、突然変異のためのアミノ酸位として同定する。
潜在的に問題となる残基に関してscFvを分析するための本発明の配列に基づく方法を、抗体構造/機能関係を分析するための当該技術分野に知られる他の方法と組み合わせてもよい。例えば、好ましい態様において、本発明の配列に基づく分析法を、潜在的に問題となるさらなる残基を同定する分子モデリングと組み合わせる。scFv構造を含めて、抗体構造をコンピュータモデリングするための方法およびソフトウェアが、当該技術分野において確立されており、そしてこれを本発明の配列に基づく方法と組み合わせてもよい。したがって、別の態様において、工程a)〜d)に示すような、配列に基づく上述の方法は:
e)scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を分子モデリングに供し;そして
f)scFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列内の少なくとも1つのさらなるアミノ酸位を突然変異のために同定する
工程をさらに含む。該方法は、分子モデリングによって、突然変異のために同定されたscFv VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列内の少なくとも1つのさらなるアミノ酸位を突然変異させる工程をさらに含んでもよい。
特に好ましい態様において、1以上のフレームワーク位での変動性の度合いを、抗体配列(例えば生殖系列データベース(単数または複数)(例えばVbaseおよび/またはIMGT)または成熟抗体データベース(例えばKBD))の第一のデータベース、および1以上の所望の特性を有するとして選択されたscFvの第二のデータベース、例えば酵母におけるQCスクリーニングによって選択されたscFvのデータベース、すなわちQCデータベース間で比較する。図5に例示するように、図5において「G」値と称される変動性値(例えばシンプソン指数値)を、第一の(例えば生殖系列)データベース内のフレームワーク位に割り当ててもよく、そして図5において「Q」値と称される変動性値(例えばシンプソン指数値)を、第二のデータベース(例えばQCデータベース)内の対応するフレームワーク位に割り当ててもよい。特定の位で、G値がQ値よりも大きい場合(すなわち選択されたscFv配列におけるより、その位の生殖系列配列において、より高い変動性)、これは、その位で、制限された数の安定なscFvフレームワークアミノ酸残基があることを示し、この安定なscFvフレームワークアミノ酸残基は、任意のCDRで使用するのに適している可能性もある。あるいは、特定の位で、G値がQ値よりも小さい場合(すなわち生殖系列配列におけるより、その位の選択されたscFv配列において、より高い変動性)、これは、この特定の位が、scFvにおいて変動により耐え、そしてしたがってアミノ酸置換がscFvの安定性および/または溶解性を最適にしうる位に相当する可能性もあることを示す。表12は、いくつかのアミノ酸位の要約表、およびGがQより大きいかまたはGがQより小さいかいずれかの、超可変フレームワーク残基(hvFR)を示す。表12に示すように、アミノ酸総数における変動性(Aa#)および超可変フレームワーク残基における変動性(hvFR)は、生殖系列およびQC−FW間で有意に増加している。
a)VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列(例えば生殖系列および/または成熟抗体配列)の第一のデータベースを提供し;
b)少なくとも1つの所望の機能特性を有するとして選択されたscFv抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し;
c)第一のデータベースの各フレームワーク位および第二のデータベースの各フレームワーク位でアミノ酸変動性を決定し;
d)第一のデータベースおよび第二のデータベース間で、アミノ酸変動性の度合いが異なる、1以上のフレームワーク位を同定して、それによって一本鎖抗体(scFv)における突然変異のための1以上のフレームワークアミノ酸位を同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
濃縮/排除分析
別の側面において、本発明は、免疫結合剤内の関心対象のフレームワーク位で、好ましいアミノ酸残基置換を選択する(あるいは特定のアミノ酸置換を排除する)ための方法を提供する(例えば安定性および/または溶解性などの機能特性を改善するため)。本発明の方法は、抗体配列の第一のデータベース(例えば生殖系列データベース(単数または複数)、例えばVbaseおよび/またはIMGT、あるいはより好ましくは、成熟抗体データベース、例えばKabatデータベース(KBD))における関心対象のフレームワーク位でのアミノ酸残基の頻度を、1以上の所望の特性を有するとして選択されたscFvの第二のデータベース、例えば酵母におけるQCスクリーニングによって選択されたscFvのデータベース、すなわちQCデータベースにおける、対応するアミノ酸位でのアミノ酸残基の頻度と比較する。
a)グループ化されたVHまたはVLアミノ酸配列(例えば、Kabatファミリーサブタイプにしたがってグループ化された生殖系列および/または成熟抗体配列)の第一のデータベースを提供し;
b)少なくとも1つの所望の機能特性を有するとして選択された(例えばQCアッセイにしたがって)、グループ化されたscFv抗体VHまたはVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し;
c)第一のデータベースのフレームワーク位および第二のデータベースの対応するフレームワーク位のアミノ酸残基に関してアミノ酸頻度を決定し;
d)アミノ酸残基が、第一のデータベースに比較して、第二のデータベースにおいてより高い頻度で存在する場合(すなわち濃縮残基)、免疫結合剤の対応するアミノ酸位で、置換のための好ましいアミノ酸残基として、アミノ酸残基を同定する
工程を含む、前記方法を提供する。
a)グループ化されたVHまたはVLアミノ酸配列(例えば、Kabatファミリーサブタイプにしたがってグループ化された生殖系列および/または成熟抗体配列)の第一のデータベースを提供し;
b)少なくとも1つの所望の機能特性を有するとして選択された(例えばQCアッセイにしたがって)、グループ化されたscFv抗体VHまたはVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し;
c)第一のデータベースのフレームワーク位および第二のデータベースの対応するフレームワーク位のアミノ酸残基に関してアミノ酸頻度を決定し;
d)アミノ酸残基が、第一のデータベースに比較して、第二のデータベースにおいてより低い頻度で存在する場合、免疫結合剤の対応するアミノ酸位で、置換のために好ましくないアミノ酸残基として、アミノ酸残基を同定する、ここで前記アミノ酸残基タイプは好ましくないアミノ酸残基(すなわち排除される残基)である
工程を含む、前記方法を提供する。特定の好ましい態様において、上記工程(d)において、濃縮係数(EF)が1未満である場合、好ましくないアミノ酸残基が同定される。
本発明の方法において、scFv内の1以上のアミノ酸位がscFvの機能特性に関して潜在的に問題であると同定されているならば、方法は、scFv VHまたはVLアミノ酸配列内のこれらの1以上のアミノ酸位を突然変異させる工程をさらに含んでもよい。例えば、突然変異のために同定されたアミノ酸位を、データベースの抗体VHまたはVLアミノ酸配列内の対応する位で保存されているアミノ酸残基で置換してもよい。
scFv抗体において、溶解性に関して潜在的に問題となる残基には、scFv中で溶媒に曝露され、そして天然状態では可変および定常ドメイン間の界面に包埋される疎水性アミノ酸が含まれる。定常ドメインを欠く、操作されたscFvにおいて、可変および定常ドメイン間の相互作用に関与する疎水性残基は、溶媒に曝露される(例えば、Niebaら(1997) Protein Eng. 10:435−44を参照されたい)。scFvの表面上のこれらの残基は、凝集を引き起こし、そしてしたがって溶解性の問題となる傾向がある。
一本鎖抗体断片は、軽鎖および重鎖可変ドメインを共有結合させるペプチドリンカーを含有する。こうしたリンカーは、可変ドメインが離れるのを回避するのに有効であり、そしてそれによってscFvをFv断片より優れたものにしているが、scFv断片はなお、どちらもVHおよびVLが定常ドメインを介して間接的にしか連結されていないFab断片または全長抗体に比較すると、アンフォールディングおよび凝集の傾向がより高い。
本発明の別の側面は、本発明の方法にしたがって調製されるscFv組成物に関する。したがって、本発明は、関心対象の元来のscFvに比較した際、1以上の突然変異がアミノ酸配列内に導入されている、操作されたscFv組成物を提供し、ここで突然変異(単数または複数)は、安定性または溶解性などの1以上の生物学的特性に影響を及ぼすと予測される位(単数または複数)、特に1以上のフレームワーク位に導入されている。1つの態様において、scFvは、1つの突然変異アミノ酸位(例えば1つのフレームワーク位)を含有するように操作されている。他の態様において、scFvは、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10または10より多い突然変異アミノ酸位(例えばフレームワーク位)を含有するよう操作されている。
実施例2および3に詳細に記載するように、フレームワーク位変動性を分析するために、改善された特性に関して選択されたscFv配列のデータベースを用いる、本明細書記載の「機能コンセンサス」アプローチは、生殖系列および/または成熟抗体データベース中のこれらの同じ位での変動に比較した際、変動により耐えるかまたはより耐えないかいずれかのアミノ酸位の同定を可能にする。実施例5および6に詳細に記載するように、試料scFv内の特定のアミノ酸位の逆突然変異は、中立のまたは有害な効果のいずれかを有する一方、「機能コンセンサス」残基を含有するscFv変異体は、野生型scFv分子と比較した際、熱安定性増加を示す。したがって、機能コンセンサスアプローチを通じて、本明細書に同定されたフレームワーク位は、scFvの機能特性を改変し、そして好ましくは改善するための、scFv修飾のために好ましい位である。実施例3の表3〜8に示すように、以下のフレームワーク位は、示すVHまたはVL配列において、修飾に好ましい位と同定されている(以下に用いる番号付けは、AHo番号付け系であり;AHo番号付けをKabat系番号付けに変換する変換表を、実施例1の表1および2に示す):
VH3:アミノ酸位1、6、7、89および103;
VH1a:アミノ酸位1、6、12、13、14、19、21、90、92、95および98;
VH1b:アミノ酸位1、10、12、13、14、20、21、45、47、50、55、77、78、82、86、87および107;
Vκ1:アミノ酸位1、3、4、24、47、50、57、91、および103;
Vκ3: 2、3、10、12、18、20、56、74、94、101および103;ならびに
Vλ1: 1、2、4、7、11、14、46、53、82、92および103。
a)免疫結合剤内で、突然変異のための1以上のアミノ酸位を選択し;そして
b)突然変異のために選択された1以上のアミノ酸位を突然変異させる、ここで、突然変異のために選択される1以上のアミノ酸位は:
(i)AHo番号付けを用いたVH3のアミノ酸位1、6、7、89および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、6、7、78および89);
(ii)AHo番号付けを用いたVH1aのアミノ酸位1、6、12、13、14、19、21、90、92、95および98(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、6、11、12、13、18、20、79、81、82bおよび84);
(iii)AHo番号付けを用いたVH1bのアミノ酸位1、10、12、13、14、20、21、45、47、50、55、77、78、82、86、87および107(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、9、11、12、13、19、20、38、40、43、48、66、67、71、75、76および93);
(iv)AHo番号付けを用いたVκ1のアミノ酸位1、3、4、24、47、50、57、91および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、3、4、24、39、42、49、73および85);
(v)AHo番号付けを用いたVκ3のアミノ酸位2、3、10、12、18、20、56、74、94、101および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位2、3、10、12、18、20、48、58、76、83および85);ならびに
(vi)AHo番号付けを用いたVλ1のアミノ酸位1、2、4、7、11、14、46、53、82、92および103(Kabat番号付けを用いたアミノ酸位1、2、4、7、11、14、38、45、66、74および85)
からなる群より選択される
工程を含む、前記方法を提供する。
本発明にはまた、米国仮特許出願第60/905,365号の別表(A〜C)に示される方法論、参考文献、および/または組成物のいずれも含まれ、限定されるわけではないが、同定されるデータベース、バイオインフォマティクス、コンピュータ内データ操作および解釈法、機能アッセイ、好ましい配列、好ましい残基(単数または複数)位/改変、フレームワーク同定および選択、フレームワーク改変、CDR並列および組込み、ならびに好ましい改変/突然変異が含まれることが理解される。
本実施例において、抗体重鎖および軽鎖可変領域におけるアミノ酸残基位を同定するのに用いた2つの異なる番号付け系に関する変換表を提供する。Kabat番号付け系は、Kabatら(Kabat, E. A.ら(1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest, 第5版, U.S. Department of Health and Human Services, NIH Publication No. 91−3242)にさらに記載される。AHo番号付け系は、Honegger, A.およびPluckthun, A.(2001) J. Mol. Biol. 309:657−670)にさらに記載される。
表1:重鎖可変ドメインにおける残基位に関する変換表
表2:軽鎖可変ドメインにおける残基位に関する変換表
本実施例において、scFv配列の配列に基づく分析を詳細に記載する。分析プロセスを要約するフローチャートを図1に示す。
ヒト成熟抗体および生殖系列の可変ドメインの配列を異なるデータベースから収集し、そしてカスタマイズしたデータベース内に1文字暗号アミノ酸配列として入力した。Needleman−Wunsch配列並列アルゴリズム(Needlemanら, J Mol Biol, 48(3):443−53(1970))のEXCEL実行を用いて、抗体配列を並列させた。次いで、データベースを以下のように4つの異なるアレイに細分して(元来のデータ供給源にしたがって)、続く分析および比較を容易にした:
VBase:ヒト生殖系列配列
IMGT:ヒト生殖系列配列
KDBデータベース:成熟抗体
QCデータベース:品質管理スクリーニングによって選択された、選択scFvフレームワーク
選択される所望の機能特性を有するQCスクリーニング系、およびscFvフレームワーク配列は、例えば、PCT公報WO 2001/48017;米国出願第20010024831号およびUS 20030096306号;米国特許第7,258,985号および第7,258,986号;PCT公報WO 2003/097697および米国出願第20060035320号にさらに記載される。
配列相同性に基づく分類法にしたがって、抗体をクラスター化することによって、抗体配列を別個のファミリーに分類した(Tomlinson, I.M.ら(1992) J. Mol. Biol. 227:776−798; Williams, S.C.およびWinter, G.(1993) Eur. J. Immunol. 23:1456−1461); Cox, J.P.ら(1994) Eur. J. Immunol. 24:827−836)。ファミリーコンセンサスに対する相同性パーセントを70%類似性に制約した。2以上の異なる生殖系列ファミリー間で、配列が不一致を示す場合、または相同性パーセントが70%未満である場合(いかなるファミリーに対しても)、最も近い生殖系列対応物を決定し、CDRの長さ、規範クラスおよび定義サブタイプ残基を詳細に分析して、ファミリーを正しく割り当てた。
ファミリークラスターを定義したならば、「品質管理(「QC」)スクリーニング」において同定されたヒットに関して、統計分析を行った(こうしたQCスクリーニングはPCT公報WO 2003/097697に詳細に記載される)。分析には、配列の最小数が必要であるため、分析は、最も代表されるファミリー(VH3、VH1a、VH1b、Vk1、Vk3およびVλ1)に関してのみ可能であった。データセット内でその特定の残基タイプが観察される回数を配列総数によって割ることによって、各位、iに関する残基頻度、fi(r)を計算した。単純に豊富さよりも、アミノ酸組成に関するより多くの情報を提供する、系における多様性の数学的測定値であるシンプソン指数を用いて、すべての残基位の変動性の測定値として、位のエントロピー、N(i)を計算した(Shenkin, P.S.ら(1991) Proteins 11:297−313; Larson, S.M.およびDavidson, A.R.(2000) Protein Sci. 9:2170−2180; Demarest, S.J.ら(2004) J. Mol. Biol. 335:41−48)。存在する異なるアミノ酸の数、ならびに各残基の相対的存在量を考慮して、各位、iに関する多様性の度合いを計算した。
ユニークな特徴を定義する、異なる基準を用いて、選択されたFvフレームワーク(QCスクリーニングによって選択される)のQCデータベースをスクリーニングした。配列データベース中の異なるアレイを用いて、Fvフレームワーク内の残基位の変動性の度合いを定義し、そして選択されたFvフレームワークに存在する、変異に耐える、天然には一般的でない位を同定した。位のエントロピースコアの10%以上の相違を閾値として定義した。所定の位の残基が、他の配列アレイでまれにしか観察されない、すなわち生殖系列データベース(VBaseおよびIMGT)およびKDBデータベースにおいてまれにしか観察されないアミノ酸によって占められている場合、さらなる位を選択した。残基の振る舞いが真に異なることが見出された場合(他の配列アレイのいずれにおいても低いかまたはまったく示されない)、残基位をユニークと定義した。
実施例2に上述する、配列に基づくscFv分析アプローチを用いて、3つの重鎖可変領域ファミリー(VH3、VH1aおよびVH1b)および3つの軽鎖可変領域ファミリー(Vκ1、Vκ3およびVλ1)を分析して、変動性に耐えるアミノ酸位を同定した。特に、上述のように、4つの異なるデータベース、Vbase、IMGT、KDBおよびQC(選択されたscFv)内の配列に関して、各アミノ酸位について、シンプソン指数を用いて計算されるような多様性の度合いを決定した。QC選択されたscFvデータベースに比較した際、VbaseおよびIMGT生殖系列データベースに関して、これらの位のシンプソン指数値の相違に基づいて、変異体に耐える位および異常な残基のアミノ酸位を同定した。さらに、関心対象の同定される位に関して、生殖系列コンセンサス残基を同定し、そしてQCおよびKDBデータベース中のそのコンセンサス残基の頻度を決定した。
scFvの、機能特性(例えば安定性および/または溶解性)を改善することが知られる特定のアミノ酸位で、好ましいアミノ酸残基置換を選択する(あるいはアミノ酸残基を排除する)ため、ファミリーサブタイプ(例えばVH1b、VH3など)にしたがって、成熟抗体配列のKabatデータベース由来のVHおよびVL配列をグループ分けした。配列の各サブファミリー内で、サブタイプの一群のすべての分析配列の割合として、各アミノ酸位での各アミノ酸残基の頻度を決定した。いわゆるQC系によって、安定性および/または溶解性の増進に関してあらかじめ選択した抗体からなるQCデータベースのすべての配列に関して、同じことを行った。各サブタイプに関して、Kabat配列に関してそしてQC配列に関して得た各アミノ酸残基の生じた割合(相対頻度)を、対応する位各々で比較した。Kabatデータベースに比較してQCデータベースにおいて、特定のアミノ酸残基の相対頻度が増加している場合、それぞれの残基を、所定の位で、scFvの安定性および/または溶解性を改善するのに好ましい残基と見なした。逆に、特定のアミノ酸残基の相対頻度が、Kabatデータベースに比較した際、QCデータベースで減少している場合、scFv形式の背景において、それぞれの残基をその位で好ましくないと見なした。
QCデータベースにおいて、24%の頻度でアラニン(A)残基を観察し、これは成熟Kabatデータベース(KDB_VH1B)において同じ残基に関して観察された2%の頻度の12倍であった。したがって、H78位のアラニン残基(AHo番号付け)は、scFvの機能特性(例えば安定性および/または溶解性)を増進させるために、その位で好ましい残基と見なされる。対照的に、バリン(V)残基は、QCデータベースで47%の相対頻度で観察され、これは、成熟Kabatデータベースで観察される86%、および生殖系列データベースにおいて同じ残基に関して観察される90%を超える頻度(IMGT−生殖では91%、およびVbase生殖では100%)よりはるかに低い。したがって、バリン残基(V)は、scFv形式の背景において、H78位の好ましくない残基と見なされた。
本実施例において、2つの異なるアプローチによって調製されるscFv変異体の安定性を比較した。親scFv抗体は、先に記載されているESBA105であった(例えばPCT公報WO2006/131013およびWO2008/006235)。品質管理酵母スクリーニング系(「QC変異体」)を用いてESBA105変異体の1セットを選択し、この変異体もまた先に記載されている(例えばPCT公報WO2006/131013およびWO2008/006235を参照されたい)。特定のアミノ酸位を、上記実施例2および3に記載する配列分析によって同定される好ましい生殖系列コンセンサス配列に逆突然変異させることによって、他の変異体セットを調製した。生殖系列配列において保存されているが、選択されたscFvにおいて異常であるかまたは低頻度であるアミノ酸を含有する位に関して、アミノ酸配列内を検索することによって、逆突然変異を選択した(生殖系列コンセンサス操作アプローチと称する)。
本実施例において、ESBA105とは異なる結合特異性を持つscFv抗体の生殖系列コンセンサス変異体(ESBA212)の安定性を比較した。特定のアミノ酸位を、上述の実施例2および3に記載する配列分析によって同定される、好ましい生殖系列コンセンサス配列に逆突然変異させることによって、すべてのESBA212変異体を調製した。生殖系列配列において保存されているが、選択されたscFvにおいて異常であるかまたは低頻度であるアミノ酸を含有する位に関して、アミノ酸配列内を検索することによって、逆突然変異を選択した(生殖系列コンセンサス操作アプローチと称する)。実施例5におけるように、分子を熱誘導性ストレスに供することによって、安定性に関して変異体のすべてを試験した。
当業者は、本明細書に記載する本発明の特定の態様の多くの同等物を用いることを認識するか、またはルーチンの実験以上のものを用いずに、確認することが可能である。こうした同等物は、以下の請求項によって含まれることが意図される。
Claims (14)
- VHおよびVLアミノ酸配列を有する一本鎖抗体(scFv)において突然変異のための重鎖および/または軽鎖可変領域中の1以上のフレームワークアミノ酸位置を同定する方法であって:
a)生殖系列または成熟VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列の第一のデータベースを提供し;
b)scFv抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列の第二のデータベースを提供し、これらの配列の全てが少なくとも1つの所望の機能特性を有し、ここで、所望の機能特性は安定性改善、溶解性改善、非凝集、または発現改善であり、そして、ここで第二のデータベースは第一のデータベースとは異なり;
c)第一のデータベースの各フレームワーク位置および第二のデータベースの各フレームワーク位置でアミノ酸変動性を決定する、ここで各フレームワーク位置でのアミノ酸変動性はシンプソン指数を用いて保存の度合いを割り当てることによって決定され、1以上のフレームワークアミノ酸位置が、突然変異のために、以下の事項に基き同定される
(i)第一のデータベースに比較した際、scFvデータベースにおいて、より低いシンプソン指数値を有する1以上のフレームワークアミノ酸位置;または
(ii)第一のデータベースに比較した際、scFvデータベースにおいて、より高いシンプソン指数値を有する1以上のフレームワークアミノ酸位置;
d)第一のデータベースおよび第二のデータベース間で、アミノ酸変動性の度合いが異なる、1以上のフレームワーク位置を同定して、それによって一本鎖抗体(scFv)における突然変異のための1以上のフレームワークアミノ酸位置を同定する
工程を含む、前記方法。 - 第一のデータベースが生殖系列VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を含む、請求項1の方法。
- 第一のデータベースが生殖系列VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列からなる、請求項1の方法。
- 第一のデータベースが成熟VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を含む、請求項1の方法。
- 第一のデータベースが成熟VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列からなる、請求項1の方法。
- 成熟VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列がKabatデータベース(KDB)由来である、請求項4または5の方法。
- 第二のデータベースが、QCアッセイから選択されるscFv抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列を含む、請求項1〜6のいずれか一項の方法。
- 第二のデータベースが、QCアッセイから選択されるscFv抗体VH、VLまたはVHおよびVLアミノ酸配列からなる、請求項1〜6のいずれか一項の方法。
- 所望の機能特性が安定性改善、溶解性改善、非凝集、または発現改善である、請求項1〜8のいずれか一項の方法。
- 発現改善が原核細胞において観察される、請求項9の方法。
- 所望の機能特性が、抗原結合アフィニティーの改善ではないという条件の、請求項1〜10のいずれか一項の方法。
- 第一のデータベースに比較した際、scFvデータベースにおいて、より低いシンプソン指数値を有する1以上のフレームワークアミノ酸位置に基づいて、突然変異のための1以上のフレームワークアミノ酸位置を同定する、請求項1の方法。
- 第一のデータベースに比較した際、scFvデータベースにおいて、より高いシンプソン指数値を有する1以上のフレームワークアミノ酸位置に基づいて、突然変異のための1以上のフレームワークアミノ酸位置を同定する、請求項1の方法。
- 第一と第二のデータベースの配列が、それらのサブタイプに従ってグループ化される、請求項1の方法。
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