JP5620613B1 - 表面加飾用フィルム - Google Patents
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Abstract
Description
ところが、樹脂成形体に所望の(例えば無垢木材を模した)外観を付与しても、実際に触れた際に感じられる触感が外観から想像される触感(例えば無垢木材を模した場合では、さらさらとした触感)とかけ離れていては、消費者の本物志向に合わず、商品価値を十分に高めることはできない。
なお、本明細書で言う「さらさら感」とは、具体的には、手に貼り付くようなべたつき感がなく、適度なキメ細かさを有することにより発現される感覚であり、無垢木材(詳しくは塗料やニス等で塗装されていない無垢木材)の触感に近似したものである。
(1)基材フィルム上に表面加飾層を備えた表面加飾用フィルムであって、前記表面加飾層が、硬化性樹脂化合物の硬化物と、重量平均分子量が20,000〜100,000である第4級アンモニウム塩タイプのカチオン系樹脂と、下記条件(i)〜(iv)を満足する2種以上の無機系微粒子とを含有してなり、かつ前記表面加飾層は、KES表面試験機で測定される表面粗さSMDが0.40μm以上、2.0μm以下であることを特徴とするさらさら感に優れた表面加飾用フィルム。
(i)平均粒子径が1.0〜50μmの範囲内にあること
(ii)平均粒子径がそれぞれ1.0μm以上異なっていること
(iii)最も平均粒子径の小さい粒子の平均粒子径が1.0μm以上16μm以下であること
(iv)最も平均粒子径の大きい粒子の平均粒子径が8μm以上50μm以下であること
(2)前記表面加飾層は、KES表面摩擦試験機でシリコンセンサー摩擦子を用いて測定される静摩擦指標が1.0〜4.5である前記(1)に記載の表面加飾用フィルム。
(3)前記無機系微粒子の総含有量が、前記硬化性樹脂化合物の硬化物および前記カチオン系樹脂の合計100質量部に対して5〜35質量部である前記(1)または(2)に記載の表面加飾用フィルム。
(4)2種以上含有される前記無機系微粒子のうち、最も平均粒子径の小さい粒子の、全無機系微粒子に対する含有量が15質量%以上85質量%以下である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の表面加飾用フィルム。
(5)2種以上含有される前記無機系微粒子のうち、最も平均粒子径の大きい粒子の、全無機系微粒子に対する含有量が15質量%以上85質量%以下である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の表面加飾用フィルム。
(6)前記無機系微粒子1種当たりの含有量が、前記硬化性樹脂化合物の硬化物および前記カチオン系樹脂の合計100質量部に対して0.75〜29.75質量部である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の表面加飾用フィルム。
(7)前記第4級アンモニウム塩タイプのカチオン系樹脂を、前記硬化性樹脂化合物の硬化物100質量部に対して2〜25質量部含む前記(1)〜(6)のいずれかに記載の表面加飾用フィルム。
(8)前記硬化性樹脂化合物は、3官能以上の電離放射線硬化型樹脂化合物を5質量%以上含む前記(1)〜(7)のいずれかに記載の表面加飾用フィルム。
本発明の表面加飾用フィルムが発現させるさらさら感は、未塗装の無垢木材のような触感であるので、例えば外観についても木目調の印刷を施すなどの加飾を施せば、本物の無垢木材により近似した成形品となり、商品価値を高めることができる。しかも、本発明の表面加飾用フィルムが発現させるさらさら感は長期間にわたって持続するので、この商品価値は更に高まる。
本発明における表面加飾層は、硬化性樹脂化合物の硬化物と、カチオン系樹脂と、2種以上の無機系微粒子とを含有してなり、例えば、硬化性樹脂化合物、カチオン系樹脂および2種以上の無機系微粒子を含有する塗布液を基材フィルム上に塗布し、乾燥および硬化処理を施すことにより形成される。
(a)炭素数2〜12のアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸ジエステル類:エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレートなど、
(b)ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレート酸ジエステル類:ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなど、
(c)多価アルコールの(メタ)アクリル酸ジエステル類:ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートなど、
(d)ビスフェノールAあるいはビスフェノールAの水素化物のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物の(メタ)アクリル酸ジエステル類:2,2’−ビス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシプロポキシフェニル)プロパンなど、
(e)多価イソシアネート化合物と2個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物に、更にアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られる、分子内に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン(メタ)アクリレート類、
(f)分子内に2個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸又はメタクリル酸を反応させて得られる分子内に2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するエポキシ(メタ)アクリレート類、などが挙げられる。
(a)ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなど、
(b)多価イソシアネート化合物と2個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物に、更にアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られる、分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン(メタ)アクリレート類、
(c)分子内に3個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸又はメタクリル酸を反応させて得られる、分子内に3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するエポキシ(メタ)アクリレート類、などが挙げられる。
特定カチオン系樹脂の重量平均分子量は、好ましくは30,000以上、より好ましくは33,000以上であり、好ましくは90,000以下、より好ましくは80,000以下、さらに好ましくは77,000以下である。特定カチオン系樹脂の重量平均分子量は例えば液体クロマトグラフ質量分析法で測定することができる。
(i)平均粒子径が1.0〜50μmの範囲内(好ましくは3.0〜30μmの範囲内、より好ましくは6.0〜15μmの範囲内)にあること
(ii)平均粒子径がそれぞれ1.0μm以上(好ましくは2.0μm以上、より好ましくは3.0μm以上)異なっていること
(iii)最も平均粒子径の小さい粒子の平均粒子径が1.0μm以上16μm以下(好ましくは3.0μm以上15μm以下、より好ましくは6.0μm以上13μm以下)であること
(iv)最も平均粒子径の大きい粒子の平均粒子径が8μm以上50μm以下(好ましくは10m以上30μm以下、より好ましくは12μm以上20μm以下)であること
なお本発明における無機系微粒子の平均粒子径は、コールターカウンター法で測定される体積平均粒子径を意味するものである。
本発明において2以上の無機系微粒子の平均粒子径を同時に求めようとする場合、各粒子の平均粒子径は重なって検出されるピークを分離して求めることになるが、この時のピーク分離のし易さを考慮すると、上記(ii)の要件である平均粒子径の差は、大きいほど好ましく、特に3.0μm以上であるのがよい。
なお本発明においては、少なくとも平均粒子径が異なる2種以上の無機系微粒子を用いればよく、2種以上の無機系微粒子の種類や形状は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。
基材フィルムは、特に限定されるものではないが、好ましくはプラスティックフィルムがよい。基材フィルムを構成する樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリアクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂等が挙げられ、これらの中でも特にポリエステルが好ましい。
本発明の表面加飾用フィルムは、表面加飾層とは反対側の基材フィルム表面に、模様や色を付与する印刷層を備えていてもよい。これにより、優れたさらさら感を与えると同時に、所望の外観を加飾することができる。
印刷方法としては、特に制限はなく、感熱転写、熱転写、昇華転写、凹版印刷、孔版印刷、凸版印刷、平版印刷、磁気、静電、及びインクジェット法など各種印刷方法が適用可能である。
なお以下において、含有率および使用量を表す「%」及び「部」は、特記しない限り質量基準である。
(表面粗さSMD)
カトーテック(株)製の自動化表面試験機(KES−FB4)を用いて、試料表面(フィルムの表面加飾層)の上下厚み変動を測定した。測定条件は5mm幅の0.5mm径ピアノ線に0.098Nの荷重をかけ、摩擦距離30mm、解析距離20mm、試料移動速度1mm/secとした。なお測定は20℃65%RH環境下で行い、5回測定の平均値を採用した。
カトーテック(株)製の摩擦感テスター(KES−SE)を用いて、表面摩擦係数を測定した。測定条件は、標準摩擦子のバーを使用し、摩擦子にカトーテック(株)製のシリコンセンサー(10mm×10mm×3mm)を用い、摩擦時の荷重0.245N/cm2(25gf/cm2)、測定感度H(感度20g/V)とした。摩擦距離、摩擦速度等その他の条件は装置仕様通りである(摩擦距離30mm、解析距離20mm、試料移動速度1mm/sec)。そして、摩擦感テスターにデータロガー(キーエンス社製マルチ入力データ収集システム)を繋ぎ、測定時に得られる荷重の電圧値を取得し、摩擦子が動き出した時点の電圧値を静摩擦指標とした。なお測定は20℃65%RH環境下で行い、5回測定の平均値を採用した。またシリコンセンサーは、市販の二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡社製「ソフトシャイン(登録商標)」:厚み125μm)を試料として静摩擦指標を測定したときに3以上の値が得られる事を予め確認してから、測定に使用した。
コールターカウンター(ベックマン・コールター社製「マルチサイザーII型」)を用いて、粒子を膨潤させない溶媒に分散させて、体積平均粒子径を測定した。
両面に易接着層を有する共重合ポリエステルを含む二軸配向ポリエステルフィルム(東洋紡製「ソフトシャイン(登録商標)TA009」、厚み125μm)上に、下記の処方で調製した塗布液を、塗布硬化後の塗布層の厚みが3μmになるようにワイヤーバーを用いて塗布し、温度80℃の熱風で60秒間乾燥した後、高圧水銀灯下、積算光量200mJ/cm2により硬化させて、表面加飾用フィルムを得た。得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
下記の材料を下記に示す質量比で混合し、30分以上攪拌して溶解させた。次いで、公称ろ過精度が100μmのフィルターを用いて未溶解物を除去することにより、塗布液を調製した。
なお、塗布液に含まれる各無機系微粒子の平均粒子径とその含有比は表1に示す通りとなる(以下の実施例、比較例においても、同様)。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):1.000質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP612」、平均粒子径12.0μm):1.000質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:41.646質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:27.764質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):18.509質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):9.255質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):0.925質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP612」、平均粒子径12.0μm):0.925質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):0.925質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.497質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.998質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):18.509質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(センカ社製「パピオゲン(登録商標)P105」、重量平均分子量20,000、固形分60質量%):6.170質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):0.925質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP612」、平均粒子径12.0μm):0.925質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):0.925質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド72W」、平均粒子径3.0μm):0.800質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):0.900質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP616」、平均粒子径16.0μm):0.300質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイドED3」、平均粒子径5.0μm):0.440質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x5500」、平均粒子径8.0μm):0.958質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm、10%PGM分散):0.240質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP612」、平均粒子径12.0μm、10%PGM分散):0.360質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイドW300」、平均粒子径5.0μm):0.667質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイドW500」、平均粒子径8.0μm):0.667質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイドW900」、平均粒子径13.0μm):0.667質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x5500」、平均粒子径8.0μm):1.000質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x6500」、平均粒子径6.0μm):0.500質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイドED2」、平均粒子径4.0μm):0.500質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP616」、平均粒子径16.0μm):0.900質量%
・無機系微粒子(コアフロント社製「sicastar」、平均粒子径50.0μm):0.300質量%
・無機系微粒子(コアフロント社製「sicastar」、平均粒子径20.0μm):0.800質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:41.297質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:27.531質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):14.364質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):9.576質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):5.985質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.197質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):1.999質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):1.000質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「P409」、平均粒子径9μm):1.000質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「P616」、平均粒子径16μm):1.000質量%
・有機系微粒子(東洋紡社製「タフチック(登録商標)YK−30」、平均粒子径33μm):1.000質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:43.178質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:28.786質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.994質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.996質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):4.998質量%
・有機系微粒子(東洋紡社製「タフチック(登録商標)YK−80」、平均粒子径80μm):1.999質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.050質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
実施例1において、塗布液を調製する際の処方を下記の通りに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、表面加飾用フィルムを得た。
・メチルエチルケトン:42.000質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:27.750質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)577」、3〜6官能、固形分100質量%):11.000質量%
・ウレタンアクリレート系UV/EB硬化樹脂(荒川化学工業社製「ビームセット(登録商標)271」、2官能、固形分100質量%):7.000質量%
・第4級アンモニウム塩タイプカチオン剤(大成ファインケミカル社製「アクリット1SX−1055」、重量平均分子量40,000、固形分40質量%):3.200質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロイド74x4500」、平均粒子径9.0μm):4.000質量%
・無機系微粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP612」、平均粒子径12.0μm):4.000質量%
・光重合開始剤(現BASFジャパン社製「イルガキュア(登録商標)184」):1.000質量%
・シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング社製「DC57」):0.05質量%
得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
内部に微細な空洞を含有するポリエステルフィルム(東洋紡社製「クリスパー(登録商標)G1211」厚み50μm)のコロナ放電処理面側に、メラミン樹脂(住友化学工業社製「スミテックス(登録商標)M−3」)10質量部および触媒(住友化学工業社製「スミテックス(登録商標)ACX」)1質量部を水89質量部に混合した塗布液を、0.1g/m2(乾燥時)になるように塗布し、乾燥した。この塗布面の上に、水溶性樹脂であるポリビニルアルコール(日本合成化学社製「GH−20」)、硬化剤であるメラミン樹脂(住友化学工業社製「スミテックス(登録商標)M−3」)、カチオン性物質であるカチオン性ポリアミド樹脂(住友化学工業社製「SR1005」)、平均粒子径5μmのシリカ粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP405」)及び平均粒子径12μmのシリカ粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP412」)をそれぞれ最終固形分で10/1/2//10/10(質量比)となるように、10%水溶液に調整し、ワイヤーバーでコートし、140℃のギアオーブンで4分間熱処理することにより硬化させ乾燥した。塗布量は12g/m2となるようにし、表面加飾用フィルムを得た。得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
ポリエステルフィルム(東洋紡社製「クリスパー(登録商標)G1211」厚み50μm)のコロナ放電処理面側に、メラミン樹脂(住友化学工業社製「スミテックス(登録商標)M−3」)10質量部および触媒(住友化学工業社製「スミテックス(登録商標)ACX」)1質量部を水89質量部に混合した塗布液を、0.1g/m2(乾燥時)になるように塗布し、乾燥した。この塗布面の上に、水溶性樹脂であるポリビニルアルコール(クラレ社製「RS117」)、硬化剤であるジメチロールヒドロキシエチレン尿素樹脂(住友化学工業社製「SR5004」)、カチオン性物質であるカチオン性樹脂(日本化薬社製「カヤフィクス(登録商標)UR」)、平均粒子径5μmのシリカ粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP405」)及び平均粒子径12μmのシリカ粒子(GRACEDavison社製「サイロジェットP412」)をそれぞれ最終固形分で10/3/1//10/10(質量比)となるように、10%水溶液に調整し、ワイヤーバーでコートし、熱風速度15m/分で、100℃/120℃/140℃/120℃の順で30秒ごとに合計2分間熱処理することにより硬化させ乾燥した。塗布量は14g/m2となるようにし、表面加飾用フィルムを得た。得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
参考例2において、ポリエステルフィルムとして、ポリエステルフィルム(東洋紡社製「クリスパー(登録商標)G1211」厚み100μm)を用い、水溶性樹脂、硬化剤、カチオン性物質、平均粒子径5μmのシリカ粒子及び平均粒子径12μmのシリカ粒子をそれぞれ最終固形分で10/1/2//10/10(質量比)となるように用いたこと以外は、参考例2と同様の方法で、表面加飾用フィルムを得た。得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
参考例2において、内部に微細な空洞を含有するポリエステルフィルムの代わりに、内部に微細な空洞を含有するポリプロピレンフィルム(東洋紡社製「パールフィルム パイレン(登録商標)P6255」厚み120μm)を使用し、水溶性樹脂、硬化剤、カチオン性物質、平均粒子径5μmのシリカ粒子及び平均粒子径12μmのシリカ粒子をそれぞれ最終固形分で10/1/1//10/10(質量比)となるように用い、かつ乾燥温度を80℃/100℃/120℃/100℃の順とした以外は、参考例2と同様の方法で、表面加飾用フィルムを得た。得られた表面加飾用フィルムにおける各種物性(表面加飾層の初期の表面粗さ(SMD)、静摩擦指標)は表2に示すとおりであった。
(初期触感評価)
被験者として10歳代から40歳代までの健康な女子5名男子5名(計10名)を集めた。これら被験者を1名ずつ、26℃60%RHに調湿した恒温恒湿室に入室させ、約30分間安静にさせた後、A4版サイズの表面加飾用フィルムを厚紙(キングコーポレーション社製「エコボール紙EBA4100」)の白色面上に静置したものを呈示し、その表面(表面加飾層の面)のみを指先または掌により自由に触らせて、その表面の触感について質問調査した。質問項目は、「さらさら感」、「キメの細かさ」、フィルム表面に手を置いた後、手を放した時に感じられる「手への貼り付き感のなさ」、および「木材の触感が感じられるか」の4項目として、判定は下記の判定基準に基づき「◎」、「○」、「△」、「×」の4段階で行った。そして被験者10名のうちもっとも回答人数の多かった判定結果を各試料の結果とみなした。なお、この初期触感評価はいずれも、作製した表面加飾用フィルムを10日間、通常の状態(常温)で保管した後に行った。
○:さらさら感が感じられる
△:さらさら感がやや感じられる
×:さらさら感が感じられない
「キメの細かさ」;◎:キメが充分感じられる
○:キメが感じられる
△:キメがやや感じられる
×:キメが感じられない
「手への貼り付き感のなさ」;◎:手への貼り付き感が全く感じられない
○:手への貼り付き感が感じられない
△:手への貼り付き感がやや感じられる
×:手への貼り付き感が感じられる
「木材の触感が感じられるか」;◎:木材の触感が非常に感じられる
○:木材の触感が感じられる
△:木材の触感がやや感じられる
×:木材の触感が感じられない
得られた表面加飾用フィルムを以下の耐候試験に供した後、表面加飾層の表面粗さ(SMD)および静摩擦指標を再び測定し、初期の表面粗さ(SMD)または静摩擦指標から耐候試験後の表面粗さ(SMD)または静摩擦指標を差し引いた値(変化値)を求めるとともに、耐候試験後の表面加飾用フィルムについて上記初期触感評価と同様の方法で「さらさら感」を評価した。表面粗さ(SMD)の変化値は±0.1であれば許容範囲であり、静摩擦指標の変化値は±0.4であれば許容範囲である。
[耐候試験]
JIS K 5400(促進耐候性)に準じ、WEL−SUN−HCH B BR型サンシャインスーパーロングライフウェザーメーター(スガ試験機社製)を用い、照射温度63℃、湿度50%RH、120分周期中18分間降雨ありの条件にて200時間、試料とする表面加飾用フィルムへの照射を行った。照射後、試料を、23℃、50%RHの雰囲気で5時間以上風乾した。
Claims (7)
- 基材フィルム上に表面加飾層を備えた表面加飾用フィルムであって、
前記表面加飾層が、硬化性樹脂化合物の硬化物と、重量平均分子量が20,000〜100,000である第4級アンモニウム塩タイプのカチオン系樹脂と、下記条件(i)〜(iv)を満足する2種以上の無機系微粒子とを含有してなり、前記無機系微粒子の総含有量が、前記硬化性樹脂化合物の硬化物および前記カチオン系樹脂の合計100質量部に対して5〜35質量部であり、かつ前記表面加飾層は、KES表面試験機で測定される表面粗さSMDが0.40μm以上、2.0μm以下であることを特徴とするさらさら感に優れた表面加飾用フィルム。
(i)平均粒子径が1.0〜50μmの範囲内にあること
(ii)平均粒子径がそれぞれ1.0μm以上異なっていること
(iii)最も平均粒子径の小さい粒子の平均粒子径が1.0μm以上16μm以下であること
(iv)最も平均粒子径の大きい粒子の平均粒子径が8μm以上50μm以下であること - 前記表面加飾層は、KES表面摩擦試験機でシリコンセンサー摩擦子を用いて測定される静摩擦指標が1.0〜4.5である請求項1に記載の表面加飾用フィルム。
- 2種以上含有される前記無機系微粒子のうち、最も平均粒子径の小さい粒子の、全無機系微粒子に対する含有量が15質量%以上85質量%以下である請求項1または2に記載の表面加飾用フィルム。
- 2種以上含有される前記無機系微粒子のうち、最も平均粒子径の大きい粒子の、全無機系微粒子に対する含有量が15質量%以上85質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面加飾用フィルム。
- 前記無機系微粒子1種当たりの含有量が、前記硬化性樹脂化合物の硬化物および前記カチオン系樹脂の合計100質量部に対して0.75〜29.75質量部である請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面加飾用フィルム。
- 前記第4級アンモニウム塩タイプのカチオン系樹脂を、前記硬化性樹脂化合物の硬化物100質量部に対して2〜25質量部含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面加飾用フィルム。
- 前記硬化性樹脂化合物は、3官能以上の電離放射線硬化型樹脂化合物を5質量%以上含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の表面加飾用フィルム。
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